【カリフォルニア:58】コルギン カリアドを利く

こんにちは、HKOです。
本日はコルギンのカリアドです。


【データ】
コルギン セラーズはアン コルギンとジョー ヴェンダーによって1990年代初めプリチャードヒルに設立されたワイナリー。所有する畑はヘネシー湖の丘の頂上にあり、近年ⅸエステート(標高950~1,400フィートの前述のヘネシー湖を見下ろす48ヘクタールの区画)の単一畑もリリースしている。当初へレン ターリーがコルギンを手がけていたが、現在は元ピーターマイケルのマーク オーバートが手がけている。栽培責任者はデイヴィッド エイブリュー、醸造コンサルタントはアラン レイノー。
醸造は重力を利用したグラヴィティフロー、オープントップの大樽と密閉式ステンレスタンクの併用を行い、フレンチオークの新樽100%で19ヶ月間熟成後、清澄濾過なしでボトル詰めにてリリースされる。
ちなみにコルギンは3つのフラッグシップ銘柄をもっています。
「ナンバー ナイン エステート」はプリチャード ヒルの標高約350-420mの高台に50haの保有する自社畑。巨石が埋まる急斜面。
「カリアド」はデヴィット・エイブリューの自社畑の3つのブレンド。セントヘレナ西斜面にあるマドロナ ランチ ヴィンヤードを主体として、ハウエル マウンテンのルチア ヴィンヤード、ソレヴィロス ヴィンヤードの葡萄をブレンド。
「ティクソンヒル ヴィンヤード」は1881年に植樹されたセント ヘレナ北、スプリング マウンテンの裾野の1.6ha。
こんな具合です。


【テイスティングコメント】
生産者: コルギン セラーズ
銘柄: カリアド ナパヴァレー レッドワイン 2012
品種: カベルネソーヴィニヨン53%、メルロー26%、カベルネフラン12%、プティヴェルド9%

外観は黒に近いガーネット、粘性は高い。
徹底的な凝縮感があり、そのくせ果実味は赤系という異端的なワイン。バランス感は新世界なりの甘露さを押し出した重量感のある作り。
濃密で凝縮したイチゴやブラックベリーの甘露なジャム。
コンデンスミルク、フルーツケーキ、バニラの様な滑らかで厚みのある甘露さ。ヨーグルト。ほのかに茎の様な風合いもある。
ワッフルやカカオ、黒糖の様な樽香。結構強めのリコリス、ピーマンの青さ。そしてベーコンなどの燻製肉。
果実は熟していて、果皮の要素は目立っていないが、エナメルリムーバーやインクを思わせる風合いがある。
全体的に要素は強いながらもキャッチーな仕上がりで、ナパらしいナパのナンバーナインとは少し印象を意にする。
酸は穏やかで、タンニンはよく熟しており、丸みを帯びている。グリセリン感があり、余韻に甘みが感じられる。
ミルク、ブラックベリーやダークチェリー、肉の様な旨味が非常に強く広がる。



【所感】
今回はカリアドでした。
ナンバーナインエステートは過去に2ヴィンテージほど記事にしてますので、興味があれば是非どうぞ。
基本的な軸は完全に熟したコンポートの如き甘露な果実味、ミルキーなMLF、焦がした樽香を高密度のボディでバランスを取る形のワイン。カリフォルニア的といえば、大変カリフォルニア的ではあるのですが、どちらかというとその性質はナンバーナインエステートの方が強い様に感じます。
ナンバーナインエステートの全体のバランスの中で構成される果実味はカシスやブラックベリーなどの黒系果実。そしてやや目立ったコーヒーや燻した様な樽香、土の様な香り。
バランス値の振り方としてはラトゥールと近いかな、とも思います。
今回のカリアドはもう少しフレッシュです。
果実味は赤系のイチゴなどを思わせる果実味で、さりとて軽さはなくジャミーで完熟しています。コンデンスミルク、ヨーグルトを思わせる滑らかさが調和している。樽香はその点(強いには強いのですが)ナンバーナインエステートと比べると控えめです。やや果皮の要素は強めだが、かなり親しみやすい作りに仕上がっている印象です。酸は穏やかでグリセリン感があり、タンニンに甘みがあり、かなりわかりやすいですね。
個人的にはナンバーナインエステートより好みかもしれません。ポールホブスのドクタークレインに近く、ボルドーにおいて似たタイプはありません。
流石コルギン...ニューワールドファンにビシビシと響く素晴らしい仕上がりでした。
残すところはティクソンヒル。
できる事ならば3種水平とかできるといいんですが、なにぶん値段がなぁ...



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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