【ブルゴーニュ:144】フランソワ ラマルシュ、珍しいヴォーヌロマネ1級畑


こんにちは、HKOです。
本日はちょっと地味な生産者2名のヴォーヌロマネです。
ちょっと前日までのは豪華すぎたと思うんですが、こんかいはまあ平準的なものです。


【データ】
バロン ダヴランはヴォーヌ ロマネのネゴシアン。
実はこのワイン、ヴォーヌ ロマネの有名ドメーヌが
名前を伏せて造っている特別なワイン(だそうです)
他に情報がない...


フランソワ ラマルシュはモノポールのグランクリュ ラ グランド リュを保有する、ヴォーヌロマネの名門ドメーヌ。
20世紀初頭に設立。現在は長女のニコルが指揮を執っています。
継承後はビオロジックに転換、収穫も100%手摘み、選果も2回実施するなど、品質向上の改革を行い、現在は精密なワインを生み出しています。
除梗はヴィンテージに応じて変動、無破砕。低温マセレーションの期間を長くし、発酵中の醸しはルモンタージュ。
16~20ヶ月の樽熟成において、新樽率は村名40%、1級60%、特級80~85%。
ラマルシュの代名詞、ラ グランド リュは1933年に取得。
1992年まではプルミエクリュに収まっていましたが、INAOに働きかけグランクリュへ昇格しています。
今回のクロワラモーはヴォーヌロマネの1級畑。樹齢40年。
収穫量は42hl/ha。
除梗は80~100%、木桶で15~18日発酵。
新樽80~100%で16~20ヶ月熟成。マロラクティック発酵。


【テイスティングコメント】
生産者: バロン ダヴラン
銘柄: ヴォーヌロマネ 2014

外観は澄んだルビーで粘性は中庸。
極めてフレッシュで溌剌とした剥き出しのピノノワールといった風合いのワイン。一見ニュージーランドの様にも感じられる。しかしながらその中にヴォーヌロマネを想起させるグリニッシュさや鉄分、スミレの様な華やかさが存在している。
搾りたてのダークチェリーやブルーベリーの様な果実味があり、比較的ドライな果実味。スミレやなめし皮、鉄分などの要素どお香の様な香り、茎の青さがバランスをとっている。紅茶やオレンジなどの要素も。徐々にキャンディの様な甘さが現れる。
酸味は豊かでタンニンは控えめ。余韻は程度良くある。
フレッシュな果実の要素が強く、ヴォーヌロマネの特徴は控えめ。


生産者: フランソワ ラマルシュ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ プルミエクリュ ラ クロワ ラモー 2014

外観は透明感のある明るいルビー、粘性は中庸。
目の詰まった甘露なブラックベリーやダークチェリーの果実味、青いハーブと濃密なメイプルシロップ、鉄分を強めに感じるなめし皮の要素が調和する。基本的には果実味が主体的でメイプルの様な樽香とミルクティー、ブリオッシュの様なまろやかさが一体となっている。パストラミハム、グローヴなど。
香りの丸みに対して、液体の凝縮感は控えめで、やや酸が立っている以外は作りの骨格はアルマンルソーにも近くなっている。ハーブやほのかなベリーの甘露さな余韻が残る。


【所感】
相当なグランヴァンばかりだったので少し小粒感が漂う今回のエントリーです。
1本はバロン ダヴランという生産者の村名ヴォーヌロマネ、そしてフランソワ ラマルシュのクロワラモーです。
まずはダヴランの村名から。
キャンディ香漂う極めてフレッシュな剥き出しのピノノワール。醸造をクリーンに行い、樽熟成を早めに引き上げて市場投入した感じの味わい。ちょっとニュージーランド的かも。
たまーにこんな感じのブルゴーニュもありますが、あまり見ないですね。
ただ面白いのがヴォーヌロマネの特徴だと思うんですけど、華やかの中にある鉄分とか青さのバランス感がちゃんと表現されていて、なかなかいいんじゃないかと思います。強いて言えばシモンビーズ的?かもしれません。
お次はフランソワ ラマルシュ。
元々はあまり評価の高い生産者ではありませんが、僕が飲み始めた時には世代交代で見事な復活を遂げて、今では傑出したグランエシェゾー、グランド リュを生み出しています。
そんなラマルシュにおいて「えっ、そんな畑持ってましたっけ?」的な地味な1級畑です。
クロワラモーといえばジャックカシューですが、彼の畑で優れたワインを生み出しているので、テロワールとしては悪いわけではないです。
ラマルシュのクロワラモーは凝縮感こそ中凡で、酸もやや立ち気味ではあるものの、香りの立ち方や方向性はスター生産者のそれを強く感じさせるものになっています。
例えるならばアルマンルソー的な、そんな感じです。
ぎゅっと詰まった甘い黒系果実、メイプルシロップ、ハーブの香り、鉄分の要素がバランス良く調和し、MLFの要素も感じられます。これらの調和がとても素晴らしく、非常にキャッチーな作りになっています。
ヴォーヌロマネらしい妖艶さより親しみやすさの方が強く感じられるワインですが、ワインとしての完成度は極めて高いと思います。
ちょっとグランド リュと飲み比べたいですね。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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