【オーストリア:2】オーストリア 高品質白2本テイスティング

こんにちは、HKOです。
本日はオーストリアの素晴らしいベーレンアウスレーゼとドライ グリューナーの2本です。


【データ】
ハイディシュロックはノイジードラーゼー ヒューゲルラント ルストにあるワイナリー。ルストの有名な甘口ワインの『ルスター・アウスブルッフ』はの第一人者。今回のベーレンアウスレーゼはノイジードル湖の高い湿度により貴腐菌が成長し、レーズン化したブドウを使用しています。 2010年は50%のリースリング、50%ピノ·ブラン。木製樽で発酵し、12ヶ月熟成。残糖は130g/l。

FXピヒラーは1898年にヴァッハウに設立された老舗ワイナリー。現在の当主はルーカス・ピヒラー。
1998年には後にパーカーポイント97+を取得するリースリング ウンエンドリッヒが造られます。
保有する畑は約16ha。約50%がグリューナー、48%がリースリング、2%がソーヴィニヨンブラン。
暖かいパノニア気候と大陸性気候、ヴァルトフィアテルから冷風が谷に沿ってドナウ川に流れ込む事で昼夜の温度差が激しい気候が生まれます。
鉄分を含む風化してやせた原生岩、片麻岩、花崗岩、雲母片岩が織り交ぜられた土壌。
自然に熟したブドウだけを複数回手摘みし、丁寧に醸造、30-40年間使用のオーク材大樽で熟成。補糖、清澄、あるいは濃縮も行わない。
今回のグリューナーヴェルトリーナー Mは「モニュメンタル」=「金字塔」の頭文字から取っている。
「M」用のブドウは他のラーゲンワインよりも2週間から3週間遅く摘みされ、70%は銘醸畑ロイブナーベルク、残りも優れた銘醸畑から選ばれたブドウを使用しています。


【テイスティングコメント】
生産者: ハイディ シュロック
銘柄: ベーレンアウスレーゼ セレクション 2010
品種: リースリング 50%、ヴァイザーブルグンダー50%

外観は濃いイエロー、粘性は高い。
しっかりと酸味を帯びた、黄桃やドライアプリコットの豊かな果実味。マスカテルフレーバーを思わせるダージリン、シナモンなどのスパイス。
リースリング50%の割にはペトロール香は感じられず、どちらかというとピノブランの性質の方が良く出ているかもしれません。ドライフルーツの様な濃厚な甘露さがあるが、クリアで濃厚。
骨格を形成する酸味はしっかりと存在している。
糖度は高く非常に甘露で濃厚なドライフルーツの余韻が感じられる。


生産者: FX ピヒラー
銘柄: グリューナーヴェルトリーナー スマラクト M
品種: グリューナーヴェルトリーナー100%

約12000円
粘性を感じるようなオイリーなミネラル感。
香りにどこかスパイシーな風味が漂う。白胡椒やバター、熟したグレープフルーツ、花梨の様な果実味。白い花やフレッシュハーブの様なアロマが感じられる。時折ハチミツなどの要素も感じられる。
クリーンだが非常に香りに厚みがあり、ねっとりとした重量感が感じられる。ただアロマやミネラル感は冷涼地域独特だと思う。アロマの要素自体はスパイシーさとミネラル感の現れ方、ボディの厚みを除けばシャルドネにも似ている。
口に含むと厚みのある酸と共にハチミツやバタートーストの様な甘いアタックと余韻を感じる事が出来る。それと共にはっきりとした苦味がある。


【所感】
進んで飲むようなジャンルではないものの、今までオーストリアワインで外れた事がない。
ドライリースリング、ゲヴェルツ、グリューナー、そしてトロッケンベーレンアウスレーゼまで。
もちろんいい奴ばっかり飲んでたっていうのもあるのですが、大概な1万円は超えません。2万円は絶対行かないです。ドイツでトロッケンベーレンアウスレーゼやゴールドカプセル、アイスワインなんて飲もうもんなら全く手が出んわけですから、良心的もいいところです。
今回のドライグリューナーとベーレンアウスレーゼも素晴らしかったです。っていうかハーフながらベーレンアウスレーゼで5000円以下って半端ないですね。
まずハイディ シュロック。
ベーレンアウスレーゼの130g/lにも及ぶ残糖が生み出す濃厚な甘露さとともに、フルーティーな厚みのある酸がとても魅力的です。ハンガリーやオーストリア、ドイツの甘口は強い酸があるのが引き締まっていていいですね。そしてそこに複雑さを付け加える紅茶やスパイスの豊かな香りが感じられます。
しかしこの甘口、50%がリースリングなのにも関わらず、独特のリースリングの香りがしないのが不思議ですね...完成度の高いベーレンアウスレーゼだと思います。
次にピヒラーのスマラクト M。
辛口ながら非常に粘性が高いねっとりとしたタッチで、その裏に隠れる骨太なミネラル感、そしてスパイシーさがなかなか個性的です。並行してバターや少し苦味を帯びたグレープフルーツ、花梨、ハチミツの果実味が感じられます。粘性で言うならナパシャルドネにも似ていますが、果実味自体や副次的な要素としては冷涼地帯のそれなので、クリーンな印象を受けますね。厚いボディとはアンマッチの様にも思えましたが...それがスタイルなのかもしれません。残糖分はほぼ無いですが、グリセリンとちょっとした貴腐ブドウを思わせる風味があり、少し甘みを感じます。
個人的に100%好みかというと、正直そんな事はないんですが、完成度の高いワインである事は間違いないですね。割とこのスタイルに慣れている人ならハマるワインかもしれません。



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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