超絶古酒を味わう。(ブルゴーニュ白90年代)

こんばんわ。
休日はもっぱら酒を飲みながら3DSのブレイブリーデフォルトばかりやってます。この古い感じがいいですよね。FF3から6っぽくてしっくりくる。

今回も引き続き、ブルゴーニュの古酒です。ドメーヌ ドーヴネのムルソー ナルヴォー 1990、ルフレーヴのピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ ピュセル 1990の2本でございます。

ルフレーヴは言わずと知れた、世界で最も偉大なシャルドネの生産者。
フラッグシップの特級モンラッシェ、特級シュヴァリエモンラッシェ、特級バタールモンラッシェはさながらシャルドネの王たる風格と威厳を漂わせる。厳密なビオディナミ、収穫用具の醸造設備の徹底したクリーン化を行い、醸造における新樽比率は特級でも25%と抑え気味。1997年より全面的にビオディナミを採用し、丁寧に栽培された葡萄は1年の樽内熟成後、ステンレスタンクで熟成をしています。
今回は以前テイスティングレポートを書いたピュセルの1990年です。

ドメーヌ ドーヴネは、ラルー ビーズ ルロワが100%所有し生産するドメーヌです。メゾン ルロワはネゴシアン、ドメーヌ ルロワは髙島屋と分割所有していますので、ドーヴネこそがマダムの意向が最も色濃く反映されたドメーヌと言えます。それだけに値段は高く、希少性も非常に高いことで知られています。
栽培は勿論厳格なビオディナミによって行われます。除草剤、殺虫剤、合成肥料、その他科学的処置は行われておらず。伝統的な方法で瓶詰めされます。無濾過、無清張。新樽率は100%。
超低収量で木1本あたり4房、1haあたり16ヘクトリットル。不良果以外を取り除いたのみで除梗はしません。
今回はムルソーの村名指定畑名付きワイン、ナルヴォー。

さて、いってみましょう。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ ピュセル 1990

約41000円、WA88pt
外観は輝きのある中庸なイエロー、粘性は低め。熟成してなおミネラルは鋭く残っている。
出汁や塩ナッツ、ドライシェリーなどの風味が強い。カリン、ライチなどの酸味と旨味を感じる果実味。そして数分置くとその真価が現れる。バターやメイプルシロップの様な濃密な甘やかさ。蜜蝋。キノコなどの風味も。
ボディは軽めなのに、膜を貼るかの様に分厚い香りを持っている。
淡い色調とボディの軽さとあいまって、ルフレーヴならではの自然な凝縮感、密度、目の細かさが感じられる。かなり良い。


生産者: ドメーヌ ドーヴネ
銘柄: ムルソー レ ナルヴォー 1990

約63000円、WA88pt
流石はルロワ。半端なく素晴らしい。村名にしてこれだけのレベルに仕上げてくるとはため息しか出ない。
外観はやや濃いめのストローイエロー、粘性は高い。ミネラルはとても柔らかい。ムルソーの特徴を再現したとてもリッチでボリューム感のあるシャルドネ。
甘露なバニラやシロップ。そして完熟したマンゴー、黄桃。ハチミツなどの甘露な果実味、クレームブリュレ、ドライハーブ、白い花、白檀など。
すさまじく綺麗でエレガント。
香りは本当に凄まじいが、それに対して口当たりは羽が生えた様に軽やかで柔らかい。酸味も落ち着いておりバニラや豊満な果実味を楽しむ事が出来る。スター生産者の一級畑に肉薄する最高クラスの村名畑名ワイン。
感服致しました。


はい。
白はとても飲み頃でした。
まずルフレーヴですが、2000年代とはさすがに初動の熟成香と果実味は大きく違いますね。
若いヴィンテージはサーヴ直後はフレッシュな風味が主体で、徐々に甘くなるのですが、90年代は旨味や熟成香の後、甘みが来る感じ。
時間経過後のニュアンスの方向性は似ていますが、90の方が酸が落ち着いているだけに果実味や甘みは際立っている様に感じる。軽やかでクリーミー。そして熟成香による複雑味もあります。

ドーヴネのナルヴォーは驚異的な若々しさとリッチさ、ボリューム感。甘露で近づきやすい造り。果実の膨大な規模感。
果実味は突出している。
コシュデュリ90年代の村名ムルソーはより複雑で様々な要素が絡み合っていた。それに比べるとシンプルといえばシンプル。
ただ恐ろしいのが、グラスの中でいつまでも持続する所。コシュデュリも持続力があるといえばあるけど、精々40分程度。これがナルヴォーは1時間過ぎても形を崩さない。すごい。
恐らくは驚異的な低収量と古木に由縁する果実味によるものなんでしょうね。酸も柔らかくなっていて、こちらも丁度飲み頃といった感じ。

両方とも素晴らしい古酒でした。
ちなみにヴィンテージの1990年は90年代としては平凡な年ですから、より良いヴィンテージなら、この状態になるまでもっと時間がかかりそうですね。
そういう意味でいうと偉大な生産者の1990は今丁度いい感じかもしれません。




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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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