【スペイン:9】ベガ シシリア、ウニコ 2003

こんにちは、HKOです。
ストック大放出中、本日はベガ シシリアのウニコです。

スペインでこの価格は、それこそ天文学的な金額だと思いますが、今ひとつスペインに欠けがちなフィネスを強く感じる事が出来るエレガントなワインでした。


【データ】
ベガ シシリアは1864年に設立されたカスティーリャ イ レオン州リベラ デル ドゥエロに拠点を置くボデガ。現在の醸造責任者はハビエル アウサス氏。
1982年、アルバレス家によって買収後には、畑を拡大、最新醸造設備を導入し、品質を向上を実現した。
今回のウニコはユニークという名のフラッグシップキュヴェ。良年のみ生産され、自社栽培面積120haのうち100haはウニコ用となります。
平均樹齢は40年、平均収量は極めて少なく20hl/ha。
収穫は手摘みによって行われます。
木製発酵槽、ステンレスタンク、セメントタンク併用で発酵、樽熟成は6年半から7年行われる。
まず大樽で1年、小型新樽2年(アリエ・トロンセ)、古樽4年(アメリカン オーク)10回以上の樽替と澱引きを行い、濾過は最低限のみ。更に瓶熟成4年を経てリリースされます。つまり今回の2003年は、市中にある最新ヴィンテージとなります。


【テイスティングコメント】
生産者: ボデガス ベガ シシリア
銘柄:ウニコ 2003
品種: テンプラリーニョ95%、カベルネソーヴィニヨン5%

62000円、WA89pt
外観は赤みの強いガーネット、粘性は高い。
スペインとしては極めてエレガントで、さながらボルドーのグランクリュクラッセの様な芳醇でエレガントな芳香が感じられる。豊満というより堅牢。
焼いた西洋杉やタバコのロースト香、乾いた土、果皮の要素を強く感じさせるブラックベリーやカシスの果実味。溶剤や甘草、燻製肉の野生的な香り。クルミなどの要素も感じられる。スペイン新潮流でも、デイリースペインでもない、極めてボルドー的な堅牢さと長期熟成のポテンシャルを持ったワイン。現にまだまだ若々しく硬い。この時点ではボルドーとの差異はあまり感じられないが、口に含むとタンニンより若々しい酸、華やかな余韻が残る。酸味の強さとしてはアプリコットの様な溌剌さすらある。


【所感】
実は初ウニコです。
個人的な感覚ではスペインですし、濃厚でこってりした甘いワインかと思っていたのですが、これが想像以上にエレガントで、ものすごいボルドー...というかラトゥールに近い様な作りですね。スモーキーで堅牢な風合い。
一見香りだけだとボルドーと見分けがつきませんが、カベルネソーヴィニヨンに対して、タンニンより多くの酸が含まれている様な気がしました。アプリコットやスパイスの様な余韻。非常に溌剌としている印象です。
2003年というヴィンテージを考慮すると、かなり若い印象を受けますが、そもそものテンプラリーニョの品種特性と、6年間の樽熟成の後4年間動かさず、ボデガで眠っていた事を考えると、なんとなく合点が行くような気がしますね。蔵出しから見ると1年ですから。
この感じだと長期熟成が期待できます。旨味もしっかりと表出していますし、バランスの良い状態で蔵出ししてるな、と実感しました。
※本当は通常のボルドーと同じようなスパンでリリースされたものも飲んでみたいですが。

エレガントな新潮流、モダンなガルナッチャ、モナストレルもいいですが、こういった古典的なテンプラリーニョも素晴らしいですね。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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