【シャンパーニュ:12】幻は露と消ゆ、荘厳なるアランロベール ル メニル ブラン ド ブラン 1988

こんにちは、HKOです。
今回はアランロベールのル メニル レゼルヴ ブラン ド ブランです。

アランロベールでは比較的ミドルライン(下にセレクションNV、上にトラディション ヴィンテージ)のシャンパーニュとなりますが、そもそも飲めるだけ幸運で有る事は間違いありません。

アラン ロベールはメニルに拠点を置いていたレコルタンマニピュラン。
そのクオリティの高さと生産本数の少なさ(受注生産)、反比例する需要の多さ、そして現在は生産していないことから幻の生産者と呼ばれています。現在は後継者に恵まれず、自身のル メニルはルイ ロデレールとクリュッグ(クロ デ メニル)に売却済。
17世紀から400年近く自社の畑のみでシャンパーニュを生産し、市場に出たシャンパーニュはすべて併せて11万本ほど。
グランクリュのル メニルの平均樹齢30年のシャルドネ100%を使用し、伝統的な生産手法によって生産されています。
完熟した葡萄を手摘みで収穫し、ヴァン ド キュヴェのみ使用。
大樽(デュミミュイ)にて一次発酵を行った後、ボトル キャップで栓をした瓶で二次発酵。デゴルジュマンまで、ワインは澱の上に寝かせられます。デゴルジュ後も長期熟成による安定化を行い出荷します。
フラッグシップは黄金のラベルが輝く、ル メニル トラディション。

さて、行ってみましょう。


生産者: アラン ロベール
銘柄: アラン ロベール ル メニル グランクリュ レゼルヴ ブラン ド ブラン 1988

約90000円(マグナム)、WA93pt
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
適度に熟成はしているものの、1988年とは全く思えない位の若さが漲ったシャンパーニュ。なんだこれ。
極めて石を砕いた様な力強いミネラル感、濡れた木や白檀、ナッツ。華やかな白い花の香り、ブリオッシュ、蜂蜜や花の蜜の様な甘露さが渾然一体となって立ち上る。赤リンゴやアンズの様な濃厚な果実味がある。
フレッシュなハーブや華やかな香りに反して、ボディは極めて重厚で濃厚。極めてパワフルな旨味と酸味を有しており、余韻は長く広がっていく。やばいこれ。


1988年のシャンパーニュとは思えない程の若々しさ。強烈なミネラル感、華やかな白い花、ブリオッシュや花の蜜などの甘やかな風味がほぼ完璧に残っている。そして絶妙なバランスで感じられる濡れた木やナッツなどの熟成香。マグナムなので熟成は緩やかではあるものの、それでもこの若さは異常とも言える。そして味わいは間違いなくブラン ド ブランなのに、全く軽さは無くて、ピノノワールが如き旨味の厚さがある。最高峰のブラン ド ブラン。
ただこれだけのシャンパーニュなのだから、あと10年近くは待ちたい。これが熟成の頂点になった時どの様な姿になるのか、是非見届けたい所...だが、それまでに玉が残っているのか...
東急東横に3本在庫があったが90000円、楽天には在庫なし。
はてさて、あと10年残るか。
それとも無くなるか。シャンパーニュラヴァーのチキンレースだ。

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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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