【ブルゴーニュ: 107】気鋭の生産者バシュレ モノ、ドメーヌ ド ベレーヌを利く

こんにちは、HKOです。
本日はブルゴーニュの新鋭生産者であるバシュレモノ、そしてニコラポテルのドメーヌであるドメーヌ ド ベレーヌです。


【データ】
ドメーヌ バシュレ モノは2005年に設立されたマランジュに拠点を置くドメーヌ。現当主はマルク、アレクサンドル兄弟。シャサーニュモンラッシェ、ピュリニーモンラッシェを中心に高品質なシャルドネを生産しています。フラッグシップはバタール モンラッシェ。
栽培は除草剤は使わず収穫は全て手摘み。除梗せず空気圧式圧搾機で搾汁します。アペラシオンによって新樽の比率を変えながら、12~18ヶ月熟成します。
今回の村名シャサーニュモンラッシェは1級畑マルトロワの斜面下の石灰粘土質の畑を使用。樹齢40年、収量40~50hl/ha。
収穫後、低温で24~36時間ほどデブルバージュ、樽にてアルコール発酵、新樽比率30%で樽にて12ヶ月熟成。

ドメーヌ ド ベレールはコート ド ボーヌに2007年に設立されたドメーヌ。ニコラ ポテル氏のドメーヌ部門なのですが、1997年に設立した「メゾン ニコラ ポテル」が2004年に大手に買収された為、自身のブランドとしてネゴシアン「ロッシュ ド ベレーヌ」自社畑のドメーヌ「ドメーヌ ド ベレーヌ」を立ち上げました。ドメーヌは少量生産で畑から醸造までビオロジックの考えを徹底した妥協なき造りを旨としています。
今回の村名畑であるカルティエ ド ニュイは完全ビオディナミで5kgのケースを使用し手摘みの後、除梗比率は基本的に全房発酵、小型のステンレスタンクにて低温で30日発酵。新樽50%で16ヶ月熟成。無濾過無清澄。100%マロラクティック発酵。
標高250mの東南東向きの粘土石灰岩土壌(0.3ha)、最高樹齢85年。収穫は2010年9月27日。生産本数は1890本。



【テイスティングコメント】
生産者: バシュレ モノ
銘柄: シャサーニュ モンラッシェ 2012

外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
かなり洗練されたクリーンでチョーキーなシャサーニュモンラッシェ。
強固で力強いミネラル感があり、その上でシャサーニュらしいクリーンかつリッチな果実味が感じられる、品のある蜜を感じさせるような洋梨、花梨の様な果実味、比較的しっかりと表出したバターの風味、白い花やフレッシュハーブなどの要素が感じられる。ミネラル起因のオイリーさが少しある。
酸はきっちりと立っていて、チョーキーなミネラルが際立って感じられる。しかしながら堅牢ではなく、花梨のようなクリアで品のある風味が感じられる。ほのかに苦味がある。マロラクティック発酵の要素はハッキリとあるもののコッテリとしたクリーミーさは無く、ミネラル感がありながらも堅牢ではない、クリーンな果実味が魅力的なバランス感の良いシャサーニュモンラッシェ。


生産者:ドメーヌ ド ベレーヌ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ レ カルティエ ド ニュイ 2010

外観は澄んだ強い赤みを帯びたルビーで粘性は高い。
ヴォーヌロマネらしいエキス感と赤系果実の果皮を思わせる様な妖艶な香水の様な香りが感じられる。抽出は強めだが、果皮が薄いか、ジュヴレの様な堅牢さはない。
なめし革というより鉄分を帯びた血のような香り、五香粉やクローヴ、焦げた樹皮、ダークチェリーやブルーベリーの様なエキス感のある果実味が感じられる。
スミレや鉛筆の芯、ローズマリー、リコリスの様なハーブやスパイス類の香りを感じさせる。100%MLFだが、乳酸的な要素は無く、華やかさが勝っている、
少し梗の要素があるが、自然派的ではなく、全房ではないと思う。
いわゆるヴォーヌロマネの王道的な香り。だが、それに出会うのは少ない。
酸味は繊細で、タンニンもスムーズ、口当たりはほぼ完璧に近いがほのかに厚みを演出する苦味を感じるのはMLFらしいかも。スミレや血液の様な鉄分を感じさせる余韻がある。


【所感】
まずはバシュレ モノ。
以前マランジュを飲んだ時から思ったのですが、やっぱりメチャクチャ品質が高い!内包する要素のバランス感が半端ないです。
シャサーニュらしいリッチな果実味を基調にしながら、ピュリニーにも通じるチョーキーで力強いミネラル感、ラクティックなバターの風味があります。
酸味もキッチリと立っており、醸造要素が十分に感じられながらもピュアな印象があります。
コッテリとしたいわゆる樽とMLFが主体となったタイプではなく、あくまで果実味主体。その果実味も花の蜜の様な品がある。シャサーニュの中でもかなりピュアな方に入ると思う。
あとシャサーニュやピュリニーによく見られるミネラルの過剰感も無く、ビッグな果実味も無く、本当にバランスの取れたシャルドネになっています。
本当に素晴らしい生産者なので、早急にバタールモンラッシェを飲まなくては...

次はドメーヌ ド ベレーヌのヴォーヌロマネ村名畑。
久しぶりに感じたヴォーヌロマネの王道的な味わい。
妖艶さを演出する果皮由縁の華やかさや血の様な鉄分、伸びやかなエキス感。それらを壊さない程度でありながらオリエンタルな風合いを演出する樽香、エシェゾーにも似た伸びやかさをどこか感じる事が出来ます。スパイシーな梗の要素もあります。
実際後から調べて分かったのですが、エシェゾーとグラン エシェゾー、クロヴージョに隣接する村名畑で、特徴的なアロマをしっかりと演出してきています。
村名ですがいい位置にありますね...クロヴージョなら中腹部だし...でもどちらかというとエシェゾー的な性質が強い様な気がします。なんでヴィラージュなのか...平地ではあるけれど...

以上2本でした。共通して品質は高いと思います。
どちらも大変オススメのお買い得ブルゴーニュだと思います。





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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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