Toybox(トイボックス:三ノ輪)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。

こんにちは、HKOです。
こと外食に関しては、フレンチをメインにしつつも、潰れる直前のスーパーが100円商品を扱う様な手広さを見せるこのブログですが、今日はラーメンです。
ただラーメンブログではないので、あくまでひとりぼっちのテイスティング勉強会ならではの視点で取り扱っていこうと思います。



今日はトイボックスです。
ミシュランガイドが2015年からラーメン屋を取り扱っていますが、その掲載店になります。

「おいおい、またミシュランガイドかよ、自分の舌で美味いものくらい探せよ」と思われる方が多数いらっしゃるかと思いますが、何分自分の舌が全然定まってないので、その視点を定める為に有効活用させてもらっています。
一般的に美味しいと言われるお店→その中で自分の美味しいと思うお店→それこそがHKO的に最高の店、っていう感じですね。財布にも人生にも限りがあるので出来るだけ効率的に探していきたいと思っているので。

で今回のトイボックスなんですが、個人的には今まで食べた醤油ベースのラーメンでは最も美味しいと感じました。
まあ好みなのですが、これが本当にもうジャストミートというか。


◾︎温玉 チャーシュー 醤油ラーメン(★★★★)

昔懐かしい醤油ベースだが鶏油の深みとコクがありモダンな雰囲気が漂う。スープは鶏ガラとリンゴ、昆布の風味。低温調理のスパイスの効いた鶏チャーシュー、鶏油の風味を感じる脂の豚チャーシュー。
とても品があり、スープとチャーシューの相互補完で味の統制がとれている。
麺はプツプツとしたしっとりとした食感のもの。魚介系のコクがある味玉も素晴らしい。


ラーメン屋に使う表現ではないのかもしれませんが、フレンチに通じるような緻密な食材同士の相互作用が強く働いている一皿です。
例えば焼豚の鶏油を使ったコンフィは同じく鶏油を使ったスープを強く惹きつけるし、プレーンな低温真空調理の鶏チャーシューは鶏油のコクとスープの塩味で完全性を得ています。それが味玉に至るまで、スープの中に含まれるいずれかの要素と強く引き付け合い、完成していきます。
だから具材同士が拒絶し合う事なく、あるいはいずれかが際立ちすぎるわけでもなく、ごく自然に調和を成しています。
それでいて繊細さとラーメンらしい力強い味わいがあり、物足りなさもありません。

いわゆるラーメンの雑さとは無縁のものです。
また行きたいものです。


住所: 東京都荒川区東日暮里1-1-3
店名: TOYBOX(トイボックス)
電話番号: 03 6458 3664
営業時間:
[平日・土曜]
11:00~15:00
18:00~21:00
(材料切れにより早仕舞いの場合があります)
[日曜・祝日]
11:00~15:00
ランチ営業




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【シャンパーニュ: 46】大手NMが作るフラッグシップキュヴェ No2

こんにちは、HKOです。
昨日に引き続き、シャンパーニュです。
本日はフィリポナのクロ デ ゴワセ、そしてローランペリエのグランシエクルです。

【データ】
フィリポナは マレイユ シュール アイに拠点を置く1697年設立の老舗生産者。現在の社長はシャルル フィリポナ氏。
力強さとフレッシュさに力を入れており、それらに傾倒する姿勢は、多くのポートフォリオがピノノワールの比率が高めになっている点に現れています。樽内発酵後7~10年澱上で寝かせたワインをベースにして、基本的に木樽にて約80%マロラクティック発酵を行い、20%をステンレス発酵させた果汁をブレンドしています。
フラッグシップは1935年から所有しているマレイユ シュール アイにある石灰土壌によって形成された45度の急斜面の畑、クロ・デ・ゴワセ(5.5ha)です。
瓶内熟成は8年~10年、ドザージュ4g/L~5g/L。

ローラン・ペリエは、1812年に創業された老舗メゾン。前会長のベルナールド・ドゥ・ロナンクール氏が一代で家族経営におけるシャンパーニュ第1位の規模までにしたシャンパーニュメゾン。
プレステージキュヴェであるグランシエクルはプレステージキュヴェでありながら複数の畑、複数の葡萄品種、複数のヴィンテージをアッサンブラージュしたノンヴィンテージ(マルチヴィンテージ)。複数の秀逸なヴィンテージをブレンドし、また11のグランクリュ、(アヴィズ、クラマン、オジェ、メニル・シュール・オジェ、シュイィ、ヴェルジ、マイィ、アンボネイ、ヴェルズネイ、ブージー、アイ)の最良の場所から選びぬいた葡萄から生み出されるハーモニーを大切にしたプレステージシャンパーニュです。750mlで7年から8年、マグナムにはさらに2年、必要と判断されれば更なる年月、セラーで熟成する。


【テイスティングコメント】
生産者: ローラン ペリエ
銘柄: グランシエクル グランキュヴェ NV
品種: ピノノワール45%、シャルドネ55%

24000円。
外観は明るいイエローで粘性は高い。泡は溌剌と立ち上っている。
若々しくもトースティーな風味を感じさせる香りが感じられる。比較的ドライなシャンパーニュで華やかなミネラルと共に、バニラやシトラス、洋梨の様な豊満なアロマと、蜜のようなほのかな甘み、モカ、ドライハーブ、ハチミツ、ブリオッシュの様な芳香が感じられる。なかなか頑なで時間が経たないと本質を表さないタイプと予想。徐々に時間が経つと甘みと強烈なドライアプリコットの様な旨味を表出させてくる。
酸はフレッシュだが、キュートな甘みとしっかりとした旨味があり、エシレバターの様な風味も想起させる。徐々に旨味メインの味わいに。


生産者: フィリポナ
銘柄: クロ デ ゴワゼ ブリュット 2005
品種: ピノノワール70%、シャルドネ30%

25000円、WA96pt(2002)
外観は明るいイエローで粘性は高い。泡はしっかりと立ち上る。
全体的に若々しくクリーンでありながら、熟成による複雑さを感じるシャンパーニュだ。果実味の熟度は高く豊満で、香ばしいナッツのアロマがある。バター的な要素は少なめ。
筋の通ったはっきりとしたミネラル感とローストナッツ、ほのかなシェリーの様な熟成による芳香、そしてシトラスやドライアプリコットの様な果実味、ほのかにヨーグルトやイースト、ドライハーブ、蜂蜜のような風味が感じられる。
クリアな味わいでありながら熟成起因のアロマと、しっかりとしたミネラル感がある。濃密で厚みのある旨味があり、パワフル。酸味は旨味と混じり合い蜂蜜とシトラスのような余韻を残しながら滑らかで筋肉質な味わいを残していく。


【所感】
クロ サン ティレールに引き続き、クロ デ ゴワセも飲めました!わーいやったー!
という訳でグランシエクルとクロ デ ゴワセです。
まずはグランシエクルです。
ちなみに非公開ですが、2002年、2004年ヴィンテージがメインで使われているらしいです。非公開故に本当かどうかわかんないんですけどね!
とはいえしっかりと若々しさとほのかな熟成香を感じるので、イメージとしては近いです。全体的にはドライでありながら、きめ細やかな蜜の香りとブリオッシュを思わせる樽香とMLFの要素がしっかりと感じられます。わずかに熟成ヴィンテージを想起させるハチミツやエシレバターの要素も感じ取れます。ピノノワール45%に起因するしっかりとした旨味があります。
しっかりとバランスが取れたノンヴィンテージシャンパーニュです。ただ美味しいのですが、ハッキリと個性的なシャンパーニュではないので、印象は薄いです。優等生的なシャンパーニュでドンペニヨンと通じるものがあるなぁ...
逆にクロ デ ゴワセはかなり個性的でした。
全体的にはクリーンで若々しいシャンパーニュではありますが、筋の通った強固なミネラルと共に強烈な旨味が表出しています。ハチミツと強烈な旨味の表出は10年の熟成の結果なのか、そもそも酸化的なのかは判断に悩むところですが、少しドライアプリコットやシェリー的な要素も感じられます。MLFのニュアンスはわずかにありますが、バターというより酸味と紐付いたヨーグルトといった感じ。酸味、旨味、蜜の風味のバランスはマレイユ シュール アイっぽいですね。
多少暴れ気味の旨味がワイルドで筋肉質。そんな中でも決して失わないミネラルを基礎とした骨格、ブラン ド ノワールファンには受け入れられやすいと思います。ワインの完成度は非常に高いと思います。
個人的には繊細なブラン ド ブランファンなので、ちょっと好みから外れましたけど、クロ サン ティレール同様素晴らしいワインだと思います。



プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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