ルーロのフラッグシップ、ムルソー ペリエール。

こんにちわ。
最後はルーロの実質特級クラスの一級畑、ムルソー ペリエールです。
ブルゴーニュには、たまにそういった畑があったりしますよね。ジュヴレシャンベルタンにはクロ サン ジャックが、シャンボールミュジニーにはレ ザムルーズ、ヴォーヌロマネにはクロ パラントゥ、ニュイ サン ジョルジュにはヴォークランとレ サンジョルジュがあります。
同じ様に、ムルソーにはペリエールがあります。(他にもジュヴヌヴィエールとかグトードールとかシャルムとかありますが...)。こいつも値段はグランクリュ並なのでなかなか飲めません。

生産者はルーロ。ムルソーにはコント ラフォン、コシュデュリという二大巨頭が居ますが、それに次ぐ評価を得ています。新樽比率は大体25%くらい。
ムルソー一級畑を中心に畑名入り村名格ワインも生産しています。
ちなみに僕が飲んだ村名テソン プレジールはかなり美味しかったです。

今回はそのルーロのフラッグシップであるペリエールです。

生産者: ルーロ
銘柄: ムルソー プルミエクリュ ペリエール 2009

約21000円、パーカーポイントは96点。
色調は明るいレモンイエロー。
すごいシャンピニオンと腐葉土の香味。さすが...とにかく分厚く強烈、シャブリ グランクリュが前座にしか思えない。ミネラルも以外と強め。極めてオイリーでバターリーだが、徐々に洋梨、桃の果実味が出てくる。花の蜜やフレッシュハーブ、バニラや杏仁豆腐の甘みも。
引き締まった旨味と酸味。だしの様な濃厚さ。柔らかだが甘みがある。最高。素晴らしい豊満さがあるペリエール。


いやもう、本当に圧巻です。
このクラスのムルソーを飲むと本当にため息しか出ない。
造りとしてはラフォンのクロ ド ラ バールと似ていますが、より隙のない緻密で複雑な構成となっています。
いや、すげーわ、これ。
この生産者のワインは高いけど、やっぱり価値はあるなあ。

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ミネラルと果実味の融合。ドーヴィサ、ラヴノーのシャブリ。


こんにちは。
ブルゴーニュ好きにも関わらず、シャブリは経験値が低いワインのうちの一つです。
特級はヴォーデジール、一級はヴァイヨンとフルショーム、あとは地域名をいくつか、というのが関の山です。

今回は弱点克服も含めて、シャブリにおける最高の生産者、フランソワ ラヴノーとヴァンサン ドーヴィサのグランクリュ、プルミエクリュを頂きました。
区画と地域名のニュアンスを意図的に変えているのか、その違いは非常にわかりやすく理解しやすいものでした。

では、生産者の紹介です。
ヴァンサン ドーヴィサはシャブリのトップドメーヌ。シャブリとしては実に長命なワインを造り、シャブリにしては珍しくタンクで発酵、熟成は樽を使用しています。グランクリュ、プルミエクリュのシャルドネの樹齢は45年、ビオディナミで栽培しています。新樽比率は低く約2割程度。
ポートフォリオはグランクリュからプティシャブリまでシャブリ内に複数の畑を所有しています。

フランソワラヴノーはドーヴィサと双璧を成すシャブリのトップドメーヌ。
ドーヴィサとは親類関係にあります。
収穫は手積み。発酵、熟成は旧樽中心の無濾過。ポートフォリオはシャブリを中心にグランクリュ、プルミエクリュ、広域名中心です。
今回はラヴノーのグランクリュ レ クロとプルミエクリュ ラ フォレ、ドーヴィサのグランクリュ レ クロを頂きました。


生産者: フランソワ ラヴノー
銘柄: シャブリ プルミエクリュ ラ フォレ 2009

約12000円、パーカーポイントは92点。
色調はいずれも透明度の高い、淡いレモンイエロー、粘性はやや高め。
火打石の様なミネラル感はシャブリらしくやはり強いが、グランクリュの鮮烈さと比較するとインパクトは弱いか。
その代わりフレッシュなグレープ、ともすればマスカットにも近いとろける様な瑞々しい果実味が主張する。
またライム、りんごの果実味や白胡椒、バニラ、フレッシュハーブの香りがある。とにかくフレッシュだが、地域名ほどドライではなく、特級ほと厚みがあるわけではない、絶妙に中間を行くバランスの良い味わい。
酸味は果実本来の酸味程度で、比較的マイルド。優しくキャッチーな素晴らしいシャルドネ。いや、グレープだわぁ。


生産者: フランソワ ラヴノー
銘柄: シャブリ グランクリュ レ クロ 2009

約21000円、パーカーポイントは95点。
色調はいずれも透明度高い淡いレモンイエロー。粘性は高い。
一級格と比べて溌剌とした果実味は丸みを帯び、より灯油やオイリーなニュアンスが前に出ている。
西洋サンザシ、花の蜜、洋梨、マンゴーの甘やかな果実や花の香りを中心として、きりりとした中にバターやナッツの樽香があり、濃厚でとろりとした印象。ヨーグルトも。
よりムルソーなどのタイプに近い形だが、ミネラル分が半端なく主張している。
こちらも果実味程度の酸味。余韻は長い。この灯油っぽい厚みはすごいな、俺の知ってるシャブリと違うわ。


生産者: ヴァンサン ドーヴィサ
銘柄: シャブリ グランクリュ レ クロ 2010

約9000円、2009年のパーカーポイントは96点です。
色調はいずれも透明度高い淡いレモンイエロー。粘性は低い。
膜を張るような分厚い灯油、オイルっぽさと、火打石の様な強烈なミネラル。
ラヴノーはより果実味に寄った造りだったが、ドーヴィサはよりミネラル、灯油っぽさ、特異性を押し出している形。リースリングに近い。
官能的なボディを感じさせる厚み。
桃やカリンなどの柑橘系の果実味や、白い花、花の蜜、フレッシュハーブの清涼感が突出している。シナモンやヘーゼルナッツも。
アタックは柔らかで、舌先を通る滑らかな酸味が素晴らしい。余韻は長く、瑞々しいグレープ、トマト、ハチミツ、オイルの余韻が残る。
途轍もなく素晴らしいんだが、何故価格がラヴノーの半分以下なのだろうか...不思議。


特級になるとシャブリに見られる柑橘系のシャープなニュアンスはほぼ見られなくなり、コートドボーヌの白の様な厚みや豊満さを見せる様になりますね。
普通のシャブリとは全く別物として考えていいと思います。樽使いの部分もあるとは思いますが、シャープなシャブリの延長上として考えるとちょっと違うかもしれませんね。
シャブリの凡庸さを跳ね飛ばす卓抜した、素晴らしいグランクリュ、プルミエクリュでした。



ロベールグロフィエ、官能的なアムルーズ、ボンヌマール。


こんにちは。
今日はグロフィエのボンヌマールとアムルーズを頂きました。

ロベールグロフィエはシャンボールミュジニーにおける、ヴォギュエ、ルーミエ、ミュニエと並ぶ最高の生産者の内の一人で、プルミエクリュ レ ザムルーズの最大所有者でもあります。
そしてリリースしてすぐに売り切れる事から極めて入手しにくいドメーヌとしても有名です。ノンフィルトレ、有機農法。ポートフォリオは旗艦銘柄の一級アムルーズ、特級ボンヌマール、特級シャンベルタン クロ ド ベーズを中心にジュヴレシャンベルタンとシャンボールミュジニーに畑を持ちます。

今回はその旗艦銘柄2種をテイスティング。いずれも卓抜した高品質なシャンボールでした。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボールミュジニー プルミエクリュ レ ザムルーズ 2010

約24000円、2009年のパーカーポイントは93点。
なんて色っぽいワイン。香りの大きなアタックや口当たりの強さは全くなくて、軽やかでしなやか。
透明度の高い濃いルビー、粘性は高い。
水分を帯びた瑞々しい薔薇やスミレ、果皮の厚いダークチェリー、紫スモモ、梅しばの香りを中心に、お香、ユーカリ、ハーブの清らかな香りとクローヴ、シナモンのスパイス、トーストの香り。
オレンジの香りも。まだタニックでありながら、一口口に含むと花の香りが広がり、綺麗な酸味が心地よく広がる。苦味は無い。余韻は長い。
時間が立つとハニートーストの甘さとオリエンタルスパイス、鉄分、土の香りが一気に広がる。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2010

約23000円、2009年のパーカーポイントは95点。
アムルーズと比較すると、やや強固だが、意外な事に、基本的な骨子はあまり大きくは変わらない。
色調はより透明度が高い濃いルビー。粘性は低い。
より花と野生的な香りが全面に出てきている。ストロベリー、果皮の厚いダークチェリーの果実味、スミレや薔薇(ややスミレが強い?)の香水の様な優美な香り。動物的ななめし革。松の木、ユーカリ、クローヴ、シナモンなどのナチュラルなニュアンス。ビスケットの様なクリスピーな香り。
酸味はやや強めで果実味はキュッと引き締まった感じ。タンニンはアムルーズよりキツくなく甘やか、苦味も少なくキャッチー。全体的に甘露な印象。


グロフィエの旗艦銘柄は個人的に高嶺の花のイメージがあって、まず飲めた事に対して喜びがある。
そしてシャンボールの枠内でありながら、想定を遥かに超える、華やかさと強固さ。ともすれば、謎めいた静けさを持つヴォギュエに対してキャッチーな雰囲気。
これは凄く人気のあるのも頷ける造り。個人的にはヴォギュエの方が好みだが、シャンボール屈指の作り手というのは、非常に納得出来る。
機会があれば飲みに行きたいが、まぁ、難しいかな...



プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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