無名ながら超高品質。ヴォーヌロマネとニュイサンジョルジュのプルミエ。


こんばんわ。
今日はちょっと無名の生産者のプルミエクリュをご紹介します。
今更ブルゴーニュて語ることもさほどないのだけども、アペラシオンの個性を生産者を変えた状態で見切るのはなかなか難しいです。
流石にセシル トランブレーはプティエシェゾーの様なニュアンスはあったと思います。


生産者: セシル トランブレー
銘柄: ヴォーヌロマネ プルミエクリュ レ ルージュ ドゥ ドスュ 2008

ものすごい華やかて繊細な香り。
リジェベレールタイプの華麗でエギゾチックな質感。
色調はやや浮遊物がある赤みの強いルビー、粘性は低い。
中華料理に見られるオリエンタルスパイス、五香粉と、東洋のお香が複雑に絡み合う。むせ返る様なゼラニウム、薔薇のオイルの香りや、凝縮感の強いレッドカラント、フランボワーズの赤い果実の香りが構成要素の中心となる。
ドライフラワー、クローヴ、買ったばかりの皮のベルト、ナツメグが複雑に香る。キャラメルやパンの香りも。
溌剌とした心地良い舌触り。タンニンも柔らかく、酸味も溌剌としているもののキツくない。濃くはなくどちらかといえば古典的なブルゴーニュのテクスチャ。
とてもレベルの高い生産者。


生産者: ルシアン ボワイヨ
銘柄: ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ レ プリュリエ 2009

ファーストノートはトマトジュースの様な青いニュアンスを感じる。色調はやや濃いめの色調で粘性は中庸。透明度は高く清澄されている。
ドライトマト、ダークチェリーの果実味、
野性的な野ばら、スミレ、パチュリー、腐葉土の香りを中心に、煙草、パストラミハム、毛皮の野性的でスパイシーなニュアンス。ローズヒップティー、ナツメグの華やかな香り。焦げた木材のニュアンスも。
酸味、タンニンは穏やかで柔らかい。旨味のある華やかな香りを内包した素晴らしい味わい。わずかに苦味を感じる。
ニュイサンジョルジュにしてはややエレガントな造りか。


生産者: メオカミュゼ
銘柄: フィサン 2010

メオカミュゼでもかなり地味なアペラシオン。
色調は濃いめのルビー、粘性は高い。清澄はしっかりしている。
タイプとしてはニュイサンジョルジュに近しい形だろうか。しかしながら野菜っぽさはなくて、力強い花の香りと強固な酒質がある。
ダークチェリー、ミルティーユの黒い果実味と薔薇とゼラニウムの華やかな香りがメイン。やや要素が薄く感じるが、それでもメオカミュゼのスタイルはしっかりと保たれている。やや革っぽさはあるが目立つ程野性的では無くローズウッド、やや八角や燻製っぽさも。
こちらも酸味は穏やかでシルキー。ややタンニンはあるかもしれないが、十二分に楽しめる味わい。


ここで特筆すべきなのは当然美味いニュイサンやヴォーヌロマネのプルミエクリュじゃなくてフィサンですね。
ジュヴレの隣村でプルミエは包するものの凄まじく地味なアペラシオンなんだけど、さすが、メオカミュゼにかかれば素晴らしいワインになりますね。
マルサネもそうなんだけど、ややテクスチャに薄さは感じるものの非常にグレートなピノノワールといった印象。
これで5000円程度で手に入るんだから本当に凄い。
非常にお得感のある村名ワイン。
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偏屈さは誠実さの証明か。ルネロスタンのコートロティ。

こんばんわ
さて、ローヌです。
ローヌといえばシラー、シラーといえばローヌ北部、ローヌ北部といえばコートロティとエルミタージュ、です。
ローヌは作り手によって大きく個性が変わるアペラシオンであります。
スパイシーでバランス感のあるエレガントなシラーから、濃厚でロバートパーカーが高得点を与えるようなシラーまで千差万別です。
僕的には全然前者。濃厚なシラーはどうにも個性が殺されているようであまり好みではありません。
さて、今回は前者。堅物ルネロスタンのコートロティです。
ここのロティは、ホントべらぼうに美味しくて、それこそ単一畑のランドンヌ、コートブロンドはローヌの素晴らしさを端的に表した卓抜した造りだと思います。
今回はそのルネロスタンのスタンダードキュヴェ。びっくりするほど旨いので是非お試しいただきたい。


生産者: ルネロスタン
銘柄: コートロティ キュヴェ クラシック 2007

中心部が黒を帯びた深いガーネット。粘度は非常に高い。
素晴らしい凝縮度、まさに感動的。素晴らしいシラーに由縁する強烈な黒胡椒やオリエンタルなスパイス、鉄釘、黒オリーブを主軸として、プルーンやカシスの凝縮した果実味がある。ドライローズの華やかなニュアンスも。ややチョコっぽさも。 口当たりはアタッキーながらタンニンや酸味は薄く、やや熟成した柔らかな口当たり。...しかしこの薔薇とスパイスの香りは何にも変え難い官能的なワイン。本当にエクセレント。 ランドンヌもコートブロンドも凄いが、単一畑ではないキュヴェクラシックもなかなかのもの。


いや、また飲みたいなぁ。

コンチャイトロのフラッグシップ、ドン メルチョー2006

こんばんわ。
もうふた月もブログをやっているのに、チリは一度も取り上げた事がありませんでした。あれれおかしいな。
ちなみに、ここ最近でもたまに飲んではいるのですが、酒としてサッと飲んでしまうので、テイスティングまでしてないケースが多いです。
タマヤエステイツのカベルネやディ マルティノ レゼルブのシャルドネとかね...安くて美味いとガブ飲みしちゃって良くないですなぁ。

で、今日の晩酌は弟から貰ったコンチャ イ トロのフラッグシップ、ドンメルチョー。カッシェル デル ディアブロとかサンライズとか販売してる、チリのグランメゾンです。


生産者: コンチャ イ トロ
銘柄: ドン メルチョー カベルネソーヴィニヨン 2006

コンチャ イ トロのフラッグシップワイン、ドン メルチョー。
....とてつもなく美味い。正直あまり期待していなかったのだが、なかなかにボルドー的でありつつ、チリっぽい甘やかさもあって品質が極めて高い。そう、オーパスワンに近いニュアンス。
クレーム ド カシスや熟したブラックベリー、プラムの黒系果実のジャミーで濃厚な甘やかさ、西洋杉や焼き栗、バニラ、ロースト香などの樽香を中心に、甘草、ピーマンやミントの余韻。
チリとしては卓抜したエレガントさ。豊満でパワフルながらボルドーが持つフィネスを感じられる。
バランスでいうと果実味が強いがこれはこれで個性として非常に優れていると思う。
タンニンも新世界の割には穏やかで酸も柔らかい。ここらへんの舌触りもボルドー的で、新世界を残すのは黒い果実の甘やかさか。
同じく同価格帯でチリのフラッグシップであるアルマヴィーヴァやモンテスアルファMと比べても非常によく出来たカベルネソーヴィニヨン。すごい。



チリは基本的に美味しいワインは多いのですが、タニックで甘やか、濃くて樽がガッツリ効いているものばかりで、基本的に想像の域を出るものはあまり多くないです。
それに比べてドンメルチョーは極めてボルドー的。お国柄のジャミーな果実味に加えて複雑さ、上品さをも内包している、卓抜した品質だと思います。
ボルドーの良さと新世界の良さを見事に併せ持った素晴らしいワインだと思います。
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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