衝撃のデュガピィ ラヴォーサンジャック、エレガントの極み ソゼのバタールモンラッシェ

こんにちは。
今日はブルゴーニュのプレミアムなテイスティングです。
デュガピィのラヴォーサンジャックとソゼのバタール。いやー、超豪華ですね。


エティエンヌソゼは約150年前から続く古いドメーヌで、約70年ほど前よりドメーヌ元詰めを始めています。2代目当主のジェラールは大学で醸造学を、ヴォルネイのプスドールに師事しワインを生産し始めました。フラッグシップは特級モンラッシェ、バタールモンラッシェ、フォラティエールなどの一級畑です。

ベルナール デュガ ピィはジュヴレシャンベルタンに拠点を置くクロードデュガの従兄弟で、クロードデュガ同様超高品質のワインを産出します。
全区画で行われるビオロジック、強い密植と厳しい選定による超低収量、そして若くとも20-30年、ヴィエイユヴィーニュともなると90年もの古木を使用。輸送中の傷付きを抑えるためのキャリアを使用し細心の注意を払う。除梗はせず、ピジャージュ、ルモンタージュは最小限に、焼きの薄い新樽を村名以上は100%使用しノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰め後出荷される。この狂気ともいえる醸造から生み出される果実の生命力を最大限にまで活かしたワインは世界中のワインファンから強烈な引き合いがあり、最も入手困難なドメーヌの内の一つである事は間違いないでしょう。


生産者: ベルナール デュガ ピィ
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン プルミエクリュ

約26000円、(2009年の)パーカーポイントは93-96点。
色調は赤みの強いガーネット、粘性は非常に高め。
トロ ボーのコルトンの深みを増した様な、抽出の強さを感じる非常に濃密感のある味わい。
ジャミーなダークチェリー、ドライプルーンの濃密な果実味。シナモン、ワッフル、チョコレートの強い樽香。タバコのスモーキーな香り。薔薇やスミレのアロマオイル。比較的スモーキーな味わい。燻製肉、ファンデーション、アニスなど。
果皮のタンニン、酸味は強めだがジューシーで凝縮した味わいだから全く気にならない。蕩ける様な甘さが特徴的な味わい。
パワー感のある素晴らしいラヴォー サン ジャック。


生産者: エティエンヌ ソゼ
銘柄: バタール モンラッシェ グランクリュ 2010

約30000円、(2009年の)パーカーポイントは95点。
淡いストローイエロー、粘性は中庸。
全面にカシューナッツとバタースコッチ。しなやかなミネラル。シャンピニオンやリコリス、フレッシュハーブや白い花を中心に据えるが、意外と溌剌とした果実をも感じる造りで、熟したアプリコットや桃などのニュアンスを感じる。徐々に灯油の様なオイルっぽさも。
豊満で柔らかな果実味が特徴で、しなやかな酸のアタック、蜂蜜を伴う静かで柔らかな味わい。


いや、人生初のデュガビィは圧巻でしたね。何分めったに手に入らないブツなのでこうして飲める機会があったのは幸運でした。しかもラヴォーサンジャック。
強い抽出に所以する鮮烈な華やかさ、古木から生まれるジャムの様な凝縮感のある果実味と新樽の甘み、そして全体を引き締める柔らかい酸と強靭なタンニン。いやあ、感服です。
デュジャックの様に長熟しそうなスタイルですね。ルジェよりもパワフルで、トロボーよりエレガント。絶妙なラインをなぞる、濃厚寄りのピノノワールでした。クロードデュガが野性味のあるスタイルなのに対して、こちらはよりキャッチーかつエレガンスを感じる作りでしたね。
いや、一本置いておきたいけど手に入らないし高いですからね...ううむ。
エティエンヌソゼのバタールモンラッシェはヴィンテージによるものなのか、意外と溌剌とした酸味のあるフルーツを感じさせるバタールで、ピュリニーらしいミネラル感と白い花の香りがありつつ、ムルソー系の香ばしいバターやナッツ感を伴うのが結構特徴的な感じでした。ピュリニーのパブリックイメージに対して酸味の強い果実味と香ばしい香りを内包しているな、というのが所感。
全体的にかなり小綺麗なのはミネラルのせいですかね、ちょうどムルソーとの合いの子の様な印象を受けました。

いずれもすっっごい良かったです。
ここら辺は最高の生産者の最高の畑というべきレベルのワインなので美味しいのは当たり前なんですが、それに加えて深く考えさせる哲学的なワインであると思います。
本当に素晴らしいワインは消費者にも一定の知識と理解度が無いと楽しめない非常に敷居の高いものですが、途上でも飲むたびに新しい発見を与えてくれますから、敷居が高いからといって遠ざけるのはちょっともったいないと思います。
この手合いでも一度ゆっくり飲んで一つ一つ要素を紐解いていけば、個人的には誰でも楽しめるものだと思っています。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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