ドメーヌルフレーヴ、一級畑ピュセル、フォラティエール、クラヴァイヨンを効く


こんばんわ。
本日は2010年ドメーヌルフレーヴの一級畑です。
畑はクラヴァイヨン、フォラティエール、そしてレ ピュセル。

ルフレーヴは言わずと知れた、世界で最も偉大なシャルドネの生産者。
フラッグシップの特級モンラッシェ、特級シュヴァリエモンラッシェ、特級バタールモンラッシェはさながらシャルドネの王たる風格と威厳を漂わせる。厳密なビオディナミ、収穫用具の醸造設備の徹底したクリーン化を行い、醸造における新樽比率は特級でも25%と抑え気味。1997年より全面的にビオディナミを採用し、丁寧に栽培された葡萄は1年の樽内熟成後、ステンレスタンクで熟成を進める。

ピュセル、クラヴァイヨンはビアンヴニュバタールモンラッシェ、バタールモンラッシェとほぼ同じ等高線上にある畑で、ビアンヴニュとピュセル、ピュセルとクラヴァイヨン、クラヴァイヨンの上部とフォラティエールは隣接しています。
クラヴァイヨン(5.59ha)はやや他の一級畑と比べると土が重く、ルフレーヴの保有する1級畑では最も下位のワインとなる。
その一つ上に位置するのがフォラティエール(17.64ha)。ル モンラッシェとカイユレと同じ等高線上に存在し、上質のシャルドネを生み出す土壌となる。
最後にビアンヴニュと隣接するレ ピュセル(6.76ha)。一級格付けとしては最も上位に存在する畑で、ルフレーヴの偉大なる特級畑群にピッタリと張り付く最高のテロワールを持つ一級畑。

ほいでは行ってみましょう。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ クラヴァイヨン 2010

約14000円、WA91pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
チョーキーで切り立ったミネラル、そして果実本来の酸味が非常に充実している。
蜂蜜やシロップの甘い芳香、そしてカリン、リンゴ、洋梨の溌剌とした果実味、穏やかな白い花の香り。
他の2銘柄と比較すると控えめだがバター、ヘーゼルナッツ、リコリスの香り。
最も軽やかな造りでありながら、液体は非常に安定している。
ピュリニーのスタンダード的な作り。透き通るような透明感を感じさせる。
苦味は無いが、アタックはややキツ目の酸を感じる。
口の中で豊満でソリッドな果実味が広がる。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ フォラティエール 2010

約20000円、WA92pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
岩を砕いた様なミネラル、そしてバニラやシロップ、そしてカリン、赤リンゴ、桃などの核種系果実の蜜の濃厚な甘露な芳香が支配的だ。
石鹸や白い花、ナッツ、リコリス、フレッシュハーブ、白胡椒などの複雑な風味が現れる。
酸味は際立っているが、先述のクラヴァイヨンと比べると柔らかく丸みを帯びているように感じる。
凄まじい旨味。やや硬く苦味を感じるが時間を経て開いた時の豊満な果実味は、クラヴァイヨンを遥かに凌駕する。

生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ ピュセル 2010

約23000円、WA93pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
最も強固で力強い作り。石油の様なミネラル感。
サーブ直後は持てる要素やポテンシャルが多くて硬く閉じこもっているが、本懐は30分後に急激に表れる。
時間が立つほどに官能的で甘露な芳香がに広がっていく。
超濃厚なシロップや核種系果実の蜜。官能的。そしてバニラビーンズ、バタースコッチ、カシューナッツの香り。
洋梨、桃、赤リンゴの果実味。白い花や白胡椒、オイル、リコリス、シャンピニオン、蜜蝋、甘草、杏仁豆腐などの複雑な要素が混然一体となって立ち上る。
クラヴァイヨン、フォラティエールと比べて、酸味は落ち着きを見せる。とはいえそれでも強め。
落ち着きを見せるのは果実味が強烈だからだろうか。
透明感も伴い、ピュリニーの神髄を楽しめる。


香りの方向性はやっぱ似てるんだけどフォラティエールとピュセルの耐久度が半端ない。
クラヴァイヨンは最初から美味いが、徐々に落ち込んでくる。
と、同時にピュセルとフォラティエールは一気に開いてくるという。
かなりの格差がある。クラヴァイヨンとフォラティエールは最初から全開だがピュセルはイマイチ、クラヴァイヨンが落ち込み始めるタイミングでフォラティエールがピーク、ピュセルが開いてくる。クラヴァイヨンが落ち着いたタイミングでフォラティエールがやや落ち始め、ピュセルがピーク。

ただ各々のピークを見るに、やはり一番レベルが高いのはピュセル。次いでフォラティエール、そして大きく開いてクラヴァイヨンといったところ。ピュセルはバタール並と言っても過言では無いレベル。その他の一級と一線を画している。
クラヴァイヨンでも十二分に美味いんだけど並べると、やや密度の低さが気になる。
それでも透明感あるし、綺麗なワインなんだけどフォラティエールとピュセルと比べると若干ひ弱な体躯である事は間違いない。
しかしバタールを飲んだ時にも感じたけど、このバランス感がルフレーヴなんだよな。安直な個性に走らず、ピュリニーモンラッシェのスタンダードを行く作り。ただ果実の凝縮感はどの一級も特級レベルだと思う。丁寧にテロワールの特徴を書き出している。

本当に王道的な作りをしてるよなあ。
あくまでピュリニーの特徴の中で最大限に完成度を高めている。
本当に素晴らしい生産者です。特異でなく、あくまでスタンダードに、けれど品質は当代随一。
だからこそブルゴーニュシャルドネのアイコンになりうるのかもしれない。
感服いたしました。

同一生産者のワインはこちら
バタール モンラッシェ 2010
ムルソー プルミエクリュ スール ド ダーヌ 2007


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コント ド シャンパーニュの豪華さに目が眩むテタンジェ3種テイスティング。


こんばんわ。
本日はシャンパーニュです。

小職は本当にたまにしかスパークリングを飲みません。
特に大きな理由は無いのですが、単純に高いから…というのが一番もっともらしい理由かもしれません。
別にスパークリングで1000円台は幾らでもあるんですが、それならスティルだよね…と思っちゃうのが遠ざけてしまっている所が如何ですね。何事も経験です。

今回はボランジェの3本。
ボランジェは1734年より続く老舗NMで1930年からテタンジェの名称でシャンパーニュを販売しています。
自社畑は288haです。
キュヴェ プレステージ ロゼはモンターニュ ド ランス地区のシャルドネ30%にピノノワールとピノムニエをアッセンブラージュしています。(NVですが生産時期によって若干異なるようです。)
プレリュード グランクリュは複数の収穫年のグランクリュ(ブージィ、アンボネィ、アヴィーズ、メニル シュール オジェ)のリザーブワインのアッセンブラージュによって生まれるノンヴィンテージのフラッグシップ的なシャンパーニュ。
そしてコント ド シャンパーニュはテタンジェのフラッグシップワイン。
優れた年のコート ド ブラン地区のグランクリュ(シュイィ、クラマン、アヴィーズ、オジェ、メニル シュール オジェ)のアッセンブラージュからなるブラン ド ブランです。


生産者: テタンジェ
銘柄: キュヴェ プレステージ ロゼ NV
品種:シャルドネ 30%、ピノノワール+ピノムニエ 70%

約9000円、WA87pt
色調は淡いピンク、粘性は高い。泡は静かに立ち上る。
ピノノワールに由縁するイチゴやフランボワーズの溌剌とした果実味。
そして華やかな薔薇や茎、トースト、マホガニー、シナモン、グローヴ、ローストした風味。
溌剌した強い酸味と赤い果実味の深みのある芳香が伴う。
口内で爽やかな赤系果実の風味が開いていく。ピノノワールの特徴が非常に良く表れている。


生産者: テタンジェ
銘柄: プレリュード ブリュット グランクリュ NV
品種:シャルドネ 50%、ピノノワール 50%

約13000円、WA90pt
色調は淡いストローイエロー、粘性はやや高め。溌剌とした泡。
出汁の様なドライで旨味が凝縮した味わい。非常にシャンパーニュらしいシャンパーニュと言える。
キッチリしたミネラル、モカや酸味の強いカリン、ライムなどの溌剌とした柑橘系の果実。
ローストナッツ、ハチミツなど。やや熟成を感じる作り。シャンピニオンやトーストなどの風味も。
酸味は強めで柑橘系、核種系の溌剌とした果実味がある。
こちらはややシャルドネの風味が強く感じられる。果皮成分を感じないからだろうか。


生産者: テタンジェ
銘柄: コント ド シャンパーニュ ブラン ド ブラン 2000
品種:シャルドネ 100%

約26000円、WA95pt(1999)
色調は淡いストローイエロー、粘性はやや低め。泡は穏やかに立ち上る。
ミネラルが非常に強い。
蒸かした薩摩芋やムルソーの様なシロップ、バタースコッチ、カシューナッツ、そして青りんごやカリンなどの溌剌とした果実味、そして出汁の様なやや熟成を感じる芳香。バニラや白檀、白い花など。
非常に複雑な芳香を放つ。
酸味は際立っているが、シルキーでトゲトゲしいニュアンスがない。
まるでムルソーを彷彿とさせる非常に豪華で豊満なボリューム感を感じさせる。
素晴らしいシャルドネだ。


ピノノワールやシャルドネのスティルワインと比べて経験不足ですが、やはり最も完成されているシャンパーニュはコント ド シャンパーニュでしょうか。
その味わいたるやコート ド ボーヌのシャルドネにそっくり。シャルドネの果実味はやや酸味が強い様な気がしましたが、樽もしっかり効いていて、泡が無ければ確実にムルソーやシャサーニュのワインと間違っているかもしれません。非常に完成度の高いシャンパーニュでした。とても瓶内二次発酵の方が長いとは思えない…
プレリュードも素晴らしかったのですが、ピノノワールに由縁するものなのか熟成期間の問題なのか、コント ド シャンパーニュに比べると、やや酸の切れ味が鋭くてキツめの印象を受けました。
凡百のシャンパーニュに比べるとやや熟成感や丸みを感じるものの、スティルワインに慣れた舌にはちょっと鋭すぎるかな…と。完成度は非常に高いと思います。果実味も旨味も豊富ですし。
そしてプレステージ ロゼ。
こちらはPNとPMで70%という事ですが、ピノノワールの風味を強く感じました。
ただ個人的には普通のロゼシャンパーニュかなぁ、という。感じ。
怒られちゃいそうですけど。

ブルゴーニュはかなり早飲み派ですし、ボルドーも最初の飲み頃を迎えたときが一番美味いと思うのですが、シャンパーニュは10年くらい寝かせた方がシャンパーニュのキャラが際立って美味しいし面白いと思うのですよ。
ブルゴーニュは熟成するとキャラが分かりづらくなるし、ボルドーは若いとタンニンがキツすぎて飲めない。
その点、シャンパーニュは泡が落ち着いた時が一番分かりやすいのかなぁと。
結局スティルワインじゃねえかといわれればそうなんですが、実際のところそうなんだから仕方ない…
大体ミレジムの方が美味しく飲めるんですよね…

という訳でもないですがブルゴーニュ最高峰のシャルドネに肉薄するコント ド シャンパーニュの美味さに乾杯!


マジでブルゴーニュ以外はあまり語れんブログだな…やや反省します。

 

日本人が作るNZピノ、クスダ ピノノワール 2009

こんばんわ。
本日はクスダ ピノノワール 2009です。
何故かネットでもすぐに売り切れてしまって、いつも結構悔しい思いをしていたのですが、去年偶然手に入って弟にプレゼントしたという経緯のブツです。そんで、弟がたまたまウチにきたので、開けてもらいました。

ニュージーランド マーティンボローで日本人が作るピノノワール。
基本的にここ最近はずっと評価が高いのは知っていたのですが、恐ろしい事に2010年ヴィンテージでパーカーポイント93+を取ってる所ですね。
90点台は結構あるんですが、92点を超えるものはほぼ見かけません。しかも日本人が作ってるとか・・・
なんかうれしいですね。ニュージーランドのピノノワールでトップの点数となったようです。
実際果実味あふれる素晴らしい作りのピノノワールだったと思います。


生産者: クスダワインズ
銘柄: クスダ ピノノワール 2009

約9000円。
色調は濃いルビー、粘性は低い。
恐ろしくレベルの高いピノノワール。凝縮度の高いジャミーなブルーベリーやダークチェリーの黒系果実の充実度がすごい。アプリコットの様な酸味と甘みも感じる。果皮の風味が強い。薔薇やスミレのエキス、タバコ、粘土、毛皮、ミステリアスなお香、樹皮、トーストやチョコレートなどの香ばしい芳香が特徴的だ。
かなりタニックで酸味も高い。
果皮のリアルな渋みにも匹敵する。ただその中で果皮の華やかさ、凝縮した果実味が充実していて決してバランスが取れていないわけではない。
ブルゴーニュとは趣が異なり、甘みはやや閉じ籠っているが、ドライかつパワフルな印象を受ける。
強い抽出や気候に起因する、完熟した果実の煌びやかな面を綺麗に切り抜いた良作。
凝縮感でいうとグランクリュ並だ。


基本的にこのピノノワールはブルゴーニュ的ではありません。
ディジョンクローンを40%程度使用していますが、テロワールから生み出される特徴が色濃く表れているピノノワールだと思いました。
タイプとしてはコスタブラウンなどのカリピノに近い味わい。ジャムの様な濃厚さを感じるピノノワール。
妖艶で内向的なブルゴーニュと違い、果実からあふれるエネルギー感が素直に表れていて、パワフルで闊達な印象を受けますね。
タイプとして新世界のピノノワールの王道的な作りですが、それが非常に高レベルで表現されている。
WAのポイントが非常に高いのも頷ける。
この品質で未だ9000円台で飲めるのは奇跡だと思います。

手に入りにくい銘柄ですが、機会があったら迷わず飲んでみてください。

リジェベレール、驚嘆のエシェゾー2010と安定のクロ ド シャトー3ヴィンテージを利く。



コントリジェベレールはブルゴーニュの大貴族。1800年代、シャトードヴォーヌロマネを手にいれた際に様々な偉大な畑を手にいれたが、相続問題でラ ロマネ、レイニョ、ショーム以外の畑は全て売却、それらもネゴシアンを通じて販売がなされた。2006年より自社畑での生産者を開始した。
熟した葡萄はすぐに摘み取り、不良果を徹底的に取り除き、すべて除梗、1週間の低温浸漬、澱引き後新樽で熟成、ノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰めする。今回の村名クロ デュ シャトーはピンク色の泥炭岩から作られ、繊細でエレガントなスタイルとなる。


生産者: コント リジェ ベレール
銘柄: ヴォーヌ ロマネ クロ ド シャトー 2004

約12000円、WA91pt
色調は最も薄いルビー、透明感は低め。粘性は高い。
流石に3本の中では最も薄めで熟成感が現れ始めている。
こちらもオリエンタルなスパイス香は少ない。
フランボワーズ、イチゴなどの赤系果実、薔薇、腐葉土、クローヴ、シナモン、生肉の野生的な香り。
ローズヒップティー、僅かにカカオやコーヒーの様なロースト香。
酸もタンニンも見事なまでに溶け込んでおり、非常に滑らかなタッチ。落ち着いた赤系果実が妖艶。
リジェベレールっぽい力強さはあまり無いね。


生産者: コント リジェ ベレール
銘柄: ヴォーヌ ロマネ クロ ド シャトー 2005

約12000円、WA88pt
色調はやや濃いルビー、粘性は高い。2006年よりもやや濃い作り。
こちらもオリエンタルなスパイスはやや控えめ。ダークチェリーやフランボワーズなどの果皮の厚い果実の華美な風味に、スミレや薔薇の花の香り、茎、若い葉などの青い香り、濡れた土っぽさ、なめし革、鉄分、樹皮、シナモン、グローヴ、溶剤など。カカオやコーヒーのなどの風味も感じられる。
最もタニックで酸味が強いが、その分力強く長期熟成が期待できそう。ただ残念ながらいつもの八角や五香粉の風味は感じられず残念...この中でももっともパワフルで力強い作り。


生産者: コント リジェ ベレール
銘柄: ヴォーヌ ロマネ クロ ド シャトー 2006

約12000円、WA89pt
色調は淡いルビー、粘性は高い。
オリエンタルなスパイスは控えめ。2004年に比べると非常に濃く感じる。
2005年よりやや薄めながらも、時間を経てもヨレない、濃厚な甘みを感じる作りだ。
甘露でジャミーなダークチェリーやフランボワーズ、イチゴの甘酸っぱい香りとローストした樹皮、シナモンなどのスパイス、スミレや濡れた土、なめし革、鉄釘、微かに八角、トーストなど。
こちらもかなりタンニンが溶け込んでおり穏やかな風味。
果実感も強いし、現状一番バランスがいいのは06かも。口の中で赤系果実が弾ける。


銘柄: コント リジェ ベレール
生産者: エシェゾー グランクリュ 2010

約42000円、WA94-96pt(2009)
色調は濃いめのルビー、粘性は高め。安定のリジェベレール。官能的。
強烈なアジアのインセンス、五香粉、八角などのスパイス、野性的なパストラミハムや血の香り、ダークチェリーやブラックベリーの濃厚で目の詰まった果実味、ローストした藁や松、樹皮、オリエンタルスパイス。ワッフル。スミレや薔薇のエキス。
密度、芳香含めてクロードデュガに限りなく近い作り。
高密度に張り巡らせられた果実味とインセンスのエキゾチックな芳香に旨味と酸味が伴う。
まったくもって素晴らしいエシェゾー。


コントリジェベレールのクロ ド シャトー。2004、2005、2006。村名のモノポール。
最後に飲んだのは一昨年くらいなんだけど全然リジェベレールらしくないんだよね、このワイン。
クロ ド シャトーのバーチカルは06が最もバランスが取れていた。若々しさで言うと05で長期熟成が望めそうな味わいなんだけど、現時点ではちょっとタンニンがキツすぎてあまり好みではなかった。04は05とたった一年差でこれだけ解けてきている事を考えると元々弱いヴィンテージだったのかも。
ただ飲み頃ドストライク。タンニンがかなり溶け込んで半端ない旨味と赤系果実の穏やかな甘みがじわじわ来る。相当美味い。06は05よりタンニンの抽出が抑えめなのか、それともヴィンテージによるものなのか、05と同じ若々しさがありながらトゲトゲしさはないっていう。
・・・ただ美味しいんだけど平準的なヴォーヌロマネの域は出ていない。
コロンビエールもそうだったから、多分五香粉とか八角の超個性的な風味は一級以上のスショ、レイニョ、エシェゾー、ラ ロマネにしか出てこないのかも。多分新樽比率の差なのかな、とぼんやりと思ってる。多分一級以上は少なくとも新樽率60%以上、特級なら100%な筈。村名は旧樽比率が60%を超えてそう。より果実の風味が前に出てる感じ。
余談だがレイニョは特に一級のくせに凄まじい。稀に同生産者でも特級のエシェゾーくらいなら超えてくる。
バッドヴィンテージならラ ロマネすら超越する。なんだろうねアレ。

そしてエシェゾー。これはもうガチで素晴らしい。
同生産者の2009のエシェゾーも飲んだけど、それと比べても2010の素晴らしさは半端ない。
DRCのエシェゾーを事前に飲んでいたのにもかかわらず、感動が褪せなかったのは、多分タイプが大きく違うことに起因するんじゃないかな。
如何にクロ ド シャトーが地味かというのが良くわかる。悲しいかな、所詮は村名だ。
生産者の手の掛け方と持ち前のテロワールは群を抜いている。

そんなわけでリジェベレールでした。
なんかもう本当にこの生産者は素晴らしすぎる。
ブルゴーニュ最高峰のテロワールを持つラ ロマネがこの生産者の所有物で本当に良かったと思う。
(※別にフランソワ ラマルシュ所有のグランド リュがダメだと言ってる訳では断じてありません。マジで。)


濃厚で強烈なジュヴレシャンベルタンを効く(ドニモルテ、ミュニュレ ジブール)

こんにちわ。
奇跡的に3連休が取れました。
ええー…3連勤する予定だったのに…休みはいいんだけど何も予定がナイヨー!
結構ネタが溜まってはいるのですが、あんまり更新できていませんでした。
なのでこの連休に少しずつ進めて行こうかと思います。


今回はドニモルテのジュヴレシャンベルタン プルミエクリュ、そしてミュニュレジブールのリュショットシャンベルタンです。
ドニモルテは、類を見ないほどの重量感と豪華さをもったジュヴレシャンベルタンで1993年から一躍スターとなった生産者。近年はエレガント志向だがそれによって持ち前の重量感は失われていない。今回のジュヴレシャンベルタン プルミエクリュはプティットシャペル、シェルボド、ベレール、シャンポネのブレンド。フラッグシップは特級シャンベルタン、クロ ヴージョ。

ドメーヌ ミュニュレ ジブールはヴォーヌロマネの旧家。このパワフルでエレガントなワインは全て除梗の後、短期間の低温浸漬を行い10-14日の発酵、新樽での熟成を行う。(村名30%、一級45%、特級70%)。フラッグシップは特級エシェゾー、リュショットシャンベルタン、クロ ヴージョ。今回のリュショットシャンベルタンは古木の区画からのみ作られており、2000年に植え替えられた若木はプルミエクリュとしてリリースされているみたいです。


生産者: ドニ モルテ
銘柄: ジュヴレシャンベルタン プルミエクリュ 2010

約16000円、WA91-93pt(2009)
色調は濃いルビー、粘性は高い。
ローステッドでスパイシー、濃厚な作りである。
芳香としてはクロードデュガの様な特異なジュヴレシャンベルタンと言える。クローヴや甘草、ムスク、燻製肉、チョコやモカを想起させるローストした樹皮、やや薄いが線香の様なインセンスの香りが強い。まだ果実味もパワフルに立ち上り、凝縮したダークチェリーやプラムの濃縮した甘露な果実味。旨味の強い果皮の風味。スミレやタバコ、トリュフなど。
酸は柔らかいがタンニンが際立っているが強烈な果実とロースト、スパイスが口内に広がる。


生産者: ジョルジュ ミュニュレ ジブール
銘柄: リュショット シャンベルタン グランクリュ 2010

約24000円、WA91-93pt(2009)
色調は濃いルビー、粘性は高い。
タイプとしてはドニ モルテに近いローステッドでスパイシーな作り。果皮の強い濃厚な香り。濃厚なスミレのシロップやワッフル、シナモン、ローストした松の木、甘草、クローヴ、線香、五香粉の様なスパイスの香り。濃い、ともかく濃い。
そして甘露。ダークチェリーやブラックベリーの濃厚な果実味。ナツメグ、なめし革わパストラミハム、茎や青っぽい香りも。
タンニン、酸は濃いめだが果実味が強くローステッドな味わいが口内に広がる。旨味も強烈。


うーん、両方とも溜息が出るくらい美味いですね...
ミュニュレジブールとドニモルテは結構タイプが似てるかもしれないです。
フーリエの様な自然なタイプではなくて、もっとしっかり樽が効かせてるタイプですね。抽出も強いのでかなりガッツリ系の印象です。
ガッツリ系というと何か印象が悪いので重厚感がある...とかの方がいいんだろうか。まあ、かなりパワフルです。
ただ同時にただ甘い感じではなくて、非常に複雑な芳香も内包しています。
果実味だけでなく、他の要素もかなり充実していて、それらが一塊となり、風味が徐々に変わっていく感じ?
若干ミュニュレジブールのリュショットの方か要素の鮮明さと果実味の強さは上回っていたかも。
コストパフォーマンスとしてはドニモルテのプルミエクリュかな。
しかしプルミエクリュでこれとは恐れ入りますな...多分ブレンドの妙もあるんでしょう。プティットシャペルやシェルボード、シャンポネは単体で出してもなかなかのものですからね。

まあ、どちらにせよ素晴らしいワインでした。あーまた飲みたいなあ。


得難い快感、ラモネのシュヴァリエ、アルベールのクロ ド ペリエール

こんばんわ。
久しぶりの更新です。

今回もブルゴーニュ、コート ド ボーヌの白。かなりの銘醸...そしてレアなワインなので緊張しながら飲んでました。

アルベールグリヴォーのムルソークロ デ ペリエールとラモネのシュヴァリエモンラッシェ。

アルベールグリヴォーはムルソーの名門ドメーヌ。タシュロンが栽培を担当し新樽比率20%で12ヶ月熟成の後、瓶詰め。ポートフォリオは厳選された赤三本、赤一本。フラッグシップはモノポールの一級クロ デ ペリエール、一級レ ペリエールの2種類。
ラモネはブルゴーニュ白においてルフレーヴ、コシュデュリ、コントラフォンに匹敵するスター生産者。ただし例の如く球数がべらぼうに少ない。
夏場にヴァンダンジュヴェールは実施せず、春先の摘芽で代用。新樽率は低く(モンラッシェで30%程度)葡萄のナチュラルかつ堅牢で骨格の強いワインを産出する。
フラッグシップは特級ル モンラッシェ、シュヴァリエ、バタール、ビアンヴニュ。特にシュヴァリエのわずか1haのにも満たない占有面積から産出されるワインはほぼ手に入らない。


生産者: アルベール グリヴォー
銘柄: ムルソー プルミエクリュ クロ デ ペリエール 2010

約10000円、WA93-94pt(2006)
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。ムルソーとしては強いミネラル。豊満な果実味や焦がしバター、ナッツの風味が強く感じられる。
シュヴァリエと比べるとやや凝縮感は劣るものの、膨大な容量と濃厚さ、ムルソーらしい重さがある。非常に果実味が豊かである。濃厚なシロップやハチミツ、熟したリンゴ、マンゴーや洋梨、グレープフルーツなどの果実味(スーパーの青果売り場の様な)スパイス、徐々にシャンピニオンや出汁の風味など。
全体的に果実味が強く若々しいエネルギーに溢れた充実した酸味と旨味がある。アペラシオンの特徴に即した丸みや重みがあるが、村名に比べるとかなり硬さが目立つ。


生産者: ドメーヌ ラモネ
銘柄: シュヴァリエ モンラッシェ グランクリュ 2010

約40000円、WA92-94pt(2001)
色調は淡いレモンイエロー、粘性は低め。強固で石の様なミネラル、灯油の様なオイリーさ、シャンピニオン、ローストした風味が感じられる。
洋梨、桃の艶やかで滑らかな果実味、バター、シャンピニオン、濃厚な白い花のシロップ、白胡椒などのスパイス、モカやコーヒービーンズ、ローストした白檀。目の細かい作り。
酸味が強く、ミネラルも硬い為冷涼な雰囲気が感じられる。ただ内包する果実味は非常に強く凝縮感に満ち溢れている。バタールと比べてより引き締まった作り。余韻は凄まじく長い。


ラモネのシュヴァリエモンラッシェ、本当に素晴らしかったです。
コート ド ボーヌの王道的な作りでありながら、石を砕いた様な強固なミネラルと(場所的にはピュリニーなんですが、生産者の特徴か?)シャサーニュモンラッシェ的な凝縮した果実味を中心に石油やバター、ナッツの風味など複雑極まりない構成。そして、その中に緩みや隙が無い。水晶が如き透明感のある完璧な構造美。
全くもって素晴らしいシュヴァリエでした。
対してクロ デ ペリエールは要素自体はシュヴァリエと近いものがあるのですが、主張する要素がまるで違っていて、豊満さや甘露さの構成がより際立っている。
ムルソーの特徴自体はしっかり出ているのですが、その中でややシャープな一本線が通っているのが印象的でした。
こう見ると生産者の違いもありますが、やはり土壌を重視して表現をしているように見えます。
非常に贅沢で勉強になるテイスティングでした。

 

ベルトラン アンブロワーズ、安定感のあるレジオナル。ブルゴーニュピノノワール2009



※最近は沖縄料理と泡盛にハマってます。

こんばんわ。
締めはACブルゴーニュの赤です。
生産者はベルトラン アンブロワーズ。

ビオロジック、グリーンハーヴェストによる凝縮度の高い葡萄を、長期間の低温マセレーション、頻繁なビジャージュで強めの抽出を行い、レジオナルと村名以外は新樽率100%、アンフィルトレ、アンコラージュと、かなりはっきりした力強いワインを作る生産者です。スター生産者と同等の力の入れ方ですね。フラッグシップはコルトン、エシェゾー、クロ ヴージョ、コルトンシャルルマーニュ。
地味ながら割と評価の高い生産者ですが、今回はレジオナルを。
価格はハーフボトルで1200円。脅威の価格です。


生産者: ベルトラン アンブロワーズ
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール2009

最近レベルの高いACブルゴーニュを飲んでいたのもあって、やや密度の薄さを凄い感じてしまう。
ただピノノワールのフィネスはきっちりと存在している。
色調は濃いルビー。渋みや風味の出方を見る限り抽出はかなり強めにしていると思う。ただ新樽や古木に所以する甘みが無いので旧樽と若木メインだろうか。果実味というより抽出による濃さの様な気がする。凝縮感は低いが、果皮の香りが良く出ているので結構エレガントな印象。
スミレとか薔薇の花の香りや茎や若葉の青い香りが一番強い。果実味はダークチェリーやブルーベリー系。あとなめし革や鉄など。開いてくるとごくわずかに蜜やカラメルの香りも。基本的には細身の体躯。
タンニンや酸味は強めで、目が荒く、旨味より酸味を感じる。
タイプとしてはシャンボールミュジニーかヴォーヌロマネ。ややドライっぽいタッチはメオカミュゼのマルサネやフィサンのスタイルに近いかも。


温度が上がってシャープさは減退したけど、基本的な印象はあまり変わらない、花の香りがメインのエレガントなスタイル。
温度が上がってくると、かなりいいんだけど、もう一押し欲しい所。

ただまあ、正直ハーフボトル1200円でブルゴーニュっぽいブルゴーニュを飲めるのは貴重ですね。
ACブルゴーニュで新樽使っていい葡萄使ってるワインは村名並に美味いが村名並みに高いのでなんともままならんもんですな。
ベルトランアンブロワーズは約2000円のボリュームライン以下の価格設定だけども、クロードデュガのは倍以上するしね...そう考えると意外と良心的かもしれない。
少なくともニュイヴィラージュレベルには達していると思う。ミシェルグロのブルゴーニュやニュイヴィラージュ程ではないにせよ、十二分にお得。ルイジャドのブルゴーニュも09は凄くいいんだけど、そのレベル。

ベルトラン アンブロワーズ、いいですね。これは一級、特級を飲んでみたくなる生産者です。



ポムロール最高峰。ラフルール、オザンナ、セルタンを効く



こんばんわ。
今日の朝ボジョレーを上げましたが、夜はボルドーで。(※飲んだのは先週)

さて今回はポムロールです。
ポムロールはいわゆるメドックやサンテミリオンの様に格付けが整備されていません。なのでその優劣は品質、評価で決まります。
その中で高い評価を受けた人気シャトーのワインはシンデレラワインと呼ばれメドック、サンテミリオンを優に超える高騰を見せています。
そんなポムロールで最も人気が高い(そして価格が高い)ワインは、ご存知シャトーペトリュス、シャトールパン、そしてシャトーラフルールでしょう。
特にペトリュスより格段に狭い4.5haから生み出されるシャトーラフルール(年間12000本!)は、時として品質はペトリュスを凌ぎ、また入手困難なワインとしても知られています。土壌は酸化鉄や石灰を含んだメルローに適した粘土質です。
そして残り2種類はヴューセルタンとオザンナ。これらもポムロールにおいて著名かつ高品質なメルローを産出しているシャトーです。
ヴューシャトーセルタンはペトリュスに隣接するシャトーですが、土壌はポムロールに珍しいCSに適した砂利質。
だからか、非常にタッチがエレガント。ポムロールのメルロー単一種にありがちな冷ややかな土のニュアンスよりも、メドックに近い華やかで華美な印象を受けるワインを作っています。
オザンナはジャンピエールムエックス作。ラフルールやペトリュスの間に位置する畑を所有しモダンなポムロールワインを作っています。


生産者、銘柄: ヴュー シャトー セルタン 2007
品種: メルロー60%、カベルネフラン30%、カベルネソーヴィニヨン10%

約17000円、WA89pt
色調はやや薄目のガーネット、粘性は高い。
いかにもレベルの高いボルドーといった感じ。メルロー比率の高い左岸の様な香り。まだ全くもって硬いが、ブラックチェリーやプルーンなど重量感のある果実味、スミレの華やかさ、西洋杉、トーストやブリオッシュの樽香。野性味のある生肉。小豆、スーボワ、茎、煙草、甘草など。
非常に濃厚だが、どこか清涼感のある味わいでタンニンより酸の方が目立つ。コンセイヤントの様なエレガントで華やかなスタイル。カベルネフランに所以するものだろうか。
安定した液体のバランスを持つ素晴らしいポムロール。


生産者、銘柄: シャトー オザンナ 2007
品種: メルロー80%、カベルネフラン20%

約25000円、WA90pt
濃いめのガーネット、粘性は高い。よりポムロール的な重々しさを感じる作り。
こちらもかなり硬めのタッチ、小豆や煙草、乾いた土、トリュフ、そしてリコリスやグローヴなどの複数のスパイス、ドライハーブ、アーモンド。プラムやカシスなどの濃厚でドライな果実味。スミレ、西洋杉、ピーマン。やや、インキーなニュアンス。生肉。炭焼きなど。
ヴューシャトーセルタンと比較すると、やや土っぽさや重々しさを感じる作りで酸味は先述したワインと比べて弱いが、非常にタニック。口に含むと豊かな土と小豆の香りがひろがる。


生産者、銘柄: シャトー ラフルール 2007
品種: メルロー50%、カベルネフラン50%

約82000円、WA87-89pt
ガッチガチに閉じている。
色調は濃いガーネット、粘性は非常に高い。ポムロールを体現する香り。
ポムロールの代表的なスタイルと比べて、華やかな薔薇、スミレの香りが強い。ただエレガントではあるが、細くはなくボディはべらぼうに強いフルボディ。
ベースは小豆、乾いた土、西洋杉などの大地香、ユーカリ、グローヴ、リコリスなどのスパイス香が中心になる。ミルクコーヒーやトースト。
徐々に濃厚なクレーム ド カシスやプルーンの甘露で重厚な香りが放ち始める。パストラミハム、炭焼きなど。
トロッと蕩ける様な濃厚で華やかな香り。
タニックで酸味も強いが、口内に膨らみのある果実と花、土の香りが広がる。大元のレベルの高さを感じるが、現段階で他の3本と比べて図抜けてるかといえば、大きく変わることはない。熟成すると大きな差が出るだろう。


現段階だとヴューシャトーセルタンが最もバランスが良く美味いです。他のはさすがに硬すぎた。
ポムロールとしては軽めのタッチだけど、濃厚なピノノワールにも似てべらぼうにエレガント。ラ コンセイヤントに近い作りですかね。
オザンナはセルタンから見ると、本当に超重量級。これぞポムロールといった感じ。木材、小豆、土っぽさが非常に強い。まだ全然硬かったので、今飲んだのは正直もったいないなーと。

そしてラフルール。
これはもうペトリュスと同じで口に含めただけでラッキーでした。
ただワインとしての美味さを考えるとセルタンの方が美味かった。なにせ硬い。
造りとしてはペトリュスと同じ方向性。あくまでポムロール的な土っぽさや重厚感を保ちながら豪華で煌びやかな風味。オザンナが完全に低域の伸びが強いのに対して、低域だけでなく中域の伸びがすごくいい。(何をいってるかわからないっすね...)
タンニンも酸も強いのに今の段階から煌びやかという事は素晴らしく熟成すれば相当良くなりそうです。メチャクチャポテンシャル高い。

やはりポムロール...というかボルドーは熟成を経た方が美味しいですね。
その中でヴューセルタンはなかなか貴重な存在だと思いました。


ボジョレーヌーヴォー2012(西友PB)

こんばんわ。
今日はボジョレーの解禁日ですね。
毎年時流に乗って飲んでます。

以下テイスティング前の個人的な所感(※ざっくりとした天候状況を元にしているだけなので、個々のエリアや週ごとの平均温度はまったく参照していません。)
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今年は夏前の天候不順が続いたので結実に結びつかず収量が激減。夏開けは一部雹が降ったけど基本的には天候は良かった。房が減っているので糖度は上昇するが、雹の影響で結実不良が出ている。選果を慎重に行わない生産者はやや渋めでアルコール度数の上がらないものになると思う。果実味も低い。
逆に選別をしっかり行う生産者は収量が少なくなるが、糖度は上がっているはずなので、平準的なアルコール度数、果実味のワインができるはず。9月上旬までに完熟している事が前提だが、8月は暑かったので多分大丈夫?
選別を行っていない生産者の場合全体的に果皮や未熟な果実の比率が高くなる為、マセラシオンカルボニックを行った際にタンニンが抽出されすぎる可能性がある。
今年は優良生産者のものは出荷数が少ないが平年並み。選別を行わない生産者のものはボディは軽いが渋みがやや強く出る傾向にあるかなと。
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眉唾な予想ですが、実際はどうでしょうか。早速頂いてみました。

生産者: フランソワ フッシェ
銘柄: ボジョレー ヌーヴォー 2012

価格650円。
色調は赤みは強いが透明度の高いルビー、粘性は低い。
ヌーヴォーのマセラシオンカルボニックに由来するバナナ香(さほど強くはないが)、スミレや茎、若葉などの華やかな香りとアメリカンチェリー、クランベリーなどの果実など。やや鉄のニュアンス。
例年のボジョレーの作りと比べるとタニックで酸味が強く果皮の味わいが強く出ている。当然新酒なのでフレッシュな果実味がメインだが、重々しいタンニンと比較して果実の甘みや凝縮度は低い。
かといって決して美味しくないわけではなく、糖度は低いながらも果皮から抽出される香りはなかなかにエレガント。


意外と美味しかったです。
正直心のどこかで「たかがボジョレー、しかもバットヴィンテージでしょ?」と思っていたんですが....
ヴィンテージの負はコアの密度と甘みにだけ出ていて、結果として果皮から抽出される香りとタンニン、酸味が際立っているという。
一般的には去年の方が、ボジョレーらしいフレッシュで甘露で綺麗な酸味のワインになっていたと思います。
今年のは果実味が中抜けしてスカスカですが、妙に果皮の成分に惹かれるものがあるんだよな...なんだろう。
まあ、ここら辺は生産者によって大分違うと思うんだけど。

個人的には例年のボジョレーより好きな感じ?

ジョセフドルーアン2001特級比較テイスティング


こんばんわ。

今回はブルゴーニュの老舗大規模ドメーヌ、ジョセフ ドルーアンの特級畑3種類です。自社畑だとボーヌ一級クロ デ ムーシュが圧倒的に有名で、ジョセフ ドルーアンの代名詞にもなっています。今回はジョセフドルーアンの持つ最高の特級畑、クロ ド ラ ロッシュ、シャンベルタン、ロマネ サンヴィヴァンの3本です。

クロ ド ラ ロッシュはモレ サン ドニの幾つかの小区画が併合された特級畑。所有者も多く品質にブレがありますが、基本的には野生的で偉大なワインが作られます。現在ポンソが最大区画所有者。
ロマネサンヴィヴァンは粘土と活性度の高い白亜土壌。表土が深く、水はけはあまり良くない土地と言われています。最大区画所有者はDRC。5.29/9.44ha。
シャンベルタンはジュヴレシャンベルタンにおいて最も偉大な特級畑のうちの一つで、基岩はバジョシアン階のウミユリ石灰岩、上部は白い泥炭質の地質になっています。隣接するクロ ド ベーズとの違いはグリザール小渓谷からの涼しい風の影響を受け、力強いワインに仕上がります。

生産者はジョセフドルーアンですが、これらの特級畑は全て現在所有しておらず、恐らく過去に所有していたか、買い葡萄だと思います。2009年には全てビオディナミに。新樽率30%以下。約12ヶ月から15ヶ月で瓶詰めを行っています。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ 2001

WA90-92pt(1995)
この3本の中では、最も甘みが強くロースト香が目立つ。プラム、イチジク、ダークチェリーなどのやや熟成を経た果実味、沢庵、コンソメ、毛皮、燻製肉、干し草、土っぽさなど、熟成香が主体となっている。シナモン、クルミなどスパイシーな側面や焼き芋の様な甘みを見せる。
シャンベルタンを一回り小さくした印象のワイン。
最も熟成が進んでおり、完全にタンニンが溶け込んでいる。そのため酸も柔らかい。ポテンシャルは3本の中では最も低いが、綺麗に熟成しており十二分に楽しめる古酒。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: シャンベルタン グランクリュ 2001

WA89-91pt(1999)
熟成を経てなお硬質で、強烈な塊感。スパイシーで野生的なシャンベルタン。
色調は橙を帯びたルビー、粘性は高い。果皮の厚いダークチェリー、プラムの強固な果実味。
コンソメや野生的な毛皮や生肉、スパイス(グローヴ、甘草)、干し草、ドライフラワー、腐葉土のニュアンス。
果皮から抽出されるエレガンス(花の香り)は熟成香に包含され、より野性味を感じる力強い作りに。時間を経ても最後の最後まで重厚感がある。
かなりタニックで収斂性が強く、引き締まった力強さがある。酸味も充実している。
クロ ド ラ ロッシュに雰囲気は近いが、グレードの差を感じさせる強固さを持ったシャンベルタン。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: ロマネ サンヴィヴァン グランクリュ 2001

WA87-88pt(1999)
3本で最も華やかで艶やかな作り。ヴォーヌロマネらしさが熟成を経てなお明確に現れている。
色調は橙がかったルビー、粘性は高い。梅柴、イチゴ、チェリーリキュールなどの華やかな凝縮感のある果実味に、ブランデーなどの甘み、甘草、グローヴなどのスパイス、樹皮、スミレ、茎などの華やかさ、黒い果実の果皮のニュアンス。焼き芋、生肉、焼いた藁などの熟成香も。
最も先鋭的で、熟成ワインでありながらヴォーヌロマネらしい華やかさ、鋭い芳香を持っている。
タンニンは溶け込んでおり、口当たりは非常に柔らかい。シャンベルタンと対局を成すエレガンスでシャープな作り。


いずれもかなり熟成感が強く現れていましたが、共通していたのは密度の高さと強烈な旨味。最高のテロワールに裏打ちされた密度の高さ、要素の多さが、熟成を経てなお失われることのない果実味、旨味を生み出していると思います。
さて、この中だとクロドラロッシュが一番規模感が小さい様に思えました。対象がサンヴィヴァン、シャンベルタンというのもあるのですが、シャンベルタンの下位互換といった感じでしょうか。散漫なシャンベルタン。
対してシャンベルタンの広がりのある強固な作りとサンヴィヴァンの華やかで鋭い作りは方向性こそ違いますがクロ ド ラ ロッシュとは一線を画していると思います。
シャンベルタンとサンヴィヴァンはそれこそ経年による熟成感は感じられるものの、共通して非常に強固で、十二分に果実味が感じられますし、個々の畑の特徴が良く出ていると思います。

なかなか同一ヴィンテージでこれだけのワインを同時にテイスティングする機会はないので勉強になりました...
生産者の手の入れ方、表現の違いにも大きく左右されますが、基本的にはシャンベルタンとサンヴィヴァンの素晴らしさ際立つワインだと思いました。

名生産者の極上ボンヌマール09を味わう。



こんばんわ。
引き続きブルゴーニュでございます。
ちょっとパッとしなかったグリュアンシェ、マレシャル、クロ ヴージョでしたが、さすがに次のボンヌマールはかなり良かったです。

生産者はドルーアンラローズとヴォギュエ。
ドルーアンラローズはジュヴレシャンベルタンの大ドメーヌですが1919年のドルーアン家との併合でボンヌマールを取得しています。新樽100%でボンヌマールのイメージに合致した...というかジュヴレシャンベルタン的なパワフルさを持ったボンヌマールを作ります。
ちなみにここのドメーヌは安い上にメチャ旨なので、かなり良心的なドメーヌと言えます。俺も一本セラーにボンヌマールを保管してます。
そしてシャンボールミュジニー最高の生産者ヴォギュエ。このドメーヌを抜きにしてシャンボールミュジニーは語れませんね。殆どがテールルージュというリューディのボンヌマールみたいですね。新樽率は低めで最大45%程度。フラッグシップは栄光と威厳に満ちた奇跡のミュジニー、そしてミュジニーブラン(現在はブルゴーニュブラン)、そしてボンヌマール、アムルーズ。

シャンボールミュジニーは好きな村なので飲むとなるとワクワクします。


生産者: ドルーアン ラローズ
銘柄: ボンヌマール グランクリュ 2009

15000円。WA91-93pt
色調は赤みが強いルビー、粘性は高い。
岩を砕いた様なミネラル感がでている。こちらはアメリカンチェリー、ブルーベリーの軽やかで溌剌とした果実味でヴォギュエに比べるとやや凝縮感は劣る。またクローヴ、甘草などのスパイス、スミレ、石っぽさ、腐葉土、舐めし革、トーストなど。
酸もタンニンも柔らかめで綺麗な味わいで、口の中に爽やかな赤い果実の果皮が広がる。


生産者: コント ジョルジュ ド ヴォギュエ
銘柄: ボンヌマール グランクリュ 2009

約52000円、WA93-95pt
色調はやや濃いめのルビー、粘性は中庸。
非常に溌剌とした凝縮感のある果実味が特徴的。べらぼうに密度の高いジャムの様なストロベリー、クランベリー、アメリカンチェリーなどの赤い果実のニュアンスを感じる。
トースト、ショコラ、スミレ、薔薇の華やかなニュアンス。松の樹皮、青っぽい茎、そしてクローヴなども。
比較的甘やかだが、シロップより果実の蜜に近い印象。香水に近い香りの立ち方。そしてキャンディーやローストした味わいが現れてくる。
酸味やタンニンがまだやや強く、苦味があるが、驚異的な凝縮感、軽やかさとは縁が遠いタイプの強靭なボンヌマール。


ちなみにヴォギュエのボンヌマールは、謎めいたミュジニーVVと比べると、相変わらず途轍も無く強靭で、濃密感と力強さに満ちた、キャッチーなピノノワールだと思いました。液体の凝縮度が半端ないんですよね。それこそ最高の生産者が作ったジュヴレシャンベルタンの様な。
ただ2001の方が安定していたので、ブルゴーニュとしてはかなり長熟なワインだと思います。若いのも最高に美味いんですがヴォギュエは少し置いたほうがいいかもしれないですね。
ちなみに余談ですが、ミュジニーVVは明らかに異質で液体の底に強烈なエネルギーを隠しているのは分かるんですが、その香りは全く開く事がないので正直全貌は見たことないです。

それと比べるとドルーアンラローズのボンヌマールは十二分に素晴らしいものの集中力に関してはヴォギュエにらやはり劣るものがあります。
ただミネラル感が強く、なかなか独特の雰囲気を醸し出しているのが面白いですね。コートブランシュのリューディなのでしょうか。
活発で爽やかなボンヌマール。

いや、ボンヌマールはやはり素晴らしい。ミュジニーが素晴らしいのは当たり前なんですが、ここまで良いボンヌマールが出るとホントにため息が出てしまいますね...

 

あと一歩!やや残念なグリュアンシェ、マレシャル、クロ ヴージョ。

こんばんわ。
たまには余談でも。最近とみに体重が増えてきていて非常に困っています。
特段良いものを食べている訳ではないので、単純に間食のたまものと言ったところです。
ハハハ、死にたい。

先日から飲んでいるクロードデュガのブルゴーニュルージュを飲みながらパチパチキーボード打ってます。
3日目までは驚異的なパフォーマンスのワインでしたが流石に今日はもう落ち込んできましたね。
日々変わるコンディションを目の当たりにするとブルゴーニュ…というかワインって難しいなぁって思います。
ナパのカベルネとかは割と5日経ってもイケるのもあるんですけどね。特にブルゴーニュは厳しい。

本日もそんな面倒なブルゴーニュです。
生産者はパトリスリオンのグリュアンシェ(これはネゴものですかね。)、ミュニエのクロ ド ラ マレシャル、そしてダニエルリオンのクロ ヴージョ。
パトリスリオンは所謂口煩いクライアント…イヤイヤ、品質に拘る余り契約農家の品質も管理するネゴシアン。フラッグシップはモノポールのクロ サン マルク(NSGのモノポールですね。)。
ミュニエはシャンボールミュジニー最高の生産者。クロ ド ラ マレシャルはNSGのモノポール1級ですね。いつだか忘れましたが数年前までフェヴレから出してましたね。樽の苦みがキツかったですが。
ダニエルリオンはパトリスリオンの父親のドメーヌですね。パトリスの弟のクリストフがドメーヌを継いでいます。リュットレゾネを採用。フラッグシップはヴージョの特級クロ ヴージョ。
昔からのブルゴーニュファンの方には非常に有名な生産者の様ですが・・・個人的に村名も含めあまり良い思い出がありません…あまり話も聞きませんし…。



生産者: パトリス リオン
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ グリュアンシェ 2009

約8500円。
色調は透明度の高いルビー、粘性は低め。
全体的にミネラル感が強く、黒い果実(ダークチェリーやブルーベリーの果皮)の凝縮感を強く感じる。薔薇のアロマオイルやタバコ、茎、ローストした木材、燻製肉、紅茶が強く芳香する。
華やかなニュアンスが支配的で、やや09にしては弱さを感じる作り。
アタックはやや水っぽく、酸もタンニンも柔らか。骨格は弱いがシャンボールミュジニーらしいといえばらしいかも。口の中で薔薇とスミレの香りが広がる。


生産者: ジャック フレドリック ミュニエ
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラ マレシャル 2010

約10000円、WA90-92pt(2009)
色調は濃いルビー、粘性は高め。
やや野菜っぽさを感じるが非常に良く熟した印象を受ける。ややミネラル感を感じる。
トマトやダークチェリー、ラズベリーの果皮の厚いエレガントで、溌剌とした果実味。薔薇、スミレ、なめし革、松の樹脂、紅茶、シナモン、クローヴ、香水など。果実と華やかさが同居した作り。パンの様な芳香も。
酸とタンニンは滑らかで力強さはあるが華やかな作りと言える。


生産者: ダニエル リオン
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2004

約11000円、WA91pt(2008)
色調はやや橙を帯びたガーネット、粘性は低い。
結構力強い果実味を残しているが、やはりかなり熟成したニュアンス。
ソースや紫スモモ、イチジクの熟した果実のニュアンス、強いなめし革やスパイシーな燻製肉、鉄、ややタバコ、かつお節、土っぽさ、グローヴ、甘草、オイリーなニュアンス、ナッツや焦げた木、トリュフなど。徐々に華やかな薔薇なとのニュアンスが現れる。
酸味やタンニンを感じるが、熟成香が目立っている。香りはとても華やかで力強い。


正直な話、パトリスのグリュアンシェは今ひとつでした。
液体濃度もそうなのですが、09という強烈なヴィンテージにしては、ちょいと弱いかな…と。
むしろ過去のヴィンテージの方が液体濃度は高かったのではないか、という印象。イマイチでしたね。
次、ミュニエのマレシャル。目下の評価通り2010のミュニエは濃い。2009年のミュニエに比べても輪をかけて濃い。2009でテイスティングしたのがミュジニー、ボンヌマール、フュエだったからかもしれないけど、2010のマレシャルは非常に濃く、いつものエレガンスが出ていない様に感じた。
当然ながら悪くは全くないんだけど、2009の方がまだバランスが取れてた印象。開けたてがガチガチなのは変わらんのだけど、これはちょっと...という印象。
最後はクロ ヴージョでしたが、骨格、ボディは凄くしっかりしていたんですが、かなり熟成感が主体的に現れていて個人的には好みのタイプではなかったですね。

詰まる所どれも平凡な出来だったと思います。ラインナップ自体は立派なんですがね...。
なんというか、ちょっと惜しいのが多かった様な気がします。

  

ACブルゴーニュに舌鼓。クロードデュガの赤とギィ アミオの白。

こんばんわ。
3回目のエントリーです。

今回はニュージーランド、ポマールに続いてブルゴーニュ。ただ一級や特級、村名ですらない広域名称ワイン、レジオナル、ACブルゴーニュです。

生産者は濃厚で力強い白を産出する人気生産者ギィアミオ、そして目下ブルゴーニュ最高の生産者のうちの一人クロードデュガ。
一級、特級はそれこそブルゴーニュを代表するキュヴェ足りえていますが、果たして普及銘柄はどうなのか。
飲んでみました。


生産者: ギィ アミオ
銘柄: ブルゴーニュ シャルドネ 2010

WA85pt(2007)、約2000円
色調はレモンイエロー、粘性は高い。
カリンやライチ、洋梨のふくよかな果実味に溢れており、そして白い花や蜜、ナッツ、わずかにオイリーさ。穏やかに広がるミネラル。白胡椒やバニラなど。
密度や凝縮感が薄いのと構成がシンプルなのを除けば、小振りなシャサーニュモンラッシェといって差し支えが無いだろう出来。堅実な作り。
酸味は柔らかく、やや水っぽい散漫さはあるものの、香りの高級感ほなかなか素晴らしい。


生産者: クロードデュガ
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール 2010

WA88pt(2009)、約4000円
ACブルゴーニュにあるまじき驚異的な集中力を持ったピノノワールだ。ローストした新樽の香りと強い抽出による強靭な体躯と果実味。一般的な生産者の村名クラスを容易に凌駕する。
甘露なワッフルやカラメル、シナモン。樹皮やオリエンタルスパイス、徐々に鮮明なスミレや薔薇のニュアンス。生肉の野性的な芳香。そしてダークチェリーやラズベリーのジャムの濃厚で濃密感のある芳香が漂う。
タンニンも酸も強めだが、その分果実の濃密感を感じられるし、クラスにしてはかなりリッチ。出色の出来だろう。ただし余韻や持続性は明らかに弱く、ピークが早く終わる。ただそこまで求めるのはは流石に贅沢といったところ。


...しかしクロードデュガはACブルゴーニュも凄い。
この生産者のワインは一級以上になるとインセンスが強く出るが、ことACブルゴーニュに関してはフーリエの方向性に近い。真っ当なジュヴレシャンベルタン的な作り。
全くもって素晴らしい。複雑味や構成は今日飲んだジブールやドニモルテ、そしてフーリエなどの一級には及ばないのだが、香り高さだけいえば、一線の生産者の村名くらいのレベルには到達していると思う。
しかしながら惜しいのはひと時の夢の様に儚く霧散してしまう所だろうか。
一瞬だけ夢の様なジュヴレシャンベルタンを見せるが、持続時間はわずか10分。素晴らしい余韻を残しつつグラスで朽ちて行く。
ギィアミオもデュガ同様村名シャサーニュに匹敵する作りではあるものの液体の密度と余韻や持続性が不足している。

やはり幾ら素晴らしくてもブルゴーニュはブルゴーニュで、村名、一級、特級には遠く及ぶことはないのだな、と実感。
ただし、べらぼうに高い一級や特級の値段を考えると、この価格で鱗片を知ることが出来るのは非常にお得。
欠点がある限り代表するとは言い難いけど、美味いワインを飲みたい人は買わない手は無いと思うよ。ホントに。

しかしクロードデュガのラベルはブルゴーニュでもオーラがあるねえ。

 

コントアルマン、珠玉のモノポール クロ デ ゼプノー3ヴィンテージを再挑戦



こんばんわ。
1か月前ですかね、同生産者の2004を飲みましたが、それのリベンジです。
別に状態が悪かったわけじゃないですが、個人的な矜持としては最新ヴィンテージを飲んだ後に古酒を飲みたいのですよ。古酒だと(保管、熟成など)色々な条件にブレが出るので出来る限りネイティブな状態のワインを知ってから古酒に挑みたいと思ってます。
コント アルマンはポマールで最も有力な生産者の一人で、看板銘柄である単一畑「クロ ド ゼプノー」が非常に有名です。99年より完全ビオディナミで生産をしており、新樽(バリック)は積極的に使用せず大きな樽で熟成します。ちなみにクロ ド ゼプノーはゼプノーとグランゼプノーに囲まれた褐色石灰質の土壌。傾斜は少ないですが表土が薄いため、キチンとプルミエクリュの複雑は出ています。

今回は2006、2007、そして最新ヴィンテージの2010です。

生産者: コントアルマン
銘柄: ポマール プルミエクリュ クロ デ ゼプノー 2006

約14000円、WA91-92pt
色調は濃いルビー、粘性は中庸。
石を砕いた様なミネラルが特徴的で、やや熟成感を感じる作り。
果皮の厚いダークチェリー、ブルーベリーのニュアンス。
トマトの様な野菜っぽさや松の樹皮。華やかなスミレ、薔薇。藁、燻製肉、クローヴやスパイスのブーケ。
香りは比較的柔らかく穏やかだが口に含むとその密度の高さと重みに驚かされる。3本の中だと最もライトなタッチだがそれでも濃い。タニックと酸は強めで濃い作り。熟成香が口内に広がる。


生産者: コントアルマン
銘柄: ポマール プルミエクリュ クロ デ ゼプノー 2007

約11500円、WA91pt
色調は濃いルビー、粘性は中庸。
2006年と比較するとボディは強固で、芯が通った印象を受ける。
ただ2010年と比べると凝縮感で一歩劣る。
濃厚なラズベリー、ダークチェリーの果皮の厚い果実味を感じるが、3本の中で最もトマトなどの野菜ぽいニュアンスを強く感じる。紅茶、藁グローヴ、白檀、茎、若葉、ドライな薔薇やスミレのニュアンス。
野菜っぽさを除くと、薄めの2006、濃厚な2010と比べて最もブルゴーニュのスタンダードに近い作り。
果皮に由来する酸味とタンニンは強固。パワー感はあるがアミオセルヴィルのデリエールラグランジュにも近い過剰な青っぽさを感じる。


生産者: コントアルマン
銘柄: ポマール プルミエクリュ クロ デ ゼプノー 2010

約12000円、WA92-94pt(2009)
色調は濃いルビー、粘性は中庸。
とても華やかで、3ヴィンテージの中で突出した濃厚さや果実味の凝縮感やシロップの様な甘露さを感じる。
非常にロースト香が強い、甘やかな薔薇やスミレのキャンディ、シナモン、キャラメル、そして濃厚なデーツ、ダークチェリー、ブルーベリー、ソルダムの甘露なニュアンスか主体となっている。
他のヴィンテージ同様トマトの様な青っぽさは僅かながら残っているが、目立つ要素では無くなっている。紅茶、シロップ、松や茎っぽさ、ローズヒップ、クローヴ、生肉。ミネラルもしっかりしている。
酸やタンニンは柔らかく、他のヴィンテージと比べて凝縮感のある力強い作り。
素晴らしいポマール!


2010年の評価は出揃ってはいませんが、2009の様に過度に濃厚で力強いヴィンテージではなく、高い熟度でありながら均整のとれたブルゴーニュらしいヴィンテージと言われています。
しかしこのポマールの2010年の熟度といったらもう!素晴らしい!
特段樽が強いわけではなく、抽出は強め(ピジャージュの頻度は高め?わからん。)でしょうが、果実の地力だけで驚異的なパワフルさ。
…と比べると中凡なヴィンテージである2007と2006、そして2004はやはりパワフルさに欠けるところでしょうか。
別にパワフルなワインだけ持て囃す訳じゃないんですが、どうにも充実した果実味が無いとバランスが取れにくい作りなのでしょうか。ちょっと青さが目立つような気がします。ヴィンテージの負に弱いというか。
2006はもう少し頑張ってほしいですが、2007は単体で飲んだら結構おいしいと感じたんじゃないかな…
今度はリュジアンとグランゼプノー、ペズロールの2010年テイスティングとかしてみたいですね!

今俺の中でヴォルネイとポマールが熱い!(どうでもいいですね!本当にどうでもいいですね!)

 

ニュージーランドの高品質なカベルネ、ピノ、リースリングを利く。

こんばんわ。
また更新が止まってましたね...

今回はニュージーランドです。
ペガサスベイとストーニーリッジ、そしてドライリヴァーのレイトハーヴェストです。

ペガサスベイのあるワイパラヴァレーは昼夜の寒暖の差が激しく、秋に雨が降らない為長期間に渡る葡萄の生育が望める土地だそうです。まさにピノノワールにピッタリの土地です。
そんな訳でペガサスベイはピノノワールが得意なのですが、今回はそのフラッグシップ、プリマドンナです。
新樽率30%で二次発酵、18か月熟成し出荷します。

ストーニーリッジは夏期の少ない降雨と高い気温に恵まれたワイヘキアイランドという土地で作られています。
カベルネ、ボルドーブレンドを得意としたワイナリーで、今回レビューするラローズはそのフラッグシップ。
なだらかな北向きの丘陵で日中36度という高温で完璧な熟度に達したカベルネソーヴィニヨン、マルベック、プティヴェルト、メルロー、カベルネフランは除梗、破砕され、ステンレスタンクでの発行を経て、新樽100%で12か月以上の熟成、僅かな清澄と無濾過で瓶詰され出荷となります。

最後にドライリヴァーですが、これはあまり詳細がわかりませんでした…ただニュージーランド最北部のマーティンボロのワインらしいので、リースリングには合ってるのでしょう。レイトハーヴェスト出来るってのもありますし。ドイツ的な気候なのかしら。



生産者: ペガサスベイ
銘柄: プリマドンナ ピノノワール 2009
品種:ピノノワール100%

約10000円、WA92点。
色調は赤みの強いルビー。新世界的ではあるものの極めてブルゴーニュに近いピノノワールの風味がある。
ヴォーヌロマネ的でカレラのジェンゼンに近い作り。
アメリカンチェリーやブルーベリーの果皮の強いニュアンス。溶剤、青っぽい茎や若葉、そしてスミレ、薔薇のエキス。紅茶、動物的ななめし革。
やや茎的な青っぽいニュアンスが強い。比較的ドライで冷涼な作り。果実の甘みをわずかに感じる。(シロップなどはあまり感じない。)
タンニンと酸はやや強め。華やかで細身、ビシッと筋の通ったピノノワール。


生産者: ストーニーリッジ
銘柄: ラローズ 2008
品種:カベルネソーヴィニヨン52%、マルベック18%、プティヴェルト15%、メルロー10%、カベルネフラン5%

17640円、WA94点。
色調は濃いガーネット、粘性は高い。新世界的なカベルネと比べるとより繊細だが、ボルドー左岸のグランクリュクラッセ的なエレガンスと果実味を楽しめる。
熟したブラックベリー、カシス、ドライプルーン、フルーツケーキの様な豊満な果実味。スミレのシロップ漬け、ローストした西洋杉、ユーカリ、タバコやミント、ドライハーブ、リコリスなどのスパイス。カカオやワッフルの樽香。
流石に品種特性としてややタニックな面が前に出ているが、収斂性は新世界のカベルネとしては柔らかくしなやか。カベルネのエレガンスを楽しめる素晴らしいワイン。


生産者: ドライリヴァー
銘柄: リースリング レイトハーヴェスト 2008
品種: リースリング100%

約9000円、不明。
色調は濃い黄金色。粘性は高め。
ややミネラリーで酸が際立つ作り。品種特性であるペトロールやガソリンの様なオイリーな香りと共にシャンピニオン、そしてドライアプリコット、桃の濃厚で甘露な果実味が前に出ている。
白胡椒、果実の蜜、リコリスなど。
香りの濃厚さと比べると、想像以上に滑らかでサラッとした口当たりで、甘口の大部分に感じる重々しいドロッとした感じは無い。
酸が強くミネラリーである事に起因しているのだろうか。


まず赤から。
両方とも素晴らしいピノノワールとボルドーブレンドだったと思います。
特にプリマドンナは新世界的な雰囲気を残しつつ非常にブルゴーニュに寄った作りで、ヴォーヌロマネやニュイサンジョルジュに近い雰囲気を持っています。艶やかでありつつ、どこか溌剌でコケティッシュな雰囲気が魅力のピノノワールでした。
対してラローズはボルドー左岸のグランクリュクラッセに寄り添った作りでありつつ、国産ボルドーブレンドの様な充実した酸味と細身のエレガンスを持ったワインだと思いました。
とても暑い地区のワインだとは思えないし、アッセンブラージュから想像できない。
ただ確かな果実味があるので、生産者の好みによるものかもしれませんね。ボルドーにも似ていますが同じオセアニアのプロヴィダンスが最も近いワインだと思いました。
ドライリヴァーはオーストリアやアルザスの凝縮したリースリング的な味わい。
こちらも良くできていて、きちっと品種特性も現れているし、濃厚ですが味わい自体はサラッとしていて非常に冷涼な雰囲気を感じます。

カリフォルニアやチリなどの個性が確立した新世界ワインと比べて、より旧世界に寄り添ったエレガントな作りをしている非常に面白い産地でした。
なかなか勉強になりますね!

 

久々のシャンパーニュ。ボランジェ RD 1997。

どうもこんばんわ。
今日も2エントリー予定です。
久々のシャンパーニュとブルゴーニュ白です。

まずはシャンパーニュから、ボランジェの最高級キュヴェであるRD(レザマン デコルジュ)です。
ボランジェは1884年にロイヤルワラントを取得している伝統的なシャンパーニュメーカーです。
そのボランジェ最高のワインであるグランダネの中から、更に最高の葡萄から出来るシャンパーニュがRD。目下1997年が最終のヴィンテージとなります。(※ちなみに価格でいうとヴィエイユヴィーニュ フランセーズが最高のものになります。)
レザマン デコルジュは「最近澱引きされた」という意味で、長い期間澱とともに瓶内熟成、リリース前にデコルジュマンしている事を意味します。


生産者: ボランジェ
銘柄: RD 1997
品種: ピノノワール 65%、シャルドネ35%

約30000円、WA94pt
色調は濃いストローイエロー、粘性は高い。かなり熟成感が出ている。
豊満でアーモンドナッツやバターの風味が全面に出ており、オイルやシャンピニオン、ヨーグルト、白檀、白い花の蜜、きりりと切り立ったライムや青りんごの強い酸味を持った果実味がある。
火打石の様なミネラリーさ、出汁の様な旨味が強い。
泡は大分穏やかになっているが、酸味は強靭で、溌剌とした印象。
豪華で旨味が豊かな素晴らしいシャンパーニュだ。
時間が経過するにつれてグングン伸びていく。

凄まじく綺麗な熟成をしていました。
複雑で、パワフルで、旨味がべらぼうに豊か。半端ないですこれ。
タイプとしてはアンリ ジローのフュ ド シェーヌに近いタッチかなと思いますが、熟成に伴う複雑さや深み、内包する要素は断然こちらかな、と思います。
また一方で溌剌とした果実感もしっかり感じられるという...不思議!
ドライな雰囲気のあるシャンパーニュですが、至る所に張り巡らされた骨格とミネラルは、さすがの一言につきますね...。
素晴らしいシャンパーニュでした。


コシュデュリ、絶対的な存在感を感じさせる脅威の村名ムルソー

こんばんわ。
さて次はコシュ デュリです。

これがですね、もう本っっっ当に素晴らしかった!元々ブルゴーニュ白ならムルソー派の私としてはコシュ デュリのムルソーが飲めるというだけで感涙モノなのに噂に違わず...というか噂を軽く超越する半端ないムルソーでした。
何これ村名?マジかよ...

コシュ デュリはブルゴーニュ白において最高の品質を誇るドメーヌ ルフレーヴ、コントラフォンと並ぶ大スター生産者です。栽培や新樽比率、除梗有無はあまりよくわかりませんでしたが、無濾過ではあるようです。
この生産者の最大の特徴は「ブルゴーニュ白の最高品質」と「希少性」です。まず、普通にショップを見て回ってもまず見つけられない、ネットでもプレミア価格でべらぼうな金額で無いと手に入れる事が出来ない...(ちなみにブル白で10000円でした、ありえない。)
で、希少性だけだったら正直どうでもいいのですが、品質もブルゴーニュ白のトップクラスなので引き合いも多いのですよね。こんなに美味いのに手に入らない...拷問です。(ちなみに赤の村名ポマール ヴァーミュリアンも泣くほど美味いです。どうなってんだ。)
ちなみにフラッグシップはコルトンシャルルマーニュ、ムルソー1級ペリエール、ムルソー一級ジュヌヴリエール。


生産者: コシュ デュリ
銘柄: ムルソー 1995

約30000円、WA91pt
色調は輝きのある中庸なストローイエロー、粘性は中庸。
香りの強さが半端ない...なんだこれ!引き込まれる驚異的なムルソー!トップノートの爆発力に驚かされる。
しっかりとしたミネラル感。
強烈なシャンピニオン、そしてムルソーらしいカシューナッツや塩バターのオイリーで濃厚な風味が漂う。バニラや白い花の蜜のほのかな甘み、白檀の樽香。そしてマンゴーの様な豊満な果実味とカリンの様な酸味を感じる。
こちらも熟成によって出汁っぽい味わいが現れている。
酸は活き活きとしている。やや後味に苦味があるが、豊満で密度の高い素晴らしいムルソー。
口内でトロピカルフルーツやナッツ、バターの濃厚の風味が味わえる。不思議なことに従来のムルソーに比べて、透明感まで感じらるのだが、これは明確なミネラル感と酸味によるものだろうか...


いやあ、思い出すだけで半端ないヨダレが...
こう、ミネラルと透明感を伴う香りの立ち方はまるで日本刀の鍔鳴りの様。
そして充満したエネルギーがすごい勢いで酸素に溶けて複雑で様々な芳香か広がっていくという...わかるかな...いやこれはわからんな。僕の思うロマネコンティってこんな感じ。
とにかく鋭さとムルソー本来のふくよかさ、濃厚さ、樽の強さが一気に爆発するんですね...半端ないです。
たかが村名でこれですから、もう一級が想像できない...ラフォンのクロ ド ラ バールを飲んだ時の様な衝撃...。

ちなみに日本輸出向けはナルヴォーという村名区画を中心に構成されているみたいです。斜面上部とのことですから冷涼で日照も良さそうですね。なるほど、味わいには納得。
コシュ デュリのムルソー1級クラスを飲める人は本当に幸せだ。

「> ころしてでも うばいとる」(from Romancing Saga)


やはり超お得で優良銘柄、シャーヴセレクション コート デュ ローヌ モンクール

こんばんわ、今晩は2連続で投稿します。

次はローヌのシャーヴのネゴシアンもののコート デュ ローヌです。
シャーヴのエルミタージュ(ドメーヌもの)はローヌ北部でも最も偉大なワインとされますが、ネゴスものも非常に優良です。エルミタージュ ファルコネ(赤)、エルミタージュ ブランシェ(白)、いずれも卓抜した濃縮度とエネルギーを包含したワイン。
そう考えると最もデイリーな銘柄でもあるコート デュ ローヌでも期待が膨らんでしまいますね。


生産者: J.L シャーヴ セレクション
銘柄: コート デュ ローヌ モンクール 2009

約2000円
色調は黒に近いガーネット、粘性は高い。抜栓直後の為、かなり還元臭が出ていたが、数分のスワリングで消え始めた。
正直コートデュローヌのレベルではなく、シャトー ヌフ デュ パブ クラスの味わい、複雑さだと思う。やや違いはあるものの濃厚でありながら、アンリボノーの様なエレガントなスタイルが見え隠れする。シャプティエのクローズエルミタージュにも近い。エレガント。
シラー特有の黒胡椒のニュアンスとスミレや薔薇の華やかさ、黒オリーブやブラックベリー、プルーンの甘やかで豊満な果実味。土っぽさ、芍薬、パストラミハム、烏龍茶の茶葉、グローヴ、八角、炭焼きなど。
決して密度が高いわけではなく、凝縮感を感じる訳ではないが、このクラスとしては稀なほど多くの要素を包含している。
アタック、タンニンや酸はやや強いものの果実味が強く、全体的に見たら安定した作りと言えるだろう。
素晴らしいコートデュローヌだ。


密度が高い訳ではないんですが、ものすごく濃厚で複雑なコート デュ ローヌですね。香りの立ち方が非常にパワフル。要素は全く違いますが、この力強い香りの立ち方はメルローに近いかもしれませんね。すごく豊満。
ただ、やっぱりコート デュ ローヌですからエルミタージュの様な筋の通った折り目正しい骨格や凝縮感はありません。そこはまあ残念というか妥当ですね。こちらもデイリーラインとしては非常に優れたワインだと思います。

見つけたら買っておいた方がいいかもしれませんね、安いですし。
還元香が抜けきるまで、ちょっと時間が掛かるのでゆっくり飲むのがオススメです。


エシェゾーを想起させる、素晴らしき1級 クロ ド ラルロー

こんばんわ。
久々のブログ更新です。

最近お家飲みを結構頻繁にしておりましてここの所で2本くらい開けてます。
今回はそのうちの一本、ブルゴーニュのドメーヌ ド ラルローの看板的一級モノポールである、クロ ド ラルローです。
栽培はビオディナミ、新樽率50%以上、除梗なし、軽い澱引き、無濾過で出荷されます。


生産者: ラルロー
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラルロー 2008

約10000円、WA92pt。
色調はやや濃いめのルビー、粘性は中庸。
瑞々しい凝縮感のある赤い果実。
イチゴやレッドカラント、フランボワーズの弾けるような果実味。
野生の松の果皮や茎、若葉、土っぽさ。まるで森の中に居るような錯覚に陥る。とても瑞々しい。
徐々に梗や果皮も感じられ薔薇やスミレのエレガントな芳香が感じられる。なめし革。
非常に丁寧に作り込まれていてシロップの様な濃厚な甘さは無いけれどもシナモンや花の蜜の様な柔らかい甘みを感じる。
タンニンや酸がとてもきめ細やかでシルキー、トゲトゲしい部分が寸分も無い滑らかなタッチで、赤い果実を口いっぱいに含んだような味わい。
華やかで瑞々しいエシェゾーを想起させる、素晴らしいニュイサンジョルジュ。


濃厚であったり強固なタイプではなく、ピノノワールの明るくて可愛らしい側面を良く表したニュイ サン ジョルジュでしたね。
個人的にニュイ サン ジョルジュはヴォーヌロマネをよりパワフルで野性的にした印象でしたが、こちらはプレモープリゼ寄りの立地なのにも関わらず、非常にヴォーヌロマネ的、エシェゾー的な面が伺えるタイプのワインでした。そしてレベルも非常に高い...!
ジュヴレシャンベルタンやモレ サン ドニの様なタイプも美味しいですが、私的にはやはりこういうピノノワールが好きですね!


プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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