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祝!デイリーランキング(お酒/ドリンク)部門2位!

こちらに初めて来られた方ははじめまして! 2回目以降の方はこんにちわ。
新橋で働くHKO(はこ)と申します。
本ブログはワイン素人の私が晩酌と食べ歩きの感想を書いていくブログです。
よろしくお願いします。

【管理人)】
・HKO(はこ) ※名前がないのはHKOの記事です。

ブルゴーニュ大好き「ひとりぼっちのテイスティング勉強会」の管理人。(最近はそうでもない)
本人は本気ですが、微妙に適当なテイスティングをしています。味わいの裏付けを半ば強引にするスタイル。体制は変わりましたが内容は変えずに行きます。

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【オーストラリア】果実味爆弾、モリードゥーカーのボクサーを利く


こんにちは、HKOです。
本日はモリードゥーカーのエントリーラインである、ザ ボクサーです。


【データ】
モリードゥーカーは2005年に南オーストラリア マクラーレンヴェールに設立されたワイナリー。ワインメーカーは左利きのサラとスパーキー。91年にバルクワインの販売で成功し、その後はマーキス フィリップスに参画。2005年に自社元詰を開始しています。
このモリードゥーカーの面白い所はユニークなボトルデザインもさることながら、目新しい試みが目立つ事です。
独自の指標(マーキス フルーツウェイト)でワインの果実味を厳密に審査し、3~4のレンジのワインに分けたり、マーキス ウォーター プログラム™という独自の栽培方法を自社畑のみならず契約農家にも実践させていたりと、個性的です。
今回のボクサーはモリードゥーカーの代名詞的なエントリーライン。
3月12日~5月5日にかけて収穫。アメリカンオーク樽(新樽42%、うち42%は1年、16%は2年使用済み)で発酵、熟成。
マーキーズ・フルーツ・ウェイト™は標準。


【テイスティングコメント】
生産者: モリー ドゥーカー
銘柄: ザ ボクサー 2016
品種: シラーズ100%

外観は濃い紫を帯びたガーネット、粘性は非常に高い。
濃いワインだが、香りや含み香の強さと比較すると口に含んだ丸みやグリセリン感はさほどではなく、キレよく重みも適切。
香りは果実爆弾のそれで、熟したブルーベリーやブラックベリーをシロップ漬けにしたかの様な甘い香りが漂う。
そこに薔薇や青い茎の様な香りが混じり、チョコレート、キャラメルトフィーなどのニュアンスが追従する。
毛皮やエナメルリムーバー、ラベンダー、フルーツケーキなどのニュアンスが顕著。
酸は穏やかだが、アルコーリックでタンニンも強く、アタックと強いが、アタック以後は残る様なタンニンのキツさ、グリセリン感の重さは感じず、スッと抜ける余韻がある。デイリークラスとしてはかなり良いワイン。


【所感】
ベルベットグローブが球体感があり、厚みと複雑さ、爆弾の様な果実味を持つ、いわゆるバロッサヴァレーの最高峰シラーズといった感じでしたが、こちらはそこからかなりカジュアルに落としたものだと思いました。
球体感や厚みはかなり控えめになり、ツヤツヤとした質感はないのですが、しっかりと果実味爆弾といっても差し支えはないレベルの香りや舌触りだと思います。高級感はあまりなく、デイリーレベルではあると思いますが非常に上質です。
キャラメルやチョコレートの様な甘い芳香と共に、ブルーベリーの香料、花の香りが漂い結構煌びやかにも感じます。
タニックですが、バーベキューといただくと非常に良いかもしれません。基本的にはジンファンデルと同じ様な扱いで、ガッツリ肉を食べて、ゴクゴク飲む系のワインだと思います。
しかしこれを飲むと本当にベルベットグローブの良さが際立ちますね...





【南アフリカ】アタラクシア、ポールクルーヴァー2種を利く

こんにちは、HKOです。
昨日に引き続き、本日は南アフリカのいくつかのワイナリーのフラッグシップを利いていきます。


【データ】
シモンシッヒは南アフリカ ステレンボッシュに1953年設立されたワイナリー。マラン一族が所有しています。
スパークリングやスティルに複数の銘柄を持っていますが、フラッグシップはこのティエラにあたります。
ティアラは96%をフレンチオーク、4%をアメリカンホワイトオーク樽で16ヵ月熟成。20%は新樽を使用。

ポールクルーバー・ワイナリーは、ケープタウンの中でも冷涼なエルギン地区の家族経営のワイナリー。最も南アフリカて注目される生産者です。フランス ブルゴーニュ地方とほぼ同じ気候で涼しい気候となっている。
畑の標高は280-400m。樹齢6-25年。その中で最も良質の畑のブドウを更に収量を抑えて収穫。始めは自然発酵。その後、ブルゴーニュ酵母を入れて発酵。その後フランスの5社から取り寄せたフレンチオークで11カ月熟成(新樽20%)。最終的に一番良い樽だけを選んでブレンドして瓶詰め。

ワインメーカーの南アフリカを代表するウォーカーベイ地区のワイナリー、ハミルトン・ラッセルで醸造責任者を務めたトップワインメーカー。その後、海外で経験を積み、2004年、ヘメル アン アードにアタラクシアを設立。
テロワール主義、不干渉主義でワインを醸造。畑はヘメル アン アードの標高400m、ヘメル アン アード リッジ。(ケープ アグラスの西まで約35kmに渡る地区)。リッジ、ヴァレー、アッパーヴァレーの3つの小地区の中でも更に冷涼な場所で畑はより涼しい南斜面を向いている。
今回のアタラクシア ピノノワールは収穫後、発酵前に10日間のコールドマセラシオン。オープンタンクでの22日間の発酵(最高で28度)。発酵中は、1日2回のパンチダウンを行う。その後プレスされ、225Lのフレンチオークに移して100%マロラクティック発酵。そのまま11ヶ月熟成(新樽21%)。



【テイスティングコメント】
生産者: シモンシッヒ
銘柄: ティアラ 2011
品種: カベルネソーヴィニヨン66%、メルロー21%、プティ・ヴェルド9%、カベルネフラン4%

かなり強烈なロースト香と浮いたような生乳を思わせるMLFの香りが主体的。品種こそボルドーブレンドだが、ボルドースタイルというより、オーストラリアのワイナリーに近い重厚な仕上がりになっている。パワフルかつリッチな作り。ドライフラワーやエナメルリムーバーなど。炭焼き、ガソリンにも近い樽香、そして生乳クリームのような香り。そしてブラックベリーやカシスのような果実味がそれぞれ独立して存在している。シロップやキャラメル、燻製肉。インクの様なアルコーリックさ。鰹節、オリエンタルスパイスの香り。
カノンコップやミヤルストがボルドースタイルを行っているが、こちらは根本から違う形。新世界的。
ただこちらの方が酸味が鋭い。そしてタニック。多少熟成感があり旨味を感じる。


生産者: アタラクシア
銘柄: ピノノワール 2014
品種: ピノノワール100%

外観は透明度の高い、少し橙を帯びたルビー。
面白いワイン。ヴィンテージ的には非常に若いが、枯葉や下草を思わせるほのかな熟成ニュアンスを感じさせる。
クランベリーや木苺の様な果実味と共にほのかな上白糖の様な甘さが降り混じる。よく熟成したブルゴーニュのピノノワールに通じる熟成香がある。
パウンドケーキやキノコ、ドライフラワーの様な落ち着いた華やかさ、野生的な生肉など。そしてハチミツやクミン、グローヴなど。
熟成感のある香りが主体的だが、果実味は非常に若々しく甘やかで不思議な風味を感じさせる。
完成度自体は非常に高い。
酸は柔らかく、タンニンも穏やか。膨らむ旨味があり、優しいタッチの味わい。キノコや木苺、濡れた木のような余韻が残る。


生産者: ポール クルーヴァー
銘柄: セブン フラッグス ピノノワール 2015
品種: ピノノワール100%

外観は赤みを帯びたルビー、粘性は低い。
凝縮感が強く、ギュッと引き締まった様な果実味がある。
ブルゴーニュ的ではないが、果実の凝縮度は村名~1級クラスではあると思う。ブルゴーニュというよりも繊細な作りをするカリフォルニアのピノノワール。
よく熟したダークチェリーやブラックベリーのコンポート、ミルクの様な滑らかさ、ほのかな茎の様な青さや濡れたスミレの花、ブリオッシュやパウンドケーキなど、果実味とはなやかさのバランスが取れている。樽香は控えめ。鞣し革、ほのかにベーコンの様な燻香。ローリエ、オレンジピールの様なニュアンスを感じる。
酸は天鵞絨的で緻密、タンニンは厚みがあるが滑らか。
ミルクの様な滑らかさと共にフレッシュなダークチェリーとブラックチェリーの果実味が感じられる。



【所感】
南アフリカ第二弾になります。
今回はポール クルーヴァー、アタラクシア、シモンシッヒの3本です。
まずはシモンシッヒのティエラ。
物凄い樽のロースト香が強く、炭焼きやオイル感を感じるほど。
MLFの要素もあるのですが溶け込んでおらず、生乳の要素が少し浮いて見えます。風格はあり、フラッグシップらしく大変リッチですが現状ではややバランス感の悪さを感じます。
抽出も強くアルコール感も顕著。かなり作り込まれたワインだと思います。ボルドー的ではなく新世界的。
黒系果実の要素もありますが、醸造的な要素が前に出ている様に思えます。
熟成によって馴染んでくるとは思うのですが、これでも既に6年経ってるんですよね...難易度の高そうなワインでした。
酸味・タンニンも強いです。

お次はアタラクシア。品種はピノノワール。
非常に面白いワインです。繊細で瑞々しいのですか、若いにもかかわらず不思議な熟成香とオレンジを帯びています。
濁りとかはあまりないので、不良、という訳では無さそうですが、不思議とエイジングされた様な印象を受けるあたり、醸造起因でしょうか。これ、別のヴィンテージはどうなんでしょうね。
ちょっとわからないですね。
赤系の溌剌とした果実と共に甘い香りが漂うのですが、そこに森の下草や枯れ葉、キノコ、クミンの様なニュアンスが混じります。これが謎ですね...
ただ非常に美味しくて、若々しい果実味と共に複雑な熟成香を感じられるのも良いですし、柔らかい酸やタンニン、丸みのある旨みはかなりレベルが高いと思います。
薄旨系ピノノワール。美味しいと思います。

最後はポール クルーヴァーのフラッグシップであるセブンフラッグス ピノノワール。
アタラクシアとは全く異なったワインで、カリフォルニアの中でも繊細なタッチを得意とする生産者のピノノワールにも良く似ていると思います。ブルゴーニュというには果実味やMLFが目立ちすぎている。でもかなり美味しいです。
まず凝縮感が非常に高く、引き締まった様な果実味が軸になっていて、そこにコンポートやミルクの様な滑らかさ、そして茎の様な青さとスミレの様な花の香り。
樽香こそ控えめですが、冷涼なピノノワールの良さは存分に感じる事ができます。オレンジやなめし皮、ベーコンなど香りは多岐に渡り複雑さもあります。
かなりいいですね。アタラクシアも良いですが、こちらの方が王道的な美味しさがあります。

タイプは本当に多岐に渡るんですけど、基本的にはどれも良くて、流石だなと。色々なスタイルを許容出来るバリエーションがあるんだなと。
南アフリカは今みなさん追ってると思いますが、僕もボチボチ見てきます。

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【南アフリカ】ブーケンハーツクルーフ、シラー含む3種類を利く

こんにちは、HKOです。
今国内の南アフリカで最も注目を浴びているワイナリー、ブーケンハーツクルーフです。


【データ】
ブーケンハーツクルーフは南アフリカのフランシュック地区に1776年に設立 された最古のワイナリーの一つ。醸造は南アフリカの天才ワイン醸造家と称されるマーク ケント。エレガントで力強いローヌスタイルを目指しています。
ワイナリーはフランシュック地区の山々に囲まれた谷にあり、東向き斜面の25haのブドウ畑。日照時間が少なく生育が遅いため、長い成熟期間により複雑なテクスチャを生み出します。
フラッグシップは7つの椅子が並ぶラベルのブーケンハーツクルーフシラー、カベルネソーヴィニヨン、セミヨンの3種類。
シラーは選果、破砕、発酵前に低温保管。大部分を除梗し、4日間の低温浸漬。1週間半程度の発酵を行い、ピジャージュはわずかに行います。マロラクティック発酵を行いながら、2、3年の中古樽で27カ月熟成。
カベルネは5日の低温浸漬。日当たり3回のルモンタージュを2週間行う。シラーより若干高い温度で発酵。スロベニアンオーク新樽100%で27カ月熟成。
セミヨンはローム含有率の高い土壌に1902年に植えられた古木と砂が多い土壌に1942に植えられた古木を使用。葡萄は全房でプレスの上24~48時間静置される。MLFは実施。 100%フレンチオーク新樽を使用しているが低温の為、要素の抽出は最低限に抑えられる。13カ月熟成。


【テイスティングコメント】
生産者: ブーケンハーツクルーフ
銘柄: シラー 2015
品種: シラー 100%

外観は黒に近いガーネット、粘性は高い。
オーストラリアの様なコテコテさではなく、洗練された北部ローヌを思わせる作り。シャーヴ的な感じではなく、ポールジャブレエネ系。
甘酸っぱいブルーベリーガムやプラムなどの黒系果実のジャムの様な果実味。スパイシーな黒胡椒のニュアンス。非常に華やかで薔薇やスミレの様なアロマオイルのニュアンスが感じられる。少し燻製肉の様な獣っぽいニュアンス。炭焼きや漢方、エナメルリムーバー、ユーカリなど。
香り同様酸もシャープで非常に華やか。タンニンもしっかりとしているが、酸の方が目立つ感じ。口の中で丸みを帯びる。高級感がある。
華やかな薔薇やスミレとミルク、シロップの様な甘露さが鼻から抜ける香りがある。


生産者: ブーケンハーツクルーフ
銘柄: フランシュック カベルネソーヴィニヨン 2015
品種: カベルネソーヴィニヨン94%、カベルネフラン6%

外観は黒に近いガーネット、粘性は高い。
ボルドーのグランヴァンに近いバランスだが、グッドヴィンテージに近い甘露さがある。充実した甘露さはあるが、南ア特有の引き締まった酸がある。
ミルクポーションやオーク樽。焼いたゴムのようなロースト香。カシス、ブラックチェリーの熟した甘やかな果実味がある。黒糖やバニラ、ワッフルやブリオッシュなどの甘露さがある。抽出は程よく、スミレの砂糖漬け、ベーコンやユーカリなどのニュアンス。グローヴなど。パンを思わせるトースト香。
ピーマンの様な青さはほとんど感じられない。
酸はしっかりとあり、グリセリン感とともに心地よい滑らかなタンニンが感じられる。フレッシュな黒系果実とバニラを思わせる余韻がある。


生産者: ブーケンハーツクルーフ
銘柄: ノーブル レイト ハーヴェスト 2014
品種: セミヨン100%

外観は濃いイエローで粘性は高い。
ソーテルヌと比べると多少凝縮感に欠ける部分はあると思うが非常に近いところに行っていると思う。
白桃や花梨の様な濃密な果実味、甘露さがあり、黄桃感は少ない。よりフレッシュな印象を受ける。カマンベールチーズ、ハチミツ、白い花や杏の様な風味が感じられる。
白胡椒、濡れた木など。
甘露さは相当なもので、白桃シロップを頂いている様な糖度。ただソーテルヌと比べると少しさっぱりとしているというか、チーズ的な複雑さはありつつも、余韻はさっぱりとする形で作られている。



【所感】
という感じです。
ブーケンハーツクルーフ、本当に手に入りにくくなりました。
ほんの2年ほど前は値段も安くすごい美味しい、という感じでしたが、今やグランヴァンほどではないにせよ価格も高騰し、お得感は少し薄れている様な気がします。ただ旨さはさすが、と言ったところ。
シラーもカベルネソーヴィニヨンも極めてフランスの王道を行く作風になっています。
ざっと所感を言うと、シラーは北部スパイシー系、カベルネソーヴィニヨンはメドック格付け系、ノーブルレイトハーヴェストはさっぱりとしたソーテルヌ系だと感じました。雑ですね、すいません。

まずはシラーから。
今年も大変よく出来ているのですが、ちょっと毛色が変わったかな、と。2011年のシラーがシャーヴ的だったのですが、今回はポール ジャブレ エネやシャプティエのタイプに似ているかも。
果実味の凝縮度の高さ、瑞々しさというより、ジャミーさはありながらも、黒胡椒のスパイシーさがとても表出している様にも思えます。燻製の様なニュアンス、漢方など複雑さが感じられる。
古式ゆかしい北部といった感じです。さすがですね。
安易にバロッサヴァレーのシラーズやギガルの様なスタイルに寄らない事に好感が持てます。
北部ローヌの最高クラスのワインと言ってもあまり違和感はないかもしれません。

次にカベルネソーヴィニヨン。
これもとても上手く作られていて、非常にメドック格付け的なバランスで作られている様な気がします。
流石に1級格付け的とは言えませんが、2~3級にいそうなタイプしてます。しかもグレートヴィンテージ的。
前回のステレンボッシュは「1級のオフヴィンテージ的」だと申しましたが、今回はこんな感じ。バランスの問題ですかね。
ちなみに甘露な果実味が大変目立っています。でもカリフォルニアやオーストラリア的では全くない。
果実味とMLF、樽香のバランスが大変ボルドー的なんですね。
抽出も適切で、堅牢すぎず、風格はありながらも親しみやすい作りになっています。
厚みはないけど、甘露な果実味。そこに絡むミルクポーション、ワッフル、ローストした樽香。非常にバランスが良いですね。
美味いです。

最後はノーブル レイト ハーヴェスト。
こちらは甘口ですが、とても良く出来ています。
やはりこちらもフランス的というか、ソーテルヌに近いと思うんですけど、どこかこざっぱりとしていて、シンプルな作りになっているかと思います。
黄桃的なねっとりとしたソーテルヌに対して、白桃の様な少しサラッとした質感で、酸味もやや強めに出ているかと。
それ以外の副次的な要素はソーテルヌそっくりでカマンベールやハチミツの要素を含んでいます。
高級感はあり素晴らしいのですが、じゃあソーテルヌに対して圧倒的に価格的に優位だよね?というと特にそんな事はないかなと。とても美味しいんですけど。
手には入りにくいんでコレクター向けかもしれません。

毎度のことながら、ブーケンハーツクルーフ素晴らしいです。
南アフリカのやや冷涼な気候の影響を反映させた高クオリティのワインが出来つつあります。極端なバランスに振れないので、その分差別化、カルト化にはなかなか難儀かもしれませんが、コスパでは計られないワインがどんどん出てくると良いですね。












【ロワール】ディディエ ダグノー、幻のアステロイド

こんにちは、HKOです。
ついにこの日がやってまいりました。
ロワール、プイィ フュメの素晴らしさに目覚めたきっかけとなったティディエダグノー。フラッグシップは言わずと知れたシレックスですが、実はその上に...というには特殊ですが、もう一つ特別なキュヴェがあるのはご存知でしょうか。
そう、「アステロイド」です。


【データ】
ディディエ ダグノーは、1983年に様々なキャリアを経てプイィ フュメにドメーヌを興します。93年から有機栽培を始め、いわゆるソーヴィニヨンブランの枠組みを大きく飛び越える卓抜したプイィフュメを一貫して作り続けています。作付面積は11haほどで、その最高の区画である「シレックス」「ピュール サン」がフラッグシップとしてリリースされています。有機農法、大人数での手摘み収穫や選果。収穫した葡萄はプレス後、ステンレスタンクで2日間寝かせた後、22度まで温度を上げながら10-12日間木樽でアルコール発酵。マロラクティック発酵はしない。新樽20%-30%程度で12ヶ月シュールリーで熟成し、更に4~8ヶ月間の間ステンレスタンクで熟成する。最長で20ヶ月程度の熟成期間を経て、瓶詰めされ出荷されます。
今回はピュールサン区画、樹齢85年のフラン ド ピエを利用した年産500本の幻の白、アステロイド。
36ヶ月熟成。


【テイスティングコメント】
生産者: ディディエ ダグノー
銘柄: アステロイド 2002

外観は明るいイエローで、粘性は中庸。
強烈かつ堅牢なミネラルを纏ったシレックスと比べると、剥き出しのソーヴィニヨンブランの要素が前に出ている。
樽を使用していないボルドー最上クラスのそれに近い。
果実味の熟度も高く、先鋭的というより、幾分かのリッチさを感じさせる。それでも前に来るのはミネラルで塩気や小石の面のような艶々としたミネラルを感じさせる。
蜂蜜に漬けたシトラス、ライム。上白糖、ライチ。比較的強い青草のニュアンス。
徐々にオイリーなミネラル感がより強くなってくる。
海苔やフレッシュハーブ、ムスクなどのニュアンス。
そしてニンニクやエナメルリムーバーのような要素がある。柑橘と青草、ミネラルといった王道的なニュアンス。
口に含むと柔らかな酸に穏やかに包まれた強い旨味を感じる。はちみつレモンやほのかにバターの要素を感じる。広がるようなじんわりとした旨味。


【所感】
シレックスの時にソーヴィニヨンブランの見方を変える程に衝撃を受けたんですが、ちょっと期待しすぎたかもしれません。
とても良く出来ているのですが、シレックスの数倍凄いかというとそんな事はない様に思えます。
クリーンなタイプのソーヴィニヨンブラン、強いていえば樽を強くかけないタイプのボルドーの最上クラスと言った感じでしょうか。
果実のリッチな熟度の高さと引き締まったミネラルが最前面にあり、品種固有のフレッシュハーブ、ムスク。海藻の様なニュアンスを強く感じられます。果実味自体は強く極めてリッチなので、上質感は感じられますが、あまりにも裸の、剥き出しのソーヴィニヨンブランなので、悪くいえば王道から大きく逸脱しない、ランファンテリブルらしからぬ作りと言えるのではないかと。
酒質がとても素直。素直が故に強烈なインパクトがない。
この価格なのであれば、ブラン フュメ ド プイィ、ピュール サン、シレックス、余裕があればル ジャルダン ド バビロンを全て購入する方が楽しそうです。
自根に強いこだわりがある方にオススメ。
ただ最上級のソーヴィニヨンブランであるということについては異論なしです。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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