シャルロパン、アペラシオンに則した造りを見せる村名と特級


こんにちは。
シャルロパンはブルゴーニュでも、アンリジャイエの弟子という枕詞と共に非常に注目されている生産者です。

といってもアンリジャイエのワインを飲んだことがないので、今ひとつイメージが湧かないのですが、エマニュエルルジェやメオカミュゼ、ジャイエジルらアンリジャイエの周辺のどの生産者のスタイルとも一致しませんから、自分自身のスタイルでワインを作っている生産者じゃないかな、と思っています。
全体的にパワー感がある造り(これはかなりシャルロパンが補糖をザクザクしてるから、というのもありますが)になっています。
ちなみに一応言うと補糖は違法でもなんでもなくて、法律上定められた量をアルコール強化に使う分は問題ありません(甘みの添加は当然論外です)。
それはSO2(酸化防止剤)添加も同様。結構どんな生産者でもよくやっています。
まぁ、SO2添加はともかくとして、補糖はシャルロパンの強靭にも感じられるボディに一役買っているという訳ですね。栽培はリュットレゾネ、樹齢の高い樹を使用し、低温マセラシオンで醸造します。新樽比率は調べたところ高め。

今回はシャルロパンの特級クロ サン ドニ、特級ボンヌマール、村名ヴォーヌロマネ、村名畑ラ ジャスティスを頂きました。


生産者: フィリップ シャルロパン パリゾ
銘柄: ジュヴレシャンベルタン ラ ジャスティス 2009

約9000円。パーカーポイント86-88点。
色調は赤みの強い濃いルビー、粘性は中庸。
クリスピーで甘みの強い香り、果実味が強く前に出ており、ダークチェリー、ブルーベリーの甘やかで明るい果実味、ワッフルやシナモンなどヴォーヌロマネに見られなかった樽の香りも表現されている。クローヴ、甘草、スミレや樹脂などの香りも。快活で深みや妖艶さはないものの非常にキャッチーでアペラシオンの特徴を写し取ったジュヴレシャンベルタン。
タンニンは柔らかながら、こちらは酸は強め、ほかのキュベと同様苦味は強い。新樽比率が高いのだろうか。朗らかで温かみのある、なかなかキャッチーでウマいピノノワールだ。


生産者: フィリップ シャルロパン パリゾ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ 2009

約10000円。パーカーポイント88-90点
色調は赤みの強い濃いルビー、粘性は低くサラッとしたタッチ。
ヴォーヌロマネのアペラシオン特有のオリエンタルなお香、マニュキア、薔薇のアロマオイルの香り。未熟なダークチェリー、凝縮感のあるクランベリーの果実味。
3本の中で最も華やかで女性的で軽やかな味わい。
他にスミレや清涼感のあるゼラニウム、湿った土、クローヴのニュアンス。樽香はあまり前に出ていない。時間が経過すると幾分か香水の香りが強くなってくる。
アタックは滑らかでタンニンはやや弱め。充実した酸があり、樽の苦味をやや感じる。余韻は長い。


生産者: フィリップ シャルロパン パリゾ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 2009

約19000円。パーカーポイント91-93点。
色調は赤みの強い濃いルビー、粘性は強く、ねっとりとした感じはないものの重厚なタッチ。
埃っぽいミネラル、ヴォーヌロマネ寄りの薔薇やゼラニウムの清涼感のある青い香り。コーヒーの樽香も見られる。濃縮したダークチェリー、クランベリーの香り。松、ローズヒップティー、鉄釘や生肉の様な、やや動物的なニュアンスも。
シャンボール方面らしい繊細なボンヌマールといった印象で、クロサンドニと比べて幾分か軽やか。
酸味、タンニンともに非常に強烈で苦味も強い。
今現在飲むのには流石に適さないが、開いた時のポテンシャルはとても高いだろう。
骨格がしっかりしていて、軽やかなシャンボールタッチの中に確かな重厚感がある。


生産者: フィリップ シャルロパン パリゾ
銘柄: クロ サン ドニ グランクリュ 2009

約19000円。パーカーポイント92-94点
色調は赤みの強い濃いルビー、粘性は中庸。
これまた華やかなんだけど、抽出が強いせいか、非常に深く重い香り。マニキュア、スミレ、薔薇などの深みのある華やかな香りに、ジュヴレシャンベルタンの延長上にある明るく、甘やかなダークチェリー、ブルーベリーの黒い果実味。ゼラニウムの清涼感のある香り、茎や腐葉土などのニュアンスも強く大地香が中心となっている。焼いた西洋杉の香りも。
華やかさと清涼感に黒い果皮のぶ厚い果皮の重厚感が合わさって、シャンボール寄りの印象を変えずに強いボディを形成している。
酸は比較的弱いのに対して、焼き付く様なタンニンと苦味。アタックも非常に強いため、まだまだバランスは悪いが、熟成した時に複雑なワインになりそう。余韻は長い。


やはりエラく強靭です。タンニンと苦味が凄い。その一方で香りの凝縮感は強くて、かなりエレガントで華やかな印象を受けます。
すぐに楽しめるタイプのワインではなさそうですが、どれもポテンシャル高めなんで、長期熟成はしそうですね。

特にクロ サン ドニ、ボンヌマールは特に良かったわー。




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まとめtyaiました【シャルロパン、アペラシオンに則した造りを見せる村名と特級】

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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