【シャンパーニュ:75】検証、ピエール ペテルスのデゴルジュマン

こんにちは、HKOです。
本日はピエールペテルスの比較です。


【データ】
ピエール ペテルスは1840年創業のレコルタンマニピュラン。ドメーヌ本詰めは1929年から始めています。1932年に現在のフラッグシップとなるメニルの小区画レ シェティヨンを取得。現在は17.5haの自社畑を保有しておりヴーヴクリコの元醸造長ジャックペテルスのサポートの元、ロドルフ ペテルスが指揮を取っています。
マスセレクションで選ばれた平均樹齢35年から65年の葡萄の木を使用。栽培はリュットリゾネを実践している。畑で選果を行った後、グラビティフローで自然にプレスされた果汁は10~12°Cで、18~20時間静置しデブルバージュ、10~11°Cで長期間ステンレスタンクでリューディーごとに発酵する。シュールリー状態で定期的にアエレーションを行い6ヶ月熟成。100%マロラクティック発酵の後、リザーブワインを加えて瓶内二次発酵。
使用されるリザーブワインは約30%(勿論NVのみ)、ソレラ方式で良年14ヴィンテージをブレンド。今回のグランクリュは瓶内熟成を32ヶ月行う。ル メニル シュール オジェ60%、アヴィーズ、クラマン40%を使用。
今回のフラッグシップ、シェティヨンは100%メニルシュールオジェで平均樹齢60年の単一畑「レ シェティヨン」のブドウから作られています。キュヴェ100%。ドサージュ5~6g/ℓ。瓶熟成 72~96ヶ月。
シェティヨン2009…2015,2016(6~7年)+市中1年
シェティヨン2000…2006,2008(6~8年)+市中8年
シェティヨンエノテーク2000…2015(15年)+市中1年


【テイスティングコメント】
生産者: ピエール ペテルス
銘柄: キュヴェ スペシアル シェティヨン ブラン ド ブラン 2009

外観は淡いイエローで粘性は高い。泡は溌剌と立ち上っている。
この中では最も顕著に果実味が現れており、かつボリューム感がある。若々しさというより、完熟したニュアンスをより強く感じさせ、醸造要素も完全に残っている。
極めて甘露でバターやカスタードクリーム、上白糖の質感が強い。コーヒーの様な香ばしい香り。洋梨や黄桃の様な厚い果実味。ほのかな塩気が感じられる。杏仁豆腐のニュアンス。
酸味はソリッドで旨味が豊かで、レモンやオレンジの様な心地よい長い余韻を感じられる。MLFや果実味が余韻にも感じられる。



生産者: ピエール ペテルス
銘柄: キュヴェ スペシアル レ シェティヨン ブラン ド ブラン 2000

外観はやや濃いイエローで粘性が強い。
最も酸化的で塩気を感じ、濃密な厚みがある。
果実味と塩気が主体で、シロップ漬けの黄桃、洋梨の果実味、エシレバターやヨーグルトの様なMLFと酸化が混じり合ったニュアンス。濡れた木材の様な木材の香りや、フレッシュハーブの様なニュアンスがある。ドライシェリーや塩ナッツとすりおろしたリンゴの様なニュアンスが現れ始めBdBとしてはかなり厚みを感じさせる。
ほのかな酸味や滑らかな泡のほのかな苦味と塩気のある旨味豊かなフルーツとMLFのニュアンス。長い旨味の余韻がある。素晴らしい。


生産者: ピエール ペテルス
銘柄: レ シェティヨン エノテーク ブラン ド ブラン 2000

外観は明るいイエローで粘性は中庸。泡はやや落ち着いている。非常に若々しくソリッドな質感のあるミネラリーな果実味がある。堅牢さと複雑さを感じる作り。
シトラスやレモンのような香りが主軸となり、そこにフレッシュハーブ、そしてアールグレイの様な紅茶のニュアンス。コーヒーやモカの様なやや焦げた香り。
スパイシーなグローヴや木材、リコリスの様な香りが伴う。MLF的な要素は希薄で、フレッシュかつソリッドな果実の要素が主体的。
香りも非常に立っているが、どちらかというと旨味が非常に突出していて、広がりのあるオレンジやハチミツレモンの様な余韻が感じられる。



【所感】
ちなみにテイスティングはブラインドで行われた。
これを行うにおいていくつかのステップを踏んだ。
1: ノンヴィンテージとシェティヨンを大別する。
シェティヨンは旗艦銘柄なので、凝縮感が高い、余韻が長い事と仮定して大別する。
→正解。

2: シェティヨンの中で、最もエイジングが進んでいると思われる2000年 シェティヨンを探し出す。
2000、2000RD、2009の中なので、単純に最も進んでいるものを選ぶ。
→正解。

3: 2000RDと2009年を選び出す。
ここが難易度が高かった。
2000年のRDがどれだけ若いか想像がつかなかったからだ。
サンプルケースとしてやや還元的なドンペリニヨンエノテーク、ボランジェRDを参考にした。
2000年とはいずれも異なる為、果実味が最も現れているものを選んだ。
→誤答。
果実味の観点であれば、若いヴィンテージが最もその要素が顕著の為。落ち着いたスタイルがRD。
2009年と2000年の差は果実味と醸造要素の表出にに現れており、2000年とRDは、「ややRDの方が還元的である」事が正解。
酸化ニュアンスが現れず、しかしエイジングによって落ち着いたものがRD。


本当はNVも飲んだんだけど、間に合わずシェティヨンだけ。
この中で最も好みだったのは実は無印2009、そして2000だった。2009年の若々しさ、果実の熟した味わいがダイレクトに感じられた部分、そして2000年の熟成香と果実味のバランス感が大変に良かった。
エノテークはスキンコンタクトによる旨味の表出は随一ながら、やや還元的で香りの複雑さは感じつつも、力強く立ち上がる訳ではなく、やや閉じこもった印象を受けた。
それも時間経過と共に華やかさを増してくるが、2000年、2009年のストレートさの方が好みでしたねえ。
まだまだ発展性はありそうですが、現段階ではそんな感じのイメージです。
勉強になりました。








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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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