ドメーヌトラペ、ジュヴレシャンベルタン3種テイスティング



こんばんわ。
本日はドメーヌ トラペのジュヴレ シャンベルタン3種類です。
自然派の生産者で、96年からビオディナミを始めています。春に厳しい摘芽を行い、収量を抑え、凝縮した葡萄を収穫。除梗は30%。低温浸漬、2.3週間のピジャージュ。

今回はトラペのブラッグシップ、特級シャンベルタンを筆頭に、特級ラトリシエールシャンベルタン、村名オストレアを頂きます。


生産者: ドメーヌ トラペ ペール エ フィス
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン オストレア 2009

約6400円、パーカーポイント87点。
粘性が高めの赤みの強い明るいルビー。印象としては力強く華やかで、ローストした甘みを感じる。
果皮の厚いブルーベリー、ダークチェリーの集中力のある果実味、シナモン、ワッフル、華やかなスミレの香りを中心に、僅かに薔薇や井草。お香、ローズヒップティー、化粧品。クローヴなど。
動物的な香りはあまり強くなく、ややなめし革を感じる程度。
全体的に筋肉質で動物的なワインではなく、華やかな果実味とローストした樽の甘やかさが際立っている。割とスタンダードとも言えるジュヴレシャンベルタンの造り。
タンニンはさほどではないものの、酸味、苦味は非常に充実しており、そこは好き嫌い別れるかもしれないが、骨格の強さをキチンと感じられる部分かな、と。村名としては非常に良くできた造り。


生産者: ドメーヌ トラペ ペール エ フィス
銘柄: ラトリシエール シャンベルタン グランクリュ 2009

約17000円、パーカーポイント95点。
明るいルビー、粘性は高い。
さすがグランクリュだけあって、香りの集中力、凝縮度が先のオストレアに比べると圧倒的に高い。
イメージとしてはオストレアのパラメータ値を全て一段、二段ずつくらい引き上げた正当進化といえる造り。
香りの透明度が非常に高い。凝縮感と旨味に所以する味わいのしなりが出てきた。
オストレアと比較するとワッフル、果皮の厚いダークチェリー、ブルーベリーの果実味、より鮮明となった薔薇とスミレの華やかな花の香り。ややスパイシーさも感じられる。井草、クローヴ、炭焼きのニュアンスも。
やや鉄分は感じるが、どちらかというと旨味に包含されている感じ。
酸味と苦味は村名同様強いが、鮮明になった花の香りとワッフルの甘み、果実の旨味が受け皿となりギスギスした印象はない。しなやかで華やかな口当たり。


生産者: ドメーヌ トラペ ペール エ フィス
銘柄: シャンベルタン グランクリュ 2009

約25000円、パーカーポイント96点。
色調は赤みの強いルビー、粘性は非常に高い。
ラトリシエールも凄かったが、更に強烈な凝縮感と力強さを感じる。芳香が強靭で凝縮されている、これぞシャンベルタン。
華やかな薔薇やスミレの香り、鉄分を感じる程旨味と甘みの詰まったブルーベリーやダークチェリーの噛む様な果実味とともに、炭焼き、ワッフルの樽香。ゼラニウムの様な清涼感も感じられる。井草、茎、なめし革、お香っぽさ、ローズヒップティー、シナモン、ナツメグ、やや甘草も。
一部の要素が中心となるわけではなく、全ての要素が調和している。
洗練された、非常に複雑で力強い味わい。しかしそれはボルドー的な大柄な力強さではなく、軽やかに感じられる清涼感とフレッシュな果実味の根底にある驚異的な密度の高さにある。目の細かさとも言える。
アタックは滑らか。当然甘やかな香りからは想像できない充実したタンニン、酸があるが、シャンベルタンのパワー感、ポテンシャルを端的に示している。
正に順番通り。ラトリシエールの下にシャンベルタンはあり得ない。特級シャンベルタンこそが、ジュヴレシャンベルタンの王と言わんばかりの正当深化。


特級シャンベルタンは飲む時にリシュブールや特級ミュジニー同様、とても厳かな気持ちになります。それは他の特級畑とは別格で、神に愛された畑で、その期待を必ず裏切る事は無いクオリティの高さがあります。
今回ラトリシエールも村名も非常に良い造りでしたが、やはり一歩抜きん出ていましたね。同生産者の2001も良かったですが、やや年を取っている印象だったので、新しいヴィンテージは新鮮でした。
トラペのワインはグレードが上になるに従ってクオリティが明確に上がっていきます。全ての構成要素がほぼ同様。その上で上位銘柄は下位銘柄と比較して劣る点がありません。
特に意図してグレード別につくっているのかはわかりませんが...
09のトラペはいずれも素晴らしいです。価格見合いでいってもお得かもしれません。
特にシャンベルタンはこのレベルで、この値段は奇跡的だと思います。



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まとめtyaiました【ドメーヌトラペ、ジュヴレシャンベルタン3種テイスティング】

こんばんわ。本日はドメーヌ トラペのジュヴレ シャンベルタン3種類です。自然派の生産者で、96年からビオディナミを始めています。春に厳しい摘芽を行い、収量を抑え、凝縮した葡萄

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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