【シャンパーニュ:69】偉大な2つのキュヴェ。シャルドネ単一の頂点 クロ デュ メニル、揺るぎない安定感のペルル ダヤラ

こんにちは、HKOです。
本日は....なんと遂にクロ デュ メニルの登場です!
ワインを飲み始めて苦節ン年、遂に飲む機会がやってまいりました!うおおおおーーーーー!!!!
相当期待に胸を膨らましてたんですが、このガン上がりした期待値に添える事は出来るんでしょうか、クリュッグさん!
あと地味にペルル アヤラもあります。
アヤラの傑作キュヴェがこの扱い...すごい...


【データ】
アヤラは1860年にアイとマレイユ シュール アイに設立された小規模ネゴシアンマニピュラン。英国王室とスペイン王室御用達で、現在はボランジェの傘下にあります。ボルドーではメドック3級のラ ラギューンを保有。醸造責任者はカトリーヌ ラヴリル。繊細電車遅延で緻密な作りはオートクチュールのシャンパーニュとも。
30haの自社畑のほとんどはグランクリュで全生産量の20%となります。購入するぶどうに関してもグランクリュかプルミエクリュのものを購入しています。年間生産量は約90万本。今回のペルル ダヤラはアヤラ社最高のキュヴェ。地元アイのピノノワールを20%を、シュイィとメニル、クラマン等のシャルドネを80%使用している。
瓶詰め後6年間の瓶内熟成を経てノンドサージュでリリースされる単一年のキュヴェ。

クリュッグは1843年にヨーゼフ クリュッグによって設立されたランスに拠点を置く大手NM。ご存知の通り多くのファンを抱えるシャンパーニュにおける最上級メゾンで、彼らのスタンダードキュヴェである「グランキュヴェ」ですら他メゾンのフラッグシップ級にすら匹敵する品質を誇っています。現在はMHLV傘下。
圧搾機で絞られたヴァン ド キュヴェのみを20-30年使用した古い小樽でマセラシオン(新樽は使わない!)。マロラクティック発酵は行わない。そして、クリュッグの本懐であるブレンド作業に入ります。3つの葡萄品種を村、区画ごとに分けたベースワインに、収穫年の異なるリザーブワインをアッセンブラージュしていきます。熟練のブレンダーが舌だけを頼りに。瓶内二次発酵後グランキュヴェは6年間、ヴィンテージは10年寝かせての出荷。これらの要素が欠ける事無く行われる事で芸術的なクリュッグが作られる。フラッグシップはブラン ド ブランの「クロ デュ メニル」、ブラン ド ノワールの「クロ ダンポネ」の2種類ですが、まあ高すぎて中々手に入らない代物です。
今回はメニル シュール オジェの単一区画「クロ デュ メニル」のシャルドネ100%使用したクリュッグ最高峰のブラン ド ブラン。栽培面積は1.8ha。生産本数は12000本程度。



【テイスティングコメント】
生産者:アヤラ
銘柄: キュヴェ ペルル ダヤラ 2005
品種: シャルドネ80%、ピノノワール20%

WA86pt(2002)
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。フレッシュかつドライなフルーツの果実と華やかさが感じ取れる。
しっかりとしたミネラル感が感じられる
青リンゴやシトラスの様な強靭な酸を感じる果実味に、生栗やトーストなどの要素が主体となるが、徐々にオレンジなどのやや太めの酸を想起させる様な香りを表出させる。
ローストナッツ、無塩バター、百合の様な華やかさがあり、フレッシュハーブなどの要素が現れる。
どんどん核種系の果実味が現れる、赤リンゴの様な蜜の様な旨味の感じさせる果実味。バターの要素も目立ってくる。
酸味は旨味とのバランスが良くフレッシュでリンゴの強い旨味。オレンジなどの厚みのある酸がよく調和していく。
余韻に少しバター、フレッシュハーブの要素が混じる。


生産者: クリュッグ
銘柄: クロ デュ メニル ブラン ド ブラン 2003
品種: シャルドネ100%

WA95pt(2000)
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。
ピュアなブラン ド ブランらしい繊細さながら、極めて凝縮感と香りが強く、旨味に寄らない力強さを包含している。非常にトースティーで豊かな樽香、焦げ香が極めて特徴的。
モカやカフェオレの様な香ばしい香りと共に、充実した蜜やシロップの様な濃密かつピュアな甘やかさ。強いブリオッシュの要素。ほのかに青リンゴの様なフレッシュさが香る。バニラ、焦がしバター、フレッシュハーブの様な要素。徐々にカラメルの様な香りに遷移し、そしてカスタードや赤リンゴの熟した味わいに遷移していく。
グリセリン感や重みはなく、軽やかでありながら赤リンゴの様な強靭な旨味、繊細な酸が口の中に広がっていく。
酸化的ではないクリアなクリュッグ。リンゴや花梨を思わせる華やかで厚みを感じさせる余韻。酸が細いので不思議な感じだ。


【所感】
という訳で、まずは前座...のペルル ダヤラから。
辛口でフレッシュな果実味が魅力的なシャンパーニュです。リッチというよりソリッドでシャープネス。そしてミネラリーです。
そこにトーストや栗、ナッツの様な香ばしい風味が感じられる。塩気には至らないが、ピリッとした緊張感のある感じ。徐々にバターや赤リンゴの蜜の様な酸と甘みが混じった様なピュアな香りが出てきます。
醸造の要素ははっきりあるものの、根本は辛口でシャープな切れ味の鋭いシャンパーニュだと思います。 引き締まっていて熟成ポテンシャルを明確に感じるもので、冷淡な感じがあります。

お次はメインのクロ デュ メニル。
一瞬で理解出来る別格感。
従来のクリュッグを思わせる酸化感はどこへやら、ブラン ド ブランのフレッシュなピュアさと共に、強靭な果実の凝縮感と蜜の強い香り、それに劣らない非常にトースティーで香ばしいブリオッシュやモカを思わせる樽の香りが立ち上がってくる。この部分はやや強すぎ、と言っていい位目立っていて、それでいて決して果実味が負けておらず、複雑なハーモニーを奏でている。ピノの様な厚い酸や旨味が前面に出ている訳ではないが、明らかに力強い体躯を持つシャルドネ、という事は間違いない。
今まで飲んだブラン ド ブランの中では間違いなく最高。
ノワールだとクロ サン ティレールがあるか、ブランでここまで凄まじいのは正直飲んだことないです。素晴らしい体験でした...
しかしながら片一方で、このシャンパーニュ、とても進化の伸び代を残しています。当然ですが、熟成による複雑さ、酸の熟れ感がまだ出ていないので、未完成の一品である事は間違いありません。
これがあと10年程度保持すると途轍もない代物になるのかなと。
現段階だと、この素晴らしいブラン ド ブランに対して10万程度投資するかは微妙なところで、熟成したものを買い上げる方が良いかとも思います。あるいは10万で熟成した...例えば80年代のクリスタルやドン ペリニヨンなどの旗艦銘柄のバックヴィンテージを飲む方が、現段階では幸せになれるかも。
ただ得難い経験である事は間違いありません。

クリュッグ クロ デュ メニル [2003] 750ml
価格:100440円(税込、送料別)




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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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