【ボルドー:7】熟成シャトーリューセック、驚異の生命力。



メリークリスマス!HKOです。
もうやけくそです。っていうかもうクリスマス終わってますよHKOさん。
クリスマスが終わったらお正月まで一足飛びですね。特にする事がないので、ウチの小娘の世話でもしながら日本酒煽って爆睡することとします。そう上手くいくかわかりませんけど!

さて、今回は熟成シャトーリューセックです。11年熟成の2002年、そして54年熟成の1959年です。ウチの母親と同じくらいですね。

シャトー リューセックは、バロン ド ロートシルト所有のソーテルヌ最良のシャトー。ディケムに次ぐ品質を誇っています。
保有している単一区画はディケムに隣接しておりファルグとソーテルヌの丘の斜面にあり標高はディケムに次ぐ高さにある。栽培面積75haで石灰混じりの砂利質土壌。平均樹齢25年。平均収量は極めて低く15hl/ha程度。
収穫した葡萄はオーク新樽で発酵。18~30ヶ月間の熟成。清澄も濾過も行う。

ではいってみましょう。


生産者、銘柄: シャトー リューセック 2002
品種: セミヨン 92%、ソーヴィニヨン ブラン 5%、ミュスカデル 3%

約10000円、WA90pt
外観は濃い黄金色で粘性は高い。
カマンベールの熟成香、白い花や白粉。石を砕いたようなミネラル、シロップや白桃、マンゴーの熟した果実味。バニラやキャラメリゼしたナッツの風味。杏仁豆腐、ピーチティーの風味が感じられる。
セミヨンらしい華やかかつ丸みのあるボディがしっかりと感じられる。
酸はしっかりと感じられ、同時にカマンベールや白桃、ハチミツの様な濃厚な余韻が口内に残る。口当たりにざらつきは無く滑らかできめ細かいタッチ。


生産者、銘柄: シャトー リューセック 1959
品種:セミヨン 92%、ソーヴィニョン・ブラン 5%、ミュスカデル 3%

63000円、WA90pt
外観は濃い琥珀色で粘性は高い。
カマンベールや濡れた樹皮や土の香りの熟成香。紅茶やドライイチジク、ドライアプリコットの濃縮した果実味。シナモン、溶剤、ドライハーブの風味。キャラメルの様な風味も感じられる。
かなり熟成は進んでいるが、ボディはほぼ崩れていない。酸は柔らかくほとんど感じられないが、旨味成分の含有量が2002年に比べると飛躍的に多い。口に含むとドライイチジク、アプリコットの凝縮した甘露さと強烈な旨味が広がる。タッチは滑らかで流麗。
甘口ならではの力強さが感じられる。


ううむ、素晴らしいですね。
1959年は54年熟成してもまだしっかりとボディがあるという。そして2002年の若々しさよ。ブルゴーニュでいうと2002年って幾分か熟成してて飲み頃に差し掛かっていると思いますが、リューセックの2002年は途轍もなく若々しく感じます。酸もしっかりあるし。

まず2002ですが、若いと言ってもカマンベールの様な熟成香はあります。ただ基本的にはセミヨンの白い花や白粉のニュアンスやシロップや白桃、マンゴーの熟した果実味。豊かな果実味、バニラやキャラメリゼしたナッツの樽香が感じられます。酸としっかりとあるので、まだまだ力強さを感じる味わい。
醸造に伴なう要素がはっきりと前に出ており、熟成によるニュアンスは控えめ、と言えると思います。
対して1959年は全ての要素が溶け込んでいて、酸味は旨味に転化しています。
当然ながら熟成香が主体となりカマンベールのニュアンスだけではなく、濡れた樹皮や土、紅茶などの樽の要素、ドライイチジク、ドライアプリコットの干した果実味が感じられます。
また旨味が極めて多分に生成されていて、口に含むとドライイチジク、アプリコットの凝縮した甘さと旨味が広がります。
熟成によってマロラクティック発酵が進み、樽が溶け込み、旨味が増す、という一連の流れが非常に良く分かる比較だったと思います。
ヴィンテージが近いと微細な違いやヴィンテージの差、醸造の差が前に出るので(1,2年差なら生産年が早いものなのに若く感じる、というのはよくあることです。)わかりにくい部分がありますが、これだけはっきりとわかると理論と合致していて良い例になりますね。

本体の旨さも素晴らしいですが、こういった知的好奇心を刺激するのも古酒の良い所ですね。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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