飲む努力は決して惜しんではいけない、グロフィエの一級サンティエ、ドミニクの一級シャンガン



こんばんわ。
またもやブルゴーニュ特集です。
エントリー数を見ていただければ分かるんですが、ぶっちゃけブルゴーニュばっかです。どうなってるんですかね。
今回はセラファンはヴィラージュの古木、グロフィエは一級サンティエ、ドミニクラフォンは一級シャンガンです。何れも有名な生産者です。

• セラファン ペール エ フィス
非常に高い新樽比率で知られる、ジュヴレシャンベルタンのドメーヌ。比率は70~100%と言われています。栽培は限りなく減農薬、無農薬の有機農法を取っており、収量を抑えている。除硬は70%行う。ノンフィルトレ、ノンコラージュ。発酵は35%と高い温度で行われます。
ポートフォリオは旗艦銘柄である特級シャルムシャンベルタンを筆頭にモレサンドニとジュヴレシャンベルタンにプルミエクリュ、ヴィラージュを保有しています。

• ロベール グロフィエ
シャンボールミュジニーにおける、ヴォギュエ、ルーミエ、ミュニエと並ぶ最高の生産者の内の一人で、プルミエクリュ レ ザムルーズの最大所有者でもあります。
そしてリリースしてすぐに売り切れる事から極めて入手しにくいドメーヌとしても有名です。ノンフィルトレ、有機農法。ポートフォリオは旗艦銘柄の一級アムルーズ、特級ボンヌマール、特級シャンベルタン クロ ド ベーズを中心にジュヴレシャンベルタンとシャンボールミュジニーのヴィラージュを所有。。

• ドミニク ラフォン
ムルソー、ひいては世界のシャルドネを牽引するトップオブトップドメーヌ、コント ラフォンの現頭首であるドミニクラフォンが自身の名を冠した新レーベル。ワイナートによると伝統のコントラフォンに出来ない趣味のワインを造る目的で立ち上げられたとのこと。ポートフォリオはヴォルネイ、ボーヌ、サンヴェラン、ピュリニー、ムルソーと節操なく6種類。

ではいってみましょう。


生産者: セラファン ペール エ フィス
銘柄: ジュヴレシャンベルタン ヴィエイユヴィーニュ 2002

約8000円。パーカーポイントは87~88点。
赤みの強い濃いルビー、粘性は高め。
クリスピーで熟成感が見られる。
ミネラル感があり、梅柴やドライイチジク、血液などの熟成香、ドライフラワーや腐葉土、生肉やベーコンなどの動物性の香りを中心として、樹脂やクローブやナツメグ、燻製香などが力強く芳香する。パワー感がきっちり残っているので、綺麗な形で熟成したと言えるだろう。
ジュヴレらしいパワフルなアタックで熟成した野生的な香りが強靭に香る。
タンニンは穏やかで酸味も心地よい程度。熟成ワインとしては十分に立派だろう。梅の綺麗な余韻が心地よい。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボールミュジニー プルミエクリュ レ サンティエ 2009

約13000円。パーカーポイントは92点。
凄まじい芳香、さすがと言わざるを得ないグロフィエのサンティエ。
やや淡い赤みの強いルビー、透明感は高い。
熟したフランボワーズ、果皮の厚いダークチェリーの果実味を中心として、華やかな薔薇やスミレ、トーストやワッフルの樽香。果皮の深みのあるニュアンスは残しつつ、完熟した赤い果実の様な甘やかさも包含する。蒸れた靴下、白胡椒の様なスパイス、シャンボールらしい若々しい茎、スイカズラのアロマオイル、シナモン、スターアニスなど。
構成要素が多く非常に複雑。
ボンヌマールに隣接する立地もあり果実味が非常に際立っており味わいとしてはキャッチー。ともすれば非常に甘くも感じる。
酸味は穏やかで滑らか、タンニンもほぼ無いに等しく、軽やかな作り。やや苦味のある後味も、ここでは不自然に感じない。
時間を置くと砂糖漬けのスミレやゼラニウムの強烈な甘みのある香りを放つ。終始花の香りを楽しませてくれる。心地よく染み込んでくる素晴らしいワイン。2010よりさすがに少し開いている。


生産者: ドミニク ラフォン
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ シャンガン 2009

約17000円。パーカーポイントは不明。
言わずと知れたコントラフォン現頭首が趣味で造る個人名ブランド。ちなみに僕はこの人のワインの為なら比較的どこにでも行けるくらいには好きです。
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。
ピュリニーの王道を行くような白い花の香りと強靭なミネラルが顕著に現れている。やや酸味が強いというか爽やかな造り。
パイナップルやカリンなど酸味があるフルーツの果実味を、カシューナッツや焦がしバターなどの分厚い樽香と、シャンピニオンを中心に、杏仁豆腐、フレッシュハーブやバニラが力強く芳香する。
ミネラル、酸味が際立っているからか、いわゆるラフォン節は感じられないものの構成や複雑さなどは流石の一言に尽きる。
口に含むと豊かな酸味と苦味、そしてパインなどの果実が開いてゆく。長い余韻。さすがだ。


セラファンは流石に強靭なボディでしたね。香りとしては熟成がかなり進んでいましたが、色調も若々しく酒質も強そうだったので、まだまだ熟成するかもしれません。

対してグロフィエの軽やかさ、香りの華やかさは好対照だろう。
明るく筋肉質で豊かな果実味を持つジュヴレに対して、イノセンスでキュートなシャンボールミュジニー。親しみやすさはモレサンドニ寄りのテロワールから来ているのかな。
アムルーズほど謎めいていないけれど、これはこれで凄く卓抜したワイン。ゾードワと近しい雰囲気。

そしてドミニクラフォン。
正直ムルソーの強烈なミネラルとシャンピニオンの香りをイメージしていただけに、ピュリニーのテロワールを自然に映し出した造りは予想外だった。
しかしながらピュリニーとしても、かなり高レベルな造りで(当たり前ですが。)やっぱり偉大な生産者だな...と再認識。
スタンダードにピュリニーのミネラルと花の香りを映し出しているのだが、それの芳香がすごい。力強さでいうとコントラフォンのクロ ド ラ バールにも匹敵するだろう。

いやはや極上です。
ラフォンにせよ、グロフィエにせよ、個人的には機会があれば、上手く予定を調整して行く努力をしてもいいレベル。あー最高だ。本当にすごい。



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so/ra/si/o(ソラシオ: 汐留)


こんばんわ。
今日は汐留に行っていたので、折角なんで、綺麗なレストランでランチを。
ロケーションはカレッタ汐留の46階。流石に絶景です。

■サラダ

多分黒ごまと醤油、ニンニクのドレッシング。ちょっとしょっぱかったのですが、フレンチのヴィネグレットソースと比べると好感が持てるかも。日本人的に。


■メイン: 大山地鶏もも肉のコンフィ エビのレッドカレー仕立て

「ほほう、コンフィとな。ではパンですかな?」



と思ってたらチキンライスきたこれ。
そしてカレーソース...



これをかけて食えと、そう言いたいのかね。



アッ...アアアッwww
これカレーだ!カレーライスだ!!
という勘違いの末に到達したチキンが乗ったカレーライスである。
エビと...バターとココナッツかな、クリーミーだけど、カレーらしくコリアンダーが効いてる。アメリケーヌソースみたいな感じ?
かなりスパイスが効いているが、辛くはなく結構複雑な味わい。もも肉のコンフィは、油で揚げてカリッとしているタイプではなく、柔らかく焼き目を入れてある程度。塩でシンプルに焼き上げてある。
クリーミーなソースなんで、カレーというよりカレー風のリゾットを食っている感じ。
でも凄く合ってる、美味しい。
夏野菜が沢山乗っていて季節感もあります。

ランチ価格は1500円。手の込んだ造りではありますが、ちと高いかも。
しかしながら景観は絶景なのでこれはこれでありかな...

隣の人がせわしなくプリフィクスを食っていましたが、一時間という時間を考えるとここでコースは食えないな....

ロワール川を望む二つの地域、ペイナンテとセントルニヴェルネ

こんばんわ。
ロワールは目立たないですが、良質なワインを産出する事で知られています。長く伸びるロワール川の両脇には4つの地域があり、
ミュスカデを産出するペイナンテ地方。
良質なシュナンブランの貴腐を生み出す畑ボンヌゾー、カールドショーム、ビオディナミの先駆者ニコラジョリーの単一畑クレドセラン、ボルドーに匹敵するカベルネフランを生み出すソーミュールシャンピニーを包するアンジュ エ ソーミュール地方。
ピノ、ガメイ、ソーヴィニヨンブランを中心とするヴーヴレ、シノンを包するトゥーレーヌ地方。(この近くにオルレアンがあります)
そして卓抜したソーヴィニヨンブランを産出するプイィフュメ、サンセールを包するセントルニヴェルネ。
単一の地域とは思えない程、品種も、その味わいも多種多様です。
今回はペイナンテのミュスカデ、そしてセントルニヴェルネはサンセールのソーヴィニヨンブランから、ロワールを追ってみたいと思います。

ちょっとミュスカデの方は生産者の情報が見つからなかったので、パスカル ジョリヴェだけ。
パスカルジョリヴェはロワールセントルニヴェルネのプイィフュメ、サンセールを得意とする自然派の生産者です。基本的にステンレスタンクでの発酵の様です。色調が淡いのはその為ですかね。

生産者: ドメーヌ ラ オー フェヴリィ
銘柄: ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー 2010

約2500円。
色調は透明に近いやや緑がかったイエロー。粘性は高め。やや浮遊物がある。
ボルドーのアントゥル ドゥ メールの様なソーヴィニヨンブランのニュアンスに近い。フォキシーフレーバー。大粒のマスカット、ライムの果実味。ミネラル、フレッシュハーブの香り。
非常に軽やかで清涼感のある作りながら、ちょっとポッテリしている作り。サンセールのソリッドな果実味とは完全に異なり、ソーヴィニヨンブラン系の味わいに加えてシャブリっぽさ、シャルドネっぽさがある。
しっかりした酸味があるので、キリッと冷やして飲むと美味しいかもしれない。


生産者: パスカル ジョリヴェ
銘柄: サンセール 2011

3200円。
素晴らしい、卓抜したソーヴィニヨンブラン。
樽の効いた強めのシャルドネばかり飲んでいると、やたらとサンセールかプイィフュメ...セントルニヴェルネのソーヴィニヨンブランが飲みたくなる。
透明度の高いレモンイエロー、粘性は低い。
ミネラリー、グラスから立ち上る青りんご、レモン、ライムなどの清涼感のある柑橘、核種系の明るいニュアンス。ムスクやドライハーブ、アカシア。白い花の香りも。
切れ味のある綺麗な酸味。心地よく伸びる清涼感。
たまに飲むソーヴィニヨンブランは想像以上の至福をもたらしてくれるな。


サンセールは流石にソーヴィニヨンブランの一大産地だけあって美味いね。特にここのサンセールとプイィフュメはファンで毎年飲んでいます。
さて、今回二つのワインに共通して感じたのがミネラル。

※位置関係の参考

サンセールは立地的にもシャブリやブルゴーニュに近い(って程距離近くないので強引な解釈かもしれませんが)石灰質土壌、珪土質の土壌なのでなーんとなく理解できますが、ミュスカデがわからない。
...と思って調べていたら花崗岩やシスト中心としているようで、深くはった根からミネラルを吸収している説が有力のようですね。
花崗岩といえばボージョレの地層ですが、赤だとあまり現れてこないんですよね。
土壌関連は泥沼になるのであまり調べないようにしてるんですが...個人的にはこじつけのような気も...

うーん、よく分からないですが、サンセール美味しいです。


プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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