Gentil(ジョンティ:浅草橋)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。
本日は浅草橋の名店、アルザス料理のジョンティです。
ふと思い立って、フランスの郷土料理を食べたくなって、はてさてアルザスか、リヨンか、バスクか悩んだのですが、比較的近場で。


浅草橋の下町情緒残す街並みの中にド派手な店舗。



相変わらず場末のスナック感のある看板

今回は結構混み合っていて、満席御礼状態。
ギリギリ5分ほど待って入り込むことができました。

本当はマトロットとシュークルートという王道のアラカルトの組み合わせを楽しもうと思ったのですが、店員さんがほとんどいなくて、個別を聞いている余裕も無さげだったので、コースを注文。

うーむ、ゆっくりとランチを取ろうかと思ったのですが...




ワインはヒューゲルのジョンティ。
安価ながら果実味豊かな良いワインです。
ゴクゴクいけます。


◾︎前菜「豚のリエット キャロットラペのサラダ」(★)

グリーンサラダに豚のリエット、キャロットラペが乗った前菜サラダ。ワインがしっかりと進むサラダ。



◾︎魚料理「真鱈のポワレ」(★★)


すごいボリュームが嬉しい。いやでもアルザスって内陸...
皮はサクサク、ホックホクの鱈の身。
ビネガーとフュメ ド ポワソンのソースの酸味。
塩とペッパーが鱈の瑞々しい出汁と調和する。
当然ワインとも良く合う。シンプルですが美味しいです。


◾︎肉料理「牛肩肉の煮込み」(★★)


真鯛もですが、肉料理もポーションがなかなか多い。
牛肉エキスが非常によく出ていて、香味野菜の出汁と塩気が非常に硬めの肩肉の食感に良く合う。肉じゃが的。旨味がよく出ている。


◾︎デザート「クグロフ 焼きプリン」





【余談】
ちなみに前回はアラカルトを。

◾︎「スペッツェル」(★★)


アルザスのパスタ。すいとん的な料理。
トマトソースで頂きます。



◾︎「シュークルート」(★★★)


ボリューム満点の一皿。
シンプルながら肉料理の味わいをザワークラウトで補う感じ。美味いです。



お腹いっぱいになりました。
アルザス感はあまり感じられなかったのですが、美味しかったです。
個人的にはオペレーションにもう少し人がいてもいい様な...
特に土日は。
いくらなんでも注文もまともに受けきれないレベルはちょっと危険水域かと...
特に高級レストランというわけではないので、さほど気にしてはいないのだけど、一般的な水準から見てもかなり厳しめです。
ただ混んでない日はそうでもないので、単純に予想外の人の入りだったのかもしれないですね。


住所: 東京都台東区浅草橋2-5-3
店名: Gentil(ジョンティ)
電話番号: 3-5829-9971
営業時間:
[月~金]
11:30~14:00(L.O.)
18:00~21:30(L.O.)
[土・日・祝]
12:00~15:00(L.O.)
18:00~21:00(L.O.)

7月より水曜日定休
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Bistrot Le Nougat(ビストロヌガ: 銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。
本日はシノワ系列のビストロ、ヌガに行ってまいりました。
シノワのメールマガジンでよく名前は見かけていたので気になってはいたのですが、わざわざ休みの日に銀座まで出かけないので行く機会もなく...
たまたま仕事が早く終わって寄れた感じです。はい。



銀座の新橋・汐留寄りにあります。
平日の日中帯はやってないので、今ひとつ目立ってないイメージです。
ただ夜はオープンテラスで目立ちますね。


ちょっと遅いディナーだったので少し控えめで。
ワインは直感で気になったカオールを。


生産者: ル クロ ド アンジュール
銘柄: カオール アンジュール 2013
品種: コー100%

外観は黒に近いガーネット、粘性は高い。
カオールの割には華やかさに寄った味わい。
牛脂や黒胡椒の様なスパイシーな要素、瑞々しいブラックベリーやダークチェリーの要素。血液を思わせる鉄分感。タバコの葉。
どこか南仏を感じさせる香りのあるカオール。味わいの方向性や華やかさはコートロティにも近く、ピノノワールにも稀にみられる華やかさがある。軽妙。徐々に甘い黒糖感が出てくる。ドライハーブ。
かなり鉄の要素が強い。
酸とタンニンのバランスが良く、タンニンに寄りすぎていないのが好感度高い。旨味が良くあり、鉄分や華やかな黒系果実の要素がある。


カオールとかコーのイメージからすると少し繊細にも思えます。
料理はザ ・ビストロとでも言うべき2皿。
ウフ マヨネーズ、そしてステークフリットです。


◾︎「ウフ マヨネーズ」(★)


ゆで卵にマヨネーズ。王道かつシンプルな一皿。
ゆで卵とマヨネーズと言う他ないんだけど、美味いですよね、当然。マヨネーズがちょっとクリーミーなような気がする。フワフワしてる。



◾︎「ステーク フリット(フルサイズ)」(★★)


こちらも王道的な一皿。
ローストした牛ローストとフライドポテト。
肉塊というよりはローストビーフの様なスライスをグリルした感じ?肉質は柔らかくしっとりとしてますね。
個人的な好みだともう少し厚みがある方が好みかも...


カウンターでサクッと食べて約1時間程度。
お値段はまあ平準的かやや高めだろうか
...美味しいので行きたいのですが、ビストロ系料理なので4000円くらいでお腹いっぱい食べられると嬉しいんですけどね。多皿に慣れているとどうしてもポーション多い料理の金額が気になる。
故に完全に複数人向けと行った感じでしょうかね。
何人かで行って色々試してみるのが賢いかと思いました。


住所: 東京都中央区銀座6-12-2 東京銀座ビル1F
店名: Bistrot Le Nougat(ビストロヌガ)
電話番号: 03-6254-5105
営業時間:
[月~金]17:30-24:00(L.O)
[土]12:00-24:00(L.O)
[日・祝]12:00-22:00(L.O)

Lature(ラチュレ: 渋谷)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。
本日は渋谷の名店、ラチュレ(旧deco)です。
シチリアーナドントッチョ、モノリス、ラ ブランシュと名店の立ち並ぶ青山学院大学の近くにあります。



しかし渋谷からは微妙に距離がある...!



シェフは室田拓人氏。
タテルヨシノで修行を積んだ後、ジビエの名店decoのシェフとして活躍していましたが、2016年に閉店、その後を継ぐようにラチュレをオープンしました。
また自身で狩猟免許も取得しており、自身で狩場から狩猟した食材を最適な方法で調理、提供します。

今回はランチおまかせコース。
体調が優れなかった為、酒は控えて料理をしっかりと味わって行きます。


まずはアミューズから。



◾︎「鹿のブラックマカロン」(★★)


卵白の代わりに鹿の血で作ったマカロン。間にはクリームの代わりに鹿のブーダンノワールが潜む。
軽やかなマカロンの食感とは裏腹に濃厚なブーダンノワールの血の風味と塩気。これがマカロンの甘さとすんなりと調和。塩気、濃厚さと甘みの王道コントラスト。


◾︎「猪の舌のコンフィ クルミのケークサレ」(★★)


ケークサレには猪の舌のコンフィとクルミを練り込む。
ごく僅かの猪の舌のコンフィだが、欠片で旨味は十分。クルミの軽やかな食感とはケークサレのしっとりとした食感。
パンケーキ的な甘さと塩気と旨味の調和。クリームチーズも良い。


◾︎「炙り鯵と桃のマリネ ホエーとバジルのソース ディル」(★★★+)


炙り鯵の香ばしい風味。フレッシュな桃とマリネの酸味、ディルや穂紫蘇の風味か清涼感と軽やかさを演出している。
ホエーとバジルのソースもクリーミーというよりは生乳的な風味が強く軽やかさで爽やかなタッチ。
玉ねぎの食感と鯵のコリコリとした食感桃と良い。
みずみずしく爽やかなアントレ。


◾︎「タルト ジビエ 」(★★★★)


ラチュレのスペシャリテ。
プラムのコンフィチュール、イチジクのチャツネ、ピクルス、サラダと共に。
作りはジビエ版パテ ド カンパーニュだが、原型はタルト。
熟成した熊、鹿、猪などの肉を使用。外皮は香ばしいパイ生地と脂とブイヨンゼリーでコーティング。ジビエの濃厚な味わい、クセはなく、素直に美味しく頂ける。
サクサクとしたパイが素晴らしう、脂もどこか品のある(豚系だろうか)感じ。超美味い。


◾︎「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」(★★★★)


トラディショナルなメイン。
これが最高!
まず頬肉がメチャクチャトロトロで、ナイフを置くだけでスンナリと切れる。そして牛肉の中に含まれる旨味たっぷりのエキスと酸化で旨味が強まった赤ワインとの相乗。
ねっとりとした粘度の高さが頬肉によく絡み、強烈な旨味を舌に残していく。トラディショナルな料理ながら完成度が非常に高い。
非常に味わいの強いガルニチュールのガルニチュールは焼き野菜。野菜一つ一つの味がしっかりあり、ローストだけでも味が非常に引き立っている。


◾︎「ルバーブのパフェ」(★★★)


ワイングラスで供出。
クリーム、グレープフルーツ、ルバーブのコンフィ、メレンゲを使った爽やかで酸味の効いたデセール。


◾︎「雉の脂を使ったフィナンシェ」(★★)

ほのかに動物性の脂の風味がするかも...でも雉の脂って食ったことないな...美味しい。



お茶はよもぎ茶でした。
二日酔いに非常に効く...!


軽やかでモダンな前菜から濃厚でクラシックなメインへ。
同じタテルヨシノの加藤シェフもそうなんですけど、骨子となるクラシカルなフレンチの技術が素晴らしい。
それでいて前菜を彩る軽やかな皿たちの完成度の高さも出色の出来。レベル高いです。
今回はランチだったので、シェフの本懐、ジビエ料理を存分には楽しめなかったので、次は夜に行きたいですね。
他にも海亀など様々な食材で技巧の高さを感じられるとなると...早く行きたいですね!



きよみしぼりのジュースも地味に美味しかった。


住所: 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目2-2 青山ルカビルB1
店名: Lature(ラチュレ)
電話番号: 03-6450-5297
営業時間: 11:30~14:00(L.O) 15:30(close) 18:00~21:00(L.O) 23:30(close)
定休日:日曜・祝日

【カリフォルニア:62】イ プルーリバス ウナム 、ボンドエステート旗艦銘柄

こんにちは、HKOです。
本日はボンドのプルリバスです。



【データ】
ハーランエステートこそカリフォルニア最高峰のカルトワイナリーと言って差し支え無いでしょう。
もともとハーランエステート1種類のみのワイナリーでしたが、95年にはセカンドワインの「ザ メイデン」を、99年にはハーランの別プロジェクトであるボンドエステートから単一畑の「メルバリー」「クエラ」「セントエデン」「ヴェシーナ」「プリュリバス」そしてマルチヴィンヤードの「メイトリアーク」がリリース。それらのいずれも驚く程評価が高くワインアドヴォケイトでは5回(94,97,01,02,07)、ボンドを含めると7回(01セントエデン、07ヴェシーナ)の100点を取得しています。
もともと不動産業界に活躍していたウィリアム ハーランが1980年代半ばにオークヴィルの西に位置する標高100~180mの丘陵(裾野にはモンダヴィのト カロンがあります)を購入。ロバート レヴィを栽培責任者・醸造長に、ミシェル ロランをコンサルタントに迎え、カリフォルニア最高峰のワイナリーはスタートしました。
その後高い評価を受けていきますが、99年には別プロジェクトのボンドエステートを立ち上げています。マルチブレンドのハーランに対して、ナパのテロワールを緻密に再現したシングルヴィンヤードのボンド。
基本的には製法は畑に合わせて行われています。
ブドウの栽培は徹底した収量の抑制が成され、収穫はタンニンと糖度が上がりきった遅い時期に手作業で(小さいトレイに入れながら)行われています。 収穫した後、除梗(完全除梗)と手作業による3回の厳しい選果を実施。ステンレスタンクとオーク製のバリック樽を併用し、基本的に高い温度で1ヵ月以上発酵を行います。そしてフレンチオーク新樽(ミディアム ロースト)100%にて25ヶ月程度熟成。マロラクティック発酵は熟成過程で実施。清澄、濾過せずに瓶詰めする。
今回のプルリバスはスプリング マウンテンの壮大なスロープにある火山性岩盤の険しい畑。初ヴィンテージは2003年です。



【テイスティングコメント】
生産者: ボンド エステート
銘柄: プルリバス 2013

外観は濃いガーネット、粘性は高い。
濃厚で目の詰まった凝縮した果実味に満ちている。そのベースの上に樽とMLFが調和し、シルキーかつボリューミーな体躯を形成している。強烈なワイン、それでありながらスタンダードなカリフォルニアのカベルネの最上級たる風格を感じる。
キャラメルトフィーやミルクポーションの様な甘露かつ滑らかなタッチ、ブラックベリーやカシスのコンポートの様な果実味、ローストしたシダーの様な焦げ香、バニラなどの要素が主軸となる。やや土っぽさがあり、丸みがある。
なめし皮、ピーマンの様な青い風味は一切ない。
トースト、シナモン、クローヴ。ベーコンなど。
徐々に甘酸っぱさも現れる。
タンニンと酸のバランスが素晴らしく、シルキーで滑らか。ふくよかな果実味と甘み、グリセリン感、エレガントな酸があり、非のうちどころのないワインになっている。



【所感】
素晴らしい。
全く非の付けどころが無い完璧なカベルネソーヴィニヨン。
堅牢な体躯ではなく、親しみやすくリッチで非常に豪華な作りとなっています。強いて言えばムートンあたりに近いかもしれません。
さりとて果実味は完全にナパヴァレー王道のものとなっていて、ビッグな果実味に滑らかさを与えるMLF、そしてウイスキーにも似た樽の豊かで香ばしい香りが調和。ほのかな青さや土の要素が複雑さをもたらしている。強烈なインパクトと豪華さがあり、ヴィンテージ的な差異があるかもしれませんが、ヴェッシーナやクエラと比べてもよりパワフルな体躯があるように思えました。
※例年プルリバスはクエラ、ヴェッシーナより評価的には低いです。今回でいうとパワフルさの断面でセントエデンにも近いような気がしています。
極めて偉大なワイン。
ポイントがもう一つ。酸の美しさ、流麗さにあります。
極端にタニックというわけではなく、グリセリン感に包まれたほのかな甘さがあり、そこに綺麗な酸が乗ってきます。
完璧なハーランエステートと比べると個性がありますが、ともすれば強すぎるハーランと比べるとより優しさを感じます。
そういう意味だと若くして飲みやすくなっていると思います。

熟成したボンドは飲んだことがないので、今度は熟成を経て飲んでみたいですね。


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【カリフォルニア:61】シン クア ノン 2017年リリース2種


こんにちは、HKOです。
本日はSQNの2014年です。



【データ】
シン クア ノンはマンフレッド クランクルが運営するサンタバーバラの生産者。ポートフォリオはコロコロ変わるので、イマイチ掴み難いんですが、僕の知ってる限りだとグルナッシュ、シラー、シャルドネ、ルーサンヌ、ヴィオニエ、それらの混醸。(ワインアドヴォケイトもバレルテイスティング時のものは名称を明確に書いていませんでしたね。「まだ名前がない白ワイン」...とかそんな。)南仏の匂いのするカリフォルニアカルトの生産者ですね。
初リリース以降キュヴェ別にラベルは毎年異なるデザインが用いられ、同じラベルは二度と使用されません。
今回は2種。シラーの赤、そしてルーサンヌの混醸の白。

・ピラニア ウォーターダンス
品種:シラー81% プティ・シラー8% ムールヴェードル6% トゥーリガ・ナシオナル4% グラシアーノ1%
すべて自社畑より収獲。Eleven Confession Estate35%、
The Third Twin Estate34%、Cumulus Estate31%
醸造:全体の74%を除梗し、上面開放型の発酵槽にて発酵。フレンチオークバリックにて26ヶ月熟成。(新樽率54%)

・ライトモチーフ
自社畑のイレブン・コンフェッション、キュミュラスから合わせて70% 残りの30%が ビエン・ナシドから。
ブドウ品種はルーサンヌ46%、シャルドネ22%、プティ・マンサン13%、ヴィオニエ11%、マルサンヌ8%のブレンド。
コンクリート・エッグ・タンク45%、55%に木樽を使用。
同容器内にて19ヶ月の熟成。

-畑について(インポーターHPより)-
◾︎自社畑
・ELEVEN CONFESSIONS
サンタ・バーバラの東、サンタ・リタ・ヒルズに位置する22エーカーの畑です。主にシラーとグルナッシュが栽培され、少量のヴィオニエ、ルーサンヌも作られています。比較的涼しい気候で、11月頃収穫されます。熟成がゆっくりと進むため、風味の豊かな果実が採れます。
・CUMULUS
サンタ・バーバラの南、オークビューに位置する畑で、シネ・クア・ノンのワイナリーもここにあります。いくつかの区画があり、シラー、グルナッシュ、ルーサンヌの他、プティ・マンサンやトゥーリガ・ナシオナル、ムールヴェードルやプティ・シラーが栽培されています。比較的暖かく、通常一番最初に収穫が行われます。
・THE THIRD TWIN
セントラルコーストの街、ロス・アラモス近郊に位置する、2010年に購入した畑です。樹齢10年ほどのシラーやプティ・シラーが植えられています。砂質土壌で、全て自根葡萄です。
・MOLLY AIDA
サンタ・マリアの東、テパスケット・キャニオンに位置します。標高1800フィートの畑に、2012年の春ムールヴェードルを植樹しました。

◾︎契約畑
・WHITE HAWK
THE THIRD TWINから程近いところに位置する畑です。砂質土壌で、シラーが作られています。
・BIEN NACIDO
サンタ・マリアにある畑です。この畑のシラーから、最初のシネ・クア・ノン“Queen of Spades”が生み出されました。現在はシャルドネなどが栽培されています。



【テイスティングコメント】
生産者: シン クア ノン
銘柄: ピラニア ウォーターダンス 2014
品種: シラー81% プティ・シラー8% ムールヴェードル6% トゥーリガ・ナシオナル4% グラシアーノ1%

外観は濃いガーネット、粘性は高い。
濃厚だが、広域に伸びる凝縮感に寄ったタッチのワイン。
剥き出しの引き締まった果実味のシラー。
スパイシーな黒胡椒、甘露なシロップの香りが充満し、アンズのジャム、熟したブラックベリーの果実味。熟しているものの、適度な酸を感じさせるタッチ。エナメルリムーバーやラベンダーの様な華やかな香りもある。毛皮や鉄分などの要素も強め。ミルクティー、ユーカリ。
焼いたゴムの様なロースト香、燻製の様なニュアンス。
鉄観音の様な葉の香り。ジンジャーブレッドの風味もある。
グリセリン感が突出し、タンニンは滑らか、酸は生き生きしている。タンニンの毛羽立ちは無く、綺麗な酸と素直な果実の甘み、酸味に満ちている。余韻にはアンズのジャム、ブラックベリー、MLFの滑らかなタッチが残る。



生産者: シン クア ノン
銘柄: ライトモチーフ 2014
品種: ルーサンヌ46%、シャルドネ22%、プティ・マンサン13%、ヴィオニエ11%、マルサンヌ8%

外観は黄色い色味の強いイエローで、粘性は高い。
構成としてはルーサンヌとシャルドネが主体の様だが、どこかシュナンブランを感じさせる旨味がある。オイリーなミネラル感も豊か。
クリアなタッチだが、果実はとても熟している。
白胡椒。花梨やパイナップルの様な果実味の後、徐々に黄桃のコンポートを思わせる甘さが現れてくる。杏仁豆腐やバター、ブリオッシュなどの甘露さ。上白糖。
ハチミツのようなニュアンス。白い花のニュアンスがある。とても豊かな厚みがある。
美しい酸とそれに伴う豊かな旨味がある。じわっと広がる黄桃や杏仁豆腐のニュアンス。ふくよかでさりとて酸の低さを感じない。引き締まったワインになっている。
余韻にほのかな甘みがある。


【所感】
今回は2014年ヴィンテージのシンクアノンです。
1本は得意のシラー、そして毎年お馴染みのルーサンヌを主体とした白ワインです。
まずは赤から。シラーを主体としつつもカリフォルニアの固有品種のプティシラー、そしてムールヴェードル、ポルトガルの土着品種トゥーリガナショナル、スペイン品種のグラシアーノを混醸している。
あまり見ない複雑なアッセンブラージュです。
結果、シラー(シラーズ)の華やかで凝縮したタッチに、フレッシュさと美しい酸味をもたらしています。
シラーのプラムやブラックベリー、黒胡椒的なスパイシーなニュアンスに乗る、アンズのジャムのような甘酸っぱい濃密な甘露さがあります。
華やかさは健在で、ややアルコーリックなエナメルリムーバー、ラベンダーの華やかさ、そしてユーカリ、鉄観音の様な清涼感が感じられます。この全体の中に於いてはミルクティーやロースト香はやや控えめに配されています。
従来のシンクアノンのシラーと比較すると、凝縮感はありつつも酸味寄りのバランス。それでいて完成度が高いです。
アタックから舌触りに至るまで毛羽立ちや収斂性のキツさはほとんどなく、余韻は滑らかなタッチが残る。
さすがはシンクアノン。突出したレベルの高さです。

次に白のライトモチーフ。
シンクアノンの白としては従来のタイプとかけ離れた作りのルーサンヌ。前回のレジストが糖蜜や白桃、フルーツヨーグルトを思わせる様なリッチで濃密な作りでしたが、今回のライトモチーフは飾り気の少ない果実本来の要素を前に押し出したシンプルな作りになっています。
個人的には従来のタイプの方が好みで、それを期待していたので、少し拍子抜けの印象です。
南アのシュナンブランにも似た果実の濃密度+穀物感が前に出たタイプで、加えてルーサンヌというよりヴィオニエ的なフレッシュも伴います。
いわゆるルーサンヌ、マルサンヌの南仏的なアッサンブラージュから想起される様なワインではありません。
ややオイリーなミネラル感があり、クリアさを助長しています。花梨やパイナップルを思わせる甘みを感じさせる要素に杏仁豆腐、ブリオッシュの要素など。
甘い香りは伴うのですが、いわゆるクリーミーなタイプではなく、フルーツのシロップ漬けに近いかも。蜂蜜などもあります。こちらも酸味がやや強めに効いています。

今回の2014は少なくともこの2本を見るに酸の表現にはすごくこだわっている様に思えます。
フルーティーで華やか、凝縮感のあるワイン、例えばシャーヴの様なスタイルが得意かと思っていましたが、結構大きく変えてきたような気がしています。
想像とかなり違かったのでそこは違和感がありましたね。正直。
ただ相変わらずそうはいっても素晴らしい完成度で、流石と言わざるを得ないクオリティの高さを感じました。




【ボルドー:44】イグレック 垂直。2009と2015

こんにちは、HKOです。
本日はイグレック垂直です。



【データ】
シャトーディケムはソーテルヌに拠点を構える世界最高の貴腐ワインを産出するシャトー。現地ソーテルヌの格付けでは、ただ唯一の第一特別級(プルミエクリュスペリュール)として君臨しています。
驚異的な低収量が特徴で、平均して葡萄一本につきグラス一杯のみしか取れない、これは木の樹齢の高い事、貴腐粒だけを丁寧に選別している事、そして長期間の樽熟成に伴う蒸発に起因します。100%オーク新樽で42ヶ月の樽熟成。全行程に渡って当然ながら補糖補酸は行われません。不作の年はリリースされません。(直近だと2012年ですね)
今回は辛口のセカンド的なポジションであるイグレックです。選果されたブドウは軽くプレスされ、温度管理されたステンレスタンクで発酵。発酵が終わる直前に、新樽比率33%の木樽で10ヶ月熟成。



【テイスティングコメント】
生産者: シャトー ディケム
銘柄: イグレック 2009
品種: ソーヴィニヨンブラン80%、セミヨン20%

熟成によりかなり馴染んで、MLFの要素も鮮明。
ソーヴィニヨンブランを感じさせない、ふくよかで甘露さを感じさせる体躯になっている。
バタークリームやバニラ、シロップの様な糖蜜を思わせる黄桃のコンポート。白檀、塩ナッツの様な程よい塩気と共に、ほのかに青草、穀物っぽいニュアンスを残している。
ブリオッシュ、そしてヨーグルト、シナモンなどの要素が感じられる。この中で最もリッチで熟成の馴染みを感じさせる。
酸は柔らかく、口当たりにグリセリン感と甘み、そして余韻にほのかに苦味を感じさせる。
黄桃と穀物を思わせる長い余韻で、旨味も包含している。



生産者: シャトー ディケム
銘柄: イグレック 2015
品種: ソーヴィニヨンブラン75%、セミヨン25%

こちらもプティシュヴァル同様青草のニュアンスを強く感じるソーヴィニヨンブランだが、果実味の甘露さがより明確で、シトラスと共にオレンジやラフランスの様な甘さを感じさせる。グリーンだが、果実味の厚みはしっかりとある。
フレッシュハーブ、ムスク、白胡椒のようなスパイシーさも感じられる。基本的にはコンポートのような甘さでブリオッシュ感も程よく感じられる。
酸味は柔らかく、ふくよかさを感じさせる。
酸味は程よいが、柑橘系の余韻でジューシーで旨味はリリース直後にもかかわらず十分に豊か。


【所感】
前回のパヴィヨンブラン、プティシュヴァル白と比べると、やはりふくよかな印象を強く感じる作りとなっています。
基本的にはどちらも果実味が豊かで、2009は糖蜜やクリーム、2015はフレッシュな洋梨の様な果実味が主軸となっている。
まず2015から。
とはいえセパージュ比率、ヴィンテージの若さから、まだ青草のニュアンスが感じられるものとなっています。
ラフランスやシトラスの様な果実味が主軸で、ハーブやスパイスのニュアンスが伴います。コンポートの様な果実味で、ほのかにブリオッシュの様な酵母的な要素。基本的にはクリーンな質感で構成されています。果実としては大変リッチ。
酸味は柔らかく丸く調整されています。余韻は柑橘。
心地よいワインに仕上がっています。
次に2009。
これは非常にリッチでボリューム感を感じさせる体躯になっています。熟成によるほのかな塩気、そこに樽と果実味、MLFが溶け込んだ様な、バタークリーム、バニラ、シロップの様な甘露さが前面に出る。黄桃のコンポートの様なふくよかな甘露さが現れる。シュナンブランの様な穀物的なニュアンスが少し混ざる。
これだけ見ると2015とは全くタイプを異にするワインだが、熟成による各要素の調和で大きくタイプか変わるのかもしれない。

ただ共通項として果実味はよく熟していて、ボリューム感を感じさせます。幾分か貴腐ブドウが混ざっていたりするのだろうか。
さすがにいいですね。ディケムから離れて考えても、とても良く出来たワインだと思います。






【ボルドー:43】ボルドー ブラン。初リリースのプティシュヴァル白を含む2種

こんにちは、HKOです。
本日はパヴィヨン ブラン シャトー マルゴー、そして今回初リリースのプティ シュヴァルの白です。


【所感】
パヴィヨン ブラン デュ シャトー マルゴーはシャトーマルゴーが作るソーヴィニョン ブラン100%の白ワイン。シャトー アベル ローランというシャトーマルゴーから数100m程度の小さな建物で作られており、葡萄はソーヴィニヨンブランのみ植えられた12haの葡萄畑で生産される。年間生産量は40000本程度。栽培面積は12ha、
平均樹齢25年。収量は25hl/ha程度。
オーク樽(新樽は1/3程度)で発酵。瓶詰めの前に10ヶ月間熟成。、清澄処理(瓶詰め時にベントナイトとカゼイン処理)と濾過処理の両方が行われる。ソーヴィニョン・ブラン100%。

シャトーシュヴァルブランはサンテミリオンにおける4つの第一特別級Aの一角でボルドー右岸最上のカベルネフランを生み出すシャトー(残りはオーゾンヌ、パヴィ、アンジェリス)。
1960年代、1970年代は品質が落ち込んだものの、ジャック・エブラールが就任した1980年代には品質は大きく向上した。また以降の所有者であるピエール リュルトンの手により2000年、1999年、1998年は素晴らしいヴィンテージとなった。
シュヴァルブランの畑はポムロールとの境界線にある鉄鉱石を岩床とした砂利の多い、砂礫質及び粘土質の土壌。レヴァンジル、コンセイヤントに隣接する。
栽培面積は37haで、平均樹齢45年の葡萄を35hl/haという低収量で収穫し、醸造工程に移る。醸造は温度管理されたステンレスとコンクリートタンクで発酵及びマセレーションを21~28日間実施。MLF後フレンチオーク新樽100%で18ヶ月。清澄は卵白を使用、無濾過。
今回の プティ シュヴァル ブランは2016年初リリース。今回はその初ヴィンテージ。生産本数は4500本。
シュヴァルブランに隣接するシャトー ラ トゥール パン フィジャックの畑から調達されたぶどうを使用。
2018年からはセミヨンもブレンドする予定。




【テイスティングコメント】
生産者: シャトー マルゴー
銘柄: パヴィヨン ブラン ド シャトー マルゴー ブラン 2010
品種: ソーヴィニヨンブラン100%

樽香とクリーミーさが際立っている。
焦がしたトーストを思わせるロースト香。
モカやローストナッツ、塩ナッツの要素が目立ち、青草のニュアンスは影を潜めている。バニラと白桃のコンポート。程よいオイリーさ、ミネラル感も感じられる。熟成の塩気とMLFのまろやかさが好相性。
藁のようなニュアンス、ドライハーブ、ブリオッシュなどの要素も感じられる。
酸味はシャープで柑橘系だが、旨味が出汁的なよく表れている。余韻も長く、シャープめの酸から旨味の塊に転化する。


生産者: シャトー シュヴァルブラン
銘柄: プティ シュヴァル ブラン 2014
品種: ソーヴィニヨンブラン100%

熟度は高いが、完全にソーヴィニヨンブランの特徴である青草や柑橘を明確に感じられる。
ただ柑橘は甘露で、シトラスやレモンのようなシャープさを維持しながら、蜂蜜のようなニュアンスが混じり合っている。はちみつレモン。
比較的ソリッドなミネラル感がある。クリーンなタッチ。
フレッシュハーブ、ムスク、百合やキンモクセイを思わせる白い花の要素がある。ボルドーのソーヴィニヨンブランを最大限発展させた印象。
非常にクリアで酸も豊か。マスカテルなフレーバーがあり、クリーンな余韻がある。余韻は長いが、突出した規模感は特には感じられない。



【所感】
パヴィヨンブラン。
今回の2010は2008年同様、醸造に寄った、リッチで樽のニュアンスを感じる作りになっているように感じました。樽とクリーミーさ。2008年は熟成を経ている事もあり、コートドボーヌのシャルドネ的な要素を強く感じましたが、こちらは少しだけソーヴィニヨンブラン的な青さを感じます。
ただそれも複雑さとして織り込まれているような気がしていて、醸造要素と品種個性が巧みに折り重なっている。
ミネラル感もあり、ボルドーブランとしてかなり良く出来ています。オーブリオン、ラミッションオーブリオンの白と比較すると流石にそこまでではないものの、ボルドーを代表する白という品格があります。
酸味の柑橘のシャープさ、相反する旨味が素晴らしいと思います。
次に今回初リリースのプティ シュヴァルの白。
こちらはソーヴィニヨンブラン的な特徴が非常に前面に出ているキュヴェになっています。アントル ドゥ メールの白ワインみたい。さすがはシュヴァルブラン、柑橘のニュアンスを軸にしながらも甘露な香りが漂い、ハチミツとレモンのニュアンスを明確に感じられます。ソリッドなミネラル感、クリーンなタッチ。キンモクセイのような白い花のニュアンス。
よくできていますが、品種の個性があくまで前面に出ていて、風格があるかというとそうではなく、あくまでボルドーのデイリー的な白ワインを最大限発展させたような作り。
一見構成要素が、それと近いためあまりリッチな印象は受けません。価格なりの満足度が得られるかというと、すこしそれには足りていない印象ですね。
今回が初ヴィンテージで2018年からセミヨンが混ざるということなので、さらなる発展に期待したいところです。

しかしこのワイン。「シャトー シュヴァルブラン」のセカンド「プティ シュヴァル」「ブラン」とはなんともややこしいですね。


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徳うち山(とくうちやま:東銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


こんにちは、HKOです。
本日は徳うち山で噂の鯛茶漬けランチしてきました。
東銀座ランチ界隈では一二岐同様超有名ですね。
ただなかなかに予約なしでは入れないので敬遠しておりましたが、駄目元で行ってみたんですけど、幸運にも入れましたよ。



風格のある佇まいです。

徳うち山は、ご存知ミシュランガイド*1の銀座 うち山の暖簾分け店舗。
店主は工藤淳也氏。うち山やとよだなどの日本料理店だけにとどまらずイタリア料理も学び、スタッフもフレンチ出身。既存の日本料理に留まらない料理を供出している...そうですよ。

あくまでランチなのでジャブ。
さりとて銀座では有名な一品、鯛茶漬けであります。


◾︎昼のお食事(鯛茶漬け)

鯛の刺身、焼き胡麻豆腐、鯛のあら煮、鯛の南蛮漬け。



焼き胡麻豆腐。
こいつはとてもクリーミーで、カリッと焼かれた表皮の内側はとろとろの胡麻豆腐。
胡麻だれで頂く。カスタードクリームみたいな滑らかさ。
美味い。



鯛のあら煮。
あら煮は食べるのにテクニックがいるので、(味は好みなのですが)少し苦手。
トロトロの脂と生姜と山椒が香る出汁が素晴らしい。
しかし解体に夢中になってご飯は進まないのであった。



南蛮漬け。
白米キラー。甘酢でつけ込まれた揚げた鯛。絶品。
玉ねぎだけでもご飯が進む。結果小鉢1つでご飯を食べ尽くす羽目に。



そして軸となる鯛のお刺身。
小鉢サイズだけど、見かけによらず結構入ってて、ボリューミー。醤油をしっかりと感じる胡麻だれで。
白米キラー。濃いめのつけダレと鯛のコリコリとした食感と脂で一切れでも十分に飯が進みます。


しかして私も三十代も半ば。
4切れ程度を残し、1杯で収める。大人だからね。
俺が二十代だったら1切れで1杯くらいは食ってたわ。



そして最後は煎茶で鯛茶漬けとして頂く。
実は少し失敗しまして、飯の量に対して煎茶を入れすぎてしまいました。
ちょっと薄い....
再チャレンジするにも肝心の鯛を食べつくしてしまったし、腹具合も相当だったので終了。



最後は黒蜜のプリン。
これも滑らかでめっちゃ美味かったです。


うん、これ確かにいいわ!
少なくともまた行きたいと思えるし、コースも期待できますね。今度は昼のコースでも行ってみたいところ。
しかしこのクラスのランチを安価で食べると申し訳なくなってきますね...


住所: 東京都中央区銀座3-12-9 1F
店名: 徳うち山(とくうちやま)
電話番号: 03-3545-1091
営業時間:
【昼】 11:30~12:30(L.O)※14時クローズ。
【夜】 18:00~19:30(L.O)※21時30分クローズ。
ランチ営業

【カリフォルニア:60】キスラー ヴィンヤーズ テイスティング(Part2:赤)

こんにちは、HKOです。
本日はキスラーの赤となります。どうぞ。



【データ】
キスラーは1978年にルシアンリヴァーヴァレーに設立されたカリフォルニア最高峰のシャルドネを算出する生産者。収量を抑え、丁寧な栽培を行った樹齢の高いシャルドネやピノノワールは収穫後選果され、それぞれのキュヴェに回される。除梗は100%。発酵には100%自然酵母を使用している。
醸造工程はそれぞれ異っている。

◾︎シャルドネ
マックレアヴィンヤードはソノママウンテンの12haの石灰岩と火山岩の混じった畑。MFLを行いフレンチオーク新樽50%旧樽50%で11-18ヶ月熟成を行う。
ダットンランチはソノマカウンティの中心部に位置する創立当初から存在する畑。
ストーンフラットヴィンヤードは2005年初リリース。カーネロス西側に位置する川から流れてきた丸い石が沢山存在する冷涼な畑。

◾︎ピノノワール
キスラーヴィンヤードは1979年から所有する自社畑、キスラー・ヴィンヤードは山の尾根の上に位置しています。
一方に海、他方にルシアン・リヴァー・ヴァレーを臨むこの畑の土壌は砂岩を中心にした構成。
キュヴェ ナタリー シルヴァーベルトヴィンヤードは2006年からリリースされているキスラーのトップキュヴェの一つ。
キュヴェ名の「ナタリー」は、スティーヴ・キスラー氏の三女の名前。隆起した赤い、鉄と砂利の混じった土という特異な土壌の畑。

他にフラッグシップはキュヴェ キャスリーン キスラーヴィンヤード (Ch100%)、キュヴェ キャサリン オクシデンタル ステーション ヴィンヤード (PN100% 現在はオキシデンタル)、キュヴェ エリザベス ボデガ ヘッドランズ ヴィンヤード(PN100% 現在はオキシデンタル) が存在する。

オキシデンタル ワインズはキスラーのスティーブキスラーが、2013年にソノマコーストでスタートした新プロジェクト。
使用する畑はオキシデンタル ステーション ヴィンヤードとボデガ ヘッドランズ、SWKヴィンヤードの3畑のみ。
フラッグシップのSWKヴィンヤードは同名畑の単一、キュヴェ エリザベスはボデガ ヘッドランズ、キュヴェ キャサリンはオキシデンタル ステーション ヴィンヤードの単一畑。ソノマコーストはこの2つのキュヴェのアッサンブラージュ。収量は30hl/ha、厳密なグリーンハーヴェストか行われ、収穫は夜間に行われます。除梗はせず、天然酵母を使用して全房発酵。ピジャージュは最低限に。新樽25%、MLF後5ヶ月熟成後無濾過無清澄で瓶詰めされます。




【所感】
生産者: キスラーヴィンヤーズ
銘柄: キスラーヴィンヤード ソノマ コースト ピノノワール 2014

スパイシーさがありつつも洗練されたピノノワールとなった。瑞々しい果実味に加え、今回はMLFは控えめに、抽出は強め。華やかさと凝縮感を伴う作り。
熟したストロベリーやダークチェリーの様な黒系、赤系果実のジャムの様な果実味、スミレや鉄分を感じさせる華やかさ、そして茎の様な青い風味。多少キャンディ香。
の様なフレッシュさがある。鉄観音や焼いたゴム、ドライフラワー。燻製肉、ユーカリ、シナモンの様な要素。
酸味と共に心地よい旨味と鉄分、青さ、いちごの様な甘い果実の余韻が広がる。タンニンはかなり控えめで滑らか。
ほのかに余韻に苦味がある。


生産者: キスラーヴィンヤーズ
銘柄: キュヴェ ナタリー シルバーベルト ヴィンヤード ピノノワール 2014

ソノマコーストの果実味をより強くし、MLFの要素も感じさせる。バランス感として上白糖やシロップを思わせる果実味の甘露さにミルクティーの要素を主軸にしながらも華やかさも豊かになっている、全房らしさもありながら、すこしその部分は落ち着いている。
スミレや鉄分の様な強い華やかさを軸に、上白糖の様な甘露さを持ったジャムの様な熟したストロベリーやダークチェリーの果実味。パウンドケーキやバニラ、ほのかな土の要素。
ユーカリやシナモン、そしてクローヴなどの要素も感じさせる。
果実味は新世界的だが、全体を見るとブルゴーニュの中でも上位に近い様な作りをしている。樽は控えめながら、房や抽出は近いものがある。
豊かな酸味とタンニンがある。果実の凝縮感に富んでいて果皮の華やかさと共にダークチェリーやパウンドケーキの様な甘やかさの余韻を感じる。苦味は少ないが、酸味のエッジがすこし経っている。


生産者: オキシデンタル(キスラーヴィンヤーズ)
銘柄: SWKヴィンヤード ピノノワール 2013

樽香。そしてスミレ、なめし皮を思わせる華やかさを軸にしながら、ナタリーにも感じられる強い果実の凝縮感、甘露さを感じさせる。青さはナタリーより感じる。
シガーやコーヒー、ゴムの様な樽香、海苔の様な樽香、そして鉄やなめし皮の様な強靭な華やかさ、オイリーさを主軸に、厚みのあるダークチェリー、ブラックベリーの様な果実味が感じられる。キャラメルトフィーやメイプルシロップの様な甘露さが徐々に現れる。そして茎の様なニュアンス。
生肉、ユーカリ、そして、シナモンやクローヴの様なニュアンスが感じられる。
果実味や樽、抽出は新世界的。かなり強めに作られていて、ブルゴーニュ感は青さからしか感じ取れない。
この中だと最も凝縮感に富む。
酸味豊かでタンニンも強めになっている。やや酸味の方が立っているか。スミレの様な華やかさ、ダークチェリーの様な果実味、引き締まった酸があり、余韻は長い。苦味も控えめ。



【所感】
やはりキスラーのピノノワールは素晴らしい。
シャルドネが素晴らしいのは当然として、ピノノワールもカリフォルニア最高峰と言っても過言では無いくらいにはレベルが高い。
今回はフラッグシップ中心。
キスラーヴィンヤード、そしてキュヴェナタリー、オキシデンタルですからね、超豪華。
まず共通して感じられるのがストロベリーを中心とするキュートな赤系果実の果実味ですね。これがキュヴェごとに厚さに差分はありながら共通しています。そして抽出の華やかさですかね。
これらが中心となります。
大体のキュヴェごとの特徴を言うと、キスラーヴィンヤードは
果実味が瑞々しく、華やかさ、鉄分が目立った形となります。
果実の熟度が他のキュヴェに比べると控えめで、やや青さも感じます。除梗は100%なので何故か、というところはあるのですが、茎の様な、ハーブの要素が目立っています。
果実味の方向性的にはカリフォルニア的ですが、この中では最もバランス感でいうとブルゴーニュ的です。

その点キュヴェナタリーはより全体の印象がシルキーに、甘露さを感じさせるものとなっています。果実味の方向性は変わりませんが、熟度が高いからか甘露な香りを放っています。
そこにキスラーヴィンヤードに控えめだったマロラクティック発酵の特徴がより強く出ています。
恐らく、この要素が前面に出る事でシルキーさが演出されているのではないかと。こちらも樽は控えめ。バニラやパウンドケーキを思わせる。蕩ける様な風味。
口当たりも香りと近しいものがありますが、やや酸が立っている印象。

オキシデンタルは端的にナタリーのボディを強化させた様な印象。タンニンと樽が強く感じられ、堅牢さが増しています。
果実味の甘露さはほぼ同程度。華やかさはより鉄分寄りになり鞣し革的。したがって受ける印象は黒系果実。樽も非常に強くシガーやコーヒーの様な焦げ香をよく感じます。
それと果実味の甘露な香りと混ざり合いキャラメルトフィーやメイプルシロップの様なニュアンスにも発展します。
全体的にカリフォルニアでよく見るタイプで強い体躯のワインです。そういう意味でいうとキスラーヴィンヤードと比べると大分違いがある様な気がしています。

個人的な好みとしてはキスラーの良さが最大限に感じられるキュヴェナタリーでしょうかね。
SWKヴィンヤードはやや強めの様な気がする。
いかにも豪華な感じはあるんすけどね。バランスも良く美味しいのですが、僕的にはこのナタリー推しです。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

キスラー ピノ・ノワール キスラー・ヴィンヤード 2006 750ml
価格:19980円(税込、送料別) (2017/6/4時点)









【カリフォルニア:59】キスラー ヴィンヤーズ テイスティング(Part1:白)

こんにちは、HKOです。
本日はキスラーの白です。


【データ】
キスラーは1978年にルシアンリヴァーヴァレーに設立されたカリフォルニア最高峰のシャルドネを算出する生産者。収量を抑え、丁寧な栽培を行った樹齢の高いシャルドネやピノノワールは収穫後選果され、それぞれのキュヴェに回される。除梗は100%。発酵には100%自然酵母を使用している。
醸造工程はそれぞれ異っている。

◾︎シャルドネ
マックレアヴィンヤードはソノママウンテンの12haの石灰岩と火山岩の混じった畑。MFLを行いフレンチオーク新樽50%旧樽50%で11-18ヶ月熟成を行う。
ダットンランチはソノマカウンティの中心部に位置する創立当初から存在する畑。
ストーンフラットヴィンヤードは2005年初リリース。カーネロス西側に位置する川から流れてきた丸い石が沢山存在する冷涼な畑。

◾︎ピノノワール
キスラーヴィンヤードは1979年から所有する自社畑、キスラー・ヴィンヤードは山の尾根の上に位置しています。
一方に海、他方にルシアン・リヴァー・ヴァレーを臨むこの畑の土壌は砂岩を中心にした構成。
キュヴェ ナタリー シルヴァーベルトヴィンヤードは2006年からリリースされているキスラーのトップキュヴェの一つ。
キュヴェ名の「ナタリー」は、スティーヴ・キスラー氏の三女の名前。隆起した赤い、鉄と砂利の混じった土という特異な土壌の畑。

他にフラッグシップはキュヴェ キャスリーン キスラーヴィンヤード (Ch100%)、キュヴェ キャサリン オクシデンタル ステーション ヴィンヤード (PN100% 現在はオキシデンタル)、キュヴェ エリザベス ボデガ ヘッドランズ ヴィンヤード(PN100% 現在はオキシデンタル) が存在する。

オキシデンタル ワインズはキスラーのスティーブキスラーが、2013年にソノマコーストでスタートした新プロジェクト。
使用する畑はオキシデンタル ステーション ヴィンヤードとボデガ ヘッドランズ、SWKヴィンヤードの3畑のみ。
フラッグシップのSWKヴィンヤードは同名畑の単一、キュヴェ エリザベスはボデガ ヘッドランズ、キュヴェ キャサリンはオキシデンタル ステーション ヴィンヤードの単一畑。ソノマコーストはこの2つのキュヴェのアッサンブラージュ。収量は30hl/ha、厳密なグリーンハーヴェストか行われ、収穫は夜間に行われます。除梗はせず、天然酵母を使用して全房発酵。ピジャージュは最低限に。新樽25%、MLF後5ヶ月熟成後無濾過無清澄で瓶詰めされます。




【テイスティングコメント】
生産者: キスラーヴィンヤーズ
銘柄: マックレア ヴィンヤード シャルドネ 2014

外観は淡いイエローで粘性は中程度。
引き締まった凝縮感のある甘露な果実味を強く感じるシャルドネ。果実味、酸、MLFのバランスが良い。
上白糖の様な甘露さを感じさせる甘やかさとラムネの様な酸味を感じさせる果実味、メイプルシロップがあり、シトラスや洋梨のコンポートの様な果実味がある。
酸味を感じさせるアロマがあるが、蜜の様な甘い香りを伴います。バニラや白い花、はちみつの様なアロマがあります。多少スパイシーさを感じる。
樽の要素はあまり前に出ておらず、ほのかにローストナッツを感じる程度。
しっかりした酸はあるが滑らかで、広がる旨味とシロップや洋梨の様な余韻を感じさせる。余韻の苦味は控えめ。


生産者: キスラーヴィンヤーズ
銘柄: ダットンランチ ソノマコースト シャルドネ 2014

外観は淡いイエローで粘性は中程度。
シャープかつミネラリーな体躯と酸を持つシャルドネ。
砕いた石の様なミネラル感にシトラスやレモンなどの酸味を感じさせる果実味があるが、徐々に温州みかんの様な甘露さが現れてくる。引き締まった冷涼な作りとなっていて、有塩バター、そしてローストナッツの様な樽香。
そしてドライハーブの様な香りが感じられる。
比較的樽とMLFは強く感じられる。
酸はこの中だと最も強くシャープ。柑橘やチョーキーな余韻を残す。バターや洋梨の様な甘い果実味と厚みもある。
冷涼だが完成度は高い。


生産者: キスラーヴィンヤーズ
銘柄: ストーンフラット ヴィンヤード シャルドネ 2014

外観は淡いイエローで粘性は中程度。
豊かな樽香と広がりのあるボリューム感を感じさせる果実味のシャルドネ。いかにもニューワールド的なワイン。
オイリーなミネラル感も感じられる。
コーヒーやモカの様な苦味を想起させる豪華な樽香とトースト、そして煮詰めた洋梨や黄桃の果実味を感じる。そしてバターの様な厚み、ドライハーブ。 徐々にブリオッシュやドライハーブ。ほのかにラムネの様なシトラスも感じる。
かなり強い樽香があるが、果実味にもボリューム感がある為、よくバランスが取れている。
酸は豊かだが厚みがある。モカや洋梨、ブリオッシュの様なふくよかな余韻があり、旨味もしっかりと広がってくる。ミネラル感もあるが、ふくよかな含み香が主体的。



【所感】
本日は白になります。
キスラー白のラベルは相変わらず風格があってカッコいいですよねえ。ブルゴーニュみたいで。モンラッシェみたいで。
今回はマックレアとダットンランチ、ストーンフラットの3種類。
この中ではストーンフラットが、気候的には冷涼な様ですが、最も冷ややかなタッチを感じるのはダットンランチでした。逆にストーンフラットはふくよかで、マックレアは引き締まった凝縮感があります。一番高級感を感じるのはマックレアですね。マックレアとストーンフラットはなんとなく近しいところを感じるのですか、ダットンランチだけ少し方向性が異なる様な気がします。
ストーンフラットとマックレアは果実味が強いのに対して、ダットンランチはやや冷涼でミネラルが先に来る感じです。
時間が経つと近しい方向性に収束していくのですが、スタートの出だしに差異がありますね。

マックレアはこの中ではブルゴーニュに近く、引き締まった酸と豊かな果実味があります。安納芋の様なほっこりとした果実味とメイプルシロップ感はニューワールドですが、全体のバランスはもっともそれに近いと感じました。軸はメイプルシロップとシトラス、洋梨のニュアンス。バニラやハチミツの要素。樽の要素は程よく突出しているという感じではないですね。クリーンというわけではないですが、樽が程よく溶け込んだ絶妙な1本です。

対して樽が強めに感じるのが、このストーンフラット。
のっけから樽の強いロースト、トースト香が前に出ています。そこと分離した形で感じるニューワールドの王道的な豊かな果実味。酸味がひかえめでボリューム感を感じさせるアレです。洋梨や黄桃、そしてブリオッシュ。
感覚としてはこの中でもっともリッチでふくよかな体躯をしています。これはこれでニューワールドの典型としてよくバランスが取れています。(※とはいえそれにしては焦げ香が強い様な気がしますが)
マックレアがブルゴーニュファンと親和性が高いだとするならば、こちらはパーカーポイント高得点を叩き出しそうなワインになっています。


そしてそれらと方向性を異にするのがダットンランチで、唯一鋭角的なタッチを持つワインになっています。
ミネラルと酸が良く目立つワインで、果実味はレモンやシトラスなどの柑橘を中心としています。あと樽香もローストナッツの様な要素がはっきりとありますね。MLFもあります。
キリッと引き締まった体躯のワインとなっています。
MLFはワインの中の酒石酸とリンゴ酸を消費して乳酸に転化するので、かなりMLF前は酸味がかなりあったんじゃないかな...
現状でもやや酸味は強いです。
とはいえブルゴーニュの中においては平均的な酸味では有るんですけどね。比較するとシャープさ感じるなと。
とはいえ時間経過でミカンの様な甘露さも出るので、一概に冷涼とは言い切れないんですが、他の果実味の強さを考えると、やっぱりそう感じてしまいましたね。
このワイン、けっして冷涼な地域から出来ているわけではないので、タイミングによってボリュームが跳ねる可能性も無きにしもあらず。ボトル差という可能性も。
ただ個人的な所感としてはそんな印象でした。












プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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