【ボルドー:2】たまにはボルドー、シャトーラスコンブとバァンオーブリオンをグレードヴィンテージで。

こんにちわ。
とりわけ有名で高品質なワインが産出される土地ですが、このブログで殆ど取り上げられない地域。
それはボルドーです。
なぜならもちろん高いから。
めったに飲めない価格帯に突入した2009年度以降めっきり口にする機会は減ってしまいました。
たまに口にする程度で、自然と足が離れてしまったのは事実。しかしながら、いざ飲んでみればその品質は不変。
今回のラスコンブ、バァンオーブリオンもとても素晴らしかったです。

シャトーラスコンブはメドック格付け第二級のシャトー。アペラシオンはマルゴー。
生産面積は50haで、平均樹齢は25年。
収量は48hl/ha。
収穫は厳しい選別の後すべて手摘みで行われる温度調整をしながら発酵槽で8~10日間のアルコール発酵を行う。マセラシオンは10~20日間程度。オーク新樽は30~60%でマロラクティック発酵をおこないながら16~18ヵ月熟成を経た後、清澄処理され瓶詰めされる。
ロバートパーカーJr著の「ボルドー第三版」では「4級へ格下げされるべき」とあるが、2005年からの品質向上を鑑みるに徐々に2級たり得る風格を持ち始めていると感じる。2005,2009,2010の評価と他の年の差が大きく単純にヴィンテージに振り回されすぎなのかもしれないが。

シャトー オーブリオンは5大シャトー唯一メドック以外から選定された第一級シャトー。拠点はグラーヴ地区ペサックレオニャン。現在はクラランス ディロンが指揮を執っている。一時期評価が低迷した時期があったが、1978年からネガティブセレクションをより厳格に行なうようになって以降、品質が回復し、今や第一級に恥じない品質を保持している。今回はセカンドラベルのバァン オー ブリオン。現在はクラランス オーブリオンという名称になっています。
栽培面積は43ha、平均樹齢36年、平均収量は35ha/ha。
クリスチャンムエックス同様、房ごと切り取るグリーンハーヴェストを行ない収穫はすべて手作業で行なわれる。
温度調整をシステム的に行ないながらステンレスタンクでアルコール発酵を30℃で実施、新樽熟成期間は最大30ヶ月と瓶詰め時期が最も遅い。清澄は卵白を使用し、濾過はされない。


生産者、銘柄: シャトー ラスコンブ 2009
品種: カベルネソーヴィニヨン50%、メルロー40%、カベルネフラン5%、プティヴェルド5%

、WA94-96pt
外観は濃いガーネット、粘性は高い。非常にレベルの高いボルドー。クレーム ド カシスやシロップ漬けのブラックベリーの豊満な果実味、そして茹でた小豆やミルクティーが中心となって土っぽさ、西洋杉やコーヒーの樽香、バニラ、薔薇、燻製肉、トリュフ、グローヴなど。徐々にドライハーブやミントの香りも。
全体的に果実味は非常に強いが、新世界的な風味は無く、あくまで完成度の非常に高いボルドーの味わい。酸味、タンニンは生き生きとしているが、果実味が強くさほど気になるレベルでは無い。
年によっては一級に比肩しそうなボルドー。

生産者、銘柄: シャトー バァン オー ブリオン 2005

WA89pt
外観はやや橙を帯びたガーネット、粘性はやや高め。
シロップとワッフルの甘露なアロマとトーストのローストした香り。そしてカシス、ブラックベリーの引き締まった果実味。
最新ヴィンテージと比べるとハーブとスパイス、ピーマンのニュアンスはかなり薄れている。そしてミルク、西洋杉、タバコなどの樽香。燻製肉、シナモン、グローヴの風味も感じられる。
やや密度は薄めでミディアムボディ。
酸は比較的際立って感じられるものの、タンニンは穏やか。
ソフトなタッチながら確かな味わいが感じられる。


シャトーラスコンブは本当にムラが酷い。素直にヴィンテージをボトルに写し取るという意味では予測が付きやすくて良いんですがね...。
ちなみに2009年はというと物凄く良かったです。いわゆるボルドーの王道における、ほぼ最高の作りじゃないかと。ミッチリと身が詰まっていて果実味が凝縮している。濃厚。メルロー比率が高いからボディも豊満で小豆の様なアロマも。青臭さは感じられず「ああ、熟しているなあ」という印象を受ける。
添え物程度だが清涼感のあるミントやドライハーブの香りもとても良い。
よく出来た王道ボルドーだと思う。
ただ2009年の4級シャトータルボもこれくらい熟していたし、作り込まれていたので、やっぱり2009年のメドック格付シャトーとしては平準的な品質だったのかも...。
2級としては群を抜いて価格は安いし(8000円くらい)、価格もタルボと同じくらいなんで、まあ十分お得かな、とも思います。とりわけ2009年はいいと思います。

次、バァンオーブリオン。
これがオーブリオンの名前から受ける印象とは結構異なってるんですよね。
従来のオーブリオンのスタイルとしてスモーキーでハーブやスパイスの香りが強く出ているのですが、こちらはややスタンダードなボルドーじゃないかなと。
濃厚さや重さは無くて、ミディアムボディな所は、オーブリオンらしいのですが、味わいとしては果実味に拠っているなと感じました。個人的にはその方がいいんですけれども、なんかちょっと釈然としませんね。
ただ驚きなのが、8年を経てもまだ熟成香すら出ていない事でしょうか。これは大元のヴィンテージに起因しているんだと思います。
抜栓後、香りが開くまでにそれなりの時間を要しましたが、若い時点で飲む上では今最も良い飲み頃だったんじゃないかなと思います。
ただ熟成香が全くないので、その点、好きな人にはもう少し時間を置かないとダメかもしれません。
ちなみにハーフボトルでこれですからフルボトルはまだまだ硬い状態じゃないかなと思います。

いや、たまにボルドー飲むといいですね!最初にワインにハマったきっかけもボルドーだったので、昔を思い出してしまいますね。しかもそれがバァンオーブリオンの2001年だったりするのですよ...懐かしいですねー。
当時はまだ安かったのになあ。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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