【カリフォルニア:16】ターリーのレアジンファンデルとコングスガードシャルドネ2010を利く

こんにちは、HKOです。
本日はカリフォルニアのカルトシャルドネとジンファンデルをレポートします。

コングスガードはナパヴァレーに拠点を置くカルトワイナリー。
主にシャルドネ、シラー、ヴィオニエ、ルーサンヌ、カベルネ ソーヴィニヨンを産出していますが、このワイナリーは何と言ってもシャルドネ。ハドソンヴィンヤード、ハイドヴィンヤード(クローンはオールド ウェンテ クローン)から提供を受けており、グリーンハーヴェストによって収量は一般的なワイナリーの約半分。さらに厳格な選果が行われ、100%ブルゴーニュ産のフレンチオークで22ヶ月熟成される。勿論、無濾過、無清張で瓶詰めされます。フラッグシップはシャルドネを使用したザ ジャッジですが、今回はスタンダードなシャルドネです。

女帝へレン ターリーの弟であり、フロッグスリープの共同者であったラリーターリーが指揮を執るターリー ワイン セラーズはカリフォルニア最上のジンファンデル、プティシラーを生み出すワイナリー。
01年はワインアドヴォケイトにてジンファンデル最高点となる97点を取得しています。
今回のハイン ヴィンヤードは1908年設立のヴィンヤードで、ターリー ジンファンデルのフラッグシップとも言える単一畑です。ターリーの最高級・最高品質のフラッグシップ単一畑。新樽100%。

ではいってみましょう。


生産者: コングスガード ワイナリー
銘柄: シャルドネ ナパヴァレー 2010

13000円、WA95pt
外観は濃いイエロー、粘性は高い。
充実した果実味とマロラクティック発酵のニュアンス、樽香があるカリフォルニアらしいシャルドネ。
エシレバターやバニラ、白檀。そして糖蜜の様な甘露さとマンゴー、洋梨の濃密な果実味がある。そしてハーブや杏仁豆腐、シナモン、それらの要素ががっちりと結合してここの要素が主張している。強烈な果実味が中心にあり、素晴らしいカリフォルニアのシャルドネであることはよくわかる。
酸味は柔らかく、残糖の厚いボディがありボリューミーでリッチな雰囲気が非常に強い。


生産者:ターリー
銘柄: ジンファンデル ハイン ヴィンヤード 2000
品種:ジンファンデル100%

18000円、WA93pt
外観はやや縁が小豆色になったガーネット、粘性は高い。ジンファンデルとしては非常にエレガントで甘露な香り。やや熟成を経たオーストラリアン シラーズの様にも感じられる。バーベキューワインではない。
ドライプルーンや干したブラックベリーの濃厚な果実味、新世界らしい油粘土、スーボワの様な土の香り、薔薇やスミレの華やかな風味、濡れた樹皮、インク。良く燻製した肉やリコリス、溶剤やナツメグの風味も感じられる。タイム。徐々に黒糖の風味も。
確かに濃厚な香りではあるのだけど、非常に要素が複雑かつ華やか。綺麗に熟成しているジンファンデルだと思う。
意外とタンニンが穏やかで、酸の方が立っている。干したブラックベリーや樹皮の甘やかな風味が余韻を残して行く。


コングスガードは相変わらず素晴らしい出来でしたね、同一ヴィンテージをリリース直後にレポートしましたが、気のせいかもしれませんが、よりしっくりとくる味わいだったと思います。糖蜜やマンゴー、洋梨の様な熟した果実味、バターやバニラ、白檀などの十分なマロラクティック発酵、樽香が感じられる上質なカリフォルニア シャルドネです。ザ ジャッジやオーベールのリッチーヴィンヤードに通じる味わいですが、こちらの方がより果実味はちょっと抑え気味ですね。ただボリューミーで果実味爆弾な作りはブレてない。極めてリッチな味わいのシャルドネです。
コングスガードは機会があれば必ず飲んで行きたいワイナリーですね。
次にターリーのジンファンデル。
ジンファンデルといえば個人的にはバーベキューワインのイメージがあるのですが、そのイメージをくつがえす様な甘露かつエレガントな味わいを持ったワインになっていたと思います。よく熟したシラーズに熟成に起因する油粘土、スーボワの様なアーシーな香り、そして薔薇やスミレの香りが華を添える。まだまだインキーなニュアンスが残ってる。
そして不思議とタンニンが穏やか、酸の方が立っている。ゆえにエレガント。もっと膨らんだワインだと思ったんだけど全然違う。もっと筋肉質でしっかりとした体躯でした。
こんなジンファンデルは初めてですね。あまりジンファンデルでグランヴァンと呼べるものが少ないからかもしれませんが。偉大なワインだと思います。

偉大なシャルドネ、ジンファンデルでした。
ジンファンデルはもっと突き詰めても良い品種かもしれませんね。アルコール度数の高いだけのワインでは決してないです。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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