ボーヌ頂上決戦、ジャドのシュヴァリエ、コシュデュリのペリエールを利く。


こんにちわ!
本日はブルゴーニュ白、ルイジャドのシュヴァリエ モンラッシェ レ ドゥモワゼルとコシュ デュリのムルソーペリエールです。

ドメーヌ ルイ ジャドは1859設立老舗ネゴシアンのドメーヌ部門。1970年から現在に至るまで天才ジャック ラルディエールが醸造責任者として指揮を取り、その評価を非常に伸ばしている。
葡萄のポテンシャルを最大限に引き出す為マセラシオン ア フロワも、ルモンタージュも行わない。プレス後、果皮や種子の果帽が崩れるまで発酵を行い、新樽率は平均30%-40%前後とやや低め。今回のシュヴァリエ モンラッシェ ラ ドゥモワゼルは、ルイジャドの通常のシュヴァリエ モンラッシェと比べると遥かに優秀な1ha程度の小区画でルイ ラトゥールとともに占有している。
フラッグシップは枚挙に暇がないが、強いて言うならクロ ド ベーズ、シャペル、クロ サン ドニ、ミュジニー、ボンヌマール、クロ ヴージョ、エシェゾー、アムルーズ、クロ サン ジャック、レ ドゥモワゼル、コルトンシャルルマーニュ。

またコシュ デュリはブルゴーニュ白において最高の品質を誇るドメーヌ ルフレーヴ、コントラフォンと並ぶ大スター生産者。
この生産者の最大の特徴は「ブルゴーニュ白の最高品質」と「希少性」です。まず、普通にショップを見て回ってもまず見つけられない、ネットでもプレミア価格でべらぼうな金額で無いと手に入れる事が出来ない...(ちなみにブル白で10000円でした、ありえない。) 希少性だけだったら正直どうでもいいのですが、品質もブルゴーニュ白のトップクラス。こんなに美味いのに手に入らないのはもう拷問。
ちなみに栽培や除梗有無はあまりよくわかりませんでした(というか特別な事はしていない様です)
強いて言うなら畑は鋤で耕す。白葡萄はしっかりと破砕する。新樽率は25%以外。無濾過。こんなとこです。
フラッグシップはコルトンシャルルマーニュ、ムルソー1級ペリエール、ムルソー一級ジュヌヴリエール。今回はペリエールを頂きました。

それではいってみましょう。


生産者: ドメーヌ ルイ ジャド
銘柄: シュヴァリエ モンラッシェ レ ドゥモワゼル グランクリュ 2010

53000円、WA89pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は非常に高い。
石油を思わせる様な超強固なミネラル。その点で言うならばペリエールを優に超える。
石油、塩ヘーゼルナッツ、シャンピニオン、エシレバターの強烈な芳香が漲っている。そしてシャサーニュの様に豊満でふくよかで酸が豊かなリンゴやカリンの果実味。甘露なシロップや杏仁豆腐、シナモン。フレッシュハーブ、白胡椒、ジンジャーなど。
切り立った酸味とミネラル感が特徴的でそれと同時に清涼感のある液体。濃度も高くミネラル感も半端ないのだが爽やかなカリンとリンゴの風味が際立っている。
素晴らしいシュヴァリエモンラッシェ。

生産者: コシュ デュリ
銘柄: ムルソー プルミエクリュ
ペリエール 2010

58000円、WA94-97pt(2009)
澄んだ濃いめのストローイエロー、粘性は低め。
石灰を砕いた様な強烈なミネラル感。そしてローストナッツ、焦がしバター、杏仁豆腐。洋梨、青りんご、ライチの甘やかな果実味のニュアンスか強く現れる。徐々にシロップ、花の蜜。脇を固める様にフレッシュハーブ、イースト、アスパラガス、シャンピニオン。白い花、ミント。
とにかくムルソーとしては異質な程、酸味とミネラルが鋭くシャープ。半端なく果実味が濃縮している。
しかしながらムルソーとしての個性はしっかりと残っておりオイリーで豊満を残す。さすがコシュデュリ。熟成をして本当の個性を表すが、若くてもそのポテンシャルは十二分に現れている。



ルイ ジャドのシュヴァリエ モンラッシェ レ ドゥモワゼル、コシュデュリのムルソーペリエール。何れもコート ド ボーヌのシャルドネとしては硬質なミネラル感を表す畑ですね。
ムルソーはミネラル感よりリッチさやボリューム感が現れるワインですが、ペリエールのみ抜きん出たミネラル感が見られる様な気がします。
ドゥモワゼルがあるピュリニーは、そもそもミネラル感が強く、中でもシュヴァリエは特にそうした傾向が強く現れるようです。


ムルソーも表土が薄く泥炭石灰岩が母岩になる。共にミネラルを抽出しやすい土壌。
その中でペリエールはペリエール、ペリエール ドゥスュ、ペリエール ドゥスーの3つの小区画なり、いずれも東南東向きの傾斜。日照条件はとても良い。白色泥灰土壌の表土は粘土質。小石が多い。


位置的にはモンラッシェの上部に位置する。モンラッシェとシュヴァリエの間に断層が走っており傾斜はやや急。
斜面上部は冷たい風が吹き込み冷涼な気候となる。
またバタールが粘土質主体に対して、シュヴァリエは泥炭岩が複雑に交差する白色魚卵状石灰岩とピエール ド シャサーニュという石灰岩が母岩。石が多くミネラル分に勝る。また表土は底部が赤く鉄分が豊富。

そんな中でペリエールのミネラルはまだ常識的な範囲だったと思います。ムルソーとしてのリッチな個性を残しつつ、澄んだミネラル感と溌剌とした酸味が現れてましたね。リッチな果実味が予想外に出ているのは、日照条件に恵まれている事によるのでしょうか。

対してシュヴァリエの方はもうコントレックスの様な強烈なミネラル感。果実味は豊富なんだけど、それを遥かに超越するくらいカッチカチで超オイリー。これは半端じゃない。
確かに豊満でリッチなモンラッシェとは個性が全く異なりますね。要素のバランスが全然違うという。モンラッシェはやや中腹で日照条件も良く比較的温暖。土壌も全く違うとここまで違うんですね...
という事は冷涼で鉄分と石灰土壌であればやや冷ややかな印象を受ける、とてつもなくミネラリーなシャルドネが出来ると。

さて、所感。
とりあえずコシュデュリは古酒で真価を発揮するドメーヌなんで現状はわかるけど、ルイジャドもなかなか開きそうに無いんですよねー。これはラモネのシュヴァリエにも感じた事で。
ミネラル感に所以するものなんですかね。
ポテンシャルは凄まじく感じたんですが、開き切るまですごい時間かかりそうですね、これ。

 
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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