【日本酒】十四代 本醸造、純米吟醸、純米大吟醸3種テイスティング

こんにちは、HKOです。
本日は日本酒3種のテイスティングです。



【データ】
高木酒造の創業は1615年(元和元年)創業。 所在地は山形県村山市。
杜氏は高木顕統(兼蔵元)氏。仕込水は桜清水(自然湧水)を使用し、国内有数のプレミアム日本酒を作っています。
情報はあまりありません。



【テイスティングコメント】
生産者: 高木酒造
銘柄: 十四代 本丸 特別本醸造
品種・ 精米歩合: 美山錦55%精米

龍の落とし子以降とは全く異なる。
洋梨やマンゴーのニュアンス、そして青い未熟なメロンの風味。竹を思わせる青さがある。瓜系の皮的な感じ。
ややアルコール感は強く、ピリッとした舌触り。
アカシア、大根、月桂樹、カッテージチーズに似通った要素がある。
酸味は低く、甘みは際立っているものの、上位の透明感には確かに似通っている。ややヒリヒリするアルコール感はあるが、クオリティは高い。フルーティーさは凡百の日本酒を超えている。


生産者: 高木酒造
銘柄: 十四代 龍の落とし子 生詰 純米吟醸
品種・精米歩合: 龍の落とし子40%精米

超特に比べると澄んだ質感はないが、厚みは感じられる。
複雑さ、雑味を感じる。さりとてバランス感は絶妙。
旨味は超特に劣るが、丸みのある質感と木のような風合いが出ている。香りの質感は近いが、超特と比べると幾分か甘みを強めに感じる。水飴の要素と熟れた洋梨のニュアンスを軸に、メロンの風合いやキンモクセイ、大根、ショートブレッドの様な香りがある。要素的には極めて近いが、冷たいタッチがない。柔らかく、温かみのある風味。
滑らかな舌触りで、シルク、あるいは羽毛にも似ている。
引っかかりはなく、アルコール感のヒリヒリもないシルキーさがある。


生産者: 高木酒造
銘柄: 十四代 超特 純米大吟醸
品種・精米歩合: 兵庫県特A地区山田錦35%精米

旨味と酸味が突出、鮮明な輪郭があり、フルーティーでありながら甘さによることが無い。熟れたフレッシュな果実を齧ったような風味。ひたすらに透明感がある。
洋梨やメロンの様な吟醸香がクリスタルの様な透明感を放つ。水飴、上白糖、キンモクセイ、アカシアの様な花の香り。カッテージチーズや生クリーム、大根など。
洗練された削ぎ落とされた香り。雑味やアルコール感はほぼ感じさせない。
それとは裏腹に旨味と酸味は絶妙。透明感のある澄んだフルーツのアタックと広がるコメの旨味が素晴らしい。
シルクと言うよりはビロード。切り立った酸味が甘みと旨みを引き締めている。


【所感】
やはりいいですね。
ただ本丸と龍の落とし子、超特の間には結構な隔たりがあって、香りがクリアでいて滑らかで旨味が充実している後者に対して、前者は香りは申し分ないのですが、やや舌触りに粗さがあります。他が純米吟醸、純米大吟醸だからかもしれません。今まで舌触りにそこまで大きな違いを感じなかったのですが、この日本酒に関してはその違いが顕著です。
本丸のピリッとした質感があるのはアルコール添加に起因するものだと思うのですが、龍の落とし子以降はそれがありません。
本丸に関しては甘みも少し強めで、酸味も他と比べると柔らかい気がしますね。アルコール的なアタックはありますが、質感は良いです。香りのタイプも少し異なっていて、若干瓜っぽい青い感じがしますが、十二分に素晴らしいと思います。
龍の落とし子以降は舌触りがとても滑らかですか、幾分かの酸味が伴います。それが旨味に立体感を感じさせるものとなっています。
厚みは龍の落とし子の方が顕著に感じますが、透明感やストラクチャーの緻密さ、テクスチャーの鮮明さは明確に感じられます。超特は純米大吟醸らしく雑味が削ぎ落とされ、鮮明さが際立っていますね。
他の日本酒と比べると澄んでいて、旨味のふくらみが大きいですね。強いというか膨らみがある。素晴らしいです。
なかなか比較して飲むことが難しい十四代ですが、とてもいい経験になりました。
流石にとてもいいですね。
さらに上級に挑んでみたいですが、何分価格高騰を起こしていて飲めません。まあ、機会があれば。
超特でも十分に素晴らしいです。





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【コニャック】シャトーラフィットが作る偉大なコニャック

こんにちは、HKOです。
本日はこのブログでは珍しいコニャックです。


【データ】
ラフィット ロートシルトは、伝統と格式に満ちたボルドー最高のシャトー(という見られ方をする)。ラフィットを生み出しているものの、1974年までは一級としては比較的凡庸でありながら、75年以降、エリックの行き届いた管理と、32~36ヶ月の樽熟成期間を20~30ヶ月に変更、さらに徹底したグリーンハーヴェストと意識的な遅摘みを行う事で果実味を引き出し、現在はその地位を不動のものとしている。現在はシャルル シュヴァリエがその指揮をとっている。
栽培面積は100ha、平均樹齢は45年。収量は平均で48hl/haとなっている。
栽培は先に述べたとおりグリーンハーヴェストで収量を抑えた果実を選定し、除梗機で除梗したのち、ステンレスと木製のタンクで18~24日間のマセレーションとアルコール発酵が行われる。オーク新樽16~20ヶ月で熟成を経た後に、無濾過で瓶詰めされる。
今回はコニャック。
コニャック ボルドリ地方から産出されるブランデーで、1900~1920年の大古酒の原酒をブレンドし、6年の熟成を経た上でリリースされる。
大変貴重なコニャック。


【テイスティングコメント】
生産者: シャトー ラフィット ロートシルト
銘柄: コニャック トレ ヴィエイユ レゼルヴ ド ラフィット ロートシルト

外観は黄金色、粘性は高い。
非常に洗練されたコニャックで樽が強すぎず、ともすればフレッシュな葡萄のニュアンスすら感じられる。またアルコールのギスギスした香りは控えめで丸みを感じる。
パイナップルやマスカテルな果実由来のニュアンスを主体として、エナメルリムーバー、白胡椒の様なスパイシーさ。ユーカリなどの清涼感。古紙、糖蜜やクリームの様な甘露さが徐々に現れる。
口当たりは柔らかく、お香や胡椒、熟した葡萄などの複雑な余韻を残していく。


【所感】
コニャックは一応有名どころのルイ13世とリシャールヘネシー、あとポールジローのヘリテージくらいしか抑えられてないのですが(というか他に抑えるくらいの余裕がなかった為)門外漢なのですが、これ、すごいはっきりとぶどうのニュアンスが出てますね。樽はかなり控えめ。
そして最も驚きなのが、高アルコールにも関わらず尖ったところがなくて、口の中で球体感を帯びている感じ。
熟成による複雑さも素晴らしいですが、蒸留酒にしてこの口当たりは結構度肝を抜かれましたね。
今まで飲んだ蒸留酒にはない滑らかさでした。
さすがに自前で買える値段は超えてるんですが、機会があったらこの滑らかさ、また体験してみたいですな...



【日本酒】勝山酒造、伝と暁。二種比較。


こんにちは、HKOです。
本日は打って変わって日本酒、勝山酒造です。
ワインアドヴォケイトで(日本酒全体の評価を巡って色々な疑惑が付きまといながらも)95点という高得点を弾き出した暁を含む銘柄をテイスティングです。


【データ】
勝山は、元禄年間に伊達政宗公を藩祖とする伊達家六十二万石の城下町仙台にて創業して以来、三二〇年以上の間、仙台を代表する銘酒醸造元であり 宮城県で現存する唯一の伊達家御用蔵として酒屋の技術的模範と御用蔵の暖簾を守り続けております。(HPより)


-暁-
ポリシー: 新しい考え方に基づく精緻な酒造り。
酒米: 兵庫県みらい産最上格付の山田錦米100%
精米歩合: 35%
醸造: 遠心しぼり。低温にて酒と酒粕を分離し、お米の旨味のエッセンスを低温抽出。
遠心絞り…遠心分離機による高純度のエキス抽出。
仕込水: 泉ケ岳の湧水(シリカを含む硬度35度の軟水)

-伝-
ポリシー: 伝統的な製法に徹した酒造り。
酒米: 兵庫県みらい産最上格付の山田錦米100%
精米歩合: 35%
醸造: 早瓶火入れとマイナス5℃での氷温貯蔵。
※早瓶火入れ…従来タンクで火入れをするのに対し瓶詰後火入れ。火入れのムラや劣化を抑える。
氷温貯蔵…熱によるダメージ、劣化を抑える。
仕込水: 泉ケ岳の湧水(シリカを含む硬度35度の軟水)



【テイスティングコメント】




生産者: 勝山酒造
銘柄: 勝山 暁
一時的なクリアネスなアロマが感じられる。
アルコール感が強く、バターやチーズの様な香りが主体となり、洋梨、上白糖の様な厚みとアルコール感が強く辛味があり、厚みがありクリアかつ力強い味わいの日本酒。
キュッと引き締まった感じですかね。


生産者: 勝山酒造
銘柄: 勝山 伝
どちらかというと醸造要素が前面に出ている。
より米糠の様な香り、チーズ、バター、クリーム。上白糖。より暁より厚みがありひねた香りが感じられる。辛味というより甘みが感じられる。クリアネスより雑然とした風合いがあり濃密感がある。


【所感】
あまり日本酒には詳しくは無いのですが、製法からの所感を。ざっくりと受けた印象としては、精米歩合こそ同じですが、暁が削ぎ落とした洗練さ、クリアさがあるのに対して、伝はより厚みや旨味を感じさせるものとなっています。
伝は米糠や醸造的(乳酸発酵的)な要素を強く感じますね。
パッと精米歩合が違うんだろうか...とも思ったのですが、そうでは無いみたい。
ただ精米歩合は同じですが、遠心分離機でより酒粕との分離を精緻に、完全に行なっている、という事であればなんとなく合点がいきます。酒粕部分が雑味や複雑さになっているのであれば、そこをしっかりと分離ができていればクリアさはより、鮮明に出るのかもしれません。
伝はどちらかというと生酒に近い風合いを再現しようとしている感じかあって、複雑さや旨味はしっかりとあります。
フレッシュですが、決して透き通る様な透明感があるかというとそんな感じでは無い様に思えます。
これはなかなか興味深いですね。
同じ磨きでも、さらにその先のクリアさを作り出す事が出来る。面白いですね。
これが精米歩合をさらに落としたものと遠心分離、比較すると面白そう。








【日本酒:11】久方ぶりの日本酒テイスティング4本

こんにちは、HKOです。
ひとりぼっちのテイスティング勉強会。
一応ワインを主軸とした(最近はそうでもないけど)オンライン個人メモな訳ですが、ごく稀に日本酒もやります。正直前回がいつだったか全然覚えてないんですが...

とはいえ日本酒を飲むのも好きです。
詳細はワインまとめの一番下にて飲んだワインをまとめてますので、素人感想ですが是非ご参照くださいませ。そこそこ飲んでます。

そんな訳で日本酒です。
今回は山形の杉勇の大吟醸、菊姫の吟、菊水の蔵光 純米大吟醸、上喜元 大吟醸です。
大吟醸クラスばかりですが、とくにこれといってこだわりが無く、好きな味や香りを追い求めて行くと、大吟醸に至ってしまうのですね。
なんという燃費の悪さ。
でも純米大吟醸ってワインに通じるものがある様な気がしますね。

さて、余談はほどほどに。
行ってみましょう。


【テイスティングコメント】
生産者: 杉勇蕨岡酒造場
銘柄: 蕨岡延年の舞 大吟醸

3500円
精米歩合35%、2014年6月に瓶詰めされたもの。
これがかなり清冽で大吟醸らしい吟醸香溢れる1本。
珍しく1本飲みきってしまった。
メロンや洋梨の香りが非常に強く、水飴やほのかにカッテージチーズ、オレンジの皮や青梅、竹などの清涼感のあるアロマが漂う。大吟醸的な風味だが、内包するアタックや含み香はかなりお米のニュアンスを帯びていて、蒸した米や餅などの風味を強く感じる。
戻し香にアルコール的なアタックがある。
熟成によって米的な部分が強く出ているのかもしれない。


生産者: 菊姫合資会社
銘柄: 菊姫 吟 大吟醸

約10000円
精米歩合40%
華やかながら米の旨味が充実した日本酒、
水飴や桜餅、餅の風味と、ショートブレッドやバターの風味、キンモクセイ。強い甘みがある。濃密、ダイコン、クレソン、青竹の風味。
厚みのある味わい。フルボディ。


生産者: 菊水酒造
銘柄: 蔵光 純米大吟醸

約10000円
精米歩合23%
香りも味わいもクリアでフルーティーでありながら、お米の旨味をしっかりと残している。
メロンや洋梨の様な豊かな果実味があり、水飴や桜餅、クレソン、青りんご、石の様なミネラル、カッテージチーズの様な風味がある。
含み香りはお米の風味豊かで餅や竹、檜の様なアロマティックな風味がある。


生産者: 坂田酒造
銘柄: 限定品 上喜元 大吟醸

約4000円
精米歩合30%
濃密でメロンや洋梨の分厚い香りが溢れている。お米っぽさよりも熟した果実味が突出。
極めてフルーティー。
クレソンやハチミツ、白い花の蜜、ショートブレッドやバターのようなまろやかな香りが混じる。青竹のニュアンスも。
含み香はお米の要素がしっかりあり、お米の旨みや甘みがしっかりと出ている。




【所感】
どれも吟醸としては比較的お米の旨味感がしっかりある様な気がしました。
ただ杉勇や蔵光は含み香こそお米感豊かですが、香りは純米大吟醸らしくクリアでフルーティー。極めて澄んだ香りを感じました。まあどれもクリアではあるんですが、独特の冷たさっていうんですかね、そういったものは抜群に蔵光が良かったですね。
吟はすごく力強くてポテンシャルが高いなと思いました。ボディの厚みが非常に厚い。パワフルです。
杉勇は香りもクリアでいいんですが、全体のバランスがいいですね。強いアルコール感をあまり感じない。割とサクサクと飲める感じでしょうか。
上喜元はかなり重めですが、果実香が突出しています。
どれもかなり旨いです。酒米などでかなり変わりますが、やっぱり精米歩合の違いによる香りの差はデカイですねー。


杉勇 大吟醸 蕨岡延年の舞 720ml

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Mori Bar(モーリバー:銀座)


HKOです。
友人の薦めで銀座の名店毛利バーに行ってきました。
東京會舘出身で国内外問わず数々の賞を受賞している名バーテンダー毛利隆雄氏のお店です。
このお店、何といっても毛利マティーニが有名で、それを頼むといいよ、とのこと。

ただ残念ながら伝説はまだ来ておらず。
中堅っぽいバーテンダーの方に作っていただきました。


コンソメスープ。野菜の旨味がたっぷりで美味い!じんわりと染み入る味わい。ありがたい。



チェイサーは薄はりのグラスで供出されたウコン茶(有難いことに何度も継ぎ足してくれる)と乾き物のスナック。



噂のマティーニ。
高アルコールのドリンクだけに度数なりのアタック感はありますが、舌触りはしなやかでふくよかです。
ここのマティーニはステアの回数が多いのが有名らしいんです。水とかもそうなんですけど、空気を含ませると丸みが出るとかいいますが、そういうのかなー。
今まで飲んだ事のない舌触りのマティーニ、美味しかったです!(あまりカクテルは詳しくないですが...)

しかし下戸の私にはなかなか量が多くて、一杯でほろ酔い気分。
うーん、これはお得かも。
一杯1500円と最初に見たときに、「まあ伝説だし」とか「ホテルと比べたらまあこんなものか」と思いましたが、美味しいマティーニで1500円でほろ酔いになれると考えるととても安い。

比べるのも大変失礼なんですが、ことアルコール摂取量で言うならビール3杯飲むよりよっぽど満足感あるし、味に関しても1500円じゃ大したもの飲めないので、嬉しいところですね!


住所: 東京都中央区銀座6-5-12 アートマスターズ銀座ビル 10F
店名: Mori Bar(毛利バー)
電話番号: 03-3573-0610
営業時間:
[月~金] 18:30~翌3:00
[土] 18:30~23:00
夜10時以降入店可
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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