悠久の果てを垣間見せるムートン '84、途上のポンテカネ'06



こんにちは。
引き続きボルドー、貴重なムートン84とポンテカネ06です。
ムートンは80年代の卓抜したヴィンテージは82年ですが、それよりも2年後のヴィンテージ。偉大な作柄の年ではありませんが、やはり一級はそれでも素晴らしいワインを醸します。
ポンテ カネは5級シャトーですが、ロバートパーカーの評価も高く、とりわけこの06には類を見ない95ポイントを与えています。ちなみに最新ヴィンテージはそれを更新して10は96-100、09は100点とされています。一級シャトーでも獲得しにくい点数だけに如何に素晴らしいワインかわかりますね。


生産者、銘柄: シャトー ポンテ カネ 2006
村名: ポイヤック
品種: 品種: CS61%, ML32%, CF5%, PV2.%

約12000円、パーカーポイント95点。
94年から劇的な品質の改善が行われ、今や上位格付クラスにも匹敵する、非常に評価の高いメドック5級シャトー。ムートンロートシルトの向かいに位置し、ビオディナミを採用し造りは古典的なポイヤックスタイルと言えます。
色調は濃い黒に近いガーネット、粘性は高め。
ややインキーの様な濃さがあり、ブラックベリー、カシスのやや若い果皮の厚いニュアンス。ミント、華やかな芍薬、溶剤。焼いた西洋杉、燻製肉、ゴム、クルミなどの香ばしい樽香が支配する。ややスパイシーな香りも。
とにかく見かけ通り、タニックで力強く、酸味も強い。
やはりボルドーでは7年の熟成などは無きに等しいか、香りはまだ閉じている。
、これから熟成を経てカシスやブラックベリーが甘やかに変化して行く中で、強固なボディは円熟味を増して、最高のバランスを見せるだろう。
カシスの清涼感のある余韻。
現在はまだ厳しいが先をみると有望すぎるシャトーである。



生産者、銘柄: シャトー ムートン ロートシルト1984
品種: CS77%, ML11%, CF10%, PV9%

価格は45000円、パーカーポイントは80点と辛口。
メドック一級格付け。
すでに28年の歳月を経た古酒にも関わらず、現在がまさに飲み頃と言わんばかりの、赤色の強いガーネット。そこに古酒にあるはずの煉瓦色は無い。
粘性は中庸。
綺麗な熟成香を帯びた複雑味。
インクの様な濃さはすでに見る影もない。甘やかなドライイチジク、ドライプルーンなどのエレガントな果実味に姿を変えている。そして果実味から徐々にビターチョコレート、コーヒーの樽香、腐葉土、タバコ、シシトウ。ベーコンや生肉など動物的な香り。
甘草、クローヴ、コリアンダーなどのスパイス類が渾然一体と立ち上ってくる。要素の多さ、複雑さはその他のボルドーと比較して群を抜いている。
タンニンは全て溶け込んでおり、柔らかで重々しさはすべて抜け切っている。驚くくらいシルキーで驚くくらい綺麗で、華やか。
口に含んだ時の香りの鮮明さが半端ない。やや収斂性が高いが、酸味はとても爽やかで柔らかい。
素晴らしい熟成ボルドー。


いや素晴らしいムートンロートシルトでした。
何かと縁があるシャトーで91,03,06を頂いた事があるのですが、このシャトーはどのヴィンテージを飲んでも素晴らしい。06の若さも91の若干熟成を帯びた風味も、味わいのロードマップに沿っているかの様に緻密に経年に沿った美味さを追求している。
ええと、キャリアプランに沿っているっていえばいいのかな?
若干、このヴィンテージのパーカーポイントはかなり辛口に採点されていますが、個人的に他のシャトーやドメーヌが得る80点とは違います。期待値に対する点数かと思います。
5大シャトーとスーパーセカンドを除けば、孤高の存在といっても差し支えないレベルではあります。
ラトゥール96年で目覚めた僕としては、ポイヤックのこのクラスのワインを飲むと、なんとも言えない気持ちになりますね。

ポンテカネは逆にまだガチガチで素直に楽しめる造りにはまだなっていませんでした。しかしながら強固なタンニンと骨格に裏付けられた骨格の強さは十分な熟成を経る事で、よりバランスが取れて行くのではないかと思われます。

ボルドーは高いですが、やはり面白いですね。


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR