【イスラエル】ヤルデン シャルドネ 2015

こんにちは、HKOです。
本日はヤルデンです。
超有名ワイナリーですが、実は飲むのは初だったりします。


【データ】
ゴランハイツワイナリーはイスラエル ゴラン高原 カツリンに1983年に設立されたワイナリー。
イスラエル航空のファーストクラスワインとしても採用されています。
醸造手法は伝統的かつ革新的な醸造手法を組み合わせている。最先端の圧搾、ポンプ施設、コンピューターでの温度管理が可能なステンレスタンクで醸造。徹底した管理システムを構築している。フレンチオーク新樽50%、旧樽50%でシュールリーで7ヶ月熟成。フラッグシップはエルロム ヴィンヤード。


【テイスティングコメント】
生産者: ゴランハイツ ワイナリー
銘柄: ヤルデン シャルドネ 2015

外観はやや濃いめのイエローで粘性はやや高め。
カリフォルニアの典型的なスタイルのシャルドネに酷似したスタイルで、濃密な白桃や洋梨の様な果実味と、甘露な杏仁豆腐、シロップ。そしてバターの様なまろやかさがある。熟度自体はそこまで高くはないが、しっかりとMLFがなされている。フレッシュハーブや白い花のニュアンス。
構造自体はそこまで複雑ではないが、しっかりとしたアルコール感と甘露さを感じさせる。
酸は柔らかくやや余韻に苦味が残る。ハーブや杏仁豆腐、グレープフルーツの様な余韻が膨らむ。余韻は比較的長く、杏仁豆腐のフィニッシュが残る。


【所感】
遅れ馳せながら初めて飲みましたが、これはいいシャルドネですね。とてもボリューム感のあるリッチなシャルドネ。
カリフォルニアの様な温暖な新世界の空気感を纏わせています。果実味の厚みとクリーミーさが併存していて、しっかりとしたアルコール感と甘露さを感じます。
香りも余韻の苦味もまさにそんな感じではあるのですが、少しハーブ感があるのも面白いですね。
程価格帯でこれだけ良ければ、エルロムも相当期待出来そうかも。
ヤルデンはとても有名な生産者なのですが、ワインの文化的な側面で見た場合重要な産地ではあるものの、今ひとつ地味感が否めないイスラエル。隣接するシリアとの問題を抱えていますが、ヤルデンに続く様な生産者がたくさん出てきてくれるといいんですがね...




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【ピエモンテ:17】エリオ アルターレ、バローロ アルボリーナ。

こんにちは、HKOです。
本日はエリオアルターレのアルボリーナです。


【データ】
エリオアルターレといえばバローロにブルゴーニュ的な醸造方法を持ち込んだエピソードが有名ですね。
バローロが売れない理由を生産醸造方法に見いだし、先進的なヴァンダンジュヴェールト、抽出の強化、バリック樽、新樽の使用を導入し、伝統的な生産者であった父親と絶縁状態になった...というあれです。
実際に先進的な栽培醸造方法が功を奏して現在のモダンバローロが評価され今に至るということで、バローロを一歩先に進めた偉大な生産者であります。
さて、冒頭に書いたバローロ ヴィネート アルボリーナ、ランゲ アルボリーナの双子の兄弟的存在である、という意味ですが、これは醸造方法に起因するものです。葡萄は同じものを使用しています。生産方法は前述の通り。
バローロ アルボリーナはMLF後に新樽20%、旧樽80%で新樽および旧樽で24ヶ月熟成されるのに対して、ランゲ アルボリーナは100%新樽に移してアルコール発酵とMLFを樽内で行い、そのまま18ヶ月の樽熟成を行うという違いです。
ちなみにランゲアルボリーナは生産量が少なくおよそ2500本~3000本程度。比較的レアなワインと言えます。
随分と前にランゲ アルボリーナはやりましたが、満を辞して今回はバローロ アルボリーナです。




【テイスティングコメント】
生産者: エリオ アルターレ
銘柄: バローロ アルボリーナ 2000

橙を帯びたガーネット、粘性は中庸。
かなり熟度の高いネッビオーロ。ボーイズ的な側面は控えめになり、よりトラディショナルなスタイルを感じさせる仕上がりに還元している。
干した様な濃密な黒系の果実味と藁やイーストの様な香りが主体的に感じられる。
干したプルーンや熟したブラックベリーの果実味(アルコール度数的にも新世界っぽい)と共に独特のイーストや藁の様な香りが感じられる、乾いた土、漢方、少し萎れた様な薔薇のドライフラワー。そしてドライイチジク、焦げたゴム、燻製肉、酵母的な香りがやや強めに感じられる。
酸味は柔らかく滑らかで、グリセリン感豊かで丸みがある。よく熟した果実味があり、干したプルーン、ダークチェリー。漢方やイーストの余韻が長く続いていく。
流石にタンニンは力強いが丸みがあるため、飲みやすさが際立つ。

【所感】
これは面白いですね...
うん、何が面白いって、ランゲほどではないにせよ正直モダンな造りを期待していたのですが、これかなりネッビオーロですよ。熟成によってドライフラワーっぽくなってますが、薔薇っぽい華やかさがまさにそんな感じ。そしてイーストや藁っぽい干し草の香り。
馴染むと意外と差分がなくなるもんですね...
ただ唯一大きく違う点があって、トラディショナルな凝縮感と瑞々しさを演出した果実味ではなく、もっと、乾いた、濃密で濃い黒系果実の果実味を強く感じられるのですよね。
なんだろう、果実の出方としてはシラーとかそこらへんに近いかもしれない。それはアルコール度数や口に含んだ時と丸みからも感じられて、想像以上に若々しく感じます。
まだまだ熟成しそう。
ランゲとは年代が違うので比較できないけど、きっと新樽比率的に、あまりバローロっぽい...って事にはならないのかもしれませんね。

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【コニャック】シャトーラフィットが作る偉大なコニャック

こんにちは、HKOです。
本日はこのブログでは珍しいコニャックです。


【データ】
ラフィット ロートシルトは、伝統と格式に満ちたボルドー最高のシャトー(という見られ方をする)。ラフィットを生み出しているものの、1974年までは一級としては比較的凡庸でありながら、75年以降、エリックの行き届いた管理と、32~36ヶ月の樽熟成期間を20~30ヶ月に変更、さらに徹底したグリーンハーヴェストと意識的な遅摘みを行う事で果実味を引き出し、現在はその地位を不動のものとしている。現在はシャルル シュヴァリエがその指揮をとっている。
栽培面積は100ha、平均樹齢は45年。収量は平均で48hl/haとなっている。
栽培は先に述べたとおりグリーンハーヴェストで収量を抑えた果実を選定し、除梗機で除梗したのち、ステンレスと木製のタンクで18~24日間のマセレーションとアルコール発酵が行われる。オーク新樽16~20ヶ月で熟成を経た後に、無濾過で瓶詰めされる。
今回はコニャック。
コニャック ボルドリ地方から産出されるブランデーで、1900~1920年の大古酒の原酒をブレンドし、6年の熟成を経た上でリリースされる。
大変貴重なコニャック。


【テイスティングコメント】
生産者: シャトー ラフィット ロートシルト
銘柄: コニャック トレ ヴィエイユ レゼルヴ ド ラフィット ロートシルト

外観は黄金色、粘性は高い。
非常に洗練されたコニャックで樽が強すぎず、ともすればフレッシュな葡萄のニュアンスすら感じられる。またアルコールのギスギスした香りは控えめで丸みを感じる。
パイナップルやマスカテルな果実由来のニュアンスを主体として、エナメルリムーバー、白胡椒の様なスパイシーさ。ユーカリなどの清涼感。古紙、糖蜜やクリームの様な甘露さが徐々に現れる。
口当たりは柔らかく、お香や胡椒、熟した葡萄などの複雑な余韻を残していく。


【所感】
コニャックは一応有名どころのルイ13世とリシャールヘネシー、あとポールジローのヘリテージくらいしか抑えられてないのですが(というか他に抑えるくらいの余裕がなかった為)門外漢なのですが、これ、すごいはっきりとぶどうのニュアンスが出てますね。樽はかなり控えめ。
そして最も驚きなのが、高アルコールにも関わらず尖ったところがなくて、口の中で球体感を帯びている感じ。
熟成による複雑さも素晴らしいですが、蒸留酒にしてこの口当たりは結構度肝を抜かれましたね。
今まで飲んだ蒸留酒にはない滑らかさでした。
さすがに自前で買える値段は超えてるんですが、機会があったらこの滑らかさ、また体験してみたいですな...



【ブルゴーニュ:145】オリヴィエルフレーヴ モンラッシェ 2014

こんにちは、HKOです。
本日はオリヴィエルフレーヴの最高峰、モンラッシェです。


【データ】
オリヴィエ ルフレーヴ フレールは、故ヴァンサン ルフレーヴの甥であるオリヴィエ ルフレーヴによって1984年に設立されたネゴシアン部門。ポートフォリオは幅広く、コート ド ボーヌの白を中心に、ヴォルネイやポマールなどの赤をリリースしています。
買いぶどうは信頼できる栽培農家に収穫日、栽培方法を指定し、厳密に管理したぶどうを購入しています。複数農家から買い上げたぶどうは瓶詰め直前までブレンドされず、畑の特徴を考慮しながらブレンドされます。
※全てが買いぶどうでは無く、一部の畑(ムルソーポリュゾやクロサンマルクらは自社畑)
モンラッシェは100%手収穫、平均樹齢40年、平均収量は47hl/ha。30%新樽で18カ月。


【テイスティングコメント】
生産者: オリヴィエ ルフレーヴ
銘柄: モンラッシェ グランクリュ 2014
品種: シャルドネ100%

色調は淡いイエローで粘性は中庸。
太いミネラル感。
モンラッシェの風格を感じさせる香りの力強さを感じる。
ややローストした樽の香りを強く感じさせ、モカやコーヒーを思わせる樽香が前面に来る。
その奥に焦がしバターやローストナッツの要素。上白糖やシロップ、カスタードクリーム、濃密な白桃や洋梨のコンポートの様な果実味がある。フレッシュハーブ。オイリーな側面もある。
樽が前面だが、徐々にMLFと調和した果実味に遷移していく。
引き締まったしっかりとした酸がありながら、球体感があり、ライムの様な酸味の裏に太い旨味と、甘露さが表出してくる。


【所感】
やはり共通して感じるモンラッシェの突出性。
熟成を見越したリッチな醸造はもちろんのこと、核種系のボリューム感、ミネラル感、上白糖を思わせる甘露さが素晴らしいですね。
この生産者のものはそれでもまだフレッシュでドライではあるものの、他のクリュとは大きなボリューム感の差がありますね。果実が完全に熟している感じ。
新樽比率はさほど高くはないのですが、ローストをしっかりしているのか、焦げたニュアンスがしっかりと現れています。
やはりモンラッシェはシャルドネの最高峰といった感じがあります。ミネラルとボリューム感のある果実味をバランスよく両立させるのは(生産者によっては新世界で再現しますが)土地ならではですね。
素晴らしいワインでした。





YPSILON(イプシロン:青山)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。


本日は先日のワイン会のお料理です。
会場は青山にあるイプシロンというイタリアンレストラン。
店外の写真は撮ってませんが、見るからにおしゃれな、イノベーティブ感のあるレストランです。
オープンキッチンなのもいいし、適度にカジュアルなのもまた良いです。

料理もかなりモダンな、綺麗なプレゼンテーションで、食材同士の調和をすごく大切にしてる感じです。
ワインは先述の通り、ピエール ペテルス。
どの料理も大変ワインによく合いました。



◾︎「帆立貝と新玉葱のムース淡雪仕立て~牡丹海老 雲丹 いくらのアクセント」(★★★+)


しっとりとした新玉ねぎのムースの中にボタンエビ、雲丹、いくらを潜ませたもの。エディブルフラワーを使ったプレゼンテーションも華やかですね。
ホタテと新玉ねぎの滑らかで甘みの強いムースと、これまた別種の甘みを感じる生海老と生ウニが最高。甘みと滑らかさを軸にして、そこにいくらのほのかな塩辛さとコーンのクリスピーな食感ががアクセントとして効いている。
豪華さを感じる一皿。


◾︎「ミル貝と墨イカとホワイトマッシュルームのシャルドネビネガーマリネ~春野菜のサラダに合わせて」(★★★)


シャルドネビネガーで甘酢漬けにしたミル貝とスミイカのマリネ。コクのあるビネガーの酸っぱさとそれを包み込む甘み。野菜とスミイカ、ミル貝の食感の違いも面白い。
シャンパーニュとも非常に調和した。


◾︎「北海道根室産キンキと蛤のヴァプール~フルーツトマト"珊瑚樹"と山伏茸のプッタネスカソース」(★★★+)


キンキとハマグリの蒸し煮に唐辛子などのスパイスが効いたプッタネスカソースを添えたもの。
プッタネスカ自体魚介と相性が良いように思えるので、エキス感のあるキンキや貝類とも全く違和感がなく調和する。味わいの輪郭がはっきりとしており、とても美味しい。


◾︎「白兎とフランス産ホワイトアスパラの煮込み~イタリア産春トリュフ"ビアンケット"の香り」(★★★+)


目の前でトリュフをふりかけてくれる。香りがかなり立ってきますね...いい。
兎の煮込み。香味野菜とアスパラガスのペーストちっくなのがすごく美味しい。旨味と甘味がある。兎は少し強めの胸肉のような食感。ジューシーでエキス感が感じられる。
ホワイトアスパラガスもまだ小さいですが、甘くて、春っぽくていいですね。


◾︎「のれそれとクレソン、春菜のパスタ~カラスミをふりかけて」(★+)


アーリオオーリオベースのパスタ。のれそれという穴子(鰻)の稚魚、蕾菜、カラスミをたっぷりとふりかけてある。
のれそれって初めて食べましたけど、すごい不思議な食感。ヌルヌルしていてジュンサイのぬめりみたいなのがある。個人的にはちょっと好きじゃない食感。
オイルベースのカラスミパスタとしては最高に好きな感じなんですが...
難しい食材じゃのう...


◾︎「苺を閉じ込めたしゅわしゅわジュレ~ポール ジローのジュレ ド レザン」(★★+)


ポール ジローのグレープジュースを使ったデザート。
イチゴを入れたジュレに淡雪のようなソルベが乗っていて、それを崩して頂く。冷たさとスパークリングの刺激が面白い。イチゴとブドウジュースの甘さ含め、シャンパーニュとも相反せず楽しめるデザート。


基本的にはシャンパーニュに合うようにメニュー構成が組まれているので、どれもとても良く合っていたと思います。
料理自体もかなり素晴らしく、好みのはっきりとした味付け。価格的にもリーズナブルで、かつ比較的入りやすいのもポイント高いですね。
会社が近かったら通っちゃいますね...
やっぱりワイン好きの方は良いお店を知っているんだなあ、と。ひとりで感心してしまったりしています。


住所: 東京都港区南青山5-16-1 青山ビル1F
店名: Ypsilon Aoyama(イプシロン 青山)
電話番号: 05055927273
営業時間:
月~土 11:30~14:00(LO)
    18:00~22:00(LO)
    22:00~26:00【Barタイム(小鉢とお酒のみご注文可)】

REGALO(レガーロ: 参宮橋)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。



本日もイタリアン。
参宮橋のレガーロに行ってきました。
こう、微妙に山手線から離れるのがやらしいですね...
新宿から2駅という。び...微妙...
タクシーで行ったほうがいいのやら、徒歩の方が良いのやら微妙に掴みにくい...僕は小田急で行きましたがー。



シェフはTomomi Ogura氏。
イタリア、ミラノ近郊のベルガモにて研修後、西新宿カッフェアロマティカ、幡ヶ谷DIRITTOにて修行。
2008年9月に富ヶ谷にてREGALO dal DIRITTO開店。2010年2月に新たに「REGALO」開店。
ミシュランガイド2017 東京版では*1を獲得しています。

とりあえず、まずはスプマンテから頂きます。


生産者: ???
銘柄: ???

あとでラベル調べればいいやーと思っていたのですが、まさかの調べられず。
誰か知ってたら教えてください。
外観は濃いめの黄金色、粘性は中庸。
かなりクオリティの高いスパークリング。
樽とMLFが効いた高級感とボリューム感溢れる味わい。
骨子はシャンパーニュに近く感じる。
塩ナッツやバター、ヨーグルトの様な風味に、ライムや青リンゴの様な旨味の強い果実味とフレッシュハーブや草の様な風味が現れる。
味わいは少し参加した様な旨味と出汁を感じる味わい。
オレンジやレモン、塩気を感じさせる余韻がある。



▪️ストウッツィキーノ「帆立 ブラータチーズ グレープフルーツ」(★★)


北海道産帆立、ブーリア産ブラータチーズをサラダ仕立てで。
グレープフルーツの酸味をブラータチーズが柔らかくし、甘さを際立たせている。しっかりと火の入った食感豊かな帆立とその香ばしい風味もチーズが包み込む。
美味い。


▪️アンティパスト「金目鯛のカルパッチョ」(★★★)


脂の乗った金目鯛を厚めにカット、ビネガーとディルを添えている。鯛はしっかりとした食感で脂も良く乗っている。ビネガーオイルは甘く、鯛の油分によく合うし、塩がよく甘みを引き立てる。
大きめのカットが気前が良く嬉しい。


▪️アンティパスト「卵とフォアグラのグラタン 白トリュフ風味」(★★★+)


グツグツ煮えてチーズとトリュフの香りがものすごく立っている。卵をガーリックオイルで煮立てている感じか。
フォアグラが入っていて、めちゃくちゃ濃厚。しかも卵のとろみと合う。マッシュポテトらしきものも入っている。
軸はトリュフとガーリックの風味を帯びたオイルとフォアグラ、パルメザンチーズ、卵黄だろうか。濃厚さでとても良く調和が取れている。



美味しそう。


▪️プリモピアット「スパゲティ アラビアータ」(★★★)


ニンニクと唐辛子が効いたトマトソースベースのスパゲティ。まさかの普通なプレゼンテーション。
オリーブオイル、トマトの旨味、力強いニンニクの風味、そして唐辛子のスパイシーさがはっきりと感じられる。
パスタは少し硬めにゆであげている。
堅実に上手く、飛び出たような味ではないんだけと、スタンダードに食材のバランスが取れたようなアラビアータ。


▪️プリモピアット「自家製パッパルデッレ ラディッキオのボロネーゼ」(★★★★)


きしめんサイズのパッパルデッレ。
ラディッキオを基軸にしつつ牛肉のラグーソースが効いている。ホールスパイスと牛肉の脂と旨味がひたすらが目立つ。ラディッキオはほのかな苦みと豊かな食感を与えるに留まっている。おお振りの具材をパッパルデッレが良く拾ってくれる。美味い。


▪️セコンドピアット「オーストラリア産 仔羊の炭焼きロースト」(★★★+)


炭でカリッと香ばしく、中はしっとりと火が通った仔羊。
大体ラムチョップ2本分くらいの分量。胡椒、柑橘、肉汁のソース。付け合わせは甘い玉ねぎ。
炭で火を入れたのがこれだけ絶妙とは。エキスは完全に閉じこもっているし、外側と内側の食感のコントラストも素晴らしい。羊肉的な臭みはまあありながらも、強くはなく、自然に頂ける。脂身はやや強め。


▪️ドルチェ「グレープフルーツのクリームブリュレ」(★★)


生乳的でバニラの香り際立つクリームの中に、ピンクグレープフルーツ、グレープフルーツのジェラートが潜んでいる。クリームの中のあってグレープフルーツは爽やかでほのかな苦みを感じさせる。滑らかで上品で清涼感がある。
焦がした部分は香ばしく、甘み際立つ。美味い。


▪️ピッコラ パスティチェリア「抹茶のカステラ」
(写真なし)



大変美味しかったです。
イノベーティブやフュージョンに慣れると、トラディショナルな感じの料理ですが、お値段もカジュアルで、かなり満足感は高いですね。
卵とトリュフのグラタン、パッパルデッレがすごい美味しかったです。あと玉ねぎが乗ったフォカッチャ。
パンはおかわりが来なかったので、そこは残念でしたけど。
お値段に対する満足感は高いので、非常にいいんですが...場所がね...なかなか行きにくい場所ですねえ。


住所:東京都渋谷区代々木4-6-2 宍戸ビル B1F
店名: Regaro(レガーロ)
電話番号: 03-6383-3384
営業時間:
11:30~14:30(14:00LO)
18:00~22:00(LO)

[火~土]
22:00~27:00(ワインバー)
ランチ営業、夜10時以降入店可、夜12時以降入店可、日曜営業

Restaurant L'asse(レストラン ラッセ:目黒)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。

こんにちは、HKOです。
本日はイタリアン。
レストラン ラッセに行ってまいりました。


目黒駅から5分くらいのちょっとわかりにくいところにあります。

シェフは村山 太一氏。
2000年にイタリアに渡り、2つ星2店舗で修行し、3つ星 ダル ペスカトーレでは副料理長に就任、2011年に帰国後レストラン ラッセをオープンした。
ミシュランガイド2017年 東京版では*1を獲得しています。


今回はランチなので軽めのショートコース。
構成としてはアミューズ、前菜、パスタ、パスタ、メイン、デザート、プティフールの7皿コース。
ショートかな...?



平日なので水で。
綺麗な装飾のヴェネチアングラス。
緻密ではないが、味がある。


▪️ストウッツィキーノ「サツマイモのスープ パルマ産生ハム」(★★)


スイートポテトの様なクリーミーで甘露なペーストと、生ハムの穀物の風味、塩気とのコントラストが秀逸。


▪️フォカッチャ「自家製フォカッチャ」(★★)

しっかりとした重みを感じさせるフォカッチャ。フワフワとねっとりとした食感。麦の香りか強く、香ばしさと塩気を感じさせる。
自家製のバターも素晴らしい。


▪️アンティパスト「淡路産ヒラメのカルパッチョ」(★★)


孟宗竹を開いた皿とともに。
柑橘を使ったビネガーとクレソン、エディブルフラワーを添えている。
プリプリとしたヒラメの食感。ほのかに脂を感じられる。
結構ヒラメに味があるので、ビネガーオイルと柑橘の風味が好相性。


▪️プリモピアット「蟹のカッペリーニ 」(★★★★)


カニのほぐし身を乗せた暖かいカッペリーニ。
キャベツの様な甘い野菜、オリーブオイルとカニの出汁がしっかりと感じられるスープで構成。
スープに強烈な旨味がある。カニのエキスとオリーブオイルが凝縮。細いカッペリーニに絡む。ほぐし身も旨味がとても豊かで、スープを吸って、味わいを更に引き上げてる。木の様な清涼感のあるオリーブオイルの風味が素晴らしい。


▪️プリモピアット「4種類のチーズのラビオリ」(★★★★)


パルメザン、リコッタ、モッツェレラ、マスカルポーネ。
パルメザンを中心にした強烈な旨味成分を持った塊。
ラビオリの中には液体化した濃厚なチーズ、ラビオリ自体にも強めに練りこんである。シンプルながら、一塊の力強さが素晴らしい。香りも強く、非常にパワフル。



藤次郎のナイフ。刀と同じ製法で。持ち手はローズウッド。


▪️セコンドピアット「45日熟成近江牛のロースト」(★★★★)


有田の皿とともに。
付け合わせはスティック セニョール。
サシがジューシーで熟成の旨味もすごい感じる...
和牛ならではのサクサクとした食感。赤身の血の風味とサシの甘みが相乗。付け合わせの椎茸が更に旨味を押し上げる。ソースのジュ ド ヴォーのソースもほのかにスパイス感があり、肉とよく合う。


▪️ドルチェ「パンナコッタ」(★★★)


さちのか、ベリーのソース、シャンパーニュのゼリー、パンナコッタ
パンナコッタの生乳、クリーム感が当然ながらイチゴやベリーソースと合う。そしてシャンパーニュのゼリーは少し酸化的でピリッとした風合いがある。
上品で非常に美味。


▪️ピッコラ パスティチェリア「ラッセ(ミニャルディーズ)」(★★)




(左から)
1: 濃厚なシュークリーム
2 : 砂糖漬けのオレンジピールはほのかな苦みと砂糖の食感が良い。
3: コーヒークリームを包んだ蕩ける非常に滑らかなショコラティーニ。
4: ラズベリーとブルーベリー、砂糖菓子はベリーの酸味に甘みを自然に付加してくれる。華やか。
5: コルネット。軽やかなコーンとキャラメルクリーム。
6: 重く卵黄感が突出したクレームキャラメル。


えっ、これで5000円...コスパ良すぎでは...??
料理自体はトラッドでシンプルな構成のものが多いですが、どれも火入れや味わいの組み合わせが本当に匠の技といった感じ。塩やフォンの使い方のバランスの取り方が素晴らしいのです。
パスタは蟹の出汁、オリーブオイルが絶妙だし、ラビオリはたっぷりチーズを使っているけど重すぎない。肉の火入れも絶妙。荒々しくても美味しいイタリアンだけど、物凄く繊細なところで気を使われている感じがします。
アロマフレスカみたいな華やかさはないのですが、皿やパスタプレートの木の香りも料理に活かしてたりして、堅実かつ緻密。素晴らしいのです。
オススメです。


住所:153-0063 東京都目黒区目黒1-4-15 ヴェローナ目黒B1
店名: Restaurant L'asse(レストラン ラッセ)
電話番号: 03-6417-9250
営業時間:
Lunch: 12:00-15:00 (L.O. -13:00)
Dinner: 18:00-23:00 (L.O. -21:00)

【ドイツ:10】リースリング、高貴なる一献の味わい

こんにちは、HKOです。
本日はドイツのモーゼルから2本です。


【データ】
ハイマン ルーヴェンシュタインはモーゼルに拠点を置く新世代生産者。当主はラインハルト ルーヴェンシュタイン。
既存のドイツワインの基準ではなく、テロワールを尊重した作りを重視しています。
保有する畑はモーゼル河近くで、寒冷な為生育に時間がかかるものの、多様な土壌(様々な色合のスレート(粘板岩)!の特徴ががぶどうに反映されます。平均収穫量もドイツの平均的な収量と比較すると、約半分程度。
栽培はビオディナミによって行われ、セラーでは天然酵母を使い、ステンレスチールからオークの醗酵槽へ移行。人工的な干渉をせず、大型のオーク樽と、一部ステンレススチール樽で1年を上限に醗酵。スキンコンタクトは長め、セラー内はそのままで温度が低いため温度調整は行いません。マロラクティックを行うかどうかは、自然にまかせているそうです。

エゴン ミュラーはオルツタイルラーゲであるシャルツホーフベルガーの最大所有者であり、モーゼル最上の生産者。
現当主のエゴン4世は、ガイゼンハイムワイン醸造大学で学んだあと、 フランス、アメリカで醸造技術を学び、2001年より自らワイン畑に立ち、指揮を取っています。
虎の子のシャルツホーフベルガーは標高170-320mに位置する気温が低いスレート質土壌が非常に強い土壌を保有。植わっているリースリングの樹齢は100年以上。
収穫は手摘みで1haあたり6000l以下です。発酵はステンレスタンクか大樽で天然酵母を使い発酵。
保有畑はシャルツホーフベルガー以外ではヴィルティンゲンやザールブルク、オックフェンなど複数の畑を所有。
今回はシャルツホーフベルガーの水平で、通常の収穫期に収穫された完熟ぶどうを使用したカビネット、最低1週間以上レイトハーベストされたぶどうを使用、オーク古樽で発酵、熟成したシュペトレーゼ。最後はゴールドカプセルの選定から外れてしまった貴腐葡萄を使用したアウスレーゼの3種類。この上にアイスヴァイン、アウスレーゼ ゴールドカプセル、トロッケンベーレンアウスレーゼがあります。
トロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)はまさに恐ろしい金額で...なんというか飲む機会あんのかな...という感じです。




【テイスティングコメント】
生産者: ヘイマン ルーヴェンシュタイン
銘柄: ウーレン ロートライ レゼルヴ リースリング 2011

外観は淡いイエロー、粘性は高い。
ほのかな残糖感があり、キュッと引き締まった旨味がある。
クリーンでありながら強力な旨味があり、力強い厚みを感じさせるり
ペトロール感が主体的で、アンズやアプリコットの様な旨味の豊かな果実味があり、ヨーグルト、白胡椒、蜜蝋の様な香り、ニンニクの皮。強烈なミネラルがあり、引き締まっていながら、強烈な厚みがある。
酸はしっかりとありながら、ほのかな残糖とのバランス感が絶妙。ほのかな苦みとともにアンズや洋梨の様な含み香が素晴らしい。



生産者:エゴン ミュラー
銘柄: シャルツホーフベルガー アウスレーゼ 2015
品種: リースリング100%

外観は明るいストローイエロー、粘性は高い。
ペトロール香はあるが、それよりも果実の風味の方が強い。
クリーンでありながら、濃密で甘露なシトラスやアンズ、パッションフルーツの様な香りが感じられる。
ドライフルーツ的かもしれない。
カマンベールチーズや白い花、蜂蜜の様な風味。白檀の様な風味も。果実味だけの濃密な香りだけではなく、チーズを思わせる複雑さがある。
強い甘露さがあるものの、引き締まった酸がある。
ほのかな塩気と干したあんずの様な凝縮感があり、フレッシュさと清涼感のある余韻を感じさせる。印象としては重くない。



【所感】
ドイツです。
まずはご馳走になったハイマン ルーヴェンシュタイン。
新世代として有名な生産者だそうです。
し...知らなかった(ドイツ詳しくないマン)
ただメチャクチャ良かったです、残糖の甘みがありながらも酸と旨味がしっかりとあって驚く程ダレない。
リースリングの優美なペトロール香と引き締まったミネラル感を軸に、ボリューム感のあるアプリコットを思わせる強烈な旨味があります。蜜蝋や白胡椒、ほのかにMLFが効いているのも素晴らしい。
残糖で言うとシュペトレーゼかそこらへんだと思いますが、甘みが厚みとなっていて、強靭さすら感じさせます。
含み香も良く、かなりクオリティは高いと思います。

次はエゴン ミュラーのアウスレーゼ。
以前も飲みましたが、やっぱりペトロールは間違いなくありながらも控えめで、果実の豊かな香りが感じられます。
こちらもクリーン。アウスレーゼなので厚みはありますが、どちらかというとぎゅっと詰まった様な凝縮感が目立ちますね。その目の詰まり方はドライフルーツにも似ているかもしれません。カマンベールの様な白カビのニュアンス、花の様な香りがあり、複雑で立体感があります。
酸もフレッシュで生き生きとしていて、冷涼感と濃密さを併せ持っている感じというか。品を感じる一本に仕上がっています。

この二本タイプは異なりながらも、双方ともに酸、旨味に満ちていて甘いだけではないのが素晴らしいですね。






【日本酒】勝山酒造、伝と暁。二種比較。


こんにちは、HKOです。
本日は打って変わって日本酒、勝山酒造です。
ワインアドヴォケイトで(日本酒全体の評価を巡って色々な疑惑が付きまといながらも)95点という高得点を弾き出した暁を含む銘柄をテイスティングです。


【データ】
勝山は、元禄年間に伊達政宗公を藩祖とする伊達家六十二万石の城下町仙台にて創業して以来、三二〇年以上の間、仙台を代表する銘酒醸造元であり 宮城県で現存する唯一の伊達家御用蔵として酒屋の技術的模範と御用蔵の暖簾を守り続けております。(HPより)


-暁-
ポリシー: 新しい考え方に基づく精緻な酒造り。
酒米: 兵庫県みらい産最上格付の山田錦米100%
精米歩合: 35%
醸造: 遠心しぼり。低温にて酒と酒粕を分離し、お米の旨味のエッセンスを低温抽出。
遠心絞り…遠心分離機による高純度のエキス抽出。
仕込水: 泉ケ岳の湧水(シリカを含む硬度35度の軟水)

-伝-
ポリシー: 伝統的な製法に徹した酒造り。
酒米: 兵庫県みらい産最上格付の山田錦米100%
精米歩合: 35%
醸造: 早瓶火入れとマイナス5℃での氷温貯蔵。
※早瓶火入れ…従来タンクで火入れをするのに対し瓶詰後火入れ。火入れのムラや劣化を抑える。
氷温貯蔵…熱によるダメージ、劣化を抑える。
仕込水: 泉ケ岳の湧水(シリカを含む硬度35度の軟水)



【テイスティングコメント】




生産者: 勝山酒造
銘柄: 勝山 暁
一時的なクリアネスなアロマが感じられる。
アルコール感が強く、バターやチーズの様な香りが主体となり、洋梨、上白糖の様な厚みとアルコール感が強く辛味があり、厚みがありクリアかつ力強い味わいの日本酒。
キュッと引き締まった感じですかね。


生産者: 勝山酒造
銘柄: 勝山 伝
どちらかというと醸造要素が前面に出ている。
より米糠の様な香り、チーズ、バター、クリーム。上白糖。より暁より厚みがありひねた香りが感じられる。辛味というより甘みが感じられる。クリアネスより雑然とした風合いがあり濃密感がある。


【所感】
あまり日本酒には詳しくは無いのですが、製法からの所感を。ざっくりと受けた印象としては、精米歩合こそ同じですが、暁が削ぎ落とした洗練さ、クリアさがあるのに対して、伝はより厚みや旨味を感じさせるものとなっています。
伝は米糠や醸造的(乳酸発酵的)な要素を強く感じますね。
パッと精米歩合が違うんだろうか...とも思ったのですが、そうでは無いみたい。
ただ精米歩合は同じですが、遠心分離機でより酒粕との分離を精緻に、完全に行なっている、という事であればなんとなく合点がいきます。酒粕部分が雑味や複雑さになっているのであれば、そこをしっかりと分離ができていればクリアさはより、鮮明に出るのかもしれません。
伝はどちらかというと生酒に近い風合いを再現しようとしている感じかあって、複雑さや旨味はしっかりとあります。
フレッシュですが、決して透き通る様な透明感があるかというとそんな感じでは無い様に思えます。
これはなかなか興味深いですね。
同じ磨きでも、さらにその先のクリアさを作り出す事が出来る。面白いですね。
これが精米歩合をさらに落としたものと遠心分離、比較すると面白そう。








【シャンパーニュ:76】個性豊かな泡の彩、ドラピエ 1976とキュヴェ フィアクル NV

こんにちは、HKOです。
本日はちょっといいシャンパーニュです。

【データ】
ドラピエは1808年よりオーヴ県ウルヴィル村に設立された。現当主ミッシェルで8代目。他の大手メゾンとは異なり、現在まで常に家族経営を続けています。
完全無農薬とノン・ドサージュを追及。所有する53haの畑では1989年から一切の農薬を使用しない有機栽培を実践しています。そこに至るまで病害や収量不足など様々な苦難なありましたが、結果として良質なぶどうを収穫する事に成功しました。
ウルヴィル周辺はおよそ1億4千年前のジュラ紀からのピノノワールに適した石灰石土壌が広がり、全てのキュヴェでピノ ノワールを軸としています。
ドサージュも少なくカルト ドールのドサージュは6~7g/l程度。(25年間樽熟成のリキュール)。
今回はミレジムですが、1976年という長期熟成したものとなっています。

シャルトーニュ タイエは1683年、ランス北西のメルフィに設立されたレコルタン マニュピュラン。
当主のアレクサンドル シャルトーニュはジャックセロスで元で修行を積み、クロード ブルギニヨンの土壌調査の元で、詳細にメルフィのテロワールを把握し、ワインに反映しています。
あまり耳慣れないメルフィという村は、世界大戦で畑が破壊される前はアイやヴェルズネイ同等とされていた程の高い品質の銘醸地だったそうです。土壌は複合的で、砂質を主体に海抜によって砂岩、粘土、石灰が混ざり、下層の石灰土を厚く覆っています。
栽培はビオディナミ。ブドウは接木無しで樹齢の高い区画を重要とし、収量を制限しています。除草剤は使用しない。収穫時には厳密な選果を行い、区画ごとに醸造を行います。
今回のフィアクルはシャンパーニュで最も古い畑のひとつシュマン ド ランスの区画ブドウと、樹齢55年の区画レ ゾリゾーという砂質系土壌の畑のブドウを使用。
収穫後、区画ごとに空気圧プレス機で時間をかけてソフトなプレスを行う。発酵には土壌タイプによってステンレスタンク、卵型コンクリートタンク、バリックを使い分けている。ミレジムとフィアクルは人の手でルミアージュする。
特に素晴らしい良年に、フリーラン果汁のみからしか生産されない特別キュヴェ。瓶内熟成は60ヶ月以上。ドサージュは6g/l。単一畑もリリースしており、ズルトビーズ、ソリゾー、レ クアール、レ クアール シャトー、レ バールなどがある。



【テイスティングコメント】
生産者: シャルトーニュ タイエ
銘柄: キュヴェ フィアクル NV

外観は淡いイエロー、粘性は中庸。
フレッシュでクリーンネスの味わいを感じられる。
爽やかなリンゴ、シトラスの様な核種系の濃密さと柑橘の爽やかな果実味を感じられる。その中にほのかなバターやブリオッシュの様なクリーミーさ、そしてドライハーブの様な清涼感のある香りが感じられます。
基本的にはシャープでミネラリーな質感があり、引き締まった厚い酸味がある。
キレッキレの酸があり、リンゴやシトラスの様な余韻がある。


生産者: ドラピエ
銘柄: カルトドール ブリュット 1976

外観は黄金色、粘性は高い。
酸化感が強くナッツやアモンティリャードの様な香りが感じられる。エステル的なアルコール香、ドライハーブなどの香り。アンズ、リンゴの様な旨味が感じる塩気が感じられる。濡れた木やシェリー的な要素が感じられる。古紙。
酸よりも旨味が強く、リンゴやシェリーの様な強烈な旨味があり、スープの様な濃密さがある。木の様な香りとリンゴの様な風味がある。



【所感】
せっかくのキュヴェではありますが、場が楽しくあまり集中できませんでした...
ただ素晴らしいワインである事は間違いないですね。
特にシャルトーニュ タイエはレストランとかでかなり使われてて、品質が高い事は十分にわかってましたから、上位キュヴェがその上を行くのは自明の理というか。
まずはシャルトーニュ タイエ。
透き通る様な透明感と繊細さ、そしてピノノワールに起因する豊かな旨味、厚い酸はサンタンヌ同様です。
ただそちらより幾分かクリーミーでかつピノノワールの性質も良く出ています。完全にサンタンヌの上位互換というか、巧みなバランス感で組み立てられたピノノワール、シャルドネが絶妙です。
シャルドネ主体のクリーミーさ、フレッシュさに寄る訳でもなく、ピノノワールの厚みもしっかりとある。
スタンダードラインから一つ頭抜けつつ、それらの上位互換的な風合いがある。逆にいうと個性という意味では今ひとつですが、単純なクオリティでいうのであれば随一です。

次にドラピエの古酒。
デゴルジュマンは直近ですが、ボトリングとしてはかなり古い。それだけあって、変な雑味とかはないんですが、相当古酒的な塩気を感じる味わいになっています。
例えるならばスパークリング アモンティリャード。
杏やリンゴの様な旨味の塊、古紙の様な風味や木の香りを結構感じます。スープの様な濃密さがあり、ギュッと引き締まった旨味の塊を感じさせます。酸化的ながら綺麗に熟成しています。あまり70年代のシャンパーニュの経験値はないんですが、蔵出し後時間が経っているものも多かったので、なかなかいい経験になったと思います。
蔵出し後は少し雑味的なものを感じる事がおおいので、そういう意味ではクリアだな、と感じます。
素晴らしいシャンパーニュでした。






【シャンパーニュ:75】検証、ピエール ペテルスのデゴルジュマン

こんにちは、HKOです。
本日はピエールペテルスの比較です。


【データ】
ピエール ペテルスは1840年創業のレコルタンマニピュラン。ドメーヌ本詰めは1929年から始めています。1932年に現在のフラッグシップとなるメニルの小区画レ シェティヨンを取得。現在は17.5haの自社畑を保有しておりヴーヴクリコの元醸造長ジャックペテルスのサポートの元、ロドルフ ペテルスが指揮を取っています。
マスセレクションで選ばれた平均樹齢35年から65年の葡萄の木を使用。栽培はリュットリゾネを実践している。畑で選果を行った後、グラビティフローで自然にプレスされた果汁は10~12°Cで、18~20時間静置しデブルバージュ、10~11°Cで長期間ステンレスタンクでリューディーごとに発酵する。シュールリー状態で定期的にアエレーションを行い6ヶ月熟成。100%マロラクティック発酵の後、リザーブワインを加えて瓶内二次発酵。
使用されるリザーブワインは約30%(勿論NVのみ)、ソレラ方式で良年14ヴィンテージをブレンド。今回のグランクリュは瓶内熟成を32ヶ月行う。ル メニル シュール オジェ60%、アヴィーズ、クラマン40%を使用。
今回のフラッグシップ、シェティヨンは100%メニルシュールオジェで平均樹齢60年の単一畑「レ シェティヨン」のブドウから作られています。キュヴェ100%。ドサージュ5~6g/ℓ。瓶熟成 72~96ヶ月。
シェティヨン2009…2015,2016(6~7年)+市中1年
シェティヨン2000…2006,2008(6~8年)+市中8年
シェティヨンエノテーク2000…2015(15年)+市中1年


【テイスティングコメント】
生産者: ピエール ペテルス
銘柄: キュヴェ スペシアル シェティヨン ブラン ド ブラン 2009

外観は淡いイエローで粘性は高い。泡は溌剌と立ち上っている。
この中では最も顕著に果実味が現れており、かつボリューム感がある。若々しさというより、完熟したニュアンスをより強く感じさせ、醸造要素も完全に残っている。
極めて甘露でバターやカスタードクリーム、上白糖の質感が強い。コーヒーの様な香ばしい香り。洋梨や黄桃の様な厚い果実味。ほのかな塩気が感じられる。杏仁豆腐のニュアンス。
酸味はソリッドで旨味が豊かで、レモンやオレンジの様な心地よい長い余韻を感じられる。MLFや果実味が余韻にも感じられる。



生産者: ピエール ペテルス
銘柄: キュヴェ スペシアル レ シェティヨン ブラン ド ブラン 2000

外観はやや濃いイエローで粘性が強い。
最も酸化的で塩気を感じ、濃密な厚みがある。
果実味と塩気が主体で、シロップ漬けの黄桃、洋梨の果実味、エシレバターやヨーグルトの様なMLFと酸化が混じり合ったニュアンス。濡れた木材の様な木材の香りや、フレッシュハーブの様なニュアンスがある。ドライシェリーや塩ナッツとすりおろしたリンゴの様なニュアンスが現れ始めBdBとしてはかなり厚みを感じさせる。
ほのかな酸味や滑らかな泡のほのかな苦味と塩気のある旨味豊かなフルーツとMLFのニュアンス。長い旨味の余韻がある。素晴らしい。


生産者: ピエール ペテルス
銘柄: レ シェティヨン エノテーク ブラン ド ブラン 2000

外観は明るいイエローで粘性は中庸。泡はやや落ち着いている。非常に若々しくソリッドな質感のあるミネラリーな果実味がある。堅牢さと複雑さを感じる作り。
シトラスやレモンのような香りが主軸となり、そこにフレッシュハーブ、そしてアールグレイの様な紅茶のニュアンス。コーヒーやモカの様なやや焦げた香り。
スパイシーなグローヴや木材、リコリスの様な香りが伴う。MLF的な要素は希薄で、フレッシュかつソリッドな果実の要素が主体的。
香りも非常に立っているが、どちらかというと旨味が非常に突出していて、広がりのあるオレンジやハチミツレモンの様な余韻が感じられる。



【所感】
ちなみにテイスティングはブラインドで行われた。
これを行うにおいていくつかのステップを踏んだ。
1: ノンヴィンテージとシェティヨンを大別する。
シェティヨンは旗艦銘柄なので、凝縮感が高い、余韻が長い事と仮定して大別する。
→正解。

2: シェティヨンの中で、最もエイジングが進んでいると思われる2000年 シェティヨンを探し出す。
2000、2000RD、2009の中なので、単純に最も進んでいるものを選ぶ。
→正解。

3: 2000RDと2009年を選び出す。
ここが難易度が高かった。
2000年のRDがどれだけ若いか想像がつかなかったからだ。
サンプルケースとしてやや還元的なドンペリニヨンエノテーク、ボランジェRDを参考にした。
2000年とはいずれも異なる為、果実味が最も現れているものを選んだ。
→誤答。
果実味の観点であれば、若いヴィンテージが最もその要素が顕著の為。落ち着いたスタイルがRD。
2009年と2000年の差は果実味と醸造要素の表出にに現れており、2000年とRDは、「ややRDの方が還元的である」事が正解。
酸化ニュアンスが現れず、しかしエイジングによって落ち着いたものがRD。


本当はNVも飲んだんだけど、間に合わずシェティヨンだけ。
この中で最も好みだったのは実は無印2009、そして2000だった。2009年の若々しさ、果実の熟した味わいがダイレクトに感じられた部分、そして2000年の熟成香と果実味のバランス感が大変に良かった。
エノテークはスキンコンタクトによる旨味の表出は随一ながら、やや還元的で香りの複雑さは感じつつも、力強く立ち上がる訳ではなく、やや閉じこもった印象を受けた。
それも時間経過と共に華やかさを増してくるが、2000年、2009年のストレートさの方が好みでしたねえ。
まだまだ発展性はありそうですが、現段階ではそんな感じのイメージです。
勉強になりました。








PROA(プロア:タモン)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。
本日はグアム第二弾のプロアです、




グアムには珍しいオシャレな佇まいのレストラン。
タモンのはずれにあります。

トリップアドバイザーではグアム2位のレストランとのこと。


しかしここも驚きの大行列...
1ヶ月前に電話予約をしたから良かったものの、素直に来訪していたらえらい事になっていた...危ねえ。
店内は至ってカジュアルな雰囲気ですが、全体的にモダンで小綺麗にまとまっています。



グラスワインの種類もとても豊富です。
今回はヤルンバ シラーズを。
やや温度が高く、少し緩い。


ここはコースがない為、アラカルトで。
サラダ、メイン、メイン編成で行きます。


◾︎「Grow Guam Salad」(★★)


グアム野菜サラダ。
ミックスベビーサラダとバッファローモッツェレラチーズのフライ。ソースはザクロのハニービネガー、バジルオイル。
甘酸っぱいフルーティーなソースのサラダ。
サラダやソース自体は軽めですが、モッツェレラのフライは(軽めのモッツェレラとはいえ)生乳分とフライがやや重たく感じる。
最もスタンダードなサラダでこれとは...


◾︎「Big Feller Trio Platter」(★★★)


スペアリブ、鳥のもも肉、ビーフのトリオBBQ。
チャモロ伝統料理のレッドライスを添えている。
甘辛のスパイシーなBBQソースでグリルした3種類のお肉。


スペアリブ3本。


もも肉1枚。


牛肉3枚。

美味しくないわけはない。
繊細さは皆無だが豪快。牛肉は少し脂と水分が抜けすぎててパサパサしていたが、豚肉と鶏肉はジューシーに仕上がっている。
豚肉の1本あたりの可食部はやや少なく、骨に付いた肉をこそげ落とす様に頂く。
付け合わせのレッドライスはチャモロの伝統料理。
チキンライスやケチャップライスに見えるが、アチョーテの実で色付け、香り付けをしたフライドライス。



◾︎「Asian Pesto Marinated Ahi Tuna」(★★★+)



ブラックセサミのスチームライスに、大きく切り落としたマグロのタタキ、酢漬けの玉ねぎ。ソースは海鮮山葵バターソース、素揚げした枝豆を添えている。
まずマグロのタタキのサイズに驚く。厚さ8cmはあろうかというマグロの切り身が目に入る。赤身だが適切な脂分があり、それを補う様なバターソース、退避させる様なワサビや玉ねぎのピクルスで引き締められている。
ワサビとの組み合わせはさながら寿司だし、バターソースはフレンチ的で面白い。また単調な食感に混じる素揚げの枝豆もとても良い、



◾︎「Natalle's Spaghetti and Meatballs」


ちなみに子供向けメニュー。こうしたキッズメニューがあるのはありがたい。
ミートボールが入ったトマトソースのスパゲティー。


驚く程のお店ではないにせよ、雑然としたお店が大半を占める中で、この雰囲気のお店はありがたい。
料理自体も伝統料理が軸になっていますが、フュージョン的というかイノベーティブ的です。
食の発展した東京においては「少しオシャレなビストロ」くらいなもんですが、この場においては貴重な店舗だと思います。


住所: 429 Ypao Beach Pale San Vitores Road, Tamon, Guam
店名: Proa(プロア)
電話番号: +1 (671) 646-7762
営業時間:
11:00~22:00
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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