【日本: 13】ボー ペイサージュ ポートフォリオ テイスティング

こんにちは、HKOです。
本日はボーペイサージュ4種です。
いままで飲む機会に恵まれませんでしたが、たまたま飲む事が出来てラッキーでした。


【データ】
ボー ペイサージュ(意味は美しい)は山梨県北西部の北杜市に拠点を置くガレージワイナリー。ブドウ栽培から醸造、瓶詰めまでを岡本英史氏ほぼ1人で行っています。岡本英史氏は明治大学農学部農芸科学科を卒業後、山梨大学付属酵素化学研究施設博士前期課程修了。勝沼のワイナリーに勤務後、独立。1999年ヴィンテージを初リリース。
2008年の洞爺湖サミットでは日本のワインとして供されました。
非常に自然派的なオートクチュールのワイン造りを行っており、化学肥料と除草剤は一切使用せず、殺虫もしない。
収穫は手摘み。軽い選果(腐敗した房のみ)のみ行いタンクで発酵。温度コントロールをせずに自然の重力に任せて破砕、圧搾機により果汁を絞り、発酵するのをひたすら待ちます。酸化
防止剤も使用しない。


【テイスティングコメント】
生産者: ボー ペイサージュ
銘柄: クワハラ ニュアージュ 2013
品種: ソーヴィニヨン ブラン100%

外観は淡いイエローで粘性は中庸。
非常に酸化的でジュラのワインと見間違える様な味わい。
ほのかに感じるマスカット的なフレーバー。酸化起因のドライシェリーを思わせる要素、そして揮発性溶剤のニュアンス。ナッツや醤油などの旨味の強い香りとベリーAの様なフレッシュな果実味が感じられる。
強い塩気があり、塩を振ったヘーゼルナッツ、そしてグレープフルーツ、ライムの様な果実味が感じられる。
旨味が非常に強く酸味も立っている。塩ナッツの様な余韻で、やや発泡を感じる。


生産者: ボーペイサージュ
銘柄: クワハラ アクア 2012
品種: シュナンブラン100%

外観は淡いイエローで粘性は中庸。
シュナンブランをベースとしたワイン。
こちらもジュラの様なワインでナッツやドライシェリーの様な酸化的な要素があり、かなり塩気が強い。
少しイースト的な要素があり、エナメルリムーバーやグレープフルーツ、ライムの様な香りが感じられる。
香りの方向性はニュアージュに近いが、糖度が残っており、ネクタリンの様な甘酸っぱい味わいが感じられる。


生産者: ボー ペイサージュ
銘柄: ツガネ ピノノワール 2014
品種: ピノノワール100%

外観は淡いルビー、粘性は中庸。
フレッシュなラズベリーやストロベリーの瑞々しい果実味。自然派的な側面が強く、ドメーヌタカヒコやドメーヌソガの様な風味が感じられる。トマトの様な旨味と血液や鉄分を思わせる華やかさがある。揮発性溶剤、全房発酵のスパイシーさがある。ラズベリーやストロベリーなどの赤系の果実味。茎などの自然的な要素。エナメルリムーバーなど。鰹だしの様な風味。スミレやラベンダー、塾生肉、ユーカリ、クローヴなど。
酸味はやや強めだが、丸みがあり、ラズベリーやストロベリーの強い果実味と旨味が広がっていく。これも多少、酸化的な味わいと言える。厚みがある味わい。


生産者: ボーペイサージュ
銘柄: ツガネ ラ モンターニュ 2014
品種: メルロー100%

外観はやや濃いめのガーネット、粘性は中庸。
やはりこちらも自然派的な作りがある。
ややマロラクティック発酵が自然にかかっているミルクの様な感じ。
非常に華やかでスミレや溶剤。全房発酵っぽいスパイシーさがある。ピノノワールをより香りを強くした感じだろうか。甘みがより素直に出ており、蜜やスミレのコンポートの様な要素を感じる。凝縮したストロベリーやラズベリーの果実味があり、熟成肉やパストラミハム、黒胡椒やリコリスの様な風味。凝縮度はピノよりより強くタンニンも酸もパワフル。イチゴやラズベリーの果実味が感じられる。
余韻も長く、厚みもある。


【所感】
好みかそうでないかは一旦脇に置いておいて、面白いワインだと思います。飲んでよかった。

特に白が個性的ですね。なにが面白いって、これジュラのワインかよってくらい、酸化的なニュアンスがあります。
日本の比較的フレッシュで酸味のタイトなワインが多い中で、これだけ塩気を感じるワインも珍しいな、と思います。
まずクワハラ ニュアージュ。これはソーヴィニヨンブラン主体のワインになりますが、先述したようにかなり酸化的なニュアンスが強く感じられます。
ジュラか、酸化的なシャンパーニュか、あるいはドライシェリーか、そんな感じの塩気やナッツの風味などが前面に出ていて、その裏にアロマティック品種的なフォキシーなフレーバーが感じられます。
そして、アルコール的な要素、グレープフルーツ飲んでような酸味と苦みを伴う風味が感じられます。少し発泡もしており独特の風合いがあります。
次のクワハラ アクアも基本的には同様です。
たたクワハラ アクアはこの中でも取り分け特殊な経緯を持つワイン。普通にスティルワインを作っていた際に途中で発酵が止まって、やや甘口になってしまったワイン。
醸造技術的にはシャプタリザシオンしたりで、完全発酵までは通常するんですが、それはせず、なりのまま作ったとのこと。
基本的な骨子はニュアージュに近しく、すこしイースト的な風味があるのと、ネクタリン的な甘さと酸味が感じられるのか、やや甘口ならではですね。
甘酸っぱい。残糖分があるので、厚みはあります。
こちらもかなり特殊なワインだと思います。

次に赤ですが、こちらはある意味真っ当というか、独特ではあるんですがたまに見かける造りのスタイルでしょうか。ドメーヌタカヒコや小布施ワイナリー的というか。
海外で言うと自然派的な造りですかね。
まずはピノノワール。
もろにそんな感じで鉄分やトマトを思わせるニュアンスと全房発酵的なスパイシーなニュアンスがかなり前に出ています。鰹出汁や茎などの青い要素とフレッシュな赤系果実の果実味が感じられます。日本のガレージワインらしい造りだと思います。
口に含んだ時の酸と果実味の厚さのバランスがとてもいいですね。多少酸化的ですが、旨味があってかなりいいと感じました。
そして最後は主力のツガネ モンターニュ。メルロー主体のワインです。
ストラクチャーは似ていますが、より華やかでありつつ、少しマロラクティック発酵的なニュアンスがあるのが特徴的です。より香りが華やかで、万人にはピノノワールよりモンターニュの方が好まれるのではないかと思います。
果実味もより素直で、そして熟成肉などの野性味とスパイシーさがあります。複雑さも申し分ない。
ただアタックや舌触りなどはピノノワールの方が優秀で、酸やタンニンは生き生きとパワフルに感じられました。
全体的にはモンターニュの方が好みですね。

かなり好みが分かれそうな独特のワインだと思います。
クリーンなスタイルでもなく、樽がかかっている訳ではなく、塩気や出汁っぽさがかなり前に出たワインなので、自然派的な造りが苦手な人には向かないと思います。
というかプリューレロックやパカレよりもよほど独特なので、仮に割高なお金を掛けて手に入れる時は十分に留意が必要だと思います。
個人的な感覚だと赤は美味しいし、白も個性があって面白いと思います。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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