【ポルトガル:2】ヴィンテージポートとポルトガルの珍しいスパークリング

こんにちは、HKOです。
またもや長いグルメ記事を挟みまして、久々のワイン記事です。最低でも3回は続くよ!
今回はポルトガルワイン2種です。
両方とも主要品集はトウリガ ナショナルですが、1本はスパークリング、もう1本はポートです。


【データ】
ムルガニェイラは1964年に設立されたポルトガルのスパークリングワインメーカー。社長はランド ローレンソ氏。ポルトガルのガイドブックでは6社のみのAランクを獲得するなど地元では有名なワイナリーですが、あまり日本では聞かない名前ですね。
今回のキュヴェはフラッグシップ的な立ち位置のミレジムで、ベイラス地域のトウリガ ナショナル種を100%使ったブラン ド ノワール。
収穫は全て手摘みで、圧搾された葡萄はステンレスタンク内で1次発酵を行い、ティラージュ後、青花崗岩を掘って作られたセラー内で瓶内2次発酵。瓶熟成後デコルジュマンし出荷される。瓶内熟成期間は4年半、ドサージュは7g/L。

ラモス ピントは1880年にアドリアーノ ラモス ピント氏によりドウロ地方に設立されたワイナリー。
1898年にポルトガル カルロス国王の王室御用達に認定された優良ワイナリーです。1990年にシャンパーニュのルイ・ロデレールがワイナリーを買収。現在360haという広大な畑を保有。生産するワインは全て自社畑のブドウを使用。標高が高く雨量の少ない畑では、灌漑設備を施し安定した収穫を実現しています。
収穫後は機械を使わずブドウを破砕。
ヴィンテージ ポートは優良年にのみ生産され、特に優れたブドウを選りすぐり、3年間、澱引きせずに樽熟成。さらに長期に渡り瓶熟成を経てからリリースされます。


【テイスティングコメント】
生産者: ムルガニェイラ
銘柄: ムルガニェイラ トウリガ ナショナル ブリュット 2007
品種: トウリガ ナショナル 100%

約4700円、
外観は淡いイエローで粘性は中庸。泡は勢い良く立ち上っている。
フレッシュさと熟成によるバターの風味が調和していて、高級シャンパーニュの様な香りを醸し出している。口当たりはグレーラなどに似ていると思う。
ブリオッシュやヘーゼルナッツの様なまろやかな風味とバターの様な要素、そしてカリンやリンゴのフレッシュな果実味が美しく調和している。ドライハーブやイースト、ニンニクなどの要素が感じられる。
非常にクオリティが高い。
酸味は爽やかでしっかりとしていて、片一方で滑らかさもあり、ブリオッシュやフレッシュな果実の風味が際立っている。厚みがしっかりとあり、ふくよかさと清廉さが感じられる。


生産者: ラモス ピント
銘柄: ヴィンテージ ポート 1983
品種: トウリガ ナショナル、トウリガ フランチェーザ、ティンタ バロッカ、ティンタ ロリス、ティンタ カン

赤みの強いガーネットで、粘性は非常に高い。
まさにドライプルーンなどのドライフルーツのねっとりとした果実味、そして漢方や干し草、キャラメルトフィー、黒檀、白胡椒や麦藁、生肉の様な要素が感じられる。土や麦藁の要素から熟成を感じられるが、糖度が高く甘露な為、さほど熟成感が目立っていない。
完全にまだまだ、といった様な印象。
非常に糖度が高く、甘露で、そのものドライフルーツの様な味わいで、酸は弱く、フォーティファイドのアタック感が際立って感じられる。


【所感】
まず、ムルガニエイラから。
これは全然期待してなかったんですけど、ちょっとビックリしちゃうような複雑でリッチな香りを放つ素晴らしいスパークリングになっています。
泡立ちは繊細とは言い難いし(瓶内二次発酵かつ長期瓶熟なのに...)、口に含むとちょっとグレーラの様な爽やかな果実味があったりとで、多少違和感は感じるのですがね。ただ決定的なマイナスになるものではないです。それを補って余りある香りだと思います。
や、だって香りだけ見たらどこぞの高級ミレジムシャンパーニュみたいなんだもん。
ブラン ド ノワールかっていうと、そんな感じはあんまりしないんだけど、とにかく香りがいい。
果実味も悪くないし、泡も次第に落ち着くから、結果として非常にお買い得なスパークリングになってると思います。とはいえシャンパーニュと比較すると確かに安いですが、スパークリングワインとしてはなかなかのお値段。
僕は美味しいと感じましたが、外れても勘弁してください。

次に長期熟成ポート。
もうさすがポート、というかフォーティファイドワイン。1983年なのに物凄いボティ、甘露さ。
そりゃ甘口で、かつ酒精強化してるんだから、当然なんだけど。
漢方や麦わら、土の要素から熟成は感じられるものの、際立って熟成が目立っているという事はないですね。むしろ強いボディと甘さの上にほのかに関しられる程度。マデイラやポートは80~100年前という超古酒、あるいは新しいのしか飲んでなかったのだけど、80年代前半でこれしか進んでいない...そりゃ100年持つわって納得した。アルコール感は強く、糖度も高いので、ごく僅か、グラスで飲めれば充分といった感じ。

そういえば、ポルトガルのスティルってあまり飲んだ経験無いな...と思った。今度飲んでみよう。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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