【トスカーナ: 10】カーゼバッセ、幻の2008 ブルネッロ ディ モンタルチーノ。

こんにちは、HKOです。
本日はブルネッロ ディ モンタルチーノの最高峰、カーゼバッセのIGT トスカーナ ソルデラです。
今回の2008年ヴィンテージは例の事件の影響を受けたヴィンテージで、極めて品薄になっています。
ちなみにシリアルは2000番台。そう考えると数十樽は残ってる事になりますね...


【データ】
カーゼ バッセ ディ ジャンフランコ ソルデーラは、モンタルチーノ地区の南西部に拠点を置くワイナリー。作付面積は23ha。
栽培は全てビオロジック。標高320mの南西向きの斜面に位置し雨の少なく霧が発生しない日照条件の良い気候。気候収穫したぶどうはオーク大樽で温度管理はせず発酵。酵母の添加やバリック樽は使用しない。
熟成はブルネッロで4年、リゼルヴァで5年熟成させた後、瓶で9ヶ月熟成。
リゼルヴァは上質なぶどうが収穫された年のみに作られます。醸造所は最適な熟成環境を確保するために騒音 温度変化 臭気から遮断されています。
ニュースにもなりましたが元従業員が2006~2012までのバレルの栓をすべて開けて逃げた事によってこれらのヴィンテージは全滅してしまっています。よってほぼこれらのヴィンテージは手に入らない状況です。今回は2008年はごく少量残ったワインを瓶詰めしたもの。
名称がIGTになっているのは2006年から。
上記の理由からか、はたまたは協会から脱退したからなのかハッキリとした事は分かりませんでしたが、まあそんなとこでしょう。


【テイスティングコメント】
生産者: カーゼバッセ
銘柄: IGT トスカーナ ソルデラ 2008
品種: サンジョベーゼ グロッソ 100%

外観は透明感のある濃いガーネット、粘性は中庸。
外観の色調の淡さからは想像つかないようなイタリア的な堅牢さがある。
少し硫黄のような還元香、そしてイーストや毛皮の様な香り、燻製の様なローストした様な味わい。オイリーでタール的、トリュフや土の風味。硬いイタリアワインにありがちな硬さ。
果皮の強いダークチェリーやブルーベリーの様な果実味、スパイシーな甘草。鉄観音の様な香りもある。
香りは今ひとつだが口に含んだ時の味わいの広がりは極めて素晴らしい。
少しの苦味とドライアプリコットをそのまま液体にした様な酸味と旨味、グリセリン感が乗ってくる。
特に含み香が圧倒的に素晴らしく、スミレやアプリコットの様な立体的な余韻が残る。


【所感】
うーん、やっぱりこれまで何本か評価の高いブルネッロ ディ モンタルチーノの飲んでみたけど、改めて僕の好みには合わないみたい。古酒はいいとは思うんだけど、若いワインが致命的に香りが好みじゃない...
ビオンティ サンティは華やかな香りは素晴らしかったですが、他のがなぁ...
ブルネッロじゃなくてサンジョベーゼは比較的好きな方ではあるんだけど。
以上、好みの話。以下ワインとして評価。
やや還元的なワインで、大樽熟成というのもあり酵母と野性味のある香りが主体的です。甘やかな樽香は無く、どちらかというと黒土系、あるいは炭焼き系の樽香、スパイス、ブドウそのものの香りが感じられます。故に堅牢。キャッチーさは無くて、どちらかというと古風なワインだと思います。
しかし、その香りとは裏腹に含み香は抜群に素晴らしい。わずかな苦みとともにドライアプリコットをそのまま液体にした様なグリセリン感を帯びた濃縮した液体です。それとともに果皮のスミレのアロマがしっかりと感じられます。生き生きとした溌剌とした液体です。ここは抜群に素晴らしい。
香りの方向性は異なりますが、全体的な印象はブルーノ ジャコーザに似てますね。もう少し香りと含み香のバランスは良いですが...
という訳でカーゼバッセのブルネッロでした。
うーん、品薄という需給バランスで決まる世界とはいえ、この価格帯なら他に飲みたいワインが沢山あるので、あえて選ぶことはないでしょうなー。
ただこれだけ評価されているのですから、やっぱり好みの問題でしょうなぁ。

スポンサーサイト
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR