【ピエモンテ:15】バローロ テイスティング(エルヴィオ コーニョ、カヴァロット) Part.1

こんにちは、HKOです。
本日はバローロです。
2日にわたって更新となりますが、本日はエルヴィオコーニョ、そしてカヴァロットの上位キュヴェとなります。


【データ】
エルヴィオ コーニョはランゲ ブリッコ ラヴェーラの丘に1990年に創設された比較的新しいワイナリー。
ランゲの中でも最南端に位置する場所にあります。
3代目エルヴィオ コーニョは1950年代末「マルカリーニ」で醸造を担当した実績を持っており、現在は娘のナディアと夫のヴァルテール・フィソーレが担当しています。
ミクロクリマの影響を受ける石灰質土壌のランゲにおいて南東向きの丘陵地帯に位置している為、日照条件も良く、海洋性の穏やかな気候の恩恵も受けています。降水量は少ないです。栽培には除草剤などは使用しません。
醸造では自然酵母を利用し、最新技術と伝統的製法を併用し、酸化しやすいネッビオーロ種へのアプローチとして厳密に温度管理をする最新式ステンレスタンクを使用、熟成はクロアチア産の伝統的な大樽を使用しています。
今回のブリッコ ペルニーチェはノヴェッロ村で栽培されるネッビオーロのクローン品種であるランピアの最上級のものを使用したキュヴェ。

カヴァロットはボスキスの丘の頂上に拠点を構えるカスティリオーネファレットの名門生産者。
創業は1929年、元詰めは1948年から開始。葡萄の栽培から醸造について、古典的な製法と味わいにこだわっています。
畑では、基本無農薬。除草剤もボルドー液のみで一切使用しない。房を制限するグリーンハーベストもほとんど行わない。自然のまま栽培し、雑草はある程度の高さまで刈り込んでからは自然に任せる手法を取っています。
カヴァロットの中でも最上とされるサン ジュゼッペ畑はカスティリオーネで、最も高い標高に位置する畑。標高300m~350m。樹齢は75年以上。地質全体に占める、砂質の割合は約20%程度。
そこで収穫したぶどうは35年以上使い続けている巨大なスラヴォニアンオークで栽培~熟成させる。


【テイスティングコメント】
生産者: エルヴィオ コーニョ
銘柄: バローロ ブリッコ ペルニーチェ 2010

13000円、WA93pt
外観は透明度の高いルビーで粘性は中庸。
ファーストノートは繊細で、薔薇やスミレなどの華やかな香りと共に、アメリカンチェリーなどの赤系の果実とオレンジやシトラスなどの柑橘の果実味が入り混じる。ほのかにイーストの香りも。甘い芳香というよりナチュラルな果実の香り。非常にピュアで、マスカテルな爽やかなフレーバーがある。 ローストした樽の香りは控えめでほのかにイースト香りがある。ラベンダーや青い葉、生肉、ユーカリやクローヴの要素がある。
タンニンは甘いが収斂性があり、酸は比較的強く表出している。果皮の厚いブルーベリーやブラックベリー、燻製肉の様な余韻を残していく。


生産者: カヴァロット
銘柄: バローロ ブリッコ ボスキス ヴィーニャ サン ジュゼッペ 2009

16000円、WA90pt
外観はガーネット、粘性は中庸。
ファーストノートはかなり強めのローストがかかった樽香を感じさせる。五香粉や深煎りのコーヒーの様なブルゴーニュにも通じる樽のニュアンス。その裏にイーストや塩気のあるドライシェリー、ブラックベリーなどの黒系果実のジャムを思わせる香りがある。クローヴやクミン、燻製肉の様な風味。薔薇の様な華やかさ、時折MLFの様なまろやかさが混じってくる。ストロベリーガムの様な甘やかさが出てくる。
こちらもタンニンや酸は滑らか。香りのロースト香とは裏腹に非常にキャッチーなオレンジとストロベリーとその梗を思わせるフレッシュな果実の余韻が広がっていく。
徐々に収斂性が目立ってくるが、かなりいい。


【所感】
まずはエルヴィオコーニョ。
相変わらずピュアで透明感のある香りのバローロ。ピノノワールにも通じるエレガンスがある。
赤系の果実が強調されるブルーノジャコーザにも近いタイプだと思います。
繊細な香りを放ちながら、ボディは堅牢で力強く、一見滑らかに見えるタンニンは収斂性に富んでいる。
薔薇やスミレのような華やかさがあり、赤系のクリアな果実味、オレンジの様な柑橘を思わせる酸の清涼感が伴う。そしてバローロによく見られるイーストの香りがある。樽の感じはあまり無いかもしれない。ついで生肉を思わせる旨味、ハーブの芳香が感じられる。
香りはさすがに物凄い良いですが、やはり収斂性が高いですね、これはやっぱり落ち着くのに時間がかかりそう。
キャッチーな側面がありながら、やはりバローロって感じですね。
次のカヴァロットはかなり個性的な印象を受けますね。
というのも、大樽で熟成していながら、かなりロースト香の影響を強く感じるワインとなっています。
五香粉や深煎りのコーヒーのニュアンスがまず前面に来て、その奥にイーストやドライシェリーなどの塩気を感じる要素が現れる。黒系果実のジャムやMLFの影響も強く感じられます。香りからかなり高級感が漂うバローロ。
凝縮感もグリセリン感もあり申し分無い。タッチは滑らかながら、タンニンの収斂性は高い、こちらは熟成を待って落ち着くしか無いかもしれません。
いずれもタイプは違いますが、相当良いと思います。
タンニンは...ランゲの肉料理で抑えていきましょう!
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初めまして

初めましていつも楽しく拝見させて頂いております。イタリアワインでしたら当店でかなり良いヴィンテージを格安で飲めますよ!
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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