ポンソ、特級格付けの誘惑。そしてコルトンの本気。



こんにちわ。
引き続きいつものブルゴーニュ行きます。
本日はドメーヌポンソのグリヨットシャンベルタン、シャペルシャンベルタン、ボノーデュマルトレイのコルトン、ドメーヌ デュジャックのモレ サン ドニ ブランの4種です。
グリオット、シャペルは栽培面積が致命的に少なく(グリヨットは約270m四方)お金を出してもそもそも手に入れられる事がレアなので、飲む機会が無いのですが、ラッキーな事にちょっと飲めました。
逆にコルトンはブルゴーニュのグランクリュの中では比較的大きな栽培面積を持つクリュ(約1100m四方)。しかしながらコルトンシャルルマーニュの優良生産者のコルトンはちょっとだけ珍しいです。
最後にデュジャック。村名格ですが、モレのブランってことであまり有名ではありません。しかしながらモン リュイザンなどの著名な白の一級畑を保有している事を考えると決して無視できるアペラシオンではないかと思っています。


生産者: ドメーヌ デュジャック
銘柄: モレ サン ドニ ブラン 2007
品種: シャルドネ

色合いは明るいレモンイエロー、粘性は高い。
お菓子みたいな可愛らしい酸味とクリスピーな甘みのある香りが特徴的。洋梨やパイナップルのフレッシュな香りとともに、ハチミツ、塩味の強いナッツ、フレッシュハーブ、西洋サンザシの香り。
ミネラル感はあまりない。徐々に白檀の香りやムスクの香りも。スッキリとしていて酸味も強く、まろやかなボーヌの白とは一線を画する。
マンゴーケーキの様な甘やかな香りとビシッと引き締まった酸味がたまらない。


生産者: ボノー デュ マルトレイ
銘柄: コルトン グランクリュ 2007

明るい透明度の高いルビー、粘性は中庸。
香水の香りがあるわけではなく、比較的静かなピノノワール。
まさにサヴィニーやショレイの延長上...つまりヴォルネイ的なワイン。
静かな旨味が凝縮したラズベリーやレッドカラント、やや果皮の厚い黒めのベリーもある。華やかなスミレ、薔薇のアロマオイル、土っぽさ、や動物的ななめし革や鉄釘のような香りがメイン。塩っぽいナッツ、ゴム、アニス、トーストの様な香りも。
タンニン、酸は非常に優しく穏やか。やはりボーヌの赤といった風情でとても優しくエレガント。薄旨系のベターな造りと言える。
確かにグランクリュレベルのシルキーな質感。
驚く様な香味があるわけでもないし、途方もなく複雑では無いにせよ、驚異的なバランスでグランクリュの風格を感じる一本。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: シャペル シャンベルタン 2009

シャペルの方がより果皮の厚いダークチェリーやブルーベリーの落ち着いた味わい。ただし、比較対象がグリヨットであるからかも。
だがしかしこちらも十二分に華やかで、ローストナッツやワッフル、そしてより果皮の厚いダークチェリーやブルーベリーなどの深みのある果実味が特徴的となる。もちろん、基本構成は同じで薔薇やスミレの凝縮したアロマオイル、梅や桜、やや控えめになめし革のニュアンス。ローズヒップティーのニュアンスが後を追う。
グリヨットと比較するとややタンニンと酸味が多く感じるものの十二分にシルキーできらめく様な華やかさがある、素晴らしいシャペルシャンベルタン。
時間が経っても姿は変えず華やかな印象。こちらもスーボワが現れてくる。素晴らしい。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: グリヨット シャンベルタン 2009

こちらの方がやや甘やかで華やかな感じがする。どちらも香水の様な香り。イチゴ、アセロラ、ラズベリーの非常に凝縮した果実味が特徴的。さながらヴォギュエのヴォルネイサントノディミリューに近い。濃縮した薔薇やスミレのアロマオイルが特徴的。健康的な華やかさ。徐々になめし革や鉄釘、ローズヒップティー、シナモン、ナツメグ、キャラメリゼしたドーナッツやロースト香の様なニュアンスも。果実味と華やかさがとにかく突出している。
酸味もタンニンも柔らかく、しなやかで非常にシルキー。驚くくらいの華やかさ。
シャペルと比較すると、時間がたった時に見せる顔も異なる。より甘やかで凝縮感があり大地香も現れてくる。


いやあ、ポンソのグリヨットは本当に素晴らしい。
シャペルもそうなんだけど、とてつもなく華やかで甘露で麻薬の様なグランクリュだ。
華やかながら、ある種の厳格さを持つシャンベルタンや、森の様な静けさのシャンボールとは異なって、ひたすら華美で豪奢。ともすれば派手と言えなくもないが、要素の深さや凝縮感を伴ってとんでもなく快楽的なワインに感じる。
そしてコルトンはその逆を行く様な素朴なグランクリュだが、素朴な中にあるフィネスはやはりグランクリュならではだ。一般的なピノノワールには絶対に現れてこない要素の複雑さがある。

ブルネッロも素晴らしいが、たかだか20km程度の距離でここまでの違いを感じるブルゴーニュは別格だな。どれも違くて、どれもすごい。
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ブルネッロ ディ モンタルチーノ、5種それぞれの個性。


こんにちは。
今日は近場のエノテカさんでブルネッロ ディ モンタルチーノのテイスティングイベントをやっていたので参加してきました。
今ひとつイタリアは自発的に飲むことが無いので、こういった機会に大まかな味わいを試せるのは非常に貴重な機会です。
しかし、美味い。ローグレードからイタリアのワインは美味しいですが、こういったハイクラスのワインも極上ってのが、懐の深さを感じますね。


生産者: ポッジョ ディ ソット
銘柄: ロッソ ディ モンタルチーノ 2007

ブルネッロより薄い、透明度の高いルビー、粘性は低め。
同じ生産者という事でソットのブルネッロと同様の骨格を持っているのだが、ちょっと軽め。
麦のロースト香、ドライプルーン、ドライイチジクなどのドライフルーツ。スミレなどの華やかな香り、野生的な土っぽさ、毛皮やなめし革のニュアンス。クローヴやローズヒップティー、熟成ボルドーのローストした樽の香りも感じられる。
こちらは全体的で軽やかでフレッシュ。よりピノノワールに近いが、ドライフルーツの甘みとややジワリとくるタンニンがサンジョベーゼグロッソの個性を表している。タンニンや酸はブルネッロと大きく変わることは無い。


生産者: ポッジョ ディ ソット
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2005

透明度の高い、やや濃いめのルビー、粘性は低め。
干しぶどう、ドライプラム、梅柴の果実味が強い。ややシェリーっぽい塩味を感じる造り。チョコレートの樽香、スミレの華やかな香り、毛皮の動物っぽさも、マホガニーなどの要素が次々と現れてくる。やや粗めのタンニンが特徴的ではあるが、それがブルネッロの特徴だろうか。しかしながらイタリア的な心地よい酸味がしっかりあり、決してタンニンがすべてを邪魔するわけではなく、良さは十分に表現できていると思う。
軽やかだが深みのあるエレガントなピノノワールタイプのブルネッロ ディ モンタルチーノ。


生産者: フレスコバルディ
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2003

色調は濃いガーネット、粘性も高い。アマローネに近い濃さ、強靭な造り。
やや熟成香がありつつ、強烈な甘みを感じさせる造り。干した葡萄の果実味の厚さは特筆もの。
ドライプルーン、リキュール漬けのカシスの甘みのある果実味。腐葉土、タバコのニュアンス。甘草エキス、燻製ベーコン、紅茶、
ビターカカオの香り。
ややタニックだが、他のヴィンテージより若干古いのもあり基本的には酸味も併せて落ち着いている。熟成感はピノノワールに似ている。


生産者: カスティリオン デル ボスコ
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ カンポ デル ドラゴ 2005

色調は透明度が低いやや深めのガーネット。粘性は高い。
こちらもアマローネに近いが、やや優しい味わい。
よりチョコレートの樽香が強く、レーズン、ドライプルーンの香りが中心。徐々に華やかなスミレやタバコ、シシトウ、ややスパイシーで黒胡椒、生肉、クローブなど。
タンニン、酸はかなり強めだが、相応の甘やかさでカバーされてる感じ。なかなかいい。とにかくドライフルーツの心地よい香り。


生産者 ガヤ(ピエヴェ サンタ レスティトゥータ)
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2006

赤みの強い明るい透明度の高いルビー。粘性は中庸。
流石に最も完成度の高いブルネッロ。オイリーで甘みがありドライプラムやドライストロベリーの糖度が凝縮したニュアンス。スミレやバニラ、チョコレート、紅茶、パストラミハム、華やかで動物的。そして果実味が素晴らしい。トーストの様な香りも。
ともすればボルドーの様な女王が如き高貴さのある造り。蕩ける様な甘み、そして強い甘みに負けないその他の要素の主張。高レベルでいて濃厚な中での絶妙なバランス感。
果皮のタンニンの抽出がやや強い様な気がするけどその分、干したぶどうの甘み、旨味が凄く良く出ていて濃いだけでは決して語り尽くせない。
最高品質なブルネッロ ディ モンタルチーノ。


ここで特徴的なのはブルネッロ全てに共通して言えるのがアマローネにも通じる非常に凝縮度の高いドライフルーツのニュアンスが感じられる事でしょうか。
それを分厚く仕上げるか、エレガントに他の要素とバランスを取るかは、どうやら生産者ごとにスタイルがある様ですが、どれもが華々しくてキャッチーな造りです。
特にソットを除くブルネッロはややもって濃厚な仕上げ。それでもフィネスを強く感じます。決してパワーだけではない。
特にガヤは、バルバレスコの素晴らしさが記憶に新しいですが、ブルネッロでもその素晴らしさを遺憾なく発揮している。
個人的にはベストブルネッロはガヤ。
新たな世界が開ける素晴らしいブルネッロたちでした。
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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