ボンヌマール3種類垂直+ヴォギュエのボンヌマール2000




こんばんわ。
今回はボンヌマールの3種垂直テイスティングです。生産者はドメーヌ ド ラ ヴージュレ。
大手ボワセの資本下にあるドメーヌでヒュージョンソンなどの評論家の評価も高い生産者です。
栽培はビオディナミ、新樽比率は65%。ポートフォリオはコート ド ボーヌに特級2種類、ニュイにも特級2種類、あとは一級、村名、広域名称といったスタンダードなラインナップ、
2004年から醸造担当者が変わっています。

生産者: ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2004

約17000円、パーカーポイントは91~93点
やや濁りのある淡いルビー、エッジはややオレンジ。粘性はやや高め。
凝縮感のある濃い果実味が特徴的。
熟成香もあるが、未だ赤い花と凝縮感のある赤い果実が支配的。
なめし革、果皮の厚いフランボワーズ、クランベリーの果実味、ファンデーションや薔薇の華やかな香りを中心に、オリーブ、茎やパチュリー、ローズヒップ、ナツメグ、焼き栗の様な香りも。
凝縮感がやたらと高いがシャンボール的な大地を想わせる造りがはっきりと感じ取れる。
果実味を噛む様な酸味と果皮と樽の苦味、穏やかなタンニンが心地よく、抜ける様な官能的な味わい。果実の凝縮感と苦味は特段不自然には感じない。


生産者: ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2006

約25000円。パーカーポイントは不明。
浮遊物はあるものの透明度の高い濃いルビー、粘性は低め。
こちらも凝縮した赤い果実の香りが特徴的だか、官能的な2004と比べるとやや甘やかな造り。
パワーは2004に比べるとやや弱いか。フランボワーズ、果皮の厚いダークチェリーの様な果実味。凝縮感は依然高く、香水の様な香りも主張してくる。芳香性に散漫さは見られるものの、なめし革、薔薇、赤い花の華やかさが中心となる。ローズヒップティー、松の木、ナツメグ、炭焼きっぽさなど複雑さはきっちりとあり、さすがグランクリュと言わざるを得ない。
タンニン、酸味も穏やかだが、樽の苦味が04よりやや目立つ。抽出か、はたまたは香りとのバランスの問題か。2006年は2007年、2004年と比べると凡庸に思える出来。


生産者: ドメーヌ ド ラ ヴージュレ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2007

価格は約25000円、パーカーポイントは86点
済んだ濃いルビー、粘性は高い。
甘やかな樽の香りと凝縮した赤い果実味がある。
キャラメルやトーストの香りから、徐々に果皮の厚いダークチェリーやミルティーユの香りが力強く溢れ出す。充実した凝縮度。比較的軽やかな2004とは大きく違うが、地に足がついた強靭さ。
ビーフジャーキーやパストラミハムなどの動物的な香りや落ち着いたパチュリーや茎などの大地香、ゼラニウム、薔薇の華やかさな香り。
しかしえらく重厚…、わずかにクローヴやナツメグのスパイス香、ローズウッドも。
シャンボールミュジニーとしては、非常に力強いがこれこそまさにボンヌマール!
ややタニックで苦味も感じるが樽の甘やかさがとてもいい感じ。熟成したらさぞかし美味いだろう。


一通りテイスティングしてみた感覚値としては2004>2007>2006。
醸造責任者が変わったことによって、ひょっとして新樽比率が変わったのだろうか、2006年は異常な苦味を感じた。
それに対して2004、2007の品質は圧倒的で、特にやや熟成を経た2004のパワフルさと優美さのバランス、複雑さは特筆すべき品質。
作柄的には2004の方が悪い筈だが、全くそうは感じなかった。やっぱり生産者に勝る差異はないようだ。
ヴィンテージは長期で熟成させる前提でないと、あまり当てにならんみたいだね。



■追記
折角なんで極上のボンヌマールも一緒にしておこう。

生産者: コント ジョルジュ ド ヴォギュエ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2000

価格は約47250円 、パーカーポイントは91点
前回飲んだ2007はやはり若すぎたのか、まさに花開いた2000は妖艶でしなやかで圧倒的なパフォーマンス。本当にすごい。今まで飲んだブルゴーニュでは最高。
色はほんの少しエッジが橙がかっているものの明るいルビーカラー。粘度は低め。
まず凄まじく香る。 チェリーやプラム、クランベリーの華やかな芳香、リジェベレールの様に華美ではないもののひたすら妖艶に香る。クローヴやアニスのスパイス香、腐葉土、煙草、藁、なめし皮の香りが複雑味を与える。
とにかく香りの要素の構築が完璧で様々な香りが渾然一体となって立ち上ってくる。
口に含むと香りの強さと色からは考えられない位酸もタンニンも感じられず滑らかで、今まさに熟成の頂点に到った感がある 。
ほの苦味が また良い。素晴らしい作り。圧倒的な規模感。こいつはやられた。
しかし時間が経つと陰鬱でミステリアスなイメージから、牙を向いたかの様に生肉やスモークが香り、男性的な面が現れ出す。不思議なワインだな...


毎度の事ながらヴォギュエのシャンボールミュジニーの再現度は特に卓抜していると思います。むしろヴォギュエのスタイルこそがシャンボールのアイコンであるといっても過言では無いかもしれません。
ボンヌマールも素晴らしかったです。
高いですが、当たれば間違いなく世界観が変わる様な体験をする事ができる一本です。
ヴォギュエは飲み頃が難しい事で有名ですが、開いている時の芳香は本当にすごい...
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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