【ブルゴーニュ:146】ブルゴーニュ最高峰、ニューリリースのモンラッシェ含む白2本

こんにちは、HKOです。
本日はブルゴーニュ白のグランクリュです。



【データ】
オリヴィエ ルフレーヴ フレールは、故ヴァンサン ルフレーヴの甥であるオリヴィエ ルフレーヴによって1984年に設立されたネゴシアン部門。ポートフォリオは幅広く、コート ド ボーヌの白を中心に、ヴォルネイやポマールなどの赤をリリースしています。
買いぶどうは信頼できる栽培農家に収穫日、栽培方法を指定し、厳密に管理したぶどうを購入しています。複数農家から買い上げたぶどうは瓶詰め直前までブレンドされず、畑の特徴を考慮しながらブレンドされます。
※全てが買いぶどうでは無く、一部の畑(ムルソーポリュゾやクロサンマルクらは自社畑)
シュヴァリエモンラッシェはビオディナミで栽培、100%手収穫、平均樹齢40年、平均収量は48hl/ha。30%新樽で17カ月(うち3カ月はステンレスタンク)無清澄、軽く濾過をする。

ドメーヌ ポンソは1872年にウィリアム ポンソによって設立されたモレ サン ドニに拠点を置くスター生産者。
基本的には有機農法にて栽培を実践しており、畑での剪定を厳格に行い、収穫は極限まで遅らせて葡萄が完全に熟した状態で収穫します。
醸造および熟成時に新樽は一切使用せず旧樽のみ使用し、長時間の高温発酵、SO2をなるべく添加しない、など技術革新と葡萄にキチンと手を入れる事が出来るドメーヌです。今回のモンラッシェは15hl/haと収量もかなり抑えています。ただ全体的にお値段は高め。フラッグシップはシャンベルタン、クロ ド ベーズ、クロ ド ヴージョ、クロ ド ラ ロッシュ、クロ サン ドニ、白は2010年にリリースされたモンラッシェです。


【テイスティングコメント】
生産者: オリヴィエ ルフレーヴ
銘柄: シュヴァリエ モンラッシェ グランクリュ 2013

外観は透明感のあるイエローで粘性は高い。
凝縮感があり強靭でミネラリーな体躯。切り立った透明感のあるオイリーさ主体的で、そこに凝縮した甘露な果実味が併存する。
胡麻油や石の様なミネラル感、溶剤、コンテチーズの様な要素。
熟した白桃や杏子の果実味。上白糖の様な繊細な甘露さ。
ローストナッツやモカの様な樽香、強めに焼いた栗の様なニュアンスが感じられる。樽の要素とミネラルが強く、熟しているが果実味が付随的に感じる。
酸は丸みは感じられるものの、ややシャープ。それと同時に厚みもあり、余韻はレモンと塩気に近い鋭さを持っている。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: モンラッシェ グランクリュ 2013

外観は透明感のあるイエローで粘性は高い。
非常に濃密で凝縮した甘露な芳香。だが緩さがなく、濃厚な果実味の中に強靭なミネラルが感じられる。
果実の驚異的な熟度。
洋梨や白桃のコンポート、クレームブリュレ、バニラ、糖蜜の様な樽とMLF、果実味が一体化した甘露な香りが主軸で、その中にオイリーなミネラルが存在する。副次的に軽く塩をふったカシューナッツや焼き栗。
少し温州みかんを感じさせる甘酸っぱさ、出汁感を感じさせる。また、徐々にフルーツケーキの様な香りも。焦がした要素は目立たず、果実味と完全に調和している。
非常に甘露だが、どこか引き締まった酸味を感じる。
液体の酸はしっかりとあるが丸みを帯びていて、どちらかというと旨みの方が主体的。若いにもかかわらずオレンジや出汁感を余韻に感じさせる。



【所感】
生産者自体は異なりますが、比較的ハッキリとモンラッシェとシュヴァリエの違いを感じられるテイスティングとなったかと思います。
方やオリヴィエ、方やポンソのニューリリースと。
それでもその出自の違いは歴然です。
シュヴァリエは硬質で冷たいミネラル感がありますし、モンラッシェは豊満かつボリューミーで大きい規模感を持っています。
ミュジニーとボンヌマール、そしてシャンベルタンとクロ ド ベーズ。
ブルゴーニュには兄弟と呼ばれる様な畑か幾つかあり、その中の一つではありますが、前述の2つの関係性とは全く異なっています。
輪郭や凝縮感といった部分ももちろんありますが、この2本を隔てているのは質感、ミネラル、ボリューム感発露の向きに集約されます。
いわばAlteregoです。
構成する要素は似通っているけれど、バランス感の際で大きな違いを生み出している。そのバランスは土壌や日照条件から生み出されている。
これは生産者によって覆せない部分はあるのかもしれません。
んで、生産者毎に見ていくと、両方とも特段ピーキーな作りをしているかというとそうではなく、ある意味手堅い作りをしていると感じました。
オリヴィエもポンソもそうで、シュヴァリエとモンラッシェの方程式に沿ったワイン造りをしている印象です。
双方ともグランクリュならではの風格のある果実味があり、豊かな装飾が施されています。
オリヴィエはオイリーさと酵母のニュアンス、果実味が調和されています。
樽香も比較的強く感じられ、まだその部分は溶け込んでいない印象です。
次にポンソのモンラッシェは、意外にもモンラッシェ的なワインを作っています。ポンソ的、というよりモンラッシェです。
豊かな果実味が完全に前面に出ていて、樽とMLFの要素が溶け込んでいて、甘露でボリューム感を演出しています。
ただ、そこに強靭なミネラルが走っており、決して緩い感じではないですね。
熟成していないにも関わらず、熟成感とは違うんですが、かなり出汁感があり、酸味も豊かです。全体的に強い作りのワインだと思います。
双方とも突出したワインでした。素晴らしい。

やっぱりブルゴーニュの最上級クラスはえもいわれぬ官能性がありますね...


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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