The Apollo(アポロ:銀座)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。


話題のアポロに行ってまいりました。
最近出来た東急プラザ銀座の中でも、目玉的なお店と言っても過言ではないかと思います。

元々はシドニーにあるギリシャ料理のお店らしいですね、なるほど、ビルズやソルトに雰囲気が似ている訳だ。



席数はかなり多く、テーブル席とカウンター席で構成。ラストオーダーの時間も遅く、かなり汎用性の高いレストランだと思います。
ただ店内BGMのテクノが大音量でちょっと鬱陶しいので、ビジネスユースには全く適していません。
でもかかってる音楽はなかなかセンスがいいと思います。

早速ビール...と思ったのですが、グラスでギリシャワインが幾つかあるとの事で、そちらを選択。
普通のお店なら新興国のワインは不安なので、安定した銘柄を選びますが、ここのワインのチョイスは大橋MWとの事で。
個人的には大橋さんのセンスがどの様なものなのかの方が気になりましたので
※厳密に言うと新興国ではなくむしろ最古クラスの産地ですが、最近近代化して目立ち始めてきたので新興国としました。


生産者: キリ ヤーニ
銘柄: パランカ スパークリング NV

アルザスやドイツのゲヴェルツを思わせる軽やかで清涼感と甘みが感じられるスパークリング。
熟した果実味があり、マスカットやライチなどの果実味とシャンパーニュ的なミネラル感がある。比較的ボリューム感のあるスパークリング。やや残糖を感じる粘性がある。

シャルドネ、クシノマヴロ、モスカートのアッセンブラージュのスパークリング。シャンパーニュ的なミネラル感とアルザスやドイツの果実味が感じられる、なかなかバランスの良いスパークリングだと思います。


■ピンチョス「ギリシャ産カラマタオリーブのマリネ」


ピンチョスはオリーブのマリネ。普通のオリーブより大ぶりでしっとりと柔らかく、強い塩気が感じられる。
水分量が多いからか、普通のオリーブより食べやすく、すんなりと進みます。


次々と供出されてきます。
次はサナガキチーズ。


■アペタイザー「サナガキチーズ(ケファログラビエラチーズ ハチミツ オレガノ)」(★★)


「すぐに硬くなるので、お早めに」
...と釘を刺された料理。ギリシャのケファログラビエチーズをハチミツとオレガノでシンプル仕上げたもの。 小さなフライパンで供出。
熱々のオリーブオイルの中に浮かんだ焼けたチーズはこんがりと香ばしく適度な塩気がある。直感はフワフワというよりも結構硬め(すぐに食べたけれど)。噛むたびに旨味が溢れる。チーズ自体はパルメザン的な風味。
それがハチミツの甘いソースとレモンの酸味と良く合う。フォアグラとハチミツを思わせる組み合わせ。
塩気と甘みのコントラスト。
ハチミツとチーズの組み合わせがものすごく濃厚。オレガノのハーブ的な風味もなかなかいい。
量もあり、シンプルだけど、かなり食べ応えのあるチーズ。

早々にスパークリングが無くなったのでビールを。
ギリシャのフィックスというビール。


生産者、銘柄: フィックス

モルト由来の麦の香りが強いビール。ポップより麦の香りの方が強い。香り高く爽やかなラガー。
ホップの風味が希薄なのは、まあ好みかもしれないが僕はこれはこれで美味しいと思った。


■アペタイザー「タラマサラータ アポロオリジナル ピタブレッド」(★★)

さすがシドニーのレストラン、カジュアルな感じですね。



ピタブレッドはピザボックスで供出。



タラマサラータはイクラやレモン、オイルで作るディップソース。
鮭や魚卵の塩気や風味はもちろんの事、レモン由来の結構強めの酸味を感じる。オレガノの効いたピタブレッドに塗り付けて食べる。ピタブレッドはモチモチとした食感。
タラマサラータの塩気と酸味がかなり強いので、全部使い切る様に塗りたくるというより、ほどほどにディップする位がバランスが良いのではないかと。


■アペタイザー「グリーグサラダ(トマト キュウリ カラマタオリーブ フェタチーズ)」(★)


ミントの効いたシンプルで爽やかなサラダ。
ドレッシングの酸味は控えめで、どちらかといえばミントの風味が際立っている。フェタチーズは塩分が強めのカッテージチーズに似た味わいのチーズ。
ミントとオリーブ、チーズの組み合わせがなんとも不思議な一皿。

ピタブレットもサナガキチーズもそこそこ量があるので、腹に溜まってきました。メインは赤ワインとともにサッと食べるのがいいかなと思い、ギリシャのアギオルギティコを注文。


生産者: ピヅィオス エステート
銘柄: アギオルギティコ アスプロカンボス ヴァレー 2010

優良なニューワールドの様なマロラクティック発酵と果実味の高さが際立つワイン。むしろニューワールドというよりリオハに近いかもしれない。クオリティは高い。高級感のある香り。ボディはまろやかで、やや薄め。
ややアルコーリックなブラックベリーやプラムのリキュール、スミレの様な華やかさ、炭焼きの様な香ばしさ、生肉、リコリス、黒糖やバニラを思わせる滑らかな芳香が感じられる。時折チョコレートの様な風合いもある。
酸やタンニンはかなり控えめで口当たりはかなり滑らか。
むしろタッチとしては薄さすら感じるかもしれない。アタックは弱いが香り、飲みやすさ共に非常に秀逸。


タンニンや酸にやや弱さを感じるものの、かなりクオリティの高い赤だと思います。香りとかすごく高級ワインっぽい。スペインのリオハにタイプは似てるかもしれません。
さて、次はメインです。


■メインディッシュ「ラムショルダー ザジギソースとレモン」(★★★)
サイドディッシュ「ベビーポテトのロースト ガーリックハーブの香り」(★★)

えっ...


いやいや、これデカすぎでしょ。




メインだけじゃなくてサイドもハンパない。
サイドっていう量じゃない。


11時間ローストしたラムショルダー。
さすがにとろっとろで柔らかい。さながらブッフブルギニヨンの様に、硬さを超えて柔らかくなるまで火が入れられた感じで、しっとりホロホロだ。ソースはジュ ダニョーだろうか。野生的なラムのジュの香り。
ラムの独特の臭みも、これだけ大きいのにも関わらず(長時間のローストだろうか)控えめになっている。とはいえあるにはあるのでそれは付け合わせのヨーグルトで上手く滑らかに相殺される。
見かけの破壊力はすごいが、意外と食べられてしまった。
あれだけの肉が腹にたまると思うと寒気がするが。

さすがにメインを残すのは気が引けましたので、メインとサイドは何とか凌ぎました。でも、もう限界。
デザートは軽めである事を望みつつ...


■デザート「クルミとドライフルーツのパートフィロ包み コーヒークリーム」(★★)


ほーらね!知ってた!知ってました!
この流れできたらそうだよね!!本当にありがとうございました。
パリパリの皮に包まれたドライフルーツと上からかかる香ばしいクルミが美味しい。ねっちりとしたドライフルーツとパリバリの皮のコントラスト。クルミのコリコリ感。そしてコーヒークリームの滑らかさ。好みの味。

でももう無理...食えません。
半分程度でギブアップ。今まで残した事なかったけど、やってしまいました...

えもいわれぬ心残りを感じながら会計。
安っ。財布にかかる負担少ないのはいいですねー。



ちなみにテーブル席からの眺めはとても良いです。
女子会や男子会にもオススメです。

このお店、一人をあまり前提にしていないのか、非常に量が多いです。サナガキチーズがどっしり出てきたあたりから、少し警戒していたのですが、メインディッシュとサイドディッシュの圧倒的に暴力的な量にはかなりやられた感があります。
というか、このコース2人分では?と思います。
味は、だいたい見て分かると思うんですが雑破です。
そもそもモダンキュイジーヌと比較すべきではないですが、サナガキチーズはチーズとハチミツとオレガノ。サラダはキュウリとトマトとチーズ。ラムショルダーはローストしたラムショルダーとヨーグルトのソース、ジュを使ったもの...など趣向を凝らしたソースや調理ではないですね。

個人的にいわゆる高級路線のモダンフュージョンというよりはビルズ、サラベス、リゴレットをイメージさせる中~公価格帯のレストランといった感じでしょうか。
料理自体もモダンキュイジーヌの要素というよりトラディショナルなグリーグのプレゼンテーションをモダンにした感じですかね。
席数が十分にあり、シェフ主導というよりプロジェクト主導といった感じというか。
シェフの顔は見えないのでオートクチュール感はあまり無いですね。
広く門戸を開いた高級フュージョン的な雰囲気を感じさせるギリシャ料理だと思います。


【追記: 9/12】
ランチにも行ってきました。
皿数が多いので、お得感があります。
あとやっぱり前回は2人前だったみたいですね。


カトラリーは変わらず。


■アペタイザー「イエローえんどう豆のディップ アポロオリジナルピタブレット」(★)




■アペタイザー「グリーンサラダ トマト きゅうり カラマタオリーブ フェタチーズ」(★)



メインはこんな感じ。




■メイン「雛鳥のBBQ グリーグスタイル」(★★)

カレー風味。大ぶりの切り身が3切れくらい入っています。スパイシー。


■サイド「ベビーポテトのロースト ガーリックハーブの香り」(★★)



■デザート「レモンパイ アポロスタイル」(★★)

酸味の豊かなレモンペーストと甘いメレンゲ。
美味しい。


住所: 東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 11F
店名: The Appolo(アポロ)
電話番号: 05055907378
営業時間:
11:00~23:00
L.O ランチ 15:30 / ディナー 22:00
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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