【シャンパーニュ:73】フィリポナ、レ サントレが見せるクロ デ ゴワゼの本懐

こんにちは、HKOです。
本日はフィリポナです。


【データ】
フィリポナは マレイユ シュール アイに拠点を置く1697年設立の老舗生産者。現在の社長はシャルル フィリポナ氏。
力強さとフレッシュさに力を入れており、それらに傾倒する姿勢は、多くのポートフォリオがピノノワールの比率が高めになっている点に現れています。樽内発酵後7~10年澱上で寝かせたワインをベースにして、基本的に木樽にて約80%マロラクティック発酵を行い、20%をステンレス発酵させた果汁をブレンドしています。
自社畑は20ha。プルミエクリュ(マレイユシュールアイ、ムティニティ、アヴネイ)、グランクリュはアイ。全体の35%を自社畑で賄っています。
フラッグシップは1935年から所有しているマレイユ シュール アイにある石灰土壌によって形成された45度の急斜面の畑、クロ・デ・ゴワセ(5.5ha)です。瓶内熟成は8年~10年、ドザージュ4g/L~5g/L。
...だったのですが、近年はクロ デ ゴワセの中の有料な小区画を個別にリリースしておりまして。それが今回のレ サントレです。グラン サントレとプティット サントレの中間の傾斜45度の区画(ジョリヴェ ブラン)から。表土は薄い。樽発酵後、ドザージュは4.5g/l。デゴルジュは2015年10月。
ロワイヤル レゼルヴ ブリュットはリリース年のワインにソレラシステムで保管された20-25%のリザーブワインを加え、その後約3年間瓶内熟成。マロラクティック発酵は一部行う。グランクリュとプルミエクリュが中心。ドサージュは8g/l。
ロワイヤル レゼルヴ ノンドゼは25%~40%のリザーヴワインを加え3年間瓶内熟成。ドサージュは4.5g/l。


【テイスティングコメント】
生産者: フィリポナ
銘柄: ロワイヤル レゼルヴ ブリュット NV
品種: ピノノワール65%、シャルドネ30%、ピノムニエ5%

外観は透明感のあるイエローで、粘性は中庸。
爽やかな青リンゴや熟した柑橘の様な果実味が基軸となり、ほのかに塩気と鉄分を帯びている。
フレッシュハーブやハチミツ、やや強めのシロップの様な甘露さが感じられる。
酸はシャープながらほのかに丸みを帯びている。
優しい柑橘やリンゴの様な余韻を残す。


生産者: フィリポナ
銘柄: ロワイヤル レゼルヴ ノンドゼ NV
品種: ピノノワール65%、シャルドネ30%、ピノムニエ5%

外観は透明感のあるイエローで、粘性は中庸。
少しハーブ感があり、香りの甘露さはこちらの方が際立っている。豊かなミネラルがあり、藁や熟したオレンジ、リンゴの様な果実味も感じられる。フレッシュハーブなどの要素。
酸は明らかにシャープで、ボディもロワイヤルと比べるとシャープ。柑橘の風味が口の中に広がっていく。


生産者: フィリポナ
銘柄: レ サントレ エクストラブリュット 2006
品種: ピノノワール70%、シャルドネ30%

外観は透明感のあるイエローで、粘性は中庸。
強固なミネラル感が感じられる。
その上で麦やバター、カスタードクリーム、塩気を帯びたナッツの様な少し熟成を帯びた風味を感じられる。熟した洋梨、黄桃、シロップの様な濃密な甘露さがある。バニラやブリオッシュ、ドライハーブの様な風味が感じられる。
濃密な果実味、カスタードクリームと豊かなミネラルを骨子として麦や鉄っぽさなどの複雑な要素が調和する。
ハーブの様な爽やかさがあるアタック。酸は滑らかで旨味が非常に充実。ミントや爽やかな洋梨、シロップの様な風味と旨味が感じられる。



【所感】
フィリポナです。
サントレ以外がやや雑なのは、サントレがすごく良かったからに他なりません。かなり差があります。
そしてサントレのレベルの高さといったら。大袈裟かもしれないですが、かなりいいです。
クロ デ ゴワセもまあ美味しかったんですが、手抜いてたんじゃねえの?って位には差があります。
熟成によって醸造要素と果実味がしっかりと溶け合って、甘露さと塩気、ブリオッシュやバニラなどの滑らかな要素がしっかりと感じます。果実味も申し分無く、極めてリッチ。
それでいてハーブの要素などもある。
ただ青臭くはない。
若々しい強靭な体躯のワインではないですが、ほのかに感じる麦の要素や鉄っぽさが一風変わった複雑さを与えています。熟成がかなり良く進んだシャンパーニュに更に複雑な要素が付加されている感じといいますか、ピノノワールの質感が非常に目立って出ている感じですね。基本的にはエイジングの複雑さが基軸になっているシャンパーニュだと思います。超クオリティです。ちなみにクロ デュ メニルとは全く違いますね。ハイ。
価格的には確かに高いですが、相当レベルも高いので、極限を見たい人は買っても良いと思います。
コスパ云々はあると思いますが、そもそもフラッグシップなんてそんなもんでしょ。飲める人が飲めばいい。

ちなみにスタンダードなラインもそれなりに良いとは思います。ブリュット、ノンドゼ共に割としっかりと果実味があって美味しいですか、ブリュットの方が舌に絡むほのかな甘みがあり、逆にノンドゼは香りはふくよかでリッチなんだけど、舌にシャープさが残ります。そのままドサージュとリザーブワインの関係性が出てるような気がしますね。
あくまでスタンダードなシャンパーニュの枠に収まる味わいではあるものの、クオリティはさすがに高いと思います。






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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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