最高にリュクスなアトモスフィアへ。ドンペリニヨン エノテーク1996、アンリジロー フュ ド シェーヌ 2000。

こんばんわ。
なんと意味のわからないタイトルなんでしょうね?
今回はシャンパーニュです、それも極上の2本。ドン ペリニヨン エノテーク1996とアンリ ジローのフュ ド シェーヌ2000。いずれも最高のシャンパーニュと呼称するのにふさわしい各ブランドのトップキュヴェ。
とても素晴らしかったです。


生産者: ドン ペリニヨン
銘柄: ドン ペリニヨン エノテーク 1996

約38000円、WA97点。
ドンペリニヨン エノテークは限られたヴィンテージを長期熟成した、まさにドンペリニヨンの頂点に立つトップキュヴェ。
色調は淡いストローイエロー、粘性は高く、泡は十分に立ち上っている。
非常にスムーズで滑らかな香り、たまにシャンパーニュに感じるトゲトゲしさは全くない。脅威の若々しさ。
強烈なカシューナッツと杏仁豆腐、白い花のアロマと、エシレバター、木材の香りを主軸として、ライムやカリン、洋梨のふくよかな果実味、白胡椒、ヨーグルト。モカの様な香りも立ち上がる。
全体的に非常にボリューム感のあるタッチでアタックのボリューム感は強め。口に含むとローストナッツと柑橘系の爽やかでナッティーな酸味の強いアタックが滑らかな泡と共に押し寄せる。余韻は長い。


生産者: アンリ ジロー
銘柄: フュ ド シェーヌ 2000

約32000円、WA92点。
最高のアルゴンヌの新樽とグランクリュ アイの最高の葡萄だけを使ったアンリ ジローのトップキュヴェ。
非常に濃い小麦色の色調で粘性は非常に高い、泡も力強く立ち上る。結構熟成感(だがしの塩昆布みたいな)を感じる香り。
海藻系の出汁やコリアンダー、アプリコットやカリンの果実味、ムスク、火打石、トリュフ、ヨーグルトなど。旨味成分が強く、先日のオマージュとひかくすると非常に凝縮感が強い。
アタックは旨味の塊が強く、アプリコットの充実した酸味と濃厚な果実味が楽しめる。エレガントながらエスプリを感じる造りだ。


もうね、素晴らしいの一言です。
ノンヴィンテージものやムニエを含むシャンパーニュとは一線を画す、緻密さと繊細さ、そしてキュヴェの強烈な個性。
モエ エ シャンドンのブリュットアンペリアルとグランヴィンテージの違いのように、ドンペリニヨンとエノテークは大きく違う。ドンペリニヨンが良くも悪くもシャンパーニュのスタンダード、キャッチーさを究極まで突き詰めたものだとするならば、エノテークはテロワールと生産者のエゴを尊重してスパークリングの限界に挑戦したシャンパーニュ。
16年もの年を経て、経年を感じさせないボディと経年だからこそ出る複雑さ。そして、シルクのような滑らかなタッチ。まさにシャンパーニュの頂点を極める造りだと思います。
フュ ド シェーヌはオマージュでも思ったことなのですが、2000年ヴィンテージとしては大分複雑味と熟成感に満ちていて、これまた従来のシャンパーニュと大きく差異を見せる卓抜したキュヴェだと思います。こちらも緻密で複雑、そしてシルキーですが、エノテークに見られたキャッチーさはやや抑え気味。とことん美しい構成と難解さを極めたシャンパーニュでした。
そういう意味ではこの2本はトップキュヴェでありながら向いている方向に大きな違いがあるような気がしました。

いや、勉強になりました。
これだけのキュヴェを飲める事はそうないですからね。
ファッションを超越した素晴らしいシャンパーニュでした。


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若作り?アンチエイジング?比類なき若さのムルソー ジュヌヴリエール 1992

こんばんわ。
たまに見つけることがあります、こういうの。
年の割にべらぼうに若い。そう例えばTMRの西川貴教とか、平子理沙とか。

「えっ、これで20才?幼稚園児にしか見えないよ!」
まぁ流石にこれ人ではありえませんが、ワインだと稀にあります。
例えばこのムルソー ジュヌヴリエール。若い、非常に若い。
同じような年代なら93年のクロ デュ パブのヌフ ブランを飲んだことがありますが、こちらは概ね果実味を使い切って枯れてました。
それと比べるとあらびっくり、まるで2000年代前半のワインみたい。
しかも綺麗に熟成していて熟成の良さも確かに残っているという。
素晴らしいです、このムルソー。


生産者: ルモワスネ
銘柄: ムルソー プルミエクリュ ジュヌヴリエール 1992

約13000円
色調は濃いめのストローイエロー、粘性は低い。
灯油やローストナッツ、焼いたバター、ハチミツの濃厚な香り。メロンやカリン、グレープフルーツの果実味。
白い花や杏仁豆腐、強いミネラル感、コントラフォンにも繋がる強いシャンピニオン、ドライハーブ、僅かにシロップの様な甘みが現れてくる。
アタックは酸味もかなり落ち着いており滑らかで柔らかい。
ムルソーの余計なボリューム感は削ぎ落とされ、熟成してなお、滑らかなバターやナッツのムルソーのリッチな部分が凝縮されて感じられる。やや後味の苦味はあるが熟成に所以するものだろう。
素晴らしい。ラフォンにも近い複雑極まるリッチな味わいのジュヌヴリエール。


ラフォンラフォン言いましたが、流石にあそこまでぶ厚くて緻密ではありませんが、アウトラインは概ね近い雰囲気です。
しかし流石にジュヌヴリエールですね。ムルソーファンとしてはこのレベルのワインが飲めるとかなり盛り上がってきます。
ペリエールにせよ、シャルムにせよ、最上級クラスの一級の場合、果実感の濃密感とそれに伴ってくるアロマの複雑さ、種類の分量が違うんですよね。
そして、その移り変わりも美しい。
濃厚な果実から徐々にネットリとしたシロップの風味へ。これは基本的にはボーヌの偉大な白全体に言えることだと思います。
ただその中でも濃厚さでムルソーに比類する村名アペラシオンは無いと再認識。

ルフレーヴのモンラッシェとラフォンのムルソーペリエール、どちらか飲ませてやると言われたら、間違いなくムルソーペリエールを選びますよ、俺は。

Japanese Sakeのお話。

どうもこんばんわ。
久々に日本酒を飲みました。
あんまり詳しくはないんですが、たまに旅行に行ったりする時必ず地の酒は飲む様にはしています。経験にもなるし、なにより楽しいですよねえ。
ただ、旅行がない時は基本的にはあんまり飲まないですから、こういう機会は非常に貴重です。せっかくなんで勉強させて貰いました。


生産者: 旭酒造
銘柄: 純米大吟醸 獺祭 磨き2割3分

芳香性はかなり高く、テーブルに置いている状態でも芳醇なメロンや黄桃の様なアロマが漂う。
純米大吟醸としてはしっかりと香りと味わいの力強いボディを残しつつ、比較的クセのない清涼感のあるクリアな味わい。


生産者: 黒龍酒造
銘柄: 大吟醸 黒龍 しずく

こちらは大吟醸としてはかなりボリュームがある造りになっていた。
獺祭と同様メロンの香りが主軸だが、それと比べるとやや芳香性は弱め。
甘みや重みが重いが、アタックの舌触りはとてもシルキーで悪くない。


ちなみにツマミは以下の通り。
どいつもこいつもかなり美味しかったです。あとは揚げ銀杏...あれはハマる!
硬いふかし芋の様なデンプンの甘みがあって超美味かったです。

■刺身盛り合わせ


■天ぷら盛り合わせ


■だし巻き卵



ブログ書いてたらお腹空いてきたなあ。ぐぬぬ。


黒龍 しずく 大吟醸 720ml

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価格:13,650円(税込、送料別)


ブルゴーニュ ヴォーヌロマネ集中テイスティング



どうもこんばんわ。
今晩はヴォーヌロマネ特集です。
ヴォーヌロマネ4種類をテイスティング。リシュブールに隣接する一級畑オーブリュレ、ロマネサンヴィヴァンの下部に位置する一級クロワラモー、エシェゾーとグランエシェゾーに隣接する一級レ ボーモン。そして特級エシェゾー。ヴィンテージは一級がすべて2006年、特級は2009年。


生産者: ジャック カシュー
銘柄: ヴォーヌロマネ プルミエクリュ クロワ ラモー 2006

約14500円。
色調は中庸なルビー、若干抽出は強めかな。
粘性は低め。
やや熟成感はあるが、若々しさも同時に感じる。ドライイチジクやストロベリーの果実味、薔薇、ゼラニウムの華やかな果実味。強いなめし革やムスク、西洋杉、お香、甘草、クローヴなど。
酸味とタンニンもしなやかで口の中に薔薇とイチジクの華やかさが広がる。


生産者: ジャン ジャック コンフュロン
銘柄: ヴォーヌロマネ プルミエクリュ レ ボーモン 2006

約12000円。
色調は中庸なルビー、粘性は低い。かなりの熟成感を感じる。
ドライイチジクや梅しばの発酵した果実味、薔薇、腐葉土、華やかな香りが支配的。ベーコン、樹皮、ややオイルの風味、ナツメグ、溶剤など。やや青っぽい雰囲気が感じられるが全体的に品の良い味わい。
引き締まった清涼感のあるアタックで酸味やタンニンも共に充実しているが、複雑なニュアンスがしっかりと洗われている。


生産者: ドメーヌ デュージェニー
銘柄: ヴォーヌロマネ プルミエクリュ オーブリュレ 2006

約16000円
色調は濃いルビー、粘性は高い。
デュージェニーらしく甘やかさが全体に至った味わい。
ヴィエイユヴィーニュに所以する様なシロップの様な甘さがある。熟したアメリカンチェリーやドライプルーンの凝縮した甘みがある。ただし、エシェゾーほど鮮明ではない。ただし果実味が全体的に落ち着いた事によってゼラニウムやシロップ漬けのスミレ、薔薇の香りがより鮮明になっている。野生的な面も現れており、ベーコンや香水、石灰、ビスケット、イースト香、焦げた松の樹皮のエレガントな側面も現れている。
アタックは酸味もタンニンも充実しているが甘やかでしなやか。
デュージェニーのスタイルかもしれないが。穏やかで心地よい味わい。甘やかでキャッチーだ。


生産者: ドメーヌ デュージェニー
銘柄: エシェゾー グランクリュ 2009

約30000円。パーカーポイント93-95点。
色調はかなり濃いめのルビー、いや、ガーネットかな、粘性は高い。とても甘やかでねっとりとしている、エシェゾーらしからぬ濃厚さと甘やかさ。
熟したドライプルーンやアメリカンチェリーのジャムの様な濃厚な果実味、シロップ漬けのスミレ、薔薇のアロマオイル、ヴィエイユヴィーニュに所以する甘やかさか?樽に所以する炭焼き、ワッフル、杉などの甘やかさ。動物的な野性味はあまり感じられない。ナツメグ、ビスケットなど。
アタックは強めだが滑らかなタンニンと酸。骨格は強いのだけど香りの濃厚さから良くバランスが取れていると思う。濃厚で甘やかなパワータイプ。


まず一級間での比較で言うとまずデュージェニーのオーブリュレとそれ以外に分類出来た。デュージェニーのワインは生産者の個性が非常に強く、恐らくテロワールの差異は同生産者の中でしか単純比較はできないだろう。
ジャックカシューのクロワラモーとコンフュロンのボーモンに関してはそれぞれ熟成感も近かったので、ここは比較できるかもしれない。
クロワラモーはボーモンと比較した時に華やかさは欠けるものの、柑橘系の清涼感となめし革の野生的な香りを感じた。やや一級にしては複雑さに物足りなさを感じるのは村名区画に隣接しているからだろうか。対してボーモンはより花の香りや清涼感、果実味が強く複雑なニュアンスか現れていたと思う。
エシェゾーに隣接している事から溌剌としたきめ細やかな赤い果実のニュアンスを想像していたが、思った以上に熟成が進んでいてテロワールを判断するに至らなかった。若ければエシェゾーに近くなるのかな?ちなみにエマニュエルルジェのボーモンはプティエシェゾーといった風体だったが。
デュージェニーのワインに関しては共に非常に肉感的で分厚いタッチ。エレガンスもある。強い抽出と古木に所以する凝縮感とエレガンス、全体的に甘やかでボリューム感のあるピノノワール。その中においてオーブリュレはエシェゾーと比較した時に果実の凝縮感、鮮明さにおいてやはり弱さがあると感じた。
パワー感に関してはヴィンテージに所以する部分も多分にあるが、要素の鮮明さや甘露さに関してはテロワールや醸造によるものが大きいかもしれない。エシェゾーは本当に素晴らしくてデュガピィの造りを想起させる。緻密で鮮明で、濃厚。
ややヴォーヌロマネとしては男性的な部分が前に出ていて、ブルゴーニュ全体を見回した時にヴォーヌロマネ的とは言い難いが、単純にピノノワールの造りとしては非常に偉大な造り。ルジェのバランス感と比べるとちょっと粗野だが方向性としては近いかもしれない。




エシェゾー[2006](赤)ドメーヌ・デュージェニー

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価格:19,800円(税込、送料別)


モンジャールミュニュレの高品質な2本

こんにちわ。
今日は珍しくAndroidからの更新です。
いつもは写真のアップロードと使用感からiPhoneからなのですが、試験的にAndroidを使っています。正直デスクトップからブログを更新する気にならない...

はい、今回も例のごとくブルゴーニュ特集です。
ブルゴーニュは毎度のごとくわかった気になると簡単に足元を掬われる産地ですね。難しい。
今回はヴォーヌロマネの生産者、モンジャールミュニュレのシャンボール村名とニュイサンジョルジュ一級畑です。
今回の2種はブラインドで利いたら確実に間違えただろうな...

ではいってみます。



生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: シャンボールミュジニー 2009

色調はわずかに濃いめのルビー、粘性は高め。シャンボールにしては甘みを感じる造りだが、典型的なブルゴーニュスタイル。果皮の厚いやや渋みの感じる熟したダークチェリーやプルーンの果実味と、薔薇やスミレの香りやゼラニウム、若い葉や茎などの野生の香り。十分な鉄分とバニラ、土っぽさ、ワッフルなど。
全体的に中庸な造りでしっかりとしたブルゴーニュらしい甘みを保持しながら、ドライっぽさもある。
アタックは熟したプルーンとワッフルと梗の味わいで酸よりタンニンが際立つが、キャッチーな味わい。どちらかというと甘やかなタイプのブルゴーニュかな。


生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ レ ブード 2004

色調は中庸なルビー、粘性は高め。これは凄い!とても良く綺麗に熟成しているし、まさにピークの味わい。
腐葉土と大地香、茎や葉、ゼラニウムなどの清涼感のあるニュアンスと、イチゴやレッドカラントなどのドライで溌剌とした果実味が主軸となっている。
ドライフラワーの薔薇やスミレなど、華やかで甘やかな味わいを残しつつ松の樹皮、八角、やや焼けたゴムの香りなど。
アタックにやや苦味があるものの、グレープフルーツの様な柑橘系のニュアンスが現れているので不自然感はなく、エレガントな口当たりと言える。
かなり良い出来!


全体的に言うと流石モンジャール ミュニュレといったところでしょうか、村名クラスでも十分にレベルが高いし、それこそ一級クラスともなれば一線級の生産者並みのフィネスがありますね。
今回シャンボールが甘やかでやや力強い傾向にあるのに対して、ニュイサンジョルジュはエレガントで清涼感のある作りになっていました。
ひょっとしたらニュイサンジョルジュのエレガンスは経年によるものなのかもしれませんね、同一ヴィンテージだったら、もっと力強くなっていたかも。
フランソワフュエやヴォギュエのミュジニーが丁度このニュイに近いタイプだったので、シャンボールらしさを感じたのですが。
ちなみにシャンボールは、ややヴォーヌロマネに近い方向性を感じました。あと甘味はジュヴレシャンベルタンっぽい。
なので、その対極とも言えるシャンボールはちょっと想像しにくいかも。ただ、徐々にシャンボールっぽさは出てくるので、柑橘系の香りを逃さないようにキャッチしない当てられないでしょうね。
なかなか難しい所です。
まあただ美味さでいったら両方とも最高でした。
他の銘柄も是非飲んでみたい。



シャンボール、ヴージョ、ニュイ サンジョルジュの一級畑を巡るツアー。

こんばんわ。
本日はブルゴーニュ コート ド ニュイのシャンボールミュジニー、ヴージョ、ニュイ サン ジョルジュを巡ります。
畑はいずれも一級畑クラス、生産者はシャンボール屈指の生産者はJFミュニエと、パトリスリオン、フランソワ フュエです。
今回はいずれもドライでエレガントな造りを旨とする生産者のため、よりテロワールを分析する事ができるかと思いましたが、いや、難しいですね。
本来はNuit St Georgeを得意とするパトリスリオンがVougetを造り、Vosne Romaneeを得意とするフランソワ フュエがChambolle Musignyを造り、Chambolle Musignyを得意とするJFミュニエがNuit St Georgeを造るという不思議で特異なワインが多かったので微妙に傾向は掴みにくかったと思います。

ただいずれも品質に関しては非常に高い生産者だったので美味さは一級品でした。


生産者: パトリス リオン
銘柄: ヴージョ プルミエクリュ レ クラ 2009

約7500円、パーカーポイントは不明。
色調の濃いルビー、粘性は高い。
熟したアメリカンチェリーやプルーンの甘やかさ、スミレと穏やかな薔薇の香り、血液、焼いたオーク樽の比較的甘やかな香りを放つ。クローヴ、甘草など。
アタックはややタニックで酸味が強いが、茎や果皮の野生の芳香が立ち上がる。アフターは柔らかいパン オ ショコラの余韻を残す。


生産者: フランソワ フュエ
銘柄: シャンボールミュジニー プルミエクリュ レ サンティエ 2008

約10500円、パーカーポイントは不明。
色調は淡いルビー、粘性が低い。
強烈なゼラニウムとミネラル感が根幹にありダークチェリーやブルーベリーの凝縮した果実味、茎や青草、松の樹皮、薔薇のアロマオイル、濡れた土やパストラミハム、シナモンとクルミの芳香がある。シャンボールのテロワールをよく再現出来ている。
アタックは瑞々しいゼラニウムと果皮の厚いチェリー、やや苦味を感じるが、酸味もタンニンもバランスが良く、綺麗にまとまっているサンティエ。ドライで瑞々しいエレガントタイプ。シャープさすら感じる。むしろ柑橘系のニュアンスも。


生産者: ジャック フレデリック ミュニエ
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラ マレシャル2009

約10500円、パーカーポイント90-92点。
色調は抽出が強くかなり濃いめのルビー、粘性は中庸。ややゼラニウムの清涼感のある香りと果皮の厚いダークチェリーやブルーベリーの果実味、薔薇のアロマオイル、溶僅かに黒胡椒やユーカリ、白檀、溶剤、オリエンタルスパイスのニュアンス。ローストした杉の香り。アタックはやや強めで酸もタンニンも強い。清涼感、ミネラル感は圧倒的にサンティエだが、方向性は近く、ドライでエレガントタイプ。ただ若干重みと丸みを感じる。


基本的にフランソワ フュエは何飲んでも美味いので大変お気に入りなのですが、このサンティエは特段美味しかったですね!
そもそも派手で濃厚なタイプでは無いので、シャンボールミュジニーのスタイルにはあっているし、特徴も良く表現出来ていると思います。ヴォーヌロマネの特級エシェゾーもモレサンドニの一級ソルベもよく特徴を表現していましたが、シャンボールとの親和性は神憑り的だと思います。
パトリスリオンのヴージョは2008年と比べると、華やかさが欠ける代わりに甘さや濃密さが目立った様な気がします。個人的には断然2008ですが、基本的には手堅い作りじゃないかと。
JFミュニエは相当硬くて開くまで時間が要りましたね。ピークタイムは短かったです。ミュニエの本領のシャンボールミュジニーと比較すると、ややシャンボール寄りの作りになっているからか半端といえば半端でした。
ニュイ サン ジョルジュらしい甘みと丸みは確かに感じたので、ちょっと惜しい感じでしたね。美味しいですけど、生産者のレベルを考えると凡庸かも。

個人的にはフュエは相当良い生産者だと思います。値段も安いしもっと知ってもらいたい生産者ですねえ。



アルザスの本気、至高のマンブール、ビルストゥックレ。

こんばんわ。
さて、今回はアルザス特集です。
生産者はアルザスでは珍しい瞬殺銘柄を持つマルセル ダイスと、ジェラールシュレール。人気の高い2人の自然派生産者です。詳細は今回もリンクを貼っていますので、そちらをご覧ください。

銘柄はマルセルダイスがモンブール グランクリュ、ビュルレンベルク プルミエクリュ。ジェラールシュレールはビルストゥックレ ゲヴェルツトラミネールです。


生産者:ジェラール シュレール
銘柄:ビルステゥックレ ゲヴェルツトラミネール 2002

約4000円、98年ヴィンテージは89点。
色調は濃い黄金色、粘性は低め。
紅茶とライチ、カリン、アプリコット、灯油の様なオイリーな味わい。
ねっとりはしてないがドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼが如き濃縮度の高い高密度な味わい。強烈な果実味が強い。
それと並行するように蜜蝋、強烈な白胡椒、ドライハーブ、ローストナッツのニュアンス。
非常に力強いアタックで強力な果実味が喉を焼くように襲ってくる。ただし、果実的な酸が強いので噛むような味わいも含めて非常に甘やかでわかりやすい味わいだと言える。白バージョンのシラーの様な味わい。
とても素晴らしい。


生産者:マルセル ダイズ
銘柄:マンブール グランクリュ 2009
品種:ピノ ブラン、ピノ グリ、ピノ ムニエ、ピノ ノワール

価格は12000円くらい。パーカーポイント86点。
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。強固なミネラル感、弾けるようなフルーツの爽やかさと蕩ける様な甘みとオイリーさが特徴的。
黄桃、アプリコット、マンゴー、焦がしバター、バニラの濃厚な甘やかさ。酸味に裏付けられた爽やかさとともに、メロンの果肉が如き蕩ける甘みを感させる。そしてシャンピニオン、白い花、ムスク、ドライハーブ、杏仁豆腐などの複雑なニュアンスが伴う。
ムルソーやピュリニーモンラッシェの一級クラスの様な上質なシャルドネを思わせるボディ。
アタックはやや苦味があるものの全体的には柔らかで濃厚な味わい。酸味も柔らか。本当に素晴らしいアルザス。
アペラシオンの潜在能力と、マルセルダイスのアッセンブラージュセンスを遺憾なく発揮した贅を尽くした一本。


生産者:マルセル ダイス
銘柄:ビュルレンベルク プルミエクリュ 2004 ルージュ
品種:ピノ ノワール95%、ピノ グリ5%

約8000円、2008年ヴィンテージのパーカーポイントは89-90点。
色調は濃いめのルビー、粘性は高い。抽出は高めで若干熟成感を感じるような作りで、紫スモモやドライイチジク、炭焼き、ゴム、鰹節、毛皮など。
強烈な渋みがあり、かといってエレガンスが強調されているわけではなく、ピノノワールとしては及第点に至らない。状態の悪さでは無く単純にこういうワインだろうか。


今回のアルザスはやはり白の素晴らしさが際立ちましたね。
マンブールとビルストゥックレは品種の違いはあれど共に果実の濃密感が素晴らしくて、甘酸っぱい核種系果実の味わいに満ちています。
マンブールはそれに輪をかけてブルゴーニュっぽい複雑さが現れて、一般的なアルザスのイメージを大きく覆す壮大なワインになっています。
もちろんアルザスには素晴らしいグランクリュはありますし(シュロスベルクとか...)、シャルドネとは全く違うんですが、構成というかアウトラインが良く似ていると思います。
強固な骨格と規模感、緻密な構成を持った非常に偉大な白ワインですね、これはぜひまた飲みたい。
それに対してマルセルダイスの赤は好みではなかったです。抽出が強烈であるのは色調を見ればわかるのだけど、渋みだけが際立って、果皮の華やかな香りがあまり感じられませんでした。コルク香や還元香とも思えないイヤな香りが鼻をつく感じであまり好みではありませんでした。

赤でややケチが付いた感じですが、本当に白の出来は素晴らしいです。
惜しい事になかなか飲む機会には恵まれなさそうですが、アルザスの素晴らしさを知ったテイスティングでした。




ロワールの本気、最高のシュナンブランとソーヴィニヨンブラン。

こんばんわ。
今回のロワールとアルザスに特化したテイスティングは非常に勉強になりました。
ブルゴーニュとボルドーはある程度基準が出来ているので良し悪しを判断できるのだけど、ロワール、アルザスは興味も前者程大きくはないし、最高レベルのキュヴェもなかなか手に入らないので、どうしても中級レベルでしか判断できないんですよね。
しかしながら今回アルザスロワールの最上級とも言えるワインを飲めたことは今後の品質の判断に大きく役立つ事となりそうでございます。超勉強になりました。

なお今回から毎度書いている生産者の説明は無駄に長くなるのでインポーターさんのサイトに飛ばすようにしました。ので詳細はそちらをご参照ください!

では行きます。


生産者: パスカル ジョリヴェ
銘柄: サンセール レ カイヨット 1999
品種:ソーヴィニヨンブラン

価格は9000円程度。
色調は薄めのストローイエロー、粘性は低め。
ミネラルは十分。
灯油や蜜蝋、フレッシュハーブのオイリーな香り。アプリコットや黄桃のソーヴィニヨンブランらしからぬ厚い味わいで青草や白檀、リコリス、白い花の香り。
クレドセランと比較すると苦味は抑え気味、ただし、サンセールの様な爽やかさより分厚いリースリングの様な味わいが残る。依然シャープでフルーティなアタック。ほんの僅かに苦味がある。純度の高い灯油の様な味わい。


生産者: ニコラ ジョリー
銘柄: サヴィニエール クロ ド ラ クーレ ド セラン 2008
品種: シュナンブラン

価格10000円、パーカーポイント87点
色調は濃いイエロー、粘性は高め。オイリーでねっとりとした作り。
しっかりしたミネラルと酸味豊かなグレープフルーツ、青リンゴの果実味。薄皮付きのピーナッツ、ハチミツ、ドライハーブ、シナモン、白胡椒、わずかにバニラ。
やや苦味がある、アタックは強めで、グレープフルーツの酸味がある。重厚でパワフルな味わい。


生産者: ディディエ ダグノー
銘柄: ブラン フュメ ド プイィ シレックス 2008
品種: ソーヴィニヨンブラン

約15000円、パーカーポイント93点。
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。強烈な石灰石のニュアンスと凄まじくオイリーで灯油の強烈なニュアンス。灯油やモカ、ローストナッツ。グレープフルーツ、アプリコットの分厚い果実味。ドライハーブ、若干バターっぽさ、蜜蝋など複雑で堅固なニュアンスが現れる。
アタック感は柔らかく、モカやグレープフルーツの口当たりが残る。酸味は豊かで、僅かに苦味がある。


ロワールの全体な印象としては、オイリーで灯油やナッツの風味が強い様な気がします。
ニコラジョリーのモノポール、クレ ド セランはシュナンブランから造られる自然派ワインで、やや固めだけれども、印象としてはローヌのマルサンヌ、ルーサンヌに近い感じかも。
ええと、熟成したヌフ ブランに近いのかな。
ここら辺はもう少しシュナンブランの経験値を積まないと判断出来ないんだけど、かなり複雑な構成だった。
クレ ド セランが最高峰だとして、通常のサヴィニエールがここから簡略化、もしくはパワー感が落ちた状態がベーシックだとするとやや不安感が残るアペレーションの様な気が。

そしてプイィフュメもサンセールは、ドライで柑橘系やリンゴの爽やかな味わいが特徴的なワインという万人受けしそうなイメージが先行するが、カイヨットとシレックスは複雑味が群を抜いていた。
より固有の特異なニュアンスが突出していて、テロワールを極端にデフォルメしました、といった印象を受けた。
プイィフュメの特徴として「燻した様な」という枕詞がつくことが多いけど、普通のレベルのプイィフュメの場合、うっすらとしかその要素は感じられない。果実味と酸味の方が際だっている。
対してシレックスはまさに石を噛むような鮮明なミネラル感と灯油、ローストナッツのニュアンスが感じられる。あとモカね。
えっと、当然ベースとしてソーヴィニヨンブランの青草や柑橘系のニュアンスもしっかりあるんだけれと、相対的に見て、やや外の要素に埋もれる...というか併合されている印象。それが複雑味となりパワー感を生み出しているみたい。
いずれかの要素が突出しているわけではなく、あくまで一塊として芸術的に纏まっている。カイヨットも一般的なサンセールと比較すると酸味も強く、アプリコットのような重厚な果実味を持っている。
99という事を考慮すると間違いなく販売直後は荒々しい酸と野性味があったことが容易に推察出来る。
本来はあまり感じられないオイル感も含めてスタンダードなものとは全く異っている。
つまりはソーヴィニヨンブランにおいてもシュナンブランにおいてもレベルが高いものはオイリーでナッツの芳香が現れるのと土壌の再現率が著しく高い事が言えるのかな。
故に土壌の再現度が低いスタンダードとは異なってしまうと。スタンダードはどちらかというと品種特性が前に出ている様な気がするね。ポイントで考えると品種80、土壌30、醸造50ってとこか。これがレベルの高いものになると品種80、土壌80、醸造80になるみたいな感じ?基本的に品種特性の出方は変わらないがウェイトが変わるみたいな。

うーん、面白い。今後も追う価値のある地域圏だな。旅行にも行きたい。


綺羅星が如き4つの特級畑、リシュブール、シャンベルタン、クロ ド ランブレイ、クロ ド ラ ロッシュ

こんにちは。
やや風邪気味で意識が朦朧としております。そしてあんまり暑くて寝れなかったからか、やや眠いという...このまま社会復帰して大丈夫でしょうか...

さて、今回は特級畑特集です。
モレ サン ドニからはクロ ド ランブレイ、クロ ド ラ ロッシュ。ヴォーヌロマネからはリシュブール。ジュヴレシャンベルタンからは特級シャンベルタンです。
生産者はルモワスネ、ポンソ、ドメーヌ ド ランブレイ、ロシニョールトラペです。

ルモワスネは100年以上続くブルゴーニュの老舗ネゴシアンです。現在はドメーヌ元詰が一般化していますが、ネゴシアン経由での販売が一般的だった時代、今でいう有力な生産者からワインを購入し、販売していました。そしてルモワスネが所有している地下カーヴには地域最大量とも言える古酒が眠っています。高品質なワインの古酒をここまで溜め込んでいるネゴシアンはそうないでしょう。

ドメーヌ ポンソはモレ サン ドニに拠点を置くスター生産者。
旧樽使用し、長時間の高温発酵、SO2をなるべく添加しない。収量はグリーンハーヴェスト以外で抑えるなど技術革新と葡萄にキチンと手を入れる事が出来るドメーヌです。ただ全体的にお値段は高め。まぁ、このドメーヌは取り上げる事も多いので、説明は不要でしょうか。

ロシニョールトラペとドメーヌ トラペ(ジャン ルイ トラペ)は兄弟です。ロシニョール家に嫁いだのは弟の方。
ロシニョールトラペは兄のジャンルイと同じく97年からビオディナミを実施、ボーヌから、ジュヴレシャンベルタンまで畑を保有しています。

そして、ドメーヌドランブレイはその名前の通り、1981年に1級から昇格が認められた新しい特急畑クロ ド ランブレイの最大所有者です。ほぼモノポールと言っても差し支えないレベルですが、試験では弾かれます。ティエリーブルーアンが醸造長としてこのドメーヌを切り盛りしています。

ではいってみましょう。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ キュヴェ ヴィエイユヴィーニュ 2000

価格は21000円、パーカーポイント88点。
かなり熟成を経ている印象。色調はややエッジが煉瓦色となっているが基本的には透明度の高いルビー、粘性は中庸。
香りは強靭で熟成香がありつつ、パワフルに芳香する。沢庵、ドライイチジク、アセロラの果実味に、スミレのドライフラワー、ベーコン、紅茶、樹皮、ローズヒップティー、炭焼きなどのニュアンス。液体濃度は強力な熟成感から考えられないくらい濃い。
アタックはやや苦味を伴い、酸味とタンニンは強め。クローヴなどのニュアンスも。
とはいえ、あまり好きなタイプの古酒ではない。気をつけよう...


生産者: ドメーヌ ド ランブレイ
銘柄: クロ ド ランブレイ グランクリュ 2007

価格は12000円、パーカーポイント91点。
シャンベルタンが全方位的な強靭さとしたら、より先鋭化したのがクロドランブレイ。
やや赤みが強めの透明感のあるルビーで粘性は中庸。複雑な要素が渾然一体と立ち上るから、とかく分かりづらい。
液体濃度の高い凝縮したダークチェリー、ブルーベリーの黒い果皮の厚いフルーツと茎、ゼラニウム、薔薇のアロマオイル、スミレ、スパイスの香りが一塊となって立ち上る。甘みは伴わず、ドライに華やか。メオカミュゼっぽいスタイル。なめし革や鉄分、ユーカリ、ナツメグ、焦げたゴムのニュアンス。
アタックはゼラニウムとフレッシュなベリーの酸味が口の中に広がる。まるで生のベリーを齧っている感覚。タンニンも酸味と共に強めだが、あまり気にはならない。洗練されたタッチではなく野性的な雰囲気を持つ特急畑。


生産者: ロシニョール トラペ
銘柄: シャンベルタン グランクリュ 2007

価格は17000円、パーカーポイント91-93点。
甘やかさと華やかさが同居した中庸な作り。色調は濃いルビー、粘性は高い。
流石にシャンベルタン、凝縮された強靭な作り。凝縮した果皮のダークチェリーやミルティーユ、茎や若い葉、レモンバームの様な青っぽい香りにゼラニウム、スミレ、薔薇の華やかなニュアンス。
香水の様に香りの要素が凝縮している。途中から臨界点を超えて急激に甘やかなニュアンスが表れる。
シナモンや黒糖、シラーの様な黒胡椒、焦げた木のニュアンス、クローヴの香り。アタックはスミレとダークチェリーや森の華やかな香りが口内に広がる。タニックで酸も強くシャンベルタンの構成でありながら、パワフルなミュジニーにも似たテクスチャも一部含んでいるのは面白い。


生産者: ルモワスネ
銘柄: リシュブール グランクリュ 1994

価格は26000円、パーカーポイントは不明。
色調はやや煉瓦色のエッジを持ったルビー、粘性は高め。
流石に熟成感はあるが持ち前の卓抜したテロワールによるものか、綺麗な複雑味を出すに留まっている。ダークチェリー、フランボワーズ、コンポートしたイチジクの凝縮した果実味、森の下草やスミレ、野薔薇の華やかなニュアンス、スパイスを伴った生肉や血液、ローズヒップティー、焦げたヒノキ、八角、ローリエなど。
全体的に熟成を経ても大分若々しい雰囲気で酸味が強く、果実味が強い。イチジクのニュアンスはあるがコンポートしたニュアンスて他の要素を引き立てているし、素晴らしく綺麗に熟成できている。完璧な古酒だ。華やかなで溌剌としたアタック、程よいタンニンと複雑な要素が生み出す思慮深さはなかなか。


さて、ランブレイとシャンベルタンは比較的ヴィンテージ若め、そしてリシュブールとクロ ド ラ ロッシュは熟成古酒というややバランスの悪い構成になりましたが、ちょっと比較してみます。
まず、ランブレイですが、クロ ド ラ ロッシュと比較すると、ややシャンボールらしい瑞々しい要素を持ちながら獣っぽい野性味が強く、構成要素も洗練されていない印象でした。ちょっと輪郭がぼやけているというか。カッチリ姿を見せてくれないのですね、イメージが掴みづらい。
発展途上なのか醸造の問題なのかわかりませんが、高名な生産者の醸すクロ ド ラ ロッシュやクロ サン ドニと比べると今ひとつ物足りなさを感じます。

対してシャンベルタンは流石で、綺麗に構成要素が切り替わる香りの変化を楽しめるワインになっていたと思います。
特にドライで華やかなファーストノートからシロップのような甘さに転化する直前が本当に素晴らしい。
ここの差はなんだろうと考えた時にテロワールだけで語れる訳ではなさそうです。香りは共に強靭なのですが、ランブレイは上手く使いきれていないような気がするんだよな。
まあ好みの問題ですから規模感の大きい香りが一塊になって芳香するタイプが好きな人はハマると思います。
全然嫌いではないのですが、惜しい第一歩が醸造に所以するものなら、仕方ないような気がします。

さて、古酒の方はやっぱりというかなんというか、ポンソの古酒はダメでした。
実際こういう古酒が好きな人は沢山いるんですが、俺的にはこの急激に酸化劣化した血液鉄分生肉のイチジクジュースのようなのは好みではありません。

それに比べてリシュブールは素晴らしかったですね、ここまでピノノワールで緩やかに熟成するのかと思う位華やかで若々しい。
それでいて熟成のニュアンスも同時に楽しめるのだから素晴らしいですね。
テロワールを判断できる程ニュアンスは残っていたので94年が余程力強い造りだったのかもしれません。テロワールに関しては何もいう事は無いでしょう。
なんせリシュブールですから。

そんな感じです。




リシュブール[1990] Richebourgルモワスネ Remoissenet

リシュブール[1990] Richebourgルモワスネ Remoissenet
価格:118,650円(税込、送料込)

椿山荘 Le Jardin(ル ジャルダン: 目白)




こんにちは。
フォーシーズンズホテルの最終日は高名な椿山荘のアフタヌーンティー。
お値段は3500円とアフタヌーンティーとしてはごく平準的な価格。
アフタヌーンティーといえばペニンシュラ、マンダリンオリエンタルが有名ですが、椿山荘のアフタヌーンティーはペニンシュラ寄りのイングリッシュ トラディショナルなタイプでした。
基本的な構成はサンドウィッチ、スコーン、デザート。
お茶に関しては、お湯足しのペニンシュラと比べて、種類を変えてお代わりできるのが、すごく良いですね。
椿山荘で単品のお茶を頼むとかなり値が張るので(だいたい1400円位?)相対的に見て、アフタヌーンティーはかなりお得です。


■紅茶
ダージリン フォーシーズンズ ブレンド(キャッスルトン、タルボ、マーガレットホープ農園のブレンド)



■サンドウイッチ
ローストビーフのセイグルサンドウィッチ、ハムとタマゴのホールウィートサンドウィッチ、ツナとセミドライトマトのほうれん草トルティアロール、キュウリとディル風味のスモークサーモンサンドウィッチ

伝統的なサンドウィッチが殆どでしたが、トルティアロールはなかなか面白かったです。味としては複雑さはないですが、流石にホテルメイドだけあってスキのない美味しいサンドウィッチでした。


■スコーン
スコーンとクロテッドクリーム(プレーン、カランツ、オレンジ&ココナッツ)

練りこんでいる素材によって記事の焼き方がちょっと違うんですね。
カランツはしっとりした生地でしたが、オレンジ&ココナッツとプレーンはサクサクの生地でした。それとベーシックなスコーンの様に中心から割れるタイプじゃないのでナイフで中心から切ってクロテッドクリームを付けて頂きます。またクロテッドクリームの量が結構気前が良くてなかなかいい感じです。高いし保存がなかなか効かないのでありがたいことです。
ただスコーンはペニンシュラの外側サクサク、内側フワフワのクリスピーなタイプの方が僕は好みかも。



■紅茶
ダージリン ファーストフラッシュ キャッスルトン茶園


■ケーキ
ピーチトライフル、リンゴのタルト、フルーツケーキ、オレンジ風味のキャラメルチョコレートムース

ピーチトライフルは桃のゼリーとクリームと一番下にシロップ漬けのスポンジ。見た目も洒落てていいですね。
リンゴのタルトはシナモンリンゴとクッキー生地のタルト。オレンジ風味のキャラメルチョコレートムースはかなり柔らかく作られていて(土台部分はスポンジなんですが、それでもシロップ漬けになってる)取り分ける時にベチャッといっちゃいました。ああ。


スタンダードな構成ですが、いずれも美味しかったです。
ただ個人的にはサンドウィッチはマリアージュフレールの方が美味しかったし、ケーキとスコーンはペニンシュラの方が...といった感じ。
ただ景観はいいし、明るい雰囲気のラウンジなのでゆっくり時間を過ごすにはいいですね。夏は地獄ですけどねー!



メインバー ル・マーキーで愉しむレアなマール




こんばんわ。
引き続きフォーシーズンズホテルです。
メインバーに面白いグラッパとマールがあったのでちょっと飲んできました。
バーに行くとワイン由来の面白いマールやグラッパを探してしまうのですが、今回のもなかなかレアです。ひとつはオスピス ド ボーヌもののマールと、オルネライアのグラッパ。
ワインの生産者は蒸留酒を同時に作っているケースが結構多くて、知っているだけでもイタリアならガヤやサッシカイア、ブルゴーニュならクロ ド タール、ルイジャド、ルイラトゥール、ヴォギュエ、アルマンルソー、DRCなどがマールやフィーヌ、グラッパを生産しています。いずれもワインの搾りかすを再利用していますが、さすがにワインの果実感をキチンと感じられるものが多いです。
オスピス ド ボーヌ、オー ド ヴィ ド マール 1993は、メゾン ヴィドレンヌが落札して樽熟成させたもの。ヴィドレンヌはクレームドカシスやフランボワーズなど、ブルゴーニュにおいてワイン以外のリキュールを作っているみたい。 ちなみに内容をみるとジュヴレシャンベルタン、ヴォーヌロマネ、ニュイサンジョルジュ、ポマールの圧搾葡萄から作っているので実質村名レベルのなかなか面白いマールかと。
オルネライアの方はそのままですね、テヌータ デル オルネライアが作るグラッパです。


生産者:オスピス ド ボーヌ(メゾン ヴェドレンヌ)
銘柄:オスピス ド ボーヌ オード ヴィ ド マール 1993
品種: ピノ ノワール

価格は8000円程度。
色調は濃い琥珀色で粘性は高め。
甘やかで樽のチョコレートやシガーの芳香と干した葡萄の濃厚な香りが楽しめる。
アタックは強め。但し割と甘めの味わいで、ボディと味わいのバランスは素晴らしく良いと思う。


生産者:オルネライア
銘柄:オルネライア グラッパ ディ メルロー
品種: メルロー

約6000円程度。
色調は濃い琥珀色で粘性は高め。
樽の色調は移っているものの、香りの主要構成はスパイスの力強さがある。桔梗が原メルローなどと近いかもしれない。スパイスやハーブ香、塩っぽい味わいが強いのがメルローのグラッパの特徴なのかも。


ちなみにグラッパならオルネライアよりガヤのコスタルッシのグラッパの方かキャッチーで美味しいと思います。
アルコール度数の問題かオルネライアのアタック感はやや強めかと。
オスピス ド ボーヌはM&Cやルイラトゥールのそれと比べると、やや角が立っているような気がしますが、こちらもかなり飲みやすいような気がします。

基本的に蒸留酒は好きなのですが、あまり飲めないので詳しく調べてません...
なので内容が薄っぺらですが、ご容赦ください。


オルネライア グラッパ 500ml 42度

オルネライア グラッパ 500ml 42度
価格:5,040円(税込、送料別)

美しい景色と共に楽しむ恍惚のシャンパーニュ、アンリジロー オマージュ フランソワ エマール



椿山荘の美しい景観と共に。


こんにちは。
すこしずつ消化していきます。
次はアンリジローのオマージュ フランソワ エマール ブリュットNVです。
たまたま先日は都内の目黒のフォーシーズンズホテルに宿泊していて、「せっかくの最高級ホテルなのだから最高級のシャンパーニュを飲もう」ということで行く途中の渋谷の東急フードショーで購入。
本当はクリュッグかムルソー クロ ド ペリエールにしようかと思っていたのですが、流石に値段を見て怯んでしまったので、ちょっと安価なアンリ ジローの下級キュヴェに逃げてしまいました。うーん、高級ワインを買うのは流石に勇気がいりますなぁ。
結果としてアンリジローになった訳ですが、まぁクリュッグやドンペリニヨンを飲むよりは嫌らしくなくていいだろうという結論に。

アンリジローといえば何と言ってもフュ ド シェーヌでしょう。
ラグジュアリーなジュエリーを想起させるような箔押しのボトルに、ゴールドの留め具が高貴さを高めます。
ヴァレ ド ラ マルヌのアイ村(グランクリュ指定)のピノノワールとシャルドネを使用したシャンパーニュ。
それのやや格落ちのラインとなるのがオマージュです。ただし葡萄は同じくアイ村100%。
アルゴンヌ産の樫樽で6ヶ月の熟成後20ヶ月の瓶内熟成。ミレジムものでは無いので幾分かリザーブワインを使用しています。


生産者:アンリジロー
銘柄:オマージュ フランソワ エマール アイ グランクリュ ブリュット NV
品種:ピノノワール 70%、シャルドネ30%

約9000円、パーカーポイントは91点。
色調はややオレンジがかった濃いイエローで粘性は高い。発泡はきめ細やかく。
熟成感を感じる芳香でリザーブワインを多めに使っているかも。
岩を砕いた様なミネラル感とアプリコット、赤りんご、白い花やシャンピニオン、ナッツ、ブリオッシュなど。リコリスなど。
柑橘系の心地よい酸味のアタック、いわゆるスタンダードなシャンパーニュとは一風異なりミレジムものの味わいの深みを感じる。
樽は弱めだが、ピュアな果実の味わいのが楽しめる。モレサンドニのプルミエクリュ ブランによく似ている。


比較的ドライな感覚を受けました。
ボリューム感はあるのですが、シャープで、幾分か熟成したシャルドネのニュアンスが感じられます。
レベルの高さは流石で、グランメゾンのスタンダードラインと比較すると造りの複雑さが見られますね。
特にブリオッシュの香りが特徴的でしょうか。イースト香というか。
価格見合いとしてはなかなかいいと思います。キャッチーなのは同価格帯であればモエ エ シャンドン グランヴィンテージですが、ワイン的な複雑さを感じるのであればこちらでしょう。

ドメーヌラモネ、感動の村名2種、一級2種。

おはようございます。
大分更新に日が開いてしまいましたが、ここの所プライベートでかなり忙しく更新する時間がありませんでした。
今日から少し空きができましたので、今週飲んだ分を少しずつ更新していこうと思います。

ドメーヌ ラモネの白と赤を飲んできました。
ドメーヌラモネは非常に高い評価を受けているシャサーニュモンラッシェに置けるトップドメーヌです。
シャサーニュモンラッシェはピュリニーモンラッシェと比較するとやや知名度は低いものの非常に高品質かつ果実味に溢れたピュリニーモンラッシェ寄りのムルソーの特徴を備えたワインを算出します。
その中で、現投手のノエル・ラモネは、栽培において徹底した収量制限と古木を使用する事に拘り、今回記事にしたプルミエクリュはいずれも30年以上のヴィエイユヴィーニュを、赤のクロ・サン・ジャンに至っては65年の古木を使用しています。新樽の比率はモンラッシェ以外は一般に約30%程度となっています。
その為果実の凝縮感が前に出たワインが算出されます。
フラッグシップは錚々たる特級群で特級モンラッシェをはじめとして、シュヴァリエモンラッシェ、バタールモンラッシェ、ビアンヴニュバタールモンラッシェなど。


生産者: ドメーヌラモネ
銘柄: シャサーニュ モンラッシェ 2009

約7700円、
色調は明るいストローイエロー、粘性はやや高め。
シャサーニュモンラッシェらしい香りのテクスチャ。強いミネラル感と香ばしいローストナッツやパイナップル、グレープフルーツ、シナモン、エシレバターの風味に、フレッシュハーブや白い花、カラメルの甘露な味わいが組み合わさって行く。
酒質はさほど強くなくやや後味に水っぽさを感じるが、徐々に広がるエレガントなアタックとリコリスがある。時間が経過するとややフルーティさがメインになる。


生産者: ドメーヌラモネ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ レ ザンセニエール 2008

約9000円。
色調は明るいストローイエロー、粘性は中庸。
オイリーでブリオッシュやイースト香、フレッシュハーブ、ミネラルが主体的に現れている。シャサーニュと比較すると、やや果実味に欠ける部分がある。現状非常に硬い、酸味が際立っているし、香りも全然開いていない。グレープフルーツやレモンの酸味や苦味を伴う香りとリコリス、白胡椒など。アタックの酸味は強く、ギュッと引き締まった果実味があるので発展性はありそうだけど、現状はやや厳しいと思う。酸味と塩みが強くちょっと微妙。


生産者: ドメーヌラモネ
銘柄: シャサーニュ モンラッシェ プルミエクリュ レ カイユレ 2008

約10000円。
色調は明るいストローイエロー、粘性はやや高め。液体密度は村名と比べると圧倒的に高く、アタックから香りに至るまですべてが濃厚になっている。
ややカシューナッツとエシレバターの香りが全面に出ており、シャンピニオンやカラメルの香り、白い花の香りと杏仁豆腐、マンゴーやアプリコットなどのより熟した果実の香りが主体となる。
ミネラルは村名と同程度だが、ふくよかな樽が強くなっているため、相対的に弱く感じるかも。
アタックにとろみを感じるほど重さを感じる。酸はやや強めでアプリコットの心地よい酸味と膨らみが楽しめる。かなりレベルの高いワイン。


生産者: ドメーヌラモネ
銘柄: シャサーニュ モンラッシェ プルミエクリュ クロ サン ジャン 2008 ルージュ
約6400円

世にも珍しいシャサーニュモンラッシェの一級畑で生産されたピノノワール。
色調は透明度の高い淡いルビー、粘性は低い。ヴォルネイやシャンボール寄りのモレサンドニに近いパワフルでないエレガントな創りで、生肉やパストラミハム、凝縮度の高いフランボワーズやレッドカラント、ヒノキやローズウッドスーボワなどの木の香りが強い、スミレ、甘草、クローヴなど。フレッシュかつエレガントで酸味が際立つが、口に含んだ時の凝縮度、チェリーの果皮の酸味が非常に心地よい。
ピノノワールのスタンダード的な味わいだが、その中の濃密度は段違いだと思う。


このドメーヌの非常に分かりやすい所は村名と一級畑の密度の違いだと思います。
シャサーニュの村名と、一級モルジョの濃密度の違いはそれこそテイスティング時に各々比較しなくても「水っぽいな」「非常に分厚くて濃いワインだ」とそれぞれ感想が出るくらいには異なっていて、単純比較で3000円の違いとは思えません。これなら最初から一級クラスを狙った方が妥当かと思います。
村名も確かに美味しいですが、一級の美味さを考えるとやや6000円を出すのには気が引けます。
ピュリニーモンラッシェの方はまだ堅くあまり楽しめないワインでした。フランソワミクルスキのムルソーペリエールの落胆に近いものがあり、もうすこし熟成を必要とする印象です。骨格は堅牢なので、熟成する事で真価が発揮されるかもしれませんね。
そして赤のプルミエクリュ、クロ サン ジャンは非常にレベルの高い赤だと感じました。
ニュイの様な力強く濃密なスタイルではなく、コート ド ボーヌ的な、特にヴォルネイや(ポマールや特級コルトンを除く)ムルソー赤に近いエレガントで品の良いスタイルで、基本的には溌剌とした赤い果実をベースにしながら強固な濃密感、凝縮度があります。

赤も白もなかなかレベルの高い造りをしていますが、特筆すべきは白の一級でしたね。
品質の割には値段も安いのでお得かもしれません。
ただ総じて見たときに事品質に限って言うのであれば錚々たるドメーヌ、たとえばソゼやコシュデュリ、コントラフォン、ルフレーヴとかと比較したときにボーヌのトップドメーヌは言い過ぎかな、とも。
もちろん非常に美味しいですが、ちょっと過剰すぎる広告ですな。




Le Pot Au Feu (ル ポット フー: 山形酒田)


酒田駅前にあるクラシックでトラディショナルな風情のフレンチレストラン。

こんにちわ。
昨日まで帰省をしておりました。
で、朝方に飛行機で山形に着いて昼ごはんどうしようか、と思っていたところ、丁度途中の駅前に食べログで評価の高いフレンチが。
食べログを盲信しているわけではないのですが、流石に山形のフレンチでステマはねえだろうと。
選んだ店は「ル ポットフー」。
ビル3フロア分ぶち抜きで占拠してる様で、かなり繁盛していました。
ワインも地酒のタケダワイナリーのフラッグシップ「ドメイヌ タケダ キュヴェ ヨシコ」やシャトームートンロートシルト、そしてリーズナブルなワインまで結構幅広く取り揃えている様子。
これは楽しみ!
というわけで、プリフィクスのシェフのオススメコースを頼んでみましたよ。


■前菜
3種のオードブル(スモークサーモンのシュー、鱈のエスカペッシュ、豚肉のゼリー寄せ)

なかなかボリュームのあるEntree三種盛り。スモークサーモンはシューがサクサクでサーモンもブリブリの歯ごたえ。エスカベッシュの酸味はややきつめかな。豚肉のゼリー寄せは粒マスタードじゃなくて練りマスタード。ここら辺はやや和風っぽさを感じますね~。
ちなみにこのお店、ナイフ、フォークだけではなくて、箸もちゃーんとついています!


■スープ
チーズを溶かした野菜のブイヨン

フレンチというより洋食ライクなコンソメ味。刻んだシイタケが入ってるのも和風っぽいです。


■肉料理
山形県産米の娘ぶたのグリル

きっちりと火を通したトラディショナルなグリル。しょうゆベースなのかな、ちょっと香ばしいソース。ちなみに付け合わせはキュウリではなくズッキーニ。かなり肉感はしっかりしていて、豚肉の味がしっかり出てましたよ。


■デザート

特にマンゴーのムースがメチャふわふわで美味しかったです。


ワインはマコンヴィラージュが品切れという事もあり、ワンランク上の生産者不明のサン ヴェランを頂きましたが、若干冷やし過ぎである事と、僅かに抜栓後時間が経っていた部分で品の良さは感じるものの及第点には至りませんでした。ただグラスの品揃えがこう言っては何ですが地方都市の割には非常に良いのが印象的でした。コンディションさえ良ければ、なかなかのものかもしれませんね。


都内のフレンチレストランの様な洗練された洒落感はありません。
しかしながら店内の調度品のイメージにピッタリと合致したトラディショナルで朴訥としたフレンチ。いい意味で「洋食」のキャッチーさがあると思います。逆にこういうのは都内だとあまり食べられないタイプのフレンチかもしれませんね。
価格もプリフィクスのランチで2500円と比較的安価なので、山形に行ったら一度立ち寄ってみてもいいかもしれませんね。美味しかったです。

西友の激安プイィフュメを利く

こんばんわ。
ウチの近くには西友があるのですが(比較的住宅街ならどこにでもありますかね...)お金をあまり使いたくない時はここでプライベートブランドのワインを買うか、ビールで済ませてます。
西友のプライベートブランドのワインは非常にお買い得で、最安値のオークリーフシャルドネのボトル400円から、高くてもバローロの2000円台まで。
おまけに種類が沢山あって、パッと思いつくだけでもバローロ、キャンティクラシコ、ラングドックのメルロ、カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、白ならシャブリ、ガヴィ、ソアヴェ、ラングドックのヴィオニエ、シャルドネ、チリのソーヴィニヨンブランなど幅広くラインナップを揃えています。
そして、プイィフュメまでラインナップに。
プイィフュメはロワールのセントルニヴェルネの高品質なソーヴィニヨンブランを生み出す産地で、サンセール、リュリーと共に結構いい値段で取引されています。大体3000-4000円くらいのレンジかしら。デイリーにはちょっと贅沢、といった価格帯ですかね。

しかしそこは西友。なんと1200円です。恐ろしい。
感想は後述しますが、キチンとプイィフュメの燻したニュアンスや清涼感は出ているので凶悪なほどのコストパフォーマンスだと思います。
是非近くに西友のある方は今からでも買いに行くと宜しいです。


生産者: アズタスペシャル(西友PB)
銘柄: プイィフュメ 2010
品種: ソーヴィニヨンブラン

西友のプイィフュメが美味い。価格は1200円程度だがプイィフュメの清涼感や柑橘系のニュアンス、燻した様な香りはしっかりと再現されている。
完全なセントルニヴェルネのソーヴィニヨンブラン。3000円くらいのプイィフュメと大きな違いは無いはずだ。
色調はやや緑がかったレモンイエロー、粘性は中庸。オレンジやライチ、青りんごの清涼感のある果実味と石の様なミネラル感、サクラチップ、白い花の香り。白胡椒やフレッシュハーブの香りが楽しめる。きりりとした酸味も夏にピッタリだと思う。プイィフュメのテロワールの再現率は非常に高い。


パスカルジョリヴェと比較すると洗練はされていないが、その分青りんごの甘やかな蜜の風味が前に出ており、より万人に受け入れられるスタイルと言える。
酸味は際立っているが、風味とのバランスは取れているし、この夏、冷やして楽しむには十分すぎる、なかなか良い造り。
900円というコストパフォーマンスを考慮すると、プイィフュメ購入の敷居は思いっきり下がるはずだ。
ちゃんとプイィフュメの素晴らしさを再現しているから、ロワールの良さを伝えていく際には非常に良い販促になりそう。
「どうだ、目立たないがロワールはこんなにすばらしいのだぜ」と言いたくなる出来。
サンセールやプイィフュメ、リュリー。いずれも素晴らしいのに目が向けられないのはブルゴーニュやボルドーの影に隠れがちで目立たないアペラシオンであるという部分と、知名度を考慮すると値段が割と高い(品質的にはお得です)部分が挙げられるのだけど、これなら十分に顧客の心を掴めるだろう。

衝撃のデュガピィ ラヴォーサンジャック、エレガントの極み ソゼのバタールモンラッシェ

こんにちは。
今日はブルゴーニュのプレミアムなテイスティングです。
デュガピィのラヴォーサンジャックとソゼのバタール。いやー、超豪華ですね。


エティエンヌソゼは約150年前から続く古いドメーヌで、約70年ほど前よりドメーヌ元詰めを始めています。2代目当主のジェラールは大学で醸造学を、ヴォルネイのプスドールに師事しワインを生産し始めました。フラッグシップは特級モンラッシェ、バタールモンラッシェ、フォラティエールなどの一級畑です。

ベルナール デュガ ピィはジュヴレシャンベルタンに拠点を置くクロードデュガの従兄弟で、クロードデュガ同様超高品質のワインを産出します。
全区画で行われるビオロジック、強い密植と厳しい選定による超低収量、そして若くとも20-30年、ヴィエイユヴィーニュともなると90年もの古木を使用。輸送中の傷付きを抑えるためのキャリアを使用し細心の注意を払う。除梗はせず、ピジャージュ、ルモンタージュは最小限に、焼きの薄い新樽を村名以上は100%使用しノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰め後出荷される。この狂気ともいえる醸造から生み出される果実の生命力を最大限にまで活かしたワインは世界中のワインファンから強烈な引き合いがあり、最も入手困難なドメーヌの内の一つである事は間違いないでしょう。


生産者: ベルナール デュガ ピィ
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン プルミエクリュ

約26000円、(2009年の)パーカーポイントは93-96点。
色調は赤みの強いガーネット、粘性は非常に高め。
トロ ボーのコルトンの深みを増した様な、抽出の強さを感じる非常に濃密感のある味わい。
ジャミーなダークチェリー、ドライプルーンの濃密な果実味。シナモン、ワッフル、チョコレートの強い樽香。タバコのスモーキーな香り。薔薇やスミレのアロマオイル。比較的スモーキーな味わい。燻製肉、ファンデーション、アニスなど。
果皮のタンニン、酸味は強めだがジューシーで凝縮した味わいだから全く気にならない。蕩ける様な甘さが特徴的な味わい。
パワー感のある素晴らしいラヴォー サン ジャック。


生産者: エティエンヌ ソゼ
銘柄: バタール モンラッシェ グランクリュ 2010

約30000円、(2009年の)パーカーポイントは95点。
淡いストローイエロー、粘性は中庸。
全面にカシューナッツとバタースコッチ。しなやかなミネラル。シャンピニオンやリコリス、フレッシュハーブや白い花を中心に据えるが、意外と溌剌とした果実をも感じる造りで、熟したアプリコットや桃などのニュアンスを感じる。徐々に灯油の様なオイルっぽさも。
豊満で柔らかな果実味が特徴で、しなやかな酸のアタック、蜂蜜を伴う静かで柔らかな味わい。


いや、人生初のデュガビィは圧巻でしたね。何分めったに手に入らないブツなのでこうして飲める機会があったのは幸運でした。しかもラヴォーサンジャック。
強い抽出に所以する鮮烈な華やかさ、古木から生まれるジャムの様な凝縮感のある果実味と新樽の甘み、そして全体を引き締める柔らかい酸と強靭なタンニン。いやあ、感服です。
デュジャックの様に長熟しそうなスタイルですね。ルジェよりもパワフルで、トロボーよりエレガント。絶妙なラインをなぞる、濃厚寄りのピノノワールでした。クロードデュガが野性味のあるスタイルなのに対して、こちらはよりキャッチーかつエレガンスを感じる作りでしたね。
いや、一本置いておきたいけど手に入らないし高いですからね...ううむ。
エティエンヌソゼのバタールモンラッシェはヴィンテージによるものなのか、意外と溌剌とした酸味のあるフルーツを感じさせるバタールで、ピュリニーらしいミネラル感と白い花の香りがありつつ、ムルソー系の香ばしいバターやナッツ感を伴うのが結構特徴的な感じでした。ピュリニーのパブリックイメージに対して酸味の強い果実味と香ばしい香りを内包しているな、というのが所感。
全体的にかなり小綺麗なのはミネラルのせいですかね、ちょうどムルソーとの合いの子の様な印象を受けました。

いずれもすっっごい良かったです。
ここら辺は最高の生産者の最高の畑というべきレベルのワインなので美味しいのは当たり前なんですが、それに加えて深く考えさせる哲学的なワインであると思います。
本当に素晴らしいワインは消費者にも一定の知識と理解度が無いと楽しめない非常に敷居の高いものですが、途上でも飲むたびに新しい発見を与えてくれますから、敷居が高いからといって遠ざけるのはちょっともったいないと思います。
この手合いでも一度ゆっくり飲んで一つ一つ要素を紐解いていけば、個人的には誰でも楽しめるものだと思っています。


AuxAmis Du Vin(オザミ デュ ヴァン 本店:銀座)



洗練されたオザミ サンカントヌフと比べて、パリのビストロの様な雑然とした佇まい。

こんにちは。
前回この前に行ったAuxAmis 59が気に入ったので銀座のAuxAmis du Vin本店にも興味が湧いて、思い切って行ってきました。プリフィクスのメニューとしては池袋のサンカントヌフと大きく違う点はありません。ワインのラインナップとしては本店の方がやや良い感じで、ブルゴーニュ、ボルドーだけではなく様々な地域のワインを幅広く揃えている印象でした。
ちなみに結構濃いめのディナーだったのですが....

ちなみに前日はこれ。


翌日はこれ


えへっ♫
この馬鹿野郎ォォォー!豚野郎ー!!
肉ばっかじゃねえかァァァァ!このアメリカ人!英語のしゃべれないアメリカ人め!
概ね間違ってはいませんが、こじんてきにも胃が限界です。
明日から3食お粥やでえ...

■食前酒
生産者: ポール ショレ
銘柄: クレマン ド ブルゴーニュ ブリュット ロゼ NV

色調はかなり淡いロゼ、粘性は低めで、泡は適度に立ち上っている。
木苺や薔薇のニュアンス。クレマンの発泡香の奥に確かにブルゴーニュのピノノワールの影がある。
溌剌とした明るいシンプルな味わい。


■冷前菜
鮮魚のカルパッチョと季節野菜のマリネ

お魚はヒラメ、その下にマリネしたセロリ(スパイスはピンクペッパー?)、そしてオリーブオイル。
マリネしたセロリのサクサク感と身の詰まったヒラメのギュムギュム感がとてもいい感じ。ヒラメは結構味わいが淡白なので酸味に良く合いますね。


■Vin Blanche
生産者: ロドルフ ドゥモジョ
銘柄: ムルソー 2009

このムルソーがめっちゃ美味かったし、フォワグラとトウモロコシのホットケーキに奇跡的にマリアージュしていた。
色調としては淡めのストローイエローで、粘性は比較的高め。
ヘーゼルナッツやバター、シャンピニオンのムルソーの王道的な香りに、やや酸味を感じるパイナップルやアプリコットのニュアンス。ミネラルは比較的穏やかで、硬質的な部分はあまりなく、どちらかというと丸みのある豊満なムルソー。
アタックは滑らかで、香りから想定する酸味と比較すると実際はやや弱めで分厚い樽やバターの味わいが楽しめる。


■温前菜
フォワグラとトウモロコシのホットケーキ トリュフソース

フォワグラとトウモロコシのホットケーキにはムルソーを合わせました。本来ならば冷やした甘口セミヨンがいいと思うのですが、飲みたかったので。
トウモロコシの甘いパンケーキにがっつりソテーしたフォワグラが挟んであって、その周りに酸味と塩味の強いトリュフのソースがかかってます。
トロトロのホットケーキ(甘いオムレツに近いかも)の甘みとトリュフのソースの酸味、塩味でバランスがいい感じだったんですが、フォアグラに辿り着いてからの濃厚さが凄い。フォアグラの重量感やクセを酸味と甘み、塩味で調和を取ろうとしているのですが、ともかく重い。超絶な重量感。
ただムルソーと合わせた時に、酸味は甘みに転化して、重いんだけどクセは大分落ち着いてくる。美味しい、でも重い。2/3を食したあたりでちょっと「グエッ」ときた。


■Vin Rouge
生産者: ジャン ショーヴネ
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール 2009

メインとの場つなぎ的に一杯。
サンカントヌフで飲んだユドロノエラのルージュと比べると凡庸なブルゴーニュルージュ。抽出はあまり強くない様でダークチェリーの果実味となめし革、スパイスの香りが強め。
仔羊には流石に負けていた。ヌフかボルドーが妥当だっただろうか....


■Vin Rouge
生産者: ダニエル リオン
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ レ ラヴィエール 2009

メインの仔羊のローストと合わせて。
ダニエルリオンはパトリスリオンの関係者(本来は逆なのかな?)という事で華やかに大輪を咲かせるワインを期待していたんですが、こう、期待とはちょっと違う、地に足が付いた面白みの無いブルゴーニュワインでした。
ニュイ サン ジョルジュっぽい力強さはあるんだけど、大地香と果実味を押し出す格好のワインなので華やかさとかそういうのはないかも。
食事の時にはあまりテイスティングしないのですが、早々に諦めました...
普通、なんですよね。


■メイン
オーストラリア産サフォーク種仔羊のロースト オリーブのソース

とりあえず、リブの部分はわかるんだけど、この塊の部分は...?
仔羊ながらややクセはあるものの、好きな人には堪らない香りですよね。ジンギスカン食べ慣れてる人だったら全然いけるはず。ソースは多分グレービーソースにオリーブの風味を加えたものだと思いますが...詳しくは店員さんまで。
まず右側の俵みたいなのもお肉の塊なんですが、これがかなりホロホロに柔らかくて長時間煮焼きしている感じ。
リブの方はロティされていて割としっかりした肉感が楽しめる。ひょっとしたら同じ焼き加減かもしれないけど、まぁそこは素人、という事で。
塩味や火入れは個人的に好きな感じで、リブの方はややレア。脂はちょっとキツく感じたのは多分フォワグラのせい。
めちゃうまでしかもオザミのメインはドカーンとなかなか威圧的な物量で出てくるので食べ応えは相当あります。
量の多いフレンチは前菜からドンドンドォォォン!と強烈な量が出てきますが、前菜は控えめな量なのがオザミのいやらしいところです。いい意味で。
個人的には吉田さんの豚がオススメ。やばいよ。
プラットを頼むときはこういったメインの事情を考慮するのかオススメ。


■デザート
高貴なプリン

めちゃうまです。マジでコンビニとかで置かれないかな。濃厚な卵とバニラビーンズ、駄目押しでカスタードのソース。程よくカラメルのビターさが心憎いです。
正直この時点で胃がかなり疲れていたので、シャーベットにするか、と思っていたのですが、これはプリンを選んで正解です。ふわとろでめちゃうまですよ!


いや、充実したディナーでした、ご飯も美味しいしワインの種類もたくさんあるので、ちょっとオシャレなディナーやワインの種類を楽しみたい人にはいいかもしれせんね。
ボルドーならジスクールもあったし、ローヌならヌフのブランやルージュがグラスで飲めるので満足度は高いです。

デートならサンカントヌフ、複数人で楽しく飲みたいならデュ ヴァンがよろしいです。




特級クロ ド ラ ロッシュ3種テイスティング



こんにちは。
モレ サン ドニは隣に個性的な村に囲まれている為、数多の銘醸ワインがあるにも関わらず、シャンボールやジュヴレに知名度で後塵を拝している村ですが、品質にせよ生産者にせよ、先に上げた2つの村に決して劣ってはいないと思われます。
生産者ならばモメサンやポンソ、デュジャックがいるし、特級ならクロ ド ラ ロッシュ、クロ サン ドニ、クロ ド ランブレイ、クロ ド タール、ボンヌマールがあります。
その中でもほぼモノボールと言えるクロ ド ランブレイ、クロ ド タール、シャンボールとして売られるケースのボンヌマールを除くと、主要特級はクロ ド ラ ロッシュ、クロ サン ドニとなりますが、何れもジュヴレシャンベルタン寄りの立地となっていて、(生産者にもよりますが)力強いワインが産出されます。
今回は熟成したクロ ド ラ ロッシュに焦点を当てて、生産者別にテイスティングしました。

ジョセフドルーアンはボーヌに本拠地を置くネゴシアンで旗艦銘柄はボーヌ プルミエクリュのクロ デ ムーシュ。他にも卓抜した特級畑を多数保有していますが、ジョセフドルーアンの代名詞といえばこれでしょうか。
そしてルモワスネは100年以上続くブルゴーニュの老舗ネゴシアンです。現在はドメーヌ元詰が一般化していますが、ネゴシアン経由での販売が一般的だった時代、今でいう有力な生産者からワインを購入し、販売していました。そしてルモワスネが所有している地下カーヴには地域最大量とも言える古酒が眠っています。
高品質なワインの古酒をここまで溜め込んでいるネゴシアンはそうないでしょう。
最後にデュジャックはモレ サン ドニの赤を得意とするコート ド ニュイを代表する有力な生産者。当主はジャックセイスでブルゴーニュでは比較的歴史の浅いドメーヌ。無濾過、無清張で自然な味わいを活かしたワインを作ります。こちらもラフォン程では無いにせよ、その品質の高さで瞬間蒸発する事もあります。

ではいってみましょう。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ 2001

かなり熟成感が出ている。
色調はエッジには橙がではじめているが、まだ若い淡いルビー。粘性は低い。
イチジクと梅やスモモの塩っぽい果実味。白胡椒、生肉やジビエ、ゼラニウムやローズヒップティー、腐葉土、濡れた木、クルミっぽい香ばしさもある。鉄っぽさも。
酸もタンニンも溶け込んでおり、心地よくエレガントなイチジクなどの熟成香が楽しめる。
若々しさは感じられず、かなり熟成しているが、比較的綺麗に熟成しているので古酒として十二分に楽しめる。


生産者: ルモワスネ
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ 1997

価格は約12000円、パーカーポイントは不明。
色調は澄んだ淡いルビー、粘性はやや高め。非常に綺麗に熟成していて、ジュヴレシャンベルタン的で力強さとしなやかさを感じる。
アセロラやダークチェリーの瑞々しい赤い果実とイチジクの様な若干熟成を帯びた味わい。
松の樹皮や腐葉土、ローズヒップティー、燻製肉、クローヴ、焦げたゴム、徐々に薔薇とゼラニウムが表れる。ワッフルなど。
基本フルーティで瑞々しくスパイシーな作り。果実とスパイスの瑞々しさが前に出ている。
パワフルというか押し出しの強いエレガントなクロ ド ラ ロッシュ。
こちらはある程度の熟成感はあるんだけど、若々しさと丁度均整が取れていていい感じ。骨格が強いのが所以しているんだろうか。


生産者: ドメーヌ デュジャック
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ 2001

ドルーアンと比較するととても力強く経年をはじき返す力強さを内包している。
色調はまだまだ若々しく濃いルビー、ほんの僅かに橙がかかっている程度、粘性は高い。抽出は高めのようだ。若々しさに程良く心地よい熟成感。ジュヴレ寄りの味わいでフレッシュなイチジクやアメリカンチェリーのコンポート、ワッフルやシナモン、ローズヒップティー、腐葉土や樹皮、なめし革、燻製香。そして時間を置くと
果皮に所以する強烈なスミレの華やかさやチョコっぽい甘やかさが現れてくる。
酸味もタンニンも程良く溶け込んでおり、果実原初の爽やかなアタック。余韻は長い。
やはり抽出を強くした方が全然若々しさが保たれるな...これは半端なく若々しいクロ ド ラ ロッシュ。2000年代後半の味わい。


流石に00年代初めと90年代後半だけあっていずれも熟成していましたが、その中で圧倒的に若々しさを保持していたのはデュジャックでしたね。
その後を大きく遅れてルモワスネ、ジョセフドルーアンといったところでしょうか。
デュジャックのロッシュは本当に凄くて、抽出の強さか古木に所以甘やかで溌剌とした果実味が骨子になっていて、そこに僅かに熟成香が出ている感じ。あまり熟成熟成していない所がいいですね。パワフルで美味しいです。
ルモワスネも良かったですが、ややこちらの方が熟成感は強いです。ただ他のロッシュと比べると4年熟成期間が長いので、ひょっとしたら同一ヴィンテージならデュジャックに近かったかも。
ジョセフドルーアンは完全に熟成感がメインでしたが、品は良かったと思います。果実感はあまり無かったのでデュジャックやルモワスネを利いた後だと、やや物足りなさが残る感じでした。
人によると思うんですが、僕的にはこの中だと圧倒的にデュジャックでしたね。さすがはフラッグシップといえる造りです。他のものも美味しいんですけどね。


クロ・ド・ラ・ロッシュ[1997]ルモワスネ

クロ・ド・ラ・ロッシュ[1997]ルモワスネ
価格:12,075円(税込、送料別)



ネゴスも秀逸、シャーヴのエルミタージュ ファルコネ

こんばんわ。
今日も暑いですね、毎日暑すぎて「ひょっとしたら俺痩せちゃったりするのかしら!?」と思って体重計に乗っては落胆する日々です。夏なんてくそくらえだ!

この手の愚痴が多いブログですが、どうかよろしくお願いします。
今日はジャン ルイ シャーヴのネゴシアンもの。JLシャーヴセレクションから、エルミタージュファルコネです。
シャーヴといえば、北部ローヌ、特にエルミタージュにおいては最良の生産者とされています。ギガルのエルミタージュ エクスヴォトも素晴らしいですが、エルミタージュといえばシャーヴという意見に異論がある人はただの一人もいないでしょう。
しかしながら需要と供給の不一致、価格的な面で手に入れられる人は極一握りです。
そんな中で現れたのがシャーヴが選び買い付けしたセレクション、JLシャーヴセレクションで、幾分かドメーヌもののエルミタージュと比較すると購入しやすい価格になっています。
有機栽培、収量制限、テロワールが表現されているドメーヌのみを選抜し、更にブドウの成長過程、収穫期及び醸造期間は連絡を取り品質保持をしています。ネゴスものとはいえシャーヴの名前を冠するとなれば当然といえば当然ですね。
ファルコネはドメーヌの葡萄と買い葡萄を評価の高い3地域からアッセンブラージュしています。

価格は7000円とエルミタージュとしては平準的な価格ですが、その品質たるや凄まじいものがあります。シャプティエのエルミタージュ ラ シゼランヌを凌駕すると個人的には思っています。



生産者: シャーヴセレクション
銘柄: エルミタージュ ファルコネ 2008
品種: シラー

価格は7000円、パーカーポイントは不明。
ちょっと絶句しちゃうくらい美味い。ネゴスものとは思えん...
色調は濃いが輝きと透明感を持ったガーネット、粘性は高い。
過剰とも言える黒胡椒の強いスパイシーさ、ブルーベリーやアメリカンチェリー、プラムのジャムの様な分厚い黒い果実味を中心に華やかな芍薬、スミレの香りやシシトウ、パストラミハム、ヒノキ、コリアンダー、クルミや炭焼き、ゴムなど。
徐々に味わいはジャミーで甘やかになってくる。穀物の様なニュアンスも。
アタックはさすがに強いが、酸味の方が目立ちタンニンはやや控えめ。ブルゴーニュライクな造りといえる。
果実の甘やかさもありキャッチーで最高のエルミタージュ。


いや、本当に美味しいです、このエルミタージュ。みっちりと目の詰まった凝縮度、ジャムの様な甘やかさと品種由来の黒胡椒のスパイスさ。どの要素も強烈な個性を放っているのに、奇跡的にバランスが取れている。
これだけのエルミタージュはあまり飲んだ事がありません。
エルミタージュと比べると北部ローヌだったらコートロティ派でしたが、一気にエルミタージュ派になっちゃうかも。でもランドンヌとなかなか甲乙つけ難い...すごいワイン。

Fish Bank(フィッシュバンク: 汐留)


地上41階から望む汐留の景観は最高。席によってはレインボーブリッジが一望できる。


こんにちは。
先日は久々に本社に行ったので、たまにはいいものをと思い、プリフィクスのコースを食ってきました。

その日研修だったので休み時間はキチッと一時間。
移動時間を含めると約40分のコースを終わらせなくてはならない!
取り急ぎスピーディーにお願いします!とウェイターのお兄さんに前置きしつつ、地上41階からの素晴らしい景色も眺めず目の前の皿に集中!


■バケット
3種のバケット (バター、オリーブオイル)

パンの種類はプレーン、クロワッサン、紅茶フレーバーとパン3種。
オリーブオイルとバターがついてくる。
オリーブオイルはやたらとフルーティで葡萄の風味が強め。バターはかなりクリーミーで牛乳の味わいが残る。
近場の飯屋のご飯お代わり自由!と同じ感じでパンは基本食べ放題。
ただし店員さんをキャッチしないとダメ。普通なら3つか4つ食べれば十分だが2回は最低お代わりするのが俺のフレンチスタイル。
前菜が出るまでに一回分を消費した。



■前菜
鰹と冬瓜のサラダ バルサミコソース

冬瓜は煮物の様にクタクタにしてある訳ではなく、芯を残した形で歯ごたえはザクザク。
鰹の叩きはかなり味が濃いめだけど、そんなに臭みや苦味はないかも。ちょっと驚いたのは鰹節とバルサミコソースがよく合うこと。
柔らかく濃いめの味の鰹と淡白な冬瓜のザクザク感が意外とマッチ。鰹節とネギも和風の


■メイン(肉料理)
豚フィレ肉のソテー 山葵香るクリームソース

ちょっと甘みのあるマスタードソース。流石に回転数を上げないとやってけないランチだけに少々作り置きっぽい雰囲気が。塩胡椒でソテーしたお肉はちょっとボソボソ。ただ1800円と考えると凄い頑張ってると思う...

しかき付け合わせに摩り下ろしガーリックが乗っていたんだがランチでこれは厳しい...
研修でいろいろな人と実習するのに、「うわこの人ニンニクくさっ!デブだしすた丼食ってきたな!」と思われる事請け合いです。
ええ、食べましたよ、ニンニク好きだもの。


■デザート
ココナッツのソルベ ベリーソース

マスカットとマンゴー、ハーブのジュレとベリーソース。
このココナッツのソルベが非常に濃厚で多分単体で食べるとちょっとくどいかもしれないんですが、ハーブのジュレの爽やかな風味とベリーソースの酸味がうまくバランス取ってるんですよねえ。すごいいいバランスです。
そしてカリカリのクルトンっぽいも食感に飽きさせない配慮がある様な気がします。これは美味しいですね!


全部で3皿。
ちなみにランチコースは1800円。
ランチとはいえプリフィクスでこの値段は激安ですね。
色々気になるところはありましたが、値段を考えると、かなり満足度高かったです。
眺めもいいので夜もありかもしれません!
本当はワインの一杯でも引っ掛けてきたかったんだけどな...まあ無理よね。常識的に考えて..

感動の不在、背信のシャトーマルゴー1993



こんばんわ。
本日はシャトーマルゴー1993です。
2009年のレビューはこちらをご覧ください。

2009年はまだまだ若くパフォーマンスが発揮出来ていない感はあるものの、大きな可能性を感じさせるワインでした。
では既に約20年を経過している丁度飲み頃の状態ではどうなのか。

結論としては非常に綺麗に熟成していますし、ボルドーとして見て非常に卓抜した造りだと思いますが、こと、シャトーマルゴーを飲んだ時の脳髄に響く感動はありませんでした。
ラトゥール'96やレオヴィルラスカーズ'98などのその他の90年代の個性が素晴らしかっただけに、期待値に対してちょっと及第点には届かなかったと思います。

さて、ポールポンタリエ率いるシャトーマルゴーはご存知の通りメドック一級格付けのシャトーです。ラトゥールが男性的なボルドーの筆頭とするならば、マルゴーは女性的でエレガントと表現されます。日本ではもっとも人気の高いボルドーワインと言えるでしょう。
ここ10年の低収量かつ厳しい選定によりグランヴァン比率は60%程度に。更にファーストラベルに使用される葡萄は約40%です。カベルネ比率は近年高くなる傾向で、新樽比率は100%。メルローはパヴィヨンルージュに使用されています。


生産者、銘柄: シャトー マルゴー 1993
約48000円、パーカーポイント88点。

若々しい澄んだ濃いガーネット、粘性は中庸。香りや味わいも全然若く、インキーさを十分に残している。
シナモン、ミント、そしてカシス、紫スモモ、プルーンの艶やかな果実味、西洋杉の香りが一塊となって溶け込んでいる。華やかな芍薬、ややカベルネのベジタブルな風味が残る。若干ベーコンの動物性の脂のニュアンスがある。
口に含むと木材やフルーツの味わい。収斂性はやや高めながら、酸も穏やかでソフトタッチで美しく熟成していると思う。
しかしながら、正直、綺麗に熟成した上質なメドックのカベルネであることは疑いの無い事実ではあるものの、期待していたマルゴーの感動には遠く及ばない。マルゴーには一度として裏切られた事が無いから、ショックは大きい。


良いか悪いかの判断は人によるかと思いますが、まずマルゴーの93は、かなり若いカベルネのインキーでヴェジタブルなニュアンスが残っていますね。
液体濃度も柔らかく、果実味など要素も綺麗に液体に溶け込んで、程良く熟成感が出ている為に余計に気になる部分であります。
また、各々の要素が溶け込んでいる部分もあるのか、香りの変化がやや希薄だと思います。
基本的には悪くないですし、エレガントでマルゴーらしさはちゃんとありますよ。ただ残念ながらシャトーマルゴーの奇跡なバランス感から見ると、小さい粗でも目に付くものです。

所詮は素人意見ですが約50000円の価値があるかというとマルゴーであること以外には価格分の価値はあまりないと思います。

暑いのでビール特集第三弾!うまいよビール!

なんて適当なタイトルだ...
こんばんわ、今日はみんな大好きビール特集です。
前回、前々回は国産ビール平行テイスティングでしたが、今回は国産大手ビールメーカーに加えて国産エールとベルギービールもいってみます。


メーカー: ヤッホーブルーイング
銘柄: よなよなエール
原材料: 麦芽、ホップ
タイプ: ペールエール

苦み:★(ホップのニュアンスはあるが苦味はほぼ無い。)
甘さ:★★★★★(極めてフルーティで麦芽の甘みが強い)
のどこし:★★★(やや泡は弱め)
飲みやすさ:★★★★★(苦味や強い泡などネガティブな要素を完全に排した、フルーティで軽やかなペールエール。)
色調はかなり赤みは強い。泡の持続力は短め。
泡も苦みのアタックはかなり弱く、とても丸みのある味わい。
濃さや苦味で厚さを出す作りというよりもとても軽やかで爽やかな味わい。フルーティで心地よい。
ボリューム感は無く、軽量級。
ややコリアンダーっぽさも。


メーカー: サントリー
銘柄: ロイヤルビター
原材料: 麦芽、ホップ
タイプ: ピルスナー

※画像はメーカーページより
苦み:★★★★(ビターの名が付く割には苦味が弱い、後味にジワリと残る苦さ)
甘さ:★★(ドライ、甘みはあまり感じない。)
のどこし:★★★★★(ドライでシルキーな喉越し)
飲みやすさ:★★★★★(心地よい苦味とドライでベタベタした感じはない。)
色調はベーシックなピルスナー。
ローストした香ばしさ、ホップの風味は強い。シルキーな泡。
奥深くチョコレートとマッチするビターさ、ドライさ。かなりコクがある。
苦味でいうとグランドキリンの方が苦い。


メーカー: トリベル カルメリート
銘柄: トリベル カルメリート
原材料: 麦芽、ホップ、小麦、オート麦
タイプ: ベルギー

苦み:★★★(舌に残した時に苦味が残るが、甘みの方が強いので目立たない)
甘さ:★★★★★+(凄いフルーティで、甘みが強い)
のどこし:★★★(きめ細やかだが、強めの泡)
飲みやすさ:★★(甘みが強いので比較的飲みやすいが、風味は独特なので人を選ぶかも)
香りの芳醇さは流石にベルギービール。牡蠣、バナナ、コリアンダー、洋梨の香り。楽しみ方としてはワインと同じ様に楽しむべき代物。甘みはだいたいセックからエクストラセックくらいか。
しかしアルコール度数8%で330mlを飲み切るのは結構キツイな...


よなよなエールは美味しかったですねええ!麦芽の甘みが結構強めなんだけど、ぽってりとした甘みは全然無くて、液体濃度が低めだからか、結構爽やかな味わい。
発泡は他のビールと比べると弱めなんで喉越しが心地よいタイプでは無いんだけど、苦味も無いので普段ビールが苦手で飲まない人にはいいかも。
ロイヤルビターは、ビターと銘打つ割にはホップの風味の強さやビターさは無くて、プレモルさんに毛が生えた程度。従ってグランドキリンのあのコクや苦味には到底及ばない。
ただビターさはさておいて非常にバランスの良くて、流石プレモルを生み出したサントリーさんと言ったところ。
突出した特徴はあまり無いんだけど、甘み、コク、喉越し、深みどれをとっても平均値以上であることは間違いないね。
そして最後はトリベル カリメネート。
唯一の輸入ビール。ベルギービール。
元々タイプが全然違うのですが、アルコール度数が高いのもあり、さっぱりスッキリ爽やかに楽しむタイプでは無くて、ゆっくり食事と一緒に楽しむリッチなビールという印象。
麦芽の甘みは相当強めに出ていて、ワインで言うならエクストラセックくらい。高いアルコール度数と合わせて、かなり強いアタック感がある。
その分風味も豊かで国産ビールのシンプルさには無い、様々な味わいの要素が包含されている。(ただそれが独特の風味として忌避する人もいると思う。)
暑い日に暑気払いするようなビールでは無いですね。

そんな感じです。
つまみはピーナッツでしたが、それだけ見ると完全に疲れたおっさんですね。まぁおっさんなんだけどさー。

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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