春草(しゅんそう:駒澤大学)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。


HKOです。


仕事をサッと切り上げて三軒茶屋まで行ってきました。
目的地は春草という評判の良い日本料理店です。
駅から遠いという絶妙な立地の悪さですが、それでも来る方も多いようで。ミシュランガイド2015東京版では*1を獲得しています。



佇まい的に結構オーラがあったりする。
店内は小さいながらも清潔で、席数はカウンター席5席、テーブル宅が5~6卓程度。


まずお刺身までは「磯自慢 吟醸 生原酒」と「七田 吟醸 無濾過 生」をペアリング。
磯自慢はいわゆる純米大吟醸的なクリアで香り高いタイプのお酒。七田は個性的で、不思議な硬質さを持つお酒でした。



◼︎先付: 子持ち鮎 くわい 菊菜のおひたし 銀杏のピューレ(★★★)


いきなり素敵な一皿。子持ち鮎。
鮎の内臓独特の苦味はなく、濃厚な卵の風味が突出。
しっかりと煮付けられているからか骨までホロホロと崩れてくる。鮎の風味は比較的プレーン、そこに南瓜を思わせるくわいのふくよかさと、菊菜、銀杏のほろ苦さが鮎の風味を補完、深みを与えているような気がする。美味しい。



◼︎八寸: ポルチーニの茶碗蒸し、百合根と薩摩芋の飛龍頭、いくらの醤油漬け、香箱蟹とほうれん草のお浸し、ピータンとベーコンのベーコンエッグ、柿の胡麻和え、自家製クリームチーズ豆腐、蛸の柔らか煮、鹿の治部煮(★★★★)



・ ポルチーニの茶碗蒸し
椎茸とはまた違った旨味が染み出した茶碗蒸し。ポルチーニが入っているだけで、妙に洋風っぽく感じる。

・百合根と薩摩芋の飛竜頭
いわゆるがんもどき。やや甘めのお出汁の風味にがんもどきの旨味がたっぷりと染み出して最高。
そこに薩摩芋の甘み、百合根の食感が調和。

・いくらの醤油漬け


KO RE DA!先付に加えて第二の魚卵現る。
プチプチ感は薄くて、比較的柔らかい外皮。口に含むと、いくらの磯の香りと塩っぽさ、旨味がびっくりするほど溢れ出る。官能的。
主軸はいくら。ほのかに感じられる醤油の風味がすごくいい感じ。

・香箱蟹とほうれん草のお浸し
香箱蟹の味噌的な部分がめっちゃ濃厚で酔っ払いそう。そこに身の食感と旨味が超調和してる。そこにお浸しの清涼感と食感がいいですね。

・ピータンとベーコンのベーコンエッグ
ピータンをあまり食べたことがないのでわかんなかったですが、ベーコンの風味がしっかりとあってマッシュポテトみたいで美味しかったです。

・柿の胡麻和え
柿自体がめっちゃ甘くて、胡麻の風味が混ざるとかなりスイーツとして完成されている感。甘い柿の風味に香ばしい胡麻がぴったりと合う。

・自家製クリームチーズ豆腐
ほぼクリームチーズ的な味わいだけど、食感は濃厚な豆腐...というかムースといった感じ。美味。

・蛸の柔らか煮
物凄く柔らかく煮込まれた蛸。こう、よくあるゴムみたいな食感ではない感じ。イカめしのイカライクな味わい。蛸だけど。美味。

・鹿の治部煮
鹿の治部煮。季節の椎茸と共に。
治部煮の醤油と酒の風味と鹿のジビエらしい野性的な血の風味がよく合う。かなり八寸の中では味が強く、日本酒が捗る一品。



◼︎お造り: ハタ イサキ 甘鯛の昆布締め カマス 牡丹海老 大間産本鮪 海苔の佃煮(★★★)



ハタは醤油で。食感はかなり強く、プレーンな味わい。
イサキも醤油で。コリコリとした食感。
実はここらへんの繊細なお刺身の違いは食感レベルでしか、あまりよく分からなかった。貧困な舌だ...。
炙ったカマスは塩が降ってあるのでそのまま。
脂がよく乗っていて、身と調和。塩が旨味と香ばしさを引き立てる。
甘鯛の昆布締めはすごくねっとりとした食感で濃密。いわゆる刺身とは全然違う。ほのかに感じる昆布の風味が複雑。ねっとりとした牡丹海老との比較も面白い。
牡丹海老は外側がプリッとしていて、中がねっとり。やはり甲殻類系の味わいは感じる。
大間産本鮪はシルキーで本当に味が強い。赤身の鉄分というか、それをすごく感じるし、微かに脂を感じるのもいい。
ここら辺はわかりやすくて、美味しかった。
海苔の佃煮は新米案件ですね。




焼き物には「伯楽星 純米吟醸」と「奥播磨 山廃 純米酒」をペアリング
白楽星も奥播磨も共に、先ほどの七田と磯自慢と異なりお米の旨味がはっきりと出たふくよかなお酒。



◼︎焼物: 鹿児島産黒毛和牛のステーキ、山口県萩の寒鰆(★★★★★+)



なんかすごいのがきちゃったよおいー!!
黒毛和牛のステーキ3切れと寒鰆2切れという大ボリューム!明らかに美味そう!
で、案の定素晴らしい。絶妙な火入れ。
黒毛和牛のステーキは和牛らしい繊細なサシが入ったもので、肉質が絶妙に柔らかく、香ばしい。歯ごたえはあるのに、簡単に噛み切れるというか。
噛み締めると、甘い脂と肉の旨味がジュワッと強烈に溢れ出してくる。甘辛いソースがまた途轍もなく合う。
鰆も素晴らしくて、身はほっこりとフワフワなのに、しかして皮はパリパリで香ばしい、皮の下の脂はとてもジューシーという。塩でのみ調理されていて、かぼすをたっぷりとかけると脂が引き締まって、よりさっぱりとした味わいも楽しめる。酸味と塩が鰆の旨味を完全に引き出してくる。
たまらん...

ここらへんでお腹が結構しっくりくる。
あと4品?マジかよ!



◼︎カクテル: 鱈の白子 毛ガニ 生雲丹 柑橘のジュレ(★★★)



痛風祭り開催中。鮎の卵、香箱蟹の味噌、いくらときて生雲丹、白子である。やばい。
パフェグラスにちょっとビックリするくらい満載に入っている白子、その上に毛ガニ、雲丹が乗っている。
単体では濃すぎるラインナップだが、そこを柑橘の清涼感で食べさせてくれるものとなっている。
雲丹は臭みが薄く、旨味と磯の香りたっぷり。白子もクリーミーで超濃厚。毛蟹の甲殻類の旨味も半端ない。
滋味というにはいささか派手な味わい。
基本的に美味しいとは思うものの、こういうのはもう少し少ない方が良かったかも。白子盛り盛りですし。
これだけで酒4合瓶1本くらいはいけちゃうかも。



◼︎炊き合わせ: 加賀蓮根 海老芋 茄子 モロッコインゲン 鴨肉のつみれの炊き合わせ(★★★)


同じく素材の味を大切にしながらも、前述のカクテルとは真逆の質感を持った上品でプレーンな味わいの炊き合わせ。
海老芋がやや土の香りがしてお正月のおせち料理を思い起こさせる。出汁の味わいをよく吸った加賀蓮根や独特の旨味を持つ鴨肉のつみれ、茄子がとてもいい感じ。
魚卵祭りで疲れ果てた味覚を癒してくれる。



◼︎ご飯・お吸い物: 焼き穴子ご飯(★★★★)


また凄いのがきた!
焼き穴子のご飯!超美味そう。というか超美味しかった。
まず、ご飯の炊き上がりが少し硬めで、甘みをめちゃくちゃ感じる。それが焼き穴子の脂の甘みと調和して昇華。
焼いた穴子の少し焦がした様な香ばしさも風味も最高。
お米の粒が立っている。素晴らしく美味しい。
ちなみになめこのお味噌汁は赤味噌っぽいけど出汁の味が強かったです。



◼︎デザート: ラ フランスのゼリー イチジクのソース 紫芋の金団 (★★+)

ラフランスのゼリー...というより食感としては芋羊羹とかに近いかも。でもびっくりするほど洋梨の風味。粒感というか、口に少し当たる舌触りが洋梨的で驚く。
洋梨のゼリーの質感自体重いから紫芋の金団も良く合うし、それらを包み込む形のクリームも絶妙。
間違いなく美味しいのだが、この大ボリュームの日本料理の構成にお腹が見事に張っていて、素直に楽しめなかったのは残念。



◼︎お茶: 燻った煎茶とブレンドした焙じ茶(★★★+)
かなりスモーキーで煙草を思わせる燻した香りが感じられる深い味わいのお茶。



合計8皿になるのですが、八寸とお造りが複数皿あり、焼き物もポワソンとヴィヤンドか一皿で出てきたので、体感的にはかなりいろいろ食べた様な気がします。
皿数が多い割にはポーションが多いので、8皿コースとしては恐ろしいくらいの満足感を得られます。
そしてそれらが各々食材の良さを感じさせる素晴らしい料理ってのが恐ろしい。これで1万円を切るというのだから、後で聞いてビックリ。
これは凄い事ですよ!!

また日本酒も3桁~1500円/合くらいで用意されていて、アルコールが絶妙に安いのもポイント。複数種類のペアリングやデギュスタシオンにも向いていると思います。
センスも良く、良くご存知なので、店主や店員さんに聞いてみるといいと思います。

これは凄いところですね。是非また訪れたいです。



住所: 〒154-0003 東京都世田谷区野沢2丁目5−1, DAYAWARDY 1階
店名: 春草(しゅんそう)
電話番号: 03 6450 7818
営業時間:
18:00~23:00 (最終入店21:00)
日曜営業
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Hugo Desnoyer Ebise(ユーゴ デノワイエ 恵比寿: 恵比寿)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。



11月4日にオープンした話題のユーゴ デノワイエに行ってまいりました。

HKOです。

ユーゴ デノワイエはパリに2店舗を構える精肉店です。
ニューヨークタイムズで世界一の肉職人と評されたユーゴ デノワイエ氏はアランデュカスやジョエルロブションからも信頼の置かれています。
恵比寿店の店内にはビストロもレストランを併設し、料理も同時に楽しむことができます。
恵比寿店ではシャトーレストラン ジョエルロブション、ラ ロシェル南青山、渡仏後はメゾン クルティーヌやレガラートで料理人を経験し、その後ユーゴ デノワイエ氏のもとで研鑽を積んだ齊田 武氏。



話題のお店だけに2Fのレストランフロアは予約で満員ですが、1Fのビストロはそもそも予約が出来ない為、入れるか入れないかは、時の運。
なんで、あえてランチタイムをズラして14:00前後にした上で、ダメ元で行ってみました。

結果ガラ空きでした。
みんな牽制しあっているのか、それともそもそも諦めているのか...それとも俺の時間選びが神がかっていたからか。
なんともラッキーな事に先客は1Fに関しては私以外はお一人様2名くらい。


ランチメニューはシンプルなもので、基本的にアラカルト。タルタルと前菜2種類、メイン4種類、デザート2種類から選ぶ形。(※ひょっとしたら黒板メニューも選べるのかもしれないです)


いつもの様にグラスワインから赤をチョイス。
ロワールのセントルニヴェルネ地区の赤ワインがグラスワインでした。


生産者: ドメーヌ ド ヴェイユー
銘柄: シュヴェルニー ルージュ 2014
品種: ピノノワール50%、ガメイ45%、コー5%

赤系果実中心のピュアでフルーティーなワイン。多分冷涼なガメイかピノノワール。キャンディ香は抑えめ。
少し鉄分っぽい感じがあり、シャルキュトリーの鉄分と良くマリアージュしそう。

今回はなんとなく浮足立っていたのかテイスティングコメントは取ってません...
とりあえずお肉を全力で楽しむスタイルで行く。



◾︎ユーゴの牛肉タルタル(★★★★+)


まずは前菜の前に牛肉のタルタル。
+いくばくかで主菜として増量できるとのことでしたが、今回は普通の量で。
ねっとりとした生肉の鉄分と脂の甘み、旨味が来る。高級なトロマグロの様な食感。グリニッシュでストロングなオリーブオイルの風味と黒胡椒のスパイシーさ、塩が牛肉の旨味や甘味、鉄分を強烈に助長する。自然体の旨味が青いオリーブオイルと黒胡椒、これは凄い美味い。
パンの上に乗せても最高。


◾︎肉屋のシャルキュトリー盛り合わせ(★★★+)


店内で売っている加工肉の盛り合わせ。
彩りも良いし、ピクルスもあるので、これでワインは相当進んでします。
さながらアンリミテッド・ワイン飲んじゃう・ワークスだ(適当)

・フランス産ソーシンセック
梅の様な凝縮した旨味を持ったサラミ。コリコリとした強い食感とハーブの様な香りが感じられる。

・サラミ ディ ミラノ
こちらも強烈な旨味のあるサラミ、ただ脂身が多分にあるので、角がなく丸みがある。しっかりとした塩分があり、ワインが進んでいく。こちらも旨みが強烈。

・子牛とピスタチオのテリーヌ
ツナの油漬けの様なプレーンな味わい。リエットに近い。胡椒のスパイシーさとピスタチオの香ばしさとコリコリとした食感が折り混ざる。

・ジャンボン ホセリーノ
甘くナッツの風味を強く感じる生ハム。スペインの生ハムっぽい。旨味もあるが脂の甘みの様な味わいがはっきりと感じられる。これはメチャクチャ美味い。


これは凄いワイン進んじゃいますね...
これほんといいです、これとワインで過ごせるとホント最高ですよね。
最後はメインのステーキです。


◾︎阿藤井牧場の和牛 赤牛ステーキ(★★★★+)


旨味たっぷりの牛肉ステーキの上に、甘くバターで炒めた玉ねぎ、フライドポテトのシンプルな構成。
お肉は中が少しレアでしっかりとした食感。ギュッと引き締まっていながら、しっかりと噛み切れる適度な火入れ。完璧な旨味と香ばしいローストした風味が感じられる。
赤身の鉄分と旨味と時折ほのかに感じられる和牛の脂の甘み、牛肉ならではの野生的な風味がリアルに感じられる。玉ねぎの甘みと見事に相乗している。
野生的な風味はあるものの、口に含んだ時の余韻は恐ろしくプレーン。肉質は柔らかくありながら、しっかりとした肉感。


以上、全てお肉!
まあ、お肉屋さんですから当たり前ですかね。
メインダイニングではお野菜は出るんでしょうが、何と言ってもミートバーですからね!
しかし満足感のあるラインナップです。ランチでも全て食べるとそれなりに金額がしてしまいますが、これは値段なりですね。個人的には大満足です。


住所: 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-4-16
店名: Hugo Desnoyer Ebise(ユーゴ デノワイエ)
営業時間:
1F:
ランチ11:30 ~15:00(LO 14:00)
ティータイム14:00 ~18:00
ディナー18:00 ~23:30(LO 22:30)

2F
ランチ11:30 ~15:00(LO 14:00)
ディナー18:00 ~23:30(LO 22:30)(要予約)
ランチ営業、日曜営業

Colpo della Strega(コルポ デッラ ストレーガ: 銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。

こんにちは、HKOです。
本日はコルポ デッラ ストレーガという新橋でも評判がいいイタリアンのお店に行ってきました。
場所としては銀座に含まれる部分だとは思いますが、まあほぼ新橋ですね。

オフィスからは数分~十数分かけて徒歩で。



ちょっと地下にあります。わかりにくいです。
通りとしてはシャンパーニュで有名なヴィニオスと同じ通りですかね。

中はテーブル席が5~6卓とこぢんまりとした大きさ。
ランチメニューは1000円からで、パスタセットと、肉、魚が1000円、肉魚セットが1500円、前菜をグレードアップにすると+500円との事。


まず前菜セット的な感じ。
スープとパンとサラダ。


◾︎ミネストローネスープ
香味野菜や白豆、玉ねぎが入ったミネストローネスープ

◾︎天然酵母のパン
固めの食感。旨味と酸味がたっぷり。

◾︎山盛りベビーリーフのサラダとオムレツ(★)
すごい野菜食べた感じがする。オムレツも塩気が適度で美味しい。すでにガッツリの気配。
※これが+500円でパテとか生ハムとか盛り盛りになるらしい...マジか頼んでおけば良かった...



メインは肉・魚の1platセット。



◾︎しまなみスズキのポワレ トマトソース(★★)

スズキの食感がいいですね、柔らかくプリプリとしてて。
皮はパリパリっというより、もっと自然な感じ。ほのかな塩気が旨味をちゃんと引き出してくれる感じ。酸味のあるトマトソースもいいですね。

ちなみにジャガイモのバターソテーがクリーミーで美味しい。

◾︎豚ロースのソテー マスタードソース

お肉料理。
少し好みの硬さよりは硬いかも。
マスタードソースのお味はいい感じです。


お魚料理が美味しいですねー。
価格的にも使いやすいので、次来た時は魚料理を頂こうと思います。



住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目6−11
店名: Colpo della Strega(コルポ デッラ ストレーガ)
電話番号: 03-5537-7712
営業時間:
・ランチ
11:30~14:00(月~金)土日祝はランチ休
ランチ営業も不定休あり。来店時に要確認です。
・ディナー
18:00~24:00(月~土)日祝は休み

俺のフレンチGINZA ※2回目(オレノフレンチ ギンザ:銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。


HKOです。
俺のフレンチはとても使いやすいので「早めに会社から帰れて」「家にご飯が無く」「お店が空いている」という条件の時は結構行きたくなります。
まあ、若干せわしなくはあるのですが、サクッと食べるにはなかなか良い場所だと思います。安いですしね。

前回行った時とはちょっと違って椅子が設置されてました。逆に立ち席が無い...あれっ?


なんか突き出しもドカッと酒を飲ませるチーズ塊2つじゃなくなってますね...

前回行った時は遅い時間だったので、料理がかなり少なくなってましたが、比較的早い時間だったからから品切れは少ない状態。スペシャリテのロッシーニもありました。



◾︎サーモンのカルパッチョ 柑橘の香り(★★)


サーモンは脂が乗っていて、さっぱりとした清涼感のあるオレンジのソースの酸味がよく合います。ほのかに甘さが感じられるのもいいですね。



◾︎牛フィレ肉とフォアグラのソテー 黒トリュフソース "ロッシーニ"(★★★+)



厚切りの牛フィレ肉の上にはフォアグラ、黒トリュフとシェリーを使ったソース ペリグー。見るからに豪華な一皿。
濃厚で重たいフォアグラに甘辛いソースペリグーがとても良く合う。単調になりそうな味わいにトリュフの香りが華を添える。フィレ肉は分厚くてしっかりと火入れされている。いわゆる低温調理の様なジューシーさはないですが、旨味たっぷり、ジューシーさはフォアグラがしっかりと保管してくれている。
付け合わせはバターが効いたインゲンとシャンピニオンのソテー、イカスミとトリュフのコロッケが脇を固めていきます。このイカスミとトリュフのコロッケがかなり良くて、かなり強烈なトリュフの香りが効いている。
ソースペリグーと濃厚なフォアグラの脂を吸うと、付け合せとは思えない存在感が出てくる。

これが2900円...普通のフレンチレストランならフィレ肉のソテーと前菜にフォアグラが出て如何程するだろうか...
殆ど利益出ていないんじゃないだろうか...


申し訳程度にソーヴィニヨンブランだけ頼んだが、もう少し飲み物を頼めば良かったか。
もともとポーションも多いので、この2皿でお腹一杯。
充足した満足感。懐もそんなに痛まないし、大変素晴らしい...

またタイミングがあったら行きたいなぁ。
次は何を食べようかしら。


住所: 東京都中央区銀座8-7-9 1階・2階
店名: 俺のフレンチ GINZA(おれのふれんちぎんざ)
電話番号: 03-6280-6435
営業時間:
16:00~23:30
(フードL.O. 22:00、ドリンクL.O 23:00)

Faro(ファロ:銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。


こんにちは、HKOです。
本日は銀座の資生堂10Fにあるイタリアンレストラン ファロにお邪魔してきました。



※写真は3年前のもの。
有名な資生堂パーラーがあるとこですね。
ファロは資生堂の所有するレストランの一つで、ミシュランガイド 2015 東京版では*1を獲得したイタリアンです。 シェフはイタリアで研鑽を積んだ中尾 崇宏氏。



謎の配列のエレベーターボタン。わかりにくいぞ。




奇をてらわないスタンダードなウェルカムプレート東京カトラリー。

早速泡を頼む...のだが、イタリアンなのだからアンドレクルエも雰囲気が出ない。フランチャコルタでもいいが、それはそれで後半の肉をふんだんに使った料理とは違和感を感じてしまう。

...そうだ、もういっそ赤でいいんじゃないだろうか。
バローロなんか合うだろうか。いやしかし、これだ。
ここはヴァルボリチェッラで行ってみよう。


生産者: アレグリーニ
銘柄: ヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ 2010

外観は濃密なガーネット、粘性は高い。
蜜に満ちたブラックベリーやプラムなどの黒系果実、薔薇のドライフラワーや溶剤、オリエンタルスパイス。僅かに焼いたゴムや野生的な毛皮を思わせるイタリア的な香りがある。
基本黒系果実がメインだが、樽香や薔薇、そして獣香とのバランスがとても良い。果実もよく熟している。
酸味も穏やかでしっかりと旨味があり、タンニンも甘く親しみやすい。凝縮感のあるアマローネもすごいが、コストパフォーマンスはこちらの方がよさそうだ。

おお、よく出来たヴァルボリチェッラ!
アマローネも上等だったが、強烈に濃密なあれよりはこちらの方が汎用性は高そうだ。
ただ次からの料理には合わせず、そっとしておくのがよさそう。


◾︎アンティパスト「戻り鰹のマリネ バジルソース」(★★)



カツオらしい血合いの鉄分と強い旨味を感じる。
赤身の鉄分や強い味わいををオリーブオイルとバジルソースが包んで、角を落としてくれている。軽く炙った香ばしさがかなりいい感じ。


次にパンが供出される。
イタリアンはバターではなく、オリーブオイル。
イタリアンのこのスタイル、好きだ。

◾︎パン


スタンダードなバケット、チャパタ、グリッシーニ、酸味溢れるライ麦パン、クルミを織り込んだパンの5種類。
サルデーニャのオリーブオイルは結構辛く青みを強く感じさせる個性の強さがある。美味しい。
このタイプのオリーブオイルは1~2本は欲しい感じ。



◾︎アンティパスト「毛蟹とカリフラワーのムース」(★★)


毛蟹の個性的な甲殻類の風味、やや強めの塩気の毛蟹のほぐし身とサクサクとした食感のカリフラワーをサラダ風味に。その塩味をカリフラワーの滑らかなムースがやんわりと包み込む。時折コリッとした食感を感じるのだがこれは何だろう?ナッツかな?
滑らかながら、食材の個性が強いからか、はっきりした味わい。


続け様にリゾットです。


◾︎プリモピアット「栗とトコブシのリゾット」(★★★)


九条ネギを薬味の様に使用している。
リゾットのちょっとクリーミーでトロみのある塩気が、栗のまろやかな風味と甘みとの間を完全に橋渡ししてる。
リゾットの塩気、バター感が、栗の甘さとグラデーションを描く。九条ネギのサクサク感も楽しい。トコブシはふわっと柔らかく、歯ごたえの良い食感で、ちょっとキノコにも間違いそうだが、噛みしめると間違いなく貝の風味を感じられる。
もちろんリゾットの美味しさも際立っていて、適度に身を残した米の食感とバターやブイヨンの風味が最高に美味い。


うーん、いいですね。
もう少しポーション多くしてもらってもいいくらいには美味しいし、季節感があるのもいいですね。
次はパスタです。


◾︎プリモピアット「赤ワインを練り込んだ自家製フェットチーネ 猪のラグーとラディッキオ添え」(★★★★+)


さながら牛頰肉の赤ワイン煮の様な味わい。
猪のラグーソースはトロトロで柔らかく煮えた猪の肉がたっぷりと入っている。殆ど癖がなく、豚というより牛に近い様な気がする。ただ時折野性的な側面を見せてくる。赤ワイン煮の印象が強いからだろうか。 当然の如くヴァルボリチェッラとはマリアージュしていく。
赤ワインを練り込んだというフェットチーネの食感も良く、単体で味わってもとても美味しい。全体的に濃い味わいの中で食材が調和。時折混ざるラディッキオのサクサクした葉野菜の食感も楽しい。


最後は肉料理です。魚はないようですね....


◾︎セコンドピアット「短角牛サーロインのタリアータとジャガイモのグラタン アルガンオイルの香り」(★★★)


国産短角牛サーロインを使ったタリアータ。
赤身部分自体に塊の様な旨味があるから、塩がメチャクチャ効いてくる。旨さを引き立てている。
ほのかに脂の焼ける香ばしい香り、そして滑らかな甘み。基本は赤身肉だから決して脂っこくない、上質な肉自体の風味。噛めば噛むほど旨味が出てくる。ソースは若干フルーティー。アルガンオイルのほのかなナッツの様な香りが漂ってきます。
ジャガイモのグラタンはジャガイモでチーズとベーコンをサンド、カリッとしたチーズの食感と、中身の濃密なチーズの風味、ジャガイモの甘さ、コリコリとした食感か素晴らしい。トロリとした舌触り。名脇役。


最後はドルチェ。
お腹一杯だったので、少しずつ複数種類にしてもらった。


◾︎ドルチェ「デザートの盛り合わせ」

・カッサータ シチリアーナ(★★)
ナッツやベリー類がたくさん入ったフレッシュチーズケーキ。食感が楽しいしフレッシュチーズのフワフワ感が美味しい。

・サヴァラン(★★)
ラムとシロップでひたひたになったスポンジケーキにクリーム。サクランボの様な風味が駆け抜ける。

・洋梨のタルト(★★)
ほのかにアルコールを感じる洋梨のタルト、サクサクのタルト部分がいい感じ。

・ピスタチオのシュークリーム(★★)
ふんわりとしたふくよかな甘み、ピスタチオの香ばしく青い香りが鼻を抜けていく。


以上6皿コースです。
意外と短いな..?いつもと構成が違うからか少し慣れませんね。
今回はフェットチーネとリゾットが美味しかったですね。
フェットチーネは全体的に相当濃い味わいだったけど、猪の新たな一面を感じたし、リゾットは食感と、栗の甘さとリゾットのグラデーションのつけ方がかなり素晴らしいと感じましたね!
幸いな事に会社から近いので、季節ごとに行っても良いかも。


住所: 〒104-0061 東京都中央区, 銀座8丁目8−3, 東京銀座資生堂ビル 10F
店名: FARO(ファロ)
電話番号: 03 3572 3911
営業時間:
11:30~15:30(L.O.14:30)
17:30~23:00(L.O.21:30)
ランチ営業

Dominique Bouchet Tokyo(ドミニク ブシェ トーキョー: 銀座)


【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。


こんにちは、HKOです。
わーい、久々のガストロノミーです。
最近体調を崩していたり、忙しかったりで全然行けてなかったのですが、ようやく行けるコンディションまで持って行くことができました!やったぜ。



そんな感じで、本日はドミニク ブシェ トーキョーへ。
先日まで、移転で閉まっていましたが、7月くらいからですかね、銀座1丁目に移転オープンしてます。
ミシュランガイド 2015 東京版では*2を獲得しています。シェフは厚東創氏。
ドミニク ブシェ自体はパリでレストランを開いており、ジョエルロブションやトゥールジャルダンなど、日本にも馴染み深いレストランを経験した有名シェフ。


邸宅というより、おしゃれなパリの集合住宅の様な佇まいの店内。とても居心地がよい。
席数も多くなく、清潔感があり、静かな空間。
ウェルカムプレートも過剰にアーティスティックだったりはしない。シンプルで心地よい。



まずはシャンパーニュ。
ドミニクブシェと旧来から親交のあるRMが手がけたプライベートラベル。個人的には好みのタイプではなかった。


早速フィンガーフードが供されます。

◾︎フィンガーフード

・豚足を柔らかく煮込んだコロッケ(★)
コロッケの中身はねっとりとした食感で豚の甘みやスパイシーさが感じられる。ほっこりサクサク。

・パイ生地とイワシのマリネ、トマト、茄子とバジルのピューレ(★★)
ビネガーのマリネの酸味と、イワシの青魚っぽい味わいがトマトの旨味と滑らかに調和する。ほのかに残るバジル香りが清涼感を感じさせる。イワシとトマトの旨味が凄く合いますね。


この手のレストランに珍しく料理の温度がアッツアツで、ちょっとばかし驚いた。でも今後の展開を期待させる美味しさ。お腹も空いてくる。
次はアミューズブーシュ。

◾︎アミューズブーシュ「カボチャのブルーテ 生クリームとピスタチオ」(★★)


カボチャのスープ、繊維感が全然無くもの凄く滑らかに感じられる。少しワインの様な風味もあって複雑。ピスタチオの香ばしさと生クリームのふくよかさがある。カボチャとクリームの甘味と滑らかさがしっかりある。


スープ一つ取っても仕込みが丁寧でいいですね。
舌触りが良くて、クリーミー。美味です。


◾︎アントレ「彩り野菜のシンフォニー エストラゴン風味」(★★★)


柔らかく鍋で煮込んだ野菜と、チキン風味のブイヨンのソース、チキンのブイヨンを使ったエストラゴン風味のソース。
とにかく、様々な野菜を一つずつ味わいながら食べていくのが非常に楽しい。
ダイコン、甘いキャベツ、赤カブ、ブロッコリー、ナス、凄く柔らかくなったセロリ、ニンジン、ベビーリーフ、インゲン、枝豆、えんどう豆、ごぼう、芽キャベツ、幾つかの種類のカブなど沢山の種類の野菜で構成。
チキン風味のブイヨンのソースはバターの様なしっとりとしたオイリー感がある。野菜の味の邪魔はせず、完全に野菜の美味しさを引き立てている。
だから一つずつの野菜の味わいや甘み、食感が素直に楽しめる。特に蕪やキャベツは出色の美味しさ。


チマチマ一つずつ食べてきましたけど、美味しいですね...
最近あまり野菜を食べてないからか、本当に体にしっくりと染み込んでくれる味わいです。
次はお待ちかね魚料理。


◾︎ポワソン「築地市場から届いた鮮魚のクリエーション(鹿児島産ハタのポワレ 黒米のブイヨンで炊いたイタリア産カルナローリのリゾット フュメ ド ポワソンとイタリア産黒米のソース サフランで香りを付けたジャガイモ、黒米のガレット」(★★★★+)


月並みですが、メッチャ美味しいですね!これ!
ハタはツヤツヤしてプリップリ、出汁をたくさん含んだポワレ。感じとしては鱈に近い食感かも。これ、塩気が巧みで、ほのかに塩を感じるのですが、これが旨味を引き上げている感じがする。フュメ ド ポワソンの香りや味わいは少しブイヤベースな出汁の味わいで、それの粘度を下げている様な感じの風味。そこに米の穀物的な香ばしさ(小豆的?)が混ざってくる。黒米のガレットはお煎餅みたいな感じ。ポロネギにはほのかに胡椒が効いているのかな、スパイシーな風味がある。
あくまで魚の出汁とポワレの塩気がベースにあるんだけれども、リゾットの粘度と穀物の甘さがいい感じで美味しいです!


魚料理最高ですやん...
こりゃ鹿も最高に気になるパターンです。


◾︎ヴィヤンド「蝦夷鹿 ビーツのピュレ 秋の味覚 ソース ポワーヴル」(★★★★+)


外人のメートルさんがフォン ド ボーと説明していた様な気がしたのだけど、フォン ド シュヴルイユのポワヴラード ソースでいいんだよね...?わざわざ牛の胸腺の出汁なんて使う訳ないし...そもそもメニューがポワーヴルになっているので...。
しかし火入れがメッチャ好み。
これっ美味しいわ。
鹿肉は野生的で血の風味を感じるものの、変な癖は無くて、プレーンかつ臭みはない。火入れが巧みなのか充実した旨味を残している。噛む時の引っかかりも無く、かといって緩すぎる事もなく噛んだ時に強烈な旨味が溢れ出ている。ジューシーかつ赤身の旨味が潤沢に感じられる。
ソースも肉汁と胡椒の風味が野性的なお肉に良く合っていたと思う。
何気に付け合わせもいい。
相当香り高く、火入れによって甘みを増した洋梨。極甘なカボチャ、栗と姫リンゴのソテー。秋の味覚を感じる。少し酸味のあるビーツや白カブのペーストもいい。季節感がある。


ここまで、全く隙がない。
パンも無塩バターもメッチャ美味しくて満足...
デザートも楽しみになってきます。


◾︎デセール「プラリネのパルフェとバナナのキャラメリゼ 暖かいショコラのソース」(★★★+)


プラリネのナッティーな風味が際立つクリーミーなムース、そこに爽やかなオレンジピールの甘くほのかな苦みがある柑橘、中にアイスクリームが潜んでいる。底にはサクサクのメレンゲ、上には棒状に仕上げたメレンゲ。バナナのキャラメリゼは外側だけパリパリとしているが、濃密なバナナの甘みがある。コリコリとしたナッツの食感が心地よい。
全体的にプラリネクリームの要素が強く、かなり濃密なんですが、オレンジピールの甘苦さとアイスクリームの冷たさが過剰な重さを回避してる様な気がします。
見かけも可愛い。


最後は食後のコーヒーとミニャルディーズ。
紅茶はフレーバードとブラックティーの10数種類の中から選べる。コーヒーは1種類。
懇切丁寧に説明頂けたが、デザートの余韻から繋げたかったのでコーヒーを。


◾︎豪華なミニャルディーズとグアテマラ産コーヒー


・シュトーレン
・葡萄とラズベリー、ピスタチオのタルト
・キャラメルクリームのシュークリーム
・ピスタチオ、イチゴ、ホワイトチョコのケーキ
・チョコレート
ミニャルディーズがメチャクチャ可愛い!
プチフールタイプの彩り鮮やかな5種類のお菓子、手が込んでるし、どれも美味しい。
普通にデザートでもいいぐらいですねこれ。
周りの卓でも「かわいい!」と声が上がってました。


以上7皿構成。
価格的にはそれなりにしますが、皿数が多いので、意外とお得感がある様な気がします。
それにメイン群の抜群の美味しさ。魚料理も肉料理も出色の出来。口下手なもんで厚東シェフには「美味しかったです!」としか言えませんでしたが...残念。


住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座1−5−6
店名: Dominique Bouchet Tokyo(ドミニク ブシェ トーキョー)
電話番号: 03 5537 3290
営業時間:
ランチ 12:00~13:30(LO)
ディナー 18:00~20:30(LO)
ランチ営業

【シャンパーニュ:61】ピエール ジモネ、ブラン ド ブランの王道的な作りを見せる プルミエクリュ キュイ

こんにちは、HKOです。
前回に引き続きシャンパーニュ。今回はピエールジモネのプルミエクリュです。


【データ】
ピエール ジモネは1730年にコート デ ブラン キュイ村に設立されたレコルタンマニピュラン。1936年より本詰めを始めています。現在のオーナーはミシェルジモネ、醸造責任者はディディエ ジモネ。
合計26haの畑を所有(キュイ 14ha, クラマン 12ha)。
※ただガストロノームを見る限りだとシュイィやオジェにも畑がある模様...
キュイとクラマンから収穫された葡萄は低温で長時間に渡り1次醗酵を行う。基本的にポートフォリオはシャルドネ100%のブラン ド ブラン。
パラドックスはピノ65%、シャルドネ35%。
キュヴェ フルーロンはプルミエクリュのシャルドネ100%。
キュヴェガストロノムはキュイ20%、クラマン19%、オジェ16%、シュイィ45%の100%シャルドネ。
スペシャルクラブはクラマン57%、シュイィ30%、キュイ13%の100%シャルドネ。
キュヴェ エノフィエ マキシはシュイィ41%、クラマン39%、キュイ20%の100%シャルドネ。
プルミエクリュ キュイはキュイ100%の100%シャルドネ。ドサージュは8g/l、10~18ヶ月瓶内熟成。


【テイスティングコメント】
生産者: ピエール ジモネ
銘柄: キュヴェ キュイ プルミエクリュ ブラン ド ブラン NV

約5000円、WA92pt
外観は透明感のあるストローイエロー、粘性は中庸。
泡は溌剌と立ち上っている。
比較的しっかりとしたミネラル。シトラス、赤リンゴのような果実味がある。繊細ながら厚みのある味わい。イースト、ナッツ、柔らかいミルクポーション、ごく僅かな燻った木材、フレッシュハーブ、白い花の香り。
酸は緻密で繊細な味わい。溌剌とした柑橘や木材のニュアンス。余韻は比較的長く、シャルドネのシャープな酸が感じられる。


【所感】
ピエール ジモネのスタンダードシャンパーニュです。
かなりシャープな酸と柑橘のニュアンスが強く、かつマロラクティック発酵によるバターやミルクポーションの香りがしっかりと感じられます。
ブラン ド ブランらしい繊細さをしっかりと表現していて、お手本の様な作りのBdBだと思います。
お買い得なシャンパーニュだと思います。
今回のキュイに限らず、スペシャルクラブなども1万程度で買えるので、比較的試しやすいのではないかと感じました。


【シャンパーニュ:60】ローズ ド ジャンヌ、新進気鋭が表現する単一畑・単一ヴィンテージ・単一品種の本懐。

こんにちは、HKOです。
本日は期待の新進気鋭、ローズ ド ジャンヌ。
そのボロレとコート デ ヴァル ヴィレーヌをレポートします。

かくいう私もセラーに一本大切にウルシュルを保管しており、抜栓するのを大変楽しみにしています。
話題の生産者ですが、果たして如何程のクオリティなのか。
レポートしていきます。


【データ】
セドリック ブシャールはシャンパーニュの辺境オーブ地区のセル シュール ウールス村に拠点を置くメゾン。2000年設立の若手ながら今最も注目される生産者で、フラッグシップクラスのキュヴェには「ローズ ド ジャンヌ」の名前が冠されています。
畑の管理からラベル貼りに至るまで、ほぼ一人で行い、単一区画、単一品種、単一ビンテージのみのシャンパーニュを作っています。
自社畑はわずか約1.3haのみ。収量はローヌ並みの30hl/ha以下、30~40年程度の古木を使用。馬で畑を耕し、ほぼビオロジックな製法で作られています。
コルドン ロワイヤル式で摘芽、摘房、除葉を行い、自らの手で収穫、選別された房は、更に選果された後、圧搾される。すべてのキュヴェは一番搾りの果汁のみを使用。天然酵母で発酵。
熟成に樽は使用せず、ステンレス槽のみで醸造、熟成されます。補糖やろ過、ドサージュも一切行わず瓶詰めされる。瓶内2次発酵は2ヶ月。ガス圧も4.5気圧と低めとなっている。
今回のコート ド ヴァル ヴィレーヌは、セドリック氏が父から受け継いだ畑。樹齢約40年のピノノワールで造られ、単一年から造られています。
ラ ボロレは樹齢50年以上のピノブランで作られたミレジムシャンパーニュ。



【テイスティングコメント】
生産者: ローズ ド ジャンヌ(セドリック ブシャール)
銘柄: コート デ ヴァル ヴィレーヌ ブラン ド ノワール NV(2013, Deg 2015Apr)
品種: ピノノワール100%

外観は淡いストローイエロー、粘性は低く、泡は柔らかい。堅牢な雰囲気が際立つキュヴェ。スモーキーなロースト香、そして強固なミネラル感、ピノノワールらしい力強く凝縮感のあるボディを感じさせる凝縮感を感じさせるシャンパーニュ。
火打石を感じさせるミネラル感。
よく炒ったナッツやイースト、バターの様なアロマ、そしてドライハーブやリコリスの様な風味を主体として、奥に赤リンゴやネクタリンの様な果実味、モカ、滑らかなミルクなどの要素が少しずつ上がってくる。少しずつ鉄分やピノのキャンディ香にも似た果実の香りが感じられる。
ただあくまで主体は堅牢で力強いパワフルなものである。
口に含んだ時のキャッチーさは極めて良く、泡は控えめなだけにより酸の心地よさやハチミツ、ドライハーブ、赤リンゴの様な含み香が立ち上がってくる。素晴らしい。


生産者: ローズ ド ジャンヌ(セドリック ブシャール)
銘柄: ラ ボロレ ミレジム ブラン ド ブラン 2011(Deg 2015 Apr)
品種: ピノブラン100%

外観は淡いストローイエロー、粘性は低く、泡は柔らかい。堅牢ながら外交的な果実味があり、少しオイリーなタッチの独特な存在感のシャンパーニュ。
独特のハチミツや上白糖、よく炒ったヘーゼルナッツの様な香り、火打石の様なミネラル感が主体的に感じられる。フルーティさが際立つ。フレッシュハーブやリコリス、少しずつ強い鉄分や塩ナッツ、そして茹でた小豆などの独特の芳香が現れてくる。果実味は青リンゴ、花梨の様な旨味を感じさせる果実味があるが、全体の要素に調和しており、決して目立っているわけではない。
泡は控えめで、よりシャンパーニュの風味がしっかりと表出している。鉄分や青リンゴ、ハチミツの様な要素がまとわりつく様な味わい。旨味と共に微妙な苦味があるのが少し気になるところ。


【所感】
いやー、堅牢ですね。
まずコート デ ヴァル ヴィレーヌ。
いわゆる親しみやすいシャンパーニュの対極にあるというか。また酸化的では全くないですね。クリアで清冽でもない。
極端に大きなスケール感のあるブラン ド ノワールです。
タイプでいうとクロ サン ティレール的な印象を受けました。明らかに熟成によって本懐を見せるタイプ。

現段階ではミネラリーで、スモーキー、イースト的なニュアンスが色濃く感じられます。極めて凝縮感の強いタイプ。
ピノノワール100%らしい強い酸の厚みと、不思議な事に、たまにブルゴーニュのピノノワールに見られる華やかなキャンディ香や鉄分も感じられる。
ここまで品種の特徴に溢れたシャンパーニュは珍しいかも。特にブルゴーニュファンが見ると、そのらしさにちょっと驚くかもしれない。
勿論赤やロゼではないのでシャンパーニュのピノノワールではあるのですが、それでもどこか果皮や若々しいピノとの共通点が感じられるのは、とても面白い。
力強く、分厚くて堅牢。なんとなく字面だけ見ると、シャンベルタンの哲学に近い様な気がしますね。

次にボロレ。経年による熟成が進んでいるだけに、結構馴染んだ感じの味わいです。
堅牢ですが、コート デ ヴァル ヴィレーヌに比べると外交的。シャンパーニュとしては極めて珍しいピノブラン100%という事で、そのタッチ自体はシャルドネ主体やピノノワール主体、ピノムニエ主体とは全く異なります。
ミネラルはしっかりと、強固にあるものの、ハチミツや上白糖といった甘い香りとヘーゼルナッツのような酵母や樽の香り、幾分かの鉄分を思わせる味わいがあります。
茹でた小豆のようなメルローにも似た風味も少しばかり感じられます。その中に果実の風味はありますが全体の要素に溶け込んでいて、様々な要素が混じり合った複雑さの内の一つといった要素の現れ方でした。
凝縮感、ボディの厚みは前述のキュヴェにも近く、力強くパワフルなタイプ。余韻にほのかな苦みが感じられます。
若干ベトつきみたいなものを感じるんですが、これは完全に好みですね。構成される要素としてはスキがありません。かなり良くできています。

全体的に見ると繊細で緻密なシャンパーニュというより、かなりスケール感の大きく、複雑なシャンパーニュを作っている印象です。
味の好みはあれど、「これは凄いぞ」と風格を感じさせる様な味わい。瓶内気圧などの拘りようを見ると、供出温度は高めで、香りを膨らませる様な形が望ましそうな感じです。冷やしすぎると良さがかなり失われるので、結構気を使わなくてはならなさそうな感じですね。
熟成による変化は熟成香とボディの膨らみを楽しむタイプで、享楽的な楽しみ方をするタイプじゃなさそうですね。
かなり高品質なシャンパーニュだと思います。



【シャンパーニュ:59】フィリップ グラヴィエの清冽なブラン ド ブラン、ノンヴィンテージとミレジムを利く。

こんにちは、HKOです。
やっぱりブラン ド ブランってええなぁ...って改めて感じたテイスティングでした。
フィリップ グラヴィエ。

そんなに有名では無いながら...かなり品質の高いシャンパーニュです!


【データ】
フィリップ グラヴィエは1995年にコート テ ブランのクラマンに設立された家族経営のメゾン。現在の当主はフィリップ夫妻。
醸造は小さな樽を使用して少量ずつ発酵、46もの異なる区画ごとのワインを仕立て、それらをブレンドし、リリース。マロラクティック発酵は実施する。
今回のラ グラス ダルファルは、フィリップ グラヴィエのスタンダード キュヴェで、コート デ ブランの4つのグランクリュ村のシャルドネのブレンドです。(メニル60%、オジェ10%、アヴィーズ20%、クラマン10%)。平均樹齢35年のVV。2011年産が70%、2010年産が30%のブレンド。ドザージュは5g/l。
メニル エモーションはグラヴィエの持つグラン・クリュの一つ、メニル シュール オジェ100%のシャルドネで作られるミレジムシャンパーニュ。




【テイスティングコメント】
生産者: フィリップ グラヴィエ
銘柄: ラ グラス ダルファエル グランクリュ ブラン ド ブランNV
品種: シャルドネ100%

7000円
外観は淡い黄金色で粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。
繊細でピュアでクリアな果実味、蜜の様な甘さが感じられるシャンパーニュ。
洋梨やシトラスの様な果実味、白い花の蜜を思わせる華やかでピュアな甘さや質感がある。そこにヘーゼルナッツやカスタードクリームの様な要素が、決してリッチにならず、ピュアさを維持したまま存在している。小石の様なミネラル感、フレッシュハーブなどの要素が感じられる。
酸は柔らかくしなやかで、極端に際立ってはいない。
ローストナッツや蜜、シトラス、花梨の様な綺麗な余韻を残していく。ミレジムと比べるとボディの鋭角さは控えめな印象。


生産者: フィリップ グラヴィエ
銘柄:メニル エモーション グランクリュ ミレジム ブラン ド ブラン 2008
品種: シャルドネ100%

15000円
外観は淡い黄金色で粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。よりリッチに作られたシャンパーニュ。
カスタードクリームの様な要素が際立っており、リッチさを先に感じさせる。そこにシナモンやバター、ローストナッツの様な要素と共に熟した洋梨や黄桃の様な果実味を感じることができる。石を砕いた様なミネラル感、徐々にフレッシュハーブのようなアロマが表出、杏仁豆腐などの要素、ミルクのようなまろやかさを強く感じることができる。
酸は生き生きとしていながらも緻密で、やや熟成感を帯びた旨味のあるアプリコットやローストナッツ、バターの様な含み香を感じ取ることができる。ボディはややシャープさがあり、香りとは裏腹に鋭角的な雰囲気がある。


【所感】
全体的にクリーンな雰囲気を漂わせつつも、バランスよく醸造起因のまろやかさや香ばしさが出てきているシャンパーニュだと思います。
グラス ダルファエルは4つのグランクリュのアッセンブラージュで、エモーションはメニル単一となっていて、グラス ダルファエルは熟したシャルドネのピュアさも清冽なミネラル感、ヘーゼルナッツやカスタードの様な香りが感じられます。
酸はやや丸みを帯びていて、ふくよかな印象を受ける含み香がありますね。バランスが良いスタンダードさといいますか、良いブラン ド ブラン的だなぁと感じました。
メニル エモーションは、香りはとてもふくよかで、いわゆる醸造起因のカスタードクリームやシナモン、ローストナッツの様な香りが際立っていて、あまりピュアさで言うと、グラス ダルファエルと比べると低めというか、複雑さが強いような感じがしますね。
ニューワールドやブルゴーニュのリッチさとは少し違いますが、シャンパーニュとしてはリッチな方に感じられます。
ただそんなふくよかな印象を受けるエモーションですが、相反して口に含んだ時のシャープさが面白いですね、香りだけ見ると、「あれ、メニルというにはふくよかな感じがするぞ」と思ったのですが、舌触りや余韻のミネラル感は凄くメニル的だと思います。
緻密で精密ですね、かなり良くできたクオリティの高いシャンパーニュだと思います。
15000円という値段はフラッグシップ級ですが、値段から見ても良くできているな、と感じるシャンパーニュでした。
変なメゾンのフラッグシップ級飲むよりはよっぽど美味しいんじゃないかな。

ちょっと地味目な生産者ですが、かなりいいと思うのでオススメです。



【日本:11】日本の新酒、シャトー酒折 甲州にごり2015

こんにちは、HKOです。
今年の甲州にごりを手に入れたので、飲みながらこのエントリーを書いています。
開けたのは5分前。
つまりリアルタイム更新です。

いやー、美味しいです。
旨味しっかりあるし、甘味もあるから非常に飲みやすい。たまに甲州に欠けているボディをしっかりと残糖分で構成しているから、全く不足感がないんですよね。
とにかくバランスがいいし、キャッチーでとても美味しい。

あんまりブツクサ語る様なワインじゃないすね。
これはみんなで正月に集まって飲む様なワインです。ワインに飲み慣れない人にも好まれそうな感じ。

もう所感書いちゃってるんで、これで締めますね。データは公式みてください、日本語なので。

一応テイスティングコメントは下記の通りですが、あまり書くことないので、雰囲気だけ伝わればと思います。

よろしくです。
僕はもう少しこのまま楽しみます!


【テイスティングコメント】
生産者: シャトー酒折
銘柄: 甲州にごり 酒折地区 2015
品種: 甲州100%

外観はにごりのあるイエローで粘性はやや高め。
当然ながら極めてフレッシュで出来立て感溢れる甲州。
ごく僅かに発泡していて、絞った葡萄ジュースと酵母の香りが溢れている。マスカットの様なフォキシーなフレーバーと共に林檎などの溌剌とした果実味が感じられる。
ほのかにフレッシュハーブやイーストの風味を感じられる。構成要素としては極めてシンプルなもので、樽やマロラクティック発酵、酸化などによる複雑さは皆無。
ただ前面に押し出した果実味は完全にキャッチーで魅力的。心地よい若々しさがある。
口に含むとほのかに残糖を帯びていて、適度な酸と共に柔らかい甘味があり、マスカットや蜜の様な余韻を残していく。





【シャンパーニュ:58】マキシム ブランとリノーブルのスタンダードシャンパーニュ

こんにちは、HKOです。
本日は小規模NM、RMのシャンパーニュです。
価格帯は5000円と安価なクラスのものになります。
※ワインとしては決して安価とは言い難いですが...

【データ】
A.R ルノーブルは1920年にアルザス出身のワイン商 アルマン ラファエル グレイザー氏がシャンパーニュに居を移し設立した小規模メゾン。現在はアントワーヌ氏とアンヌ氏の4代目がメゾンの指揮を取っています。数多くのグランクリュを所有しています。
基本的には収穫は手摘み、瓶熟中、王冠を使わず、コルクを使用し、飲み頃に達するまでリリースしない。
今回のキュヴェ アンタンスは、ルノーブルのスタンダードライン。 特級シュイィのシャルドネ40%、一級ピソイユのピノ・ノワール30%、買いブドウのピノ ムニエ30%で構成されており、すべての葡萄は手摘み、すみやかにプレスし、スティルワインをしっかり造り込む。毎年10~15%の割合でリザーブワインをブレンド。瓶内二次発酵は40ヶ月(規定は15ヶ月)。それからデゴルジュマン。ドサージュは5g/L。2009年産葡萄をメインに使用。

マキシム ブランはトリニーに拠点を置く 家族経営のメゾン。現当主は4代目のマキシム ブラン。作付面積はランスから10kmほどのティエリー山塊の中心、トリニーに12ha保有している。
土壌への取り組みから出荷までを一貫して行い、剪定からブドウの摘み取り、圧搾から第1発酵、澱抜きとラベル張りまでの工程を、全て自社で行っています。
今回のブリュット カルト ブランシュは、上質なトリニーで取れたピノ ムニエをベースとして造られるシャンパーニュです。その年のキュヴェと40%ものリザーブワインで構成。


【テイスティングコメント】
生産者: マキシム ブラン
銘柄: ブリュット カルト ブランシュ NV
品種: ピノムニエ90%、ピノノワール10%

約5000円
外観は淡いイエローで、粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。
ミネラル感とフレッシュな果実味が際立つシャンパーニュ。石灰のようなミネラル感があり、そこからフレッシュな花梨やシトラスの様な果実味、アーモンドの香りが感じられる。フレッシュハーブ、エシレバターの様な風味が感じられる。上白糖の様な香りが漂う。
泡は溌剌としており、旨味がよく出ており、ハチミツや石灰、フレッシュハーブの様な余韻が感じられる。
ピュアだが黒ブドウの旨味がしっかりと現れている。


生産者: A.R リノーブル
銘柄: ブリュット アンテンス NV
品種: シャルドネ40%(シュイィ)、ピノノワール30%(ブージィー)、ピノムニエ30%

約5000円、WA88pt
外観は淡いイエローで粘性は中庸、泡は穏やかに立ち上っている。
やや樽の要素はあるものの、基本的にはクリーンな造りのシャンパーニュ。マロラクティック発酵的な要素は控えめで乾いた木材やナッツ、そしてシトラスやライムを思わせる柑橘系の果実味、そしてイースト的な要素、蜜蝋や白い花の香りも感じられる。柑橘系の香りとナッツの香りが主体的ではあるものの、蜜の香りが豊かで、決してシャープすぎない。
酸はややシャープ気味だがボディがふくよかで、さほど舌に残る様な引き締まった感じは無い。柑橘やナッツの余韻が残る。


【所感】
まず共通して手堅く出来ているシャンパーニュだと思います。フレッシュですし、シャンパーニュらしさもしっかりとあります。(勿論この価格帯なので突出したものは一切ありません、ただ極端な欠点も無いです。)
まず、マキシムブランから。
結構しっかりとミネラル感が感じられる作りをしています。と、共に黒葡萄的な旨味と酸の太さがあり、ムニエらしいふくよかな果実味、酵母のニュアンスが感じられます。リザーブワインの比率を考えると、かなり若々しくフレッシュに感じられますが、多分そう作っているんでしょうね。黒葡萄の特徴がしっかりと感じられるシャンパーニュです。

次にA.Rリノーブル。
こちらも手堅い作りのフレッシュなシャンパーニュです。
全体的にシャルドネの特徴を強く感じさせる繊細さとシャープさがあり、マロラクティック発酵的なまろやかさはあまり感じませんでした。果実味も柑橘系の冷涼さを感じさせるもので、蜜の様な甘みをほのかに感じさせる香りがあります。ではクリーンかというと、その中に酵母や樽っぽいニュアンスがあって、ちよっと複雑さもあると思います。本当に樽を使っているのかは定かではありませんが、木材のニュアンスは感じました。酵母かな?どっちだろう。

そんな感じでございます。
お気に入りのジャックラセーニュやシャルトーニュ タイエがあればそっち選びますが、なければ十分に選択肢には入る2本ではあると思います。


【ボルドー:29】サンテミリオンの旗手とソーテルヌ最上のワインを利く

こんにちは、HKOです。
本日は唐突にボルドーです。サンテミリオンとソーテルヌ。しかもソーテルヌは何とディケムの2001年です!
※一度レポートを書いています。

なかなかのラインナップですね!
では、行ってみましょう。


【データ】
シャトーディケムはソーテルヌに拠点を構える世界最高の貴腐ワインを産出するシャトー。現地ソーテルヌの格付けでは、ただ唯一の特別一級(プルミエクリュスペリュール)として君臨しています。
驚異的な低収量が特徴で、平均して葡萄一本につきグラス一杯のみしか取れない、これは木の樹齢の高い事、貴腐粒だけを丁寧に選別している事、そして長期間の樽熟成に伴う蒸発に起因します。100%オーク新樽で42ヶ月の樽熟成。全行程に渡って当然ながら補糖補酸は行われません。不作の年はリリースされません。(直近だと2012年ですね)

シャトールシアは1990年台に設立されたシャトー。
所有者はミシェル バルトリュシ、そしてステファヌ・ドルノンクールがコンサルタントを務めています。
ボルドーのガレージワインといった存在で、年間の生産本数は僅か1万本程度。ファーストヴィンテージから高い評価を受けるものの、その直後から2001年まではやや凡庸なワインを作っていた。現在は注目に値するワインを作っている。
作付面積は3.0ha、平均樹齢は40~100年、平均収量は30hl/ha。発酵とマセレーションは3週間。熟成は新樽60%で15~18ヶ月。無濾過。


【テイスティングコメント】
生産者、銘柄: シャトールシア 2009
品種: メルロー 90%、カベルネフラン10%

約6000円、WA92pt
外観は濃いガーネット、粘性は高い。
カベルネ種を想起させるグリニッシュさがあるが、その実メルロー90%と聞いて驚き。
力強い獣香、そしてコーヒーや炭焼きを思わせるロースト香が伴ってくる。果実味はよく熟していて、熟したブラックベリーやプルーンの果実味が感じられる。スミレの花、ピーマンやリコリス、ハーブ類の香りが良く結合している。樽の使い方がメルローとしては硬質な質感がある様な気がする。スミレや毛皮、ユーカリやほのかに小豆のニュアンス、焦げた糖蜜の様な要素が感じられる。
酸は柔らかで、タンニンは甘く、ピーマンやハーブ類、イースト的な要素、黒系ベリーの余韻を伴う。
価格的には良くできているが、少しべとつく甘さがわざとらしいかな、というのが個人的な感想。


生産者、銘柄: シャトーディケム 2001
品種: セミヨン80%、ソーヴィニヨンブラン20%

50000円(ハーフボトル)、WA100pt
外観は少し黄金に近いイエロー、粘性は高い。
灯油の様なオイリーな要素があり、かつ紅茶の様な風味と、アプリコットや黄桃の様な濃密な果実味が感じられる。イースト、ナッツ、シナモン。
どこかドライフルーツの様な風味が感じららる。
ほのかにバターの様な風味、木材、白檀の風味。
酸がよく出てきて、濃密なアプリコットや黄桃の風味が感じられる。ほぼスキがない。濃密でパワフルな余韻、爽やかな余韻。素晴らしい。完璧なディケム。


【所感】
シャトールシア。
かなりモダンな造りのサンテミリオンの様な気がします。
グリニッシュさはあるものの、力強い獣香と樽のロースト香、よく熟した黒系果実の香りが際立っていて、サンテミリオン的な側面を残しつつ、ニューワールド的な濃密さも併せ持ったワインだと感じました。
タンニンも甘く、酸は柔らかで、非常にキャッチー。
非常に高品質でレベルの高いメルローだと感じました。
ただその一方で洗練されきれてないというか、少しわざとらしいベトッとした甘さがあるのが気になりましたね...
かなりレベルが高いですが、個人的にはあまり好きでは無いタイプのワインでした。ただ好みですね。品質は間違いなく高いんです、本当に。

次にシャトーディケム 2001。
これは別エントリーでガッツリやったので、あんまり詳しくは書きませんが、流石に良かったです。
ただ前回飲んだタイミングと比べると、味わい的に少し重く感じました。強力な凝縮感と共に甘口ながら羽の様に軽く爽やかなタッチ、しっかりとした酸味が特徴的でしたが、その点、熟成によるオイリーな風味が今回入っていたので、それが重さを感じさせたのかも...
ただ、その要素が晴れてくると、やっぱりディケムだな、と。
飲んでる途中はゲヴェルツのセレクション グランノーブルだと思ったんですがねー、お恥ずかしい。
ただ言われてみれば確かに紅茶や黄桃ってソーテルヌだわ...と思った次第です。


◾︎例のごとくワイン会で(Part.4)

デザートも金満プレイです。
ディケムと最高のペアリング。もうちょっと熟成感出てたら最高かも。

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価格:46,800円(税込、送料別)



【ロワール: 12】ソーミュール最上の生産者、クロ ルジャール2010水平テイスティング Part.2

こんにちは、HKOです。
本日は先日に引き続きクロ ルジャールのソーミュールをレポートします。
本日は上位キュヴェのポワイユー、そしてフラッグシップのル ブールです。

【データ】
クロ ルジャールは1664年に設立された世界最高峰のカベルネフランを作り出すソーミュールシャンピニーの生産者。現在はシャルリー フコー、ナディ フコーが指揮を取っています。
樹齢は40年~45年。栽培はビオディナミで行われており、収量は春の芽掻きや冬場の摘芽により最大限にまで抑えられています。(なんと30hl/ha。低収量主流のローヌに劣らない低収量!)、そして収穫は手摘みのみ。
最もベーシックなソーミュール シャンピニー「ル クロ」は平均収量は40hl/ha、樹齢30年~40年の複数区画のブドウから生産されます。自然酵母にてステンレス及びセメント槽にて発酵、熟成はポワイユーで使用した2年樽にて約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰め。
単一区画「レ ポワイユー」は南向き斜面の上部に位置し、風通しが良く温暖な気候となっています。平均収量は35hl/haで、樹齢40年~45年。
選果された葡萄は100%除梗、選果台で更に選果を行います。発酵は主にステンレスタンク、もしくはセメント槽で行われ、自然酵母で発酵。30日程度の長いマセラシオンの後、新樽とシャトーラトゥール使用の1年樽で36ヶ月の熟成が行われます。
そして単一区画「ル ブール」はクロ ルジャールのフラッグシップにあたります。
平均収量は20hl/ha。樹齢75年~80年、自然酵母にて木樽で発酵、木樽は新樽を2割から3割使用し、残りは1年及び2年樽を使用。発酵で使用した樽をそのまま用い約2年5ヶ月熟成。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。
最後はシュナンブラン100%の白ワインである「ブレゼ」。
畑は南向きの斜面に広がり、日照に優れ石灰質が強く通気性の優れた粘土に火打ち石が混ざる土壌。
収穫量は40hl/haで、樹齢40~50年のシュナン ブランを使用。自然酵母にて木樽で発酵、木樽は新樽を2割から3割使用し、残りは1年及び2年樽を使用。熟成は発酵で使用した樽をそのまま用い約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。



【データ】
生産者: クロ ルジャール
銘柄: ソーミュール シャンピニー レ ポワイヨー 2010

外観は澄んだ淡いガーネット、粘性は中庸。
ピーマンの様なグリニッシュさがかなり控えめとなり、より熟した黒い果実とミルクティーの様な印象が前に出ている。熟したブラックベリーやダークチェリーのシロップの様な要素はより凝縮度と純度を増し、ミルクティーやバニラの様な風味が重なり合っている。その中にグリニッシュな要素がミルクティーと綺麗に調和している。シナモンや甘草、燻製肉の様な要素、ほのかに華やかなスミレや濡れた土、西洋杉や枯葉の様な要素が感じられる。凝縮感もあるが、広がりのある甘露な果実の風味が感じられます。
タンニンと酸のバランスは良いが、酸はやはり強め。
で、ありながら、滑らかな舌触り、かつ液体の密度が詰まっており、しっかりとした骨格がある。ダークチェリーやミルクティーの余韻が残る。


生産者: クロ ルジャール
銘柄: ソーミュール シャンピニー ル ブール 2010

外観は透明度の高い濃いガーネット、粘性は高い。
圧倒的なカベルネフラン。ポワイヨーとは少し格が違う。
ブランデーの様なキャラメリゼされた樽香と共に、より黒土の様な堅牢さとスミレの様な果皮の香り、熟したブラックベリーやダークチェリーリキュールの黒系果実の凝縮感が前に出ていて、ハッキリとした輪郭が感じられる。その中にピーマンや甘草のグリニッシュさが複雑さとして存在していると言った感じ。
溶剤や甘草、クローヴ、ユーカリなどのごく僅かな青さ、そして西洋杉の様な要素。燻製肉や鉄釘、ドライハーブなどの要素が感じられる。
タンニンと酸はバランスが良く、どちらもパワフル。
合わせて骨格がしっかりとしており、かなり立体感のある体躯になっている。ポワイヨーと比べるとややパワフルなので、引っ掛かりがあるが、凝縮感が強く、ブラックベリーやチョコ、グリニッシュな余韻が感じられる。


【所感】
さて、上位キュヴェです。
まずはポワイヨー、相変わらず素晴らしいカベルネフランです。完全にサンテミリオンとは異なる方向性でありながら繊細なエレガンスと果実のボリューム感より凝縮度が押し出された味わいと香り。その中で更にキャッチーな甘露さとマロラクティック発酵のしなやかなニュアンスが感じ取れます。痩身でありながら、筋肉質さをそこかしこから感じ取れる作りですね。
ピーマンの様なフランらしさはあるものの、かなり控えめになっており、シナモンや甘草などのスパイシーな要素、枯葉などの要素と見事に調和している。
ル クロも調和の取れたワインでしたが、こちらも各々の要素の比重こそ異なるものの、驚異的なバランスで凝縮感や複雑さを演出しています。
ボディの質感的にはやはりボルドーというよりブルゴーニュに似て酸を綺麗に演出していると思います。
クロ ルジャールの中で相対的に見ると、広がりのあるしなやかさが印象的なキュヴェだと思います。

次にル ブール。
これは凄いカベルネフランです。でもこちらもサンテミリオンとはやっぱり質感が違いますね。
ボリューム感というより冷涼さから生まれる凝縮感やピュアさを強く感じます。この中だと最も引き締まって高度な集中力のあるワインです。
質感的にはエマニュエル ルジェのクロ パラントゥなどの最上のブルゴーニュに似た集中力が感じられます。勿論カベルネフランなんで、香りや味わいは全く異なりますが、醸造的な要素と果実の凝縮度とのバランス感がとても似ています。新世界とは全く異なりますが、球体感があります。
そんな果実の凝縮感と共に、新樽のブランデーやビターチョコレートの様な風味も表出していて、堅牢さや凝縮感、複雑さがポワイユーと比べても一段高い位置に居ます。
古木+収量が20hl/haという事からも、その凝縮感の強さが伝わるんじゃないでしょうか...。ていうか収量とか古木の良さが凄く伝わってきますね。
液体や質感はブルゴーニュなのに香りはカベルネフランの不思議さ、しかしてサンテミリオンとは全く異なるカベルネフランの頂きに存在しているワインだと感じました。
今回テイスティンググラスで飲みましたが、これ、ブルゴーニュグラスで飲んだら凄いんじゃないかな...。

そんな感じです。
やっぱりブールが圧倒的ですね、ポワイユーも素晴らしいのですが、ブールの素晴らしさから見ると少し散漫な感じを受けますし...
何れにせよ、ソーミュールシャンピニーに収まるレベルのワインじゃないな、と感じます。
ブールは見かけるタイミングもないかと思いますが、あったら即購入をお勧めします。



やっぱりブールとポワイユーはないなー

【ロワール: 11】ソーミュール最上の生産者、クロ ルジャール2010水平テイスティング Part.1

こんにちは、HKOです。
本日はロワール最上の生産者のひとりであるクロ ルジャールの水平テイスティングです。
そもそも貴重な上、水平する機会も限りなく低いので、かなり勉強になりました。
そして、かなりキュヴェごとに違いがあるという部分もしっかりと見えてきましたね。

まず第一回はシュナンブランのブレゼと、スタンダードなル クロからいきます。


【データ】
クロ ルジャールは1664年に設立された世界最高峰のカベルネフランを作り出すソーミュールシャンピニーの生産者。現在はシャルリー フコー、ナディ フコーが指揮を取っています。
樹齢は40年~45年。栽培はビオディナミで行われており、収量は春の芽掻きや冬場の摘芽により最大限にまで抑えられています。(なんと30hl/ha。低収量主流のローヌに劣らない低収量!)、そして収穫は手摘みのみ。
最もベーシックなソーミュール シャンピニー「ル クロ」は平均収量は40hl/ha、樹齢30年~40年の複数区画のブドウから生産されます。自然酵母にてステンレス及びセメント槽にて発酵、熟成はポワイユーで使用した2年樽にて約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰め。
単一区画「レ ポワイユー」は南向き斜面の上部に位置し、風通しが良く温暖な気候となっています。平均収量は35hl/haで、樹齢40年~45年。
選果された葡萄は100%除梗、選果台で更に選果を行います。発酵は主にステンレスタンク、もしくはセメント槽で行われ、自然酵母で発酵。30日程度の長いマセラシオンの後、新樽とシャトーラトゥール使用の1年樽で36ヶ月の熟成が行われます。
そして単一区画「ル ブール」はクロ ルジャールのフラッグシップにあたります。
平均収量は20hl/ha。樹齢75年~80年、自然酵母にて木樽で発酵、木樽は新樽を2割から3割使用し、残りは1年及び2年樽を使用。発酵で使用した樽をそのまま用い約2年5ヶ月熟成。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。
最後はシュナンブラン100%の白ワインである「ブレゼ」。
畑は南向きの斜面に広がり、日照に優れ石灰質が強く通気性の優れた粘土に火打ち石が混ざる土壌。
収穫量は40hl/haで、樹齢40~50年のシュナン ブランを使用。自然酵母にて木樽で発酵、木樽は新樽を2割から3割使用し、残りは1年及び2年樽を使用。熟成は発酵で使用した樽をそのまま用い約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。


【テイスティングコメント】
生産者: クロ ルジャール
銘柄: ソーミュール ブレゼ 2010

外観はストローイエロー、粘性は低い。
石のようなオイリーなミネラルと共に、よく熟した蜜のような綺麗な果実味や焼き栗の様な風味、そして少し磯の様な印象が感じられる。高密度の洋梨やリンゴのような果実味、ローストナッツ、白い花や蜂蜜のような風味が感じられる。やはりリッチさを感じさせるシュナンブランだが、2008年と比べると酸もしっかりと感じられる。
ギュッと引き締まった酸味と共にレモンやリンゴのような余韻、いつぞやのブレゼと比べるとボティにまでしっかりとエネルギーが行き渡っている。


生産者: クロ ルジャール
銘柄: ソーミュール シャンピニー ル クロ 2010

外観は澄んだ淡いガーネット、粘性は中庸。
カベルネフランらしいピーマンの様なグリニッシュさと共に熟した黒系果実の果実味が感じられる。
ピーマンの様な青い風味と共に、熟したブラックベリーやダークチェリーの様な果実味(過熟と言う訳ではなく冷涼な雰囲気を漂わせた、平準的なボルドーを思わせる適度な熟度)が感じられる。
そしてアスパラガスや甘草、ユーカリ、濡れた土や樹皮、燻製肉の様な風味や、ほのかに炭焼きの風味も感じられる。
綺麗に酸が際立っていて、タンニンはしなやか。
タンニンではなく、酸がしっかりとした骨格を形成しており、冷涼なエレガンスを感じさせる。
液体の密度も詰まっており、ダークチェリーやピーマンの様な余韻をハッキリと感じられる。


【所感】
今までクロ ルジャールはブレゼとポワイユーしか飲んでなかったので、かなり発見がありました。
まずブレゼですが、2008年を少し前に飲んだ感じでは、非常にリッチなのにも関わらず、液体にボディが伴っておらず、少しスカスカした中抜け感があったのですが、2010年に関してはそんな感じではなかったですね。
そもそも熟成してないので、そんなにリッチな香りはまだ出ていないのですが、そうなる片鱗はありつつ、酸がしっかりと引き締まっていて、骨格がしっかりと感じられます。オイリーなミネラル感とローストナッツ、生き生きとした洋梨やリンゴのような果実味があります。
改めて思うのがシュナンブランはオールマイティな品種だなぁと。変に個性的な香りがある訳ではなく、ある意味シャルドネなんかに近くて、土壌や醸造をそのまま映し出す様な感じというか。
だから、ブレゼもとてもシャルドネにタイプは近いなと感じました。これといった特徴がない、っていうのが近い。
面白いですね。
ちなみに個人的にはこれだけ酸が漲っているのであれば、あと2年で中抜けする様な事はなさそうだとは思います。
単なる予測ですが...。

次にスタンダードなカベルネフラン、ソーミュール シャンピニー。
かなり良く出来ていて、高級感の溢れるカベルネフランの香りが楽しめます。ただポワイユーと比べると明らかに、収量的な問題なのかもしれませんが、青さを感じます。
しっかりと熟した果実味があり、決して青さだけではないものの、やはりポワイユーやブールと比べると全体に占める青さの割合は比較的多い様に感じました。樽香もあり、複雑さもあります。
サンテミリオンの様なカベルネフランの比率が多いワインと比べると、かなり近しい部分はあるのですが、はっきりと違う部分があります。「酸」です。
サンテミリオンのワインは酸も十分にありますが、やはり感覚的にはタンニンの方が優勢なワインが多い様に感じられます。外観もより濃く、タンニンと酸で骨格を形成している印象があります。
ただ、ソーミュール シャンピニーは明らかに酸が優勢。
タンニンは然程気にならない程度です。ロワールらしい冷涼なエレガンスがあり、カベルネフラン的な構成要素をピノノワールの様なボディに適する様に再構成した様な感じでしょうか。
ズッシリとしたグリセリン感も、厚いタンニンも、過熟した果実味もないので、かなり繊細な作りですが、過不足がないんですよね。いいワインです。
改めてロワールのカベルネフランの作り方の模範的な一つのモデルケースを認識した様な気がします。

次回はポワイユー、そして貴重なフラッグシップであるブールをレポートします。




【ブルゴーニュ: 118】期待の新鋭、ドメーヌ ド クロワのボーヌ プルミエクリュ。

こんにちは、HKOです。
久々のブルゴーニュ赤です。かれこれこちらも2ヶ月程度飲んでないのですが、一回飲むとこう、飲みたい欲が出てきますね。
ただニュイのではないものがいい...ニュイは腐る程飲み過ぎた...


【データ】
ドメーヌ ド クロワはカミーユ ジルーで働くダヴィッドクロワがオーナーを務めるドメーヌ。
2004年に母体となるドメーヌ ドゥシェをロジャー フォーブスが購入し、ダヴィッドクロワをオーナーに据えて、2005年に初ヴィンテージをリリースした。
ポートフォリオはサヴィニー、ポマール、コルトンシャルルマーニュ、コルトン、ボーヌの1級畑を所有しています。5haのうち3haは自社畑、2haはカミーユジルーが購入している。
除草剤、殺虫剤、防腐剤の使用せず、ビオ農法で飼育された牛の堆肥を使用、土着酵母を使って仕込む。
2008年から完全にビオロジック栽培を実施している。
今回のレ サン ヴィーニュは砂質粘土 石灰質のボーヌの1級畑。所有面積は0.47haで樹齢は39年と51年。収量は34hl/ha。
収穫後空気式圧搾機でプレス。100%除梗、伝統的な開放木製タンクで醸造。低温下(13℃)で5日間マセレーション。天然酵母により発酵。マセレーションは合計15日間行なう。ピジャージュ(1日4回まで)により抽出。4ヶ月の旧樽+新樽15%で12ヶ月樽熟成、その後6ヶ月タンク内熟成。無濾過、無清澄。


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ド クロワ
銘柄: ボーヌ プルミエクリュ レ セント ヴィーニュ 2012
品種: ピノノワール100%

約5000円
外観は赤みの強い濃いルビー、粘性は中庸。
若々しく溌剌としたキャンディ香がありアメリカンチェリー、ラズベリーの様な果実味がはっきりと出ており、華やかなスミレやエナメルリムーバー、紅茶の要素、少しミルクの様な要素がある。華やかさとキャンディ香が中心で煌びやかな味わいがある。少しグリニッシュ。燻製肉、ハチミツの様な蜜の様な清冽な香り、リコリス。焦げた様な木の風味、ゴム。
酸は比較的柔らかく、苦味が強めに感じられる。アメリカンチェリーやラズベリーのキャンディの様な溌剌とした果実味が感じられる。近年のモダンな作りを感じさせる。


【所感】
いいですね...食事に合わせるのには幾分かフルーティーすぎますが、むせ返るような香りというか、ブワッと来るような香りの厚みが堪らないですね。
溌剌としたキャンディ香の様な香りがあり、かなり出来立てホヤホヤ感のある艶やかな風味が感じられます。香りはボーヌとしてはかなり強いです。
少しずつキャンディ香が落ち着いてくるとマロラクティック発酵のニュアンスや焦げた木材のほのかな要素が混ざり合ってくる。
ボンヌマールをよりアタッキーにした感じでしょうか。しかしモダン(ここでいうモダンは抽出や樽を強めたタイプではなく、自然派的な作りです)ながら、かなり品があります。
あまりぼんやりとした輪郭のワインではない。ハッキリとした体躯のワインです。新進気鋭の若手でも結構独特な感じですが、かなりいいですね。
コルトンなども含め横でしっかり飲んでみたい生産者です。


◾︎例のごとくワイン会で(Part.3)

ワインがフルーティーだったので赤身には今ひとつ。
赤身単体としてはとても美味しかった。



炙るとカチッとくる。



鴨のブルーベリーソースには完璧に調和。




トリュフとシンタマの肉寿司は非常に官能的。見た目からしてクラクラする。



プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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