特級クロ ヴージョ4種類、生産者毎に比較する。



こんにちは。
昨日に引き続き、ブルゴーニュ特集です。昨日は単一生産者で特級畑毎の違いを追いましたが、本日は特級クロ ヴージョに絞って生産者毎の違いと、畑の特徴を眺めていきたいと思います。

以外、生産者の詳細?です。
「ドメーヌ デュージェニー」は2007年がファーストヴィンテージとなるシャトーラトゥール支配人フランソワ ピノー氏率いるドメーヌ。拠点はヴォーヌロマネで、特級クロ ヴージョ、特級グランエシェゾーをはじめとした一級、村名を保有しています。

「ドルーアンラローズ」はジュヴレシャンベルタンに拠点を置く6つの特級畑を持つ老舗ドメーヌ。抽出はしすぎない造り。価格帯は良心的。

「ドメーヌ ポンソ」はモレ サン ドニに拠点を置くスター生産者。
旧樽使用し、長時間の高温発酵、SO2をなるべく添加しない。収量はグリーンハーヴェスト以外で抑えるなど技術革新と葡萄にキチンと手を入れる事が出来るドメーヌです。ただ全体的にお値段は高め。

「ジャン グリヴォ」はヴォーヌロマネに拠点を置く、近年評価が高まっているドメーヌ。一時期ギィアッカをコンサルタントに迎え評価を落としたものの、現在はリュットレゾネを使用し、自然な造りをしています。

それではいきます!


生産者: ドメーヌ デュージェニー
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2009

価格は32000円、パーカーポイント92-94点
透明感の高い濃いルビー、粘性は高い。
力強いパワー感、最も香りに甘やかさがある。樹皮やシナモン、ナツメグなどのスパイスを中心に、ラズベリー、ブルーベリーの果皮の厚い黒い果実味。華やかな薔薇やスミレの花の香り。松やコリアンダーなど。香水の様に華美な香り。
タニックかつ酸味が強いものの、甘みが強い為、さほど気にはならない。余韻は長く、トーストの様な余韻が現れる。


生産者: ドルーアン ラローズ
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2008
価格は15000円、パーカーポイント88-89点

透明感の高い濃いルビー、粘性は低い。
最も華やかなで軽やかなタッチ。
シャンボール的な赤い果実の凝縮感と、果皮の深さが同居している。重厚さはあまり感じられない。
ブルーベリーやダークチェリーなどの果皮の厚い果実の凝縮感。薔薇やゼラニウムのアロマオイル。
茎や腐葉土、なめし革、松やローリエなど。甘草やシベットなどの動物的なアフター。
酸味が際立った造りで、収斂性もそれなりに高いのだか、香り自体が華やかで瑞々しい果実を感じるものなので、さほど気にならないかも。
ブルゴーニュにハマりたての頃に、このワインを飲んで華やかで複雑な味わいに驚いた事がある。懐かしい。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: クロ ヴージョ ヴィエイユヴィーニュ グランクリュ 2008

価格は25000円、パーカーポイント93-94点
透明感の高く赤みの強い濃いルビー、粘性は高い。
こちらも塩味が高い。やや熟成したニュアンス。
従来のポンソの華やかな雰囲気はあまり感じられない(とはいえこの中だと十分に花の香りが強い。)
スモモやアセロラの酸味の強い赤い果実や、薔薇の香水、ローズヒップティー、杉の木材、クローヴ、甘草っぽさがある。燻製肉の野生的な香り、大地香も。
ジャングリヴォーに比べると幾分か野生的だが、基本的な骨子は変わらず。
タンニンはやや穏やかながらかなり充実した酸味がある。苦味は弱め。


生産者: ジャン グリヴォー
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2008

価格は12000円、パーカーポイント93点
澄んだ淡いルビー、粘性は低い。
やや塩味の強いスモモ、ダークチェリーの果実味、動物性のなめし革、薔薇やスミレ、ローズヒップティーなどの華やかな香りと焦げたゴム、鉄釘、腐葉土、濡れた樹皮の大地を想起させる香り、ナツメグなどのスパイス香。凝縮感はある。
とにかく梗っぽいタンニンと、酸が荒々しく収斂性が高い。押しの強いパワフルさ。
もう少しタンニンが柔らかくなれば良かったのだが...グレープフルーツや線香のアフター。


いずれもタニックで酸味も強く、かなり強固な酒質でした。香りも全体的大地香(茎や樹皮など)や花の香りが強く、ニュイサンジョルジュの特徴にやや近いかな。
生産者としては、ジャングリヴォとポンソは未だ抽出強めの印象がありましたね、他は割と妥当かなと。
ポンソは多分ボトルがあまり良くなかったかもしれません。個人的にはかなり期待していただけに残念...
ただ、いつも通りではないにせよ華やかさは確かにあって、それは生産者による違いだったのは間違いなさそうですね。
ドルーアンラローズは酒質の強いクロ ヴージョにあって抽出を少なめにしている部分が上手くバランスが取れていると思います。
ただテロワールと照らし合わせるとやや弱めかも。

いやー、勉強になりました。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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