【ボルドー:3】スーパーセカンドが作る突出した白

こんにちは。
今日はボルドーの白です。
ボルドーの白は高いし、あまりタマも無いので、このブログで取り扱う事は非常に稀ではございますが、毎度の事ながらその品質の高さには驚かされます。
特にアントゥル ドゥ メール系のソーヴィニヨンブランと、メドック系のソーヴィニヨンブラン&セミヨン、ソーテルヌ系のセミヨンはどれも方向性は異なりながら、とても面白いワインが出来ていると思います。

今回のブラン ド ランシュバージュはメドック格付け第5級シャトーであるランシュバージュが作る白ワイン。
メドック北部にある4haの畑で作られる平均樹齢10年のソーヴィニョン ブラン、セミヨン、ミュスカデルを使用しています。収量は55hl/ha。アペラシオンとしてはポイヤックではなく、ACボルドーとなります。
スキンコンタクトを15時間程度。
新樽100%で発酵をしながら12ヶ月熟成を行う。清澄処理と濾過処理の後、瓶詰めされる。

さてどうでしょうか。


生産者: シャトー ランシュ バージュ
銘柄: ブラン ド ランシュ バージュ 2006

約7000円、WA85pt
外観は濃いストローイエロー、粘性は高い。
ミネラル感とロースト香が非常に強い。
ローストを効かせた新樽を使ったシャルドネような風味。とてもニューワールド、カリフォルニアのシャルドネ的。
樽を感じさせるシャンピニオンやナッツ、バター。
そしてソーヴィニヨンブランらしいライチ、カリンのキリッとした果実味。白い花、白胡椒、ヨーグルト、白檀など複雑な風味が現れている。
酸味はかなり強く、わずかに苦味がある。
余韻はソーヴィニヨンブランっぽい。香りのせいか、若干の丸みを感じさせる。


ラ クラルテ オーブリオンにしても、ドメーヌ ド シュヴァリエもそうなんですが、本気でブルゴーニュを意識しているのか分かりませんが、ボルドー メドックの白ワインはソーヴィニヨンブランらしさをあまり感じないですね。もちろんその酸や口当たりのシャープさは品種特性なんだと思いますが、香りはもう本当にカリフォルニアのシャルドネなんですよね。
とても豊満な香りでいわゆる青草やムスクの香りはあまり感じさせません。
アントゥルドゥメールはロワール的なんですがね。ややボディが太めに感じるのは恐らくセミヨンに起因するものなのかな。

この感じを見ると本当によく出来てますね。このワインに関しては品質の割には安いと思います。
ただ偉大なブルゴーニュやキスラーと比べるとちょっとばかし厳しいかも...



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【アルザス:1】トリンパック上位キュヴェの魅力。

こんにちは。
本日はアルザスの超大手ワインメーカー、トリンパックの上級キュヴェをレポートします。
と言ってもグランノーブルや虎の子のクロ サンテューヌなどの白ラベルは無いんですがね...ただネゴスものではなく自社畑で作る金ラベル、リースリング キュヴェ フレデリック エミールです。

トリンパックはアルザスに1626年に設立された老舗ドメーヌ、現在の名声を確立したのは9代目フレデリックエミール時代。(現在は12代目)
45haの自社畑の1/3は特級畑、すべて有機栽培を実践しております。
今回のキュヴェ フレデリックエミールは特級ガイスベルグとオステルベルグの区画で作られたリースリングです。
フラッグシップは白ラベルのクロ サンテューヌ、ヴァンダンジュ タルティヴ、セレクション グランノーブル。
上位キュヴェとして金ラベルが、そしてネゴスラベルとして黄ラベルがあります。


生産者: トリンパック
銘柄: リースリング キュヴェ フレデリック エミル 2008

7000円、WA92pt
外観は濃いストローイエロー、粘性は高い。
ペトロール香とミネラル感が過剰な程突出している。重い。
洋梨やマンゴーの核種系フルーツの豊満な香り。そしてハチミツ、白胡椒、わずかにキノコやアスパラガス、フレッシュハーブ、蜜蝋の香り。花の豊かな果実味。複雑な香りが感じられる。
酸味が柔らかで非常に豊かな旨味がある。凝縮感がある。
とても美味しいし、余韻も長い。

ペトロール香がリースリングの特徴とはいえ、ミネラル感とともに突出し過ぎている。強烈。
そもそも今飲む事を拒否されている感覚になる。それだけヴァンドガルドなワイン。イメージとしては奥に濃厚な核種系フルーツの果実味がしっかりとあり、それをすっぽりとミネラルとペトロールの風味が蓋をしている感じ。
徐々に解けてくると、豊満な甘みと複雑なハーブ、キノコの香りが強く芳香してくる。
改めて思うがリースリングは本当に特異な品種だと思う。こんなにもブラインドで当てやすい品種は無いと思う。
ドイツのラインガウも偉大なリースリングを算出するけれども辛口主体のアルザスの方が個人的には好きだな。
ヴァインバックのシュロスベルクも素晴らしかったけどこちらも劣らず凄まじいリースリングだった。
こうなるとフラッグシップ、クロ サンテューヌも気になってくるというもの。


プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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