Lyla(ライラ:赤坂)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。


本日はライラに行ってきました。
ちょっと話題のお店なんですが、平日でたまたま予約が取れまして、フラッと行ってみました。



マンションの一角にあるんですね。



シェフは成清 毅氏。
大分の澤屋、そしてオテル ド ミクニ、フランスのタイユヴァン、オー グルマンで修行、アガぺ ビスのスーシェフを勤めた後に、独立し、ライラを開店。



店内はコンクリート打ちっ放しの峰倉かずや先生の世界観。それでいて優しいジャズが流れていて暖かい雰囲気が漂います。


まずはスパークリング...と思いましたが、ロワイエのブリュット レゼルヴ。これは散々飲んだので、レフ ブロンドで喉を潤します。※いつもの流れ。



美味い...!
どんなのであれ、夏はビールが美味いです!


早速料理が始まります。
直前に予約をしたので全く予備知識なし。
何皿なのか、フレンチ寄りなのか、エルブリ、ノーマ系のイノベーティブなのかすらわかりません。


■パン

カンパーニュ。


■1皿目「ピゼリーニのアイスクリーム ミントオイル グロゼイユ」(★★)


ピゼリーニというグリーンピースにそのアイスクリームとグロゼイユを添えたもの。
淡い味わいの一皿。
グリーンピースの甘さと青さを際立たせたアイスクリーム、ピゼリーヌ自体は少し塩が降ってあり、豆のしっかりとした歯ごたえがある。ほのかな塩分と抑制が効いた甘さのコントラスト。ミントオイルは強くなく、ほのかにミントの含み香を感じさせるもの。グロゼイユのほのかな酸味が全体を引き締める。



■2皿目「ツブ貝のタルトレット レムラードソース、アワビのサブレ セルヴェルドカニュのソース」(★★★)




アワビのサブレは小麦的な風味にほのかにアワビの磯の香りを漂わせている。セルヴェルドカニュはヨーグルトのような酸味とエシャロットの軽やかな食感、フェンネルの清涼感のある風味が感じられる。サブレと共にいただくと余韻に甘みが生まれる。酸味との対比で際立つのだろうか。
次にツブ貝のタルトレット。
パリッとしたパイ生地にツブ貝のギュムっとした食感。食感の違いが楽しい。マヨネーズを思わせるドレッシングとフェンネルの清涼感で和えられたツブ貝は噛めば噛むほど旨味が出てくる。



■3皿目「フォアグラのクリームブリュレ 十日豆の香り」(★★★)



杏仁豆腐を思わせる十日豆のオリエンタルな香り。
フォアグラのクリームブリュレに織り交ぜている。
塩気はなくカラメルの風味が際立つデザート的な一皿。
中のクリームもフォアグラ的なオイリーさは確かに感じるが、完全にスイーツとして成立していて、あまりフォアグラの臭さを感じない。上品な余韻。
クリーム要素が強く、フォアグラの要素がいい感じで複雑さに昇華されている。



■4皿目「イワシのプラチナ仕立て フレッシュな大根 ジュラ産コンテチーズ」(★★★+)


大分県産のカボスでマリネしたイワシ、フレッシュな大根、根菜のピューレ。ジュラ地方のコンテチーズ。ソースはバルサミコソースとクリームチーズ。
非常に爽やかな酸味を帯びたカボスで、イワシの旨味が塩気と共に引き立っている。見かけによらず強い味わいだが、ほのかに甘い根菜のピューレで柔らかく演出している。
イワシとジュラのコンテチーズもよく合う。コンテチーズはしっかりとした多少の苦味を感じる濃厚なチーズだけど、薄く削られて、非常に軽やかなタッチ。
イワシの酸とチーズが調和して、まろやかな味わいに。
イワシの青さも感じられるが、魅力的で個性的。



■5皿目「6時間コンフィした蛸 ほうれん草の焦がしバターソテー 蛸の出汁のエスプーマ カシスとトマトのソース」(★★★+)


ほのかに塩気を感じる強い食感の蛸、カシスとトマトのソースは少しピリッとしていて、チリソースに余韻が似ている。トマトやベリーの青さ、フルーティーさも。
コンフィされた香ばしい蛸とほのかなカシスの甘さ、トマトの青さを帯びたソースが絡み、メキシカンな風合いを感じさせる1皿になっている。ほうれん草はさながら清涼剤といった感じ。



そしてここでワイン投入。
シャトーシャロン!あまりグラスで飲む機会がないので有難い!即注文。

生産者: ドメーヌ クールベ
銘柄: シャトーシャロン 2008

外観は濃い目のイエローで粘性は中庸。
酸化的な香りをやはり感じるが、非常に強く立ち上がってくる。主体となるのはやはり塩気を振ったナッツなどの酸化的な香りやバター。ドライシェリー。そこに糖蜜の様な甘い香りが混ざってくる。果実味はやはり若々しく、バニラや洋梨、黄桃のような果実味。イースト、甘草やシナモンなどの風味が感じられる。
酸化的な熟成シャンパーニュに形は近い。シェリー香はあるがヴァン ジョーヌとしては控えめだし、セロス程酸化的でもない。比較的親しみやすいヴァンジョーヌ。
酸味はやや強めで酸化に伴う旨味が表出している。木材やシェリー、ナッツなどの余韻が感じられる。



■6皿目「オマール海老すり身の羊の腸詰 愛知県産浅利 10種類のハーブを使ったビスクソース フェンネル」(★★★★)

ビスクソース(というかスープ)はテーブルで温められます。しばらくお待ちください。



ビスクソースは殻ごと使ったいわゆるビスクソースではなく、出汁使った塩気の強いソース。浅利のエキスも感じられる。甲殻と浅利のエキスが均等くらいといったところか。オマール海老のソーセージは腸詰のおかげか食感が比較的強くあり、緩くない。すり身ながら、噛みしめるとしっかりと濃厚なオマール海老の風味が感じられる。
そのエキスと味わいがビスクソースに非常に調和する。
ビスクソースはかなり塩分が強く、単体で飲むのには適さない。



■7皿目「和歌山県産 鮎の網脂包みとハーブ ミントオイル」(★★★★+)


また変なのが出てきました。
これはミント...?



これに...



ミントオイルをかけていきます。

鮎の中身にハーブと内臓を詰め、網脂で包み焼いたもの。ミントビネガーを添えて。
鮎は非常にふっくらとエキス豊かに仕上げられている。
肉感はしっとりとしており、基本鮎のエキスが主体的に感じられる。ただ魚料理としてしっかりとしたボディを感じるのは網脂のせいか。動物的な脂を感じる。ハーブの爽やかさ。皮のしっとりした食感も素晴らしい。
ミントビネガーは香りに対して酸味は抑制されている。
過剰なミント感や酸味を与えず、あくまで主体は鮎。
そこに添える蓼に変わる青さにミントを添えている感じか。網脂の脂分と酸味のバランス感も良いです。


■8皿目「オランダ産乳飲み仔牛イチボのロースト 山形県庄内平野のアスパラガス キャヴィア ドーヴェルジーヌ ジュ ド ヴィヤンドとマスタードビネガーソース 」(★★★★+)



仔牛の火入れが絶妙。しっとりとした質感で柔らかく、溶ける様な滑らかさがある。ローストした様な香りも微妙に感じられる。藁で香をつけた、という部分だろうか。
旨味は希薄ながらとてもミルキー、舌に全く引っかかることない。歯切れが非常に良く神懸かり的な質感。
マスタードソースは酸味が主体的でハーブの要素がある。仔牛のジュは甘辛さがあり、キャヴィア ドーヴェルジーヌはピリッと辛さとレモンの様な酸味を感じさせる。
各々がプレーンな仔牛にすんなりと調和し、味わいに深みを与えていきます。
野菜類はしっかりとグリルされていて焦がした風味と甘みが引き出されている。美味しい。



■9皿目「リコッタチーズ ワインで漬けたアメリカンチェリー ハイビスカスのジュレ ストロベリーのソルベ」(★★+)


ハイビスカスの華やかでほのかに酸味の効いたアセロラを思わせる風味とシナモンを感じさせるワインに漬けたアメリカンチェリー、冷たいストロベリーアイス。それらを淡白なリコッタチーズに染み込み、丸みを帯びて広がっている。清涼感のあるデセール。


■10皿目「メレンゲ コリアンダーと青リンゴのソルベ 練乳のアイス プリンスメロン」(★★★)


コリアンダーと青リンゴのソルベ、練乳のアイスをメレンゲで挟み、プリンスメロンを敷いている。
デセールに混ざるパクチーの特徴的な風味が面白い。
冷たさで感じにくくなる甘みをメレンゲの甘みで強化していて、冷たいのにとても甘露に感じられる。メレンゲの甘さが余韻に強く残るが、プリンスメロンがまろやかな余韻に変えてくれる。強い味わいの中にあってパクチーの風味が完全に浮いているのが面白い。


■食後の紅茶




うーん、ここいいですね、マジで。
モラキュラーキュイジーヌではありませんが、結構イノベーティブな感じのレストランです。
経歴から見ると「あれっ」って感じしますが、これがかなり堂に入った出来です。
プレゼンテーションが綺麗ですね、奇抜ではないのですが、結構面白いです。
料理としても非常に良くできていて、 香りや甘み、食感を上手く使った料理が多かったと思います。
特にハーブの使い方とかですね。どの皿にも結構しっかりとハーブが効いていて複雑です。
そして何と言ってもこのコース構成での価格がお得すぎる。詳しくはHPを見ていただければと思うのですが、これで一番下のコースですからね...
恐ろしいもんです。L'ASかLylaかって感じ。
気軽に行けそうな感じなんで、また行きたいですね。
ただ場所が辺鄙すぎますが...



住所: 東京都港区赤坂7-5-34 インペリアル赤坂フォーラム 1F
店名: Lyla(ライラ)
電話番号: 03-6441-2096
営業時間:
12:00~14:00(L.O.)
18:00~21:00(L.O.)

ランチは土日祝のみ
ランチ営業、日曜営業
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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