ドメーヌトラペ、ジュヴレシャンベルタン3種テイスティング



こんばんわ。
本日はドメーヌ トラペのジュヴレ シャンベルタン3種類です。
自然派の生産者で、96年からビオディナミを始めています。春に厳しい摘芽を行い、収量を抑え、凝縮した葡萄を収穫。除梗は30%。低温浸漬、2.3週間のピジャージュ。

今回はトラペのブラッグシップ、特級シャンベルタンを筆頭に、特級ラトリシエールシャンベルタン、村名オストレアを頂きます。


生産者: ドメーヌ トラペ ペール エ フィス
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン オストレア 2009

約6400円、パーカーポイント87点。
粘性が高めの赤みの強い明るいルビー。印象としては力強く華やかで、ローストした甘みを感じる。
果皮の厚いブルーベリー、ダークチェリーの集中力のある果実味、シナモン、ワッフル、華やかなスミレの香りを中心に、僅かに薔薇や井草。お香、ローズヒップティー、化粧品。クローヴなど。
動物的な香りはあまり強くなく、ややなめし革を感じる程度。
全体的に筋肉質で動物的なワインではなく、華やかな果実味とローストした樽の甘やかさが際立っている。割とスタンダードとも言えるジュヴレシャンベルタンの造り。
タンニンはさほどではないものの、酸味、苦味は非常に充実しており、そこは好き嫌い別れるかもしれないが、骨格の強さをキチンと感じられる部分かな、と。村名としては非常に良くできた造り。


生産者: ドメーヌ トラペ ペール エ フィス
銘柄: ラトリシエール シャンベルタン グランクリュ 2009

約17000円、パーカーポイント95点。
明るいルビー、粘性は高い。
さすがグランクリュだけあって、香りの集中力、凝縮度が先のオストレアに比べると圧倒的に高い。
イメージとしてはオストレアのパラメータ値を全て一段、二段ずつくらい引き上げた正当進化といえる造り。
香りの透明度が非常に高い。凝縮感と旨味に所以する味わいのしなりが出てきた。
オストレアと比較するとワッフル、果皮の厚いダークチェリー、ブルーベリーの果実味、より鮮明となった薔薇とスミレの華やかな花の香り。ややスパイシーさも感じられる。井草、クローヴ、炭焼きのニュアンスも。
やや鉄分は感じるが、どちらかというと旨味に包含されている感じ。
酸味と苦味は村名同様強いが、鮮明になった花の香りとワッフルの甘み、果実の旨味が受け皿となりギスギスした印象はない。しなやかで華やかな口当たり。


生産者: ドメーヌ トラペ ペール エ フィス
銘柄: シャンベルタン グランクリュ 2009

約25000円、パーカーポイント96点。
色調は赤みの強いルビー、粘性は非常に高い。
ラトリシエールも凄かったが、更に強烈な凝縮感と力強さを感じる。芳香が強靭で凝縮されている、これぞシャンベルタン。
華やかな薔薇やスミレの香り、鉄分を感じる程旨味と甘みの詰まったブルーベリーやダークチェリーの噛む様な果実味とともに、炭焼き、ワッフルの樽香。ゼラニウムの様な清涼感も感じられる。井草、茎、なめし革、お香っぽさ、ローズヒップティー、シナモン、ナツメグ、やや甘草も。
一部の要素が中心となるわけではなく、全ての要素が調和している。
洗練された、非常に複雑で力強い味わい。しかしそれはボルドー的な大柄な力強さではなく、軽やかに感じられる清涼感とフレッシュな果実味の根底にある驚異的な密度の高さにある。目の細かさとも言える。
アタックは滑らか。当然甘やかな香りからは想像できない充実したタンニン、酸があるが、シャンベルタンのパワー感、ポテンシャルを端的に示している。
正に順番通り。ラトリシエールの下にシャンベルタンはあり得ない。特級シャンベルタンこそが、ジュヴレシャンベルタンの王と言わんばかりの正当深化。


特級シャンベルタンは飲む時にリシュブールや特級ミュジニー同様、とても厳かな気持ちになります。それは他の特級畑とは別格で、神に愛された畑で、その期待を必ず裏切る事は無いクオリティの高さがあります。
今回ラトリシエールも村名も非常に良い造りでしたが、やはり一歩抜きん出ていましたね。同生産者の2001も良かったですが、やや年を取っている印象だったので、新しいヴィンテージは新鮮でした。
トラペのワインはグレードが上になるに従ってクオリティが明確に上がっていきます。全ての構成要素がほぼ同様。その上で上位銘柄は下位銘柄と比較して劣る点がありません。
特に意図してグレード別につくっているのかはわかりませんが...
09のトラペはいずれも素晴らしいです。価格見合いでいってもお得かもしれません。
特にシャンベルタンはこのレベルで、この値段は奇跡的だと思います。



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ナパでしか成し得ない最高のプレミアム感、オーパスワン2008

こんばんわ。
最後のエントリーです。
ラストはナパヴァレーのプレミアムワイン、オーパスワン。
言わずと知れたムートンとロバートモンダヴィのジョイントベンチャーで、アメリカのプレミアムワインと言えばこれを思い浮かべる人は非常に多いと思います。
球数もそれなりに出ているので、所謂スクリーミングイーグル、コングスガード、マーカッシン、シェーファー、コスタブラウンに代表されるカルトワインには含まれないですが、逆にそれが良心的とも思います。高いですけどね。
オーパスワンは期待を裏切る事はほとんどありません。2005年と2006年のヴィンテージを飲んだ事がありますが、いずれも素晴らしい味わいでした。
今回は2008年。基本的に新世界でハズレのヴィンテージは殆どありませんので、今回もきっと素晴らしい事でしょう。


生産者、銘柄: オーパス ワン 2008
品種: CS86%, PV8%, ME4%, CF1%, MA1%

約25000円、2007のパーカーポイントは95点。
色調は黒に近いガーネット、粘性は高い。
ボルドーとはかけ離れたアメリカンなボディ。ザ ナパヴァレー的な造り。
ドライプルーンやカシスのジャム、干しぶどうを想起させる強烈な甘やかさ。インクっぽさが残るが、ジャムやキャンデイの様な甘露さ。
ミント、スミレ、ラベンダー、やや鉄釘。強くローストした西洋杉、チョコレートフォンデュ。分厚い豊満なボディ。悪い言い方で言うとスイーツの様に非常にしつこい味わいとも言えるか。果実の集中力が凄まじい。この目の詰まり方はさすが。
凡百のナパと比べて大きく異なるところはボディの濃密度と鼻を抜ける際のミントか。甘いだけではなく複雑な要素も楽しませてくれる。
酸は穏やかだが、タンニンは非常に強い。ただし、その卓抜した甘露さでもって絶妙のバランスを演出している。


2008年も素晴らしかったです。
この濃密感、甘さはボルドーでは出ないし(ボルドーは要素の調和が素晴らしいですね)、新世界全体のフラッグシップ、開拓者とも言える造りは非常に驚くべき部分です。
何度飲んでもキッチリと感動できる造りは素晴らしいと思います。

アメリカワイン オーパスワン2008

アメリカワイン オーパスワン2008
価格:29,800円(税込、送料別)

絶妙なボルドー感。安定のレオヴィルポワフェレ 2004

こんばんわ。
さて、ボルドーのメドック格付け2級、サンジュリアンのレオヴィル ポワフェレです。ヴィンテージは2004。
ボルドーの若いヴィンテージは硬すぎるので、2000年代前半の弱いヴィンテージが今飲み頃です。(熟成感があるタイプが好みの人はちょっと明るすぎるかもしれませんが)
品質としても2級としてはやや目立たない存在ながら価格見合いでは、かなり高い品質を保っていると思います。


生産者、銘柄 : シャトー レオヴィル ポワフェレ 2004
品種: CS 65%, ME 25%, CF 8%, PV 2%

約9000円、パーカーポイント93点。
メドック格付け2級シャトー。
かなりいい雰囲気のボルドー。
適度に熟成しており、今まさに飲み頃といった感じだ。色調はインクのように黒に近い赤。粘性は高い。
ボルドー王道の華美で甘いクレーム ド カシス、プラムの熟した果実味、スミレ、芍薬、西洋杉を中心に、トリュフ、マニキュア、燻製肉、甘草、バニラの様な風味も。インクっぽさや青っぽさはない。
ややタニックながら、それを感じさせないエレガントな果実味、充実した酸、清涼感のある木材の香り。
素晴らしいフィネスがあり、官能的なザ ボルドー。万券が飛び交うボルドーにおいて、それを必要としない価格もポイント高し。安くはないが、品質と照らし合わせた時のコストパフォーマンスは非常に良い。


なかなか良かったです。
個人的には「これこそボルドーだよ!」と唸ってしまいました。必ずしも評価が高いとは言えないシャトーですし、ヴィンテージも良くはないですが、かなり完成された味わいだと思います。
キラキラと眩暈がする様な一級シャトーほどのフィネスは無いにせよ、ボルドーってこんなに美味いのか、と思うには十分な素晴らしいサンジュリアンでした。

類稀なる華やかさと軽やかさ。アンリボノーのシャトーヌフデュパブ

こんばんわ。
ローヌの伝説的な生産者、アンリボノーのシャトーヌフデュパブです。
伝説的な生産者ですが、緻密に計算されたアッセンブラージュで高品質を保つボーカステルに対して、超適当にヌフを仕込むを造る事で有名です。
丁寧に、葡萄の成熟にあわせて、適度に手を加える。適当。
故に葡萄のポテンシャルを最大限に引き出していきます。

今回始めてアンリボノーのヌフに触れましたが、相当いいです。


生産者: アンリ ボノー
銘柄: シャトー ヌフ デュ パブ 2003

約10000円、パーカーポイントは91-93点
驚くくらい華やかなシャトーヌフデュパブ。色調もヌフにしてはかなり明るめな印象。透明度の高い濃いめのルビー。

(※とにかく明るいルビー)
ボディはしっかりしている。
腐葉土、畳、ブラックベリーやスモモなどのやや酸味の強い甘やかな果実味。
スミレやパチュリー、タバコ、お香やローズウッド、シナモン、ナツメグの甘やかなスパイス香り。適度に熟成感がある。
収斂性が高く、ややタニックに感じるが、酸味も強く、ボディはしっかりしている。井草の香りに清涼感があり、十分にバランスが取れていると感じる。味わいとしては熟成したピノノワールに近い作り方をしていると思う。


いや、凄いです。
ヌフではなかなか出会えないタイプの軽やかで明るいタイプ。ジュヴレシャンベルタン的というか。
重く、複雑なヌフではなく、ピノノワールが如き静けさと複雑さを構成する卓抜したシャトーヌフデュパブだと思います。
いやしかし、ここまで軽やかで華やかなヌフが生まれる一方で、ポムロールが如き重量級のエルミタージュが存在するんだから、ローヌって不思議ですね。

本当に面白いアペラシオン。
ローヌは白も赤も常に驚きがあって楽しいです。

シャブリの枠に収まらない、ラヴノーのモンマン

こんばんわ。
先日、ラヴノーとドーヴィサのシャブリを飲んで、シャブリはここまで複雑になりうるアペラシオンのか、と認識を改めました。
以来、とても興味をもってはいるのですが、やはりこのレベルのシャブリはなかなか出てこないものですね。
仕方のない事ですが、殊更ラヴノーとドーヴィサのプレミアム感を感じてしまいます。
今回はラヴノーのプルミエクリュ、モンマンです。比較的メジャーなクリマですが、流石ラヴノーと思わせる卓抜したワインでした。


生産者: フランソワ ラヴノー
銘柄:シャブリ プルミエクリュ モンマン 2004

約15000円、パーカーポイント90点。
色調は明るいレモンイエロー、粘性は低い。
いわゆるシャブリと比較すると濃厚ではあるものの、アペラシオンのイメージは崩していない。
露骨な火打石、灯油の香り、レモンやパイナップルなどの酸味の強い果実味、わずかに洋梨の膨らみも感じられる。溌剌とした果実味を中心にフレッシュハーブ、ナッツや白胡椒、杏仁豆腐、シャンピニオンのニュアンスも感じられる。
酸味は強めでタイトな造りだが、微かにふくよかなニュアンスを感じさせる。同生産者のフォレより酸味の強い果実味に溢れ、クロより複雑味は無い。
全体的にフレッシュな印象。徐々に洋梨を感じさせるフォレに近い太い味わいになってくる。ただ、ちょっと密度は薄いかも。


ここで密度が薄いと書きましたが、数多のシャブリと比べると比較にならんくらい風味と厚みに溢れている印象です。流石ラヴノーといったところでしょうか。
ボーヌに近いニュアンスはありつつ、ここまで鋭い石灰感を感じられるのは、やはりシャブリならではで、このアペラシオンの個性であると思います。

ワインに詳しくなってくればくるほど、シャブリに見向きもしなくなりますが、一度振り返って、じっくりと鑑賞すべき、大変レベルの高いシャブリだと思います。素晴らしいです。


国産大手ブルワリーのプレミアムラインを飲み比べる。


こんばんわ。
さて、話題のプレミアムラインです。
ここらへんは日常のちょっと贅沢ブームを受けて各社かなり充実している感がありますね。
サッポロのエーデルピルス、アサヒの熟撰もありますが、いかんせん手に入りにくいので、今回はスーパーで購入(キリンはセブン限定のようですが)できるものを中心にしています。

メーカー:サッポロビール
銘柄:エビスビール
原材料:麦芽、ホップ
タイプ:ドルトムント

苦み:★★★★(アタック時の苦みではなく、じんわりと後味に広がる様な苦み。)
甘さ:★★★★★(麦芽の穏やかな甘みが広がる。フレッシュさは無い)
のどこし:★★★(やや泡は弱め)
飲みやすさ:★★★★★(苦みと甘さが高次元でバランスを取っている。喉越しは物足りないが。)
色調はやや赤みがある。泡の持続力は短め。
泡も苦みのアタックも全体的に穏やかで、丸みのある味わい。
口に含んだ瞬間に現れる引き締まった苦みではなく、じんわりと後味に広がる苦み。
甘みのタイプはアサヒ ザ マスターと同様、だがやや麦芽の甘さのニュアンスが強いか。
ボリューム感を表現する上での苦みと泡、甘さのタイプの調和が取れている。
バランスタイプ、やや鉄っぽい風味がある。


メーカー:サントリー
銘柄:プレミアムモルツ
原材料:麦芽、ホップ
タイプ:ピルスナー

苦み:★★★(フルーティータイプ。苦みはあまり感じない。)
甘さ:★★★★★(核種系のチェリーの様な甘みがある)
のどこし:★★★★★(核種系果実の風味と酸を思わせる刺激的な泡、奇麗な喉越し)
飲みやすさ:★★★★★+(完璧な飲みやすさ)
色調はピルスナースタンダードな黄金色。泡の持続力は長い。
比較的ライトな造りで、核種系のフルーティーさが強い。
エビスよりライトなレベルで、バランスがいい。
フルーティーさを助長する華やかな泡とシルキーな喉越し、主張しないほのかな甘み。
エビスがニュイサンジョルジュ的な味わいだとしたらプレミアムモルツはシャンボールミュジニーに近い。
キャッチーなピルスナーとしては完璧な造りですな。素晴らしい。


メーカー:アサヒビール
銘柄:アサヒ ザ マスター
原材料:麦芽、ホップ
タイプ:ピルスナー

苦み:★★(苦みはアタック、アフターともに僅かにある程度)
甘さ:★★★★★+(麦芽の穏やかな甘みとフルーツの甘み)
のどこし:★★★(シルキーな飲み口の為、喉越しの刺激感はやや物足りない)
飲みやすさ:★★★★★(甘さの風味の豊かさでは突出している。苦みも無く飲みやすい)
色調はやや赤みを帯びた黄金色。泡の持続力はやや弱め。
ちょっと地味な存在かも。甘みに関しては今回の4つのプレミアムビールの中では最も複雑で印象に残る。
核種系フルーツの甘みと麦芽の甘みの調和が取れている。
シルキーな飲み口。ただしやや喉越しに弱みを感じるので、グイッと飲むタイプではなく、ゆっくりと味わう
タイプの味わいだと思う。


メーカー:キリンビール
銘柄:グランドキリン
原材料:麦芽、ホップ
タイプ:ピルスナー

苦み:★★★★★(突出した苦み、ただしボディに強さと風味を与えている重要な要素)
甘さ:★★★(甘さは比較4品目の中では最もドライな造り)
のどこし:★★★★(ホップの豊かな風味が喉越しの刺激とマッチしている。)
飲みやすさ:★★★(苦みに好き嫌いがあるかな)
色調はピルスナースタンダードな黄金色。泡の持続力は長い。
4本の中では最も苦いが、以前飲んだ様な苦みは感じない。
ボディの強さは随一で、とにかくホップの風味が他の4本でもっとも鮮明。
泡は比較的穏やかながら、ずっしりとした重量感を感じる味わい。
ビールらしさとしては最も端的に表現されている。
バランスではプレミアムモルツ、ザ マスター、エビスに劣るものの、国産を感じないプリミティブな造り。


いずれもとても良い出来だったかと思います。
個人的な所感としては、スタンダードラインと比較して、より各々のメーカーの個性と方向性が強く押し出された作りになっていると感じました。
スタンダードラインの向いている方向は3社横並びでしたが、プレミアムラインは、とにかく個性が強い。
フルーティさを主張するもの、ビールとしての完成度を追求するもの。盛り沢山です。

今回いずれも非常にレベルの高い作りでありましたが、その中で最もプレミアムモルツの完成度の高さに目を引かれました。
ボディが強いわけではなく、やや薄目のきらいがあるのですが、とにかくバランスが良い。
強い目的意識の下、コクや甘み、苦味、泡が必要な分だけバランスよく配置されている感じ。過不足が無い。
なので、あくまでフルーティさの邪魔をしない程度の苦味やコク、泡の繊細さまでもが正然と調和している感じです。

いや、凄いです、プレモル。
ただし、ここは飲むシーンで他のビールに変えても十分すぎるほど全体のレベルが高いので、特にプレモルだけ推す訳ではないのですが。

結論としては優劣をつけ難い。シーン毎に楽しめるビールの選択肢が増えていると、ポジティブに捉えるのが最も適切だと思います。

国産大手ブルワリーのスタンダードラインを飲み比べる。


こんばんわ。
ワインはなかなかコストがかかるので、今日はビールのテイスティングをします。


メーカー:キリンビール
銘柄:キリンラガービール
alc: アルコール度数5%
原材料: 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ

苦み:★★(苦みはほとんどない、クリアな味わい)
甘さ:★★★★(クリーミーで麦芽の甘さが口に残る)
喉越し:★★(やや水っぽい)
飲みやすさ:★★★★(クリアで軟水を飲む様な飲みやすさ)
色合いは黄金色。泡は3種類の中では中庸で、ややきめ細かさがある。
口当たりはミネラルウォーターの軟水を飲むが如き柔らかさで、泡のクリーミーさも含めて、かなり飲みやすい印象。苦味はあまり感じずクリアな印象だった。麦芽の甘みは舌にやや残る程度。


メーカー: サッポロビール
銘柄:サッポロ生ビール黒ラベル
alc:アルコール度数5%
原材料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ

苦み:★★★(舌に残る微妙なドライさがある。)
甘さ:★★★★(意外とフルーティーな香味)
のどこし:★★★(普通)
飲みやすさ:★★★(苦み、甘さ、喉越しのバランスがとてもいい)
色合いは黄金色。泡の持続率は一番高く、きめ細やかさも、3種類の中でトップ。麦芽の甘みがかなりフルーティだけど、ホップの苦味も厚みがあって、ビールとしてとてもバランスがいい。
水っぽさも無くて、ちゃんと密度がある感じ。舌先に残る程度のドライさ。
この中だと最もビールとしての均整が取れた味わいだと感じた。


メーカー:アサヒビール
銘柄:アサヒスーパードライ
alc:アルコール度数5%
原材料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ

苦み:★★★★(舌先にのこるホップの苦み)
甘さ:★(ほとんど甘みが無く、泡の強さもありかなりドライな印象)
のどこし:★★★★(とても良い。苦み、泡の強さ、甘みの無さが刺激的)
飲みやすさ:★★(かなりドライなので好き好きかも)
色合いは黄金色。泡はかなり強めで細やかさはあまり感じられない。
苦味と泡の強さが突出しており、逆に甘みはかなり抑えられている。ホップの厚みはしっかりあるが、サッポロに比べると泡が強いためか濃密さはあまり感じられない。
まさにドライな作りで、油っぽい料理ならガッチリマリアージュしてくれそう。


正直言うと、結構分かりにくかったです。
飲み会の時みたいにゴクゴク飲んでたら分からない程度の差異だったような気がします。
しかしながらキリンは水っぽく、サッポロは中庸で、スーパードライは名前の通りドライと、ざっくりそんな感じです。
スーパードライは好き好きありそうですが、サッポロとキリンはよく冷やして飲めば比較的誰でも楽しめるタイプの味かなぁ、と思いました。
いや、でも、どれも美味しいわ。
マジビール最高。

顔を変えるキャバ嬢が如き難解なドメーヌ、ポンソの村名と特級。


こんばんわ。
このブログだと比較的お馴染みでしょうか、ドメーヌ ポンソです。
今回はドメーヌポンソのモレ サン ドニとジュヴレ シャンベルタンの古酒とグランクリュ グリヨット シャンベルタンの2008年を頂きます。

で、個人的に思ったのが「ポンソって気難しいなぁ」ということ。
比較的熟成が進んでいる村名2種はともかく、2008年のグリヨットに熟成香を感じるってどういうこと?
ちなみに比較対象としてはグリヨットの最新ヴィンテージ2009、そして特級シャンベルタンの2008。いずれも非常に若々しくて、華やかで果実の凝縮感が感じられる作りなのに対して2008年のグリヨットはどうにもここまで年を取っているのか?
大いなる疑問点であります。抜栓は前日なので特級の耐久力を考えると、さほど問題にはならないはずですが...
個人的に出した結論としては、身も蓋もないですが、ボトル差しかないのかなぁ、と。
幾らシャンベルタンとはいえ2008年でここまで大きく熟成する事は考えられないし、2009のグリヨットが1年間熟成したとしてもここまでになるとはちょっと考えられない。
いや、謎めいたボトルです。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン キュヴェ ド ラベイユ 2001

約6000円。
やや透明度が落ちたオレンジを帯びたルビー。粘性はまだ高い。
かなり熟成香はあるものの、ポンソならではの凝縮した果実味がある。
ドライフラワー、ドライイチジク、紫スモモ、梅の様な酸味の強いソースの様な香り。パストラミハム、生肉、スモーク、ローズヒップティーを中心に、塩気を帯びたナッツ、鉄釘。とても野生的な香り。
ナツメグ、コリアンダーなどのスパイシーな香りも。
甘やかさは全く無いが、非常に複雑なボディを持っている。
酸味はかなり強く、まだ熟成する余地がありそう。凝縮感の強さはまさにポンソ。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: モレ サン ドニ キュヴェ デ グリーヴ 1998

価格は12000円。
かなり橙を帯びて熟成している印象のルビー。粘性は低い。
濃厚なソースや甘草、クローヴの香り。果実味が溶けきっていてドライイチジクの果実味が辛うじて感じられる程度で、中濃ソースにも近い香味を感じる。黒オリーブ、鉛筆の芯、ドライフラワー、生肉、ベーコン、ナツメグ、塩気を帯びたアーモンドなど。
こちらも非常に動物的で野生的な香り。
シルキーであるものの酸味は強く、パワー感があり、村名でありながら十分熟成する余地はあるかも。ソース的すぎる。


生産者:ドメーヌ ポンソ
銘柄: グリヨット シャンベルタン グランクリュ 2008

色調は明るいルビー、粘性は中庸。若干感じる熟成香。
あれ?僕の知ってるポンソの華々しいグリヨットとちょっと違うニュアンス。
やや込もったラズベリーダークチェリー、スパイシーな黒胡椒とレアステーキの香ばしい香り。鉄釘やローストした樽、ほのかにスミレ、薔薇のニュアンスも。
香ばしく軽く熟成を感じる香り。甘草やクローヴも。
酸味がやはり強靭でパワフル。タンニンもやや強め。
動物的なニュアンスに満ち溢れていて、ボディの強さを考えるとこれもしばらく熟成しそう。


フレッシュで筋肉質な新しいヴィンテージが好みの私としてはあまり楽しめるボトルではなかったですが、これも勉強ということで。
でもポンソはやっぱり若い頃の、あの花が咲き乱れる果実感のある味わいが好みだったなぁ。
いや、ここのところのポンソは当たり続きだっただけに、やっぱりちょっと警戒しないとなぁ、と思いました。
うーん、納得いきませんね。



蕩ける様な快楽的な味わい。オーストリアのグリューナーフェルトリーナー、リースリング

こんにちは。

お恥ずかしい事ですが、小生は専らフランス、イタリア、新世界に傾倒しておりまして、その他の地域のワインを飲むたびに大きく驚く事が多々あります。例えばこの前のスペインの様に。

勿論デイリーを飲むことはありますが、所詮デイリーなので、どうしてもその国のワイナリーの本気を体感する事は出来ません。
例えばフランスブルゴーニュのグランクリュとニュージーランドの1000円ピノとは土俵が違うので、それによって優劣を付けられませんよね。
なので、その国の本当に得意とする品種を最高の生産者が作る事が比較の前提条件だと思っています。
その点、スペインのテンプラリーニョ、ガルナッチャ、モナストレルはポムロールのシンデレラワインに匹敵する位の素晴らしさはあったと思います。
こうした形で詳しくない地域で素晴らしいワインに出会えると、実に幸せな気分になれます。

さて、今回はオーストリアの本気です。


生産者: ユルチッチ ソンホフ
銘柄: グリューナー フェルトリーナー シュピーゲル レゼルヴ 2004
品種: グリューナーフェルトリーナー100%


約7000円。
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高め。辛口白。
オレンジやマンゴーなどの甘やかな果実の香り、ドライハーブ、白い花。塩味の強いヘーゼルナッツの香りも。やや熟成感があり。
アタックはソフトで酸も穏やかだが、かなりボリューム感がある。後味に微かな苦味。


生産者: ヒルツベルガー
銘柄: グリューナー フェルトリーナー ホニフォーグル スマラクト 2007
品種: グリューナーフェルトリーナー100%

約9000円。
濃いめのイエロー、粘性は高め。辛口白。
まるで貴腐ワインの辛口の様な濃密で豊満な果実味を楽しめるワイン。
桃やアプリコットの完熟した果実味、バター、灯油を中心にシャンピニオンや蜂蜜も。比較的強めのミネラルもあるので、だらしない味わいにならず、引き締まっており均整のとれた味わいになっている。
酸味は穏やか。とにかく果実味が分厚く、とろみがあり核種系の果実を齧っている様な錯覚に陥る。


生産者: ヒルツベルガー
銘柄: リースリング シンガーリーデル トロッケン ベーレン アウスレーゼ 2009
品種: リースリング100%

約15000円。
ヴァッハウ渓谷におけるグランクリュのトロッケン ベーレン アウスレーゼ(貴腐)。
これは凄い。今まで飲んだことのある極甘口では最も香り高くフィネス溢れる造り。
濃い黄金色。蜂蜜のようなとろみ。
まず鼻腔をくすぐるのが、濃いめに抽出したダージリン。そして桃、アプリコットのジャムなどの完熟したフルーツ。若干のオイルやスパイスも。
爽やかな森の中のコテージの朝食を想起させる味わい。
果実そのものを思わせる様な、とても綺麗な酸で、くどさや嫌な濃さは全くない。
ワインだけでトーストが進みそうなものすごい濃厚さ。
素晴らしい貴腐。ソーテルヌのセミヨンと比較するとより果実味が前に現れており、万人に喜ばれるであろうワイン。

ユルチッチ ソンホフは、ちょっと熟成ローヌ白に近かったかも。
しかしながら凄まじきはヒルツベルガーよ。辛口にせよ、貴腐にせよ、あの分厚い果実味には驚きを隠せない。

貴腐はそのままの作りでしょうけど、不可解なのが辛口ですかね。
あの果実味。糖度の上がらない寒い国のドーピング的な手法(氷結、レイトハーヴェスト、貴腐)が使われてるのかな。
レイトハーヴェストで水分を飛ばして糖分を上げた葡萄で発酵、限界ギリギリのアルコール度数まで上げてる?乾燥と氷結の違いはあれどアマローネ的な手法が用いられているのかな?
何かしら工夫はしていると思うんだけど。

いやでもすげえわ。
この蕩ける様な味わいは正に貴族的。
これだけの心地よい果実味を出せるのはオーストリアがお菓子の国だからかしらん?



左岸サンジュリアン、マルゴー、右岸ポムロールの銘醸を探る


こんばんは。
最後はボルドーです。比較的説明不要な3本かと思います。

流石に美味しかったですが、目の覚めるような値段にちょっと「うーん」と首を捻ってしまいますね。
ラフィットやラトゥールにも言えますが、正直セカンドまで高騰しているのは異常事態です。

今は少し落ち着いたようですが、中国市場での需要の伸びや、ここ最近のヴィンテージの良さで、ただでさえ高騰するボルドーが、2005年から飛躍的に高くなっています。2004年のプリムールから考えると、最新ヴィンテージで大体倍になっています。
こうなるともう手が出せません。
ただ、いいニュースもあって、2011年の作柄が今ひとつだったことからラトゥールを除く5大シャトーは、最大で45%プリムール価格を値下げしています。小売にどれだけ影響するかは不明ですが、蔵出し価格が下がるのはいい傾向かと思います。

話は逸れましたが、デュクリュボーカイユとマルゴーセカンド、そしてポムロールのメルローです。


生産者、銘柄: シャトー デュクリュ ボーカイユ 2008
品種: カベルネソーヴィニヨン85%、メルロー15%

価格は約17000円。パーカーポイントは95点。
ボルドーはサンジュリアンのメドック2級シャトー。スーパーセカンド。
色調は濃いめの澄んだガーネット、粘性は中庸。
さすがにまだ若すぎるか。インクの様なベッタリとした濃さ。カシスリキュールやブラックベリーの甘やかな果実味。芍薬、わずかにタバコ、ミントやハーブ、鉄釘、コーヒーやモカの樽香。
かなり清涼感があり、果実の豊満さ、甘みがが感じられる。
かなり強固なタンニンと収斂性。酸もやや強い。ちょっとギスギスしている印象。しかしながら余韻は綺麗な豊満で甘やかなカシス。
ややキツメであるものの、これこそボルドーの心地よさ。流石に美味い。


生産者、銘柄: パヴィヨン ルージュ シャトー マルゴー 2008
品種: カベルネソーヴィニヨン75%、メルロー20%、カベルネフラン・プティヴェルト5%

価格は約30000円。パーカーポイントは88点。
高騰著しいシャトーマルゴーのセカンドラベル。
やや濃いめの澄んだガーネット、粘性は高め。
セカンドとはいえ、流石にシャトーマルゴー。コーヒーを想起させる強い樽香をベースに、クレームドカシス、ブラックベリーの果実味。芍薬や松の木。ミント、クローヴ、甘草のニュアンス。
口当たりはシルクの様なソフトなアタック。タンニンも酸も羽が生えた様に軽く感じられる。
鼻を抜けるミント、クレームドカシスの香り。グレープフルーツやキャラメルも現れてくる。これも個人的に非常に懐かしい味わい。
さすがに立派にデュクリュボーカイユについていけている。非常に完成度の高いセカンドラベル。しかしながら難点はとてつもなく価格が高い事か。セカンドラベルの分際で30000円って気が狂ってるとしか思えない。グレートヴィンテージの2005だってハーフで8000円で買えたのに。2005は今は高いだろうが、2004あたりのバックヴィンテージを買うのがベストか。


生産者、銘柄: シャトー ラフルール ペトリュス 2008
品種: メルロー95%、カベルネフラン5%

価格は約14000円。パーカーポイントは95点。
メルローの魔術師、クリスチャンムエックスがコンサルタントするパチモンくさい名前のシャトー。最近中国資産家に買収されるなど、ネタに事欠かない。
ただし品質は確かで、いかにもポムロールといったメルロー。
インキーでフルーティ。
ドライプルーンやカシスの濃厚な果実味とローストした杉の香りが支配的で、芍薬やタバコ、ベーコン、お香や甘草、クローヴも。ドライイチジクっぽさもある。時間が経つと血液の様なニュアンスが出てくる。
タンニンは例に漏れず強固だが、アタックは滑らか。そして綺麗な酸味が残る。ボディは強い。余韻は木製樽の心地よい香り。流石にいいな。


個人的にボルドーは最初にワインにのめり込むきっかけとなったワイン(レ フォールド ラトゥール)があるので懐かしさを感じてしまいます。
だからこその飲みたいと思う機会が多いのですが、ここの所の高騰で、特に人気のあるシャトーは買いにくくなりました。
繰り返しになりますが2011年プリムールが小売価格にも大きく影響することを切に願うばかりですな。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ[2008]750ml

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価格:12,800円(税込、送料別)



ニコラ ポテル、レアな特級ビアンヴニュ バタールモンラッシェを利く

こんばんわ。
レアな一本を飲みました。
優良ネゴシアンの特級ビアンヴニュ バタールモンラッシェ。
ピュリニーモンラッシェのグランクリュ密集地帯にある、わずか3.7ヘクタールのグランクリュ。
これとシャサーニュ寄りのクリオ バタールモンラッシェは栽培面積が狭い為、あまり市場でお見かけする事はありません。特段ビアンヴニュとクリオがバタールやシュヴァリエに優ってるという事はないんですが...まぁ珍しいのです。

ちなみにニコラ ポテルは元々はヴォルネイのプスドールの系譜の人。リュットレゾネの葡萄か減農薬の葡萄しか買わない事でスタンスを保っています。


生産者: ニコラ ポテル
銘柄: ビアンヴニュ バタール モンラッシェ グランクリュ 2002

約30000円、パーカーポイントは不明。かなりレアなワイン。
やや浮遊物のある、かなり濃いめの黄金色。粘性は中庸。
香りは熟成感ありありだが、口に含んだ時の爆発力が本当にすごい。
石を噛む様な強烈なミネラル、ヘーゼルナッツ、キャラメリゼしたアーモンド、焦がしバターの香ばしく甘やかな香りに、洋梨、アプリコットの豊満な果実味が加わる。
ドライハーブや西洋サンザシ、リコリス、白胡椒のスパイシーなニュアンスもある。
酸味はざらついていて、まだまだ若々しく、強固な骨格であることがわかる。
コーヒーの様なニュアンスも現れてくる。余韻は長い。
官能的なロースト香りと果実に溢れた濃厚系シャルドネの最終兵器。


本当に濃くて、キャラメルやバターの様な濃厚な甘みがあるんですよ、これ。クリスピー。
毛色は違いますがモエ エ シャンドン グランヴィンテージにも似ていると思います。
価格帯はやや高めですが、なかなか妥当な価格設定ではないでしょうか。
いや、高いけども!

特級クロ ヴージョ4種類、生産者毎に比較する。



こんにちは。
昨日に引き続き、ブルゴーニュ特集です。昨日は単一生産者で特級畑毎の違いを追いましたが、本日は特級クロ ヴージョに絞って生産者毎の違いと、畑の特徴を眺めていきたいと思います。

以外、生産者の詳細?です。
「ドメーヌ デュージェニー」は2007年がファーストヴィンテージとなるシャトーラトゥール支配人フランソワ ピノー氏率いるドメーヌ。拠点はヴォーヌロマネで、特級クロ ヴージョ、特級グランエシェゾーをはじめとした一級、村名を保有しています。

「ドルーアンラローズ」はジュヴレシャンベルタンに拠点を置く6つの特級畑を持つ老舗ドメーヌ。抽出はしすぎない造り。価格帯は良心的。

「ドメーヌ ポンソ」はモレ サン ドニに拠点を置くスター生産者。
旧樽使用し、長時間の高温発酵、SO2をなるべく添加しない。収量はグリーンハーヴェスト以外で抑えるなど技術革新と葡萄にキチンと手を入れる事が出来るドメーヌです。ただ全体的にお値段は高め。

「ジャン グリヴォ」はヴォーヌロマネに拠点を置く、近年評価が高まっているドメーヌ。一時期ギィアッカをコンサルタントに迎え評価を落としたものの、現在はリュットレゾネを使用し、自然な造りをしています。

それではいきます!


生産者: ドメーヌ デュージェニー
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2009

価格は32000円、パーカーポイント92-94点
透明感の高い濃いルビー、粘性は高い。
力強いパワー感、最も香りに甘やかさがある。樹皮やシナモン、ナツメグなどのスパイスを中心に、ラズベリー、ブルーベリーの果皮の厚い黒い果実味。華やかな薔薇やスミレの花の香り。松やコリアンダーなど。香水の様に華美な香り。
タニックかつ酸味が強いものの、甘みが強い為、さほど気にはならない。余韻は長く、トーストの様な余韻が現れる。


生産者: ドルーアン ラローズ
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2008
価格は15000円、パーカーポイント88-89点

透明感の高い濃いルビー、粘性は低い。
最も華やかなで軽やかなタッチ。
シャンボール的な赤い果実の凝縮感と、果皮の深さが同居している。重厚さはあまり感じられない。
ブルーベリーやダークチェリーなどの果皮の厚い果実の凝縮感。薔薇やゼラニウムのアロマオイル。
茎や腐葉土、なめし革、松やローリエなど。甘草やシベットなどの動物的なアフター。
酸味が際立った造りで、収斂性もそれなりに高いのだか、香り自体が華やかで瑞々しい果実を感じるものなので、さほど気にならないかも。
ブルゴーニュにハマりたての頃に、このワインを飲んで華やかで複雑な味わいに驚いた事がある。懐かしい。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: クロ ヴージョ ヴィエイユヴィーニュ グランクリュ 2008

価格は25000円、パーカーポイント93-94点
透明感の高く赤みの強い濃いルビー、粘性は高い。
こちらも塩味が高い。やや熟成したニュアンス。
従来のポンソの華やかな雰囲気はあまり感じられない(とはいえこの中だと十分に花の香りが強い。)
スモモやアセロラの酸味の強い赤い果実や、薔薇の香水、ローズヒップティー、杉の木材、クローヴ、甘草っぽさがある。燻製肉の野生的な香り、大地香も。
ジャングリヴォーに比べると幾分か野生的だが、基本的な骨子は変わらず。
タンニンはやや穏やかながらかなり充実した酸味がある。苦味は弱め。


生産者: ジャン グリヴォー
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2008

価格は12000円、パーカーポイント93点
澄んだ淡いルビー、粘性は低い。
やや塩味の強いスモモ、ダークチェリーの果実味、動物性のなめし革、薔薇やスミレ、ローズヒップティーなどの華やかな香りと焦げたゴム、鉄釘、腐葉土、濡れた樹皮の大地を想起させる香り、ナツメグなどのスパイス香。凝縮感はある。
とにかく梗っぽいタンニンと、酸が荒々しく収斂性が高い。押しの強いパワフルさ。
もう少しタンニンが柔らかくなれば良かったのだが...グレープフルーツや線香のアフター。


いずれもタニックで酸味も強く、かなり強固な酒質でした。香りも全体的大地香(茎や樹皮など)や花の香りが強く、ニュイサンジョルジュの特徴にやや近いかな。
生産者としては、ジャングリヴォとポンソは未だ抽出強めの印象がありましたね、他は割と妥当かなと。
ポンソは多分ボトルがあまり良くなかったかもしれません。個人的にはかなり期待していただけに残念...
ただ、いつも通りではないにせよ華やかさは確かにあって、それは生産者による違いだったのは間違いなさそうですね。
ドルーアンラローズは酒質の強いクロ ヴージョにあって抽出を少なめにしている部分が上手くバランスが取れていると思います。
ただテロワールと照らし合わせるとやや弱めかも。

いやー、勉強になりました。




ジャックプリウール、特級3種テイスティング



こんばんわ。
今日はグランクリュコレクター、ジャックプリウールの特級3種(うち一本は若木なので一級に格下げされていますが)を飲んできました。
この生産者のラインナップがまたびっくりするほど凄い。
特級、特級格の一級だけ見ても、赤はシャンベルタン、ミュジニー、クロ ヴージョ、エシェゾー、コルトン。白はモンラッシェ、コルトンシャルルマーニュ、ムルソーペリエールと格村々の最も偉大な特級畑を大量に所有しています。
特級は税金も高いので相当なお金持ちですこの人。ってゆうかモンラッシェの畑は金があろうと買おうとして買えるもんじゃないです...。
栽培、醸造に関しては資料がなく不明ですが、97年にはベストワインメーカー オブ ジ イヤーをとっているあたり、悪い作り手ではなさそうてす。


生産者: ジャック プリウール
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン プルミエクリュ 2008

約13000円、パーカーポイント88点。
特級シャンベルタンの若木を使用してプルミエクリュに格下げしたワイン。樹齢15年以下を使用。
ミュジニー、クロ ヴージョに対してもっとも淡いルビーだが、粘性は高い。
ファーストノートはコリアンダーやナツメグなどのスパイス。
そしてストロベリー、クランベリーの甘やかで豊満な果実味、強めのバニラの樽香。徐々に華やかなゼラニウム、薔薇、ラベンダーなどの花の香りやローズヒップ。なめし革。なめし革のニュアンスも。
ミュジニー、クロ ヴージョに対して最も野生的でありながら典型的なシャンベルタンとは異なる甘やかで明るい味わい。
ざらついた質感の酸味はやや強め、強固なタンニン。やや後味に苦味。但し基本的には甘やかなアタックなので飲みにくい事はない。


生産者: ジャック プリウール
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2008

約20000円、パーカーポイント89-90点。
赤みの強い、やや明るいルビー。
こちらもコリアンダーなどのスパイスがファーストノートとなり、果皮の厚いダークチェリー、プラムの深みのある果実味と、ローストした杉の樽香、血液の様な鉄分を中心に、クローヴや薔薇、ゼラニウムの清涼感のある青っぽさが加わる。徐々に強靭な香りとなっていくが、スロースターターで香りとしては最も穏やかか。
苦味はないものの、タンニンは最も強固で酸味もトゲトゲしい。血液の様な鉄分の余韻が続く。


生産者: ジャック プリウール
銘柄:ミュジニー グランクリュ 2008

約40000円、パーカーポイント91-92点。
シャンベルタン若木、クロ ヴージョと比べると、抽出が強めだからか、かなり濃いめのルビーとなっている。粘性は低め。
とにかく瑞々しい凝縮した赤い果実と、香水の様な密度の高い花の香りが目立つ。
凝縮したダークチェリー、クランベリーの赤い果実味。濡れた木材、薔薇やゼラニウムの瑞々しい香り。石灰の様な強靭なミネラル、徐々にワッフル、ビスケット。胡椒、ナツメグのスパイス香。
清涼感があり最も鮮明で香り高い。
柑橘系のニュアンスやゼラニウムが混じっているからかな?
酸味は非常に柔らかくシルキー。
タンニンも柔らかく、赤い果実の余韻も長い。最も完成度の高い一本。


いずれも良かったです。
驚きはあまりないにせよ、非常に堅実な作りで畑ごとの特徴はキチンと感じられました。
しかしクロ ヴージョだけは全然ガチガチでか開かなかったですな。ううむっ!ミュジニーが良かっただけに残念!
ミュジニーは本当によかった!あのみずみずしさはやっぱり何にも代え難いものがあるね。


飲む努力は決して惜しんではいけない、グロフィエの一級サンティエ、ドミニクの一級シャンガン



こんばんわ。
またもやブルゴーニュ特集です。
エントリー数を見ていただければ分かるんですが、ぶっちゃけブルゴーニュばっかです。どうなってるんですかね。
今回はセラファンはヴィラージュの古木、グロフィエは一級サンティエ、ドミニクラフォンは一級シャンガンです。何れも有名な生産者です。

• セラファン ペール エ フィス
非常に高い新樽比率で知られる、ジュヴレシャンベルタンのドメーヌ。比率は70~100%と言われています。栽培は限りなく減農薬、無農薬の有機農法を取っており、収量を抑えている。除硬は70%行う。ノンフィルトレ、ノンコラージュ。発酵は35%と高い温度で行われます。
ポートフォリオは旗艦銘柄である特級シャルムシャンベルタンを筆頭にモレサンドニとジュヴレシャンベルタンにプルミエクリュ、ヴィラージュを保有しています。

• ロベール グロフィエ
シャンボールミュジニーにおける、ヴォギュエ、ルーミエ、ミュニエと並ぶ最高の生産者の内の一人で、プルミエクリュ レ ザムルーズの最大所有者でもあります。
そしてリリースしてすぐに売り切れる事から極めて入手しにくいドメーヌとしても有名です。ノンフィルトレ、有機農法。ポートフォリオは旗艦銘柄の一級アムルーズ、特級ボンヌマール、特級シャンベルタン クロ ド ベーズを中心にジュヴレシャンベルタンとシャンボールミュジニーのヴィラージュを所有。。

• ドミニク ラフォン
ムルソー、ひいては世界のシャルドネを牽引するトップオブトップドメーヌ、コント ラフォンの現頭首であるドミニクラフォンが自身の名を冠した新レーベル。ワイナートによると伝統のコントラフォンに出来ない趣味のワインを造る目的で立ち上げられたとのこと。ポートフォリオはヴォルネイ、ボーヌ、サンヴェラン、ピュリニー、ムルソーと節操なく6種類。

ではいってみましょう。


生産者: セラファン ペール エ フィス
銘柄: ジュヴレシャンベルタン ヴィエイユヴィーニュ 2002

約8000円。パーカーポイントは87~88点。
赤みの強い濃いルビー、粘性は高め。
クリスピーで熟成感が見られる。
ミネラル感があり、梅柴やドライイチジク、血液などの熟成香、ドライフラワーや腐葉土、生肉やベーコンなどの動物性の香りを中心として、樹脂やクローブやナツメグ、燻製香などが力強く芳香する。パワー感がきっちり残っているので、綺麗な形で熟成したと言えるだろう。
ジュヴレらしいパワフルなアタックで熟成した野生的な香りが強靭に香る。
タンニンは穏やかで酸味も心地よい程度。熟成ワインとしては十分に立派だろう。梅の綺麗な余韻が心地よい。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボールミュジニー プルミエクリュ レ サンティエ 2009

約13000円。パーカーポイントは92点。
凄まじい芳香、さすがと言わざるを得ないグロフィエのサンティエ。
やや淡い赤みの強いルビー、透明感は高い。
熟したフランボワーズ、果皮の厚いダークチェリーの果実味を中心として、華やかな薔薇やスミレ、トーストやワッフルの樽香。果皮の深みのあるニュアンスは残しつつ、完熟した赤い果実の様な甘やかさも包含する。蒸れた靴下、白胡椒の様なスパイス、シャンボールらしい若々しい茎、スイカズラのアロマオイル、シナモン、スターアニスなど。
構成要素が多く非常に複雑。
ボンヌマールに隣接する立地もあり果実味が非常に際立っており味わいとしてはキャッチー。ともすれば非常に甘くも感じる。
酸味は穏やかで滑らか、タンニンもほぼ無いに等しく、軽やかな作り。やや苦味のある後味も、ここでは不自然に感じない。
時間を置くと砂糖漬けのスミレやゼラニウムの強烈な甘みのある香りを放つ。終始花の香りを楽しませてくれる。心地よく染み込んでくる素晴らしいワイン。2010よりさすがに少し開いている。


生産者: ドミニク ラフォン
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ シャンガン 2009

約17000円。パーカーポイントは不明。
言わずと知れたコントラフォン現頭首が趣味で造る個人名ブランド。ちなみに僕はこの人のワインの為なら比較的どこにでも行けるくらいには好きです。
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。
ピュリニーの王道を行くような白い花の香りと強靭なミネラルが顕著に現れている。やや酸味が強いというか爽やかな造り。
パイナップルやカリンなど酸味があるフルーツの果実味を、カシューナッツや焦がしバターなどの分厚い樽香と、シャンピニオンを中心に、杏仁豆腐、フレッシュハーブやバニラが力強く芳香する。
ミネラル、酸味が際立っているからか、いわゆるラフォン節は感じられないものの構成や複雑さなどは流石の一言に尽きる。
口に含むと豊かな酸味と苦味、そしてパインなどの果実が開いてゆく。長い余韻。さすがだ。


セラファンは流石に強靭なボディでしたね。香りとしては熟成がかなり進んでいましたが、色調も若々しく酒質も強そうだったので、まだまだ熟成するかもしれません。

対してグロフィエの軽やかさ、香りの華やかさは好対照だろう。
明るく筋肉質で豊かな果実味を持つジュヴレに対して、イノセンスでキュートなシャンボールミュジニー。親しみやすさはモレサンドニ寄りのテロワールから来ているのかな。
アムルーズほど謎めいていないけれど、これはこれで凄く卓抜したワイン。ゾードワと近しい雰囲気。

そしてドミニクラフォン。
正直ムルソーの強烈なミネラルとシャンピニオンの香りをイメージしていただけに、ピュリニーのテロワールを自然に映し出した造りは予想外だった。
しかしながらピュリニーとしても、かなり高レベルな造りで(当たり前ですが。)やっぱり偉大な生産者だな...と再認識。
スタンダードにピュリニーのミネラルと花の香りを映し出しているのだが、それの芳香がすごい。力強さでいうとコントラフォンのクロ ド ラ バールにも匹敵するだろう。

いやはや極上です。
ラフォンにせよ、グロフィエにせよ、個人的には機会があれば、上手く予定を調整して行く努力をしてもいいレベル。あー最高だ。本当にすごい。



so/ra/si/o(ソラシオ: 汐留)


こんばんわ。
今日は汐留に行っていたので、折角なんで、綺麗なレストランでランチを。
ロケーションはカレッタ汐留の46階。流石に絶景です。

■サラダ

多分黒ごまと醤油、ニンニクのドレッシング。ちょっとしょっぱかったのですが、フレンチのヴィネグレットソースと比べると好感が持てるかも。日本人的に。


■メイン: 大山地鶏もも肉のコンフィ エビのレッドカレー仕立て

「ほほう、コンフィとな。ではパンですかな?」



と思ってたらチキンライスきたこれ。
そしてカレーソース...



これをかけて食えと、そう言いたいのかね。



アッ...アアアッwww
これカレーだ!カレーライスだ!!
という勘違いの末に到達したチキンが乗ったカレーライスである。
エビと...バターとココナッツかな、クリーミーだけど、カレーらしくコリアンダーが効いてる。アメリケーヌソースみたいな感じ?
かなりスパイスが効いているが、辛くはなく結構複雑な味わい。もも肉のコンフィは、油で揚げてカリッとしているタイプではなく、柔らかく焼き目を入れてある程度。塩でシンプルに焼き上げてある。
クリーミーなソースなんで、カレーというよりカレー風のリゾットを食っている感じ。
でも凄く合ってる、美味しい。
夏野菜が沢山乗っていて季節感もあります。

ランチ価格は1500円。手の込んだ造りではありますが、ちと高いかも。
しかしながら景観は絶景なのでこれはこれでありかな...

隣の人がせわしなくプリフィクスを食っていましたが、一時間という時間を考えるとここでコースは食えないな....

ロワール川を望む二つの地域、ペイナンテとセントルニヴェルネ

こんばんわ。
ロワールは目立たないですが、良質なワインを産出する事で知られています。長く伸びるロワール川の両脇には4つの地域があり、
ミュスカデを産出するペイナンテ地方。
良質なシュナンブランの貴腐を生み出す畑ボンヌゾー、カールドショーム、ビオディナミの先駆者ニコラジョリーの単一畑クレドセラン、ボルドーに匹敵するカベルネフランを生み出すソーミュールシャンピニーを包するアンジュ エ ソーミュール地方。
ピノ、ガメイ、ソーヴィニヨンブランを中心とするヴーヴレ、シノンを包するトゥーレーヌ地方。(この近くにオルレアンがあります)
そして卓抜したソーヴィニヨンブランを産出するプイィフュメ、サンセールを包するセントルニヴェルネ。
単一の地域とは思えない程、品種も、その味わいも多種多様です。
今回はペイナンテのミュスカデ、そしてセントルニヴェルネはサンセールのソーヴィニヨンブランから、ロワールを追ってみたいと思います。

ちょっとミュスカデの方は生産者の情報が見つからなかったので、パスカル ジョリヴェだけ。
パスカルジョリヴェはロワールセントルニヴェルネのプイィフュメ、サンセールを得意とする自然派の生産者です。基本的にステンレスタンクでの発酵の様です。色調が淡いのはその為ですかね。

生産者: ドメーヌ ラ オー フェヴリィ
銘柄: ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー 2010

約2500円。
色調は透明に近いやや緑がかったイエロー。粘性は高め。やや浮遊物がある。
ボルドーのアントゥル ドゥ メールの様なソーヴィニヨンブランのニュアンスに近い。フォキシーフレーバー。大粒のマスカット、ライムの果実味。ミネラル、フレッシュハーブの香り。
非常に軽やかで清涼感のある作りながら、ちょっとポッテリしている作り。サンセールのソリッドな果実味とは完全に異なり、ソーヴィニヨンブラン系の味わいに加えてシャブリっぽさ、シャルドネっぽさがある。
しっかりした酸味があるので、キリッと冷やして飲むと美味しいかもしれない。


生産者: パスカル ジョリヴェ
銘柄: サンセール 2011

3200円。
素晴らしい、卓抜したソーヴィニヨンブラン。
樽の効いた強めのシャルドネばかり飲んでいると、やたらとサンセールかプイィフュメ...セントルニヴェルネのソーヴィニヨンブランが飲みたくなる。
透明度の高いレモンイエロー、粘性は低い。
ミネラリー、グラスから立ち上る青りんご、レモン、ライムなどの清涼感のある柑橘、核種系の明るいニュアンス。ムスクやドライハーブ、アカシア。白い花の香りも。
切れ味のある綺麗な酸味。心地よく伸びる清涼感。
たまに飲むソーヴィニヨンブランは想像以上の至福をもたらしてくれるな。


サンセールは流石にソーヴィニヨンブランの一大産地だけあって美味いね。特にここのサンセールとプイィフュメはファンで毎年飲んでいます。
さて、今回二つのワインに共通して感じたのがミネラル。

※位置関係の参考

サンセールは立地的にもシャブリやブルゴーニュに近い(って程距離近くないので強引な解釈かもしれませんが)石灰質土壌、珪土質の土壌なのでなーんとなく理解できますが、ミュスカデがわからない。
...と思って調べていたら花崗岩やシスト中心としているようで、深くはった根からミネラルを吸収している説が有力のようですね。
花崗岩といえばボージョレの地層ですが、赤だとあまり現れてこないんですよね。
土壌関連は泥沼になるのであまり調べないようにしてるんですが...個人的にはこじつけのような気も...

うーん、よく分からないですが、サンセール美味しいです。


遠き異国でポイヤックを表現する、チリのワイナリーのナパワイン。

こんばんわ。
本日はチリのワイナリーであるモンテスが、カリフォルニアのナパヴァレーで造るカベルネソーヴィニヨン、ナパエンジェルです。

モンテスはチリに拠点を置く高品質なカベルネ、メルローを産出するワイナリー。
降雨量が僅かな上、日照条件が良く、害虫が出にくい為、基本有機農法で栽培しています。特にインポーターの情報は無いですが、新樽比率は高いかな?
ポートフォリオは旗艦銘柄であるモンテスM(ボルドーブレンド)、フューリー(シラー)、パープルエンジェル(カルメネール)をはじめとした、スタンダードラインのクラシック、プレミアムラインのアルファとヴァラエタルなワインを作っています。


生産者: モンテス
銘柄: ナパ エンジェル 2007
品種: カベルネソーヴィニヨン90%、シラー10%

約7000円、パーカーポイントは不明。
色調は赤みの強いガーネット、粘性は中庸。
ナパヴァレーにしては、インクっぽさや強烈な濃厚さを感じない落ち着いたエレガントな味わい。
ブラインドならボルドーの格付けワインと間違えそうな作り。
完熟したプラムやブラックベリーの甘やかな果実味、ローストした杉スモモや芍薬、タバコを中心に、燻製肉、甘草のニュアンスも。
ややタニックで収斂性が高いが、新世界ならではの甘やかさでちゃんとバランスが取れており、思った以上にシルキー。やや酸味もあるか?余韻は長く、パン オ ショコラのアフター。


こう、味わいの特徴をいうのであれば、とてもボルドーのポイヤックに接近した味わい。
シラーのアッセンブラージュは、カベルネだけでは出ない酸味で納得。
新世界のカベルネにはあまり見られないフィネスとエレガントさがあり、サンジュリアンあたりの濃いめのカベルネを感じるロバートモンダヴィと比べると同一レンジでありながら方向性は異なる。(といってもモンダヴィが悪い訳ではなく、単純に方向性の違い)
シラーをあえてアッセンブラージュしたのはエレガントをディフォルメして表現しようとした結果なのか、とてもポイヤックに違い味わいになっている。

価格として6000円はまぁ、妥当だろうか。卓抜した品質ではあるが、お買い得さを感じる程ではない。
いや、まじうまなんだけどね、高いよね。

今ひとつ地味ながら高品質。コートドボーヌの村名、一級。

こんばんは。
今日は今ひとつ地味なワインです。

コート ド ボーヌといえば、確かにバタールやシュヴァリエ、ル モンラッシェ、グッドドールやジュヴヌヴィエール、ペリエールなどの綺羅星の様な特級、一級畑が代名詞とも言えますが、地味ながら、なかなかお買い得な白が多いのも事実なのです。

ムルソーの生産者はルーロ。ムルソーにはコント ラフォン、コシュデュリという二大巨頭が居ますが、それに次ぐ評価を得ています。新樽比率は大体25%くらい。
ムルソー一級畑を中心に畑名入り村名格ワインも生産しています。

ピュリニーの生産者はルイ カリヨン。
栽培はビオでもリュットレゾネでもないですが、極力薬剤を控えた丁寧な栽培をしている様です。
熟成には、バリック樽を使用し、新樽比率は低く多くても20%程度。
ポートフォリオは旗艦銘柄である特級ビアンヴニュ バタールモンラッシェをはじめとして、ピュリニーとシャサーニュにプルミエクリュ、ヴィラージュ、サントーバンにヴィラージュを保有しています。


生産者: ルーロ
銘柄: ムルソー レ テソン クロ ド モン プレジール 2008

前年のパーカーポイントは91点、約12000円。
区画名入りとはいえ、村名にしては抜群に高額なムルソー。ただし品質はほぼ一級格と言って間違いはない。
例えるならばブリューレロックのクロ ゴワイヨットの様なものか。
透明度の高い薄めの黄金色、粘度はかなり低め。シロップ漬けの洋梨、 マンゴー、西洋サンザシ、シャンピニオン、バター、ヘーゼルナッツの香り。若干木材の香りも。メルキュレイに比べてよりミネラル感がありシャープな印象。酸味も香りとのバランスが非常に良く心地よい。かなりレベルの高いムルソー。素晴らしい。
余韻は長く爽やかな柑橘系のニュアンスを残す。


生産者: ルイ カリヨン
銘柄: ピュリニー モンラッシェ 2009

パーカーポイント90点、価格は約7000円。
澄んだ明るい色の黄金色、粘度は比較的高め。少し冷えているからか香りは若干閉じているものの、ナッツやバター、レモン、火打石、 シャンピニオン、ハチミツ漬けの洋梨、カラメルの香りが鋭く立ち上る。キレの良いアタックで酸も心地良くバランスの良い造り。メルキュレイをより先鋭化させた様な格好。余韻は短いが一瞬の煌めきがある。出汁の香りも。


生産者: ルイ カリヨン
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ シャンガン 2009

パーカーポイントは不明、価格は約11000円。
透明度の高い薄めの黄金色、粘度はかなり低め。シロップ漬けの洋梨、 マンゴー、西洋サンザシ、シャンピニオン、バター、ヘーゼルナッツの香り。若干木材の香りも。メルキュレイに比べてよりミネラル感がありシャープな印象。酸味も香りとのバランスが非常に良く心地よい。かなりレベルの高いムルソー。素晴らしい。
余韻は長く爽やかな柑橘系のニュアンスを残す。


ここでいうマイナーというのは、どちらかというと畑ですかね。今ひとつスポットライトが当たらない一級や村名です。
しかしながら、やはりなんといってもムルソー、ピュリニーで、かつ生産者も優良ですから、キチッと村ごとのテロワールは表現されている印象でした。
掘り出し物というには、やや値段は高いですが、いずれも一級クラスの品質があるわけだからお買い得といえばお買い得な3本かもしれません。



凡庸だが絶妙なバランス感。ドメーヌ ド クロサンジャックのレジオナル

こんばんわ。
先日のアラン ユドロ ノエラのブルゴーニュルージュは価格帯を大きく超える素晴らしい品質でした。問題なのは今ひとつ手に入りにくいドメーヌというところですかね。
それを埋める、というわけでは無いのですが、ごく一般的なブルゴーニュルージュを買ってきました。
成城石井で輸入しているドメーヌ ド クロ サン ジャック。ジョワニーの生産者です。


生産者: ドメーヌ ド クロ サン ジャック
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール 2010

価格は約2500円。
透明度の高い淡いルビー、粘性は中庸。
所感としては極めて真っ当で凡庸なACブルゴーニュのパーセル。
ピノノワールらしい官能的な味わいであるのだが、今ひとつ抜きん出る部分が無いワイン。
タイプとしてはフィサンやマルサネに近いか。
ダークチェリーやクランベリーの果実味と麦わらやローストした樹皮、なめし革のニュアンス。
新樽の苦味が出ていない事を考えると旧樽メインか。酸やタンニンも穏やかでバランスはいいと思う。


凡庸、中庸、妥当と、そんな言葉が似合うブルゴーニュルージュですが、まずまず悪くはないと思います。
香りの複雑さや芳香は本当にありがちなのですが、バランスがとても良くてピノノワールの良さを端的に味わえる、なかなかいいワインです。
驚きは無いのですが、こういうワインがあるとパーティに華を添える事が出来そうですね。

AuxAmis59 (オザミ サンカントヌフ:池袋)




こんばんわ。
本日は池袋にプラネタリウムを見に行くついでに、オザミ サンカントヌフでご飯を食べてきました。
AuxAmisはワインファンには有名なワインバー&ビストロで、銀座大野はミシュラン星付き、他の店舗もミシュランガイド、ボンヌプティターブルなどに掲載されているお店です。
価格は立地を考えると最安値でプリフィクスのディナーが5000円とまずまずリーズナブルです。※理由は後ほど。

今回はそのプリフィクスのディナーを注文しましたが、前菜が2種類、メイン1種類、デザートが1種類と割と充実したラインナップでした。


■冷製前菜: 仔ウサギと吉田豚足のテリーヌ パセリ風味


もりもりコラーゲンでした。
ちょっと鳥に似た風味と旨味がある仔ウサギ、コリコリとした豚足、それとパセリをテリーヌした上に、玉ねぎとキュウリのピクルス、サラダが乗ったもの。
マスタードとマヨネーズを和えたソースで頂きます。
割とタンパクなウサギと、コリコリした豚足にピクルスの酸味とソースが絶妙に合います。うまい!


■ワイン(赤)
生産者: アラン ユドロ ノエラ
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール 2007

市場価格は1900円。
極めて卓抜したブルゴーニュルージュ。清澄はしっかりされている様で、透明度の高いルビー。
スパイシーで黒胡椒や、クランベリー、アメリカンチェリーなどの赤い果実味とスミレの華やかな香りが楽しめる。かなり香り高く作られていて、複雑味は無いがプルミエクリュにも匹敵する香りの強さ。酸味も心地よい。
素晴らしいブルゴーニュルージュ。


■温製前菜: ハモとホタテのカダイフ包み

ハモとホタテを、カダイフというトルコの麺で揚げたもの。バルサミコソースと濃厚なカリフラワーのムースと一緒に頂きます。
これがマジでうまい!
ハモは京都料理だと滋味深い味わいですが、ホタテとカリッと揚げると、ちょっと生っぽいホタテの絶妙なプリプリ感とハモの旨味がナイフを入れると溢れ出すのです。
それにバルサミコソースのクリスピーで甘いソースがすごく合う。
カリフラワーのムースも濃厚さを引き立てていて、ジャガイモペースト食ってるみたいだった!絶品!



■ワイン(白)
生産者: シャトー オーブリオン
銘柄: レ プランティエール オーブリオン 2008

オーブリオンブランとラヴィルオーブリオンのセミヨン、ソーヴィニヨンブランを使った、オーブリオンブランのセカンド的な立ち位置。市場価格は約8000円程度。2007年のパーカーポイントは90点。
かなり樽を効かせたワインで、どこかコートドールの白ワインを感じさせるバターとヘーゼルナッツの香り。
70%と高い比率とセミヨンがやはり主張しているようで、ライチ、カリンの果実味、ハチミツ、白い花、灯油の香り。やや冷やし目ながら穏やかな酸味ととろみのある香りが素晴らしい。
同席が注文していたフォワグラとトウモロコシのホットケーキ トリュフソースと奇跡的なマリアージュを見せた。


■メイン: 和牛 白老牛の赤ワイン煮込み

これもうまい!ブッフ ブルギニヨンです。
肉がかなりほろほろになるまで煮込まれていて、八角やオリエンタルなスパイスが味に深みを与えている様な気がします。写真だとわかりにくいですが、ゴルフボールサイズの肉がデンデンデンと並んでいて結構ボリュームがあります。噛みしめるとお肉の旨味と赤ワインソースの複雑な甘辛さが。大変素晴らしい。
嫁が頼んだ吉田豚のソテーが塊ベーコンが如きサイズで驚きました。「なに...これ」って感じ。


■ワイン(赤)
生産者: シャトー グリュオ ラローズ
銘柄: シャトー グリュオ ラローズ 2007

価格は8000円、パーカーポイントは86点。
メドック格付け2級、サンジュリアンのシャトー。
黒くインクの様なワインで、味わいは濃厚というより濃密なワイン。重くはない。
インキーな味わいだが、クレームドカシスや果皮の厚いプラムの果実味とローストした西洋杉、コーヒーの香り、甘草、鉄釘、やや野性的なニュアンス。
タニックながらフィネスのある造り。
酸味はあまり感じられない。しっかりしたボディ。


■デザート: 3種のシャーベット(フランボワーズ、パッションフルーツ、グレープフルーツ)

で、濃厚なメニューが続いたあとのグレープフルーツシャーベットは絶品でした。普通ではあると思うんですが、最後にこれは心憎すぎますな。


最後に特筆すべきは、さすがにサンシャイン59階にあるだけに、徐々に夜に向かって行く風景がとても美しいです。


綺麗ですね。



ルーロのフラッグシップ、ムルソー ペリエール。

こんにちわ。
最後はルーロの実質特級クラスの一級畑、ムルソー ペリエールです。
ブルゴーニュには、たまにそういった畑があったりしますよね。ジュヴレシャンベルタンにはクロ サン ジャックが、シャンボールミュジニーにはレ ザムルーズ、ヴォーヌロマネにはクロ パラントゥ、ニュイ サン ジョルジュにはヴォークランとレ サンジョルジュがあります。
同じ様に、ムルソーにはペリエールがあります。(他にもジュヴヌヴィエールとかグトードールとかシャルムとかありますが...)。こいつも値段はグランクリュ並なのでなかなか飲めません。

生産者はルーロ。ムルソーにはコント ラフォン、コシュデュリという二大巨頭が居ますが、それに次ぐ評価を得ています。新樽比率は大体25%くらい。
ムルソー一級畑を中心に畑名入り村名格ワインも生産しています。
ちなみに僕が飲んだ村名テソン プレジールはかなり美味しかったです。

今回はそのルーロのフラッグシップであるペリエールです。

生産者: ルーロ
銘柄: ムルソー プルミエクリュ ペリエール 2009

約21000円、パーカーポイントは96点。
色調は明るいレモンイエロー。
すごいシャンピニオンと腐葉土の香味。さすが...とにかく分厚く強烈、シャブリ グランクリュが前座にしか思えない。ミネラルも以外と強め。極めてオイリーでバターリーだが、徐々に洋梨、桃の果実味が出てくる。花の蜜やフレッシュハーブ、バニラや杏仁豆腐の甘みも。
引き締まった旨味と酸味。だしの様な濃厚さ。柔らかだが甘みがある。最高。素晴らしい豊満さがあるペリエール。


いやもう、本当に圧巻です。
このクラスのムルソーを飲むと本当にため息しか出ない。
造りとしてはラフォンのクロ ド ラ バールと似ていますが、より隙のない緻密で複雑な構成となっています。
いや、すげーわ、これ。
この生産者のワインは高いけど、やっぱり価値はあるなあ。

ミネラルと果実味の融合。ドーヴィサ、ラヴノーのシャブリ。


こんにちは。
ブルゴーニュ好きにも関わらず、シャブリは経験値が低いワインのうちの一つです。
特級はヴォーデジール、一級はヴァイヨンとフルショーム、あとは地域名をいくつか、というのが関の山です。

今回は弱点克服も含めて、シャブリにおける最高の生産者、フランソワ ラヴノーとヴァンサン ドーヴィサのグランクリュ、プルミエクリュを頂きました。
区画と地域名のニュアンスを意図的に変えているのか、その違いは非常にわかりやすく理解しやすいものでした。

では、生産者の紹介です。
ヴァンサン ドーヴィサはシャブリのトップドメーヌ。シャブリとしては実に長命なワインを造り、シャブリにしては珍しくタンクで発酵、熟成は樽を使用しています。グランクリュ、プルミエクリュのシャルドネの樹齢は45年、ビオディナミで栽培しています。新樽比率は低く約2割程度。
ポートフォリオはグランクリュからプティシャブリまでシャブリ内に複数の畑を所有しています。

フランソワラヴノーはドーヴィサと双璧を成すシャブリのトップドメーヌ。
ドーヴィサとは親類関係にあります。
収穫は手積み。発酵、熟成は旧樽中心の無濾過。ポートフォリオはシャブリを中心にグランクリュ、プルミエクリュ、広域名中心です。
今回はラヴノーのグランクリュ レ クロとプルミエクリュ ラ フォレ、ドーヴィサのグランクリュ レ クロを頂きました。


生産者: フランソワ ラヴノー
銘柄: シャブリ プルミエクリュ ラ フォレ 2009

約12000円、パーカーポイントは92点。
色調はいずれも透明度の高い、淡いレモンイエロー、粘性はやや高め。
火打石の様なミネラル感はシャブリらしくやはり強いが、グランクリュの鮮烈さと比較するとインパクトは弱いか。
その代わりフレッシュなグレープ、ともすればマスカットにも近いとろける様な瑞々しい果実味が主張する。
またライム、りんごの果実味や白胡椒、バニラ、フレッシュハーブの香りがある。とにかくフレッシュだが、地域名ほどドライではなく、特級ほと厚みがあるわけではない、絶妙に中間を行くバランスの良い味わい。
酸味は果実本来の酸味程度で、比較的マイルド。優しくキャッチーな素晴らしいシャルドネ。いや、グレープだわぁ。


生産者: フランソワ ラヴノー
銘柄: シャブリ グランクリュ レ クロ 2009

約21000円、パーカーポイントは95点。
色調はいずれも透明度高い淡いレモンイエロー。粘性は高い。
一級格と比べて溌剌とした果実味は丸みを帯び、より灯油やオイリーなニュアンスが前に出ている。
西洋サンザシ、花の蜜、洋梨、マンゴーの甘やかな果実や花の香りを中心として、きりりとした中にバターやナッツの樽香があり、濃厚でとろりとした印象。ヨーグルトも。
よりムルソーなどのタイプに近い形だが、ミネラル分が半端なく主張している。
こちらも果実味程度の酸味。余韻は長い。この灯油っぽい厚みはすごいな、俺の知ってるシャブリと違うわ。


生産者: ヴァンサン ドーヴィサ
銘柄: シャブリ グランクリュ レ クロ 2010

約9000円、2009年のパーカーポイントは96点です。
色調はいずれも透明度高い淡いレモンイエロー。粘性は低い。
膜を張るような分厚い灯油、オイルっぽさと、火打石の様な強烈なミネラル。
ラヴノーはより果実味に寄った造りだったが、ドーヴィサはよりミネラル、灯油っぽさ、特異性を押し出している形。リースリングに近い。
官能的なボディを感じさせる厚み。
桃やカリンなどの柑橘系の果実味や、白い花、花の蜜、フレッシュハーブの清涼感が突出している。シナモンやヘーゼルナッツも。
アタックは柔らかで、舌先を通る滑らかな酸味が素晴らしい。余韻は長く、瑞々しいグレープ、トマト、ハチミツ、オイルの余韻が残る。
途轍もなく素晴らしいんだが、何故価格がラヴノーの半分以下なのだろうか...不思議。


特級になるとシャブリに見られる柑橘系のシャープなニュアンスはほぼ見られなくなり、コートドボーヌの白の様な厚みや豊満さを見せる様になりますね。
普通のシャブリとは全く別物として考えていいと思います。樽使いの部分もあるとは思いますが、シャープなシャブリの延長上として考えるとちょっと違うかもしれませんね。
シャブリの凡庸さを跳ね飛ばす卓抜した、素晴らしいグランクリュ、プルミエクリュでした。



ロベールグロフィエ、官能的なアムルーズ、ボンヌマール。


こんにちは。
今日はグロフィエのボンヌマールとアムルーズを頂きました。

ロベールグロフィエはシャンボールミュジニーにおける、ヴォギュエ、ルーミエ、ミュニエと並ぶ最高の生産者の内の一人で、プルミエクリュ レ ザムルーズの最大所有者でもあります。
そしてリリースしてすぐに売り切れる事から極めて入手しにくいドメーヌとしても有名です。ノンフィルトレ、有機農法。ポートフォリオは旗艦銘柄の一級アムルーズ、特級ボンヌマール、特級シャンベルタン クロ ド ベーズを中心にジュヴレシャンベルタンとシャンボールミュジニーに畑を持ちます。

今回はその旗艦銘柄2種をテイスティング。いずれも卓抜した高品質なシャンボールでした。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボールミュジニー プルミエクリュ レ ザムルーズ 2010

約24000円、2009年のパーカーポイントは93点。
なんて色っぽいワイン。香りの大きなアタックや口当たりの強さは全くなくて、軽やかでしなやか。
透明度の高い濃いルビー、粘性は高い。
水分を帯びた瑞々しい薔薇やスミレ、果皮の厚いダークチェリー、紫スモモ、梅しばの香りを中心に、お香、ユーカリ、ハーブの清らかな香りとクローヴ、シナモンのスパイス、トーストの香り。
オレンジの香りも。まだタニックでありながら、一口口に含むと花の香りが広がり、綺麗な酸味が心地よく広がる。苦味は無い。余韻は長い。
時間が立つとハニートーストの甘さとオリエンタルスパイス、鉄分、土の香りが一気に広がる。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2010

約23000円、2009年のパーカーポイントは95点。
アムルーズと比較すると、やや強固だが、意外な事に、基本的な骨子はあまり大きくは変わらない。
色調はより透明度が高い濃いルビー。粘性は低い。
より花と野生的な香りが全面に出てきている。ストロベリー、果皮の厚いダークチェリーの果実味、スミレや薔薇(ややスミレが強い?)の香水の様な優美な香り。動物的ななめし革。松の木、ユーカリ、クローヴ、シナモンなどのナチュラルなニュアンス。ビスケットの様なクリスピーな香り。
酸味はやや強めで果実味はキュッと引き締まった感じ。タンニンはアムルーズよりキツくなく甘やか、苦味も少なくキャッチー。全体的に甘露な印象。


グロフィエの旗艦銘柄は個人的に高嶺の花のイメージがあって、まず飲めた事に対して喜びがある。
そしてシャンボールの枠内でありながら、想定を遥かに超える、華やかさと強固さ。ともすれば、謎めいた静けさを持つヴォギュエに対してキャッチーな雰囲気。
これは凄く人気のあるのも頷ける造り。個人的にはヴォギュエの方が好みだが、シャンボール屈指の作り手というのは、非常に納得出来る。
機会があれば飲みに行きたいが、まぁ、難しいかな...



ボンヌマール3種類垂直+ヴォギュエのボンヌマール2000




こんばんわ。
今回はボンヌマールの3種垂直テイスティングです。生産者はドメーヌ ド ラ ヴージュレ。
大手ボワセの資本下にあるドメーヌでヒュージョンソンなどの評論家の評価も高い生産者です。
栽培はビオディナミ、新樽比率は65%。ポートフォリオはコート ド ボーヌに特級2種類、ニュイにも特級2種類、あとは一級、村名、広域名称といったスタンダードなラインナップ、
2004年から醸造担当者が変わっています。

生産者: ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2004

約17000円、パーカーポイントは91~93点
やや濁りのある淡いルビー、エッジはややオレンジ。粘性はやや高め。
凝縮感のある濃い果実味が特徴的。
熟成香もあるが、未だ赤い花と凝縮感のある赤い果実が支配的。
なめし革、果皮の厚いフランボワーズ、クランベリーの果実味、ファンデーションや薔薇の華やかな香りを中心に、オリーブ、茎やパチュリー、ローズヒップ、ナツメグ、焼き栗の様な香りも。
凝縮感がやたらと高いがシャンボール的な大地を想わせる造りがはっきりと感じ取れる。
果実味を噛む様な酸味と果皮と樽の苦味、穏やかなタンニンが心地よく、抜ける様な官能的な味わい。果実の凝縮感と苦味は特段不自然には感じない。


生産者: ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2006

約25000円。パーカーポイントは不明。
浮遊物はあるものの透明度の高い濃いルビー、粘性は低め。
こちらも凝縮した赤い果実の香りが特徴的だか、官能的な2004と比べるとやや甘やかな造り。
パワーは2004に比べるとやや弱いか。フランボワーズ、果皮の厚いダークチェリーの様な果実味。凝縮感は依然高く、香水の様な香りも主張してくる。芳香性に散漫さは見られるものの、なめし革、薔薇、赤い花の華やかさが中心となる。ローズヒップティー、松の木、ナツメグ、炭焼きっぽさなど複雑さはきっちりとあり、さすがグランクリュと言わざるを得ない。
タンニン、酸味も穏やかだが、樽の苦味が04よりやや目立つ。抽出か、はたまたは香りとのバランスの問題か。2006年は2007年、2004年と比べると凡庸に思える出来。


生産者: ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2007

価格は約25000円、パーカーポイントは86点
済んだ濃いルビー、粘性は高い。
甘やかな樽の香りと凝縮した赤い果実味がある。
キャラメルやトーストの香りから、徐々に果皮の厚いダークチェリーやミルティーユの香りが力強く溢れ出す。充実した凝縮度。比較的軽やかな2004とは大きく違うが、地に足がついた強靭さ。
ビーフジャーキーやパストラミハムなどの動物的な香りや落ち着いたパチュリーや茎などの大地香、ゼラニウム、薔薇の華やかさな香り。
しかしえらく重厚…、わずかにクローヴやナツメグのスパイス香、ローズウッドも。
シャンボールミュジニーとしては、非常に力強いがこれこそまさにボンヌマール!
ややタニックで苦味も感じるが樽の甘やかさがとてもいい感じ。熟成したらさぞかし美味いだろう。


一通りテイスティングしてみた感覚値としては2004>2007>2006。
醸造責任者が変わったことによって、ひょっとして新樽比率が変わったのだろうか、2006年は異常な苦味を感じた。
それに対して2004、2007の品質は圧倒的で、特にやや熟成を経た2004のパワフルさと優美さのバランス、複雑さは特筆すべき品質。
作柄的には2004の方が悪い筈だが、全くそうは感じなかった。やっぱり生産者に勝る差異はないようだ。
ヴィンテージは長期で熟成させる前提でないと、あまり当てにならんみたいだね。



■追記
折角なんで極上のボンヌマールも一緒にしておこう。

生産者: コント ジョルジュ ド ヴォギュエ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2000

価格は約47250円 、パーカーポイントは91点
前回飲んだ2007はやはり若すぎたのか、まさに花開いた2000は妖艶でしなやかで圧倒的なパフォーマンス。本当にすごい。今まで飲んだブルゴーニュでは最高。
色はほんの少しエッジが橙がかっているものの明るいルビーカラー。粘度は低め。
まず凄まじく香る。 チェリーやプラム、クランベリーの華やかな芳香、リジェベレールの様に華美ではないもののひたすら妖艶に香る。クローヴやアニスのスパイス香、腐葉土、煙草、藁、なめし皮の香りが複雑味を与える。
とにかく香りの要素の構築が完璧で様々な香りが渾然一体となって立ち上ってくる。
口に含むと香りの強さと色からは考えられない位酸もタンニンも感じられず滑らかで、今まさに熟成の頂点に到った感がある 。
ほの苦味が また良い。素晴らしい作り。圧倒的な規模感。こいつはやられた。
しかし時間が経つと陰鬱でミステリアスなイメージから、牙を向いたかの様に生肉やスモークが香り、男性的な面が現れ出す。不思議なワインだな...


毎度の事ながらヴォギュエのシャンボールミュジニーの再現度は特に卓抜していると思います。むしろヴォギュエのスタイルこそがシャンボールのアイコンであるといっても過言では無いかもしれません。
ボンヌマールも素晴らしかったです。
高いですが、当たれば間違いなく世界観が変わる様な体験をする事ができる一本です。
ヴォギュエは飲み頃が難しい事で有名ですが、開いている時の芳香は本当にすごい...

最高峰のバルバレスコ単一畑、ソリサンロレンツォとコスタルッシ

こんばんは。
こちらはちょっと前の話です。
ガヤの単一畑を飲みました。4ヶ月くらい前かな?

ガヤはピエモンテにおいて最も偉大なバルバレスコを産出する生産者です。
国際品種を使用したスペルスやダルマージ、近年買収した生産者のブルネッロも有名ですが、主力製品はやはりバルバレスコ。
中でもテロワールを再現した3つの単一畑ソリサンロレンツォ、コスタルッシ、ソリティルディンはガヤのフラッグシップといって差し支えはないでしょう。
価格は非常に高いものの、イタリアを代表する生産者として期待を大きく上回る品質を保っていると思います。

今回はフラッグシップである単一畑2種類と白1種類をレビューします。



生産者: ガヤ
銘柄: コスタ ルッシ 2003
品種: ネッビオーロ95%、バルベーラ5%

※写真はエノテカオンライン様からお借りしています。
パーカーポイント91点、約45000円。
ガヤの3つのバルバレスコ単一畑のうちの一つ。
比較的明るい赤色、粘度は高い。
以前飲んだプロデュトゥーリ バルバレスコの畑名称ワインと似た感じ。ネッビオーロ95%。接着剤、塩っぽさ、薔薇の香り。すごい華やか。動物っぽい油の香り。上質なシラーにも似ている。クランベリー、プラムの果実味、余韻は非常に長い。生肉っぽさもあり?ムスクっぽい。
タンニンはどっしりと重いがきめ細やかでストレスを感じるレベルではなく、適度な甘みもありバランスが非常に良い。素晴らしい!


生産者: ガヤ
銘柄: ソリ サン ロレンツォ 2003
品種: ネッビオーロ95%、バルベーラ5%

パーカーポイント94点、約52000円。
ガヤの3つのバルバレスコ単一畑のうちの一つ。
凝縮されたネッビオーロ。色はスタンダードなルビー、ガーネットにも近いか。メルローにも似たフルーツケーキの様な様々な赤い果実の香り、ブラックチェリー、クレームドカシスの果実か強烈に香る。ムスク、溶剤 、煙草、ウィスキーの様な香りも感じる。
全体的にパンチのある香りというか、パワフルな作り。噛む様な分厚い香りに圧倒された。余韻も長い。
口に含むと丸みがありつつもかなりタニック、香りと色合いと非常にマッチングしているがギスギス感は無い。これもすごいな..誤解を招く表現であれば性質としてコートロティの様だ。血液の様な香りもある。


生産者: ガヤ
銘柄: ロッシィ バス 2008
品種: シャルドネ100%

約8000円。
中庸な黄金色。粘性は低め。
こちらもイタリアらしい華やかで溌剌とした果実の香りが特徴的。砂糖漬けの赤リンゴやハチミツ、バター、ハーブ、白い花の香り。ややミネラル感がある。
こちらも溌剌とした酸味が特徴的だが特段強すぎるわけでは無く、滑らか。
こちらもシャルドネとの事だかちょっと信じられない華やかさ。ブルゴーニュのボリューミーで官能的な風味ではないが、リッチで溌剌としている。


さすがにどれも素晴らしい品質です。
普及銘柄やこれらのフラッグシップ、ブルネッロに至るまで素晴らしい品質だと思います。普及銘柄は5000円くらいなので、是非ハレの日に楽しんでみてください。

ピュリニーを想わせるユドロ バイエの卓抜したシャルドネ

こんばんわ。

一時期に比べて大分グランヴァンを飲む頻度が少なくなりましたが、これはこれで適性かもしれませんね。
お金も掛かるし、舌も贅沢になってきますから。

本日はユドロ バイエのブルゴーニュ シャルドネです。
ユドロ バイエはシャンボールミュジニーに拠点を置く近年急激に評価を高めているドメーヌ。旗艦銘柄はボンヌマール、栽培は主にリュットレゾネで行われています。
もともとネゴシアンに大半を売却していましたが、1998年からドメーヌ元詰をしています。
そう考えると新しいドメーヌと言えるかもしれません。
前回頂いたパストゥグランが普及銘柄とは思えない品質でしたので今回の広域名称ワインも期待していたのですが、まさに期待通りの素晴らしい造りでした。


生産者: ユドロ バイエ
銘柄: ブルゴーニュ シャルドネ 2010

価格は2800円。
抜栓してすぐ開いた。
とても華やかでミネラルを感じる香り。ルーデュモンのブランはムルソー的であったが、こちらはピュリニーモンラッシェの白ワインを想起させる。
色調はやや緑がかったイエロー、粘性は高め。
華やかな西洋サンザシやカシューナッツ、石灰の香りを中心に、桃やレモンピールのやや柑橘系の果実味と杏仁豆腐、バニラの香り。
清涼感のある造りで、構成要素としてはピュリニーモンラッシェに非常に近く、要素の複雑さだけならプルミエクリュ並。香りはやや弱めで余韻も短いが、瞬間最大風速的な上品さはさすが。
酸味豊かでやや後味に苦味を残すものの、全体的な香りのイメージとはそんなに乖離していないし、何より2800円でピュリニーモンラッシェ的な香りを楽しめるのなら十分にお得だ。


期待していたのはムルソー的な濃厚な白だったのですが、いい意味で裏切られました。エレガントでより繊細な味わい。ピュリニーのエレガンスに通じる。
インポーター資料によるとシャンボール内のブルゴーニュ区画とプローションの区画を使用しています。
いわゆるニュイの白ですが、味わいはボーヌの銘醸ワインを思わせます。
価格見合いで非常にコストパフォーマンスに優れた白と言えるのではないでしょうか。

ポムロールのシンデレラワインを想起させるモンテスのカルメネール


こんばんわ。
このブログは本質的にはワインブログです。別段ラーメンかどうとかクダをまくブログでは断じてありません。

さて、今回のはモンテスのプレミアムラインのパープルエンジェルです。
モンテスはチリの中でも特筆すべき高い品質を持ち、フラッグシップは常にパーカーポイント90点以上をキープする優れたワイナリーです。
価格帯も1000円台のモンテスクラシック、2000円台のモンテスアルファ、土着品種を使ったパープルエンジェル(5000円台)、シラー主体のフォーリー(7000円台)、フラッグシップのボルドーブレンドであるアルファエム(9000円台)と幅が広く、どれも高品質なので、なかなかお得なのではないでしょうか。

今回はチリの代表品種、カルメネールを使ったパープルエンジェルです。ちなみにカルネメールはメルロやカベルネ以上に遅熟で、日照条件が
すこぶる良くないと失敗する品種です。(早熟で難しいピノとは逆ですね)


生産者: モンテス
銘柄: パープルエンジェル 2007

品種: カルメネール 92%、プティヴェルト 8%
パーカーポイント94点、価格はだいたい6000円くらい。
ラベルがとっても優美。
カルネメールはチリの代表品種だが、やはりボルドーに近い芳香が目立つ。生産者の方向性だろうか。
黒に近い紫の色調、粘性は非常に高い。昨日のドンメルチョーと比較して、よりインキーで重々しい印象。あくまで新世界的な濃厚な造りではあるものの、甘やかな果実味やや抑え気味。タバコや強くローストした西洋杉、ミント、そして完熟した果皮の厚いプラムやブルーベリーの果実味を感じられる。鉛筆の芯、芍薬も。甘草も感じる。ややスパイシー。
かなりしっかりしたタンニンがあり、収斂性は高いが、つさやや強めの酸味と合間ってよくバランスが取れていると思う。なかなかスキの無いワインだな。
ちょっとポムロールのワインに似ているかもしれない。

全くボルドー系国際品種に負けない品種でしたね。
いや、マルベックとかカルメネールはそもそも結構好きだったのですが、ポテンシャルがやたらと高い。
ブラインドで飲んだら意外とポムロールかチリかで悩んじゃうかもしれない。
ドンメルチョーよりややインキーですが、十分甘やかで濃厚な美味しいワインでした。正直5000円台の品質では無いなぁ。
これポムロールだったら倍はするよ。

野郎ラーメン(ヤロウラーメン:川崎)

今日は豚野郎ラーメンです。
「豚野郎のお客様~!」
「はい!豚野郎です!僕豚野郎です!ブヒィィィ!」
「泥でも食ってろこの豚野郎!」

別に店員が可愛い女の子だったわけでもなく、ロマンスもこれっぽっちもなく、モグモグと豚野郎御用達ラーメンを家畜が如く食ってきました。

エレガント!エレガント忘れてるよ!

今日の晩飯は辛味噌豚野郎ラーメンでした。


みてください!この脂身たっぷりのチャーシュー。まさに豚!豚野郎!
そして辛味スパイスと炒めた鶏そぼろがこんもり、内側には炒め野菜がてんこ盛り。
これで普通盛りです。
いわゆる二郎インスパイア的なラーメン。



いや、しかし...








汚え...




まさに豚の餌の如き様相を呈しています。

焼豚はしっかりとアニス(八角)が効いていてなかなか本格的。
スープは豚骨ベースの味噌。
ただ正直、この手のラーメンにありがちな、脂の強烈な旨味が舌を容赦なく麻痺させてきて、他の味噌や野菜の甘みを全て飲み込んでしまっている感が...。
麺は硬め。
やや縮れていてスープにはうまく絡んでいたと思います。

ちなみにカウンターには刻んだニンニク(摩り下ろしではありません)。
そして謎の「パンチ汁」。
パンチ汁はベースは醤油ですかね。
辛味噌には合いませんでした。っていうか、相当かけないと味わかんねえ。あとかけすぎると多分相当しょっぱくなる。


ボリュームがあってインパクトのある味(というか脂味)で、好きな人にはハマりそうですね。


俺?
好きにきまってんだろ!
脂が嫌いなデブなんていねえんだよ!

Les Jardins(レ ジャルダン: 二子玉川)

今日はわざわざ二子玉川までランチしに行ってきました。
本当は学芸大学の近くにあるボンシュマンに行きたかったのですが、満席だったのでこちらに。

注文したのは、前菜、メイン、デザートのプリフィクスのコース。
値段は3200円。量とパン食べ放題なのを考えると、まずまず妥当な価格でしょうか。

■前菜: パテ ド カンパーニュ

フレンチを食べにいって前菜にパテがあると大体これを選びます。
割とぎゅむぎゅむした食感、臭みはあんまりないので、内蔵系はあんまり入っていないのかも。粗挽き胡椒が散らしてあるからかな。
マスタード含め全体的に酸味が強めの添え物が濃ゆいパテとバランスが取れていると思います。

■メイン: 牛フィレ肉のポワレ ポルトワインソース


外側はパリパリで内側はしっとりレア。やや焦げ目は気になったけれども、いい焼き加減。
ポルトワインソースはかなり甘め。肉汁と野菜の出汁と合わさって複雑な味でした。ハチミツの様な濃厚なソース。ジャックダニエルソースに近いかも。
牛肉の個性的な味わいと合ってましたよ。


■デザート: パインのムースとヨーグルトのシャーベット

パインのムースが地雷でした。
なにこれあんまり美味くねえ。


デザートはともかく料理とパンは美味しかったです。頻繁に行ける価格じゃないですが、機会があったらまた行きたいな。帆立のラタトゥイユが美味そうだった、次はそれにしよう。

シャルロパン、ブルゴーニュブラン2009

こんにちは。
こちらはシャルロパンのブルゴーニュブランです。
ブルゴーニュでたまに見かけるアンリジャイエの弟子のうちの一人で、リュットレゾネを実践する割と人気のある生産者です。
今回は彼のブルゴーニュブランを頂きます。リーズナブルなラインですが、ボーヌの村名ワインに匹敵する十分すぎるほど素晴らしい造りでした。

生産者: フィリップ シャルロパン パリゾ
銘柄: ブルゴーニュブラン 2009

ACブルゴーニュ。約3000円
色調は淡いレモンイエロー、粘性は低い。
ピュリニーモンラッシェのスタイルに近い。白い花の香りとミネラルが際立つ造り。それを追う様にパイナップルや洋梨の果実香と、バニラ、バターやヘーゼルナッツの風味、蜂蜜の香り。
ボディに厚みがある。ヨーグルトなど。
酸は柔らかで穏やか。樽香の厚みとバランスが取れている。
ブルゴーニュブランとしてはボーヌの村名格と近い香り。酸味も心地よく、素姓の良さが伺える。


シャルロパンはジュヴレシャンベルタンの村名のみ飲んだことがありますが、そちらもかなり力強い酒質でかなり印象に残る造りでした。
さすがです。
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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