【シャンパーニュ:67】ユリス コラン 貴重なブラン ド ブラン、ブラン ド ノワールのフラッグシップを利く


こんにちは、HKOです。
本日はユリスコラン2種類のテイスティングです。
貴重なユリスコランで水平はなかなか機会がなく...大変良い経験をしたなぁ、と。
そんな感じで簡単にまとめましたので、参考にとうぞ。

【データ】
ユリス コランは約200年前からコンジィ村に拠点を置く老舗ヴィニュロン。ぶどう栽培を始めたのは1930年代からですが、基本はネゴシアンに販売をしており、その畑を完全に取り戻し本詰めを始めたのは2003年。アンセルムセロスの元で修行を積んだ現当主のオリヴィエコランになってからです。2004年から単一年でのNVシャンパーニュを作り続けています。
作付面積は8.7ha(一部は現在もネゴシアンに販売)。
レ マイヨンはコート デュ セザンヌにあるバルボンヌ ファイエル町のマイヨンという区画で栽培されたピノノワールを100%使っている。セレクションマサル、樹齢40年、東向きの日照条件の良い赤粘土質と石灰土壌の区画。熟成は30-36ヶ月。
レ ロワーズはコンジィ村のレ ロワーズという単一区画で栽培されたシャルドネを100%使用。南向きの柔らかい石灰岩の表層に粘土石灰質の土壌。
収量は大変少なく、葡萄は完熟し(平均12度)。酸と糖を豊富に含みます。熟成は30-36ヶ月。ドサージュ量 は2.4g/L。樹齢60年。
栽培はビオロジック。発酵は野生酵母だけを用い、小樽で発酵、熟成。無清澄無濾過でビン詰めします。ドザージュはほぼゼロ。


【テイスティングコメント】
生産者: ユリス コラン
銘柄: レ ロワーズ ブラン ド ブラン エクストラブリュット NV(2011)
品種: シャルドネ100%

23000円、WA95pt
外観は淡いイエローで粘性は中庸。泡は程よく立ち上っている。
強固なミネラル感と繊細で蜜の様やピュアな甘やかさを感じる。バタークリームを思わせる滑らかさがある。
熟した白桃や黄桃、洋梨の果実味と共にバターやクリームの様なアロマ、果実の蜜の様な繊細な甘みがある。
杏仁豆腐、焼き栗の様なニュアンス。シナモンやブリオッシュ。ピュアな甘露さが感じられる。
酸味は爽やかで、シャープ。しっかりとした旨味。
柑橘系(レモン・オレンジ)やミネラルのオイル感、バターの様な余韻が長く続く。


生産者: ユリス コラン
銘柄: レ マイヨン ブラン ド ノワール エクストラブリュット NV(2011)
品種: ピノノワール100%

23000円、WA95pt
外観はやや赤みを帯びたイエローで粘性は中庸。泡は程よく立ち上っている。
かなり強いミネラル感。明らかに旨味が表出しており摩り下ろしたリンゴ、アプリコットや強い鉄分、そしてナッツの風味が感じさせる。イーストの風味。糖蜜の様な甘露さもあり、香りの厚みを感じさせる。ややシェリーの様な旨味の表出が感じられる。多少オイリーな質感。ドライハーブ、ハチミツなどの要素が感じられる。
酸味は穏やかで、旨味は非常に膨らみがあり、リンゴやアプリコット、ナッツの様な余韻が感じられる。余韻は長く強力な旨味は感じられる。


【所感】
以前ピエリエールを飲んで、その品質の高さには驚嘆したのですが、今回はユリスコランの中でも割当数がかなり少ないロワーズとマイヨン。水平で飲めたのはとてもラッキーでした。
醸造的な部分でいうとこの2本で極端に変えたりはしていないそうです。なので、この違いはほぼ100%品種とテロワール。
もちろん品種が異なるので、違いも大きい、という事は前提に置きつつ、それでもテロワールの影響を感じざるを得ない2本でした。
まずはロワーズ。
いわゆるブラン ド ブランの特徴と強固なミネラル感、酸のシャープさに満ちた1本。
蜜の様なピュアな甘やかなとバタークリームを思わせる滑らかさが主体的で、熟した桃の様な柔らかい果実味があります。比較的樽の影響を強めに感じるかな、といった印象です。ただいわゆる焦がした感じではなく、ブリオッシュ的なMLFと香ばしさが混じった様な感じでしょうか。
ただブラン ド ブランとしては突出した旨味が感じられます。そこはこのキュヴェの個性的な部分かな、と思います。
次にマイヨン。こちらもブラン ド ノワールならでは...というかブラン ド ノワールたらしめる部分が非常に突出している感じでしょうか。いかにもといった感じでデフォルメされている様にも見えます。
強靭で筋肉質な体躯、非常に厚みのある酸、酸味に内包される強い旨味。早熟なピノノワールに適した適度な保湿を維持する粘土質土壌による果実のボリューム感と基岩に起因するミネラル感の強靭さが見られます。摩り下ろしたリンゴやアプリコット。小樽に起因するナッツの香り。
ほのかに感じる長期熟成に起因する塩気を感じる要素。
オイリーで酸による強い骨格を維持している。
BdBも旨味の層は厚かったですが、流石にBdNは強烈です。力強いです。

おなじ醸造で作られた品種違い、テロワール違いのワインですが、こう色からして明らかな違いが見られるのが面白いですね。未だにブラインドではセパージュ比率を間違える時は多々あるのですが、今回で結構勉強になりましたね。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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