【カリフォルニア:55】カリフォルニアカルトワイン&注目の生産者 Part1

こんにちは、HKOです。
本日はカリフォルニアの注目の生産者をピックアップしています。


【データ】
ドメーヌ カーネロスはテタンジェがコブランドコーポレーションと共にカーネロスに設立したワイナリー。1987年設立。ドメーヌカーネロスは、カーネロスAVAの中心に、350エーカー以上の敷地を保有し、同地区のみのぶどうを使用し、スパークリングワインを作っています。果汁は一番絞りのみを使用。
瓶内二次醗酵を経て、3年を超える熟成後のリリース。品種はシャルドネ58%,、ピノノワール42%。
ドサージュは0.9%...??高いような?

ヴァーナーは1980年に双子ヴァーナー兄弟がサンタクルーズマウンテンズに興したブティックワイナリー。既に多くの高い評価を得ています。
地勢が複雑に入り組んだスプリングリッジヴィンヤードから、それぞれ区画ごとに特徴的なシャルドネとピノ・ノワールがリリースされます。小さな自社畑からブルゴーニュスタイルのワインを追求している。
今回のビーブロック シャルドネは標高230m、8.75haの北向き斜面の畑。土壌は浅い堆積岩 。樹齢は約30年。収穫されたぶどうは100%樽発酵。100%MLFが行われる。熟成はフレンチオーク100%(新樽比率30%)×8ケ月。生産量はわずか571ケース。

オーベールはピーターマイケル、コルギンなどの醸造コンサルタントを務めたマーク オーベール夫妻によって設立されたワイナリー。ソノマでシャルドネとピノノワールをメインに生産しています。 (ちなみにあの気難しいヘレンターリーのアシスタントも務めていたとのこと!)日本への輸入は2010年が初。発酵は長くて10ヶ月程度、フレンチオーク新樽で7~12ヶ月の熟成。新樽比率は40~80%でフルマロラクティック。ハイド ヴィンヤードは、カーネロスのラリー・ハイドが当主。(ちなみにリッチーヴィンヤードはロシアンリバーヴァレー)
入植は1979年。現在は200エーカーに及びます。キスラー、コングスガード、レミー、パッツ&ホール、ポール ホブスに供給されています。

シン クア ノンはマンフレッド クランクルが運営するサンタバーバラの生産者。ポートフォリオはコロコロ変わるので、イマイチ掴み難いんですが、僕の知ってる限りだとグルナッシュ、シラー、シャルドネ、ルーサンヌ、ヴィオニエ、それらの混醸。(ワインアドヴォケイトもバレルテイスティング時のものは名称を明確に書いていませんでしたね。「まだ名前がない白ワイン」...とかそんな。)南仏の匂いのするカリフォルニアカルトの生産者ですね。
初リリース以降キュヴェ別にラベルは毎年異なるデザインが用いられ、同じラベルは二度と使用されません。
今回のレジストは細かい情報までは見つかりませんでしたが、フレンチオーク新樽46%で19ヶ月熟成。コンクリートタンク、旧樽の併用を行なっているようです。


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ カーネロス
銘柄: ブリュット ヴィンテージ 2011
品種: シャルドネ58%、ピノノワール42%

外観は淡いイエローで粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。まず最初に受ける印象としては、丁度シャンパーニュと気候の良い地域のスパークリングの合いの子の様な印象を受けます。それこそナパヴァレーのスパークリングやカヴァに近い闊達な果実味が主軸となっています。
ただし、どこかシャンパーニュの面影を感じさせるのは豊かな果実味の中でも酸がしっかりと際立ち、MLFの要素も程よく効いているからかもしれません。
イーストやバターの要素とライムやグレープフルールなどの柑橘のニュアンス、そしてパッションフルーツの様な果実味が並存しており、穀物的な側面を感じさせます。
石の様なミネラル感があり、ヘーゼルナッツや白い花、白カビなどの要素があります。
香りから想起させる酸は強めだが、アタックとしての酸は然程強くはない。どちらかというと比較的滑らかで、新世界的。余韻は温州みかんのコンポート。ミルキーな要素が前に出ているものではない。


生産者: ヴァーナー
銘柄: ビー ブロック シャルドネ 2013
品種: シャルドネ100%

WA93pt
外観は淡めのイエローで粘性は中庸。
ねっとりとしたシロップの様な甘露さと相反するフレッシュさが感じられる。そしてミネラリー。
パイナップルや洋梨などの果実味、そしてシロップの甘露さはしっかりとあるが、比較的強めのフレッシュハーブの様なグリニッシュさが前に出ている。白い花やリコリス、ムスクなどの香り。ハチミツ、栗のコンポートなど。
美味い。酸はしっかりと立っていながらも、ささくれだっていなく、旨味と丸みが口の中で広がり、パインや洋梨、温州みかんのコンポートの様な余韻が感じられる。


生産者: オーベール
銘柄: ラリーハイド&サンズ シャルドネ 2014
品種: シャルドネ100%

WA95-97pt
外観は淡めのイエローで、粘性が高い。
比較的強めのオイリーなミネラル感がある。
いかにもニューワールド的な厚みとボリューム感があり、非常に熟したマンゴーや黄桃、洋梨の様なタップリとした果実味とシロップの様な甘露さがある。杏仁豆腐やバタークリームの様なまろやかな風味。バニラや白い花。
そしてフレッシュハーブ、リコリスなどの風味がある。例年と比べると多少は冷涼感を感じる。
緻密かつバランスの良い酸があり、余韻はフレッシュ。
レモンや洋梨、フルーツポンチなどの溌剌とした果実味の風味が感じられる。


生産者: シン クア ノン
銘柄: レジスト 2013
品種: ルーサンヌ 57%、プティ マンサン 19%、シャルドネ 17% 、ヴィオニエ 7%

WA97pt
外観はやや濃いめのイエローで粘性が高い。
しっかりとしたミネラル感がある。
尋常じゃない鮮明なテクスチャがあり、凝縮感と透明感に溢れる。強烈なとろみがあり、白桃や洋梨の蜜の様な厚み、パイナップルを思わせる酸味を思わせる香り。
フルーツヨーグルト、白胡椒の様な少しスパイシーなニュアンスがやや強く、ドライハーブ、イーストなどの香りを感じさせる。
素晴らしい。凝縮感があり、フレッシュな酸がありながら非常に厚みがある。
パイナップルや白桃、フルーツヨーグルトの様な鮮明な余韻。クリーミーさとフレッシュさが並存している。


【所感】
まずはドメーヌ カーネロスのスパークリングから。
なかなか興味深いスパークリングです。果実味はカヴァに近い闊達としたものですが、醸造的なバランスは非常にシャンパーニュに近いものだと感じました。カーネロスは冷涼とはいえナパヴァレーの日照条件の良さを裏付ける果実味の豊かさがあり、陽性の味わいを感じます。そこにイーストやバター、ヘーゼルナッツなどの要素や酸がしっかりと際立っているのが、シャンパーニュっぽさを感じさせますね。こう、シャンパーニュにさほど近い訳でもないし、物凄い盛り上がるような美味さではないのですが、手堅く、よく出来たスパークリングだな、と感じました。

次はヴァーナーのビーブロック。
これはなんというか、今までのニューワールドの多くの偉大なシャルドネが、モンラッシェの足跡を追ったものに対して、こちらは完全にそれとは方向性を異にしています。例えるならばシャブリ。でも果実味は強いので、果実味の強いシャブリといった所でしょうか。比較的樽の影響が少ないクリアさフレッシュさが際立つのでそう感じるのかもしれません。シャブリのグランクリュ程のミネラル感がある訳ではないんですけどね。フレッシュハーブなどの風味もあり、ややグリニッシュさも内包しています。
口当たりは酸がしっかりあって、かつ温州みかんのコンポートのような甘露な含み香が楽しめます。
いいですね、珍しいタイプです。

ラリーハイド&サンズ シャルドネ。
今回も変わらずたっぷりとしたリッチなシャルドネを作っています。ボリューム感溢れていますね、黄桃や洋梨などの核種系の果実味、シロップの様な甘露さ、バタークリームを思わせる滑らかで豊満な風合いを感じさせます。
ホントいいワインです。最高。
ただし、以前飲んだ2011年のリッチーヴィンヤードと比較すると、やや冷涼感がありますね。むせ返る様な甘露さとナッツの風味は少し薄まってるような気がします。
フルーツ感や酸が結構残ってますね。凝縮感は前述のワインと比べると控えめですね。WAの評価的には変わんないんですけどね!相変わらず最高クラスにはいるのですが、その中でも「よくある最高峰のシャルドネ」って感じがします。

最後、レジスト。
これもうホントに凄いよ!びっくりだよ!
香りとか味わいは全然違うのに、一番DRCのモンラッシェを想起させるものになってます。
それは粘性や香りの鮮明さ、甘露さですかね。
受けるイメージが近い。もう一度言いますけど香りや含み香、味は違いますよ。でも近いんですよ。
香りの輪郭が非常に鮮明で凝縮感がハンパない。甘露なのに酸味も失っていない。凄いワインです。
ルーサンヌらしいパイナップルやスパイシーな要素がとても特徴的で、粘性と白桃、洋梨の蜜の様な凝縮した香りが際立っています。ヨーグルトなどのMLF起因の要素もバランスが取れていて、最高峰の白と言っていいほど。
熟成した時のイメージは想像しずらいですが、現段階でも相当美味しく飲めると思います。HKO的には2016年に飲んだ白では最も素晴らしいと感じました。

今回のはなかなかそれぞれに個性があって面白いと感じました。オーベールはニューワールド系としては最高峰のシャルドネだし、ヴァーナーはシャブリ系としてはかなり突出してる。レジストはモンラッシェ的な風合いを感じさせながら南仏的な要素を主軸としている。
面白いです。








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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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