【ワシントン: 35】熟成を考える(アメリカ ワシントン州 カベルネソーヴィニヨン)

こんにちは、HKOです。
前回に引き続き、本日も熟成レポートです。
今回は別名ワシントンのハーランエステートと呼ばれるクイルシーダクリークの熟成カベルネソーヴィニヨンです。


【データ】
クィルシーダクリークはワシントンワインの第一人者アレックス ガリツィンが監修する、ワシントン最上の生産者。
別名ワシントンのハーランエステート。
1979年に本格的にリリースをスタートした。カリフォルニアやオレゴン州の北、シアトルの北方スノーボッシュにワイナリーがある。ワシントン州コロンビアヴァレー地区のシャンプー、レッドマウンテンA.V.Aのクリプスン、シエル デュ シュヴァル、タプティユのカベルネソーヴィニヨンを使用。フレンチオーク新樽100%の22ヶ月熟成にてリリースされる。


【テイスティングコメント】
生産者: クイルシーダクリーク
銘柄: カベルネソーヴィニヨン 1994
品種: カベルネソーヴィニヨン91%、メルロー7%、カベルネフラン2%

30000円、WA94pt
外観は濃いガーネット、粘性は高い。
樽に起因する黒土の様な堅牢さや抽出の強さは全く感じられない。
ドライハーブやクローヴ、ジャムの様なプラムやブラックベリーの充実した果実味、モカや炭焼きの様なほのかな樽香、土も枯葉、バニラの様な要素がある。
シナモン、ムスク、生肉、クローヴの様な要素がある。タバコやトリュフの様な要素、トースト、アーモンドなとの香りを感じられる。チョコレートの様な風味が感じられる。
酸味やタンニンは滑らかでスムーズ、タンニンの目が細かく、ピーマンぽさと土や枯葉、ジャミーな果実味の余韻が感じられる。素晴らしい。


【所感】
素晴らしいカベルネソーヴィニヨンでした。
いわゆる熟成的なニュアンスこそ控えめではあるものの、各々の熟成要素が綺麗に絡み合い、溶け込んでいる、極めて馴染んだ状態になっています。
クイルシーダクリーク自体は甘露できめ細やかな味わいがありつつも、どこか黒土の様な硬さを一部感じるところはありましたが、そういった意味合いでいうと、樽のニュアンスは枯葉や土、バニラを思わせる風味に変わっています。ただ依然果実味は若々しく甘露で、溌剌としていますから大変若々しく感じるのですが、同時にしなやかで硬さがない、若い状態における良いタイミングと言えるのではないでしょうか。
噂によると現在は醸造方法がかなり変わっているので、一概には言えないのですが...
完全にワシントンの風を感じながらボルドーの品の良さを併せ持っている素晴らしいカベルネソーヴィニヨンだったと思います。そして、熟成のポテンシャルは酸とタンニンからいくと抜群にありますので、これから熟成香と果実味のフェーズ、旨味のフェーズと楽しんでいけるのではないかと思います。




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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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