【スペイン:3】アガピト リコ、濃厚なシラー、ムールヴェドル、カベルネソーヴィニヨンを利く

こんにちは、HKOです。
ここのところはすっかりデイリーワインしか飲んでいません。
なかなか公私共忙しく、外に飲みに行けない状況なので...ううーん。
早々にブログネタが尽きるかも...
今回はスペインワイン、ボデガス アガピト リコの2種類をテイスティングします。

ボデガス アガピト リコは1980年代に設立されフミーリャのワイナリー。醸造家はホアキン ガルヴェス。年間降水量200mm以下のスペインで最も乾燥したフミーリャに合計約280ヘクタールにも及ぶ白亜質粘土質の土壌の畑を保有している。このボデガで作られるワインはカルチェロ、アルティコ、ヴェドレ、シエルヴァの4種類。それぞれセパージュが異なります。
収穫された葡萄は厳しい選別を実施。
カルチェロはシラー、モナストレル、カベルネソーヴィニヨンは別々に醸造され定温管理された状態で25-28日間マセラシオンと発酵を行います。フレンチオーク100%でそれぞれ3ヶ月間熟成されます。
アルティコも基本的には同様ですが、33%をMLFを行い、フレンチオークで6カ月熟成させます。


生産者: ボデガス アガピト リコ
銘柄:カルチェロ ティント フミーリャ 2011
品種: モナストレル40%、シラー40%、カベルネソーヴィニヨン20%

約2600円、WA89pt
外観は黒に近い濃いガーネット、粘性は高い。強烈に濃厚なスペインワイン。
黒糖やドライプルーン、フルーツケーキの濃厚で甘露な果実味。ミントの様なハーブ、ワッフルやモカの樽香。甘草、クルミ、インク、薔薇のドライフラワーなどの風味が感じられる。
収斂性は高く、豊かなタンニン、シラー由来の酸があり、豊満な味わいが感じられる。
全体的にどっしりとしたムールヴェドル、シラー、カベルネソーヴィニヨン。キャッチーさとしてはボルベルやブレカに比べると劣っている様に感じる。果実味に鮮明さがやや欠けるか。


生産者: ボデガス アガピト リコ
銘柄: アルティコ シラー フミーリャ 2011
品種: シラー100%

約2600円、WA91pt
外観は濃いガーネットで粘性は高い。
どちらかといえばオーストラリアの、例えばヌーンワイナリーのシラーズなどは近いが、そこまで甘露ではないし複雑味はない。またフランスのスパイシーで凝縮感のあるシラーとも特徴は異なる。
果実味はとてもリッチかつ果皮の成分が強く抽出されている。ドライフルーツ的なプラムやブラックベリーの濃厚で甘露な果実味と共に砂糖で煮た小豆。ミント、百合、スミレなどの溶剤に近いニュアンスが感じ取れる。
燻製肉、黒砂糖の様な甘露さ、鉄観音、コリアンダーやナツメグなどのスパイスも。
タニックで酸味も充実している。やや酸味が際立っていると思う。口内で干した黒系果実の風味が広がる。自然な果実味。収斂性はカルチェロよりは低め。
香りの濃厚さとは裏腹に厚い酸を持つシラー。出来はいいが、ブレカのワインと比べると一歩物足りなさを感じるワイン。


価格を考えるとなかなか良い感じだと思います。ただ周りを見回した時にあまりにも優れたスペインのシラー、グルナッシュ、ムールヴェドルがあるもんだから、特段びっくりはしない印象。確かに濃厚で美味しいですけどね、この手の奴は結構あります。
全体で言うとドライフルーツの様な甘露な果実味が主体となり、品種特性やマロラクティック、樽の香りが乗ってくるような形です。
味わいとしてはかなり凝縮していますし、リッチでパワフル。スタンダードなスペインワインの味わいだと思います。
その上で、カルチェロはより果実味が前に、シラーは果実味とともに果皮成分とマロラクティック発酵のニュアンスが強く感じられます。シラーらしい酸味もしっかりと感じられます。(ただ過熟しているからか、ローヌのシラーほどではないです)
複雑さはシラーの方が上ですかね。
ただ、ブレカやボルベルなどを作るホルフェ オルドネスのワインに比べると熟度より果皮成分が多く、リッチさにおいては劣ってると思いますし、雑味もあると思います。
そこは好みの問題かしら、とは思いますが、個人的にはホルフェ オルドネスのワインを推します。両方ともパーカー好みのワインだとは思いますが。

とはいえ、凡百のデイリーワインから見ると良くできたワインを作っていると思いますので、見かけたら飲んでみるのも良いのではないかと思います。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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