【ロワール:12】サンセールとシノンの程良く熟成した赤ワイン。

こんにちは、HKOです。
本日はロワールはトゥーレーヌ、セントル ニヴェルネの赤ワインです。


【データ】
ドメーヌ シャルル ジョゲは1840年に設立されたシノンを代表する老舗生産者。1960年代半ばからドメーヌ元詰めを始めています。当主はケヴィン フォンティーヌ。
36ha の所有畑からその区画と樹齢の違いにより5種類のシノンを生産。 畑はロワール河とヴィエンヌ川の間に広がるシリス土壌の段畑に10ha、ヴィエンヌ川の左岸に広がる沖積土の土壌に12ha、クロ デュ シェーヌ ヴェールに2ha所有しています。
栽培は2008年からビオロジック。平均樹齢は30年で、収量制限も厳密に行っています。
収穫から破砕までの時間を最短にするために、葡萄畑の真ん中に醸造所を置いています。
除梗後、低温浸漬。バリックとステンレスタンクを用いて発酵。MLFは行う。
フラッグシップはクロ ド シェーヌ ヴェール、そしてクロ ド ラ ディオトリの単一畑銘柄。

アルフォンス メロは19世紀初めからサンセールに拠点を置く老舗生産者。現在は18代目と19代目が引き継いでいる。
所有畑は丘の頂上の南西向き斜面に広がり、総面積は約50ha。ソーヴィニヨン ブランが41ha、ピノノワールが9ha、栽培されています。土壌はサンセールの南から南西向き。キメリジャン(石灰粘土質)の上部をサン・ドゥルシャールと呼ばれる泥灰層が覆う地質。
ラ ドゥモワゼルは樹齢52年の1.2haの南南東に向いた一区画のピノノワールからのみ造られます。



【テイスティングコメント】
生産者: シャルル ジョゲ
銘柄: シノン クロ デュ シェーヌ ヴェール 2008
品種: カベルネフラン100%

外観は深みのあるルビーで透明感は高い。
サンテミリオンの新樽の要素を差し引いた冷涼で青さの残るカベルネフラン。ただ青い要素がありながらも果実はしっかりと熟している印象。
ピーマンや茎の様な青臭さと共にダークチェリーやブラックベリーのコンポートの様な果実味が感じられる。トースト、なめし革やベーコンの要素が感じられる。八角のスパイシーな要素、濡れた枯葉、スミレの様な華やかな香りが折混じる。
酸味は柔らかく落ち着いており、タンニンもしなやか。
枯葉や鉄分、ドライフラワーの含み香がある。旨味がしっかりとある。


生産者: アルフォンス メロ
銘柄: サンセール ルージュ ラ ドゥモワゼル 2007
品種: ピノノワール100%

外観はやや透明度の高い深いルビー、粘性は中庸。
やや自然派的でオレンジの香り、そして茎の様なほのかな青さが前に出ている。若干果実味の香りは希薄で、クランベリーやブラックベリーの様な酸味を感じさせる果実の香りが主体的。若干MLFの要素もある。
炭焼きの様な風味、漢方、オリエンタルスパイス、マホガニーの要素。ベーコンの様な風味。
そして血液の様な要素も感じられます。ハーブ的な青さがあり、芍薬のような風味もある。
酸味と共に鉄のような風味と旨味があり、じんわりと広がるような青さと味わいが感じられる。収斂性もある。



【所感】
まずはシャルル ジョゲから。
非常に良い生産者だと思います。若くても美味しいし(以前飲んだ)古酒も大変良かった記憶があります。
この生産者、実は古酒を先に飲んでいて、若いヴィンテージはこれが初めてだったりします。
印象としては、新樽の要素が少ないきちんと熟したカベルネフランといった感じです。
樽の要素が少ないので、比較的強めに青い香りをかんじますが、未熟かというとそんな事なく、しっかりと熟した感じはあります。(いわゆる冷涼な地域における熟した...です)
香り自体は樽の要素はあまりないですが、なかなか複雑だと思います。液体密度は薄くなく、しなやかなタンニンがあり、平準的な体躯を維持しています。良いワインだと思います。

次にアルフォンス メロ。
少し香りが弱い様にも見えました。
ただ香りの質感としてはとても良くて、自然派のワインに稀に見られるオレンジの様な風味があり、茎の要素も前に出ています。
果実味はやや希薄で赤系ベリーの風味があり、そこにまろやかなミルクの様な風合いが乗ってくる感じです。
樽香はやや強めで、血液の様なニュアンスも感じられます。所感としては冷涼ですが、同時に未熟さも感じます。
冷涼でありながら、熟している。という感じではないですね。サンセールの生産者なので白が主体だと思いますが、個人的な好みからは逸れています。酸味は当然豊かで、タンニンは柔らかいです。
酸っぱいワインなので、もう少し熟度が欲しいところですねえ。

シャルル ジョゲはやはりよかったですね。
美味しいカベルネフランだと思います。ただやはりクロ ルジャールの卓抜したサヴィニエールを知っていると物足りなさを感じざるを得ません。
ロワールの赤はやはり層が薄いのだろうか。
ガメイは全体的に美味しいとは思うんですけどね。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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