【ドイツ:10】リースリング、高貴なる一献の味わい

こんにちは、HKOです。
本日はドイツのモーゼルから2本です。


【データ】
ハイマン ルーヴェンシュタインはモーゼルに拠点を置く新世代生産者。当主はラインハルト ルーヴェンシュタイン。
既存のドイツワインの基準ではなく、テロワールを尊重した作りを重視しています。
保有する畑はモーゼル河近くで、寒冷な為生育に時間がかかるものの、多様な土壌(様々な色合のスレート(粘板岩)!の特徴ががぶどうに反映されます。平均収穫量もドイツの平均的な収量と比較すると、約半分程度。
栽培はビオディナミによって行われ、セラーでは天然酵母を使い、ステンレスチールからオークの醗酵槽へ移行。人工的な干渉をせず、大型のオーク樽と、一部ステンレススチール樽で1年を上限に醗酵。スキンコンタクトは長め、セラー内はそのままで温度が低いため温度調整は行いません。マロラクティックを行うかどうかは、自然にまかせているそうです。

エゴン ミュラーはオルツタイルラーゲであるシャルツホーフベルガーの最大所有者であり、モーゼル最上の生産者。
現当主のエゴン4世は、ガイゼンハイムワイン醸造大学で学んだあと、 フランス、アメリカで醸造技術を学び、2001年より自らワイン畑に立ち、指揮を取っています。
虎の子のシャルツホーフベルガーは標高170-320mに位置する気温が低いスレート質土壌が非常に強い土壌を保有。植わっているリースリングの樹齢は100年以上。
収穫は手摘みで1haあたり6000l以下です。発酵はステンレスタンクか大樽で天然酵母を使い発酵。
保有畑はシャルツホーフベルガー以外ではヴィルティンゲンやザールブルク、オックフェンなど複数の畑を所有。
今回はシャルツホーフベルガーの水平で、通常の収穫期に収穫された完熟ぶどうを使用したカビネット、最低1週間以上レイトハーベストされたぶどうを使用、オーク古樽で発酵、熟成したシュペトレーゼ。最後はゴールドカプセルの選定から外れてしまった貴腐葡萄を使用したアウスレーゼの3種類。この上にアイスヴァイン、アウスレーゼ ゴールドカプセル、トロッケンベーレンアウスレーゼがあります。
トロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)はまさに恐ろしい金額で...なんというか飲む機会あんのかな...という感じです。




【テイスティングコメント】
生産者: ヘイマン ルーヴェンシュタイン
銘柄: ウーレン ロートライ レゼルヴ リースリング 2011

外観は淡いイエロー、粘性は高い。
ほのかな残糖感があり、キュッと引き締まった旨味がある。
クリーンでありながら強力な旨味があり、力強い厚みを感じさせるり
ペトロール感が主体的で、アンズやアプリコットの様な旨味の豊かな果実味があり、ヨーグルト、白胡椒、蜜蝋の様な香り、ニンニクの皮。強烈なミネラルがあり、引き締まっていながら、強烈な厚みがある。
酸はしっかりとありながら、ほのかな残糖とのバランス感が絶妙。ほのかな苦みとともにアンズや洋梨の様な含み香が素晴らしい。



生産者:エゴン ミュラー
銘柄: シャルツホーフベルガー アウスレーゼ 2015
品種: リースリング100%

外観は明るいストローイエロー、粘性は高い。
ペトロール香はあるが、それよりも果実の風味の方が強い。
クリーンでありながら、濃密で甘露なシトラスやアンズ、パッションフルーツの様な香りが感じられる。
ドライフルーツ的かもしれない。
カマンベールチーズや白い花、蜂蜜の様な風味。白檀の様な風味も。果実味だけの濃密な香りだけではなく、チーズを思わせる複雑さがある。
強い甘露さがあるものの、引き締まった酸がある。
ほのかな塩気と干したあんずの様な凝縮感があり、フレッシュさと清涼感のある余韻を感じさせる。印象としては重くない。



【所感】
ドイツです。
まずはご馳走になったハイマン ルーヴェンシュタイン。
新世代として有名な生産者だそうです。
し...知らなかった(ドイツ詳しくないマン)
ただメチャクチャ良かったです、残糖の甘みがありながらも酸と旨味がしっかりとあって驚く程ダレない。
リースリングの優美なペトロール香と引き締まったミネラル感を軸に、ボリューム感のあるアプリコットを思わせる強烈な旨味があります。蜜蝋や白胡椒、ほのかにMLFが効いているのも素晴らしい。
残糖で言うとシュペトレーゼかそこらへんだと思いますが、甘みが厚みとなっていて、強靭さすら感じさせます。
含み香も良く、かなりクオリティは高いと思います。

次はエゴン ミュラーのアウスレーゼ。
以前も飲みましたが、やっぱりペトロールは間違いなくありながらも控えめで、果実の豊かな香りが感じられます。
こちらもクリーン。アウスレーゼなので厚みはありますが、どちらかというとぎゅっと詰まった様な凝縮感が目立ちますね。その目の詰まり方はドライフルーツにも似ているかもしれません。カマンベールの様な白カビのニュアンス、花の様な香りがあり、複雑で立体感があります。
酸もフレッシュで生き生きとしていて、冷涼感と濃密さを併せ持っている感じというか。品を感じる一本に仕上がっています。

この二本タイプは異なりながらも、双方ともに酸、旨味に満ちていて甘いだけではないのが素晴らしいですね。






関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR