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祝!デイリーランキング(お酒/ドリンク)部門2位!

こちらに初めて来られた方ははじめまして! 2回目以降の方はこんにちわ。
新橋で働くHKO(はこ)と申します。
本ブログはワイン素人の私が晩酌と食べ歩きの感想を書いていくブログです。
よろしくお願いします。

【管理人)】
・HKO(はこ) ※名前がないのはHKOの記事です。

ブルゴーニュ大好き「ひとりぼっちのテイスティング勉強会」の管理人。(最近はそうでもない)
本人は本気ですが、微妙に適当なテイスティングをしています。味わいの裏付けを半ば強引にするスタイル。体制は変わりましたが内容は変えずに行きます。

★ワインまとめ(フランス ブルゴーニュ)
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★食べ歩きはじめました。

【ナイスな記事を書いてくださったライターの皆様】
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【ブルゴーニュ】それは天上の調べ、ルーミエ ミュジニー 2012

こんにちは、HKOです。
畳み掛ける様にいくぜェ!
本日はジョルジュ ルーミエのミュジニーです!


【データ】
ジョルジュルーミエは恐らくブルゴーニュで最も人気がある生産者のうちの一人で、そもそもの生産量が少ない&市場で瞬間蒸発してしまうため滅多に見かけない、見かけてもプレミアがついてべらぼうな金額で取引されている生産者です。化学薬品、化学肥料、除草剤は使用せず、グリーンハーヴェストによる収量制限を行います。
選果台で選別を行ったのちに除梗します。除梗比率はは年によって変わりますが、平準的な年で75%、暑い年で50%程度。発酵槽は2009年より100%ステンレスタンクを使用し、6日程度の低温浸漬を行った後発酵を行う。新樽比率は村名25%、一級40%、特級50%と比較的少ない使用率で16ヶ月熟成の後、無清張、無濾過で瓶詰めされます。
今回は2本、現当主の名前でリリースされているシャルム シャンベルタン、そしてジョルジュ ルーミエ名義のレ ザムルーズ。レザムルーズは特に人気が高く、ミュジニーと共に(もはや辟易してしまいそうな)価格高騰を起こしている希少な一本です。


【テイスティングコメント】
生産者: ジョルジュ ルーミエ
銘柄: ミュジニー グランクリュ 2012


外観は透明感のある濃いルビー、粘性はやや高め。
遠くからも強く香り立つ強烈な芳香。ただ鋭角的に華やか、というよりは非常に丸みを帯びた滑らかで上質な質感がある。
恐ろしい程に果実味が凝縮しており、そこに纏うようなマロラクティック発酵と燻製の様な樽香が感じられる。
恐ろしい熱量を醸造要素で角を丸くしている感じ。
グロゼイユのフルーツケーキにも感じられるし、ジャムとミルクを思わせる雰囲気。荘厳・豪華というより静謐・自然的。柔和だが恐ろしい程の鮮明さ。
DRCにも近い果実味の凝縮。バスケットケースに詰められた瑞々しいブラックベリー、プルーンの様な果実味。熟度が高くフレッシュなジャムを思わせる。ブリオッシュや
ほのかにトーストの様な酵母香、落ち着いたスミレの香り、茎やグローヴ、五香粉、燻製香が繊細に調和し、一体化している。紅茶の様な乾いた葉の様な風合もある。軽くスワリングするとなめし皮の様な芳香も現れる。
徐々にパンケーキやシナモンに遷移する。
舌触りは滑らかでタンニンの重さは殆どない、酸味はあるが、 強烈な旨味とグリセリン感で刺々しさはなく、さながらシルクを思わせるタッチ。
旨味と甘味が口内に広がる。ブラックベリーやプルーンのジャム、フルーツバスケット、余韻にほのかに苦味がある。樽と抽出の妙。




【所感】
うおお・・・ついに呑めました!※2017年11月です。
記事にせずに残しておいたのは特に理由はなく、バタバタしてたからです。
その話はまた別途で。
ルーミエはこれまで、村名、レクラ、コルトンシャルルマーニュ、シャルムシャンベルタン、リュショットシャンベルタン、ボンヌマール、レザムルーズと一通り飲んで来ましたが、ミュジニーは初です。
なぜならボトルはものすごい金額になっているし、そもそも数百本と全然数が無い。
グラスで飲みたいけど、こんなん出るところなんてそうそうない。そんな感じですから、先日記事にしたクロ ダンボネ同様まぁ自分にはきっと縁の無いワインなんだろうなーと思ってました。
が、しかし機会がありました。最高。でもグラスでもとんでもない金額って言う・・・
でもこの程度の金額で済むのなら・・・という感じでテンプルオブキヨミズのステージからFlyするイメージで。でもFlyしてよかったワインでした。
ホント最高。

前置きは程ほどにして、どんなワインかと。
イメージとしてはこれまでのルーミエのワインの延長上、特にレクラ、レザムルーズの延長上にあるワインです。ボンヌマールとは全然イメージが違います。
そして、作りのイメージとしてはヴォギュエのミュジニーに似ている。
果実味のイメージとか樽の利かせ方は全然違うんですけどね。似ている。
何が似ているかというと、全体の構成が似ているんですよ。
具体的には超凝縮した果実味があるのにもかかわらず、それを表面化しない。MLFの要素で外殻を丸めて、樽の要素で複雑さを演出している所。
これは飲む人は難しい。MLFの要素と樽の要素で肝心の果実味の減衰を見誤る。
どれだけ強いワインなのかが、一見分かりにくい。
「いや、これ全然柔らかいよ」さもありなん。
でもちょっとだけ違う、柔らかいように見せられているだけでものすごい強靭なワインになっている。
お相撲さんにたとえると微妙に齟齬があるけど、ふくよかだけどすごい筋肉あるじゃないすか。そんな感じ。
いやすごい柔和な文系女子なんだけど、実はボディビルやってるみたいな?ボルタリングの大場選手みたいな。これだ。
そんな感じで掴みどころがわからない。このブログを見ている人はなんとなく分かるんじゃないかと。
分かって欲しい。そこは。
ボンヌマールはみてそのまま強いワインだけど、ミュジニーはそうじゃないなって。
おまけに口当たりも柔らかい。樽の複雑さとか抽出の要素が折り重なって、非常に複雑なテクスチャーを演出しています。
長熟によってどういうスタイルに遷移するのか皆目見当つきませんが、誰か試してみて!






【シャンパーニュ】Krug tasting part.3(メニルとアンボネイ)

こんにちは、HKOです。
最終回はあの、クロデュメニルとクロダンボネの比較です。
うおーうおー!すげー!



【データ】
クリュッグは1843年にヨーゼフ クリュッグによって設立されたランスに拠点を置く大手NM。ご存知の通り多くのファンを抱えるシャンパーニュにおける最上級メゾンで、彼らのスタンダードキュヴェである「グランキュヴェ」ですら他メゾンのフラッグシップ級にすら匹敵する品質を誇っています。現在はMHLV傘下。
圧搾機で絞られたヴァン ド キュヴェのみを20-30年使用した古い小樽でマセラシオン(新樽は使わない!)。マロラクティック発酵は行わない。そして、クリュッグの本懐であるブレンド作業に入ります。3つの葡萄品種を村、区画ごとに分けたベースワインに、収穫年の異なるリザーブワインをアッセンブラージュしていきます。熟練のブレンダーが舌だけを頼りに。瓶内二次発酵後グランキュヴェは6年間、ヴィンテージは10年寝かせての出荷。これらの要素が欠ける事無く行われる事で芸術的なクリュッグが作られる。フラッグシップはブラン ド ブランの「クロ デュ メニル」、ブラン ド ノワールの「クロ ダンポネ」の2種類ですが、まあ高すぎて中々手に入らない代物です。


6: クロ デュ メニル 1990
品種: シャルドネ100%
構成: 1990年 100%
ヴィンテージ評価: 93R
デゴルジュマン: 不明
栽培面積:1.8ha
生産本数: 12000本程度

7: クロ ダンボネ 1998
品種: ピノノワール100%
構成: 1998年 100%
ヴィンテージ評価: 93R
デゴルジュマン: 2011年冬
栽培面積:0.68ha
生産本数: 3000本程度



【テイスティングコメント】
生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ クロ デュ メニル 1990
品種: シャルドネ100%

外観は明るいストローイエローで粘性は中庸。泡は勢いよく立ち上っている。
驚くくらいクリアで清冽でありながら、滑らかな甘露さと凝縮感を感じさせる。誤解を恐れずに言うとミルクチョコレートのような甘露さ。チョコタイプの甘みなんだけど、焦げ感はあまり無くクリーミーな甘露さ。非常にピュア。
その奥に明らかに柑橘や黄桃の様な甘露さが潜んでいる。
焼き栗、そして水飴のよう。少しカカオっぽさがある。
生姜、温州みかん、青リンゴの様なやや鋭めの酸を感じさせる香り。チーズ的な要素もある。
徐々に樽香が際立ってくる。焦がした木材、コーヒー、チョコレート。液体の甘露さに裏付けられて、非常に鮮明に立ち上がってくる。
ダンボネ同様液体が強すぎて時間経過の変化があまりない。一貫してカカオのニュアンス。
かなりの時間経過でようやくシャープなレモンの様なニュアンスが出てきた。それがチョコのニュアンスと絡み合う。
徐々に旨味も出てきて、バランスしてくる。
酸味はやや鋭さを感じシャープ。ほの苦さとチョコニュアンス、レモン、そしてクリュッグのなかでは突出したミネラル感がある。旨味も十分に保有している。シャープでクリアネス。
余韻は非常に長い。


【バランス】
酸(厚み) 4
酸(鋭さ) 4
果実味(甘露さ)7
果実味(旨味)5
樽 5
MLF 7
塩気 2



生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ クロ ダンボネ 1998
品種: ピノノワール100%

外観は明るいストローイエローで粘性は中庸。泡は勢いよく立ち上っている。
ピノノワールの強烈な厚みと穀物のような香ばしさ、凄まじい厚みと凝縮感がある。未体験の香り。香りの立ち方、強さがハンパない。
牛脂やベーコンの様なオイリーさと穀物糖感、生姜が前面に出ている。ビターチョコレート。ただし明らかにその奥に重厚な果実味とネクタリンのジャムの様な厚みが現れてくる。微かに塩気もある。とてつもなく重たいシャンパーニュ。徐々に牛脂の輪郭が、ネクタリンや甘露な皮付きのフレッシュな赤りんごを形成してくる。フレッシュハーブ、グロゼイユ、濡れた木の香り。スパイスの香り。
シロップがごとき甘露さの気配を見せる。牛脂はほのかにマスカットを思わせ、クリームブリュレに変化していく。ただ単純にシンプルなクリームブリュレというよりは動物的なオイルを感じる。
そして極めてスパイシーで妖艶、生姜やクミンの様なニュアンスも。
オリエンタル。スモーキー。ハーブと果実味の厚みが比類ない。
メニル同様時間経過による変化はあまりない。
ピノノワール的な酸の強烈な厚みと余韻に至る丸みが共存し、オレンジやバター、牛脂の様な複雑な余韻が感じられる。メニルと比べると旨味は強く、液体の強度と比較すると丸みを感じる質感。


【バランス】
酸(厚み) 6
酸(鋭さ) 2
果実味(甘露さ)6
果実味(旨味)7
樽 5
MLF 6
塩気 2




【所管】
まずは当時の私のTLをご覧ください。



語彙力仕事して。
クロ デュ メニルは1回飲んだことがあったけれども、ぶっちゃけダンボネは多分機会無いんだろうなーと思ってました。
ワインに本腰を入れ始めたのが丁度2009年か2010年かそこらだったのですけど(ワインブログは創業6年目)、一回のサラリーマンが飲むには、相当先になら無いと無理だろうなーと思っていたワインのうちの1本。
※その中にはルーミエのミュジニー グランクリュやアンリジャイエのワインもあったのですが、そいつらは運よく飲めました。
ついにやりましたよ!
という事で満を持してメニルとアンボネイの比較行ってみたいと思います。
まずはデータ上の違い。ブランドブランとブランドノワールであること。そしてヴィンテージが1990と1998であること。
畑がアンボネイかメニルであること。
ああ・・・特にヴィンテージが痛いですね。8年差は結構デカイ・・・・。1998か2002だったら比較できたんですけどね。
共通点は新樽を使わないってとこですね。先のレポートにもありますけど、結構樽っぽいニュアンスがあるんですけど新樽起因じゃなくて、長期熟成で旧樽の香りが移っているか、メイラード反応か・・・多分期間的には後者だと思いますけど。

ちょっと整理していきます。
まず全体感から見ていくと、この両者、シャンパーニュという枠内にありながら、同じ地方で作られたと思えないほど全く違います。
クロ デュ メニルが(ブランドノワールも含めて)シャンパーニュの最上級を極めたボトルだとしたら、クロ ダンボネはその枠内から大きく外れる様な異質極まりないボトルになっています。
というか、何故こういう香りのタイプになるのかが全く想像がつかない。そこそこシャンパーニュは飲んでいる方だと思いますが、それでも「なんだこれ」感が凄まじくある。

メニルは先述した通り、シャンパーニュの最上級とも言える作りで、ブラン ド ブラン、かつメニルを完璧に再現した繊細でピュアで、驚くほど甘露な香りを放ちながら、それだけではない複雑なニュアンスを帯びたものになっています。
とてもわかりやすく最高峰のシャンパーニュをしている。そして圧倒的に若々しい。いつデゴルジュされたかはわからないけども、ヴィンテージ1990と比べると、違いが歴然。ピュアさから考えるとコレクションよりも若々しいかもしれない。しかしてバランスが取れている。

ダンボネは香りからして異質。
樽なのか、酵母なのか、強い動物性の油類の香りや穀物糖の香りがする。グラスに脂が付いていた?いやいや、そういう事に気かけない様なずさんなレストランでは間違いなくない。明らかにグラスと、その液体から感じられる香り。含み香の中にも含まれるニュアンス。
それが強烈な密度を持って芳香している。
この香ばしさはメイラード反応に起因するものなのか、他の要素とのマッチングによるものなのか不明ですが、他のワインには無い要素だと思います。その奥に重厚な凝縮度の高い核種系の香りがある。
ブランドノワールの中で見ても密度が強烈。そしてピノっぽいスパイシーさもある。
濃密なブランドノワールにビターチョコ、そして油脂、穀物糖、生姜の風味が層をなしている感じ。複雑。
これが実は結構なショックで。未体験の味だから飲まないと語れない一本だなと。

そんな感じで、全然違うのです。
ちなみに言うと、同じメゾンとは思えないほどにグランドキュヴェ・ヴィンテージ系とも違った個性があり、双方ともにこのメゾンに置いてはかなり尖ったキュヴェになってるんじゃなかろうかと。

次にそれぞれの個性を見ていくとどうか。
メニルはそもそも果実の質がとてもよいのではないかと。
というのは良好な酸がありながら、果実の甘露さとボディがしっかりとあるところですね。ピュアでありながら詰まっている。
最高峰の純米大吟醸の様な削ぎ切った果実味。でもシンプルというとそうではなくて、果実味の筋に分離してホワイトチョコレートやカカオ、ほのかに生姜のニュアンスがあります。
生姜のニュアンスは結構クリュッグ共通してあるので、他の要素が経年によるものですかね。
とても存在感のあるブランドブランだと思います。

ダンボネは先述したとおり、ぶっちゃけあまり良く分かりません。
旧樽のくせしてちょっとスモーキーだったり意味不明感がけっこうあります。
メニルと比べるとピュアというよりは力強く複雑です。こっちも単純に果実の質がめちゃくちゃいいんだろうな、というのは目に見えて分かりますね。メニルの様に詰まった果実があって、そこにピノノワールの厚みがあるっていう。
あとは酸の質として厚みと広がりがあるんですけど、とがった様なエッジがあるかというと丸みがあるのが面白いですね。これも果実起因なんだと思いますけど。
スパイス感があるのも果実というかちょっと梗っぽいような気がします。

結論はあんまり良くわかんない、です。
いや、すごいのは十分わかるんですが、やっぱりどこから来ている香りなのだか??です。
不思議ですね・・・

そんな感じでメニルとダンボネの比較でした。
うん、全く違うって事が明らかに分かってよかった!
飲むだけの価値があったかというと、経験という意味ではとても価値があった。
ボトルではやっぱりないけど、両方とものまないと分からない個性があったので、皆さんも是非経験くださいませ。




あざました!








【シャンパーニュ】Krug Tasting part.2(デゴルジュマン)

こんにちは、HKOです。
本日はデゴルジュマンについて追っていきます。

【データ】
クリュッグは1843年にヨーゼフ クリュッグによって設立されたランスに拠点を置く大手NM。ご存知の通り多くのファンを抱えるシャンパーニュにおける最上級メゾンで、彼らのスタンダードキュヴェである「グランキュヴェ」ですら他メゾンのフラッグシップ級にすら匹敵する品質を誇っています。現在はMHLV傘下。
圧搾機で絞られたヴァン ド キュヴェのみを20-30年使用した古い小樽でマセラシオン(新樽は使わない!)。マロラクティック発酵は行わない。そして、クリュッグの本懐であるブレンド作業に入ります。3つの葡萄品種を村、区画ごとに分けたベースワインに、収穫年の異なるリザーブワインをアッセンブラージュしていきます。熟練のブレンダーが舌だけを頼りに。瓶内二次発酵後グランキュヴェは6年間、ヴィンテージは10年寝かせての出荷。これらの要素が欠ける事無く行われる事で芸術的なクリュッグが作られる。フラッグシップはブラン ド ブランの「クロ デュ メニル」、ブラン ド ノワールの「クロ ダンポネ」の2種類ですが、まあ高すぎて中々手に入らない代物です。


4: ヴィンテージ 1990
品種: ピノ・ノワール40%、シャルドネ37%、ムニエ23%
構成: 1990年 100%
ヴィンテージ評価: 93R
デゴルジュマン: 2008年頃(遅くとも)

5: コレクション 1990
品種: ピノ・ノワール40%、シャルドネ37%、ムニエ23%
構成: 1990年 100%
ヴィンテージ評価: 93R
デゴルジュマン: 2014年夏

今回のテーマは同一ヴィンテージ、デゴルジュマンの差を見ていきたいと思います。



【テイスティングコメント】
生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ ヴィンテージ 1990
品種: ピノ・ノワール40%、シャルドネ37%、ムニエ23%

デゴルジュマンは2008年頃。
黄金に近いイエローで粘性は中庸。泡はやや弱々しい。
素晴らしい香り。完全に甘露さ、塩気、果実味が調和している。その分ワインとしてのボディはコレクションと比べると弱くなっている。
ほのかに塩気を帯びた杏仁豆腐、そして洋梨のコンポート、ほのかなカラメルやブランデーの様な甘露なニュアンスがある。焦がしたニュアンスとプリンの様な甘みが表層にあり、その奥に熟成によるドライハーブやシナモン、ごく僅かにカマンベールの様なタッチ。
徐々にネクタリンの様な厚みのある酸が現れてくる。
蕩けるような甘さを熟成の核種系の塩気、バターで引き締めている。徐々に濡れた木材のような風味が現れ、プリンのような風合いが。黄金飴のような甘露さが軸となる。
酸味はかなり柔らかいタッチになっているが、やや鋭さの残るタッチ。厚みと旨味はあるが、基本的に滑らかで舌にストレスがかからない。滑らかで、温州みかんやバターのような風合いが口の中に広がる。余韻は非常に長い。

【総合評価】
酸(厚み) 1
酸(鋭さ) 3
果実味(甘露さ)5
果実味(旨味)3
樽 3
MLF4
塩気 5


生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ コレクション 1990(RD)
品種: ピノ・ノワール40%、シャルドネ37%、ムニエ23%

デゴルジュマンは2014年秋。
黄金に近いイエローで粘性は中庸。泡はしっかりと立ち上っている。
ややピーク気味なヴィンテージと比べると、ボディにまだまだしっかりとした厚みと強靭な甘露さを放っている。
テクスチャーも調和というよりは鮮明。しっかりと香りの個々の要素が認識できる。
ホイップクリームやバターのニュアンスの中にドライハーブの要素と、ネクタリンや花梨の厚みのある果実味、そして出汁の様な旨味の渦。焦がした木材の様なニュアンス。
MLFと酸化ニュアンスのある果実味が優勢でありながら、熟成による出汁やメイラード反応による焦がした香りがかなりでてきている。基本的には若々しさの中に熟成ニュアンスを付加させたボディの強い感じ。
徐々に濡れた木材とバターの要素と甘露さが組み合わさり、生姜のコンポートに。
泡を明らかに感じる強さで、酸味も164のような厚みがある。ヴィンテージの経年を感じさせない力強さがあるが、含み香は複雑でオレンジやバターなどを感じさせる。昆布のような旨味がある。

【総合評価】
酸(厚み) 5
酸(鋭さ) 3
果実味(甘露さ)4.5
果実味(旨味)5
樽 3
MLF4
塩気 5




【所感】
流石に両方ともめっちゃいいです...
元がとても良いだけに素晴らしい熟成を経ている。
今回のこれは以前からずっと検証をしているデゴルジュの答え合わせ的な側面があります。
ドンペリニヨンとエノテーク、ペテルスのシェティヨンとそのエノテーク。
ベースの熟成を理解した上で、レザマンデゴルジュがどの様な影響をワインに与えるか、というのを見て行った時に、いわゆるヴィンテージと全く違う熟成の仕方をしているのが分かります。
旨味系の成分は熟成なりの出方をしているのですが、ボディや泡は非常に若々しくまだまだ熟成の先を感じさせる様な形となっているのがエノテークでした。
では今回のコレクションと通常のヴィンテージは何が違うのか。
こちらも例に漏れず、上記の変化と相違は無いような気がしました。
泡やボディは通常のボトル熟成のヴィンテージと比較すると圧倒的に若々しく、溌剌としています。
酸も2008年ベースの164同等の厚みがあります。対して、ヴィンテージは泡もボディも酸も経年なりの柔らかさを見せています。これはこれでとてもいいのですが。熟成のポテンシャルで言うと圧倒的にコレクションでしょうね。

では164の2008年ベースと酸やボディは近いけど、香りとしてはどうなのか。
これがかなり違います。元は1990年なので、かなり変化しています。
むしろリザーブワインを使っているグランドキュヴェよりも還元的で、最初は香りがなかなか開いてきません。
もちろんものの10分~20分程度でほぐれはするものの、そこがブレンドと単一ヴィンテージの違いのような気がしています。
ほぐれた後も個々の香りの要素は鮮明で融和しているヴィンテージのような感じではありません。
但し、その個々の香りが熟成している。
果実味は厚みを持ち、フレッシュな白桃や柑橘というよりはアプリコット的。
そして樽が元である香りは焦がしたようなニュアンスを帯び始め、ホイップクリームのようなMLFの香りと調和しています。
徐々に香りの甘みも前に出始めてきて非常に甘露な風合いになります。
最初からクリームブリュレのような魅惑的な香りを放っているヴィンテージと比べると多少は難しいですが、熟成を進めた時にどのような風合いになるのか楽しみではあります。
ヴィンテージも非常に素晴らしく、個人的にはヴィンテージの方が好みであるくらいなのですが、箱入りの様なストレスを感じさえないコレクションもなかなか今後の楽しみを感じさせるものになっていますね。

以上。
次はクリュッグファン垂涎のあの2本です。

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【シャンパーニュ】Krug Tasting part.1(スタンダードライン)

こんにちは、HKOです。
今回は3回に渡ってクリュッグです。
今回はスタンダードキュヴェ。これから先はどこまで行くのか...それはお楽しみで!


【データ】
クリュッグは1843年にヨーゼフ クリュッグによって設立されたランスに拠点を置く大手NM。ご存知の通り多くのファンを抱えるシャンパーニュにおける最上級メゾンで、彼らのスタンダードキュヴェである「グランキュヴェ」ですら他メゾンのフラッグシップ級にすら匹敵する品質を誇っています。現在はMHLV傘下。
圧搾機で絞られたヴァン ド キュヴェのみを20-30年使用した古い小樽でマセラシオン(新樽は使わない!)。マロラクティック発酵は行わない。そして、クリュッグの本懐であるブレンド作業に入ります。3つの葡萄品種を村、区画ごとに分けたベースワインに、収穫年の異なるリザーブワインをアッセンブラージュしていきます。熟練のブレンダーが舌だけを頼りに。瓶内二次発酵後グランキュヴェは6年間、ヴィンテージは10年寝かせての出荷。これらの要素が欠ける事無く行われる事で芸術的なクリュッグが作られる。フラッグシップはブラン ド ブランの「クロ デュ メニル」、ブラン ド ノワールの「クロ ダンポネ」の2種類ですが、まあ高すぎて中々手に入らない代物です。
今回は以下の3本です。


1:グランキュヴェ エディション 164
品種: ピノノワール48%、シャルドネ35%、ピノムニエ17%
構成: ベース 2008年、リザーブワイン1990~2007(127種)、リザーブワイン比率38%。
デゴルジュマン: 2014年春

2:グランキュヴェ エディション 166
品種: ピノノワール 45%、シャルドネ 39%、ピノムニエ16%
構成: ベース 2010年、リザーブワイン1998~2010(140種)、リザーブワイン比率42%。
デゴルジュマン: 2015年秋

3: グランキュヴェ ロゼ エディション 20
品種: ピノノワール47%、シャルドネ37%、ピノムニエ16%
構成: ベース 2007年、リザーブワイン2002~2006(45種)、リザーブワイン比率32%。
デゴルジュマン: 2015年秋


【テイスティングコメント】
生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ グランドキュヴェ エディション 164
品種: ピノノワール48%、シャルドネ35%、ピノムニエ17%

外観は明るいストローイエローで粘性は中庸。泡は勢いよく立ち上っている。
厚みのある酸化のニュアンスが優勢で、クリーミーなバターを思わせる芳香が前に出ている。そこにナッツのニュアンスが統合している。果実味優勢。
具体的には塩気があり、ネクタリンの様な果実味の厚み、発酵バターの様なアロマとともにイーストやカシューナッツの様な香ばしい風味がある。
徐々にイーストが支配的になり、堅牢かと思われた166よりこちらの方が頑なであることがわかる。
徐々に塩気が強くでてきており、そこに甘みが乗るイメージ。ハーブ、シェリーなど。
166同様こちらもスモーキーなニュアンスが出てくるが、そちらほどではない
。エンドノートは生姜。
香りの印象と違わず、厚みのある口当たりで、鋭い酸というよりめちゃくちゃ厚いネクタリンの様な酸。シェリー的な複雑なニュアンスがある。
余韻も長い。

【総合評価】
酸(厚み) 5
酸(鋭さ) 2
果実味(甘露さ)3
果実味(旨味)5
樽 2
MLF 4
塩気 4




生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ グランドキュヴェ エディション166
品種: ピノノワール 45%、シャルドネ 39%、ピノムニエ16%

外観は明るいストローイエローで粘性は中庸。泡は勢いよく立ち上っている。なんかローズドジャンヌのスタイルに近くなっている。
ナッツを思わせる酵母香が強く前に出ており、それを厚みのある酸化のニュアンスを支えている。イーストやナッツの堅牢的なアロマから、徐々に芯の通ったカリンのコンポート、白桃の柔らかさが現れる。そこに塩気が混じり塩スイーツの様な旨味が感じられる。ブリオッシュになり、フレッシュハーブが混じりほのかなクリームブリュレに統合されていく。エンドノートは生姜。
放置状態で最終的には強靭な木材、スモーキーな樽香が一気に上がってくる。
ややこちらの方が酸は鋭く、厚みはあるが164ほどではない。核種系、青リンゴの酸を思わせる厚みがあり、柑橘も帯びている。

【総合評価】
酸(厚み) 3
酸(鋭さ) 4
果実味(甘露さ)4
果実味(旨味)4
樽 2
MLF 3
塩気 3




生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ グランドキュヴェ ロゼ エディション20
品種: ピノノワール47%、シャルドネ37%、ピノムニエ16%

外観は淡いピンクで粘性は中庸。泡は強く立ち上っている。
クリュッグのロゼで、164の様な酵母の香りが主軸になっている。
カシューナッツを思わせる香り、基本的にロゼ感よりブラン感が強いが、ネクタリンの他にロゼらしいチェリーの様なフレッシュな果実味が感じられる。リザーブワインによる酸化感もあり、旨味もしっかりと表出している。
ドライハーブ、赤りんごの様な酸の厚さ、チーズの様な風合い、くるみの様な香ばしさがある。
酵母とハーブ感が結構前に出ていて、果実味が後追いする。やっぱりローズドジャンヌ的になっている。
酸は比較的柔らかく、厚みもほどよい。
チェリーやリンゴの様な果実味の余韻があり、
甘みはないが、引き締まった凝縮感は確かにある。




【所感】
えっ...クリュッグって何、エディションなんてできたの...?
完全に浦島太郎状態のHKOです。今回はグランドキュヴェ中心で。
いわゆるクリュッグのスタンダードキュヴェですが、エディションで差別化する事にしたんですね。
これでグランドキュヴェ何本も買わなくちゃいけなくなりますね。
マーケティング上手ね。(荒んでる)

で、今回はその164と166を比較していきます。
これ、作りの方向性は近いんですが、味わいにはかなり差があります。
共通点としては、ナッツや酵母香が強めにあり、樽は両方ともあまり目立っていないと感じました(多少のバランスの違いはありますが)
なんだかちょっとローズドジャンヌのあの独特のニュアンスにも近いよなーと。前のグランドキュヴェはそんな事なかったと思うんですけどね。

違いとしては164は酸の厚みと旨味が突出していて、そのかわり166の様にフレッシュな酸が無い、という感じ。
果実味は双方しっかりあるんだけど164はやや塩気と旨味が強くて核種系のフルーツ、166は塩気は控えめだけどそのかわり桃の様な甘露な風合いが結構際立って感じられます。
でもこの違いって何かというと、作柄とか製造方法とかそういうのではなくて、単純に166より164の方が1年早い。1年余計に熟成している事に起因している様な気がします。
イメージ、酸が弱くなって、塩気と旨味がでてきて、甘いフルーツの香りが減退している。という。
スタンダードな経年変化という感じがします。

つまりエディションごとに大きな差は実質無いのかも。
飲むタイミングによって経年が違うので、断面ではかなりの差異になるのかもですが。166、来年飲むと164みたいになってたりして。

166はその本質というか甘露さが感じ取れるまでは、少しグラスで待つ必要はありますが、待つだけの価値はあるし、164は酸化系のシャンパーニュのすごくいいところをよく表したワインだと思います。

混合ヴィンテージなので、熟成ポテンシャルは謎ですが、ボディ的に熟成しそうな気はしてます。
いいすね。さすがクリュッグ。

おっと、ロゼを失念してましたね。
ロゼはイメージとして166とちかいかなと。ベースワインは164より古いんですが、構成するリザーブワインが166や164より若いんですよね。2000年代。
164よりも166に近く感じるのはそれが原因かも。
いわゆるロゼ的なストロベリーやレッドカラントの要素は希薄で、ブランに近い。チェリー感はあるんだけど、全体を見るとグランキュヴェにやっぱり近いと思う。
手堅く作られた素晴らしいシャンパーニュですが、ロゼに関しては他の選択肢も見ても良いのかな、とは思います。
勿論美味しいんですが。

次回はヴィンテージです。













プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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