【ピエモンテ:14】プルノットのスタンダードライン バルバレスコ 2011を利く。

こんにちは、HKOです。
以前ピエモンテの特集をやった時に載せ忘れたのが1件あったので更新します。
プルノットのスタンダードなバルバレスコです。


【データ】
プルノットは1923年にランゲワイン協同組合をアルフレッド・プルノット氏が買取り、自身の名前でワイナリーを設立しています。拠点はモンフォルテダルバ。1956年の引退以降は醸造家ペッペ コッラ氏に引き継がれ、更に1989年にアンティノリに引き継がれています。畑の概念を早くに導入した生産者でもあります。
アンティノリに引き継がれて以降は優良畑「ブッシア」をはじめ、バルバレスコにも畑を買い増し、自社畑を少しずつ増やしています。
醸造に関しても、1999年には老朽化したセラーを最新の温度管理機能を備えた施設に一新し、発酵用のタンクは、古いコンクリート製のものから、ステンレス製に変更。熟成用の樽はバリックを採用しながら、スロベニアンオークの大樽もより小さい5,000~7,500リットルサイズへ変更しています。


【テイスティングコメント】
生産者: プルノット
銘柄: バルバレスコ 2011
品種: ネッビオーロ100%

外観は透明度の高い赤みの強いガーネット、粘性は中庸。
古典的なバルバレスコの作りではあるものの、ブルーベリーやブラックベリーの黒系小果実の果実味と、薔薇やスミレの華やかな赤い花の香りが突出。エナメルリムーバー、それと共にイーストの香りが感じられる。多少グリニッシュでクローヴなどの要素も。燻製した肉や鉄観音、ベニヤ板。
かなり果皮の香りが強く出ており、合わせてタニック、旨味が強く表出している。酸は分厚く、旨味が強く、タンニンはかなり収斂性が高い。抜栓直後は比較的飲みやすいが、時間を置くとやや飲みにくいバルバレスコ。


【所感】
実はこの時あまり体調が宜しくなく、咳をするだけで地獄の苦しみを味わうというやな感じになってたのですが、よくもまあテイスティングコメント取れたもんだ...
そんな感じで、プルノットのバルバレスコですが印象としては結構トラディショナルな感じがしますね。華やかで繊細なネッビオーロといった感じで。
基本的にドライで、甘みやローストの要素が少なくてブルゴーニュ的な色の濃淡のワインだと思います。
ただ時間を置いて、少し参加した時に、かなりタンニンと酸が出てくるので、そうなった時は飲みにくいですね、流石に...トラディショナルの宿命的なところはあるのかもしれませんが。
わかりやすいですが、タイミングによっては飲みにくいワインだと思います。


■横浜のレストランで。


熟成パルマ ディ プロシュート



カプレーゼ



カルパッチョ



タラバガニのトマトソース



ビステッカ ディ フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)




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【シャンパーニュ:62】年末年始に頂いたシャンパーニュ2種類

こんにちは、HKOです。
本日は(大分年末年始から離れてしまいましたが)年末年にに飲んだシャンパーニュを書いておこうと思います。
ゴビヤールは年始に、NIRは年末に飲みました。


【データ】
J.M.ゴビヤール エ フィス社はオーヴィレール修道院周辺一帯に拠点を置く老舗の家族経営のシャンパーニュメゾン。
今回のキュヴェ プレステージュはオーヴィレール村の斜面中腹に植わる高樹齢のぶどうを厳選し造られるミレジムシャンパーニュ。土壌はチョーク質。瓶内熟成は36ヶ月。ドザージュ7g/L。

NIR(ネクター アンペリアル ロゼ)はMHD社が2015年9月からバー、クラブ、ディスコ向けに販売開始したロゼのセック。 ドサージュは30g/l。瓶内熟成は18ヶ月。
ピノノワール45~55%、ピノムニエ35~45%、シャルドネ5~10%
以下原文ママ。キラキラしすぎて目眩がする...

-光のバイブレーションで
グラマラスな夜がはじまる-

心地良い高揚感とともに立ちのぼる
深いコーラルピンクの泡。
ボトルから放たれるまばゆい光線が
ソーシャルなシーンを照らし出す
それは、モエ・エ・シャンドンがおくる
最も夜をエナジェティックに
演出するシャンパン
モエ・エ・シャンドン ネクター
アンペリアル ロゼ (N.I.R)
光のバイブレーションで、
グラマラスな夜が動き出す

めっちゃバイブス感じますね!!
知らないけど。



【テイスティングコメント】
生産者: J.M.ゴビヤール エ フィス
銘柄: ブリュット キュヴェ プレステージュ ミレジム 2009
品種: シャルドネ60%、ピノノワール40%

約4000円
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
価格帯としてはかなりレベルの高いシャンパーニュだと思う。ボリューミーでふくよかな果実味が魅力的なキュヴェ。主に香りとしてはシャルドネの特性を強く感じる。
熟したリンゴやフレッシュな洋梨の香り、そしてハチミツや濃密なシロップ。ヨーグルトの様な円熟した丸みと共に、白い花やフレッシュハーブの様な香りが感じられる。
ボリューム感があり、時折イーストの様な香りが漂う。
ピノノワールが含まれている割には繊細な特徴が前に出ている。
口当たりはピノとシャルドネのセパージュらしい特徴がある。酸味は柔らかいが、厚みがある。
リンゴやシトラスの様な余韻が感じられる。良い出来のシャンパーニュ。


生産者: モエ エ シャンドン
銘柄: セック ネクター アンペリアル ロゼ NV


約6500円
外観はタマネギの皮を思わせる淡いピンクで粘性は中庸。
手堅く作られた比較的スタンダードなロゼ。
糖蜜やバターが混じったブリオッシュを思わせる香りと共にレッドカラントやサクランボの様な赤い小果実、そしてフレッシュハーブなどの香りが主軸になっている。
リコリスやほのかに鉄分を感じさせる香りもある。
フレッシュな果実味が魅力的だが優等生的な作り。
泡はハツラツとしており、酸に合わせてほのかに残糖が乗る。甘みの分だけボディに厚みを感じるし、旨味もちゃんと存在している。
親しみやすい味わいである反面、温度が上がると急激にベタつき感が出るので、かなり冷やし気味で頂くと良いと思う。味わいとしては平準的で取り立てて欠点も無いが価格帯を考えると、割高感は否めない。



【所感】
どちらも予想外に美味しかったです。
NIRは派手さを重視して、ゴビヤールはダメ元で買ったので、両方の手堅い味わいには少々びっくり。

特にゴビヤールは凄くいい作りをしていたと思います。
ゴビヤールはミレジムシャンパーニュなのですが、なんと4000円で手に入る代物。
ミレジムシャンパーニュで4000円って怪しいでしょう?
ちゃんと飲めるのかすら怪しい価格帯。なんせ4000円て並のNVですら生産者によっては買えない価格帯ですから。
じゃあ、味わいはどうかというと、これがかなりイイ。
比較的シャルドネの特徴が良く出ているのですが、旨味もしっかりとあります。
ボリューミーでふくよかな体躯のワインで、いわゆる長期熟成するシャンパーニュの様な引き締まった感じではないんですが、濃密なシロップや蜜の様な甘みがはっきりと感じられ、旨味と甘露な香りのバランスがとても良い。
時折感じさせるヨーグルトの様な酸味とまろやかさが良いですね。
こう、偉大なシャンパーニュって感じでは一切ないのですが、明らかにいわゆるNVシャンパーニュの平準以上の作りではあると思いますので、個人的にはオススメです。
ラベルが微妙に安っぽいのはアレですがね...

次にNIR。
よく出来ていると思います。
糖蜜やブリオッシュを思わせる香りと共にレッドカラントやサクランボの様な赤い小果実、そしてフレッシュハーブなどの香りが感じられる作り。まるっとロゼの要素に甘みを乗っけた感じ。いつも通り優等生な作りで、そこまで面白みはないですが、美味しく頂けるのは間違いないと思います。
基本セックなので、常温~やや冷やしだと地獄。かなり冷やし気味で飲むと美味しい感じです。
元々残糖分のボディがあるので、冷やして削いだ方が丁度いい感じです。
パーティー気分を出したい時にはいいですね。
ワインクーラーに光らせて入れるとか。ってそれ大丈夫なんだっけ?


■余談(色々なところで光るNIR)

お茶の間で光るNIR


実家の冷蔵庫で光るNIR


別のシャンパーニュを入れられて光るNIR








【ブルゴーニュ:124】ルーミエ 2013 水平テイスティング



こんにちは、HKOです。
DRCに引き続き畳み掛けていきます。
今回はジョルジュルーミエの2種類を水平します。
ボンヌマールは毎年飲んでいるので今年はパス。
クリストフ名義のシャルムシャンベルタン オー マゾワイエールと極めてレアなレザムルーズです。


【データ】
ジョルジュルーミエは恐らくブルゴーニュで最も人気がある生産者のうちの一人で、そもそもの生産量が少ない&市場で瞬間蒸発してしまうため滅多に見かけない、見かけてもプレミアがついてべらぼうな金額で取引されている生産者です。化学薬品、化学肥料、除草剤は使用せず、グリーンハーヴェストによる収量制限を行います。
選果台で選別を行ったのちに除梗します。除梗比率はは年によって変わりますが、平準的な年で75%、暑い年で50%程度。発酵槽は2009年より100%ステンレスタンクを使用し、6日程度の低温浸漬を行った後発酵を行う。新樽比率は村名25%、一級40%、特級50%と比較的少ない使用率で16ヶ月熟成の後、無清張、無濾過で瓶詰めされます。
今回は2本、現当主の名前でリリースされているシャルム シャンベルタン、そしてジョルジュ ルーミエ名義のレ ザムルーズ。レザムルーズは特に人気が高く、ミュジニーと共に(もはや辟易してしまいそうな)価格高騰を起こしている希少な一本です。



【テイスティングコメント】
生産者: クリストフ ルーミエ(ジョルジュ ルーミエ)
銘柄: シャルム シャンベルタン オー マゾワイエール グランクリュ 2013

WA95pt
外観は赤みが強いルビー、粘性は中庸。
繊細で凝縮感を強く演出しているワインでありながらアムルーズと比較すると果皮のニュアンスが近く堅牢さを感じさせる作り。華やかで野生的な側面があり、スミレやなめし革の煌びやかさとMLFが相乗し丸みも帯びている。厚みのある力強さと、徐々に黒糖を思わせる濃密さが現れてくる。
なめし革や華やかなスミレの要素、濃密な糖蜜、メイプルシロップを思わせる甘さの裏に、熟したダークチェリーやブルーベリーの様な果実味を感じる事が出来る。
品があり、凝縮しつつも甘く蕩ける様な芳香がある。
ワッフルやパウンドケーキ、バニラやバターの様な要素、ほのかにパストラミハム、ハチミツやグローヴの要素を感じさせる。
酸やタンニンはレザムルーズと比べると少し強めで際立っている。とはいえグリセリン感が見事に包み込んでいて、スミレやブラックベリー、なめし革の余韻が綺麗に舌の上を滑りこんでくれる。シャルムシャンベルタンではあるのだが、それを思わせない優美さがある。


生産者: ジョルジュ ルーミエ
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ ザムルーズ 2013

WA96pt
外観は赤みが強いルビー、粘性は中庸。
繊細でありながら極めて凝縮感の高い果実味がある。
樽香も控えめでここ最近では2009年に最も近い果実味の凝縮を感じる。赤系フルーツのドライジャムの様な強い瑞々しい凝縮感がある。時折オレンジや柑橘を思わせる要素も付加されている。繊細で軽やかでありながら、奥に果実味と果皮を感じさせる確かなエネルギーを感じさせる。
石を感じさせるミネラル感が感じられる。
オレンジやグレープフルーツと共に、イチゴやラズベリーのドライジャムを思わせる様な濃密な果実味が感じられる。ビッグな甘露さは無く、品の良いほのかな蜜を思わせる甘さを感じられる。ほのかにハーブを思わせる瑞々しい葉や、茎、ローズマリーの香りやブリオッシュ、紅茶の様な葉の香り、そしてほのかな土の香りを感じさせる。
ごく僅かになめし革の香りもあるがあまり目立たない。
パストラミハム、グローヴなどの要素も感じられる。
凝縮した果実味がありながらも複雑さを感じさせる青さとプレーンな木材の芳香が感じられる。
酸の出方や、タンニンが絶妙。滑らかで、酸から旨味の遷移が非常に素晴らしい。赤系の果実味とほのかな青さやハーブ、花のニュアンスが綺麗に広がっていく。
滑らかな舌触り、品のあるグリセリン感。最高。


【所感】
しかしクリストフ名義のシャルムシャンベルタン、シャンボール銘柄と比べて何故あまり人気が無いのか。全く理解が出来ない。
後述しますが、ホントメチャクチャいいんですよ、シャルムシャンベルタン。そもそもシャンボールとはタイプは違うんですけど、ボンヌマールとかと比較しても同等かそれ以上の様な気がします。
まあいいんですけどね。

早速オーマゾワイエールから。
先述した通り、素晴らしい作りのシャルムシャンベルタンです。
所謂ジュヴレシャンベルタンの生産者が作るシャルムというより、いかにもシャンボールの生産者が作ったという感じの、どこか繊細で、それでいてはっきりとシャンボールとの差異を感じさせる力強いタイプのワインに仕上がっていますね。
シャルムらしい華やさがあり、果皮のニュアンスはボンヌマールと比較しても遥かに強い。堅牢です。
そしてその堅牢さを骨格にして、ルーミエとしては濃密で甘露な芳香を感じさせてくれます。パウンドケーキやバニラ、そしてパストラミハムの様なニュアンスもあります。
酸やタンニンもシャンボールと比べるとパワフルですが、しっかりとしたグリセリン感がそれらを包み込んで滑らかな形に仕上げています。
シャルムはそもそも冷涼なスタイルに作られる事が多いですが、それを思わせないルーミエらしい優美さが感じられます。
もうね、これは出色の出来だと思います。
手に入らないアムルーズを求めるよりこちらの方が現実的かもしれません。
ただアムルーズはアムルーズで当然ながら突出して素晴らしいです。色々言いましたけど、やっぱりルーミエはシャンボールです。レ クラですら、その繊細さと優美さはボンヌマールと比べても引けを取っていないというか、個人的にはレクラの方が好みだったりしますし。

という訳でレザムルーズですが、これはすごいです。
ルーミエのミュジニーは飲んだことないんですが、ヴォギュエのミュジニーと似てますね。
いや、味わいのタイプはそう似てるとは思わないんですが、液体的には繊細で軽やかなのに、奥に凝縮したエネルギー塊があるっていうか。赤系のドライジャムとオレンジの様な芳香、そこにほのかな甘さを感じさせる蜜がある。
凝縮感はこのジャムっぽいところが肝だと思っていますが、何気に清涼感を出して軽やかそうに見せてるあたりがやらしいですね。ヴォギュエはMLF的な要素がその代替となっているのですが、いずれにせよ巨大な熱量を凝縮して奥に隠し持っているっていうのがね。
そしてやっぱり複雑でもあります。ほのかな土の香りと瑞々しい茎や葉の香り、ハーブ感があり、明確にヴォーヌロマネのワインとの違いを明確化しているという。
ヴォーヌロマネは繊細というより緻密で丸みがありますからね。そもそも大きく違うんですが。
シャンボールらしい素晴らしいキュヴェだと思います。
果実の凝縮度と突出してます。

個別にはそんな感じなんですが、個人的に強く感じたのは、2013年、凄く良い様な気がします。
2009年や2010年的というか、2011年や2012年は少し樽香が強くてらしくないんですが、2013年はとてもルーミエらしい良い出来だと思います。
個人的には超オススメです。比較的長期熟成しそうですしね。



【コラム】年間数百種類をテイスティングするワインオタクがサイゼリヤを全力で楽しんできた。

※いやらしいタイトルの割には大したこと書いてません。


こんにちは、HKOです。
本日は都内某所にあるサイゼリヤです。


ってちょおおおおおっっっ!!!
サイゼリヤってファミレスじゃないですかー!ヤダーーー!!


...と思われる方がこのブログでは大半だと思うのですが、こう色々とサイゼリヤ界隈が盛り上がってると、やっぱり行きたくなるじゃないですか。


安心してください、今世間でサイゼリヤ飲みが熱いですよ(嘘じゃない



そんな訳でお馴染みサイゼさん。



お食事の前にお飲み物はいかがですか?
...とは当然聞かれませんのでソネット君ポチーします。


(ピンポーン)


◼︎サイゼリヤ プレミアム ビアンコ

大盤振る舞いしました。(※2000円)
トレビアーノ主体の白ワイン。
バリック感はあまり無く冷涼地域のシャルドネの様な個性のないスッキリとした飲みやすいワインです。値段なり。



◼︎フレッシュチーズとトマトのサラダ(※299円)


超高速供出。
トマトが冷え冷えで青い感じですが、水牛のモッツェレラチーズがワインと合います。



◼︎粗挽きソーセージのグリル(※399円)


丸の内なら2000円取るであろう一品。
カポナータとフライドポテトが付け合わせで付きます。ハーブ入りのソーセージです。
ボリューム感があるし皮もパリパリでなかなかいいと思います。ワインには合わない。


ここらへんでボトルの半分を消費。
かなり強気にガブガブ飲んでいるので、出来上がってきてしまっております。

メニューを見るのも楽しくなってきますね。
何を頼んでも500円は行くことがないもの。欲しいものを欲しいままに注文できる愉悦。




(ピンポーン)



最高ですね!!あ、プロシュートください。



◼︎プロシュート(パルマ産熟成生ハム)(399円)


1年熟成のプロシュート ディ パルマ。
価格としてはかなり本格的で、あんまり安っぽくないです。脂もトロトロで硬くない。
旨味も十分だと思う。
変なパック入りの生ハムと比べると(例えば某輸入食品店の切り落とし某みたいな) 塩気だけの生ハム風味の某ではなく、しっかりと生ハムしてます。
今回注文したメニューの中で最もいいと思いました。ワインとのペアリングも良かったです。


これはいいですね!
最高に白ワインともペアリングしました。
若干白ワインに塩気があるのが、キーになりましたね。




さてメインを選んでいきます。




「コクがあるのにキレがいい!!」
サイゼリヤの独特の表現が酔って働きの鈍った脳に突き刺り、笑いの坩堝へと誘います。




(ピンポーン)



この表現だけでドリア頼んじゃいそう。
あ、キャベツとアンチョビのソテーください。
店員「(...まとめて頼めよ...)」



◼︎キャベツとアンチョビのソテー(199円)


心ばかしのアンチョビの入ったオリーブオイル風野菜炒め。価格が安いのでいいですが、値段なりといった感じ。




ペニス名物。




(ピンポーン)


ペペロンチーノくださいっ!
店員「(まとめて頼めよ!!)」



◼︎ペペロンチーノ(299円)


もう見ていて悲しくなるくらい何も入っていない。心ばかしの野菜もベーコンもなし。
パスタ版かけそばといった風体。
「キャベツの...」や「半熟卵の...」というメニューがあえて存在することから察せよということか。
ただそこそこのボリュームで299円という強烈な価格を考えるとなんでも許せる様な気がしてくる。
レシピがそうなっているのか、あるいはこの店がそうなのかわからないですが、供出時に微妙に乾いているので、ドバドバっとオリーブオイルで脂を強化するのがオススメです。



はい以上です。
いやー飲んだ飲んだ。かなりいい感じで酔っ払っています。少し千鳥足になるくらいには飲んだ。
ファミレスでね。



※あまり酒を飲めないHKOなりに頑張った


供出がメチャクチャ早いので、1時間位の滞在時間。
それで5皿コースを楽しみました。ボトルワイン付き。

さておいくらでしょう。



3700円!!
ボトルワインを頼んで3700円!安い!

今回サイゼリヤプレミアムを注文したのでこの価格になりましたが、
ハウスワイン(マグナム1500ml)に置き換えれば2700円!
ハウスワイン(カラフェ500ml)に置き換えれば2100円!

かなりお得に楽しめます!
個人的な感覚としてはプレミアムじゃなくてハウスでいいかなって思ったし、そもそも残したのでカラフェで十分って感じ。


素晴らしいですね!
サイゼリヤ飲みいいですわ。人を連れて来たいとは思わないんだけど、カフェ代わりというか、惰性でだらだら飲みたい時は最高だと思います。


また行きたいです!



【よくある質問】
◼︎高級ワインリストがあるんだって?
あります。ワインアドヴォケイト高得点のバローロ単一畑も置いている店舗もあるみたい。

◼︎ワインファン的にはどう?
グラスのボウルが小さいのでバローロには向かないです。高級ワインはお家で飲んだほうが良い。
ミドルクラスのランゲやバルベーラは良いとは思いますが、これも折角なのでお家がオススメ。
注文すべき1本はハウスワイン一択。
ただ安ワイン的な雰囲気は漂うので、そういうのが苦手なのであれば、そもそもサイゼリヤはオススメできない。

◼︎グルメファンが行くのに向いているか?
向きません。

◼︎居酒屋的にはどうか?
夕方6時~8時は家族連れが多いです。
周りを気にしなければ、マジで最高。

◼︎ファミレス的にはどうか?
ガストとかそこらへんと同じだと思う。

◼︎どういうシーンに使うべき?
一人のチョイ飲み 。

◼︎コスパいい?
楽しさの割には断然安いです。


そんな感じです。
ちなみに割と褒めてますがサイゼリヤからお金を貰ったプロモーションではありません。
この零細グルメ&ワインサイトに....そんなのくるわけないじゃないか!!!

創意工夫で超楽しめるファミレスだと思います。

【ブルゴーニュ:123】DRC 2011 水平テイスティング #4(モンラッシェ)


ついにラストです。



全ポートフォリオのコルク。


こんにちは、HKOです。
DRC水平テイスティングの最後は唯一の白、モンラッシェです。生産本数はなんと僅か4桁。
2012年は更に少なく、有名でありながら極めてレアなキュヴェと言えると思います。


【データ】
DRCは言わずとも知れたブルゴーニュに置けるトップドメーヌであり、燦然と輝く最高のグランクリュ、ロマネコンティを所有する唯一のドメーヌでもあります。
現在の共同経営者はA.P.ヴィレーヌとアンリ フレデリック ロックの2名。栽培責任者はニコラ ジャコブ氏、醸造責任者はベルナール ノブレ氏。
以前はラルー ビーズ ルロワが参画していました。
栽培はビオディナミ。セレクション マッサールでクローンを選定した小粒のピノファンを使用。古木である事も合わせグリーンハーヴェストなしでも30hl/haに留まる。栽培を行い馬を使って耕作をします。
除梗は出来の良い年は全房で、熟度の低い年は3~4割除梗される。発酵は各クリュ専用のオーク樽を使用。低温浸漬は15度~16度で3日間。ピジャージュとルモンタージュは行う。補糖は原則行わない。
キュゥェゾンは18日~25日。32度から33度でマセラシオンを行う。熟成に使う樽はトロンセ、ベルトランジュ、ジュピーユ、アリエ産のオークをDRCで購入し、フランソワフレールで作られる。新樽100%で熟成。清澄は卵白を使用して行います。
保有する畑は以下の通り。
・コルトン(クロ デュ ロワ、ルナルド、ブレッサンド)

・エシェゾー(レ プライエール)
平均樹齢40年強、標高260~300m、バジョシアン石灰岩とマール。

・グランエシェゾー(レ グランエシェゾー)
平均樹齢50年弱、標高260mの平面、バジョシアン石灰岩、表土は80cm。

・ロマネサンヴィヴァン
樹齢15~50年、標高250m~265m、粘土質、表土は2m。

・リシュブール(レ リシュブール、レ ヴェロワイユ オー リシュブール)
樹齢30年~70年、標高260~280m、バトニアンのプレモー石灰岩、表土は80cm。

・ラ ターシュ(レ ゴーディショ オー ラターシュ、ラターシュ)
平均樹齢57年、標高250~300m、バトニアンのプレモー石灰岩とウーライト、表土は60cm~1m。

・モンラッシェ(ル モンラッシェ)
平均樹齢46年、標高255~270m、バトニアン硬質石灰岩+上部はバジョシアンのマール、表土は35~40cm。

・ロマネ コンティ
標高262~272m、東南東向き5%~15%斜面、バトニアン石灰岩+下部はバジョシアンのマール。表土は70cm~1.3m。

また各特級の若木を使った1級デュヴォープロシェがあります。ヴォーヌロマネの特級およびモンラッシェではいずれも区画最大所有者となっています。
ちなみに自社で瓶詰めはされませんがバタールモンラッシェと一部ヴォーヌロマネの1級畑も保有しています。


【ワインアドヴォケイトの点数と市場価格】
コルトン 94pt 、エシェゾー 90pt 、グランエシェゾー 93pt 、ロマネ サン ヴィヴァン 94pt 、リシュブール 94pt 、ラターシュ 95pt 、モンラッシェ 97pt 、ロマネコンティ 96pt



【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: モンラッシェ グランクリュ 2011

外観は淡い輝きのあるイエローで粘性は高い。
当初ものすごく硬いかったが、徐々に解けてきた。
今までのモンラッシェとは一体何だったのか分からなくなるほどスタイルが異なる。力強く厚みがあり豊満なモンラッシェではあるのだけど、それを維持した上で恐ろしい程のミネラル感を含んでいる。粉っぽいミネラル感。
そしてカマンベールチーズの様なアロマに、これはもう本当にすごいんだが、爆発するような濃密な果実味がある。
様々なフルーツコンポート、甘露煮。黄桃や洋梨、マンゴーの様な核種系果実が混ざり合い、一番熟した部分だけを集めて混ぜた様なアロマ。バタースコッチ、バニラやイーストが際立ち、次にフレッシュハーブやシナモン、リコリスが複雑さを助長していく。贅沢な生乳っぽさもある。
果実の爆発が本当に半端なく感じられる。
メイプルシロップをかけたパンケーキやスポンジケーキの様な要素もある。すごい伸びしろのあるモンラッシェ。
酸も充実していて、かといって刺々しくなく、滑らかに丸みを帯びながら口の中に滑り込んでくる。
とてつもなく緻密な酸。口に含むとコンポートの他にシトラスが混じり合い、フレッシュハーブやパンケーキなどの要素が鼻に抜けていく。ヤバいワインだ...。超豪華な金色のワインといった風体。


【所感】
初めこそ硬いながらも、流石はモンラッシェ、物凄い規模感と複雑性を持ったシャルドネになっています。
モンラッシェならではのミネラル感と豊かなボリューム感はありつつも、他の生産者のモンラッシェを一歩先に進めた形でしょうか。極めて複雑な香りを放っています。
骨子は黄桃、洋梨、マンゴーをコンポートにした様な豊満な果実味、そしてバタースコッチ、イースト、パンケーキの様な香ばしい香りが入り混じる。
そして、他の生産者のそれには感じることの出来ないチーズケーキやリコリスの様な要素、フレッシュな生乳の様な要素が感じられます。
ニューワールドのシャルドネにもモンラッシェに近い果実味の表出の仕方をしているものもあります。
例えばオーベールやマーカッシン、コングスガードなどはかなりいい線行った作りなんですが、それとも一線を画した様な複雑さやミネラルを包含しています。
先述したワインはDRCと比べると幾分かシンプルですね。
果実の濃密度は近いと思いますが、樽も生乳やバタースコッチというより、スイートポテトを思わせる、やや穀物的な要素が入り混じりますので、こちらの方がピュアさを感じられます。
そして恐るべきはしっかりとMLFされているのにも関わらず余韻の苦味や酸の欠乏は一切ありません。
豊満でありながらピュアで複雑に仕上がっている。流石に格の違いを感じます。
勿論価格的に異なる部分もあり、ニューワールドも優れているとは思いますが、絶対的な評価となった場合にこのキュヴェには比肩していないと思います。

恐ろしい位に素晴らしいキュヴェでした。



記念撮影。
こういう機会もそう無いと思いますので。
大変勉強になりました。



◼︎まとめ
最後に今回のをマトリクス表にしました。
基本的には言葉で書いた通りですが、数値化してみました。


※高解像度バージョンはtwitterに載せときます。
※頑張って目を凝らして見ていただけると幸い。

1: DRCの中の相対評価です(それ以外は含みません)
2: 原則10が最高点。(差がありすぎるものは15を単一で付けています。)
3: ポイントの数値に大きな意味は無く、あくまで数値の差分を見てください。
4: ポテンシャル、飲みやすさは下記の通りの合計値
・将来的なポテンシャル
果実味(フレッシュさ、甘み、凝縮感)+ロースト香+華やかさ+酸+タンニン+グリセリン感
・今飲んで美味しい
(果実味(フレッシュさ、甘み)+樽材の香り+MLF+グリセリン感+質感) ー (獣香+酸+タンニン)


素晴らしい水平になりました。
またこうした機会があると良いのですが、まあ無いでしょうなぁ。







【ブルゴーニュ:122】DRC 2011 水平テイスティング #3(ラ ターシュ、ロマネコンティ)



こんにちは、HKOです。
赤の最後はお馴染みモノポール兄弟、そしてDRCのフラッグシップであり本懐、ラ ターシュとロマネ コンティです。
では行ってみましょう。


【データ】
DRCは言わずとも知れたブルゴーニュに置けるトップドメーヌであり、燦然と輝く最高のグランクリュ、ロマネコンティを所有する唯一のドメーヌでもあります。
現在の共同経営者はA.P.ヴィレーヌとアンリ フレデリック ロックの2名。栽培責任者はニコラ ジャコブ氏、醸造責任者はベルナール ノブレ氏。
以前はラルー ビーズ ルロワが参画していました。
栽培はビオディナミ。セレクション マッサールでクローンを選定した小粒のピノファンを使用。古木である事も合わせグリーンハーヴェストなしでも30hl/haに留まる。栽培を行い馬を使って耕作をします。
除梗は出来の良い年は全房で、熟度の低い年は3~4割除梗される。発酵は各クリュ専用のオーク樽を使用。低温浸漬は15度~16度で3日間。ピジャージュとルモンタージュは行う。補糖は原則行わない。
キュゥェゾンは18日~25日。32度から33度でマセラシオンを行う。熟成に使う樽はトロンセ、ベルトランジュ、ジュピーユ、アリエ産のオークをDRCで購入し、フランソワフレールで作られる。新樽100%で熟成。清澄は卵白を使用して行います。
保有する畑は以下の通り。
・コルトン(クロ デュ ロワ、ルナルド、ブレッサンド)

・エシェゾー(レ プライエール)
平均樹齢40年強、標高260~300m、バジョシアン石灰岩とマール。

・グランエシェゾー(レ グランエシェゾー)
平均樹齢50年弱、標高260mの平面、バジョシアン石灰岩、表土は80cm。

・ロマネサンヴィヴァン
樹齢15~50年、標高250m~265m、粘土質、表土は2m。

・リシュブール(レ リシュブール、レ ヴェロワイユ オー リシュブール)
樹齢30年~70年、標高260~280m、バトニアンのプレモー石灰岩、表土は80cm。

・ラ ターシュ(レ ゴーディショ オー ラターシュ、ラターシュ)
平均樹齢57年、標高250~300m、バトニアンのプレモー石灰岩とウーライト、表土は60cm~1m。

・モンラッシェ(ル モンラッシェ)
平均樹齢46年、標高255~270m、バトニアン硬質石灰岩+上部はバジョシアンのマール、表土は35~40cm。

・ロマネ コンティ
標高262~272m、東南東向き5%~15%斜面、バトニアン石灰岩+下部はバジョシアンのマール。表土は70cm~1.3m。

また各特級の若木を使った1級デュヴォープロシェがあります。ヴォーヌロマネの特級およびモンラッシェではいずれも区画最大所有者となっています。
ちなみに自社で瓶詰めはされませんがバタールモンラッシェと一部ヴォーヌロマネの1級畑も保有しています。


【ワインアドヴォケイトの点数と市場価格】
コルトン 94pt 、エシェゾー 90pt 、グランエシェゾー 93pt 、ロマネ サン ヴィヴァン 94pt 、リシュブール 94pt 、ラターシュ 95pt 、モンラッシェ 97pt 、ロマネコンティ 96pt



【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: ラ ターシュ グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
ロマネサンヴィヴァンと同じ方向性を向いていて、広域に伸びていくタイプではあるが、それだけではなく、一塊感とまさに花畑と表現するにふさわしい比類なき華やかさがある。薔薇やスミレだけではなく、白い花も感じられる。またミネラル感も非常に強い。旨味の強いコンポートしたイチゴやアメリカンチェリーのシロップの様な濃密さと果実本来の瑞々しさが並存している。
華やかさと果実味が突出、ほかの要素は溶け込みあっている。なめし革や鉄釘、血液の様な煌びやかな香りもあれば、トマトの様な芳香、パウンドケーキやブリオッシュのふくよかな甘み。バタースコッチやバニラの香り。
梅しば、熟成肉の旨味、マホガニーなどの香木、オリエンタルスパイスや五香粉の要素など。徐々に瓜やモカ、コーヒーの様な風味も出てくる。
多種多様な要素が混じり合い溶け合い、果実と華やかさに奥行きと複雑さを与えている。
口に含むとリシュブールとかと比べると明らかに凝縮感が異なるのがわかる。引き締まり、凝縮し、オレンジやベリー、花束の様な香りが口の中に抜けていく。
それでいて酸やタンニンは十分にありながらシルキー。驚異的なワインだ...



生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: ロマネ コンティ グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
まさに香水というべきか。中域~高域で恐ろしい程の凝縮感、一塊感、それと共に恐るべき華やかさを包含した花束を思わせる香り、瑞々しい糖度の高いフルーツの要素がある。とにかく凝縮している。リキュールの様。
薔薇やスミレなどの香水を思わせる広がりのある強烈な華やかさ、血液や鉄分を思わせる煌びやかさ、梅しばの様な強烈な旨味。イチゴやラズベリー、アメリカンチェリーをかごいっぱいに持った様なフルーツの生の香り。自然派的なオレンジの様な酸味、五香粉やアーモンド、オリエンタルスパイスなどのエキゾチックな要素、そして紫スモモも現れる。ある一瞬グレープフルーツが現れる。
様々に形を変えて変化していく。なめし革の要素もあるし、チーズ、生肉、ベーコンなどの要素も包含している。
マホガニーやヒノキ、グローヴなども現れる。炭焼き的なニュアンスが強くやや焦がしを強くしているかもしれない。ただそれでも圧倒的に果実の力が強いのがハッキリとわかる。キャッチーなラターシュと比べて、ありのままの果実味、偉大さが前面に出ている。
徐々に膨大な果実味が姿を表す。ロースト香とシロップの本流。
口に含むとその芳香がいきなり鼻にまで抜けていく、華やかな薔薇やスミレのアロマ、オレンジの清涼感、グレープフルーツの余韻が非常に長く続く。たったの一口で。
酸もタンニンも十二分に存在しているのに恐ろしくシルキーで球体感がある。全てを包含したかの様な美しさ。


【所感】
天上の味わいとも言うべきか。
畑の違いというより、明確にその他のグランクリュを圧倒するが如きキュヴェであると思います。
というより、その他のキュヴェがバラバラに持っていた良さをバランス良く、それでいて凝縮させた様な形で持っている。現段階でもほぼ完璧と言って差し支えの無いのですが、以降に更にもう1ステップあるというのは...恐ろしいですね。
このクラスのワインは言葉にすると陳腐になりますが、ワインブログらしく、極力その個性をしっかりと捉えながらお伝えしたいと思います。

まずはラターシュから。
DRCの中では現状でも飲みやすく、その中でも最も複雑さとポテンシャルに満ちた1本と呼べると思います。それでいて今までの全ての要素を包含している。
サンヴィヴァン型だろうか。
華やかさ、凝縮感、甘露さ、滑らかさ、フレッシュ感、いずれもこの中ではトップクラス。
で、ありながら甘露さと凝縮感、華やかさに富んでいるから、非常に飲みやすいし、美味しさが伝わりやすい。ロマネコンティは甘露さと樽香のバランスを凝縮感と華やかさに全振りしてるんで、ここまで飲みやすくはありません。液体はアルコール度数からは想定できないほど完全に球体を成していて、ちょっと異次元な感じ。例えば高アルコールのルジェのクロ パラントゥなんかだと、「ああこの丸みはアルコール度数も寄与しているんだな」と想像付くのですが、こいつはちょっと想像つかないすね...
個人的には2009のいかにもDRCって感じのスタイルの方が好きではあるのですが...まあ例年通り圧倒的ですね。
要素としては、コンポートした赤系果実、そして薔薇やスミレ、白い花、強固なミネラル感、瑞々しいイチゴの香り。
梅しばなどの旨味。キャッチーな要素が突出し、その奥に複雑な要素が一塊化している。絶妙なバランス感です。相当な代物です。

そしてロマネ コンティです。
異次元の華やかさ、異次元の凝縮感、異次元の余韻。
コンポートの様な甘さは感じませんが、ドライでありながら生のまますりつぶした赤系果実を思わせる濃密なフルーツの香りやオレンジの様な清涼感に溢れています。
ジャムも思わせますが、粘性からするとジャムを遥かに超える濃密さ。香りもさながらワインというか香りの変動する香水のような香りの強さがあります。
また樽香もこの中では比較的強めで、しっかりとローストした香りが感じられます。ただ圧倒的に果実味が強いので、さほど樽っぽさやMLFを感じないのもいいですね。ありのままの果実を思わせながら、濃縮した果実の雫と様々な要素を詰め込んだエキスの塊みたいな感じです。なるほどブルゴーニュ最上のワインに偽り無しですね。美味しいというより、やはり偉大なワインと表現がぴったり当てはまる様なワインだと思います。
...やっぱり陳腐ですね。
なかなか難しいですが、このバランス感、凝縮感、一塊感はなかなか言葉にしにくいので、一回飲んでいただいた方が良いかも....

ラターシュの方が飲みやすいですが、ポテンシャルとしては完全にロマネコンティですね。
ラターシュはロマネコンティの弟的な存在とされていますが、正直下位互換って感じではないですね。
別のタイプって感じです。
ロマネコンティは燦然と輝く唯一の存在という感じかしら。

DRCラ・ターシュ 2011

DRCラ・ターシュ 2011
価格:243,000円(税込、送料別)


DRCロマネ・コンティ 2011

DRCロマネ・コンティ 2011
価格:1,320,000円(税込、送料別)

【ブルゴーニュ:121】DRC 2011 水平テイスティング #2(ロマネ サンヴィヴァン、リシュブール)



こんにちは、HKOです。
本日は前回に引き続きDRC水平テイスティングです。
今回はモノポールを除く赤のフラッグシップ、ロマネ サン ヴィヴァン、そしてリシュブールです。
どの生産者もこれらの畑がほぼ最高位に位置するのですが、まだ先にラターシュとロマネコンティがあるのが恐ろしいですね。
では行ってみましょう。


【データ】
DRCは言わずとも知れたブルゴーニュに置けるトップドメーヌであり、燦然と輝く最高のグランクリュ、ロマネコンティを所有する唯一のドメーヌでもあります。
現在の共同経営者はA.P.ヴィレーヌとアンリ フレデリック ロックの2名。栽培責任者はニコラ ジャコブ氏、醸造責任者はベルナール ノブレ氏。
以前はラルー ビーズ ルロワが参画していました。
栽培はビオディナミ。セレクション マッサールでクローンを選定した小粒のピノファンを使用。古木である事も合わせグリーンハーヴェストなしでも30hl/haに留まる。栽培を行い馬を使って耕作をします。
除梗は出来の良い年は全房で、熟度の低い年は3~4割除梗される。発酵は各クリュ専用のオーク樽を使用。低温浸漬は15度~16度で3日間。ピジャージュとルモンタージュは行う。補糖は原則行わない。
キュゥェゾンは18日~25日。32度から33度でマセラシオンを行う。熟成に使う樽はトロンセ、ベルトランジュ、ジュピーユ、アリエ産のオークをDRCで購入し、フランソワフレールで作られる。新樽100%で熟成。清澄は卵白を使用して行います。
保有する畑は以下の通り。
・コルトン(クロ デュ ロワ、ルナルド、ブレッサンド)

・エシェゾー(レ プライエール)
平均樹齢40年強、標高260~300m、バジョシアン石灰岩とマール。

・グランエシェゾー(レ グランエシェゾー)
平均樹齢50年弱、標高260mの平面、バジョシアン石灰岩、表土は80cm。

・ロマネサンヴィヴァン
樹齢15~50年、標高250m~265m、粘土質、表土は2m。

・リシュブール(レ リシュブール、レ ヴェロワイユ オー リシュブール)
樹齢30年~70年、標高260~280m、バトニアンのプレモー石灰岩、表土は80cm。

・ラ ターシュ(レ ゴーディショ オー ラターシュ、ラターシュ)
平均樹齢57年、標高250~300m、バトニアンのプレモー石灰岩とウーライト、表土は60cm~1m。

・モンラッシェ(ル モンラッシェ)
平均樹齢46年、標高255~270m、バトニアン硬質石灰岩+上部はバジョシアンのマール、表土は35~40cm。

・ロマネ コンティ
標高262~272m、東南東向き5%~15%斜面、バトニアン石灰岩+下部はバジョシアンのマール。表土は70cm~1.3m。

また各特級の若木を使った1級デュヴォープロシェがあります。ヴォーヌロマネの特級およびモンラッシェではいずれも区画最大所有者となっています。
ちなみに自社で瓶詰めはされませんがバタールモンラッシェと一部ヴォーヌロマネの1級畑も保有しています。


【ワインアドヴォケイトの点数】
コルトン 94pt 、エシェゾー 90pt 、グランエシェゾー 93pt 、ロマネ サン ヴィヴァン 94pt 、リシュブール 94pt 、ラターシュ 95pt 、モンラッシェ 97pt 、ロマネコンティ 96pt


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: ロマネ サン ヴィヴァン グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
エシェゾーの様に明確な輪郭があり、広域に伸びていくタイプでありながら、華やかさと凝縮感と濃密な甘みを伴うキュヴェ。
チョコレートの様な濃密な甘みとイチゴやラズベリーを煮詰めたジャムの様な果実味がある。とろける様な甘露さ。
スミレや薔薇を思わせるエッセンス。それと同時にミネラル感も強い。トマトや五香粉、シナモン、オリエンタルスパイスなどのスパイシーな要素、鉄釘やなめし革のエッジ感、ブリオッシュの様な滑らかな香り。そして僅かにグローヴ、茎の様な要素。ややロースト感が感じられる。キャッチーで自然な果実の味わい。
徐々にシロップの様な甘みが増してくるが、あまり印象に変化がない堅固なワインである事が分かる。
酸もタンニンもシルクの様な質感で、かつ丸みがある。
旨味を大量に包含していて、凝縮度も高く、イチゴやラズベリーのフルーツの要素が際立って強く感じられる。華やかな薔薇やブリオッシュの香りも花に抜けていく。


生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: リシュブール グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
エシェゾーやロマネサンヴィヴァンに近い。高域に伸びていく突出した華やかさと凝縮感、甘露さ、そして野性的なニュアンスが際立つキュヴェ。
最初はグランエシェゾーに近いタイプで中~高域に球体が存在するタイプに見えた。極めて凝縮感があり濃密だが、甘露さはでてきにくかった。
生の薔薇やスミレの香りと共にトマトの様な風味、強いなめし革やベーコン、血液の野性的なニュアンス。
そして煮詰めたイチゴやアメリカンチェリーのジャムの様な果実味、五香粉やオリエンタルスパイスの様なスパイシーさ、コーヒーのニュアンス。シナモンやグローヴなどの要素が感じられる。ミルクポーションの様なニュアンス。
徐々に獣香が強くなってくる。ミントや黒糖シロップも現れてくる。それもなくなると茎のような風味とトマトの様な要素も現れてくる。
徐々に黒糖やワッフルを思わせる濃密な甘み、強いミネラル感が表出してくる。やはり中域のワインかもしれないが、華やかさも併せ持っている。
舌触りは滑らかで、酸もタンニンもシルキー。際立って旨味が感じられる。トマトやイチゴ、アメリカンチェリーの果実味と花畑の余韻が非常に長く続く。



【所感】
ロマネサンヴィヴァンとリシュブールでした。
この2本も全く性質が異なっていて面白いですね。
リシュブールは非常に硬く、その本懐までは完全に見ることが出来ませんでしたが、ポテンシャルは十二分に感じる事が出来ました。対してロマネサンヴィヴァンの方はかなりいい感じの状態になっていて、もちろん完全に開いている訳ではないのですが、いきなり飲んでも非常にキャッチーだし、美味しく作られているなぁと感じました。今飲んだ感じだとサンヴィヴァンはトップクラスに良かったと思いますね。現状でちゃんとバランスが取れている。

そんな感じのサンヴィヴァンですが、エシェゾーの様に明確な輪郭があり、広域に伸びていくタイプでありながら、華やかさと凝縮感と濃密な甘みを伴うキュヴェに作られています。
比較的若い樹齢のキュヴェなのでピーキーと言われますが、この中では現時点で安定しているキュヴェであるとは思います。華やかさと同時に円熟した果実味があり、樽香もはっきりしています。
ミネラル感は際立っていて、その奥にチョコレートや赤系果実を煮詰めた様な甘露な香り、スパイシーな要素、鉄釘や薔薇、スミレを思わせる明確な華やかさと輪郭、エッジ感。滑らかなブリオッシュを思わせる香りを包含しています。輪郭はハッキリしていますが、なんというかシルキーですよね。
わかりやすく、かつフレッシュで、過不足が無い。
タンニンや酸の強さでリシュブールに劣りますが、現時点ではサンヴィヴァンの方が良いと言い切れます。
素晴らしいワインです。

さて、逆説的にじゃあリシュブールは良くないのか、というと決してそういう訳ではありません。
ただ非常に堅牢な作りで、供出後1時間程は閉じている状態が続きました。かなり強い作りになっていて、香りは閉じこもっています。
開いた後は相対的にエシェゾーの方が華やかさは目立ちますが、サンヴィヴァン並みに飛び抜けて華やかであり、片一方で濃密な果実味と、特異な野生的なニュアンスがあるワインです。グランエシェゾーにタイプは近いかもしれません。華やかではありますが、その要素が主軸という訳ではない。よって中~高域に伸びるワインで、重厚感に溢れています。
生の薔薇やスミレを思わせる華やかさ、そしてなめし革やベーコン、煮詰めた赤系果実のような濃厚な果実味、ミルクポーションの様なふくよかさを感じる事ができます。濃密という意味ではDRCのポートフォリオにおいても特異なスタイルだと思います。
徐々に獣香が目立ってくるのもグランエシェゾーに近いタイプだと思いますね。

全体的にコルトン、エシェゾー、グランエシェゾーに比べると優れた点は確かに多いように思えますが、それだけではなくそもそもかなりタイプが異なりますね。単純にどれがどれの上位互換、下位互換という感じではないというか。
畑ごとの個性がこちらでもちゃんとでています。
比較してみると改めて発見があり興味深いですね。

2011DRCリシュブール Richebourg

2011DRCリシュブール Richebourg
価格:319,410円(税込、送料別)


DRCロマネ・サンヴィヴァン 2011

DRCロマネ・サンヴィヴァン 2011
価格:145,000円(税込、送料別)



【ブルゴーニュ:120】DRC 2011 水平テイスティング #1(コルトン、エシェゾー、グランエシェゾー)




こんにちは、HKOです。
本日はドメーヌ ド ラ ロマネコンティの水平テイスティングを全4回に渡ってレポートしていきます。
初回は(DRCの中においては)下位とされる、コルトン、エシェゾー、グランエシェゾーをお送りします。
決して下位とは言い難いラインナップではあるのですが...行ってみましょう。


【データ】
DRCは言わずとも知れたブルゴーニュに置けるトップドメーヌであり、燦然と輝く最高のグランクリュ、ロマネコンティを所有する唯一のドメーヌでもあります。
現在の共同経営者はA.P.ヴィレーヌとアンリ フレデリック ロックの2名。栽培責任者はニコラ ジャコブ氏、醸造責任者はベルナール ノブレ氏。
以前はラルー ビーズ ルロワが参画していました。
栽培はビオディナミ。セレクション マッサールでクローンを選定した小粒のピノファンを使用。古木である事も合わせグリーンハーヴェストなしでも30hl/haに留まる。栽培を行い馬を使って耕作をします。
除梗は出来の良い年は全房で、熟度の低い年は3~4割除梗される。発酵は各クリュ専用のオーク樽を使用。低温浸漬は15度~16度で3日間。ピジャージュとルモンタージュは行う。補糖は原則行わない。
キュゥェゾンは18日~25日。32度から33度でマセラシオンを行う。熟成に使う樽はトロンセ、ベルトランジュ、ジュピーユ、アリエ産のオークをDRCで購入し、フランソワフレールで作られる。新樽100%で熟成。清澄は卵白を使用して行います。
保有する畑は以下の通り。
・コルトン(クロ デュ ロワ、ルナルド、ブレッサンド)
・エシェゾー(レ プライエール)
平均樹齢40年強、標高260~300m、バジョシアン石灰岩とマール。
・グランエシェゾー(レ グランエシェゾー)
平均樹齢50年弱、標高260mの平面、バジョシアン石灰岩、表土は80cm。
・ロマネサンヴィヴァン
樹齢15~50年、標高250m~265m、粘土質、表土は2m。
・リシュブール(レ リシュブール、レ ヴェロワイユ オー リシュブール)
樹齢30年~70年、標高260~280m、バトニアンのプレモー石灰岩、表土は80cm。
・ラ ターシュ(レ ゴーディショ オー ラターシュ、ラターシュ)
平均樹齢57年、標高250~300m、バトニアンのプレモー石灰岩とウーライト、表土は60cm~1m。
・モンラッシェ(ル モンラッシェ)
平均樹齢46年、標高255~270m、バトニアン硬質石灰岩+上部はバジョシアンのマール、表土は35~40cm。
・ロマネ コンティ
標高262~272m、東南東向き5%~15%斜面、バトニアン石灰岩+下部はバジョシアンのマール。表土は70cm~1.3m。

また各特級の若木を使った1級デュヴォープロシェがあります。ヴォーヌロマネの特級およびモンラッシェではいずれも区画最大所有者となっています。
ちなみに自社で瓶詰めはされませんがバタールモンラッシェと一部ヴォーヌロマネの1級畑も保有しています。


【ワインアドヴォケイトの点数】
コルトン 94pt 、エシェゾー 90pt 、グランエシェゾー 93pt 、ロマネ サン ヴィヴァン 94pt 、リシュブール 94pt 、ラターシュ 95pt 、モンラッシェ 97pt 、ロマネコンティ 96pt


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: コルトン グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
球体のある外交的で、甘露さを重視したキュヴェ。
グランエシェゾーの華やかさを落ち着かせて丸みを帯びさせた様な香り。十分に凝縮度が高く華やかな香り。
スミレや薔薇の様な華やかさと共に、茎やイーストの様な香りが伴う。イチゴやフランボワーズのジャムの様な濃密な赤系果実の果実味。トーストの香ばしい香り、
燻製した肉の香り、ベーコン、ヒノキやグローヴの様なスパイシーな香りが伴って現れる。ほのかになめし革やトマトの要素が感じられ、一塊になり、球体を形作っていく。
徐々にカフェオレやビスケットが現れる。
酸味は穏やかで、口に含むと強烈な旨味と果実味、澄んだ梅芝の様な含み香が広がっていく。タンニンは安定していて柔らかい。口の中で球体となる滑らかさある。
凝縮度は他のキュヴェと比べるとやや低く感じられる。1時間程度でピークを迎えた。



生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: エシェゾー グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
ヒステリックに高域へ伸びていく華やかさと凝縮感を主としたキュヴェ。
かなりミネラル感が強い。
コルトンの丸みがより先鋭化し驚異的な華やかさを放っていて、輪郭がはっきりしていて豪奢な高域に伸びていく様な香り。強めの抽出。
スミレや薔薇のアロマオイルの様な華やかさと鉄釘の様なニュアンスが際立っている。なめし革、その中にスパイシーさがある。瑞々しいアメリカンチェリーやイチゴのエキスを凝縮したかの様な果実味。五香粉や燻製の様な香り、プチトマトやバター、熟成した肉の様な旨味を感じる香り、ローズヒップティー、グローヴなどの要素が複雑に絡み合い、広域に伸びていく。シロップの様な甘みや血液のニュアンスも伴いはじめる。
酸が一際強く、旨味も包含、口の中で花畑が広がる様な華やかさがある。タンニンは柔らかく、球体的ではないが、滑らかで花に抜ける強烈な果実と花の香りがある。


生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: グラン エシェゾー グランクリュ 2011

外観は赤みの強いルビーで粘性は中庸。
濃密で球体感があり甘露、同時に華やかさを放つキュヴェ。
エシェゾーと比べるとやや重心の低く、華やかさがありながら、グリセリン感や凝縮感をより強く感じる丸さを感じる事ができる。
トマト、強いなめし革やスミレ、薔薇の華やかなニュアンス。徐々にイチゴやラズベリーのコンポートを思わせる様な濃密で甘露な香りが漂い始める。パウンドケーキやブリオッシュ、バタースコッチなど。ほのかに熟成肉の様な旨味を感じさせる香りがあり、ヒノキやオリエンタルスパイス、グローヴなどの要素が球体となり、ある一方で華やかさを放っている。ディジョンマスタードや獣香が徐々に現れてくる。
タンニンと酸はエシェゾー相当。だが球体感はこちらの方が高いと感じられる。口の中で花畑が広がる様な華やかさとイチゴやラズベリー、なめし革を感じる含み香が感じられる。舌の上で滑る様な滑らかさがある。


【所感】
相も変わらず、コルトンやエシェゾーからして素晴らしい。既に普通のドメーヌのフラッグシッブクラスの味わいだと思います。
DRCの共通点としてやはりどのキュヴェに関しても高い凝縮感、華やかさを持っている事が挙げられます。例えばこの中では華やかさでかなり劣るコルトンですら、ブルゴーニュ全体においては華やかかつ凝縮感がかなり高い部類に含まれるのではないかと思います。
さて、では個別に見ていきましょう。
まずはコルトンから。
この中では比較的外交的なキュヴェで、質感の丸みや甘露さを重視したキュヴェと言えると思います。そして、今飲んでバランスが良いワインだと思います。
グランエシェゾーの華やかさを落ち着かせて、より丸みを帯びさせた様な香り。十分に凝縮度が高く華やかだと思います。
主体的な要素としてはイチゴやフランボワーズのジャムを思わせる濃密な果実味と共にトーストやベーコンの様な香ばしい香り、そこにバランス良く華やかなスミレや薔薇の香りが入り混じってくる。徐々にカフェオレやビスケットの要素が現れてきます。
赤系果実の丸みのある香りが特徴的です。約1時間程度で一旦のピークを迎え、この中では早めに楽しめるワインでありますが、既に品質としては突出していると思います。

次にエシェゾーです。
コルトンとは打って変わったタイプのワイン。
いかにもエシェゾーですが、より極端な作りになっていてヒステリックに高域へ伸びていく華やかさを主としたキュヴェになっていると思います。合わせてミネラル感もかなり強く感じられるものとなっています。
果実味自体は甘いタイプではなく、フレッシュかつドライで凝縮したものとなっていて、タイプとしては(提供直後の)ロマネコンティに近いと思います。
コルトンと比べると、その丸みがより先鋭化し驚異的な華やかさを放っていて、明確な輪郭があり、高域に伸びていきます。抽出は強めかなと感じますね。
凝縮感においてはコルトンと同様、この中では低めだと思いますが、それでも凡百のグランクリュに比べれば十分に凝縮感は感じられるのではないかと。
要素としてはスミレや薔薇の華やかな要素や鉄釘のニュアンスを前面に出していて、スパイシーな梗のニュアンス、その中にエキス感のあるアメリカンチェリーやイチゴのニュアンスとロースト香が感じられます。
非常に華やかな側面が強調されたキュヴェだと思います。

今回の最後はグランエシェゾー。
毎度グランエシェゾーはエシェゾーという名前のつく割には全く性質の異なるワインだと思っていましたが、やはりDRCも同じ印象です。エシェゾーと比べると抽出や酸の伸びやかさはやや控えめで、その分中域にとどまる様なグリセリン感、球体感、凝縮感が強い様に感じました。
エシェゾーというより、タッチとしてはコルトンに近い感じでしょうか。コンポートの様な甘い果実味やパウンドケーキの様な要素があり、キャッチーです。ロースト香の出方はエシェゾー寄りだと思います。ただ少し異なる点はDRCの中で最も獣香が表出している点でしょうか。
ある側面で複雑さを助長していますが、個人的にはこの要素には少し飲みにくい部分を感じますね。
華やかさも十分にありますが、エシェゾーほど高域に伸びていく感じはないですね。
かなり力強いタイプのワインでリシュブールの下位互換的なワインにも感じました。

以上です。
かなり個性豊かで畑の特徴が良く出ているワインだと思いました。
ここまで見てきてDRCのバックヴィンテージと比べると2011年はかなり梗のニュアンスが控えめに感じました。
DRCといえば全房発酵ですが、年によっては一部除梗しているみたいですが、難しい年だった今年はひょっとして除梗してたりして。
真偽の程はヴィレーヌ氏に聞かないと分かりませんが、なんとなくそんな感じがするんですよねえ。

DRCコルトン 2011

DRCコルトン 2011
価格:138,000円(税込、送料別)


【12月限定特価!】DRCエシェゾー2011

【12月限定特価!】DRCエシェゾー2011
価格:113,000円(税込、送料別)


DRCグランエシェゾー 2011

DRCグランエシェゾー 2011
価格:138,000円(税込、送料別)


Le Sputnik(ル スプートニク:六本木)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


HKOです。
ボルドーの記事を挟んで、またもやレストランの記事です。もう本当にこのブログの方向性がわからない...自分でさえも...

という訳で、ル スプートニクに行ってまいりました。
ル スプートニクもアビス、アジュール45、オマージュと共にミシュランガイド2016で新たに*1を獲得したお店です。オープンは2015年7月とまだ出来たばかりのお店です。
シェフはルドワイヤン、ヌーヴェルエールを経験し、ル ジュー ドゥ ラシエットのシェフを務めた高橋 雄二郎氏。



六本木駅近くの裏通りにひっそりとあります。
ブログをご覧になっている方であれば旧マックスボルドーの近くというのでイメージが付くかもしれません。


白を基調に窓の少ないモダンな建物。見るからに凄まじいオシャレ感が漂っています。
美しい。


内装もかなりモダンと言えます。テーブルクロスを排したカジュアルな一軒家レストラン的な雰囲気が漂います。

早速グラスワインを頼みます。
いつもならシャンパーニュ一択なんですが、個人的にあまり魅力的ではない銘柄だったのでパス。
白ワインで進めていきます。
夏なら間違いなくサンセールでしたが、さすがにこの寒いのにサンセールも今ひとつなのでメルキュレイブランを注文。


生産者: ドメーヌ ロレンゾン
銘柄: メルキュレイ ブラン 2009

外観は透明度の高い澄んだイエロー、粘性は中庸。
小石の様なミネラル感がある。
よく熟したシャルドネで、ふくよかな印象を受ける。
花梨や洋梨の蜜を思わせる果実味にバターやブリオッシュワッフルの要素が混じってくる。バニラやフレッシュハーブなどの要素が感じられる。スタンダードなブルゴーニュブランだが品質は高く、ボリューム感が感じられる。
口に含んだ時の酸は柔らかいが厚みがあり、フルーティーさとブリオッシュの風味が綺麗に余韻として残る。少し冷たいタッチのシャルドネ。

スタンダードなブルゴーニュのシャルドネですが、南に近いだけあり、ボリューム感が際立ちます。
ほぼ同時にフィンガーフードが供されてきます。


◾︎フィンガーフード「お米のエキスと柑橘のエスプーマ、ホタテ、キュウリ、紫蘇の葉の香り」


クリエーティブで面白いプレゼンテーションの一皿。
紫蘇の風味を感じさせる、やや硬めの柑橘のエスプーマに香ばしい潮の香りを感じるホタテとキュウリが潜んでいる。硬めのエスプーマと表現するか、フワフワのメレンゲと表現するのか微妙な感じではあります。
ホタテの潮の香りに、柑橘の酸味と塩気を感じさせるエスプーマが調和、紫蘇の香りも爽やか。サクサクとしたキュウリの食感もエスプーマと対比されて面白い。

時間を置かず次のフィンガーフードへ。


◾︎フィンガーフード「サツマイモのチュロス、紫薩摩芋のクレープとブーダンノワール」(★★)


チュロスちょっと食べちゃったよ...なので、実物はもっと長いです。すいません。
チュロスはフワフワでサクサク。よくあるガリガリのタイプのやつじゃないです。目が細かく揚げられたチュロスに下に敷かれたゴマの香ばしい風味が混じる。チュロス自体に甘みは余りなく、ほのかな薩摩芋の甘さと、ゴマの香ばしさと塩気が際立ってくる。
紫芋のクレープはブーダンノワールと薩摩芋の甘煮が巻かれていて、コクのあるリエットの様な動物性の塩っぽさと、薩摩芋のピューレの甘さが非常によく合う。クレープは香ばしくパリパリとした食感。巧みな食材の調和が楽しめる。


良いお店はフィンガーフードから巧みな調和を見せてくれます。気を抜いていないっていうのかな、フィンガーフードだけで期待感が高まってくるのがわかります。次もフィンガーフードです。


◾︎フィンガーフード「ワカサギのフリット ごぼうパウダーと五香粉 ごぼうの素揚げ」(★★)


カラッと素揚げしたワカサギに薄く細切りにして素揚げしたゴボウを絡めています。ゴボウパウダーと五香粉で味をつけています。
一応写真にあるものは全て食べられますし、美味しいのですが、流石にゴボウのフリットの量が多すぎて、残しました。素揚げなので脂っぽいし。
まあ、もともと全部食べる様な事は想定していないんだと思いますが。
ワカサギのフリットは外側がサクサクで、身の部分は柔らかくフワフワでホクホク。エキス感があって、ゴボウパウダーの塩気、五香粉の複雑さと調和し、エキスの旨みを引き立てています。少しカレーの風味もありますね。
ゴボウのフリットはパリパリでお馴染みの土の風味が鼻の中に登ってきます。食感としてはポテトチップスに似てますね。絡んでるんで少し食べにくいのですが美味しいです。
ワカサギのフリットとは完全に相乗してますね。


次は鯖です。

◾︎アントレ「鯖の瞬間スモーク 桜のチップ ロックフォールのソース、小茄子のマリネ セミドライオニオンのマリネ」(★★★★)


燻煙を蓋に封じ込めた形で供出。
蓋をあけると硝煙のような燻製の香りが一気に上がってくる。ロックフォールチーズのスープの上に小茄子マリネ、その上に桜のチップで瞬間スモークした鯖が乗ってます。脇にはマリネした酸味を感じるセミドライオニオンが添えられています。
スモーキーで脂の乗った鯖は個性的なロックフォールの滑らかさと良く調和しお互いの個性的な風味や強い旨味を互いに昇華させている。
またロックフォールの個性的な風味とクリーミーは茄子やセミドライオニオンの酸味も包み込んでくれる。
この一皿でロックフォールのソースと他の食材の酸味や個性を上手く相乗している。


複雑な一皿でした。
次も同じく複雑、それでいて凄まじい調和をみせてくれる一皿でした。


◾︎アントレ「茸のクレープとアイスクリーム ポーチドエッグ フォアグラのポワレ 様々な茸のソテー 茸のソース ミルクのエスプーマ トリュフパウダー」(★★★★)


まず凄いのが一皿に込めた食材の数。
クレープ、ポーチドエッグ、フォアグラのポワレに3~4種類(舞茸、花弁茸、タモギ茸、あわび茸)の茸のソテー。茸のアイスクリーム。
ソースはミルクのエスプーマと茸のピューレ。
これだけの食材を使うとメチャクチャな味になりそうなもんですが、驚く事にそれぞれの食材が機能的に動いて全体が綺麗に調和をしてくれるんですよね。
ポーチドエッグの卵黄が茸のソテーをまろやかにして、茸のソテーは食感の柔らかいフォアグラにに強い食感をもたらす。茸のアイスクリームはフォアグラとソテーにほのかな甘みを与え塩気と相乗するし、茸のクリーミーなピューレは全体のカラーをまとめ上げている。
それぞれの料理のエキスをクレープが吸い上げる。メチャクチャ巧みな技。濃厚な中にあるアイスのひんやりとしたタッチも面白い。
香りもトリュフで補強。食感、味わいが沢山の食材の中で競合せず、どれを選んでも基本的には完全に調和してくれるのがすごいですね。ペアリングの極致みたいな一皿です。


ものすごい一皿でした。感動。
次はようやくメインの魚です。


◾︎ポワソン「長崎産甘鯛の鱗焼き 蕪のソテーと蕪餅 鯛の骨から取った出汁と聖護院蕪のエキスのスープ」(★★★★)


長崎産の甘鯛を鱗ごとパリッと仕上げたものに、蕪のソテーと餅、鯛の骨と聖護院蕪から取った出汁をスープにして仕上げている。
鯛は鱗はスナックの様にカリカリに焼かれており、サクサクとした食感。そこにエキスに満ち満ちた甘鯛の味わいが広がっていく。香ばしい。
根菜が前面に出た鯛の澄んだ出汁の風味が良く合い和の雰囲気を強く感じさせてくれる。繊細な味わい。
蕪の餅はほのかに焼きが入っており、根菜類の甘みと滑らかさがある。蕪はフレッシュに近く、焼きで甘みは増しているもののザクザクとした食感を楽しめるり。


茸の皿が物凄かっただけに、少し落ち着いた皿だと感じましたが、濃厚さと対比して淡い色彩の料理も仕上げる事が出来る巧みさを表現した一皿だと思います。
さて肉料理の前に赤ワインを調達します。
グラスはクローズエルミタージュ、モンテリー、ラングドックのグルナッシュというラインナップです。
猪なので、グルナッシュを選びました。
クローズエルミタージュあたりは合いそうですが、ピノノワールでは弱そうです。


生産者: クロ マリー
銘柄: ロリヴェット 2012

華やかなラングドックで、グルナッシュ主体ではあるものの、シラーを思わせる様な華やかさがあり、重苦しさを感じない。果皮の様な要素が強く、やや抽出は強めかもしれない。
スモモやプラムなどのフレッシュな果実味があり、その酸味と旨味と共に、鉄釘やスミレの様な華やかな要素を感じ取る事ができる。パウンドケーキ、ミルクティーなど。
冷涼でありながら確かな熟度と蜜の様な繊細な甘い香りが良い。中間に強いケーキや溶剤の香りを伴ってくる。
酸味は爽やかで、タンニンも柔らかくスムーズで丸みがある。スミレや鉄釘、プラムの様な余韻を感じさせる。


力強くありながら洗練されたグルナッシュで、甘ったるい感じではなく、張り詰めた冷たさを感じるグラスだと思います。



◾︎ヴィヤンド「若い猪のロースト ジロール茸 下仁田ネギ ジュ ド マルカッサン 猪ミンチのクロケット」(★★★★★)



ローストした猪のロース肉に、ソテーして甘みを増した下仁田ねぎ、塩気を感じるジロール茸、猪肉をミンチにして肉汁を封じ込めたクロケットを添えています。
猪の肉質はかなり強く、潤沢な脂と旨味の要素があり、強烈に味の強い豚肉を思わせる。キュイソンは内側がほのかにレアだが、しっかり火が通っている感じ。外側はカリッと仕上げられていて、塩で肉の旨みを引き上げている。そこに甘辛いジュ ド マルカッサンが絡み、調和。脂の甘みと良くあってくる。
下仁田ネギは香りと滑らかな甘みが素晴らしい。
猪とネギは合わないはずがない。一緒に頂くと味に奥深さがしっかりと出てくる。ネギからも香ばしさが出てくる。ジロール茸はしっかりと塩気を感じさせる。
猪のメンチカツも付け合わせでありながら素晴らしい存在感。エキスを丸ごと閉じ込めていて、サクサクとした食感の中に溢れんばかりの肉汁が。ジュワッと。すごい。ワインとも物凄く合ったと思う。


最後まで素晴らしい皿が並びました。
ここまでで本当に大満足。最高でした。
最後はデセールです。


◾︎デセール「柑橘とホワイトチョコ、ダークチョコ ココナッツのメレンゲ ココナッツのソルベ」(★★★)



蜜柑のソースをホワイトチョコとダークチョコで挟み、その上からクリームで包んだ球体にココナッツのメレンゲを立てた1品、横にはココナッツのソルベを添えている。
ココナッツの濃密で甘いメレンゲはサクサクとした食感の
ビターなチョコレートの苦味と柑橘の酸味と苦味、ホワイトチョコの滑らかな甘みが混じり合う。ダークチョコにはキャラメルの様なビターさとロースト感がある。基本的には中身はさほど強い甘みはなく、メレンゲで甘みのバランスをとりながら、サクサクとした食感を付加して行っている感じだろうか。サクサク食感と濃密な風味、ほのかな酸味が素晴らしい。
ココナッツのソルベは濃厚なココナッツミルクの風味で、下に甘いナッツと相乗してくれる。


デセールも大変良かったです。
最後はミニャルディーズとお茶をいただきます。


◾︎食後のコーヒーとミニャルディーズ



・紅茶のシュー
サクサクとした濃厚なクリームが入ったプチシュー。

・十日豆のブランマンジェ
アーモンドの様な風味があるブランマンジェ。


大変満足できました。
皿数が多く、量もそこそこあると思います。
またどれも大変創意工夫が凝らされています。あまり見たことのない料理ばかりで、どちらかというとカテゴリー的にはイノベーティブの様な気もしてしまうほど。
そして最も素晴らしいと感じたのは、すべての皿を通して食材同士の、ピューレやソース同士の調和と相乗効果に驚かされっぱなしでした。
その最もたるは茸の皿と鯖の皿。あれだけたくさんのものを一つにまとめ上げるというのは尋常ならざる技だなと感じました。 漫然と食べていると見逃すかもしれないレベルの工夫がそこかしこでなされているのが素晴らしいです。

いきなり今年1番かもしれないのが来てしまった。
どうしてくれましょうかね笑




住所: 東京都港区六本木7-9-9 リッモーネ六本木1階
店名: Le Sputnik(ル スプートニク)
電話番号: 05055892908
営業時間:
12:00~15:30(L.O.13:00)
18:00~23:00(L.O.20:30)
ランチ営業、日曜営業

Er bisteccaro dei magnaccioni (イル ビステッカーロ ディ マニャッチョーニ: 銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。

HKOです。
仕事がオールナイトロングになりそうだったので、長めに休憩時間を取って話題のビステッカーロに行ってきました。
しかし東銀座、ビステッカーロ多いですね。
値段はピンからキリまであるのですが、なんでも中にはシャトーブリアン専門店もあるとか。
いやはや、銀座らしいというかなんというか。

今回はそんなビステッカーロの中でも人気のあるお店です。


イル ビステッカーロ ディ マニャッチョーニです。
歌舞伎座の裏あたりにあります。


B1なので階段を下りていきます。
入店時間は11:30だったので空いていましたが、12:00頃には満席ではありませんが混み合ってきました。

ランチはパスタと肉料理、あともう一個くらいあったかと。今回は売りであるステーキを頂くことにしました。
パンはフォカッチャとグリッシーニ。


程なく前菜が供出されてきます。


◾︎野菜たっぷり!前菜の盛り合わせ(★★ ※盛りや楽しさ込みなら★★★★)


うおお!もの凄い盛りの前菜!超美味そうです。
内容は以下の通り。
ほうれん草のバターソテー、白いんげんと玉ねぎのマリネ、ズッキーニとカブのサラダ、キャロットラペ、マッシュルームとシメジのソテー、グリーンピースとベーコンのソテー、カボチャサラダ、タコのマリネ、豚バラ肉の薄切り ブルーベリーソース。

これだけでワイン3~4杯は飲めてしまいそうなラインナップ。物凄いです。
全体的に繊細であったり、複雑であったりする事は無くて、見かけ通りの味のする料理なのですが、この素朴さがいいですね。
ガッツリ盛られてガッツリ食べられる、とてもナイスなアンティパストだと思います。


楽しく前菜を食べ終えるとメインが供出されてきます。楽しみにしていた肉です!


◾︎牛肉のタリアータ(サーロインステーキ)(★★★+)


レアに火を入れた牛肉に、オリーブオイルとバルサミコソース、岩塩を振ったシンプルなステーキ。ルッコラのサラダ。ワイルドにグリルしてある。程よいバルサミコの酸味と甘みが肉に良く合う。
脂身は多少硬いが、噛み締めると甘みがじわっと溢れてくる。これと塩がまた合うのだ。
いやしかし、塩って本当に肉の旨みを引き出すなぁ。


結構ムシャムシャ食べちゃって、なんというか野性を感じますね。シンプルだけど楽しい。
素直に美味しいと感じる。

小難しくないので頭を使わずに食べられるのが、凄い癒しですねー。
これでお会計1500円!安い!
是非また行きたい...ですが、何分遠いんだよなぁ...



住所: 東京都中央区銀座3-9-5 伊勢半ビルB1
店名: Er bisteccaro dei magnaccioni (イル ビステッカーロ ディ マニャッチョーニ)
電話番号: 03-6264-0457
営業時間:
11:30~14:30(LO)
18:00~23:00(LO)
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業


Yellow Spice(イエロースパイス:銀座)


【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


HKOです。
前回伊藤に行った時に見かけたスープカレーが食べたくなったので、フラッといってまいりました。イエロースパイス。
ミシュランガイド 2016ではビブグルマンとして掲載されています。


雑居ビルのB1Fにあります。


◾︎スープカレー(黄)3辛+照り焼きチキン



粘度の低いスープにごぼう、キャベツ、プチコーン、ジャガイモ、ナス、卵、南瓜、インゲンが入っています。3辛でも十分辛くて、軽く汗をかくレベル。ココイチの5辛相当くらいで、結構しんどい。
普通の辛口くらいってこれが普通の辛口なのかしら...
鰹と昆布の出汁、あと醤油だろうか。蕎麦屋カレー風味の味わいがしますね。紫蘇が入っていて清涼感のあって、結構和風な感じです。
結構辛いんですが、ごぼうや南瓜、じゃが芋が辛さを中和してくれます。スパイシーといえばスパイシー。でも和風な印象が強いです。
照り焼きチキンはクリスマス感ありますが、所感としてはいらなかったかも。冷たいし。
ライスはサフランライス。大盛り無料。

美味しいとは思うんですが、スープカレーのポテンシャルがどこまでのものなのかわからないので、なんとも言い難い...
個人的には洋風カレーが好きで、やっぱりその印象は変わんないなあ...


住所: 東京都中央区銀座6-12-2 東京銀座ビルディング B1F
店名: Yellow Spice(イエロースパイス)
電話番号: 03-6280-6626
営業時間:
[月~金]
11:30~15:30(L.O.15:00)
17:30~22:30(L.O.21:30)

[土・日・祝]
11:30~21:30(L.O.20:30)
ランチ営業、日曜営業

【ボルドー:31】サンテミリオン クラッセ A頂点の熟成を利く

こんにちは、HKOです。
本日は新年2回目のボルドーです。
シャトーアンジェリス、そしてシャトーオーゾンヌの古酒です。

では行ってみましょう。


【データ】
シャトーアンジェリュスは2012年に念願の第一特別級Aに昇格を果たしたサンテミリオン最上の生産者の内の一人。現在はド ブーアール ド ラフォレと息子たちによって運営され、コンサルタントにはミシェルロランを招聘している。元々品質の高いワインを生産していたが、1980年代以降ミシェルロランをコンサルタントに迎えてから劇的な品質向上を遂げた。新樽100%(小樽)での熟成や厳しい選別を導入し、グランクリュクラッセに相応しい品質導入なった。そして2012年、遂に第一特別級Aに念願の昇格を果たした。
畑はマゼラ ヴァレーの南向き下方斜面の石灰質の粘土質ロームと粘土が砂に入り混じった土壌に平均樹齢30年のブドウが植えられている。平均収量は32hl/ha。生産本数は7万本程度。発酵とマセレーションは壁が二重になった小容量のステンレスとコンクリートの槽で3~5週間。マロラクティックと18~24ヶ月の熟成はオークの新樽で行う。清澄も濾過もしない。

シャトーオーゾンヌはサンテミリオンにおいてシュヴァルブラン(現在はそれにパヴィとアンジェリュスが加わる)に並び最上位とされる第一特別級Aに位置するシャトー。現在はヴォーティエ家が所有しています。メドックの5大シャトー、ペトリュスやディケム、その他のサンテミリオン第一特別級Aと比較して最も生産量が少ないシャトーで、生産量は僅か2万本程度。 保有畑はラ ガフリエールとパヴィに隣接する平均樹齢50年程度の7ha(粘土と砂で構成)。収量は35hl/ha。低収量に抑え葡萄が完熟するまで待ち、すべて手摘みで収穫。畑と除梗後の2回選果。アルコール発酵は木製タンクで実施。ルモンタージュは軽めに行う。
マロラクティック発酵を行いながら、新樽比率100%で19ケ月から23ケ月熟成。無濾過で瓶詰めする。


【テイスティングコメント】
生産者、銘柄: シャトー アンジェリス 1993
品種: メルロー 50%、カベルネフラン 47%、カベルネソーヴィニヨン3%

約52000円、WA92pt
外観は濃いガーネットでエッジはオレンジを帯びている。粘性は中庸。
毛皮や生肉を思わせる獣香、焦がしたゴム、濡れた木や腐葉土のニュアンスを感じる。香りの質は濃密で厚みがある。ブラックベリーやダークチェリーを潰した甘くないジャムに徐々にコンポートの様な甘みが現れてくる。
黒オリーブやシシトウ、スミレのドライフラワー、西洋杉の樹皮、ほのかに甘草やサフラン、炭焼きの様なニュアンスが感じられる。サンテミリオンらしい香り。
酸やタンニンはこちらも柔らかく落ち着いている印象で収斂性はあまり感じられない。香りの濃さと比べると、かなり落ち着いた印象を受ける。生肉やゴム、黒オリーブなどの余韻が感じられる。もう少し熟成を経た方が良いかもしれない。


生産者、銘柄: シャトー オーゾンヌ 1988
品種: メルロー50%、カベルネフラン50%

87000円、WA91pt
外観は透明感のあるオレンジ、粘性は中庸。
落ち着いた体躯になっていて、アプリコットや梅しばの様な果実味とバターの様なニュアンス、濡れた木や土の香りが融合し、出汁のような濃淡が淡い香りが感じられる。
バランスが良く綺麗に熟成している。ほのかな野イチゴのジャムのような甘み、乾いた藁やタイムのスパイスのニュアンス。錆びた釘やベーコン、紅茶、ハチミツなど。
ごく僅かにドライフラワーの香りが混じる。
酸やタンニンはほぼ落ち着いている状態で、丸みがあり、引っ掛かりを殆ど感じない、滑らかさがある。
当然ながら収斂性は柔らかくイチゴや紅茶、バター、梅しばの様な余韻が感じられる。


【所感】
まずアンジェリスから。
90年代前半という事で、まずまず飲むタイミングとしては悪くないと思います。飲み頃として果実味を感じられるレベルとしてはピークをやや過ぎた形、出汁感を味わうにはまだ早いタイミングといった感じでしょうか。
丁度その間とも言えるタイミングで、やや半端感がある気もします。
元々強力な果実味があった事を想起させる極めてしっかりとしたボディがあり、香りの立ち方も強いと思います。
ただ果実味が少し落ち込み気味で、焼いたゴムの様な樽香や熟成による獣香が前面に表出していて、少しバランスが崩れている印象です。時間が経過すると濃密な果実味も出てきますが、印象的には獣香がやっぱり強いと感じました。スパイシーな側面もあり、カベルネフランの特徴も出ていると思います。
その実、舌触りはなかなか綺麗なものでタンニンも酸もかなり落ち着いていると感じました。含み香は香り同様なので、少し好みを選ぶかもしれません。
ただポテンシャルは高いので、出汁感を楽しめる頃にもう一度頂きたいです。
対してオーゾンヌは出汁感を楽しめる時期に差し掛かっていて、それもピークといって差し支えのない時期に至っていると思います。去年飲んだ1981年よりも遥かにいい。
アプリコットや梅しばの様な充実した旨味のある果実味と、野イチゴのジャムの様な果実味が並存する。濡れた木材や腐葉土などの熟成感はあるものの、澄んだ透明感のある味わい。味わい自体強いものではないか、旨味と甘み、熟成香とのバランスが極めて良く、出汁の様な濃淡の淡い質感を感じる事ができる。
1981年は進み過ぎていた感はありますが、1988はかなりいい感じですね。価格的にはむしろ安いので、オススメです。

今回はどちらもオススメです。


シャトー・アンジェリュス[1994]

シャトー・アンジェリュス[1994]
価格:32,400円(税込、送料別)


シャトー・オーゾンヌ[1988] CHATEAU AUSONE

シャトー・オーゾンヌ[1988] CHATEAU AUSONE
価格:43,200円(税込、送料別)

【ボルドー:30】熟成優良ソーテルヌと優良メドックの2011ヴィンテージ

こんにちは、HKOです。
ワインブログらしく、新年1発目のワイン記事はボルドーです。今回は評価的にはあまり高く無い2つのシャトーのワインを。


【データ】
シャトー ラ トゥール ブランシュは1855年のソーテルヌ地方のワインの格付けで、ディケムの次に最高級にランクされたシャトー。1971年以降はフランス農務省がシャトーを管理、1988年に新樽100%へ、1989年には新樽で醗酵に移行、セラーは空気調整され、収量も14hl/haにまで減少、飛躍的に品質が向上した。品質に貢献したジャン ピエール ジョスランは引退しましたが、現在はコリーヌ リューレットに完全に引き継がれています。
平均樹齢は26年、発酵は2週間~3週間で実施、セミヨンはオークの新樽、ソーヴィニヨンとミュスカデルはステンレス槽を使用。
新樽100%で16ケ月~18ケ月熟成する。年間生産量は2万5千本。今回は品質が大きく改善する前のキュヴェとなります。

シャトー ベイシュヴェルはメドック格付第4級に位置するシャトー。1980年までは早熟で長持ちしない滑らかな味わいが持ち味のシャトーだったが、以降カベルネソーヴィニヨンの比率を多くし、キュヴェゾン期間、新しいオーク樽を増量、セカンドラベルのを導入し、より強い作り導入なったが、大きな持ち味は変わっていない。
平均年間生産量は30万本、平均樹齢は25年、平均収量は55hl/ha程度。ブドウは手摘収穫、選別後、100%除梗。発酵は65hlのステンレスとセメントの発酵槽で21~24日間実施。12月にアサンブラージュ後、新樽55~60%で16~18ヵ月熟成。


【テイスティングコメント】
生産者、銘柄: シャトー ベイシュヴェル 2011
品種: カベルネソーヴィニヨン47%、メルロー47%、カベルネフラン4%、プティヴェルト2%

WA87~89pt
外観はガーネットで、粘性は中庸。
高級感があり、ボルドーのグランヴァンらしい作りをしているが、香りからひ弱な体躯である事がわかる。
ミルクポーション、焦げた西洋杉、熟したカシス、ブラックベリーの様な甘露さを感じさせる香りが漂う。ほのかなスミレの様な香りとピーマンの様なグリニッシュな香り(良く抑えられているとは思う)モカやドライハーブ、ナッツ、ベーコンなどの風味も感じられる。
かなりアタックもライトで、凝縮度はあまり感じられない。とはいえ、ネガティヴな要素はかなり気を使って排しているのか、過剰に青かったり、タンニンがキツすぎたりする事もなく、こぢんまりと、良くまとまっていると思う。酸も穏やかで、かなり飲みやすいボルドー。


生産者、銘柄: シャトー ラ トゥール ブランシュ 1986
品種: セミヨン86%、ソーヴィニヨンブラン14%

約19000円、WA82pt
外観は黄金色で、粘性は高い。
黄桃やアプリコットのコンポートの濃密な香りと共に白カビチーズ、濡れた白檀やハチミツなどの熟成を思わせる香り。ドライハーブ、イーストなどの香りも感じられる。
エナメルリムーバーの様な香りもおり混ざる。
熟成香はあるが、やはり基本的には若々しい。
充実した糖度と複雑な香りが感じられるキュヴェ。
しっかりとした酸があり、余韻に多少の苦味があるが、存外に洗練された黄桃を思わせるボリューミーな口当たりが感じられる。レベルの高いソーテルヌ。


【所感】
シャトーベイシュヴェルから。
個人的には良いワインだと思います、滑らかでスムースで引っ掛かりの無い繊細なボルドーワインだと思います。
ただ現状の多くのボルドーのスタイルと比べると明らかに軽量でミディアムなボディ故に熟成はあまり期待できません。一般的なサンジュリアンを想定すると些かひ弱にも思えるかもしれません。
ただテイスティングコメントにも書いた様にネガティヴな要素はかなり気を使って排除をしているのか、過度に青かったりそういった事はなく、バランス良く早めに飲める分かりやすいスタイルに仕上がっています。
軽いからといって安っぽくも無いですし、これはこれで一つのボルドーのあり方として十分にありなスタイルだと思います。個人的には高級なボルドーを思わせつつ飲みやすい好きなワインです。濃いカベルネソーヴィニヨンを求めるのであれば論外かもしれませんが。
ラトゥール ブランシュもかなり良い貴腐だと思います。
価格は若干上がり傾向にありますが、1980年代のワインを2万円以下で購入できますし、品質的には現在に劣るのかもしれませんが、少なくとも評価ほど悪いワインには決して思えません。
いわゆる熟成貴腐の王道的な味わいで、白カビや濡れた白檀、ハチミツなどの熟成香とともに、核種系果実のコンポートの様な甘みがしっかりと感じられます。
熟成ならではの複雑さはしっかりと演出されておりながら、適切な酸があり、かなり高いレベルの味わいを維持していると思います。余韻に多少の苦味を伴いますが、まあご愛嬌といったところでしょうかね。変なワインを買うより余程良いかと。

どちらも一般的には良いワインとされていませんが、個人的には大変好みです。
ラトゥール ブランシュはソーテルヌ好きの人にはオススメできますが、ベイシュヴェルは自己責任で...

シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ[1969]

シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ[1969]
価格:20,520円(税込、送料別)


Hommage(オマージュ: 浅草)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。

こんにちは、HKOです。
本日も前回に引き続きミシュランガイド 2016で新たに*1を獲得したお店。浅草のオマージュです。
シェフはフランスの三つ星ル クロ デ シーム、一つ星オーベルジュ ラ フニエールを経験した荒井 昇氏。

場所は星付きレストランとしては珍しい下町の住宅街に位置しています。浅草警察署の裏ですね。


周辺の環境から多少浮いているコンクリート打ちっ放しのオシャレな入り口。



ウェルカムプレートはターコイズ。中皿と小皿はパンとオリーブオイル用の皿になります。


早速ドリンクを注文。バイザグラスでパイヤールが開いていたので、そちらを注文しました。


生産者: ブルーノ パイヤール
銘柄: プルミエール キュヴェ NV

外観はやや濃い色のイエローで粘性は中庸。泡ははつらつと立ち上っている。
フレッシュかつ甘い蜜やシロップを思わせるふくよかな果実味が魅力的で、ブランドブランらしい緻密なシトラスや青リンゴのような果実味。ブリオッシュ、フレッシュハーブ、ほのかなバター、ハチミツなどのフレッシュなシャンパーニュの香りが感じられる。
酸味と泡はハツラツとしており、メニルらしい酸の強さは無く親しみやすい。青リンゴの余韻が感じられる。

ブルーノパイヤールとしてはかなり親しみやすいキュヴェ。様々な料理にマリアージュしていきそうです。


◾︎アミューズ(★) ※写真は2人分。

色とりどりの鮮やかなアミューズ。

・竹墨のタルト 鮎チョビのクリーム 紅芯大根 黒大根
黒い竹墨のタルトと程よい塩辛さを演出するアユチョビのサワークリーム。サクサクとしたフレッシュな大根を添えている。

・スナップエンドウのムース アーモンドのクリーム
スナップエンドウの滑らかなムースと、グリーンピース感のあるスナップエンドウ。底にはミルクのゼリーが敷かれている。滑らかな舌触りとスナップエンドウのプチプチした食感が面白い。

・人参のチップス ピクルス ピューレ
パリパリとした筒状の人参のチップスの中にピューレとピクルス。オレンジピールの様な風味。少しカレーの要素。


なかなかプレゼンテーション的にも味わい的にも手の込んだアミューズです。


◾︎アントレ「熟成南瓜のヴルーテ トランペット茸のフラン ニョッキ 鴨フォアグラ」(★★★)



5ヶ月間熟成させた南瓜のヴルーテに鴨フォアグラのポワレと南瓜のニョッキ。上にはリコッタチーズのクリーム、底にはトランペット茸のフラン。
付け合わせはクリームチーズを含ませたポンデケージョ。
南瓜のヴルーテは繊維っぽさが無く滑らかで甘露。そこにしっとりとしたモチモチのニョッキが絡んでいく。
フォアグラのポワレは多少の塩気と強い胡椒の風味があり、フォアグラとヴルーテの濃度が近く、南瓜の甘さと良く合う。ねっとりとした脂の要素があるが、意外とさっぱりと頂ける。リコッタチーズの程よい酸味もいい。
トランペット茸はいわゆるキノコの土っぽさはあまり感じず、キノコの程よい香りが感じられる。
付け合わせはブラジルのポンデケージョ。コーヒー風味でもちもち。クリームチーズ。


フランとフォアグラとヴルーテの親和性が高く、完全に一体化していたのが印象的な一皿。


生産者: ロジェ ザボン
銘柄: シャトー ヌフ デュ パプ レゼルヴ 2011

外観は濃いガーネットで粘性は高い。
トラディショナルなシャトー ヌフ デュ パプ。
やや強めの獣香があり、スタイルとしてはボーカステルに近い。果実味は極めて充実している。煮詰めたブラックベリーやプラムの様な果実味とゴムを思わせる焦げ香がバランス良く入り混じる。熟成肉や毛皮の風味を感じさせる。
ほのかにスミレ、鉄釘、土などの風味、漢方などのハーブの風味が強めに感じられる。
タンニンは柔らかく、酸もしなやか。獣香と力強い果実味を感じられる。


結構獣香と樽香が強いタイプで、ボーカステル的な感じですね。良くできてますが、あまり好きなタイプでは無いですね...
シャトーヌフは魚料理も勿論肉料理にも合わない事は想定できるので、ワインだけで楽しんでいく。
次は魚料理。


◾︎ポワソン「真鯛唐墨焼き 様々な大根をブール バチュで絡めて レフォールのエマルジョン」(★★★)


唐墨と卵のソースを添えて火を通した真鯛。
紅芯大根と黒大根をバター(ブール バチュ)でソテーしたもの。生ハムのブイヨンのエスプーマとホースラディッシュのソース。
鯛の火入れは適切。お魚のエキスは少し少ない様に感じるが、カラスミと卵のソースは濃厚。酒粕や味噌のような風味があり、西京漬にも似ている印象を受ける。
生ハムのブイヨンはクリーミーでハムのテイストを少し感じる。バターでマリネした大根は甘く、柔らかく仕上げられている(小並感)


次は肉料理です。


◾︎ヴィヤンド「青森シャモロックとオマール海老のフリカッセ メークインのフォンダン ローズマリー風味」(★★★+)


オマール海老と青森シャモロックのフリカッセに、シャドークイーンのポテトチップス、縮みほうれん草のソテー、メイクイーンのフォンダン、ソースは甲殻類のソース。
ねっとりとした濃厚なオマール海老、そして(表面を炙ってパリパリにした)程よい火入れのしっとりと質感の香ばしいシャモロックが、オマール海老を使ったビスクソースに良く絡む。少し焦がした様な苦味があるが、あまり気にならない。エキスはしっかりと包含しており、ビスクソースの滑らかさと調和する。ローズマリーの風味がしっかりと効いたメイクイーンも美味しい。
シャドークイーンのポテトチップスは薩摩芋を思わせるほのかな甘さを感じられる。サクサクとした食感でプレーン。


デセールの前に1品。
浅草らしさを押し出したプレデセールです。


◾︎プレデセール「雷おこし風味のブランマンジェ」(★★)


一口サイズのブランマンジェ。
ブランマンジェに塩と紫蘇の風味。
中には雷おこしを思わせるピーナッツや水飴風味のクリームが中に含まれている。
すごく雷おこしです...


次にグランデセールです。


◾︎グランデセール「紅マドンナのジュレ トリプルバニラのクリームグラッセ ガボット」(★★★)


愛媛の紅マドンナを使ったデセール。
底にはバニラのムース、その上にフレッシュな紅マドンナと塩のジュレ、バニラのソルベ、飴細工を乗せたもの。
玉子のバニラの風味を強く感じる甘いソルベに塩風味のジュレが絡み、フレッシュな紅マドンナの酸味と甘みが絡む。塩で甘みを引き出して、酸味でしっかりと引き締めている。食べ進めていくと塩風味のゼリーが下のバニラムースに流れ込んで、全体的に塩スイーツ的な雰囲気に。紅マドンナは瑞々しくて美味しい。


◾︎茶菓子(★★)


お茶菓子は3種類。浅草人形焼の型を使ったフィナンシェ、ボルドーの伝統菓子 カヌレ、小桜浅草本店のかりんとう。シェフの出自とフランス料理を示した小菓子。



基本的には5皿のコースなんですが、アミューズは3種類、ポンデケージョ、プレデセール、お茶菓子3種類を含むので、12品くらいあってかなり満足度が高いですし、それぞれタイプの異なる料理が楽しめます。
基本プレゼンテーションに優れた華やかなモダンなフレンチですが、所々和風だったり、浅草にちなんだ品目があったり、出自を明らかにする料理が多いのが興味深いですね。
美味しいですし、まあ近所なのでまた行きたいですね。



住所: 東京都台東区浅草4-10-5
店名: Hommage(オマージュ)
電話番号: 03-3874-1552
営業時間:
11:30~13:00(L.O) (Close 15:00)
18:00~20:00(L.O) (Close 22:30)

ランチ営業、日曜営業

Azure 45(アジュールフォーティファイブ:六本木)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。

こんにちは、HKOです。
新年2発目は前回のAbysseに引き続きミシュランガイド 2016で*1を獲得したアジュール45です。
シェフを務めるのはル ブルギニオン、オーグードゥジュールを経験、オーグードゥジュール ヌーヴェルエールの料理長を務めた、パティシエ出身の宮崎慎太郎氏。



六本木の東京ミッドタウンにあるリッツカールトンのメインダイニングです。


デジタルサイネージ。


ロビーラウンジはクリスマスムードが漂っています。
アジュール45はロビーラウンジを抜けて、更にモダンビストロ タワーズを抜けた先にあります。
この中では少しフォーマルなロケーションです。



ウェルカムプレートはアジュール(青)という店名の通り、青を基調にした気品漂う皿です。

幾つかシャンパーニュがありましたが、これといって興味を惹かれるものがなかったので、マルサネのロゼをバイザグラスで注文しました。


生産者: ドメーヌ コワイヨ
銘柄: マルサネ ロゼ アン シャンフォリー 2011

外観は淡いピンクで、粘性は中程度。
シトラスや花梨、野イチゴの様な多少青い果実味が感じられる。ピノノワールらしい鉄分とほのかな酸味を帯びた蜜の様な風味が感じられる。グローヴやハーブなどの風味がある。爽やかでフレッシュなロゼワイン。
キリッとした酸があるが、強すぎず、ベリーの様なはつらつとした酸、ほのかな苦みがあるがベリーの様な含み香で全く気にならない。

なかなかフレッシュかつ爽やかで好感の持てるロゼです。


◾︎パン

用意されたパンは2種類。ローズマリーのチャパタ、全粒粉のハチミツを織り込んだ天然酵母のパン。
ただのバケットでない所に好感が持てます。
バターも2種類で、フランス産ボルディエバターと北海道産の無塩バターが供されました。
ボルディエバターはミルキーでありながら塩分が強く、対して北海道産の無塩バターはクリーミーで、生クリームの様な乳成分の風味が際立って感じられました。
どちらも美味です。


次にアミューズです。
一口サイズのものが3つ供されます。


◾︎アミューズ(★)


・薩摩芋のフランとムース レモンオイルのパウダー
クリーム感を感じさせるサツマイモのプリン。少しベーコンの様な塩気もあり、そこにレモンの風味を帯びた甘めのピューレ。レモンの風味はあるが、酸味は控えめで滑らかな一品。

・カボチャのムース カレー風味
サクサクとした皮の中に滑らかなカボチャのムース、ほのかにスパイスの香り。辛くない。

・小さなピザ パプリカソース
カリカリの外皮の中には甘酸っぱい旨味を帯びた暖かいトマトとパプリカのソース。


次はお魚前菜2品です。


◾︎アントレ「ブリのマリネ 大根のプティサラダ」(★★)


ブリのマリネとコンフィ。そして数種の大根(黒大根、白大根、緑大根、紅時雨大根、二十日大根、マイクロラディッシュ)のマリネ。大根のピューレ、ライムと生姜のビネガーを添えている。
ブリのマリネは、比較的胡椒の存在感が強くて、酸味はあまり感じない。刺身の様に頂ける。
コンフィは脂が目立ってふくよかな感じがする。トロの様な食感。いわゆるコンフィの煮焼くって感じではなく、さっと外面を炙った様な感じ。
大根はフレッシュ。少し甘酢の様なヴィネグレットが掛かっていている。各々のマリネにはあまり強い風味は付いていないのは、生姜のビネガー、オイルが結構強めだからだろうか。コンフィの少し炙った脂身と旨味がとてもいい感じだ。


◾︎アントレ「軽く温めたノルウェイサーモンの軽い燻製 ゴマ風味 ワサビの冷たいヴィネグレット」(★★★★)



ノルウェイサーモンをミキュイ。刺身に近い形で、胡麻と燻製の香りを付けている。
付け合わせはきゅうりを細切りにしてパスタの様に巻いてあるものに、ハーブとマスの卵を乗せ、ヴィネグレットで絡めている。
ミキュイされたサーモンは驚くほど柔らかく、プルプルしている。身も大変柔らかく、溢れ出る豊かな脂がたまらない。香ばしいゴマと燻製の風味が際立ち、ふくよかさと香ばしさを内包している。
更にサーモンにソースのワサビのビネグレットをつけると最高!
わさびの華やかな香りとサーモンの脂の豊満さ、ゴマや燻製の香ばしさが完璧なまでに降り混じる。トロトロサーモン最高じゃんかよ...
ワインとのペアリングも絶妙。
ちなみにマスの卵ときゅうりのサラダ仕立ては非常にハーブの香りが強く感じられる、きゅうりのサクサク感とマスのプチプチとした食感も楽しい。


うーん、素晴らしい。
次もお魚ですが、メインディッシュです。


◾︎ポワソン「真鱈のポワレ 鱈の白子のクロメスキ ブールブランソース」(★★★)


真鱈をポワレしたものにカレー粉風のスパイスを添えている。ソースは伝統的なプールブランソース。
付け合わせは鱈の白子を使ったクロメスキ。
真鱈の火入れも絶妙で、身の間に絶妙のエキスを逃さず包含している。 ほのかに感じられるカルダモン風味のスパイスがなかぬか興味深い。
伝統的なポワレに、伝統的なブールブランソースの酸味、バター感、旨味が、鱈のエキスとツルツルとした白身の食感と良く合っている。
クロメスキは中身が滑らかな白子とすり身で構成されていて、サクサクとした衣を噛むと濃厚でクリーミーな中身が溢れ出す。それらとブールブランソースの酸味がとてもよく合っている。


ここまで魚料理でしたが、最後はメインの肉料理が供出されます。


◾︎ヴィヤンド「西オーストラリア産子羊のロースト 黒ニンニクのアクセント」(★★★★)


ローストした子羊の中には熟成黒ニンニクのペースト、別添えでも黒にんにくのペーストを用意。ソースはジュ ドダニョー、ガルニは茄子と味噌のミルフィーユ仕立て。味噌と子羊のひき肉の上にナスのフリットと芽キャベツを添えている。
メインの子羊のローストは柔らかく、しっとりとした肉質。比較的羊っぽい香りがしっかりとあるタイプだが、フルーティーで香ばしい黒ニンニクのペーストの個性豊かな味わいが、うまい具合に相殺し、複雑さとして昇華しているような気がする。
濃密さでありながら、フルーティーで爽やかな余韻を演出している。肉汁を残した火入れもなかなかいい。
付け合わせのミルフィーユはナスの甘みと子羊の力強い風味と脂分、フリットの香ばしさが混じり合い、旨味と甘さと食材の個性がはっきりと表れている。付け合わせながら高レベル。


うーん、美味しいっすねえ。
スペイン料理のアホネグロを使った料理にも似ている感じ。ハッキリした味わいなのでわかりやすいですしね。
メインとして素晴らしい肉料理だと思います。
次はデセールです。


◾︎プレデセール「オレンジの球体を閉じ込めたクレームダンジュ」(★★★)


デセールの前に1品来ました。パティシエ出身なのでデセールにも期待してしまいますね!
プレデセールはホイップしたクリームチーズの中にオレンジのゼリーとパウンドケーキを忍ばせて、オリーブオイルを注いだ一品。
クレームダンジュ部分はクリーミーでまろやか。そこにオリーブオイルの青いニュアンスが適度な複雑さを付加しています。中のオレンジの適度な酸味と清涼感が生まれ、立体感のある味わいとなっている。


次はグランデセールです。


◾︎デセール「モダンティラミス マスカルポーネのムースと粉末ショコラ ソース カフェ」(★★★)


モダンに仕上げられたティラミス。
ホワイトチョコレートの球体の中に、マスカルポーネのムースと冷たいアイスクリームが入っている。
上から熱いソースカフェを注いで。
まろやかでフワッとした食感が魅力で羽根のような軽やかさ。冷たいアイスやコリコリとしたビスケット状の食感が混じり合う。コーヒーの風味と程よい甘みで、フワフワ感と濃厚な味わいが本当に素晴らしい。


他にも4種類程から選べますのでお好みで。
プレゼンテーションも凝っているし、何より美味しいので、基本的にはどれを選んでも良さそうな気がします。
最後はお茶菓子とコーヒーで〆。


◼︎お茶菓子


紅茶風味のショコラとアンズのタルトが出色の出来。


以上です。
本当は眺めがいいので、コーヒーでも飲みながらベイエリアを眺めようと思ったんですが、そんな時間はなく....食後のお菓子を頂きそそくさと退散。

流石にお料理はいいですね...魚料理に肉料理が万能に美味しい。食感と火入れにかなり気を使われている印象を受けました。
モダンなプレゼンテーションの料理ですが、その実ソースをしっかりと利用したクラシックさがしっかりとあります。フレンチ、といった感じですね。
クリエイションについてもブリのマリネなどは面白いし、見どころの多いレストランだな、と感じました。


住所: 東京都港区赤坂9-7-1 ザ・リッツ・カールトン東京 45F
店名: Azure 45(アジュールフォーティファイブ)
電話番号: 03-6434-8711
営業時間:
ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:30~21:00
ランチ営業、日曜営業

Abysse(アビス: 外苑前)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。

あけましておめでとうございます、HKOです。
ひとりぼっちのテイスティング勉強会は新年から特に正月。意識せずに平常運行でいきます。

新年一発目はミシュランガイド 2016で新たに*1を獲得したアビスです。シェフはル プティ ニースとカンテサンスで経験を積んだ弱冠30歳の目黒浩太郎氏。


場所は元フロリレージュの跡地。
住宅が並ぶ中にひっそりと居を構えています。


しかも脇に入るし、入り口がわかりにくい!
オシャレだけども!


なかなかモダンな雰囲気あります。



店内はテーブル席が数席。シックかつモダンな内装。お店のロゴが入ったガラス製の水を思わせる印象的なウェルカムプレート。


早速シャンパーニュを注文します。


生産者: リシャール フリュノー
銘柄: カルト ペルル キュヴェ スペシアル アイ グランクリュ ブリュット NV
品種: ピノノワール40%、シャルドネ40%、ピノムニエ30%

外観は少し赤みを帯びたイエローで、粘性は中庸。
かなりミネラル感が突出していて、石の様なタッチを感じられる。摩り下ろしたリンゴの様な深い旨みを感じさせる果実味。シトラスの様な清涼感。フレッシュさが主体ながら、ほのかにトーストやナッツなどの風味が感じられる。フレッシュハーブなどの風味が感じられる。
ほのかにロースト香も混じり始める。マロラクティック発酵はあまりしていなさそう。
酸味より旨みの方が強くフレッシュでありながら力強い含み香。口の中でふくよかさが溢れる。

あまり有名ではないですが、なかなかいい生産者ですね。
ピノノワールとシャルドネは半々ですが、ピノノワールの方の特徴がよく出ているなと感じました。


◾︎アミューズ
・海藻のサブレ

海藻の磯の香りが強く感じられるサブレ。
甘くない。

・ヒラメ パッションフルーツソース(★★)


パッションフルーツの種のカリカリとした食感と甘酸っぱさ、オリーブオイルのまろやかさが、ヒラメのプレーンで瑞々しい風味が調和。パッションフルーツがレモンの様な役割を果たしていて、違和感なく自然に融合している。

なかなか期待感を煽るアミューズです。
次は前菜その1です。



◾︎アントレ1「パイ生地に乗せたホタテ、マッシュルーム、キャビア、カラスミ(★★★★)」


華やかでアーティスティックなプレゼンテーション。
パイの上にホタテとマッシュルームを交互に、上からカラスミとキャビアを、柑橘のドレッシングと共に。
瑞々しいプリプリしっとりとしたホタテに、ポキポキとしたマッシュルームの食感と香り、キャビアのプチプチした食感が混じる。キャビアにあまり塩辛さは感じない。
少しばかり酸味のきいた柑橘のソース、ハーブの香り。
プレーンなホタテとマッシュルームを間に挟まれた玉ねぎとサワークリームと、バターたっぷりのパイがボリューム感を演出。
クリームや香味野菜の風味が先行し、パイの余韻を残す。
ソースの酸味が味わいに立体感を持たせているように感じた。

いやいやいや、既に前菜から物凄い美味しい...
気分が盛り上がってきます。次は魚料理1皿目。


◾︎ポワソン1「山口県萩市産鰆 ほうれん草と牡蠣のソース(★★★★)」


ミキュイした鰆にほうれん草と牡蠣のソース。
ソースはほうれん草とバターの風味が強いが、後から牡蠣の鉄分を思わせる風味が表出してくる。
鰆は外側に少しばかり火が入っている状態で、内側はほぼレアの状態で身は弾力がありプリプリ。噛みしめるとしっかりと鰆の美味しさがダイレクトに溢れてくる。レアの食感と火入れの香ばしさを共に味わえる。
鰆の肉感的な食感とツナを思わせる香ばしさ、それにバターソースが神憑り的に調和する。
最高。鶏肉にも似ているが、鶏肉には決して出ない食感だよなぁ。


もう既に3皿目から感動している。
次は4皿目。魚ではありませんが魚介類入ってました。


◾︎アントレ2「フォアグラのフラン 今日人参のピューレ セロリ ブドウ、北海道産雲丹(★★★★)」


フォアグラのフラン。プディングというより茶碗蒸しの方が質感近いかも。フォアグラの風味を残していますが、重いコッテリさはない感じ。滑らか。
京人参のピューレとブドウの甘さはそれぞれの特徴をちゃんと残していて、滑らかなフランに複雑さを与えている。
あまり目立たないけど雲丹の磯の風味も面白いし、セロリの清涼感のある風味と食感も楽しいです。
当然ブドウの甘みと最高にマリアージュ。フォアグラとマデイラソースの関係を中庸に解釈した感じだろうか。あそこまで極端じゃないんですよね。さっぱりと食べさせてくれる。


お次はシェフのスペシャリテのスープ ド ポワソン。
なんと7種類もの魚を使っているとのこと。


◾︎スープ「スープ ド ポワソン(★★★★+)」


7種類の魚(カサゴ、真鯛、甘鯛、サンマ?、イトヨリ、イシモチ、舌平目)、そしてオマール海老、柑橘とスパイスで仕上げたスープ。
粘性は低いけど、とても濃厚で複雑な風味が感じられる。
濃密、という表現が近いだろうか。
香りも超強烈。いわゆるスープドポワソンやブイヤベースの枠内の料理でありながら、甲殻類の風味とスパイスの辛味と柑橘の爽やかさが調和してくる。
各々の魚の風味まではつかめないけど、カサゴっぽさはあるかも。めっちゃ好みの味。味わいの深みが本当に素晴らしい。
またパリパリのパン生地の上にパルメザンチーズとアイオリソースを乗せた添え物も、スープ ド ポワソンと南仏の伝統的なペアリングを見せてくれる。


最後はメインの魚料理。
その前にペアリングするワインを選ぶ。
個人的な興味はサヴィニエールにあったが、ここは無難にブルゴーニュのシャルドネを合わせていく。
豪華にもフォラティエールがあったので、それを。


生産者: ジャン パスカル
銘柄: ピュリニーモンラッシェ プルミエクリュ レ フォラティエール 2011

外観は淡いイエローで粘性は中庸。
張り詰めたミネラル感、ローストナッツを思わせる焦がした様なロースト香、マロラクティック発酵によるバターの香り。堅牢なピュリニーモンラッシェ。蜜やシロップの様な繊細な甘い香りがあり、洋梨や花梨の様な果実味と、バニラ、リコリスなどの香りが感じられる。
堅牢でありながら、時間が経つとかなりバニラやナッツ、蜜などのキャッチーな側面が現れてくる。
酸味は比較的穏やかだかミネラル感があり、一塊感がある。マロの苦味もなく、滑らかで品質の高いワイン。


うーん、ミネラル感がありながらリッチなピュリニーですね。なかなかいい生産者です。


◾︎ポワソン2「静岡産金目鯛、山口県産甘鯛 玉ねぎ レモンのコンフィ 白醤油のソース(★★★★★)」


知りうる中でも個人的な好みにかなり刺さり込んだ最高の魚料理の一つ。
手前の金目鯛はエキスを十分に含みながら適度な身の硬さにキュイソンされ、皮はパリパリ。驚くほどナイフの入りがいい。崩れない。それでいて旨味は決して逃してはいない。魚の旨味とレモンの酸味と驚く程の調和を見せる。
また奥の甘鯛は手前の金目鯛とはまた違った質感に仕上げられている。食感が極めて面白くて、まるで焼きたてのパイを噛むかの様なパリパリサクサクとした皮。その皮の食感に反して、驚くほどふっくらと火が入れられている。エキスたっぷり。旨みのスープが溢れてくる。皮の香ばしさと食感、身から溢れ出るエキスとふっくらとした肉質がたまらない。
それらを味わいの焦点を定める玉ねぎとレモンの酸味が、またいい味を出していると思います。


ここまででメインになります。もう全てが素晴らしかった...次にデセールの前に2種類のチーズが供されます。



◾︎チーズ(写真撮るの忘れた...)
・プリア サヴァラン (★)

写真は海外の通販サイトから。
バターにも似た極めてクリーミーな白カビタイプのチーズ。濃厚だけど、あまり極端な癖は無い。レーズン入りのパンとのマッチングが凄まじい。

・アミ ド シャンベルタン(★)

写真はwikiから。
ウォッシュタイプだが、例の強烈な臭みがあまり感じられない。ミルクの濃厚な風味と塩気、強烈な旨みを包含する。ほのかに鼻に抜けるウォッシュ香とプルッとした食感が面白い。こちらもレーズン入りパンとしっかりとマリアージュする。


ちょっとチーズでブレイクした後はデセールです。
デセールは2皿でプレとグランがあります。
まずはプレデセールから。


◾︎ローズマリーのブランマンジェ ストロベリーソースと薔薇の花びら(★★★★)


ねっとりと濃厚なブランマンジェに華やかなローズマリーのハーブ的な香りとストロベリーのソース、薔薇の風味が口の中に広がる。鼻に直撃する様な華やかな香り。ストロベリーとローズマリーの風味が素晴らしく良く合う。華やかで広がりがある。
ストロベリーのソースがさほど酸っぱくないところがブランマンジェに合いますね。


◾︎ショコラ 金柑のコンポート バニラアイス チョコレートスティック(★★)


筒状のチョコクッキーの中に金柑の甘いコンポートと暖かいショコラが。その上にはバニラアイス、そしパリパリのビターなチョコレートスティック。
ショコラはカリカリ、金柑の甘いコンポートはオランジェットを思わせる風味が感じられる。
熱々のショコラでバニラアイスが溶けていく。
熱いショコラとバニラの冷たさの温度差が楽しい。
徐々にショコラがサクサクになっていき、融合していく。濃くて美味しいデザート。


◾︎真珠に見立てたホワイトチョコレート(★)
◾︎食後のコーヒー




新進気鋭のアビス、かなり良かったですね...
魚料理がメインですが物足りないどころか、かなりお腹いっぱいになりました。
一つ一つの料理もかなり凝っていて、精密なキュイソンと食材同士の調和にはかなり好感が持てます。
テーマに統一感があるのもわかりやすくていいです。
個人的にはどの皿も素晴らしかったのですが、特に鰆、鯛、スープ、パイが出色の出来だったと思います...ってやっぱりそれ殆どですね!
とはいえ目黒シェフが作る肉料理もどんな感じなのか...というのも気になります。


住所: 東京都港区南青山 4丁目9−9 AOYAMA TMI 1F
店名: Abysse(アビス)
電話番号: 03 6804 3846
営業時間:
ランチ: 12:00~(L.O.13:30)
ディナー: 18:30~(L.O.20:30)
閉店時間はお問い合わせください。



プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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