ポンソ熟成モレサンドニと甘露なトロボーの特級コルトン

こんばんわ。
今日はブルゴーニュです。
8割方ブルゴーニュですから今日も何もないんですけど。
今回はトロ ボーの特級コルトンブレッサンドとポンソのモレ サン ドニ一級です。

ポンソはかなり記事を書いているので細かい内容は省きます。今回は2000年のモレ サン ドニ一級ですが、実は一級畑のアッセンブラージュではなく、特級クロ ド ラ ロッシュの若木と一級モン リュイザンで収穫された葡萄を使っています。
この手の特級の若木を格下げして一級畑として売ってるドメーヌは割と多いです。有名どころだとヴォギュエのブルゴーニュブラン(ミュジニー若木)、DRCの一級デュヴォープロシェ(特級エシェゾー他の特級の若木)、ジャックプリウールのジュヴレシャンベルタン一級(シャンベルタン若木)など。実際ヴィエイユヴィーニュでないと見られない香味は確実にありますから、こだわる生産者はとことんこだわります。
ポンソのモレ一級も同様にクロ ド ラ ロッシュはポンソのフラッグシップとも言える銘柄ですから、格下げは当然といえば当然でしょう。
しかしながらテロワールは間違いなく特級のそれであり、そこから生み出されるワインは特級のテクスチャを持ったものとなります。

次はトロボーのコルトン ブレッサンド。トロボーはショレイ レ ボーヌの生産者で力強くパワフルなワインを産出します。グリーンハーヴェストと減農薬農法を使用し凝縮度を高めています。ポートフォリオはアロースコルトン、ショレイ、サヴィニー、ボーヌに畑を所有しています。現当主はナタリートロ。女性当主ですね。
今回のコルトンブレッサンドはワイン法上はコルトン グランクリュとなりますが、コルトンは多くのパーセルに分割されており、ブレッサンドはその一区画となります。DRCのコルトンもブレッサンドの畑を使用していますね。
コルトン赤では比較的有名なパーセルだと思います。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: モレ サン ドニ プルミエクリュ キュヴェ デ ザルーエット 2000

約11000円、2005年のパーカーポイントは91-93点。
あれ?意外と若々しい。
というか凄いブルゴーニュらしいブルゴーニュ。モレのプルミエクリュの骨格とは思えない程複雑な構成。
色調は若々しいルビー、粘性は中庸。ほのかな熟成香を纏いながらも、若々しいギュッと引き締まったレッドカラントやダークチェリーの凝縮した果実味があり、華やかなゼラニウムや薔薇、動物的な燻製肉、スーボワ、強めの樹脂やクローヴ、甘草。お香、松や鉛筆の芯、炭焼き、タバコのスモーキーな香り。
綺麗で穏やかな酸味と、柔らかいタンニンがあり、非常にソフトなアタック。特に嫌な渋みも無い。
とても気持ち良いポンソだ。熟成した赤い果実の余韻がいつまでも残る。若かりし頃のポンソの華やかさも最高だが、熟成後のニュアンスも素晴らしい。
後で調べてみたところ、特級クロ ド ラ ロッシュと、一級モンリュイザンの葡萄を使っているとのこと。なるほど、卓抜したテロワールに納得だ。


生産者: トロ ボー
銘柄: コルトン ブレッサンド グランクリュ 2009

約12000円、パーカーポイント91-93点。
っていうかすげえ甘い!樽使いすぎだろ!
新樽比率が高いのか、成熟度が高いのか...ジュヴレシャンベルタンの作りが如き甘さ。
色調は濃いめの澄んだルビーで粘性は高い。バニラ、キャラメル、ワッフルの樽香、ダークチェリー、ブラックベリーの様な濃密な果実味。
スミレや薔薇のアロマオイル、なめし革。動物的な香りはあまり無くて、むしろ限りなくデザートにも近い甘露な味わい。ユーカリ、黒檀、鉄、クローヴ、甘草など。
香りの要素はかなり鮮明でさすがのグランクリュといったところ。
とにかく甘く、豊満なボディ。ともすればカリピノの様な豊満さを感じさせる味わいは受ける人には受けるだろう。酸味もタンニンも柔らかく、果皮の厚いブルーベリーの華やかな余韻がある。まるでフルーツケーキの様な味わい。


ポンソのモレ サン ドニ プルミエクリュはなかなか凄かったですね。流石に特級シャンベルタンや特級グリヨット、特級クロ ド ラ ロッシュと比べると見劣りするけど、特級シャペルあたりだったらいい勝負しそうな感じ。
同じポンソでも村名モレや村名ジュヴレの2000年代前半が軒並み枯れ果てていた事を考えると、プルミエクリュのレベルじゃないな、と。
まぁハズレボトルならグリヨットの2008年でもアレなんだけどね...うん。

して、トロボーなんですが、これはなかなか面白いですね。エネルギッシュで濃くて甘い。相当樽香が強いので、新樽率はかなり高いんだと思う。
ぱっと見エレガンスよりもフルーツケーキの様な厚さがあるんだけど、構成はなかなか複雑で、サヴィニーの一級ラヴィエールと比べると分厚さも複雑さも違う。ラヴィエールはベーシックなブルゴーニュだったけど、ブレッサンドは何か別物だと思う。
ボノーデュマルトレイの作るコルトンのエレガンスを考えると、同じ畑から取れた葡萄だとは思えんな...


いずれにせよなかなか面白い体験でした。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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