原初の喜び、コノスル ゲヴェルツトラミネール

こんにちは、HKOです。
本日は困った時のコノスルです。
今回のエントリーは余談多め。そのかわりいつもの所感とデータは省いております。今更このワイナリーについて語ることもないワイナリーですので。

さて、コノスルはほぼ説明不要の自転車マークが印象的なお買い得ワイナリーであります。
この様なブログをやっていると、元々は自分で見返す為のメモとはいえ、1本1本に対して非常に集中してテイスティングをする事となります。
あとで見返した時に訳の分からん文面になっていないか、同じ生産者の別の銘柄との差異は何なのか、同じ銘柄で年によってどう異なるのか、熟成時どういう形になるのか。醸造はどうなっているのか、栽培はどうしていたのか、などなど。さまざまな要素を考えながらのテイスティングは想像以上に疲れるものです。

そんなテイスティングが鬱陶しくなった時や単純にアルコールを楽しみたい、となった時に選ぶのは、やはり国民酒であるビール。
そんな中大手国産ブルワリーのビールはなかなかに心を癒してくれるものです。
美味しいですし、安いですし、どこでも手に入るし。
(本当は日本酒も同じ様なポジションだったのですが、最近このブログでも取扱はじめているので、油断の置けないものとなりました。)

そんな中で、唯一気楽に飲めるワインがコノスルです。ビールと同様、品質がそこそこ高く、値段も安価で、どこでも手に入る。大変助かります。

先述しましたが、ブログを書いていて、すごく面倒臭くなる時があります。酷い時はワイン自体嫌いになりかける時もあります。
まさに本末転倒ですが、実際問題、いくら趣味とはいえ、自分自身に何かを強制する様なものになってくると、かなーり鬱陶しく感じてくるのは事実です。(勿論素晴らしいワインが与えてくれる愉悦は他の酒類には無いものだと思います)

コノスルは、ワインを楽しむ、という事を思い出させてくれるワインだと思います。
何故なら何度も飲んでいるから、コスト的に気負う必要がないから、どこでも手に入るから。単純に美味しいから。
幾ら安くて美味しくてもネットでしか手に入らないのは面倒だし、安くて何処でも手に入るものでも美味しくないのは飲みたくない。美味しくて何処でも手に入るものでも、流石に3000円を超えてくると気負ってしまう。
それらが全部ちゃんと備わったワイン。

特に私が気に入っているのは、このゲヴェルツトラミネールです。
シャルドネや赤ももちろん美味しいと思うのですが、醸造技術がものを言うシャルドネより、そもそも品種自体が個性的で香り高いゲヴェルツトラミネールやソーヴィニヨンブランなどのアロマティック、セミアロマティック品種の方が安定して高品質に感じられます。
これは基本的にどの生産者でもそう思うのですが、あまりこれらの品種でハズレを引いたことがありません。

特にコノスルはもともと品質が高いですから。手堅いながらも素晴らしいワインを作っていると思います。

ことワインに関してはコノスルですが、趣味にはどこか安心出来るような逃げ場所が必要だよなあ、と思った次第です。


【テイスティングコメント】
生産者: コノスル
銘柄: コノスル ゲヴェルツトラミネール 2013

外観はやや濃いめのストローイエロー、粘性は高い。
極めてベタだが、間違いのないゲヴェルツトラミネール。アロマティック品種らしい強烈な芳香が魅力的だ。ほのかなミネラル、ライチやシトラスなどの清涼感のある豊かな酸を持った果実味、熟したリンゴの様な甘露さ、フォキシーフレーヴァー、フレッシュハーブや白胡椒。
酸とボディは豊かで、凝縮感があり、シトラスやライチのアフターが残る。
シンプルだが、味わいや密度に隙が無く、手堅く纏まった良質なゲヴェルツだ。


スポンサーサイト

【ドイツ:4】エゴンミューラー、シャフツホーフから生み出す高品質トロッケン&カビネット

こんにちは、HKOです。
本日はエゴン ミューラーのシャルツホーフベルガーのトロッケンとカビネットの2種類です。

【データ】
エゴン ミューラーはオルツタイルラーゲであるシャルツホーフベルガーの最大所有者であり、モーゼル最上の生産者。
現当主のエゴン4世は、ガイゼンハイムワイン醸造大学で学んだあと、 フランス、アメリカで醸造技術を学び、2001年より自らワイン畑に立ち、指揮を取っています。
虎の子のシャルツホーフベルガーは標高170-320mに位置する気温が低いスレート質土壌が非常に強い土壌を保有。植わっているリースリングの樹齢は100年以上。
保有畑はシャルツホーフベルガー以外ではヴィルティンゲンやザールブルク、オックフェンなど複数の畑を所有。

【テイスティングコメント】
生産者: エゴン ミューラー
銘柄: シャルツホーフ トロッケン 2011
品種: リースリング 100%

3000円
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
カビネットだが、僅かに残糖が乗っている。
石を砕いた様なミネラル感、リースリング特有のペトロール香、そしてキノコの香りが感じられる。レモンやグレープフルーツの様な酸味を帯びた果実味があり、フレッシュハーブや白い花、白胡椒、バターの様なアロマが感じられる。
酸味は豊かで、微細な残糖感があるものの、ミネラルと共にかなり引き締まった印象を与えている。味わいにしっかりとした凝縮度があり、カビネットほどではないにせよ十分な味わい。


生産者: エゴン ミューラー
銘柄: シャルツホーフベルガー カビネット 2012
品種: リースリング100%

8500円、WA91pt
ヴィンディンゲンのシャルツホーフベルク(オルツタイルラーゲ)単一。
外観は薄いストローイエロー、粘性は中庸。
石を舐める様なミネラル感。
日本酒の吟醸香みたいなアロマが感じられる。わずかなペトロール香。マンゴーと洋梨のトロピカルフルーツのアロマ。アカシア、フレッシュハーブ、メロン。徐々に白トリュフ、白檀など。ほのかな残糖感とパワフルな酸味、豊かなミネラル感があり、それらのバランスが良い。
酸味はきめ細やかだが力強い。ほのかに残糖分があるが、酸のパワフルさが際立っており、あまり甘さは感じない。柑橘やリンゴのような余韻が残る。特に酸の出方が素晴らしい。


【所感】
まずシャルツホーフですが、辛口と言ってもアルザスのリースリングなどと比べると、若干残糖が乗っている様に感じます。
フランスワインのセックとドイツワインのトロッケンの規定に関しては、前者は残留糖度0~9g以下、後者(セレクション)に関しては糖度0-15g程度となっています。ドイツワインの指し示す辛口は、フランスワインで言うとドゥミセックくらいまでは包含する様です。シャルツホーフの残留糖度が如何程かは不明ですが、フランスワインの辛口と比べると甘さが乗っているのは、ひょっとしたらドゥミセックあたりの糖度感なのかも。
辛口のシャルツホーフとカビネットのシャルツホーフベルガーについて、実は残留糖度に関してはさほど大きな差を感じませんでした。勿論カビネットの方が粘度がやや高く糖度も含め厚みを感じたのですが。
どちらかというとカビネットに感じられた吟醸香(酵母起因?)が気になりました。
これは偶発的に発生したものなのか、そういうものなのか分からないのですが、この部分か、他に飲んだカビネットとの大きな差異だったと思います。ペトロール香は穏やかで、熟した核種系果実の果実味、白トリュフやアカシアのアロマが感じられ、力強い酸とミネラルでリンゴや柑橘の様なアフターを残して行きます。
対してシャルツホーフはあくまで一般的なラインを外れない高品質なリースリングになっています。ミネラルは変わらず充実しており、糖度とボディがやや低めに抑えられ、フレッシュな印象を感じます。僅かに発砲しており、豊かな酸味とともに引き締まった印象を受けます。
やや冷やして飲むととても素晴らしく、かなりお得感のあるワインだと感じました。

うーん、本当はシュペトレーゼやTBAも飲んでみたいですが、価格的に無理でしょうな...
まあドイツは気長に付き合っていこうと思います。



プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR